JPH09267677A - ビルトイン式チャイルドシート構造 - Google Patents

ビルトイン式チャイルドシート構造

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JPH09267677A
JPH09267677A JP8099496A JP9949696A JPH09267677A JP H09267677 A JPH09267677 A JP H09267677A JP 8099496 A JP8099496 A JP 8099496A JP 9949696 A JP9949696 A JP 9949696A JP H09267677 A JPH09267677 A JP H09267677A
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child
main shaft
seat
child seat
headrest
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Kenichi Niwa
健一 丹羽
Masanori Sugiura
正則 杉浦
Yoshihiro Mizushima
義宏 水嶋
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Tachi S Co Ltd
Mitsubishi Motors Corp
Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
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Tachi S Co Ltd
Mitsubishi Motors Corp
Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シートバックの厚み、高さの増加を伴うこと
なく、幼児等の頭部を適切に支持可能とする。 【構成】 チャイルドシートクッション12がシートバッ
ク14の格納凹部16の下半部に、チャイルドヘッドレスト
34が格納凹部の上半部に、個別の回動のもとでそれぞれ
格納可能となっている。そして、ロック機構によるメイ
ンシャフト36の回動規制により、使用位置でのチャイル
ドヘッドレスト34の保持が可能となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、使用位置からの
跳ね上げのもとでシートバックの格納凹部に格納可能な
チャイルドシートクッションを備えたビルトイン式チャ
イルドシート構造、特に、シートバックの前倒しの可能
なヒンジ付きシートへの組み込みに適したビルトイン式
チャイルドシート構造に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、適切な拘束のもとでの姿勢崩
れ、飛び出し等の防止により走行時等での幼児等の安全
性を確保する、いわゆるチャイルドシートが、自動車等
において広く提供されている。そして、たとえば、リヤ
シートのシートバック等に格納可能に組み込まれた、い
わゆるビルトイン式の構成が、このようなチャイルドシ
ートとして知られている。
【0003】この種のチャイルドシート(ビルトイン式
チャイルドシート)においては、たとえば、特開平06−
286509号公報に開示するように、幼児の座部となるチャ
イルドシートクッションが、ヒンジを介してシートバッ
クに連結され、格納凹部への格納によって、チャイルド
シートクッションの背面が、シートバックのクッション
面として機能可能となっている。
【0004】そして、格納凹部からのチャイルドシート
クッションの引き出しにより、チャイルドシートを座
部、格納凹部の底面を背もたれとするチャイルドシート
が形成され、格納凹部の底面等から延出されたチャイル
ドシートベルトをチャイルドシートクッションの所定箇
所に連結、係止することによって、着座した幼児等を適
切に拘束可能に、この種のチャイルドシートは構成され
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、1ボックス
タイプ、2ボックスタイプ等のような、荷物の収納され
るラゲージスペースに連続した乗員空間を持つタイプの
