JPH09267450A - カバーテープ - Google Patents

カバーテープ

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JPH09267450A
JPH09267450A JP9027285A JP2728597A JPH09267450A JP H09267450 A JPH09267450 A JP H09267450A JP 9027285 A JP9027285 A JP 9027285A JP 2728597 A JP2728597 A JP 2728597A JP H09267450 A JPH09267450 A JP H09267450A
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力也 山下
Takuya Yamazaki
拓也 山崎
Hiroshi Matsuzaki
弘 松嵜
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 キャリアテープにおいて、収納されている部
品を取り出すとき、カバーテープの剥離が容易であり、
ジップアップの小さい剥離性が安定し帯電防止効果に優
れたカバーテープの提供を目的とする。 【解決手段】 カバーテープ1が、二軸延伸フイルム
2、接着剤層、中間層5及び酸化錫系、酸化亜鉛系、酸
化インジウム系の導電性微粒子又は帯電防止型ケイ素有
機化合物を含むヒートシラント層6とを順に積層する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種工業部品を収
納する合成樹脂製容器、例えばキャリアテープに形成し
た凹部のポケット部に、半導体素子を収納し、収納部を
覆いヒートシールするキャリアテープのカバーテープに
関し、電子部品に実装するときその開封剥離が容易で、
かつ、剥離強度が安定したカバーテープに属する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】各種工業部品を収納す
る合成樹脂製容器、例えばキャリアテープの素材は、通
常ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリエステル、ポリ
カーボネート、ポリプロピレンなどのシート成形が容易
なものである。また、カバーテープは、フイルムの一方
の面にヒートシーラント層を設けた積層体からなってい
る。キャリアテープあるいはカバーテープは、収納され
ている電子部品がキャリアテープのポケット部やカバー
テープとの接触、あるいはカバーテープを剥離するとき
に発生する静電気で、電子部品の劣化、破壊を起こさな
いための静電気の発生防止手段のみならず、内容物を目
視できる程度の透明性をもつことを要求されている。ま
た、収納されている電子部品を取り出すために蓋材の剥
離が容易であり、更に剥離操作中に、剥離強度のバラツ
キ(剥離強度の最大値と最小値との差、以後この差をジ
ップアップと記載する。)が大きいことにより電子部品
が振動したり、キャリアテープからの飛び出しを防ぐこ
とが要求されている。本発明は、ジップアップが小さい
剥離性が安定しているものであるとともに帯電防止効果
に優れたカバーテープの提供を課題とする。
【0003】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明のキャリアテープにヒートシールできるカ
バーテープにおいて、該カバーテープが二軸延伸フイル
ム、接着剤層、中間層、及び酸化錫系、酸化亜鉛系、酸
化インジウム系の導電性微粒子、又は帯電防止型ケイ素
有機化合物を含むヒートシラント層とを順に複合したカ
バーテープである。そして、前記二軸延伸フイルムを貼
合する接着剤層が、ポリエステル、ポリエーテル、ウレ
タン系樹脂、エチレン・酢酸ビニル系樹脂、アクリル系
樹脂、エポキシ樹脂又はこれらの変性物を主成分とし、
イソシアネート類又はアミン類を用いて硬化する。主成
分100重量部に対する硬化剤の混合割合(固形分比)
は、1〜100重量部で、その膜厚を5〜80μmに設
けたものである。また、前記二軸延伸フイルムの厚さが
12〜50μmであり、中間層の厚さが、10〜100
μmであるカバーテープである。そして、前記カバーテ
ープのループスティフネステスタ法による初期衝撃値が
4〜50gであり、スティフネス強度f(単位はグラ
ム)と時間t(単位は分)との関係がf=−at+b
(a、bは定数、tは変数)の関係式において、0≦a
≦0.5及び4≦b≦50を満足するものである。更
に、前記カバーテープとキャリアテープとをヒートシー
ル後、剥離するときのジップアップが30g以下であ
る。また、前記中間層が、密度0.915〜0.940
g/cm3 (以下、密度の単位は単位であるg/cm3
は省略する。)のエチレン・αオレフィン共重合体(以
後本明細書においては、E・O共重合体と記載する。)
スチレン50〜90重量%とブタジエン50〜10重量
%とのスチレン・ブタジエンブロック共重合体(以後S
・B共重合体と記載する。)、スチレン10〜50重量
%とブタジエン90〜50重量%とのスチレン・ブタジ
エンブロック共重合体の水素添加物(以後S・B共重合
体水添物と記載する。)、及びハイインパクトポリスチ
レン(以後HIPSと記載する)のうち少なくともE・
O共重合体及びS・B共重合体を含む2種以上の樹脂に
より形成されたものである。更に、前記中間層は、単層
構造であり、密度0.915〜0.940のE・O共重
合体30〜70重量%と、スチレン50〜90重量%と
ブタジエン50〜10重量%とのS・B共重合体70〜
30重量%とからなる樹脂組成物100重量部に対し
て、スチレン10〜50重量%とブタジエン90〜50
重量%とのS・B共重合体水添物5〜30重量部と、H
IPS5〜50重量部とが添加されている樹脂組成物に
より形成されたものである。そして、前記中間層は、単
層構造であり、密度0.915〜0.940のE・O共
重合体30〜70重量%と、スチレン50〜90重量%
とブタジエン50〜10重量%とのS・B共重合体70
〜30重量%とからなる樹脂組成物100重量部に対し
て、スチレン10〜50重量%とブタジエン90〜50
重量%とのS・B共重合体水添物5〜30重量部が添加
されている樹脂組成物により形成されたものである。ま
た、前記中間層は、単層構造であり、密度0.915〜
0.940のE・O共重合体30〜70重量%と、スチ
レン50〜90重量%とブタジエン50〜10重量%と
のS・B共重合体70〜30重量%とからなる樹脂組成
物100重量部に対して、HIPS5〜50重量%が添
加されている樹脂組成物により形成されたものである。
そして、前記中間層は、第1樹脂層と前記ヒートシラン
ト層に接する第2樹脂層との2層構造よりなり、前記第
1樹脂層は密度0.915〜0.940のE・O共重合
体により形成され、前記第2樹脂層は密度0.915〜
0.940のE・O共重合体30〜70重量%と、スチ
レン50〜90重量%とブタジエン50〜10重量%と
のS・B共重合体70〜30重量%とからなる樹脂組成
物100重量部に対して、スチレン10〜50重量%と
ブタジエン90〜50重量%とのS・B共重合体水添物
5〜30重量部が添加されている樹脂組成物により形成
されたものである。また、前記中間層は、第1樹脂層と
前記ヒートシラント層に接する第2樹脂層との2層構造
よりなり、前記第1樹脂層は密度0.915〜0.94
0のE・O共重合体により形成され、前記第2樹脂層は
密度0.915〜0.940のE・O共重合体30〜7
0重量%と、スチレン50〜90重量%とブタジエン5
0〜10重量%とのS・B共重合体70〜30重量%と
からなる樹脂組成物100重量部に対して、HIPS5
〜50重量部が添加されている樹脂組成物により形成さ
れたものである。また、前記中間層は、第1樹脂層と前
記ヒートシラント層に接する第2樹脂層との2層構造よ
りなり、前記第1樹脂層は密度0.915〜0.940
のE・O共重合体により形成され、前記第2樹脂層は密
