JPH0926632A - プリンタコントロールネガフイルム - Google Patents

プリンタコントロールネガフイルム

Info

Publication number
JPH0926632A
JPH0926632A JP17640895A JP17640895A JPH0926632A JP H0926632 A JPH0926632 A JP H0926632A JP 17640895 A JP17640895 A JP 17640895A JP 17640895 A JP17640895 A JP 17640895A JP H0926632 A JPH0926632 A JP H0926632A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
color
print
negative film
printer control
control negative
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP17640895A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Masuda
健 増田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP17640895A priority Critical patent/JPH0926632A/ja
Priority to US08/679,750 priority patent/US6141080A/en
Publication of JPH0926632A publication Critical patent/JPH0926632A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Exposure In Printing And Copying (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 写真プリンタの色バランスが適正か否かをサ
ンプルプリントの目視により簡単に判定する。 【解決手段】 ノーマル露光コマにプリント色味調整チ
ャートを設ける。このプリント色味調整チャート25に
より、ノーマル露光コマを焼付露光して得られるプリン
ト上において、環状グレーエリア26とカラースケール
27とを構成する。カラースケール27は、12個の色
パターン27a〜27mから構成されている。各色パタ
ーン27a〜27mは、環状グレーエリア26のグレー
をシアン,マゼンタ,イエロー,赤,緑,青に所定量偏
らせたときに発色する色味にされている。ノーマル露光
コマを基準プリント条件で焼付露光してサンプルプリン
トを作成する。サンプルプリントの環状グレーエリア2
6の色味がリファレンスプリントのカラースケール27
のどの色パターン27a〜27mに相当するかを目視し
て、プリント条件の色味ずれを判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプリンタコントロー
ルネガフイルムに関し、さらに詳しくは、各種写真プリ
ンタのプリント条件を設定するためのプリンタコントロ
ールネガフイルムに関する。
【0002】
【従来の技術】写真プリンタでは、プリント対象コマの
濃度を測定し、この濃度に応じて焼付露光量を自動制御
するようにしている。このため、作業始め等に基準とな
る濃度を有するネガフイルム(プリンタコントロールネ
ガフイルム)を用いて、写真プリンタの焼付露光量を決
定するプリント条件の設定が行われている。
【0003】図1(B)に示すように、上記プリンタコ
ントロールネガフイルム2は、通称目玉ネガと呼ばれる
もので、中央部に配置した1個の円形模様部3と、背景
部4とからなる基準コマ5,6,7,8を順に配置して
構成されている。基準コマ5は標準露光のものでノーマ
ル露光コマと呼ばれている。また、基準コマ6は露光を
不足させたもので、アンダー露光コマと呼ばれている。
また、基準コマ7は露光を過度にしたもので、オーバー
露光コマと呼ばれている。また、基準コマ8は露光を更
に過度にしたもので、超オーバー露光コマと呼ばれてい
る。このプリンタコントロールネガフイルム2のノーマ
ル露光コマ5は、写真プリントを依頼された顧客ネガフ
イルムを代表するものとして作成されている。一般的に
大多数の顧客ネガは、午前10時頃から午後2時頃まで
の日昼光またはそれに相当する光で撮影されており、フ
イルム感度に基づいた適正露光ネガフイルム濃度となっ
ている。また、コマの1/3程度の面積を人物が占め、
残りは木の緑・空・建物・道路などで占められている。
これらの適正露光ネガフイルムのコマを透過混合した光
は理論上、中性灰色となっている。そこで、この中性灰
色を円形模様で表現したプリンタコントロールネガフイ