自動車においては、シートバックの前倒し等によってラ
ゲージスペースを広く確保可能とする、いわゆるヒンジ
付きシートが、リヤシートとして広く利用されている。
【0006】ここで、このようなヒンジ付きシートにお
いては、前倒し時の使用性(使用目的、使いやすさ等)
の考慮により、通常、シートバックが比較的低く形成さ
れるため、ヒンジ付きシートにビルトイン式チャイルド
シートを組み込む場合においては、背もたれとなる格納
凹部の底面に十分な高さが確保できず、格納凹部の底面
のみによる上体、頭部の連続した支持を困難にする虞れ
がある。
【0007】そこで、たとえば、別体のヘッドレストで
幼児等の頭部を支持することによってシートバックの高
さの不足分を補う構成が、上記の特開平06−286509号公
報等で開示されている。しかしながら、シートバックの
上端に設けられた別体のヘッドレストは、シートバック
の前倒し等の際の邪魔となるため取り外さなければなら
ず、シートバックの前倒し等の際における作業の煩雑化
が避けられない。
【0008】そして、ビルトイン式チャイルドシートに
おいては、シートバックに格納凹部が設けられるため、
着脱可能なヘッドレストをチャイルドシート用に設けよ
うとすると、ヘッドレストが格納凹部の分だけ後方に位
置する。そのため、幼児等の頭部の位置に適したヘッド
レストの前後位置の設定が容易に行えない。
【0009】ここで、チャイルドシート用のヘッドレス
トを昇降や回動のもとで格納可能とする構成が考えられ
る。しかし、シートバックの前倒し時に、シートバック
の背面とラゲージスペースの床面(荷台)等との間がフ
ラット(平坦)となるように、ヒンジ付きシートのシー
トバックは、通常、薄型に形成されるため、ヘッドレス
トの回動、使用位置での保持等の機構部が大型化する
と、格納凹部の背部のスペースに容易に収納できなくな
る。従って、ヒンジ付きシートへの、格納可能なヘッド
レストの単純な応用は容易に行えない。
【0010】この発明は、シートバックの厚み、高さの
増加を伴うことなく、幼児等の頭部を適切に支持可能と
するビルトイン式チャイルドシート構造の提供を目的と
している。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、この発明によれば、チャイルドシートクッション
が、格納凹部の下半部に格納可能に形成されるととも
に、チャイルドシートクッションに着座した幼児等の頭
部をシートバック上方の使用位置で支持するチャイルド
ヘッドレストが、左右方向に延びたメインシャフトの架
設、軸支により、使用位置からの回動のもとで、シート
バックの格納凹部の上半部に格納可能に形成、配置され
ている。
【0012】そして、メインシャフトのいずれか一端部
に配置されたロック機構によるメインシャフトの回動規
制により、チャイルドヘッドレストが使用位置に保持可
能となっている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながらこの発
明の実施の形態について詳細に説明する。
【0014】図1、図2に示すように、この発明に係る
ビルトイン式チャイルドシート構造10においては、幼児
等の座部となるチャイルドシートクッション12が、シー
トバック14の格納凹部16の下部に対し、ヒンジ18を介し
て回動可能に連結され、前方に延出した使用位置でのチ
ャイルドシートクッションの保持によって、格納凹部の
底面16a を背もたれとするチャイルドシート(ビルトイ
ン式チャイルドシート)20が形成可能となっている。
【0015】そして、このようなチャイルドシート20に
おいては、たとえば、チャイルドシートベルト22が格納
凹部底面(背もたれ)16a から延出され、係止手段24に
よるチャイルドシートクッション12へのチャイルドシー
トベルトの連結、係止によって、チャイルドシートクッ
ションの座面12a に着座した幼児等を適切に拘束可能、
つまりは幼児等の姿勢崩れ、飛び出し等を防止可能に、
チャイルドシートは構成されている。
【0016】なお、係止手段24として、たとえば、チャ
イルドシートベルト22の通された胸当てのバックル24-1
と、チャイルドシートクッションの凹部26に立設された
タング24-2との組み合わせが例示できる。
【0017】このようなチャイルドシート20において