度0.915〜0.940のE・O共重合体30〜70
重量%と、スチレン50〜90重量%とブタジエン50
〜10重量%とのS・B共重合体70〜30重量%とか
らなる樹脂組成物100重量部に対して、スチレン10
〜50重量%とブタジエン90〜50重量%とのS・B
共重合体水添物5〜30重量部と、HIPS5〜50重
量部とが添加されている樹脂組成物により形成されてい
るものである。そして、前記中間層は、第1樹脂層と第
2樹脂層と前記ヒートシラント層に接する第3樹脂層と
の3層構造よりなり、前記第1樹脂層は密度0.915
〜0.940のE・O共重合体により形成され、前記第
2樹脂層は密度0.915〜0.940のE・O共重合
体30〜70重量%と、スチレン50〜90重量%とブ
タジエン50〜10重量%とのS・B共重合体70〜3
0重量%との樹脂組成物により形成され、前記第3樹脂
層は、密度0.915〜0.940のE・O共重合体3
0〜70重量%と、スチレン50〜90重量%とブタジ
エン50〜10重量%とのS・B共重合体70〜30重
量%とからなる樹脂組成物100重量部に対して、スチ
レン10〜50重量%とブタジエン90〜50重量%と
のS・B共重合体水添物5〜30重量部が添加されてい
る樹脂組成物により形成されているものである。また、
前記中間層は、第1樹脂層と第2樹脂層と前記ヒートシ
ラント層に接する第3樹脂層との3層構造よりなり、前
記第1樹脂層は密度0.915〜0.940のE・O共
重合体により形成され、前記第2樹脂層は密度0.91
5〜0.940のE・O共重合体30〜70重量%と、
スチレン50〜90重量%とブタジエン50〜10重量
%とのS・B共重合体70〜30重量%との樹脂組成物
により形成され、前記第3樹脂層は、密度0.915〜
0.940のE・O共重合体30〜70重量%と、スチ
レン50〜90重量%とブタジエン50〜10重量%と
のS・B共重合体70〜30重量%とからなる樹脂組成
物100重量部に対して、HIPS5〜50重量部が添
加されている樹脂組成物により形成されているものであ
る。また、前記中間層は、第1樹脂層と第2樹脂層と前
記ヒートシラント層に接する第3樹脂層との3層構造よ
りなり、前記第1樹脂層は密度0.915〜0.940
のE・O共重合体により形成され、前記第2樹脂層は密
度0.915〜0.940のE・O共重合体30〜70
重量%と、スチレン50〜90重量%とブタジエン50
〜10重量%とのS・B共重合体70〜30重量%との
樹脂組成物により形成され、前記第3樹脂層は、密度
0.915〜0.940のE・O共重合体30〜70重
量%と、スチレン50〜90重量%とブタジエン50〜
10重量%とのS・B共重合体共重合体70〜30重量
%との樹脂組成物100重量部に対して、スチレン10
〜50重量%とブタジエン90〜50重量%とのS・B
共重合体水添物5〜30重量部と、HIPS5〜50重
量部とが添加されている樹脂組成物により形成されてい
るものである。また、前記中間層は密度0.915〜
0.940のE・O共重合体30〜70重量%と、スチ
レン50〜90重量%とブタジエン50〜10重量%と
のS・B共重合体70〜30重量%とからなる樹脂組成
物により形成されているものである。また、前記中間層
は密度0.915〜0.940のE・O共重合体30〜
70重量%と、スチレン10〜50重量%とブタジエン
90〜50重量%とのS・B共重合体水添物70〜30
重量%とからなる樹脂組成物により形成されているもの
である。また、前記中間層はガラス転位温度が40℃を
超える線状飽和ポリエステルにより形成されているもの
である。そして、前記ヒートシーラント層は、ポリエス
テル、ポリウレタン、塩化ビニル・酢酸ビニル系共重合
体、アクリル系樹脂の少なくとも1種を含むものであ
る。そして、前記ヒートシラント層は、表面抵抗率が1
5 〜1012Ω/□の範囲にあり、99%電荷減衰時間
が2秒以下のものである。更に、全光線透過率が75%
以上であり、かつ、ヘーズ値が50%以下のものであ
る。
【0004】
【従来の技術】従来より、カバーテープと、キャリアテ
ープとのヒートシールは、輸送、保管中にカバーテープ
が剥離して電子部品が脱落しないように、所定の強度が
要求される。しかしながら、剥離強度が大き過ぎると、
電子部品の実装工程でカバーテープを剥離するときに、
キャリアテープが振動して電子部品がキャリアテープの
ポケットから飛び出す事故が発生するという問題があっ
た。したがって、カバーテープは、キャリアテープに十
分な強度でヒートシールされ、かつ電子部品を実装する
ときにその剥離性が良好であることが要求される。この
剥離強度を、ヒートシール温度、時間、圧力などの条件
で調整することは極めて困難であるという問題があっ
た。また、適切な剥離強度をもっていてもジップアップ
が大きい場合は、キャリアテープが振動し、収納した電
子部品が飛び出すという問題があった。
【0005】そして、キャリアテープのカバーテープに
おける静電気の発生防止手段として、キャリアテープに
導電性カーボンブラック微粒子、金属微粒子を練り込ん
だりこれらを含む塗布液を塗布したりすることが行われ
ている。また、カバーテープにおける静電気発生防止の
手段としては、電子部品と直接に接触するヒートシーラ
ント層に界面活性剤などの帯電防止剤、導電性カーボン
ブラック微粒子、金属微粒子を練り込んだり、これらを
含む塗布液を塗布したりすることが行われている。
【0006】キャリアテープの静電気発生の防止手段と
して、キャリアテープに導電性カーボン微粒子、金属酸
化物などの導電性微粒子、金属微粒子を練り混んだり塗
布することが行われている。また、キャリアテープの静
電気発生の防止手段としては、電子部品と直接接触する
ヒートシーラント層に界面活性剤などの帯電防止剤、金
属酸化物系の導電性微粒子、金属微粒子を練り混んだり
塗布することが行われている。特にヒートシーラント層
に金属酸化物(酸化錫、酸化亜鉛)を導電化した微粒子
を混入したものは、比較的透明性がよく利用されてい
た。
【0007】しかしながら、上述のキャリアテープ及び
カバーテープに含まれる帯電防止剤としての導電性カー
ボンブラック微粒子、金属微粒子は、シートの透明性を
低下させ、収納されている電子部品を外部から確認し難
いという問題があった。また、界面活性剤を塗布した場
合は、界面活性剤の帯電防止性は、湿度依存性があり、
低湿度の雰囲気では十分な帯電脳防止効果がなく、電子
部品を破壊してしまうという問題点があった。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明のカバーテープ1は、図1
に示すように、キャリアテープとヒートシールできるカ
バーテープ1において、該カバーテープ1が二軸延伸フ
イルム2、接着剤層3、中間層5、及び酸化錫系、酸化
亜鉛系酸化インジウム系の導電性微粒子又は帯電防止型
ケイ素有機化合物を含むヒートシラント層6とを順に積
層したものである。
【0009】本発明の二軸延伸フイルムは、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどのポ
リエステル、ポリプロピレンなどのポリオレフィン、ナ
イロンなどのポリアミド、ポリカーボネートなどの熱可
塑性樹脂より製膜された12〜50μmの一軸又は二軸
延伸フイルムである。そして、接着剤層との接着強度を
強固にして、かつ安定するために、接着剤層と接する側
を必要に応じて予めコロナ放電処理、プラズマ処理、サ
ンドブラスト処理などの表面処理を施すこともできる。
更に、界面活性剤などを練り込み帯電処理を施すことも
できる。
【0010】そして、二軸延伸フイルムと中間層との貼
合は、硬化反応型接着剤層を介して形成されることが好
ましい。本発明の二液反応型又は熱硬化型の接着剤層
は、ポリエステル系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ウレタ
ン系樹脂、ウレタン変性ポリエステル系樹脂、ウレタン
化ポリエーテル系樹脂、ビニル系共重合体、エチレン・
酢酸ビニル系樹脂、エチレン・酢酸ビニル・アクリル系