ルム2を作成している。このプリンタコントロールネガ
フイルム2には、各基準コマ5,6,7,8の他に、濃
度部を有せずフイルムベース濃度となっている素現部9
が形成されている。
【0004】また、上記目玉ネガに代えて、サンプルプ
リントの色調や濃度を視覚により簡便に判定することが
できるように、人物等の写真を用いた絵入りプリンタコ
ントロールネガフイルムを用いることも行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
絵入りプリンタコントロールネガフイルムは、単に人物
等の画像を配置しただけであるので、視覚による判定を
行う場合にリファレンスプリントとの対比観察によるた
め、容易に判定することができないという問題がある。
【0006】本発明は上記課題を解決するためのもので
あり、サンプルプリントの仕上り具合を視覚により簡便
に判定することができるようにしたプリンタコントロー
ルネガフイルムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載したプリンタコントロールネガフイ
ルムは、ノーマル露光コマにプリント色味調整チャート
を設け、このプリント色味調整チャートは、ノーマル露
光コマを焼付露光して得られるプリント上において、グ
レーパターンと複数個の色パターンとを形成するように
構成され、各色パターンはグレーパターンに対して特定
色のみを一定量偏らせたときに発色する色味にされてい
る。前記複数個の色パターンは、グレーパターンのグレ
ーをシアン,マゼンタ,イエロー,赤,緑,青に所定量
偏らせたときに発色する色味にし、これら色パターンを
円内に扇状に配置してカラースケールを構成することが
好ましい。前記シアン,マゼンタ,イエローの各色につ
いてはこれらを所定量増やす方向に偏らせたときに発色
する色味にし、前記赤,緑,青の各色についてはこれら
を所定量減らす方向に偏らせたときに発色する色味にす
ることが好ましい。また、この逆に、シアン,マゼン
タ,イエローの各色についてはこれらを所定量減らす方
向に偏らせたときに発色する色味にし、前記赤,緑,青
の各色についてはこれらを所定量増やす方向に偏らせた
ときに発色する色味にすることが好ましい。更には、グ
レーパターンのグレーに対し、該当する三色濃度を増減
する量を二段階に変更して、前記カラースケールを構成
してもよい。また、ノーマル露光コマは、中央部に目玉
部を備えることが好ましい。また、プリント色味調整チ
ャートは、ノーマル露光コマの横方向端部でその縦方向
中央部に配置することが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】図1(A)は本発明を実施したプ
リンタコントロールネガフイルムを示す平面図である。
プリンタコントロールネガフイルム10は、フイルムベ
ース濃度だけのエリアからなる素現部11と、アンダー
露光コマ12と、ノーマル露光コマ13と、オーバー露
光コマ14と、超オーバー露光コマ15とを備えてお
り、各フイルム種類毎に作製されている。なお、符号1
6はフイルムの種類を示す記号である。
【0009】プリンタコントロールネガフイルム10の
各コマ12〜15はネガ像で記録されているが、このネ
ガ像を図示することは容易ではなく、またネガ像での表
示はわかりづらいため、図1(A)には主要な構成部の
線画と、各コマの全体的な濃度のみを図示してある。こ
のような理由から、ノーマル露光コマ13から得られる
プリント18に表示されるポジ像に基づき、以下ノーマ
ル露光コマ13の各構成を説明する。図2はノーマル露
光コマ13から得られたプリント18を示す平面図であ
る。ノーマル露光コマ13を最適プリント条件で焼付露
光すると、リファレンスプリントが得られ、またプリン
ト条件を設定するために基準プリント条件で焼付露光す
る場合にはサンプルプリントが得られる。したがって、
ノーマル露光コマ13の各構成を説明するに際し、濃度
値という場合には、リファレンスプリント上での濃度値
を指しており、このような濃度値となるようにノーマル
露光コマ13の各部が構成されている。また、濃度が濃
い淡いなども、ノーマル露光コマ13から得られたプリ
ントを基準にしており、当然のことながら、ノーマル露
光コマ13上ではネガ像のため逆の関係になっている。
周知のように、ネガフイルムはフイルム種類によってベ
ース濃度が異なっているため、各種類毎に設けられたプ
リンタコントロールネガフイルム10の各構成における
濃度も、フイルム種別に応じて変化する。
【0010】ノーマル露光コマ13の中央部には、図2
のプリント18に示すように、リファレンスプリント上
において中性灰色の均一濃度を有する目玉部20が配置
されている。目玉部20は、従来のプリンタコントロー
ルネガフイルムの目玉部と同じように円形とされてお
