JP3706944B2 - 車両のシート構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車室内の後部に荷物室を有する車両のリヤフロアに設置され、必要時には倒して後部の荷物室床とほぼフラットに連なり荷物積載スペースの拡張をはかるようになっているシートの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
車室内の後部に荷物室をもった車両において、リヤシートを倒して荷物室の拡張をはかる際のシートの支持構造が種々公開されている。
【0003】
例えば特開平7−61271号公報に開示されたものでは、シートクッションの後部をバックレストの下部に回動可能に取付け、シートクッションの前部をクッション脚部を介してフロアに回動可能に取付け、バックレスト脚部をバックレストの下部から一体的に延設すると共に、その下端部をフロアに取付けられたブラケットに回動可能に取付け、該ブラケット内にバックレストの回動をロックするロック機構を設け、該ロック機構のロックをバックレスト背面に設けたロック解除操作装置によって解除させバックレストを前方に回動させる操作に連動してバックレスト脚部,シートクッション脚部を折り畳むことができ、前斜め下方へ移動するシートクッションの上にバックレストが重なって、荷物積載スペースの拡張をはかることができるようになっている
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
バックレストとシートクッションとからなり車両のリヤフロアに設置され、バックレストを前方に回動させシートクッション上に重ねることにより、該バックレストの背面が荷物室床の前方にほぼフラットに連なる折畳み格納状態となり、荷物積載スペースを拡張することができるようになっているリヤシートにおいては、リヤシート後方の荷物室内からリヤシートの折畳み格納操作ができるようにしておくのが便利であり、そのために上記の従来例のようにバックレストを使用状態にロックするロック機構のロック解除操作装置をバックレストの背面に設けた構成を採っている。
【0005】
しかし、バックレストの背面は、リアシートの折畳み格納状態にて、荷物室床とほぼフラットに連なる荷物乗せ台となるので、バックレストの背面にロック機構のロック解除操作装置を設ける従来構成のものは、このロック解除操作装置をバックレスト背面から突出しないように埋め込み設置することが必要であり、取付構造が複雑となり作業工程や部品数の増加は免れないばかりか、操作性にも問題がある、という課題を有している。
【0006】
本発明は、上記従来の課題を解消することを主目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上部にヘッドレストを装備したバックレストとシートクッションとからなり車両のリアフロアに設置されるシートであって、バックレストの下部をリアフロアに固着したブラケットに前後方向に回動可能なるよう軸着し、該バックレストを起立した使用状態にロックするロック機構を有し、該ロック機構のロックを解除してバックレストを前方へ回動させることにより、該バックレストがシートクッション上に重なった折畳み格納状態とすることができるようになっているものにおいて上記ヘッドレストを使用位置から前方へ回動させて前傾位置とすることができる回動機構を設けヘッドレストを前方へ回動させる操作で上記ロック機構のロックを解除させることができ、シート後方の荷物室からの折畳み格納操作を簡単容易に行えるものであって、バックレストの使用位置での傾斜角度を複数段に変更調整できるようロック機構の噛合部が係合するバックレスト側の噛合部を複数個所形成すると共に、バックレストの側面部に操作レバーを設け、該操作レバーを介して上記ヘッドレストの回動機構とロック機構とを連結する連結手段を設け、ヘッドレストの前倒操作によってロック機構のロック解除が行われると共に、該操作レバーの操作によってもロック機構のロック解除が行われる構成としたものである。
【0008】
更に、上記のように、バックレストの側面に操作レバーを設け、該操作レバーを介してヘッドレストの回動機構とロック機構とを連結した構造としたことにより、ヘッドレストを前方へ回動操作することによりロック機構のロック解除を行うことができると共に、操作レバーの操作によってもロック機構のロックを解除することができ、シートに着座した乗員が該操作レバーを用いてロックを解除しバックレストの傾斜角度を自由に変更調整することとができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0010】
図1は本発明の第1の実施の形態を示すもので、1は車両のリヤフロア31上に設置されるリヤシートであり、該リヤシート1はバックレスト2とシートクッション3とからなる。バックレスト2の上部にはヘッドレスト4が装着されている。