は、ヒンジ18を中心とした跳ね上げのもとで、チャイル
ドシートクッション12が、図3に示すように、シートバ
ックの格納凹部16に格納可能であり、チャイルドシート
クッションの格納により、チャイルドシートクッション
の座面12a に対する背面12b が、シートバック14のクッ
ション面として機能可能となっている。
【0018】なお、このようなビルトイン式チャイルド
シートにおけるチャイルドシートクッションの基本構成
は、特開平06−286509号公報等で開示するように公知で
あり、そのチャイルドシートクッションの構造自体はこ
の発明の趣旨でないため、ここでは詳細に説明しない。
【0019】また、上記のシートバック14は、たとえ
ば、ヒンジ28を中心として前倒し可能な、いわゆるヒン
ジ付きシートのシートバックとして形成され、対応する
シートクッション30の前倒し、または反転後における、
チャイルドシートクッション12の格納状態での前倒しに
よって、シートバックの背面14a が、ラゲージスペース
の床面32に連続した荷台として利用可能となっている。
【0020】なお、このようなヒンジ付きシート自体の
構成も、実開平02−030733号公報に開示するように公知
であるため、この構造に関しても、ここでの詳細な説明
は省略する。
【0021】ここで、図1ないし図3を見るとよくわか
るように、この発明のチャイルドシート構造10において
は、上述したチャイルドシートクッション12が格納凹部
16の下半部に格納可能な程度の長さ、形状に形成される
とともに、チャイルドシートクッションに着座した幼児
等の頭部を支持可能とするチャイルドヘッドレスト34
が、格納凹部の上半部に回動のもとで格納可能に、格納
凹部の上部に対し、ヒンジ36を介して連結されている。
【0022】図2に加えて図4を見るとわかるように、
チャイルドヘッドレスト34は、たとえば、左右方向に延
出されたヒンジ36となるメインシャフトと、メインシャ
フトに対して立設されたフレーム38との組み合わせを骨
格として形成されている。そして、図5に示すように、
たとえば、メインシャフト(ヒンジ)36が、ブッシュ4
0、カラー42等を介した挿着により、左右一対のベース
ブラケット44、46 間に架設、軸支され、これによって、
チャイルドヘッドレスト34が、シートバック14に対して
回動可能に連結されている。
【0023】なお、ベースブラケット44、46 は、たとえ
ば、シートバック14のフレーム(図示しない)等に固定
されている。
【0024】このようなチャイルドヘッドレスト34は、
ヒンジとなるメインシャフト36を中心として、図1、図
3に示すような格納凹部16の上方の使用位置と、図4、
図6に示すような、シートバックの格納凹部16に格納さ
れた格納位置との間で回動可能、つまりは反転可能とな
っている。
【0025】そして、図4、図5に示すように、この発
明のチャイルドシート構造10においては、ロック機構48
によるメインシャフト36の回動規制によって、チャイル
ドヘッドレスト34が使用位置に保持可能となっている。
【0026】この発明の実施の形態においては、一対の
ベースブラケットのうちのいずれか、たとえば、ベース
ブラケット46をベース部材として、ロック機構48がメイ
ンシャフト36の対応する一端部に配設されている。
【0027】ロック機構48は、たとえば、切欠き状の係
合溝50と、係合溝に係合可能なロック爪52a を一端に有
するロックアーム52との組み合わせを有して形成されて
いる。
【0028】この発明の実施の形態においては、係合溝
50が、たとえば、フランジ付きのサポートシャフト54の
一端部の対応箇所で、軸線方向に延びて形成されてい
る。そして、サポートシャフト54が、対応する一対の連
結端36a、54a を介して、ベースブラケット46の外方でメ
インシャフト36に連結されている。
【0029】メインシャフト、サポートシャフトの連結
端36a、54a は、非円形、たとえば、略四角形の突起、お
よび、当該突起の遊嵌可能な対応形状の凹部として、そ
れぞれ例示でき、これらの突起、凹部間の係合により、
メインシャフト36、サポートシャフト54が一体的に回動
可能となっている。つまり、メインシャフト36、サポー
トシャフト54の連結によって、サポートシャフトの係合
溝50がメインシャフトの同時上をメインシャフトと一体