り、その濃度はリファレンスプリント上において、シア
ン(C)濃度=0.7,マゼンタ(M)濃度=0.7,
イエロー(Y)濃度=0.7となるように、ネガフイル
ム10上での濃度が決定されている。この目玉部20は
目視判定の他に、濃度計を用いてサンプルプリントやリ
ファレンスプリントの濃度を測定する際に用いられる。
なお、目玉部20のリファレンスプリント上における濃
度は、写真プリンタの機種によって、例えば0.6〜
0.8の範囲で変化する。
【0011】目玉部20の両側には、人物の顔画像2
1,22が配置されている。左側の顔画像21の肌色濃
度はプリント18上において濃くなるようにされてお
り、ダークスキン顔画像とされている。また、右側の顔
画像22の肌色濃度はプリント18上において淡くなる
ようにされており、ライトスキン顔画像とされている。
これら肌色濃度は標準肌色濃度に対して±10%ステッ
プさせた濃度にされているが、このステップ量は適宜変
更してよい。これら2つの顔画像21,22の仕上り濃
度を目視することにより、適正濃度でかつ色バランス良
く仕上がっているかを簡易に判定することができる。
【0012】ノーマル露光コマ13の左側端部の上下方
向中央部には、本発明のプリント色味調整チャート25
が配置されている。このチャート25は、図3に示すよ
うに、外側の環状グレーパターン26と、内側のカラー
スケール27とから構成されている。環状グレーパター
ン26はリファレンスプリント上において中性灰色とな
るように構成されており、その濃度は、リファレンスプ
リント上において、シアン濃度=0.7,マゼンタ濃度
=0.7,イエロー濃度=0.7になるように、ネガフ
イルム上での濃度が決定されている。なお、この濃度値
は一例であり、写真プリンタの機種によって異なり、
0.6〜0.9程度の中灰色濃度に仕上るようにされて
いる。また、カラースケール27は、環状グレーパター
ン26のグレーに対してカラーバランスをC,YC,
Y,YM,Mについては、それぞれの色に10%加算す
る方向で偏らせたときに発色する色味濃度とされた色パ
ターン27a,27b,・・・27eを備えている。ま
た、他のMR,R,RB,B,BG,G,CGについて
は、それぞれの色に10%減算する方向で偏らせたとき
に発色する色味濃度とされた色パターン27f,27
g,・・・27k,27mを備えている。したがって、
サンプルプリントの環状グレーパターン26の色味がリ
ファレンスプリントのカラースケール27のどの色パタ
ーン27a〜27mに相当するかを目視することによ
り、プリント条件の色味ずれを容易に判定することがで
きる。なお、各色パターン27a〜27mにおける色味
のずれを生じさせる方向は、上記のものと逆にしてもよ
く、また、全ての色パターンを加算方向又は減算方向の
いずれかに統一してもよい。
【0013】ノーマル露光コマ13の右側端部の上下方
向中央部には、仕上り濃度判定部30が配置されてい
る。図2に示すように、仕上り濃度判定部30は、円形
の白パターン31とこれを挟むように上下に配置したグ
レーパターン32,33とから構成されている。上部グ
レーパターン32はリファレンスプリント上において例
えば濃度D1=0.4を有し、下部グレーパターン33
は濃度D2=0.3を有し、いずれもリファレンスプリ
ント上において中性灰色となるようにネガフイルム上で
の濃度が決定されている。これらグレーパターン32,
33と白パターン31との境界34,35を目視により
確認し、これら境界34,35が明瞭であるときに、適
正濃度での仕上りと判定する。また、これら境界34,
35が不明瞭であるときには、リファレンスプリント1
8の仕上り濃度判定部と同じような明瞭度になるよう
に、例えばマスターバランス値などを調整する。
【0014】また、目玉部20の下側には、ハーフサイ
ズのサンプルプリント用の仕上り濃度判定部40が配置
されている。この仕上り濃度判定部40は、白パターン
41と、これを囲むように配置した円環状のグレースケ
ール42とから構成されている。円環状のグレースケー
ル42は、3個の濃度の異なるグレーパターン42a,
42b,42cから構成されており、それぞれの濃度は
リファレンスプリント上において、三段階の濃度となる
ように、ネガフイルム上での濃度が決定されている。ま
た、仕上り濃度判定部40の下側にはハーフサイズの場
合の三角形状の位置決めマーク43が形成されている。
【0015】また、目玉部20と、人物の顔画像21,
22と、プリント色味調整チャート25と、仕上り濃度
判定部30の上側余白には、背景部47が形成されてい
る。この背景部47は、グレーのベース部45と、この
ベース部45に分散して配置した色パターン46とから
構成されている。各色パターン46は正方形又は円形に
形成されており、各色パターン46は均一な濃度の特定
色で構成されている。これら色パターン46は、スキャ