樹脂、アクリル系樹脂、芳香族ポリアミン系樹脂、ポリ
チオール系樹脂、エチレン・アクリル系樹脂、エポキシ
樹脂、ポリアミド、電離放射線硬化型樹脂、各種合成ゴ
ムなどを主成分とする。
【0011】上記接着剤は、硬化剤としてトリレンジイ
ソシアネート、4,4′ジフェニルメタンジイソシアネ
ート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジ
イソシアネート、キシレンジイソシアネート、ナフチレ
ン−1,5ジイソシアネート、ポリアミンポリチオール
などを用いる。接着剤の混合割合は、主成分を100重
量部に対して硬化剤は1〜100重量部であり、硬化剤
が1重量部以下では、接着剤の硬化が不足しカバーテー
プ全体としての剛性が不足しジップアップが大きくな
る。また、硬化剤が100重量部を超えると延伸フィル
ムと中間層との接着強度が低下し、テープの製造工程、
部品を充填した後の輸送時、部品の装着時で延伸テープ
が剥離することがある。
【0012】また、電離放射線硬化型樹脂としては、分
子中に重合性不飽和結合、又はエポキシ基をもつプレポ
リマー、オリゴマー、及び/又は単量体を適宜混合した
組成物を用いる。例えばウレタンアクリレート、ポリエ
ステルアクリレートなどがある。
【0013】接着剤層の塗布は、グラビアコーティン
グ、ロールコーティングなどその方法を問うものではな
い。反応硬化型の接着剤層の厚さは、カバーテープに剛
性を与える要因となり、3〜80μm(固形分、以下同
様に記載する)好ましくは、5〜20μmである。3μ
m以下では、接着強度を均一にできず、また、80μm
以上の接着剤層は、価格面で不利であるばかりでなく、
剛性が強く、ヒートシール性を阻害したり、カバーテー
プに亀裂を生ずることもある。また、接着剤層が厚くな
ることで、低温でのヒートシール性が阻害されることが
ある。
【0014】耐熱性の二軸延伸フイルムと、反応硬化型
接着剤層の複合作用によりカバーテープをキャリアテー
プにヒートシールする場合に、接触するヒートシールバ
ーによりカバーテープが熱溶融したり、熱収縮したりす
ることを防ぐ耐熱性を付与することができる。そして、
反応型の接着剤層の作用によりシートとしての剛性が大
きくなり、剥離角度が安定して、剥離するときの最大値
と最小値との範囲であるジップアップを小さくできるも
のと推測できる。
【0015】二軸延伸フイルムを50μm以上に厚くす
ることにより剛性を大きくできるが、厚くなることによ
りヒートシーラント層が要求する熱量が伝達できず、ヒ
ートシールバーの温度を高く設定する必要あある。その
ため、耐熱性が劣るキャリアテープが変形や寸法変化を
し、電子部品を実装するときの位置が変動する原因とな
る。また、12μm以下の厚さの延伸フィルムでは、剛
性が低下しジップアップが大きくなり好ましくない。カ
バーテープの剥離強度が適正であっても、ジップアップ
が大きい場合電子部品がキャリアテープから飛び出して
しまい、部品を高速で安定して装着できないという問題
があり、鋭意研究した結果、ジップアップは、カバーテ
ープの剛性と関係し、カバーテープの剛性が小さいとジ
ップアップが大きくなり、逆に剛性が一定の範囲内で大
きいとジップアップが小さくなることが判明した。
【0016】二軸延伸フイルムのヒートシーラント層と
反対の面、すなわち、最外面には、必要に応じて、界面
活性剤、ケイ素有機化合物、導電性カーボンブラック、
金属蒸着、金属酸化物などの導電性微粒子などを用い
て、帯電防止処理を施して、基材シート2の表面にゴ
ミ、チリなどの付着防止あるいは他の面との接触による
静電気の発生を防止することができる。
【0017】本発明の剛性は、ループステイフネステス
ター(東洋精機(株)製)を用いて成膜方向で巾15m
m、ループ長さ62mmに設定した試料を5mm押し込
んだときを、t=0とし、以下3、5、10及び30分
の時点でステイフネス強度fを測定し、その間に於ける
最大ステイフネス強度を初期衝撃値とした。そして、t
(3≦t≦30)及び及びfから最小二乗法により回帰
直線f=−at+bを求め、本発明のa及びbを算出し
た。初期衝撃値が50gより大きいことは剛性が強すぎ
て、ジップアップが大きく、4g以下ではヒートシール
のムラが剥離強度に影響し、ジップアップが大きくなる
と推定される。aが大きいことは、fの変動が大きいこ
とを意味し、ジップアップが大きくなり、また、aの小
さいことは、fの変動が小さいことを意味し、限りなく
0に近ずけば好ましいものである。bが50gより大き
いことは、初期衝撃値も大きい傾向にあり、剛性が強す
ぎて、ジップアップが大きくなる。逆にbが4g未満で
は初期衝撃値も小さい傾向にあり、ヒートシールのムラ
が剥離強度に直接影響し、ジップアップが大きくなるも
のである。
【0018】本発明の中間層は、カバーテープをキャリ
アテープとヒートシールしたときに双方のシートを均一
に密着するクッションの作用を奏する。同時に、ヒート
シールしたカバーテープをキャリアテープから剥離する
ときに、図5、図6に示すように中間層5とヒートシー
ラント層6との間で層間剥離できるように、中間層5と
ヒートシーラント層6との接着強度を制御するものであ
る。中間層5は、単層構造、多層構造のいずれでもよ
く、熱可塑性樹脂の2種以上を組合わせることにより形
成できる。また、サーキュラダイスによるインフレ法、
Tダイスによるキャスト法による通常の製膜方法で、単
層あるいは多層で作成できる。
【0019】中間層に用いる樹脂は、ホモポリマー、共
重合体、ポリマーアロイのいずれのものも使用できる
が、ヒートシーラント層との接着強度(剥離強度)を規
制するとともに、キャリアテープとカバーテープとをヒ
ートシールするときにクッション効果の作用をもつもの
から選定できる。例えば、ポリエステル、ポリエチレ
ン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリ
ル酸共重合体、エチレン・アクリル酸エステル共重合
体、アイオノマー、エチレン・プロピレンラバー、ポリ
プロピレンの他にポリエチレン、S・B共重合体、S・
B共重合体水添物、及びHIPSのうち少なくともポリ
エチレン及びS・B共重合体を含む2種以上の樹脂によ
りなるポリマーアロイで形成できる。以下、特に好まし
い中間層の構成を示す。
【0020】単層構造の中間層について記載する。中間
層は、密度0.915〜0.940のE・O共重合体、
スチレン50〜90重量%とブタジエン50〜10重量
%とのS・B共重合体、スチレン10〜50重量%とブ
タジエン90〜50重量%とのS・B共重合体水添物及
びHIPSのうち少なくともE・O共重合体及びS・B
共重合体を含む3種以上の樹脂により形成することがで
きる。中間層の形成に使用するE・O共重合体は、エチ
レンと、例えばブテン、ペンテン、ヘキセン、ヘプテ
ン、オクテン、4メチルペンテン1などとの共重合体で
ある。このようなE・O共重合体の密度が0.915未
満あるいは0.940を超える場合、S・B共重合体と
の組み合わせによる中間層の製膜性が低下し好ましくな
い。
【0021】また、中間層を形成するS・B共重合体を
構成するスチレンの量が50重量%未満であると、フイ
ルムの粘着性が増して取扱い難くなり、90重量%を超
えると低温でのヒートシーラント層との接着強度が低下
することがある。
【0022】中間層のE・O共重合体とS・B共重合体
との混合比は、キャリアテープにヒートシールした後に
剥離するときの剥離強度と、カバーテープの透明性とに
大きく影響する。本発明では、中間層におけるE・O共
重合体とS・B共重合体との混合比は、E・O共重合体
30〜70重量%、S・B共重合体が70〜30重量%
が好ましい。E・O共重合体が30重量%未満、S・B
共重合体が70重量%を超える場合、中間層の製膜性が
低下するのみならず透明性も低下し、また中間層とヒー
トシーラント層との接着強度が大きくなり、カバーテー
プの剥離強度が適性値を超えることとなり好ましくな
い。一方E・O共重合体が70重量%を超え、S・B共
重合体が30重量%未満である場合は、中間層とヒート