【0011】
バックレスト2は、その左右両側の下部に固着されたヒンジプレート5をリヤフロア31に固着された後側ブラケット6に軸7にて軸着することにより、前後方向に回動可能に取付けられる。後側ブラケット6にはヒンジプレート5に係合してバックレスト2の回動をロックするロック機構8が設けられている。
【0012】
シートクッション3の左右両側面の後部には連結部材9が固着され、該連結部材9の後端部が上記バックレスト2のヒンジプレート5に軸10にて軸着され、該シートクッション3の前部下面の左右部には前脚11が軸12にて軸着され、該前脚11の下部がリヤフロア31に固着した前側ブラケット14に軸13にて軸着されることにより、該シートクッション3は該左右の前脚11と左右のヒンジプレート5とからなるリンク機構にてリヤフロア31に取付支持された構造となっている。
【0013】
前記ロック機構8の具体的構成例は、図4に示すように、噛合駒81と、カムレバー82と、ワイヤレバー83と、スプリング84とから構成される。
【0014】
噛合駒81には、ヒンジプレート5の下部に形成した噛合部5aに合う噛合部81aと、カム面81bとが形成され、軸81cにて後側ブラケット6に軸着される。カムレバー82は一端にカム部82aが形成された略L字形状をなし、その折れ曲がり位置で軸82cにて後側ブラケット6に軸着される。カムレバー82のカム部82aは噛合駒81のカム面81bに係合しており、カムレバー82の他端部は軸82bにてワイヤレバー83に軸着されている。該ワイヤレバー83の一端部は軸83cにて後側ブラケット6に軸着され、該ワイヤレバー83の他端部83aにはワイヤ15の一端部が固着され、中央付近の係止部83bにはスプリング84の一端が係止されている。一端をワイヤレバー83の係止部83bに係止されたスプリング84の他端は後側ブラケット6に係止され、ワイヤレバー83に対して引っ張り力を与えている。
【0015】
上記ヘッドレスト4は、バックレスト2に設けた回動機構16によって、通常の使用位置から前倒位置に回動操作できるよう取付け支持されており、該ヘッドレスト4の使用位置から前倒位置への回動によってロック機構8のロック解除が行われるよう、上記回動機構16とロック機構8とを例えばワイヤ15等による連結手段にて連結した構成を採っている。
【0016】
即ち、図5に示すように、ヘッドレスト4のステー4a,4aは、バックレスト2のアッパフレーム2aに形成した前後方向の案内溝部2a′,2a′に嵌入し、該アッパフレーム2aの下方部に設けられた回動機構16に係合支持されている。該回動機構16は、回転メンバー17と、プレート18と、支持部材19と、固定部材20とから構成される。
【0017】
回転メンバー17はパイプ材よりなり、その左右両端をバックレスト2のサイドフレーム2bに設けた軸受部2b′,2b′に回転可能に取付け支持されている。プレート18は回転メンバー17に嵌入固着されて該回転メンバー17と一体に回転するようになっている。ヘッドレスト4のステー4aを支持する上記支持部材19は、上面19aと下面19bと後面19cとを有するほぼコの字形断面部材にて構成され、後面19cにて回転メンバ17に固着され、上面19aと下面19bにはステー4aが嵌入する孔19d,19dが設けられている。ヘッドレスト4の角度を固定する固定部材20は、その断面が車体前方に凸なる断面形状をなし、上記回転メンバ17の下方部にて左右のサイドフレーム2bに両端を固着されたクロスフレーム2cに固着されている。そして、固定部材20の前面20aの前側にヘッドレスト4のステー4aの下方部分が当接し、ステー4aの上方部分がアッパフレーム2aに設けた案内溝部2a′の後端縁に当接することにより、ヘッドレスト4は実線示の使用位置に固定されている。
【0018】
前述したように、ロック機構8のワイヤレバー83に一端部を固着したワイヤ15はバックレスト2の内部を通って上方へ延び、その上端部が回動機構16のプレート18の固着部18aに固着されている。
【0019】
次に、上記構成の作用について説明する。
【0020】
リヤシート1の使用状態では、図4に示すように、ヒンジプレート5の噛合部5aに噛合駒81の噛合部81aが噛み合い、ロック機構8によるロックにてバックレスト2は起立状態に保持されると共に、シートクッション3はその後脚部となるヒンジプレート5の回動がロックされているので、図1の実線示の使用状態に固定保持されている。
【0021】