的に回動するように、この発明の実施の形態においては
構成されている。
【0030】そして、ロックアーム52が、ロック爪52a
をサポートシャフトの係合溝50に係合可能に、ベースブ
ラケット46の、たとえば、支持片46a に、枢支ピン56に
よって枢着されている。
【0031】このロックアーム52は、ロックばね58の偏
倚力のもとでサポートシャフトの係合溝50との係合方向
に偏倚されている。ロックばね58として、たとえば、引
張コイルばねが利用でき、このロックばねは、ロックア
ーム52に対応方向の偏倚力を付与可能に、ロックアーム
の他端とベースブラケット46の下部のフランジ46b との
間に張設されている。
【0032】このような構成では、図4に示すように、
ロックばね58の偏倚力のもとでのロックアームのロック
爪52a 、サポートシャフトの係合溝50間の係合、つまり
はロック機構48のロックにより、チャイルドヘッドレス
ト34の前倒れ方向(図中左方)へのメインシャフト36の
回動が規制される。
【0033】そして、ロックアーム52は、解除片60の操
作によってロックばね58の偏倚力に抗して回動可能とな
っている。解除片60として、たとえば、止めねじ62によ
ってロックアーム52の他端に一端の連結されたストラッ
プが利用でき、ストラップは、図4に示すように、シー
トバック14の上方に延出して設けられている。
【0034】このような構成では、ロックばね58の偏倚
力に抗してストラップ(解除片)60を上方に牽引し、図
4に一点鎖線で示すように、ロックアーム52を係合溝5
0、ロック爪52a 間の係合解除位置まで回動させること
によって、ロック機構48のロックが解除される。そし
て、このロック機構48のロック解除状態においては、メ
インシャフト36がフリーとなっているため、前倒れ方向
(図中左方)に回動させることによって、格納凹部16の
上半部へのチャイルドヘッドレスト34の格納が可能とな
る(図6参照)。
【0035】なお、図3、図6に示すように、格納凹部
16の上半部に格納されたチャイルドヘッドレスト34にお
いては、その使用時の支持面34a に対する背面34b が、
格納凹部の下半部に格納されたチャイルドシートクッシ
ョンの背面12b と共に、シートバック14のクッション面
として機能される。
【0036】ここで、このようなチャイルドヘッドレス
ト34においては、使用位置、格納位置のいずれにおいて
も、後方への過大な荷重が付与されやすい。そこで、こ
の発明においては、対応する係合片との係合のもとで使
用位置、格納位置から後方へのチャイルドヘッドレスト
34の過剰な回動を規制するサポートプレート64が、サポ
ートシャフト54の軸線に対する直交方向に延出して、固
着等によりサポートシャフトに一体に設けられている。
【0037】サポートプレート64の係合される係合片と
して、たとえば、ベースブラケット46の周縁に設けられ
たフランジ46b が利用でき、チャイルドヘッドレスト34
の回動に伴う、フランジの対応部分へのサポートプレー
トの係合によって、使用位置、格納位置から後方へのチ
ャイルドヘッドレストの過剰な回動が規制可能となって
いる。
【0038】このような構成では、使用位置、格納位置
において、後方への過大な荷重がチャイルドヘッドレス
ト34に作用しても、ベースブラケットのフランジ46b の
対応する各部分へのサポートプレート64の係合のもと
で、各位置から後方へのチャイルドヘッドレストの過剰
な回動が確実に規制されるため、各位置でのチャイルド
ヘッドレストの安全性が十分に高く維持できる。
【0039】上記のように、この発明のビルトイン式チ
ャイルドシート構造10においては、チャイルドヘッドレ
スト34が、格納凹部16からの引き出し、回動のもとで、
図1に示すような、シートバック14の上方の使用位置に
設定可能となっている。つまり、ヒンジ付きシートのシ
ートバック14におけるチャイルドシート20のように、背
もたれとなる格納凹部の底面16a の高さがシートバック
の高さの抑制によって不足する場合においても、チャイ
ルドシートクッション12に着座した幼児等の頭部が、使
用位置に設定されたチャイルドヘッドレスト34によって
確実に支持されるため、幼児等の頭部の不安定感は生じ
ない。
【0040】従って、幼児等の高い安全性を確保可能な
