JP2000316663A - 車両用シート - Google Patents
車両用シートInfo
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Abstract
確保し、かつ折り畳み時においてはシート全体厚みを薄
くすることが可能な車両用シートを提供する。 【解決手段】 シートクッション2と、該シートクッシ
ョン2の上面に倒伏可能な傾倒式のシートバックとを備
えた車両用シートにおいて、シートクッション2におけ
るシートサイド部6を、シートバックの起立状態ではト
ーションスプリング24にて上向きに付勢されたサイド
部支持ワイヤ22によってシートクッション2の天板部
5よりも高い高位置に保持する構成とする。そして、シ
ートバックをシートクッション2上へ折り畳んだときに
は、ワイヤケーブルを介してシートサイド部6を天板部
5の上面高さと略整合する低位置まで引き下げる構成と
した。
Description
としてバン型車両やハッチバック車のリヤシートとして
好適な車両用シートに関する。
スを備えているバン型車両やハッチバックタイプの車両
に用いられるリヤシートの場合においては、リヤシート
後方の荷室の拡大を目的として、図6に示す如くリヤシ
ート101の姿勢をアレンジ(折り畳み)できるように
構成している。図6において(A)はシートバック10
3をシークッション102上に倒伏可能とした前倒しタ
イプ、(B)はシートバック103をシークッション1
02上に倒伏後、該シートクッション102の前側を下
げるようにしたフォールドダウンタイプ、(C)はシー
トバック103をシークッション102上に倒伏後、該
シートクッション102を前方へ跳ね上げて転倒するタ
ンブルタイプである。
に当たっては、折り畳んだ状態のシートバック103の
上面(背面)を荷室フロア面104の延長とする場合、
荷室の使い勝手の面からシートバック102の上面と荷
室フロア面104との間の段差を極力少なくして面一化
したいという要望がある。このためには、(A)及び
(B)のタイプの場合においては、リヤシート101が
配置されるフロア上面と荷室のフロア上面とに段差を設
定する一方、シートクッション102を平面化して折り
畳み状態でシート全体厚さ(高さ)が極力薄くなるよう
に設定することが必要となる。
とシート配置側フロアとの間に設定される段差の高さに
は自ずと制限があり、他方シートクッション102を平
面化したときは、シートバック103を折り畳んだ状態
でのシート全体の厚さを薄くできる反面、シートクッシ
ョン102のシートサイド部を着座面である天板部より
も高く形成できないことから、コーナリング走行時にお
ける乗員のサイドホールド感が不足することになる。即
ち、上述した従来のリヤーシートにおいては、シート着
座時におけるサイドホールド性を確保することと、折り
畳み時におけるシート厚みを薄くすることとの両立が困
難であった。
なされたものであり、その目的とするところは、シート
着座時においてはサイドホールド性を確保し、かつ折り
畳み時においてはシート全体厚みを薄くすることが可能
な車両用シートを提供することにある。
め、本発明に係る車両用シートは、特許請求の範囲の各
請求項に記載の通りの構成を備えた。従って、請求項1
に記載の発明によれば、シートの使用形態においては、
シートサイド部が弾性手段によってシートクッションの
着座面よりも高い高位置に保持されるため、シートクッ
ションに着座された乗員の横方向の自由な動きを制限し
てサイドホールド感を与えることができる。一方、シー
トバックのシートクッション上への前倒し動作時には、
シートサイド部がシートクッションの着座面高さに略整
合する低位置へ下げられることによってシートクッショ
ンが平面化される。このため、シートバックをシートク
ッション上に折り畳んだ状態でのシート全体の厚さ(高
さ)を薄くできる。
ックの前倒し動作時にワイヤケーブルの引張りによって
シートサイド部を低位置へ引き下げることができるた
め、シートクッションの平面化のための特別の操作を不
要として操作性を高めることができる。この場合、ワイ
ヤケーブルをシートバックの傾倒中心付近に接続するこ
とによって、弾性手段の付勢力がシートバックを起立さ
せる力として効率的に作用しないように設定することが
可能である。そのときは、シートバックを正規の折り畳
み位置に保持できるし、弾性手段としては、シートサイ
ド部を高位置に保持することが可能な比較的大きな付勢
力に設定できる。
に基づいて説明する。図1は本実施の形態に係る車両用
シートの全体斜視図、図2は図1のA−A線断面図、図