この使用状態からリヤシート1を折畳み格納させるには、図5(B)に示すように、先ずヘッドレスト4を引き上げて1点鎖線示位置4′まで上方へスライドさせる。すると、ステー4aの下方部分が固定部材20の前面20aから上方へ離間する。次に、ヘッドレスト4を前方へ押す。すると、ステー4aは案内溝部2a′にガイドされて支持部材19及び回転メンバ17と共に前方へ回動し2点鎖線示の前倒位置4″となる。その前方回動により回転メンバー17に固着されているプレート18も一体となって回動し、該プレート18の固着部18aの位置が上方へ変位し、ワイヤー15が引き上げられる。ヘッドレスト4の前方への回動に伴ないステー4aの下端は固定部材20の上面20b上を摺動して後方へ移動し、該上面20b後端の立ち上り部20cに係合することにより、ヘッドレスト4の前倒位置4″は規制される。
【0022】
上記のようにしてワイヤー15が引き上げられると、図4において、ワイヤレバー83がスプリング84の引っ張り力に抗して軸83cを中心として反時計方向に回転し、ワイヤレバー83上の軸82bの位置が上方へ移動するため、カムレバー82は軸82cを中心として時計方向に回転する。このカムレバー82の回転によって、カム部82aが噛合駒81のカム面81bに係合しながら噛合駒81を軸81cを中心として反時計方向に回転させるので、ヒンジプレート5の噛合部5aと噛合駒81の噛合部81aとの噛み合いがはずれ、バックレスト2のロックが解除される。
【0023】
このようにロック機構8のロックが解除された状態で、バックレスト2を前方へ回動させると、シートクッション3もその後脚となるヒンジプレート5の軸7回りの前方回転によって前脚11を軸13回りに前方へ回動させつつ前下方へと移動し、ヘッドレスト4が前倒したまま、シートクッション3の上にバックレスト2が重なり、図1の鎖線示のように、該バックレスト2の背面が荷物室床30の前方にほぼフラットに連なる折畳み格納状態となる。
【0024】
この折畳み格納状態からバックレスト2を後方へ回動させて起立状態とし、ヘッドレスト4を後方へ回動させ下方へスライドさせて元の使用位置に戻すと、ロック機構8はスプリング84のばね力にてロック状態となり、リヤシート1は実線示の使用状態に戻る。
【0025】
上記のように、バックレスト2の上部に装備されるヘッドレスト4の前倒操作によりロック機構8のロックが解除される構成としたことにより、リヤシート1後方の荷物室床30からの折畳み格納操作が容易となり、且つヘッドレスト4を前倒させたままで折畳み格納状態となるので、ヘッドレスト4のバックレスト上部からの突出高さが前倒により低くなり、折畳み格納のための前側シートとの間の必要スペースが小さくてすむ、という利益がもたらされる。
【0026】
尚、図4の具体例に示すように、ヒンジプレート5の噛合部5aを複数段設けておけば、バックレスト2の起立角度が複数段に調整できるリクライニング機能をもたせることができる。
【0027】
又、ロック機構8の一例として図4に示す構造を挙げたが、ロック機構8としてはバックレスト2の回動をロックすることができる任意の構造を採用することができる。更に、ヘッドレスト4の使用位置での固定及び固定解除構成、及びヘッドレスト4の前倒作動をロック機構8に伝達してロックを解除させるための具体的構成は、図5に示す回動機構16の構成に限らず、その他任意の構成を採用できる。
【0028】
更に又、ヘッドレスト4の前倒操作にてロック機構8のロック解除を行うようにした本発明の基本的構成は、バックレストの前後方向回動に連動してシートクッションが前後に移動する図示のリヤシート構造に限らず、バックレストが前後方向に回動可能であって該バックレストの回動を使用位置にてロックするロック機構を有するあらゆる形式のシートに適用可能である。
【0029】
次に、乗員が着座したときにリヤシートを操作しやすくするための例を図2に示す。
【0030】
図2は本発明の第2の実施の形態を示すもので、上記第1の実施の形態と同じ構成のリヤシート1において、バックレスト2の側面中央付近に操作レバー21を付加し、第1の実施の形態と同様にヘッドレスト4の前倒操作によってロック機構8のロック解除を行うことができると共に、該操作レバー21の操作によってもロック機構8を解除できるようにしたものである。尚、図2において、図1と同じ符号は図1と同じ部分を表しており、ロック機構8及びヘッドレスト4の回動機構16は図示を省略しているが、第1の実施の形態の場合と同様に、図4及び図5に示す構成のものが後側ブラケット6及びバックレスト2内の上方部分に設けられているものとする。
【0031】
操作レバー21は、レバー本体21aと、その内側のワイヤ固定部21bとから構成され、それらが合成樹脂にて一体成形されている。該操作レバー21は軸22にてバックレスト2のサイドフレーム2bに軸着され、ロック機構8のワイヤレバー83と該操作レバー21のワイヤ固定部21bとを下側ワイヤ15aにて連結すると共に、該ワイヤ固定部21bと回動機構16のプレート18とを上側ワイヤ15bにて連結した構造としている。
【0032】