シーラント層との接着強度が小さく、カバーテープとし
ての適性な剥離強度を下回り好ましくない。
【0023】中間層にS・B共重合体水添物及びHIP
Sを用いて4種の樹脂により成形する場合、上記のよう
なE・O共重合体30〜70重量%と、S・B共重合体
70〜30重量%とからなる樹脂組成物100重量部に
対して、スチレン10〜50重量%とブタジエン90〜
50重量%とのS・B共重合体水添物を5〜30重量
部、HIPSを5〜50重量部添加することが好まし
い。
【0024】S・B共重合体水添物の添加量が30重量
部を超えると、得られる中間層はブロッキングを起こし
やすく好ましくない。S・B共重合体水添物として添加
したものが、実際に水素添加物になっていない場合、こ
の共重合体は、ブタジエン成分が高いため、酸化されや
すく中間層の形成時に重合したゲル状物を発生しやすく
なる。また、S・B共重合体水添物に代えて非水添加物
を用いた場合、製膜精度が悪く製膜不能となることがあ
る。
【0025】HIPSの添加量が50重量部を超える
と、中間層の透明性が悪化し好ましくない。
【0026】上記の中間層は、E・O共重合体30〜7
0重量%と、S・B共重合体70〜30重量%とからな
る樹脂組成物100重量部に対して、30重量部未満の
S・B共重合体水添物のみを添加した3種の樹脂を含む
樹脂組成物により形成してもよい。また、E・O共重合
体30〜70重量%と、S・B共重合体70〜30重量
%とからなる樹脂組成物100重量部に対して、50重
量部未満のHIPSのみを5〜50重量部を添加して3
種の樹脂を含む樹脂組成物より形成されてもよい。
【0027】本発明の単層構造の中間層は、上記の構成
の他に、密度0.915〜0.940のE・O共重合体
30〜70重量%とスチレン50〜90重量%とブタジ
エン50〜10重量%とのS・B共重合体70〜30重
量%とからなる樹脂組成物から形成することができる。
この場合、使用するS・B共重合体を構成するスチレン
量が50重量%未満であると、フイルムの粘着性が増し
て取扱い難くなり、また90重量%を超えると低温にお
けるヒートシーラント層のヒートシール強度(キャリア
テープの剥離強度)が低下することとなり好ましくな
い。そして、中間層におけるE・O共重合体とS・B共
重合体との混合比は、キャリアテープとカバーテープと
をヒートシールした後に剥離するときの剥離強度と透明
性とに大きく影響するものである。E・O共重合体が3
0重量%未満、S・B共重合体が70重量%を超える場
合、中間層の製膜性や透明性が低下し、カバーテープも
透明性を損なうことになる。また中間層とヒートシーラ
ント層との接着強度も大き過ぎてカバーテープの剥離強
度が適性値を超えることになり好ましくない。一方、E
・O共重合体が70重量%を超え、S・B共重合体が3
0重量%未満である場合、中間層とヒートシーラント層
との接着強度が小さく、カバーテープの剥離強度が適性
値を下回ることとなり好ましくない。
【0028】本発明の単層構造の中間層を、密度0.9
15〜0.940のE・O共重合体30〜70重量%と
スチレン70〜30重量%とブタジエン90〜50重量
%とのS・B共重合体水添物90〜10重量%とからな
る樹脂組成物から構成することができる。
【0029】この場合、E・O共重合体の密度が0.9
15未満、あるいは0.940を超える場合、S・B共
重合体水添物との組み合わせによる中間層の製膜性が低
下することになり好ましくない。また、使用するS・B
共重合体水添物を構成するスチレン量が10重量%未満
であると、フイルムの粘着性が増してブロッキングを発
生しやすく、また50重量%を超えるとヒートシラント
層との接着が悪くなり、剥離強度が低下して好ましくな
い。水素添加物は、E・O共重合体との相溶性がよく、
中間層に柔軟性と透明性とを与える。そして、中間層の
E・O共重合体とS・B共重合体水添物との混合比は、
キャリアテープとカバーテープとをヒートシールした後
の剥離強度と、中間層の透明性とに大きく影響する。す
なわち、E・O共重合体が、30重量%未満、S・B共
重合体水添物が70重量%を超える場合、中間層の製膜
性が悪くなり、透明性も低下する。一方、E・O共重合
体が70重量%を超え、S・B共重合体水添物が30重
量%未満である場合、中間層とヒートシーラント層との
接着強度が弱く、カバーテープの剥離強度が適性値を下
回ることがあり好ましくない。
【0030】本発明の中間層は、ガラス転位温度が40
℃以上の線状飽和ポリエステルにより形成することもで
きる。ガラス転位温度が40℃以上の線状飽和ポリエス
テルとしては、例えばエチレングリコール、プロピレン
グリコール、1,4ブタンジオール、1,4シクロヘキ
サンジメタノールなどのアルコール成分と、アジピン
酸、セバシン酸などの脂肪族ジカルボン酸やテレフタル
酸、イソフタル酸、ジフェニルカルボン酸などの芳香族
ジカルボン酸などによるポリエステルである。具体的に
は、エチレングリコールとテレフタル酸、エチレングリ
コールとイソフタル酸及びテレフタル酸、1,4シクロ
ヘキサンジメタノール及びエチレングリコールとテレフ
タル酸、プロピレングリコールとテレフタル酸やイソフ
タル酸などとの共縮合重合体を使用する。また、ガラス
転位温度を40℃以上に設定したのは、カバーテープを
使用する環境条件が40℃に至らないことに起因するも
のである。
【0031】上記単層構造の中間層は、10〜100μ
mの厚さが好ましい。厚さが10μm未満の場合は製膜
性が悪いばかりでなく、フィッシュアイ、ピンホールを
発生し、ヒートシールを行うときのクッション効果を損
ない、カバーテープの剥離強度が安定せず、ジップアッ
プが安定しない要因となる。
【0032】本発明の中間層5は、多層構造とすること
ができ、図2は2層構造のカバーテープ1の断面を示す
概略図であり、第1樹脂層51と第2樹脂層52とから
中間層5を構成するものである。
【0033】この場合、第1樹脂層51は製膜が容易な
密度が0.915〜0.940のE・O共重合体とし、
第2樹脂層52は、密度が0.915〜0.940のE
・O共重合体30〜70重量%とスチレン50〜90重
量%とブタジエン50〜10重量%とのS・B共重合体
70〜30%とからなる樹脂組成物100重量部に対し
てスチレン10〜50重量%とブタジエン90〜50重
量%とのS・B共重合体水添物5〜30重量部が添加さ
れている樹脂組成物より形成できる。更に第2樹脂層5
2は、密度0.915〜0.940のE・O共重合体3
0〜70重量%と、スチレン50〜90重量%とブタジ
エン50〜10重量%とのS・B共重合体70〜30重
量%とからなる樹脂組成物100重量部に対して、5〜
50重量部のHIPSを添加している樹脂組成物により
形成できる。また、第2樹脂層52は、密度0.915
〜0.940のE・O共重合体30〜70重量%とスチ
レン50〜90重量%とブタジエン50〜10重量%と
のS・B共重合体70〜30重量%とからなる樹脂組成
物100重量部に対して、スチレン10〜50重量%と
ブタジエン90〜50重量%とのS・B共重合体水添物
を3〜30重量部とHIPS5〜50重量部とを添加し
た樹脂組成物により形成することができる。
【0034】そして、第1樹脂層及び第2樹脂層は、そ
れぞれ5〜60μmの厚さで形成できる。
【0035】図3は、中間層5を3層構造とした本発明
のカバーテープの例を示す断面の概略図であり、中間層
5は第1樹脂層51、第2樹脂層52及び第3樹脂層5
3とと順に積層し、そして第3樹脂層53がヒートシー
ラント層6と接して構成するものである。
【0036】この場合、第1樹脂層51は、製膜が容易
な密度0.915〜0.940のE・O共重合体より構
成され、第2樹脂層52は、密度0.915〜0.94
0のE・O共重合体30〜70重量%と、スチレン50
〜90重量%とブタジエン50〜10重量%とのS・B
共重合体70〜30重量%によりなる組成物や、第3樹
脂層53とは異なる組成で、かつ、密度0.915〜
0.940のE・O共重合体30〜70重量%と、スチ
レン50〜90重量%とブタジエン50〜10重量%と