ナにより測光する場合に色バランスが偏らずベース部4
5に同化するように、その色,サイズ及び配置が決めら
れている。すなわち、ネガフイルムのノーマル露光コマ
13上において、例えば10mm四方を1つの画素として
測光するスキャナにおいては、各色パターン46のサイ
ズをネガフイルムのノーマル露光コマ13上において3
mm四方以下の大きさとし、この測光画素10mm四方内で
各色パターン46の影響がでることなく、ベース部45
のみを測光した結果と同じになるように、各色パターン
46の色,サイズ,配置が規定されている。したがっ
て、サンプルプリントの色パターン46の各色をリファ
レンスプリントのものと目視により比較して、これらが
同じに仕上がっているか否かを判定することにより、色
バランスのずれを容易に知ることができる。なお、各色
パターン46のサイズを小さくし過ぎると色パターン4
6による色ずれの目視判定が困難になるため、各色パタ
ーン46のサイズはネガフイルム上で1mm以上が良く、
好ましくは2mm以上である。
【0016】図4はプリンタプロセサを示す概略図であ
る。プリンタプロセサ50は、フイルムキャリア51に
セットされたネガフイルム52のプリント対象コマを光
源部53により照明し、これの透過光をシャッタ54が
開いている間に、焼付レンズ55によりカラーペーパー
56に結像させて、プリント対象コマの画像を焼付露光
する。焼付露光されたカラーペーパー56はリザーバー
57で一時的に貯留された後、ペーパープロセサ58に
送られて現像処理され、この現像済みのカラーペーパー
56はカッタにより1コマ毎に切り離されてプリント写
真59とされ、トレイ60に排出される。
【0017】光源部53は周知のように、ランプ61と
光質調節部62とミキシングボックス63とから構成さ
れている。光質調節部62は、シアン,マゼンタ,イエ
ローの各色フイルタ64,65,66をフイルタ駆動部
67により焼付光路68に挿入して、焼付光を焼付露光
量に合わせた光質及び光強度に調節する。
【0018】また、フイルムキャリア51のプリント位
置にセットされたプリント対象コマを臨む位置に、レン
ズ70及びカラーイメージエリアセンサ71からなるス
キャナ72が配置されている。スキャナ72は、プリン
ト対象コマの各点を三色分解測光する。この測光値は特
性値算出部73に送られ、ここで大画面平均透過濃度
(LATD)や、最小値,最大値などの特性値を抽出す
る。また、プリント対象コマの各点の三色分解濃度によ
り、特性値算出部73は周知のようにシーン分類し、こ
のシーン分類結果により予め統計的手法により決定され
た露光補正量を算出する。前記LATD,最小値,最大
値,露光補正量は、焼付露光量演算部74に送られ、こ
こで周知の露光量演算式を用いて焼付露光量が算出され
る。この焼付露光量はコントローラ75に送られる。
【0019】コントローラ75は、周知のマイクロコン
ピュータから構成されており、各部をシーケンス制御す
る他に、焼付露光量に基づき各色フイルタ64〜66の
セット位置を算出し、このセット位置データを光質調節
部62のフイルタ駆動部67に送る。フイルタ駆動部6
7はこのセット位置データに基づき各色フイルタ64〜
66を所定量だけ焼付光路68に挿入する。コントロー
ラ75は、シャッタ駆動部76を制御してシャッタ54
を開き、色フイルタ64〜66により光質調節された焼
付光で照明されたプリント対象コマの透過光を焼付レン
ズ55を介してプリント位置にあるカラーペーパー56
に結像させ、適正焼付露光量で焼付露光する。なお、コ
ントローラ75には、キーボード77及びディスプレィ
78が接続されており、各種モードの切り換えや指令の
入力が行えるようになっている。
【0020】次に、上記プリンタコントロールネガフイ
ルム10を用いて行う写真プリンタ50のプリント条件
の設定について説明する。この場合には、キーボード7
7を操作して、コントローラ75をプリント条件設定モ
ードにする。このプリント条件設定モードでは、コント
ローラ75は図5に示すような処理手順にしたがい、プ
リント条件、例えばマスターバランス値の点検を行う。
【0021】先ず、プリンタコントロールネガフイルム
10をフイルムキャリア51にセットして、ノーマル露
光コマをプリント位置にセットする。次に、前記スキャ
ナ72によるシーン判別による露光補正機能を作動させ
ることなく、スキャナ72により画面透過濃度を測定す
る。このとき、多数の色パターン46は、写真プリンタ
でプリント条件の設定に用いる測光手段の受光素子の読
取り範囲中に、これら色パターンの組み合わせによって
ベース部45に同化して同じ濃度が得られるように、そ
の色,サイズ,配置が規定されているから、各色パター
ンそのものとしては検出されず、ベース部のみの測光結
果と同じに測光される。
【0022】プリンタコントロールネガフイルム10の