リヤシート1に着座している乗員がリクライニング操作(即ち、バックレスト3の角度調整操作)をする場合、着座したままでヘッドレスト4を操作することは非常に困難である。そこで上記のように、操作レバー21を、リヤシート1に着座している乗員が操作し易い位置、即ちバックレスト2の上下方向のほぼ中央部或はそれよりやや下方部の側面上にレバー本体21aが位置し、ワイヤ固定部21bをバックレスト2の側面内側に位置させて、軸22を中心として回動可能なるよう取付け、回動機構16とロック機構8とを上側ワイヤ15bとワイヤ固定部21bと下側ワイヤ15aとで連結した構造とすることにより、上記第1の実施の形態の場合と同様にヘッドレスト4の引き上げ前倒操作によってロック機構8のロック解除を行い得ると共に、操作レバー21の操作によってもロック機構8のロックを解除することができるようにしたものである。尚、この例の場合は、操作レバー21を実線示のロック位置に保持する方向に付勢するばね手段を設けることが望ましく、又バックレスト2を前方へ回動させる方向に付勢する付勢手段を設けておくことが望ましい。
【0033】
上記図2に示す装置の操作について更に詳しく説明すると、前記第1の実施の形態の場合と同様に、ヘッドレスト4を上方へ引き上げて前方に回動させると、ロック解除操作機構16の回転メンバー17,プレート18が回転して上側ワイヤ15bが引き上げられ、操作レバー21が実線示のロック位置から鎖線示のロック解除位置に回動されると共に、その操作レバー21の回動によって下側ワイヤ15aが引き上げられてロック機構8のロックが解除され、その状態でバックレスト2を前方へ回動させることにより、図1の場合と同様の折畳み格納状態とすることができる。
【0034】
リヤシート1に着座している乗員がバックレスト2の傾斜角度を調整したい場合は、着座したままで操作レバー21のレバー本体21aを実線示のロック位置から鎖線示のロック解除位置に回動操作する。すると、該操作レバー21のワイヤ固定部21bに上端を固着された下側ワイヤ15aが引き上げられロック機構8のロックが解除される。この場合、上側ワイヤ15bには弛みが生じるだけであって、回転機構16には何ら影響を与えることがなく、ヘッドレスト4は使用位置に保持されたままになっている。上記のように、レバー本体21aを操作してロック機構8のロックを解除した状態にて、バックレスト2の傾斜角度を変更調整した後、該レバー本体21aより手を離すと、操作レバー21はもとのロック位置に戻ってロック機構8はロック状態となり、リクライニング操作が終了する。このように、ヘッドレスト4とは全く無関係に、着座した乗員が片手で容易にリクライニング操作を行うことができる。
【0035】
このように、リヤシート1に着座した乗員が簡単にバックレスト2の傾斜角度を変更調整できるようにすることによって、例えばバックレスト2をほぼ垂直に近い使用状態とすることにより後部の荷物室床30の荷物積載スペースを広げることができ、その必要がないときは安楽な座り心地を得るためにバックレスト2を後方へ傾斜させた使用状態とする等の選択を自由に行うことができる。
【0036】
第1及び第2の実施の形態とも、バックレスト2を使用位置から折畳み格納位置へ倒す時、逆に折畳み格納位置から使用位置まで引き上げる時には、シートクッション3をも一緒に動かすことになるので、ある程度の力が必要となる。
【0037】
そこで、図1又は図2に示すリヤシート1に、補助力付与機構を設けてリヤシートの操作をし易くした例を図3に示し、これを本発明の第3の実施の形態とする。
【0038】
即ち、図3では補助力付与機構として伸縮両方向に作用する従来より公知のガスステー23を用い、該ガスステー23の一端部23aをヒンジプレート5の軸7による軸着部の近傍位置に結合し、他端部23bをシートクッション3の前方下部に結合して取付ける。そして、該ガスステー23にて、リヤシート1の使用状態ではシートクッション3を前方へ押し出す方向に補助力を与え、リヤシート1が折畳み格納された状態ではシートクッション3を後方へ引き上げる方向に補助力を作用させるようにすることで、操作が非常に楽になり、使い勝手の良いリヤシート構造を得ることができる。上記ガスステー23自体は従来より一般に使用され公知であるので、その具体的構成の説明は省略する。
【0039】
尚、補助力付与機構としては、上記ガスステーに限らず、リヤシート使用状態ではシートクッションに前向きの補助力を与え、リヤシートの折畳み格納状態ではシートクッションに後ろ向きの補助力を与えることができる任意の構成を採用できる。
【0040】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、バックレストの回動を規制するロック機構のロック解除をヘッドレストの前方に倒す操作と連動させる構造としたことにより、リヤシート後方からの折畳み格納操作を容易に行うことができ、且つ折畳み格納状態でヘッドレストが前倒していることによって、前側シートとの間の格納スペースが小さくてすみ、リヤシートのレイアウト自由度の拡大をはかることができる。