のS・B共重合体70〜30重量%とからなる樹脂組成
物100重量部に対して、スチレン10〜50重量%と
ブタジエン90〜50重量%とからなるS・B共重合体
水添物5〜30重量部と、HIPS5〜50重量部とを
添加した組成物により構成できる。
【0037】第3樹脂層53は、密度が0.915〜
0.940のE・O共重合体30〜70重量%とスチレ
ン50〜90重量%とブタジエン50〜10重量%との
S・B共重合体70〜30重量%とからなる樹脂組成物
100重量部に対してスチレン10〜50重量%とブタ
ジエン90〜50重量%とのS・B共重合体水添物5〜
30重量部が添加されている樹脂組成物より形成でき
る。また、第3樹脂層53は、密度0.915〜0.9
40のE・O共重合体30〜70重量%と、スチレン5
0〜90重量%とブタジエン50〜10重量%とのS・
B共重合体70〜30重量%とからなる樹脂組成物10
0重量部に対して、HIPS5〜50重量部が添加され
ている樹脂組成物により形成できる。更に、密度0.9
15〜0.940のE・O共重合体30〜70重量%と
スチレン50〜90重量%とブタジエン50〜10重量
%とのS・B共重合体70〜30重量%とからなる樹脂
組成物100重量部に対して、スチレン10〜50重量
%とブタジエン90〜50重量%とのS・B共重合体水
添物5〜30重量部と、HIPS5〜50重量部とが添
加されている樹脂組成物により形成することもできる。
そして、第1樹脂層51、第2樹脂層52及び第3樹脂
層53は、それぞれ3〜30μmの厚さで構成でき、個
々のフイルムを単独で製膜して貼合したり、共押出し成
形したり、いずれか1種のフイルムにコーティングして
形成することもできる。
【0038】本発明のカバーテープのヒートシーラント
層は、ポリエステル、ポリウレタン、塩化ビニル・酢酸
ビニル系共重合体、アクリル樹脂の少なくとも1種から
なる熱可塑性樹脂と後述する導電性微粒子などにより形
成されている。2種以上の熱可塑性樹脂の組合せ例とし
ては、ポリウレタンと塩化ビニル・酢酸ビニル系共重合
体との混合ワニス(混合比は9:1〜4:6)、ポリエ
ステルと塩化ビニル・酢酸ビニル系共重合体との混合ワ
ニス(混合比は5:5〜9.5:0.5)、アクリル樹
脂と塩化ビニル・酢酸ビニル系共重合体との混合ワニス
(混合比は5:5〜9.5:0.5)などを挙げること
ができる。尚、中間層のガラス転移点が40℃未満であ
る線状飽和ポリエステルより形成されている場合のヒー
トシーラント層は、ポリウレタンと塩化ビニル・酢酸ビ
ニル系共重合体との混合ワニスを使用することが好まし
い。
【0039】ヒートシーラント層は、導電性カーボン微
粒子、酸化錫、酸化亜鉛、酸化インジウム又は酸化チタ
ンなどの金属酸化物や、硫酸バリウム又は、硫化亜鉛、
硫化銅、硫化カドミウム、硫化ニッケル、硫化パラジウ
ムなどの硫化物に導電性をもたせた導電性微粒子、ケイ
素有機化合物を含ませることができる。このような導電
性微粒子は、一次粒子の平均粒子径が0.01〜10μ
mのものが好ましい。この場合ヒートシーラント層の熱
可塑性樹脂と導電性微粒子との混合比は、10:1〜1
00の範囲であることが好ましい。導電性微粒子の比率
が上記の数値未満であると、導電性微粒子を混合した効
果を得られず、また上記の範囲を超えると透明性の低下
及び接着阻害を起こして好ましくない。
【0040】上記のヒートシーラント層は、その表面抵
抗率が、22℃、相対湿度40%(以下表面抵抗率はこ
の条件で測定した数値を記載する)において105 〜1
12Ω/□であり、また23±5℃、相対湿度12±3
%において、5000Vから99%減衰するまでに要す
る時間(以下電荷減衰時間はこの条件で測定した数値を
記載する)が2秒以下という優れた静電気特性をもつ。
上記の表面抵抗率が、1012Ω/□を超えると、静電気
拡散効果が極端に悪くなり、電子部品を静電気破壊から
保護することが困難となる。また105 Ω/□未満とな
ると、外部からカバーテープを介して電子部品に通電す
る可能性があり、電子部品が電気的に破壊される危険が
ある。一方、静電気により発生する電荷の拡散速度の目
安である電荷減衰時間が2秒を超える場合は、静電気拡
散効果が極端に悪くなり電子部品を静電気破壊から保護
することが困難となる。尚、上記の表面抵抗率及び電荷
減衰時間は、米国の軍規格であるMIL−B−8170
5Cに準拠して測定した。また、ヒートシーラント層に
は必要に応じて分散安定剤、ブロキング防止剤などを含
ませることもできる。
【0041】カバーテープ1は、中間層5にヒートシー
ラント層6を設けることにより、キャリアテープ11に
ヒートシールされたカバーテープ1を剥離するとき図6
に示すように、中間層5とヒートシーラント層6との層
間で生ずる好ましい形の剥離形態である。すなわち、図
4の斜視図及び図5の断面図に示したキャリアテープ1
1にヒートシール部10を設けたカバーテープ1は剥離
するとき、図6に示すように中間層5とヒートシーラン
ト層6との間で層間剥離することがジップアップが少な
い好ましい形態である。尚、今回は、剥離した状態にお
いて、中間層5とヒートシーラント層6との間の剥離形
態を層間剥離とした。それは、単に剥離後、中間層5と
ヒートシーラント層6とがそれぞれ異分子を確認できな
かったにすぎず、今後分析手法の発達により極微量の化
合物や分子を確認できるようになれば、今回、層間剥離
と判断した場合においても、中間層5若しくはヒートシ
ーラント層6の凝集破壊に剥離したと判断することも考
えられる。しかし、今回は便宜上、通常の分析限界以上
の異分子が残留していない場合を層間剥離とした。
【0042】キャリアテープとカバーテープとの剥離強
度が10g/1mm巾未満になるとカバーテープをヒー
トシールした後のキャリアテープを移送する際に、キャ
リアテープ11とヒートシーラント層6との界面で剥離
し、内容物が脱落する危険性がある。また、剥離強度が
80g/1mm巾を超えると、カバーテープを剥離する
際にキャリアテープ11が振動して内容物が飛び出す恐
れがある。また、ジップアップは30g以下が好まし
い。ジップアップが30g以上であると、カバーテープ
の剥離時、キャリアテープが振動して内容物が飛び出す
恐れがあり好ましくない。また、ジップアップには下限
値は存在するものではないことは、ジップアップが限り
なくゼロに近づくことは、剥離するときのキャリアテー
プが滑らかに走行し充填機の高速化ができるからであ
る。
【0043】剥離強度は23℃相対湿度40%の雰囲気
下に於いて、剥離速度300mm/分、180°剥離の
値である。また、上記の中間層及びヒートシーラント層
との性質、種類によっては、層間剥離を起こさせるか、
又はヒートシーラント層内における凝集破壊を起こさせ
るかはヒートシール条件の制御により適宜選択できるこ
ともある。すなわち、ヒートシール時の温度を高く、加
熱時間を長く、圧力を強くして、キャリアテープとカバ
ーテープとを完全融着することによって中間層とヒート
シーラント層との間で層間剥離することができる。逆
に、ヒートシール時の温度を低くしたり、加熱時間を短
くしたり、圧力を弱くしたりすることによって、キャリ
アテープとカバーテープとを不完全な融着状態に止めれ
ば、ヒートシーラント層とキャリアテープとの間に於け
る界面剥離(本明細書においては、ヒートシーラント層
とキャリアテープとの間に起こる剥離を意味し、中間層
とヒートシーラント層との間に起こる層間剥離とは用語
面から区別する。以下同様)と、30g以下のジップア
ップを達成できるが、作業工程としては、極めてヒート
シール条件が限定され不安定なものである。
【0044】上記のように、中間層とヒートシーラント
層との間における層間剥離は、加熱、加圧を十分に行う
ことにより達成できる。例えば、加熱温度を130〜2
00℃、加熱時間を0.3〜2.0秒、加圧を0.7〜
3.0kgf/cm2 程度である。180度剥離による
層間の剥離強度は、ヒートシーラント層とキャリアテー
プとの剥離強度より弱いものであり、したがって、加熱
を十分に行うことにより中間層とヒートシーラント層と