チャイルドシート20が、ヒンジ付きシートのシートバッ
ク14においても容易に得られる。
【0041】そして、チャイルドヘッドレスト34は、ヒ
ンジとなるメインシャフト36を中心とした回動のもとで
シートバックの格納凹部16の上半部に格納可能であるた
め、非使用時に、シートバック14の上端に突出すること
もない。つまり、チャイルドヘッドレスト34が、シート
バック14の前倒し等の際の邪魔とならないため、シート
バックの前倒し等の際の作業性が向上される。
【0042】また、別体のヘッドレストを設ける公知の
構成と異なり、この発明においては、シートバック14の
前倒し等の際のヘッドレストの着脱が要求されないた
め、抜き取ったヘッドレストの保管場所等に苦慮するこ
ともない。従って、この点からも、シートバック14の前
倒し等の際の作業性が向上される。
【0043】更に、公知の別体のヘッドレストはシート
バックの格納凹部の分だけ後方に配置されるのに対し、
この発明のチャイルドシート構造10においては、図1に
示すように、チャイルドヘッドレストの支持面34a が、
背もたれとなる格納凹部の底面16a より、その厚みの分
だけ前方に位置される。
【0044】そのため、適切な前後位置における幼児等
の頭部の支持が容易に可能となり、この点においても、
幼児等の安全性が一層向上される。
【0045】また、この発明においては、チャイルドヘ
ッドレストのメインシャフト36を一対のベースブラケッ
ト44、46 間に架設するとともに、メインシャフトと一体
的に回動可能な同軸上の係合溝50と、ロックばね58の偏
倚力の付与されたロックアーム52との組み合わせを有し
て形成されたロック機構48による、メインシャフト36の
直接的な回動規制によって、チャイルドヘッドレスト34
を使用位置に保持可能とするため、チャイルドヘッドレ
ストのための機構部の小型化、構成の簡単化が容易には
かられる。
【0046】つまり、シートバック14の厚みの増加を伴
うことなく、チャイルドヘッドレスト34がシートバック
に設けられるため、ヒンジ付きシートとしての機能性の
低下を招くことなく、幼児の安全性が確実に向上され
る。
【0047】ここで、この発明の実施の形態において
は、ロック機構の係合溝50をサポートシャフト54に設
け、メインシャフト36へのサポートシャフトの連結によ
って、係合溝をメインシャフトと一体的に回動可能とし
ているが、係合溝、ロックアームのロック爪52a 間の係
合のもとでメインシャフトの回動を直接的に規制可能と
すれば足りるため、これに限定されず、たとえば、係合
溝をメインシャフトに直接形成してもよい。
【0048】しかしながら、サポートシャフト54に係合
溝50を設ける構成によれば、メインシャフト36を変える
ことなく、係合溝の形成位置の異なるサポートシャフト
との交換のみによって、シートバック14に対する、チャ
イルドヘッドレスト34の使用位置での設定角度が変更で
きるため、汎用性に優れたチャイルドヘッドレスト、ひ
いてはチャイルドシート構造10が得られる。
【0049】また、サポートプレート64の係合可能な係
合片として、ベースブラケットのフランジ46b を利用し
ているが、係合片は、サポートプレートとの係合のもと
で後方へのチャイルドヘッドレスト34の過剰な回動を規
制すれば足りるため、これに限定されず、たとえば、別
体の係合片をベースブラケット46に突設する構成として
もよい。
【0050】しかしながら、ベースブラケットのフラン
ジ46b を係合片として利用すれば、ベースブラケット46
の形状、構成が複雑化することもなく、また、部品点数
の増加も招かないため、チャイルドヘッドレスト34の全
体的な構成の簡素化が容易にはかられる。
【0051】更に、この発明の実施の形態においては、
ロックアーム52をロックの解除方向に回動させる解除片
としてストラップ60を例示しているが、解除片はこれに
限定されず、たとえば、レバー、プッシュボタンおよび
紐等の他の手段を解除片として利用してもよい。
【0052】なお、この発明の実施の形態においては、
ヒンジ付きシートのシートバック14を例示し、ヒンジ付
きシートへの組み込みに適した構成を、この発明におけ
るチャイルドシート20として具体化しているが、シート
バックの格納凹部16に格納可能なチャイルドシートクッ