【0041】
又、上記の構成に加え、バックレスト側面に操作レバーを付加し、その操作レバーでロック機構のロック解除を行えるようにしたことにより、乗員が着座したままでヘッドレストを動かさずにロック機構を解除し、容易にリクライニング操作を行うことができる。
【0042】
更に、リヤシートの使用状態ではシートクッションに前向きの補助力を与え、リヤシートの折畳み格納状態ではシートクッションに後ろ向きの補助力を与える補助力付与機構を設けたことにより、バックレストを前方に倒して折畳み格納状態とする操作,及びバックレストを起立させてもとの使用状態に戻す操作が非常に楽になり、使い勝手の極めて良好なリヤシートを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すリヤシートの側面説明図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態を示すもので、(A)はリヤシートの側面説明図、(B)は(A)の操作レバー取付部周辺の拡大図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態を示すリヤシートの側面説明図で、(A)はリヤシートの使用状態、(B)はリヤシートの折畳格納状態をそれぞれ示している。
【図4】図1,図2及び図3に示すロック機構の具体的構成例を示す側面図である。
【図5】図1,図2及び図3におけるヘッドレストの回動機構の具体的構成例を示すもので、(A)は正面図、(B)は要部を断面にて示す側面図である。
【符号の説明】
1 リヤシート
2 バックレスト
2a アッパフレーム
2a′ 案内溝部
2b サイドフレーム
2b′ 軸受部
2c クロスフレーム
3 シートクッション
4 ヘッドレスト
4a ステー
5 ヒンジプレート
6 後側ブラケット
7 軸
8 ロック機構
9 連結部材
10 軸
11 前脚
12,13 軸
14 前側ブラケット
15 ワイヤ
16 回動機構
17 回転メンバー
18 プレート
21 操作レバー
22 軸
23 ガスステー
30 荷物室床
31 リヤフロア

Claims (3)

  1. 上部にヘッドレストを装備したバックレストとシートクッションとからなり車両のリヤフロアに設置されるシートであって、バックレストの下部をリヤフロアに固着したブラケットに前後方向に回動可能なるよう軸着し、該バックレストを起立した使用状態にロックするロック機構を有し、該ロック機構のロックを解除してバックレストを前方へ回動させることにより、該バックレストがシートクッション上に重なった折畳み格納状態とすることができるようになっている車両のシートにおいて上記ヘッドレストを使用位置から前方へ回動させて前倒位置とすることができる回動機構を設け、ヘッドレストの使用位置から前倒位置への回動に連動して上記ロック機構のロックを解除させる構成としたものであって、バックレストの使用位置での傾斜角度を複数段に変更調整できるようロック機構の噛合部が係合するバックレスト側の噛合部を複数個所形成すると共に、バックレストの側面部に操作レバーを設け、該操作レバーを介して上記ヘッドレストの回動機構とロック機構とを連結する連結手段を設け、ヘッドレストの前倒操作によってロック機構のロック解除が行われると共に、該操作レバーの操作によってもロック機構のロック解除が行われることを特徴とする車両のシート構造。
  2. 請求項1に記載の車両のシート構造において、ヘッドレストの回動機構は、バックレストの左右のサイドフレームに両端を回動可能に取付け支持された回転メンバーと、該回転メンバーに固着されヘッドレストのステーを嵌装支持する支持部材と、該支持部材の下方部にてバックレストのクロスフレームに固着されヘッドレストのステーの下部を固定する固定部材とから構成され、ヘッドレストのステーが上記支持部材と固定部材とで支持固定されて使用位置に保持され、ヘッドレストを上方へスライドさせることによりステーの下部が上記固定部材から外れ回転メンバと一緒に前方に回動可能となることを特徴とする車両のシート構造。
  3. 請求項1又は2に記載した車両のシート構造において、シートクッションの後部はバックレストに回動可能に連結し、シートクッションの前部には前脚の一端が前後方向に回動可能に軸着され、該前脚の他端はフロアに固着したブラケットに前後方向に回動可能に軸着され、バックレストの前後方向の回動に伴ないシートクッションが前後に移動する構造となっており、バックレストが起立している状態ではシートクッションに前向きの補助力を与え、シートの折畳み格納状態ではシートクッションに後ろ向きの補助力を与える補助力付与機構を設けたことを特徴とする車両のシート構造。
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