の間の層間剥離を達成することができる。
【0045】本発明のカバーテープは、中間層とヒート
シーラント層との間で剥離するものであるから、ヒート
シール条件により大きく変化するものではない。したが
って、カバーテープとキャリアテープとのヒートシール
は十分に加熱して行うことができ、安定したヒートシー
ルと剥離強度を得ることができる。
【0046】本発明のカバーテープの使用対象となるキ
ャリアテープの材質は、ポリ塩化ビニル、ポリスチレ
ン、ポリエステル(A−PET、PEN、PET−
G)、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリアクリ
ロニトリル、ABSなどである。そして、これらに帯電
防止対策として、導電性カーボンブラック微粒子、金属
微粒子、金属酸化物に導電性をもたせた導電性微粒子、
ケイ素有機化合物あるいは界面活性剤を練り込んだり、
これらを含むものを塗布したりするものがある。またポ
リスチレン系又はABS系樹脂シートの片面あるいは両
面にカーボンブラックを含むポリスチレン系又はABS
系樹脂を共押出しにより一体に積層した多層シートや、
プラスチックシートの表面に導電性高分子を形成したも
のが挙げられる。あるいは、導電性処理として、プラス
チックシートの表面に導電性高分子を形成させたものも
挙げることができる。
【0047】次に具体的実施例を示して本発明のカバー
テープを更に詳細に説明する。
【0048】(実験例1)表1及び表3に示すように、
二軸延伸フイルム2としてテトロンフイルムFタイプ
〔帝人株式会社製 商品名〕厚さが6、12、16、2
5、50及び75μmと、エチレン・αオレフィン共重
合体〔ウルトゼックス3550 三井石油化学工業株式
会社製 商品名〕40重量%とスチレン・ブタジエンブ
ロック共重合体〔アサフレックス810〔旭化成工業株
式会社製 商品名〕60重量%とをブレンドし、通常の
インフレーション法により作成した。次いで、厚さ8、
10、30、50、90及び120μmの中間層5と
を、表1及び表3に示す成分の接着剤を構成してドライ
ラミネーションにより複合した。 ・接着剤成分 主成分:ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリエーテ
ル系、ポリウレタン変性ポリエステル系、ウレタン化ポ
リエーテル系、変性エーテルポリエステル系、ビニル共
重合体系、エチレン・酢酸ビニル系、酢酸ビニル系、ア
クリル系、アクリル系共重合体樹脂、エポキシ樹脂。 硬化剤:イソシアネート系、アミン系。 次いで、上記中間層5にグラビアリバースにより下記の
〔ヒートシーラント層用組成物1〕を溶剤に溶解、塗布
してヒートシーラント層6を2μm(固形分)の厚さで
設けた。 〔ヒートシーラント層用組成物 1〕 ・ポリウレタン ニッポラン5120 20.0重量部 「日本ポリウレタン工業株式会社製 商品名」 ・塩化ビニル・酢酸ビニル系共重合体 ビニライトVAGH 4.0重量部 「ユニオンカーバイド社製 商品名」 ・導電性微粒子T−1 *1 「三菱マテリアル株式会社製 商品名」 *1:上記混合樹脂に対して、表2及び表4に記載する成分比で導電性微 粒子T−1を添加する。
【0049】上記の実験例1のカバーテープ(試料1〜
29並びに比較試料1〜10)それぞれについて、下記
条件で測定したステイフネス強度、初期衝撃値、並びに
f=−at+b式に基づき、t及びfから最小自乗法を
用いて算出した本発明の数値a及びbを表1及び表3に
示す。 測定器:ループステイフネステスター 「東洋精機株式会社製 商品名」 測定条件:サンプル形状 15×110mm (但し15mmは、巾方向) ループの長さ 62mm 押し込み量 5mm ループ長さ62mmに設定した試料を5mm押し込んだ
ときを、t=0とし、以下3、5、10及び30分の時
点でステイフネス強度fを測定し、その間に於ける最大
ステイフネス強度を初期衝撃値とした。
【0050】実験例1の各カバーテープ(試料1〜29
並びに比較試料1〜9)についてキャリアテープのシー
トXEG47「太平化学株式会社製 商品名」と、下記
の条件でヒートシールを行った。 ・剥離強度 〔サンプルの採取方法〕 シール条件:温度150℃、圧力2.0kgf /c
2 、時間0.5秒、 シール条件:温度120℃、圧力2.5kgf /c
2 、時間0.5秒、 シールヘッド:巾0.5mm×2、長さ16mm、送り
長さ8mm、 採取サンプル:50ショット(400mm)採取後、2
5ショット(200mm)をサンプルとする。 テンシロン万能試験機HTH−100「東洋ボールドウ
ィン株式会社製 商品名」を用いて180度剥離、剥離
速度を300mm/minで剥離強度を測定する。各試
料について200mmの長さを測定した剥離強度の最大
値と最小値との差をジップアップとした。それぞれのヒ
ートシール条件による実施例の剥離強度、ジップアップ
及び剥離形態を表2に、また、比較例の結果を表4に示
す。
【0051】
【表1】
【0052】
【表2】
【0053】
【表3】
【0054】
【表4】
【0055】(実験例2)図1に示すように、厚さ12
μmの二軸延伸フイルム2として〔二軸延伸ポリエステ
ルフイルム:エスペット6140東洋紡株式会社製 商
品名〕と、下記の表5に示す構成の中間層5とを、タケ
ラックA515と硬化剤としてタケネートA−50〔武
田薬品工業株式会社製 商品名〕とよりなる接着剤層3
を設けてドライラミネーションで複合した。一方、中間
層の構成材料としての次のものを表5に示す組成で用い
て単層の厚さ30μmの中間層5を作成した。 E・O共重合体:ウルトゼックス3550〔三井石油
化学工業株式会社製商品名〕密度=0.925。 S・B共重合体:アサフレックス810〔旭化成工業
株式会社製 商品名〕スチレン70〜90重量%とブタ
ジエン30〜10重量%。 S・B共重合体水添物:タフテックH1041〔旭化
成工業株式会社製 商品名〕スチレン20〜50重量%
とブタジエン80〜50重量%。 HIPS:スタイロン475D〔旭化成工業株式会社
製 商品名〕。 次いで、上記中間層5にグラビアリバースにより下記の
〔ヒートシーラント層用組成物2〕を溶剤に溶解、塗布
してヒートシーラント層6を2μm(固形分)の厚さで
設け、表5に示す実施例の試料31〜46及び比較試料
31〜36を作成した。 〔ヒートシーラント層用組成物 2〕 ・ポリウレタン ニッポラン5120 30.0重量部 「日本ポリウレタン工業株式会社製 商品名」 ・塩化ビニル・酢酸ビニル系共重合体 ビニライトVAGH 7.5重量部 「ユニオンカーバイド社製 商品名」 ・導電性微粒子T−1 62.5重量部 「三菱マテリアル株式会社製 商品名」
【0056】
【表5】
【0057】上記の各カバーテープ(実施例の試料31
〜46及び比較試料31〜36)について下記の方法
で、表面抵抗率、電荷減衰時間を測定した結果及び導電
性ポリ塩化ビニル基材XEG47「太平化学株式会社株
製 商品名」とヒートシールしたものの剥離強度と剥離
形態を表6実験例2の特性に示す。 ・表面抵抗率:ハイレスタIP「三菱化学株式会社製
商品名」を用いて、22℃、相対湿度が40%の条件で
測定する。 ・電荷減衰時間:STATIC DECAY METE
R−406C「Electro−Tech Syste
ms,Inc.製 商品名」を用いて、23±5℃、相
対湿度が12±3%の条件で、5000Vから99%の
減衰に要する時間をMIL−B−81705Cに準拠し
て測定する。 ・剥離強度:下記の条件で、ヒートシールして、テンシ
ロン万能試験機HTH−100「東洋ボールドウィン株
式会社製 商品名」を用いて180度剥離、剥離速度を
300mm/minで剥離強度を測定する。 〔サンプルの採取方法〕 シール条件 :温度150℃、圧力2.0kgf /c
2 、時間0.5秒、 シールヘッド:巾0.5mm×2、長さ16mm、送り
長さ8mm、 採取サンプル:50ショット(400mm)採取後、2
5ショット(200mm)をサンプルとする。
【0058】
【表6】
【0059】本発明のカバーテープは、ヒートシーラン