3はシートパッドの断面図である。また、図4はシート
サイド部のアップダウン機構を示す斜視図、図5はシー
トバックの折り畳み動作及びリヤシートとして適用した
場合の説明図である。なお、図4において、矢印FRは
車両前方を示し、矢印OUTは車両外側を示し、矢印U
PRは車両上方を示す。図1に示すように、車両用シー
ト1は、シートクッション2と、そのシートクッション
2にヒンジピン3(図5参照)を中心として回動可能に
取り付けられた傾倒式のシートバック4とから構成され
ている。
る着座面を構成する天板部5と、その天板部5に連なる
左右のシートサイド部6とを備えている。また、シート
クッション2は、図2に示すように、例えばポリウレタ
ンフォームのような弾力性のあるシートパッド7と、そ
のシートパッド7の表面を被覆するシートカバー8とか
らなり、シートカバー8の上面部がシートパッド7内に
設けられた吊りワイヤ9にホグリング10を介して取り
付けられ、端末部がシートパッド7を載置支持するため
の鉄板製又は硬質樹脂板製のシートサイドパネル13の
縁にフック11を介して取り付けられている。なお、図
2において、符号12はシートクッションフレームを示
す。
おいて、左右のシートサイド部6はシートサイド部6毎
に設定される図4に示すようなアップダウン機構21に
よって、その上面高さが天板部5の上面よりも高くなる
高位置(図2に実線で示す位置)と、天板部5の上面高
さに略整合する低位置(図2に仮想線で示す位置)との
間を上下動可能とされている。そして、シートサイド部
6の上下動を可能とするために、シートパッド7の上面
には、図3の断面図に示すように、天板部5とシートサ
イド部6との境界線付近に前後方向に延びるV溝7aを
設けてある。
ためのアップダウン機構21を図4に基づいて説明す
る。アップダウン機構21はシートサイド部6の平面形
状に対応するように略平面C字形に折り曲げて形成した
サイド部支持ワイヤ22を備えている。サイド部支持ワ
イヤ22は、シートサイド部6の下面とシートサイドパ
ネル13の上面との間に配置されており、その両端末部
がシートサイドパネル13の上面に設けられた切り起こ
しブラケット23によって上下方向に回動可能に支持さ
れている。また、サイド部支持ワイヤ22は回動中心回
りに設けられた弾性手段としてのトーションスプリング
24によって上向きに付勢されており、図2に示すよう
に、シートサイド部6を押し上げて高位置に保持してい
る。なお、シートサイド部6におけるシートパッド7下
面の外周からやや内側に入り込んだ位置には、サイド部
支持ワイヤ22が係合する段差部7bが設定されてお
り、これによってシートサイド部6のサイド部支持ワイ
ヤ22に対する位置ずれを防止している。
バック4の前倒し操作によってシートサイド部6を低位
置へ下げる引き下げ手段としてのワイヤケーブル25を
備えている。ワイヤケーブル25は、管状のケーブルア
ウタ25aとそのケーブルアウタ25a内を貫通するケ
ーブルインナ25bとからなり、シートサイドパネル1
3の上面とシートパッド7の下面との隙間を通して配設
されている。そして、ケーブルインナ25bはその一端
が図4に示すようにサイド部支持ワイヤ22の略中央部
に設けた固定プレート26に結合され、他端が図5に示
すようにシートバック4の傾倒中心であるヒンジピン3
の後側やや上方に結合されている。一方、ケーブルアウ
タ25aはその一端がシートサイドパネル13の前側に
設けた切り起こしブラケット13aに固定され、他端が
シートクッション2の後端部付近における適宜剛性部材
に固定されている。また、ケーブルインナ25bはシー
トサイドパネル13の上面に切り起こしブラケット13
bによって回転可能に支持されたガイドローラ27によ
って案内されている。
のように構成したものである。従って、シートバック4
の起立状態では、シートサイド部6はトーションスプリ
ング24にて付勢されたサイド部支持ワイヤ22を介し
て押し上げられ、高位置に保持されている。そして、こ
の状態においてはシートクッション2の天板部5に着座
した乗員の横方向の自由な動きを制限して横方向のホー
ルド感を与えることができる。一方、図5に仮想線で示
すように、シートバック4を前方へ倒してシートクッシ
ョン2上へ折り畳んだときは、ケーブルインナ25bが
ヒンジピン3回りに巻き付くようにして前方へ引き出さ
れて引張られるため、サイド部支持ワイヤ22がトーシ
ョンスプリング24に抗して下方へ引き下げられる。そ
の結果、サイド部支持ワイヤ22にて支えられているシ
ートサイド部6が図2に仮想線で示す低位置へ下がり、
シートクッション2は略平面化されることになるため、