ノーマル露光コマ13の画面透過濃度は特性値算出部7
3で算出され、これが焼付露光量演算部74に送られ
る。焼付露光量演算部74は、得られた画面透過濃度に
より焼付露光量を算出して、これをコントローラ75に
送る。コントローラ75は、この焼付露光量に基づき色
フイルタ64,65,66のセット位置を求め、これに
基づき光質調節部62を制御する。この場合に、焼付露
光量の算出に対しては、スキャナ72によるシーン判別
による露光補正は行われない。この後、シャッタ54を
一定時間開いて、ノーマル露光コマ13をカラーペーパ
ー56に焼付露光する。焼付露光されたカラーペーパー
56はリザーバー57を介してペーパープロセサ58に
送られて、ここで現像処理された後に、カッタで1コマ
に切断され、サンプルプリントがトレイ60に排出され
る。
【0023】得られたサンプルプリントのプリント色味
調整チャート25の外側の環状グレーパターン26がリ
ファレンスプリントのプリント色味調整チャート25の
どの色パターン27a〜27mに相当するかを目視によ
り判定する。どの色パターン27a〜27mにも相当せ
ず環状グレーパターン26がリファレンスプリントの環
状グレーパターンと同じ色味及び濃度の場合には色味の
ずれは無いと判定して色味調整を終了する。また、いず
れかの色パターン27a〜27mにサンプルプリントの
環状グレーパターン26が相当する場合には、相当する
色パターンの発色分だけ色味がずれていることから、こ
の色味のずれを無くすようにマスターバランス値を調整
する。
【0024】また、仕上り濃度判定部30を目視して、
これの白パターン31と、グレーパターン32,33と
の境界34,35が明瞭か否かにより適正な濃度になっ
ているか否かを判定する。例えば、境界34が明瞭の場
合には、許容濃度の上限範囲内と判定する。また、境界
35が明瞭の場合には、許容濃度の下限範囲内と判定す
る。これら境界34,35を明瞭に識別することができ
る場合には適正濃度と判断して、次の工程である各プリ
ントの濃度測定やマスターバランス値の自動補正を省略
することができる。また、境界34が不明瞭の場合に
は、許容濃度の上限範囲を越えていると判断して、マス
ターバランス値を補正する。同様に境界35が不明瞭の
場合には、許容濃度の下限範囲から外れていると判断し
て、マスターバランス値を補正する。このマスターバラ
ンス値の補正量は、各境界のぼけ具合に応じて決定す
る。
【0025】目視によりカラーバランス補正量や濃度補
正量が正確に判定することが困難な場合には、次のリフ
ァレンスプリントの濃度測定に進む。濃度測定では、濃
度計によりリファレンスプリントの中央の目玉部20の
濃度を測定する指示がディスプレィ78に表示される。
この表示にしたがい、リファレンスプリントを濃度計に
セットして、測定キーを操作することで、濃度測定が行
われ、リファレンスプリントの目玉部20の三色濃度が
測定される。濃度計は、プリンタプロセサに付属してお
り、スリットにプリントをセットすると、中央部の三色
濃度が自動的に測定されるようになっている。この三色
濃度値は、ディスプレィ78に表示されるとともに、コ
ントローラ75のメモリ79に記憶される。次に、濃度
計によりサンプルプリントの中央部の濃度を測定する指
示がディスプレィ78に表示され、サンプルプリントの
三色濃度が測定される。この三色濃度値も、ディスプレ
ィ78に表示されるとともに、コントローラ75のメモ
リ79に記憶される。
【0026】次に、これらリファレンスプリントとサン
プルプリントとの濃度比較が自動的に行なわれ、この濃
度比較値がディスプレィ78に表示される。この濃度比
較値を参照して、これが所定値よりも大きい場合には、
キーボード77を操作してマスターバランスの補正を指
示する。この補正の指示により、コントローラ75は、
濃度比較値からマスターバランス補正値を算出して、こ
の補正値により焼付露光量演算部74のマスターバラン
ス値を補正する。
【0027】また、プリント色味調整チャート25を用
いる他に、背景部47の色パターン46を用いて、色バ
ランスのずれを目視により判定することにより、判定精
度を上げることができる。更に、プリント色味調整チャ
ート25や仕上り濃度判定部30を用いる他に、仕上り
濃度判定部40や、ダークスキン及びライトスキン顔画
像21,22を用いて別の観点から適正な濃度に仕上が
っているか否かも判定することにより、より一層目視に
よる判定精度を上げることができる。
【0028】なお、本発明のプリント色味調整チャート
25は、図3に示すような色パターン27a〜27mの
配置に限定されることなく、また、各色の配色も図3に
限定されることはない。例えば、図6に示すように、補
色関係にある色を中心に対し点対称に配置した6角形の
カラースケール80を用いてもよい。この場合にはカラ
ースケール80を、例えばR,MR,M,BM,B,B