ト層とキャリアテープとを十分に加熱シールして、中間
層とヒートシーラント層との間で剥離することができ
る。図1に示すカバーテープ1の剥離動作について、図
4〜図6を参照にして説明する。ポケット部12を設け
たキャリアテープ11に図4に示すカバーテープ1を、
その両端部に所定の巾で斜線部で示してあるライン状の
ヒートシール部10を設ける。この状態でカバーテープ
1のヒートシーラント層6とキャリアテープ11とのヒ
ートシール強度は10〜80g/1mm巾である。次い
でカバーテープ1をキャリアテープ11から剥離すると
ライン状のヒートシール部10においては、中間層5と
ヒートシーラント層6との間で剥離する。すなわち、本
発明のカバーテープは、キャリアテープ11に対し高い
ヒートシール性をもつとともに剥離するときには容易に
剥離できるという相反する性能を兼ね備えているもので
ある。また二軸延伸フイルムと中間層とを接着する接着
剤層を厚くしたり、接着剤層成分中の硬化剤の比率を高
くしたり、中間層を設けたりすることによりコシ(フイ
ルムなどを屈曲させたときの復元力を意味し、その復元
力が大きいものほど腰が強いと評価されるものである)
が強く、そして中間層はヒートシール時のクッション効
果をも奏するこができ、安定した剥離強度をもちジップ
アップを小さくすることができる。
【0060】
【発明の効果】軸延伸フイルムと中間層とを硬化型接着
剤で貼合して形成したカバーテープは、剥離するときジ
ップアップが少なくし、E・O共重合体とS・B共重合
体とS・B共重合体水添物及びHIPSのうち少なくと
もE・O共重合体及びS・B共重合体を含む3種以上の
樹脂により形成された中間層に設けたヒートシーラント
層は、キャリアテープと剥離するとき、中間層とヒート
シーラント層との間で安定して剥離する効果を奏するも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカバーテープの断面を表す概念図であ
る。
【図2】2層よりなる中間層を設けたカバーテープの断
面を表す概念図である。
【図3】3層よりなる中間層を設けたカバーテープの断
面を表す概念図である。
【図4】キャリアテープとカバーテープの密封状態を示
す斜視図である。
【図5】本発明のカバーテープとキャリアテープとをヒ
ートシールした状態の断面を示す概念図である。
【図6】カバーテープをキャリアテープより剥離した状
態の断面を示す概念図である。
【符号の説明】
1 キャリアテープ 2 二軸延伸フイルム 3 接着剤層 5 中間層 51 第1樹脂層 52 第2樹脂層 53 第3樹脂層 6 ヒートシーラント層 10 ヒートシール部 11 キャリアテープ 12 ポケット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 27/18 B32B 27/18 J D 27/28 101 27/28 101 27/30 27/30 A

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャリアテープにヒートシールできるカ
    バーテープにおいて、該カバーテープが二軸延伸フイル
    ム、接着剤層、中間層、及び酸化錫系、酸化亜鉛系、酸
    化インジウム系の導電性微粒子、又は帯電防止型ケイ素
    有機化合物とを含むヒートシラント層とを順に積層した
    ものであることを特徴とするカバーテープ。
  2. 【請求項2】 前記二軸延伸フイルムを貼合する接着剤
    層が、ポリエステル、ポリエーテル、ウレタン系樹脂、
    エチレン・酢酸ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、エポキ
    シ樹脂又はこれらの変性物を主成分とし、イソシアネー
    ト類又はアミン類を用いて硬化し、主成分100重量部
    に対する硬化剤との混合割合が1〜100重量部で、そ
    の膜厚が5〜80μmであることを特徴とする請求項1
    記載のカバーテープ。
  3. 【請求項3】 前記二軸延伸フイルムの厚さが12〜5
    0μmであり、中間層の厚さが、10〜100μmであ
    る請求項1乃至2記載のカバーテープ。
  4. 【請求項4】 前記カバーテープのループスティフネス
    テスタ法による初期衝撃値が4〜50gであり、スティ
    フネス強度f(単位はグラム)と時間t(単位は分)と
    の関係がf=−at+b(a、bは定数、tは変数)の
    関係式において、0≦a≦0.5及び4≦b≦50を満
    足するものであることを特徴とする請求項1記載のカバ
    ーテープ。
  5. 【請求項5】 前記カバーテープとキャリアテープとを
    ヒートシール後、剥離するときの強度の上限値と下限値
    との差が30g以下であることを特徴とする請求項1記
    載のカバーテープ。
  6. 【請求項6】 前記中間層が、密度0.915〜0.9
    40g/cm3 のエチレン・αオレフィン共重合体、ス
    チレン50〜90重量%とブタジエン50〜10重量%
    とのスチレン・ブタジエンブロック共重合体、スチレン
    10〜50重量%とブタジエン90〜50重量%とのス
    チレン・ブタジエンブロック共重合体の水素添加物、及
    びハイインパクトポリスチレンのうち少なくともエチレ
    ン・αオレフィン共重合体及びスチレン・ブタジエンブ
    ロック共重合体を含む2種以上の樹脂により形成された
    ものであることを特徴とする請求項1記載のカバーテー
    プ。
  7. 【請求項7】 前記中間層は、単層構造であり、密度
    0.915〜0.940g/cm3 のエチレン・αオレ
    フィン共重合体30〜70重量%と、スチレン50〜9
    0重量%とブタジエン50〜10重量%とのスチレン・
    ブタジエンブロック共重合体70〜30重量%とからな
    る樹脂組成物100重量部に対して、スチレン10〜5
    0重量%とブタジエン90〜50重量%とのスチレン・
    ブタジエンブロック共重合体の水素添加物5〜30重量
    部と、ハイインパクトポリスチレン5〜50重量部とが
    添加されている樹脂組成物により形成されたものである
    ことを特徴とする請求項6に記載のカバーテープ。
  8. 【請求項8】 前記中間層は、単層構造であり、密度
    0.915〜0.940g/cm3 のエチレン・αオレ
    フィン共重合体30〜70重量%と、スチレン50〜9
    0重量%とブタジエン50〜10重量%とのスチレン・
    ブタジエンブロック共重合体70〜30重量%とからな
    る樹脂組成物100重量部に対して、スチレン10〜5
    0重量%とブタジエン90〜50重量%とのスチレン・
    ブタジエンブロック共重合体の水素添加物5〜30重量
    部が添加されている樹脂組成物により形成されたもので
    あることを特徴とする請求項6に記載のカバーテープ。
  9. 【請求項9】 前記中間層は、単層構造であり、密度
    0.915〜0.940g/cm3 のエチレン・αオレ
    フィン共重合体30〜70重量%と、スチレン50〜9
    0重量%とブタジエン50〜10重量%とのスチレン・
    ブタジエンブロック共重合体70〜30重量%とからな
    る樹脂組成物100重量部に対して、ハイインパクトポ
    リスチレン5〜50重量%が添加されている樹脂組成物
    により形成されたものであることを特徴とする請求項6
    に記載のカバーテープ。
  10. 【請求項10】 前記中間層は、第1樹脂層と前記ヒー
    トシラント層に接する第2樹脂層との2層構造よりな
    り、前記第1樹脂層は密度0.915〜0.940g/
    cm3 のエチレン・αオレフィン共重合体により形成さ
    れ、前記第2樹脂層は密度0.915〜0.940g/
    cm3 のエチレン・αオレフィン共重合体30〜70重
    量%と、スチレン50〜90重量%とブタジエン50〜