ション12を備え、格納凹部の底面16a をチャイルドシー
トの背もたれとして利用するチャイルドシートであれば
足りるため、ヒンジ付きシート以外のシートバックに組
み込まれるチャイルドシートに、この発明を応用しても
よい。
【0053】上述した発明の実施の形態は、この発明を
説明するためのものであり、この発明を何等限定するも
のでなく、この発明の技術範囲内で変形、改造等の施さ
れたものも全てこの発明に包含されることはいうまでも
ない。
【0054】
【発明の効果】上記のように、この発明に係るビルトイ
ン式チャイルドシート構造によれば、シートバックの上
方の使用位置に設定されるチャイルドヘッドレストが、
ヒンジを中心とした回動のもとで、シートバックの格納
凹部の上半部に格納可能であるため、非使用時に、シー
トバック上端に突出しない。そのため、チャイルドヘッ
ドレストが、シートバックの前倒し等の際の邪魔になる
こともなく、シートバックの前倒し等の際の作業性が向
上される。
【0055】そして、シートバックの前倒し等の際のヘ
ッドレストの着脱が要求されないため、抜き取ったヘッ
ドレストの保管場所等に苦慮することもない。従って、
この点からも、シートバックの前倒し等の際の作業性が
向上される。
【0056】また、使用位置でのチャイルドヘッドレス
トの設定によって、チャイルドヘッドレストの支持面
が、背もたれとなる格納凹部底面より、その厚みの分だ
け前方に位置する。つまり、シートバックの高さの不足
分を補うばかりでなく、チャイルドヘッドレストによ
る、適切な前後位置での幼児等の頭部の支持が可能とな
るため、チャイルドヘッドレストによる頭部の安定した
支持により、幼児等の安全性が一層向上される。
【0057】更に、チャイルドヘッドレストをメインシ
ャフトの架設、軸支によって回動可能とするとともに、
メインシャフトと同軸上の係合溝と、ロックばねの偏倚
力の付与されたロックアームとの組み合わせを有するロ
ック機構によって、メインシャフトの回動を直接的に規
制可能とするため、チャイルドヘッドレストのための機
構部の小型化、構成の簡単化が容易にはかられる。
【0058】つまり、シートバックの厚みの増加を伴う
ことなく、チャイルドヘッドレストがシートバックに設
けられるため、ヒンジ付きシートとしての機能性の低下
を招くことなく、幼児等の安全性が確実に向上される。
【0059】また、サポートシャフトに係合溝を設け、
このサポートシャフトをメインシャフトに一体的に回動
可能に連結すれば、メインシャフト自体を変えることな
く、チャイルドヘッドレストの使用位置での設定角度が
変更できるため、汎用性に優れたチャイルドヘッドレス
トが得られる。
【0060】更に、サポートプレートの係合可能な係合
片として、ベースブラケットのフランジを利用すれば、
ベースブラケットの形状、構成が複雑化することもな
く、また、部品点数の増加も招かないため、チャイルド
ヘッドレストの全体的な構成の簡素化が容易にはかられ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】チャイルドシートクッション、チャイルドヘッ
ドレストの使用状態における、この発明に係るビルトイ
ン式チャイルドシート構造の概略側面図である。
【図2】チャイルドシートクッション、チャイルドヘッ
ドレストの使用状態における、ビルトイン式チャイルド
シート構造の概略斜視図である。
【図3】チャイルドシートクッション、チャイルドヘッ
ドレストの格納状態における、ビルトイン式チャイルド
シート構造の概略側面図である。
【図4】チャイルドヘッドレストの使用位置における、
ロック機構の概略正面図である。
【図5】ビルトイン式チャイルドシート構造における、
ロック機構を主としたチャイルドヘッドレストの機構部
の概略分解斜視図である。
【図6】チャイルドヘッドレストの格納位置における、
ロック機構の概略正面図である。
【符号の説明】