C,C,CG,G,GY,Y,RYの各色パターン80
a,80b,・・・80k,80mから構成する。そし
て、このカラースケール80を環状グレーパターン81
で囲んでプリント色味調整チャート82を構成する。
【0029】更には、図7に示すように、中心及び環状
グレーパターン84,85に対する偏り量を2段階に変
更して、これら2段階分の色パターン86a〜86m,
87a〜87mを表示してカラースケール88を形成
し、プリント色味調整チャート89を構成してもよい。
図7において各色に「’」を付したものが2段階目の偏
り量で発色させた色味にした色パターン87a〜87m
であり、「’」の無いものが1段階目の偏り量で発色さ
せた色味にした色パターン86a〜86mである。この
ように、2段階の色パターン86a〜86m,87a〜
87mにすることで、色バランスの補正量をより広い範
囲で目視判定することができ、1回のテストプリントで
効率良く色バランスの補正量を判定することができる。
【0030】また、上記各実施例ではグレーパターンは
カラーパターンの外側に配置したが、これは内側に配置
してもよい。また、グレーパターンに沿って、色パター
ンを一列に並べて、プリント色味調整チャートを構成し
てもよい。
【0031】また、上記実施例では、マスターバランス
の補正等のプリント条件の設定にプリンタコントロール
ネガフイルムを用いたが、この他に、このプリンタコン
トロールネガフイルムを撮像して、これをモニタCRT
等のディスプレィに表示することで、モニターの輝度調
整、色バランス調整に利用してもよい。
【0032】また、上記実施例では、135タイプのネ
ガフイルムに実施したものであるが、その他の110タ
イプや120タイプのネガフイルムに実施してもよい。
また、フイルム頭出し機能や、透明な磁気記録層に撮影
情報等を書き込む機能を備えたAPS(アドバンストフ
ォトシステム)のフォーマットからなる写真フイルムに
実施してもよい。
【0033】また、上記実施例では、目視判定の他に、
濃度計を用いてマスターバランスの補正が必要か否かを
判定するようにしたが、この他に、ラウンド露光を行っ
て、目視によりマスターバランス等の補正を行うように
してもよい。このラウンド露光では、周知のように、プ
リント条件を例えば9段階に変えて例えばノーマル露光
コマの中央部を帯状に連続させて焼付露光し、サンプル
プリントを作製する。そして、この中でリファレンスプ
リントに最も近い仕上りの帯状プリントの番号を入力す
ると、これに対応した補正値が自動的に設定される。帯
状プリントの番号は、例えば裏印字装置によりサンプル
プリントの裏面に印字される。このようにプリント条件
を例えば9段階に変えた状態でプリント色味調整チャー
トが得られるため、1回のラウンド露光で広範囲なプリ
ント条件出しが行えるようになる。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、ノーマル露光コマにプ
リント色味調整チャートを設け、このプリント色味調整
チャートにより、ノーマル露光コマを焼付露光して得ら
れるプリント上において、グレーパターンと複数個の色
パターンとを形成し、各色パターンをグレーパターンに
対して特定色のみを一定量偏らせたときに発色する色味
にしたから、サンプルプリントのグレーパターンがリフ
ァレンスプリントの色パターンのどれに相当するかを目
視により判定することで、写真プリンタにおけるプリン
ト条件の色バランスが適正か否かを知ることができる。
【0035】色パターンは、グレーパターンのグレーを
シアン,マゼンタ,イエロー,赤,緑,青に所定量偏ら
せたときに発色する色味にし、これら色パターンを環状
に配置してカラースケールを構成した、基本的な色バラ
ンスのずれを目視により容易に知ることができる。
【0036】シアン,マゼンタ,イエローの各色につい
てはこれらを所定量増やす又は減らす方向に偏らせたと
きに発色する色味濃度を有し、前記赤,緑,青の各色に
ついてはこれらを所定量減らす又は増やす方向に偏らせ
たときに発色する色味濃度を有するようにしたから、基
本的な色バランスのずれをより一層容易に知ることがで
きる。
【0037】また、グレーパターンのグレーに対し、該
当する三色濃度を増減する量を二段階に変更して、カラ
ースケールを構成することにより、より一層容易に且つ
精度良く色バランスのずれを知ることができる。
【0038】また、ノーマル露光コマは、中央部に目玉
部を備えたから、目視判定が困難な場合には従来のよう
にこの目玉部を濃度計で濃度測定して、色バランスのず
れを精度よく求めることもできるようになる。また、プ
リント色味調整チャートは、ノーマル露光コマの横方向
端部でその縦方向中央部に配置したから、フルサイズコ
マの他に、パノラマコマやワイドビジョンコマなどのよ
うに横長のコマに対しても適用が可能になる他に、ラウ