    10重量%とのスチレン・ブタジエンブロック共重合体
    70〜30重量%とからなる樹脂組成物100重量部に
    対して、スチレン10〜50重量%とブタジエン90〜
    50重量%とのスチレン・ブタジエンブロック共重合体
    の水素添加物5〜30重量部が添加されている樹脂組成
    物により形成されているものであることを特徴とする請
    求項6に記載のカバーテープ。
  11. 【請求項11】 前記中間層は、第1樹脂層と前記ヒー
    トシラント層に接する第2樹脂層との2層構造よりな
    り、前記第1樹脂層は密度0.915〜0.940g/
    cm3 のエチレン・αオレフィン共重合体により形成さ
    れ、前記第2樹脂層は密度0.915〜0.940g/
    cm3 のエチレン・αオレフィン共重合体30〜70重
    量%と、スチレン50〜90重量%とブタジエン50〜
    10重量%とのスチレン・ブタジエンブロック共重合体
    70〜30重量%とからなる樹脂組成物100重量部に
    対して、ハイインパクトポリスチレン5〜50重量部が
    添加されている樹脂組成物により形成されているもので
    あることを特徴とする請求項6に記載のカバーテープ。
  12. 【請求項12】 前記中間層は、第1樹脂層と前記ヒー
    トシラント層に接する第2樹脂層との2層構造よりな
    り、前記第1樹脂層は密度0.915〜0.940g/
    cm3 のエチレン・αオレフィン共重合体により形成さ
    れ、前記第2樹脂層は密度0.915〜0.940g/
    cm3 のエチレン・αオレフィン共重合体30〜70重
    量%と、スチレン50〜90重量%とブタジエン50〜
    10重量%とのスチレン・ブタジエンブロック共重合体
    70〜30重量%とからなる樹脂組成物100重量部に
    対して、スチレン10〜50重量%とブタジエン90〜
    50重量%とのスチレン・ブタジエンブロック共重合体
    の水素添加物5〜30重量部と、ハイインパクトポリス
    チレン5〜50重量部とが添加されている樹脂組成物に
    より形成されているものであることを特徴とする請求項
    6に記載のカバーテープ。
  13. 【請求項13】 前記中間層は、第1樹脂層と第2樹脂
    層と前記ヒートシラント層に接する第3樹脂層との3層
    構造よりなり、前記第1樹脂層は密度0.915〜0.
    940g/cm3 のエチレン・αオレフィン共重合体に
    より形成され、前記第2樹脂層は密度0.915〜0.
    940g/cm3 のエチレン・αオレフィン共重合体3
    0〜70重量%と、スチレン50〜90重量%とブタジ
    エン50〜10重量%とのスチレン・ブタジエンブロッ
    ク共重合体70〜30重量%との樹脂組成物により形成
    され、前記第3樹脂層は密度0.915〜0.940g
    /cm3 のエチレン・αオレフィン共重合体30〜70
    重量%と、スチレン50〜90重量%とブタジエン50
    〜10重量%とのスチレン・ブタジエンブロック共重合
    体70〜30重量%とからなる樹脂組成物100重量部
    に対して、スチレン10〜50重量%とブタジエン90
    〜50重量%とのスチレン・ブタジエンブロック共重合
    体の水素添加物5〜30重量部が添加されている樹脂組
    成物により形成されているものであることを特徴とする
    請求項6に記載のカバーテープ。
  14. 【請求項14】 前記中間層は、第1樹脂層と第2樹脂
    層と前記ヒートシラント層に接する第3樹脂層との3層
    構造よりなり、前記第1樹脂層は密度0.915〜0.
    940g/cm3 のエチレン・αオレフィン共重合体に
    より形成され、前記第2樹脂層は密度0.915〜0.
    940g/cm3 のエチレン・αオレフィン共重合体3
    0〜70重量%と、スチレン50〜90重量%とブタジ
    エン50〜10重量%とのスチレン・ブタジエンブロッ
    ク共重合体70〜30重量%との樹脂組成物により形成
    され、前記第3樹脂層は、密度0.915〜0.940
    g/cm3 のエチレン・αオレフィン共重合体30〜7
    0重量%と、スチレン50〜90重量%とブタジエン5
    0〜10重量%とのスチレン・ブタジエンブロック共重
    合体70〜30重量%とからなる樹脂組成物100重量
    部に対して、ハイインパクトポリスチレン5〜50重量
    部が添加されている樹脂組成物により形成されているも
    のであることを特徴とする請求項6に記載のカバーテー
    プ。
  15. 【請求項15】 前記中間層は、第1樹脂層と第2樹脂
    層と前記ヒートシラント層に接する第3樹脂層との3層
    構造よりなり、前記第1樹脂層は密度0.915〜0.
    940g/cm3 のエチレン・αオレフィン共重合体に
    より形成され、前記第2樹脂層は密度0.915〜0.
    940g/cm3 のエチレン・αオレフィン共重合体3
    0〜70重量%と、スチレン50〜90重量%とブタジ
    エン50〜10重量%とのスチレン・ブタジエンブロッ
    ク共重合体70〜30重量%との樹脂組成物により形成
    され、前記第3樹脂層は、密度0.915〜0.940
    g/cm3 のエチレン・αオレフィン共重合体30〜7
    0重量%と、スチレン50〜90重量%とブタジエン5
    0〜10重量%とのスチレン・ブタジエンブロック共重
    合体70〜30重量%との樹脂組成物100重量部に対
    して、スチレン10〜50重量%とブタジエン90〜5
    0重量%とのスチレン・ブタジエンブロック共重合体の
    水素添加物5〜30重量部と、ハイインパクトポリスチ
    レン5〜50重量部とが添加されている樹脂組成物によ
    り形成されているものであることを特徴とする請求項6
    に記載のカバーテープ。
  16. 【請求項16】 前記中間層は密度0.915〜0.9
    40g/cm3 のエチレン・αオレフィン共重合体30
    〜70重量%と、スチレン50〜90重量%とブタジエ
    ン50〜10重量%とのスチレン・ブタジエンブロック
    共重合体70〜30重量%とからなる樹脂組成物により
    形成されていることを特徴とする請求項6に記載のカバ
    ーテープ。
  17. 【請求項17】 前記中間層は密度0.915〜0.9
    40g/cm3 のエチレン・αオレフィン共重合体30
    〜70重量%と、スチレン10〜50重量%とブタジエ
    ン90〜50重量%とのスチレン・ブタジエンブロック
    共重合体の水素添加物70〜30重量%とからなる樹脂
    組成物により形成されていることを特徴とする請求項6
    に記載のカバーテープ。
  18. 【請求項18】 前記中間層はガラス転位温度が40℃
    を超える線状飽和ポリエステルにより形成されているこ
    とを特徴とする請求項1に記載のカバーテープ。
  19. 【請求項19】 前記ヒートシーラント層は、ポリエス
    テル、ポリウレタン、塩化ビニル・酢酸ビニル系共重合
    体、アクリル樹脂の少なくとも1種を含むことを特徴と
    する請求項1乃至請求項15のいずれかに記載のカバー
    テープ。
  20. 【請求項20】 前記ヒートシラント層は、表面抵抗率
    が105 〜1012Ω/□の範囲にあり、99%電荷減衰
    時間が2秒以下であることを特徴とする請求項1乃至請
    求項16のいずれかに記載のカバーテープ。
  21. 【請求項21】 全光線透過率が75%以上であり、か
    つ、ヘーズ値が50%以下であることを特徴とする請求
    項1乃至請求項19のいずれかに記載のカバーテープ。
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