10 ビルトイン式チャイルドシート構造 12 チャイルドシートクッション 14 シートバック 16 格納凹部 16a 格納凹部の底面(背もたれ) 20 チャイルドシート 34 チャイルドヘッドレスト 36 ヒンジ(メインフレーム) 46 ベースブラケット 48 ロック機構 50 係合溝 52 ロックアーム 52a ロック爪 54 サポートシャフト 58 ロックばね 60 解除片(ストラップ) 64 サポートプレート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉浦 正則 愛知県岡崎市橋目町中新切1番地 三菱自 動車エンジニアリング株式会社岡崎事業所 内 (72)発明者 水嶋 義宏 東京都昭島市松原町3丁目2番12号 株式 会社タチエス内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 幼児等の座部となるチャイルドシートク
    ッションが、使用位置からの跳ね上げによってシートバ
    ックの格納凹部に格納可能に、ヒンジを介してシートバ
    ックの格納凹部の下部に連結、支持されたビルトイン式
    チャイルドシート構造において、 チャイルドシートクッションが、格納凹部の下半部に格
    納可能に形成されるとともに、チャイルドシートクッシ
    ョンに着座した幼児等の頭部をシートバック上方の使用
    位置で支持するチャイルドヘッドレストが、左右方向に
    延びたメインシャフトの架設、軸支により、使用位置か
    らの回動のもとで、シートバックの格納凹部の上半部に
    格納可能に形成、配置され、 メインシャフトのいずれか一端部に配置されたロック機
    構によるメインシャフトの回動規制により、チャイルド
    ヘッドレストを使用位置に保持可能としたことを特徴と
    するビルトイン式チャイルドシート構造。
  2. 【請求項2】 幼児等の座部となるチャイルドシートク
    ッションが、使用位置からの跳ね上げによってシートバ
    ックの格納凹部に格納可能に、ヒンジを介してシートバ
    ックの格納凹部の下部に連結、支持されたビルトイン式
    チャイルドシート構造において、 チャイルドシートクッションが、格納凹部の下半部に格
    納可能に形成されるとともに、チャイルドシートクッシ
    ョンに着座した幼児等の頭部をシートバック上方の使用
    位置で支持するチャイルドヘッドレストが、左右方向に
    延びたメインシャフトの架設、軸支により、使用位置か
    らの回動のもとで、シートバックの格納凹部の上半部に
    格納可能に形成、配置され、 メインシャフトの同軸上で軸線方向に延びた切欠き状の
    係合溝と;当該係合溝に係合可能なロック爪を一端に有
    するロックアームと;当該ロックアームのロック爪を係
    合溝との係合方向に偏倚するロックばねと;の組み合わ
    せを有してメインシャフトのいずれか一端部に配設され
    たロック機構による、メインシャフトの回動規制によっ
    て、チャイルドヘッドレストを使用位置に保持可能とす
    るとともに、 解除片による、当該ロックばねの偏倚力に抗したロック
    アームの回動により、メインシャフトの回動規制を解除
    可能としたことを特徴とするビルトイン式チャイルドシ
    ート構造。
  3. 【請求項3】 軸線方向に延びた切欠き状の係合溝を有
    するサポートシャフトが、メインシャフトを軸支する一
    対のベースブラケットのうちのいずれか一方の外方でメ
    インシャフトの同軸上を一体的に回動可能に、対応する
    一対の連結端を介してメインシャフトに連結されるとと
    もに、 ロック機構のロックアームおよびロックばねが、当該ベ
    ースブラケットをベース部材としてそれぞれ配設された
    請求項2記載のビルトイン式チャイルドシート構造。
  4. 【請求項4】 サポートシャフトが、軸線に対する直交
    方向に延出されたサポートプレートを一体に有して形成
    され、対応する係合片との係合のもとで、使用位置、格
    納位置での後方へのチャイルドヘッドレストの過剰な回
    動を規制可能とした請求項3記載のビルトイン式チャイ
    ルドシート構造。
  5. 【請求項5】 対応するベースブラケットの周縁に、サ
    ポートプレートの係合可能なフランジを設け、このフラ
    ンジの対応部分をサポートプレートの係合する係合片と
    して利用可能とした請求項4記載のビルトイン式チャイ
    ルドシート構造。
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