ンド露光で用いることもできるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したプリンタコントロールネガフ
イルムを従来のものと比較して示すもので、(A)は本
発明のプリンタコントロールネガフイルムの平面図であ
り、(B)は従来のプリンタコントロールネガフイルム
の平面図である。
【図2】本発明のプリンタコントロールネガフイルムの
ノーマル露光コマを用いて得られたプリントの一例を示
す平面図である。
【図3】同プリントにおけるプリント色味調整チャート
を拡大して示す平面図である。
【図4】プリンタプロセサを示す概略図である。
【図5】プリンタコントロールネガフイルムを用いてマ
スターバランスの点検処理の手順を示すフローチャート
である。
【図6】他のプリント色味調整チャートを示す平面図で
ある。
【図7】他のプリント色味調整チャートを示す平面図で
ある。
【符号の説明】
10 プリンタコントロールネガフイルム 18 プリント 20 目玉部 21 ,22 人物の顔画像 25,80,89 プリント色味調整チャート 26,81,84,85 環状グレーパターン 27,82,88 カラースケール 27a〜27m,80a〜80m,86a〜86m,8
7a〜87m 色パターン 30,40 仕上り濃度判定部 45 ベース部 46 色パターン 47 背景部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真プリンタのプリント条件の設定に用
    いられ、少なくともノーマル露光コマを備えたプリンタ
    コントロールネガフイルムにおいて、 前記ノーマル露光コマにプリント色味調整チャートを設
    け、このプリント色味調整チャートは、ノーマル露光コ
    マを焼付露光して得られるプリント上において、グレー
    パターンと複数個の色パターンとを形成するように構成
    され、各色パターンはグレーパターンに対して特定色の
    みを一定量偏らせたときに発色する色味にされているこ
    とを特徴とするプリンタコントロールネガフイルム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のプリンタコントロールネ
    ガフイルムにおいて、前記複数個の色パターンは、グレ
    ーパターンのグレーをシアン,マゼンタ,イエロー,
    赤,緑,青に所定量偏らせたときに発色する色味にし、
    これら色パターンを環状に配置してカラースケールを構
    成したことを特徴とするプリンタコントロールネガフイ
    ルム。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のプリンタコントロールネ
    ガフイルムにおいて、前記シアン,マゼンタ,イエロー
    の各色についてはこれらを所定量増やす方向に偏らせた
    ときに発色する色味にし、前記赤,緑,青の各色につい
    てはこれらを所定量減らす方向に偏らせたときに発色す
    る色味にしたことを特徴とするプリンタコントロールネ
    ガフイルム。
  4. 【請求項4】 請求項2記載のプリンタコントロールネ
    ガフイルムにおいて、前記シアン,マゼンタ,イエロー
    の各色についてはこれらを所定量減らす方向に偏らせた
    ときに発色する色味にし、前記赤,緑,青の各色につい
    てはこれらを所定量増やす方向に偏らせたときに発色す
    る色味にしたことを特徴とするプリンタコントロールネ
    ガフイルム。
  5. 【請求項5】 請求項2ないし4いずれか1つ記載のプ
    リンタコントロールネガフイルムにおいて、前記グレー
    パターンのグレーに対し、該当する三色濃度を増減する
    量を二段階に変更して、前記カラースケールを構成した
    を特徴とするプリンタコントロールネガフイルム。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5いずれか1つ記載のプ
    リンタコントロールネガフイルムにおいて、前記ノーマ
    ル露光コマは、中央部に目玉部を備えたことを特徴とす
    るプリンタコントロールネガフイルム。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6いずれか1つ記載のプ
    リンタコントロールネガフイルムにおいて、前記プリン
    ト色味調整チャートは、ノーマル露光コマの横方向端部
    でその縦方向中央部に配置したことを特徴とするプリン
    タコントロールネガフイルム。