折り畳み状態でのシート全体厚さ(高さ)を薄くするこ
とができる。
定されていれば、シートバック4の前倒し時におけるシ
ートサイド部6との干渉回避のためにシートバック4の
傾倒中心であるヒンジピン3の位置も高い位置に設定せ
ざるを得ない。しかるに、本実施の形態のように、シー
トサイド部6が低位置に下がる構成とすれば、干渉回避
相当分だけヒンジピン3を低い位置に設定できるため、
このことによっても折り畳んだ状態でのシート厚みを薄
くすることが可能となる。従って、このような車両用シ
ート1を、例えばバン型車両やハッチバック車のリヤシ
ートとして適用すれば、図5に仮想線で示すように、シ
ートの折り畳み状態において、シート後方の荷室のフロ
ア面14に対するシート上面(シートバック背面)の段
差が無い状態又は小さくすることが可能となる。なお、
シートバック4を起立操作したときは、シートサイド部
6はトーションスプリング24のばね力でサイド部支持
ワイヤ22を介して本来の高位置へ押し上げられて保持
される。
ート1によれば、シート着座時においては、乗員のサイ
ドホールド性を確保でき、また折り畳み状態において
は、シート全体厚さを薄くして荷室フロア面との均一化
を図り得る。また、本実施の形態では、シートサイド部
6とシートバック4とをワイヤケーブル25によって接
続したことによって、特別の操作を行うまでもなくシー
トバック4の起倒操作に連動してシートサイド部6を上
げ下げできるため、簡単な構造でかつ操作性の高いアッ
プダウン機構21を提供できる。また、ワイヤケーブル
25の端部をヒンジピン3の回りに巻き付くように配設
した上でシートバック4に結合してあるため、折り畳み
状態では、ワイヤケーブルに作用するトーションスプリ
ング24による引張力がシートバック4を起立させる力
(モーメント)としては効率的に作用しない。このた
め、シートバック4を正規の折り畳み位置に確保できる
し、トーションスプリング24としては、シートサイド
部6を高位置に保持する上で必要な比較的大きな付勢力
に設定することが可能となる。
イヤケーブル25を利用してシートサイド部6を引き下
げる構成としたが、シートバック4の重量で押し下げる
構成に変更してもよい。また、シートサイド部6をホー
ルド位置に押し上げるための弾性手段はトーションスプ
リング24に変えて圧縮コイルスプリングやクッション
パッドあるいは弾性ゴム等を利用することも可能であ
る。また、サイド部支持ワイヤ22を廃止し、シートサ
イド部6の下面を弾性手段によって直接押し上げる構成
に変更することも可能である。また、本実施の形態で
は、シートサイド部6を天板部5と一体に成形した場合
で説明しているが、別体に形成することも可能であり、
そのときはシートサイド部6の傾動支点を後側に設定す
ることも可能である。
ートによれば、シート着座時においては乗員のサイドホ
ールド性を確保し、またシートバックの折り畳み時にお
いてはシート全体厚みを薄くできる。従って、シート後
方に荷室スペースを持つ車両用シートとして適用した場
合において特に有用となる。
である。
る。
る。
説明図であり、(A)は前倒しタイプを示し、(B)は
フォールドダウンタイプを示し、(C)はタンブルタイ
プを示す。
Claims (2)
- 【請求項1】 シートクッションと、該シートクッショ
ン上面に折り畳み可能な傾倒式のシートバックとを備え
た車両用シートであって、 前記シートバックの起立状態では弾性手段によって上方
向に付勢されて上面高さが前記シートクッションの着座
面よりも高くなる高位置に保持され、前記シートバック
のシートクッション上への前倒し動作によって少なくと
も前記着座面の上面高さと略整合する低位置まで下げら
れる可動式のシートサイド部を備えた車両用シート。 - 【請求項2】 請求項1記載の車両用シートであって、
前記シートバックと前記シートサイド部とをワイヤケー
ブルによって接続し、シートバックの前倒し時に前記ワ
イヤケーブルの引張りによって前記シートサイド部を低
位置へ引き下げる構成とした車両用シート。
Priority Applications (1)
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-
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- 1999-05-12 JP JP13196399A patent/JP4174908B2/ja not_active Expired - Fee Related
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