JP17640895A 1995-07-12 1995-07-12 プリンタコントロールネガフイルム Pending JPH0926632A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17640895A JPH0926632A (ja) 1995-07-12 1995-07-12 プリンタコントロールネガフイルム
US08/679,750 US6141080A (en) 1995-07-12 1996-07-10 Control negative for use in setting up exposure condition of photo-printer

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17640895A JPH0926632A (ja) 1995-07-12 1995-07-12 プリンタコントロールネガフイルム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0926632A true JPH0926632A (ja) 1997-01-28

Family

ID=16013161

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17640895A Pending JPH0926632A (ja) 1995-07-12 1995-07-12 プリンタコントロールネガフイルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0926632A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0935161A2 (en) * 1998-02-06 1999-08-11 Fuji Photo Film Co., Ltd. Exposure control for photographic printer

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0935161A2 (en) * 1998-02-06 1999-08-11 Fuji Photo Film Co., Ltd. Exposure control for photographic printer
EP0935161A3 (en) * 1998-02-06 2001-07-11 Fuji Photo Film Co., Ltd. Exposure control for photographic printer
CN100403164C (zh) * 1998-02-06 2008-07-16 富士胶片株式会社 用于设定印像机印像条件的印像机控制画面工具

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5227837A (en) Photograph printing method
US6141080A (en) Control negative for use in setting up exposure condition of photo-printer
JP3453008B2 (ja) プリンタコントロールネガフイルム
US5053807A (en) Method of producing color image in color photographic print enlarger and device therefor
JP2837757B2 (ja) 写真焼付装置のプリント方法
JP3437922B2 (ja) プリンタコントロール用ピクトリアルツール
JPH0926632A (ja) プリンタコントロールネガフイルム
JP3530634B2 (ja) プリンタコントロールネガフイルム
JP2502134B2 (ja) 写真焼付露光量決定装置
EP0108158B1 (en) Image display system
JPH0926634A (ja) プリンタコントロールネガフイルム
JPH0980650A (ja) プリンタコントロールネガフイルム
JP2506191B2 (ja) 写真焼付方法
US5194891A (en) Color image production control
JPH0345945A (ja) カメラ及び写真プリント方法
JP2529416B2 (ja) 写真プリント方法
JP2520020B2 (ja) 画像複写装置の露光量決定方法
JP2502131B2 (ja) 写真焼付露光量の決定方法
JP2652903B2 (ja) 写真プリント方法
JP2542495B2 (ja) 画像の品質管理法及びその用具
JPS635333A (ja) カラ−画像の解析条件設定方法
JPH04170532A (ja) 写真焼付方法
JPH01280730A (ja) カメラ
JPH1083035A (ja) 再プリント方法及び写真プリンタ
JPH03164729A (ja) カメラ及び写真焼付方法