JP2542495B2 - 画像の品質管理法及びその用具 - Google Patents

画像の品質管理法及びその用具

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JP2542495B2 JP60149859A JP14985985A JP2542495B2 JP 2542495 B2 JP2542495 B2 JP 2542495B2 JP 60149859 A JP60149859 A JP 60149859A JP 14985985 A JP14985985 A JP 14985985A JP 2542495 B2 JP2542495 B2 JP 2542495B2
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【発明の詳細な説明】 イ)産業上の利用分野 この発明は、撮影によって得られる画像の品質管理を
誰にでも容易確実に可能とする方法と用具に関わる。
ロ))従来の技術 撮影時にグレイカードやグレイスケール等を写し込む
方法、及び照明光記録法(同一出願人による特許第1247
025号、特開昭52−13333号)、スライドのカラーバラン
ス比較法(特開昭51−134128号)、スライドのカラーバ
ランス比較法(特開昭52−142514号)などがある。
ハ)発明が解決しようとする問題点 現状の画像製作では、得られた画像が果たしてて適正
あるいは希望する画像濃度及び色調が得られているかど
うか、希望の画像にするにはどう調整すればよいかを見
いだすための厳密な方法と用具がない。
すなわち、グレイスケール等を写し込む方法は、画面
に添えるだけでは面積が小さい上、明暗及び色対比作用
が生じるために正確な濃度とカラーバランスの判定が困
難であった。
また、グレイカードを画面いっぱいに写し込むには近
接撮影を必要とするだけでなく表面反射が生じるので必
ずしも適切な方法とはいえだけでなく、更に、仕上がり
の判定においては後に述べる理由から、正しい判定がお
こなえなないという問題があった。
次に、撮影時に被写体撮影とは別に撮影光源からの照
明光を記録し、その記録部をもとに被写体画像を焼き付
ける方法(照明光記録法)は、これまでは、以下に述べ
るような欠点があった。
<従来の照明光記録法における撮影の問題点> 1)照明光記録時の露光について 従来の光拡散板は透
過率が不明であるために非TTLカメラでは正しい露光を
与えることが困難であり、適正でない照明光記録部を中
性灰色に調整すると、たとえ被写体記録が正常でも、照
明光記録部が露光オーバーの場合は被写体画像は濃く、
露光不足の場合は淡くなってかえって正しい色再現がで
きない。
2)被写体撮影の露光について TTLカメラは被写体の
反射率によって露光量が変化するので被写体に白面積が
多いと露光不足、黒が多いと露光オーバーになり、正し
い露光が与えられず、したがって正しい色再現が得られ
ない。
撮影では、以上のべた理由から照明光記録または被写
体記録において正しい露光を与えることが困難であった
ため、通常行われる感覚的なプリント結果よりもかえっ
て悪い結果をもたらし、厳密な色再現結果を得ること
も、また自動プリントを行うことも、また希望の結果を
得ることもきわめて困難であった。
<プリントにおける問題点> 1)先願は更に、プリント時において該照明光記録部を
中性灰色に調整すればよいとはいえ、中性灰色と認めら
れる色の範囲は非常に広く、きわめて多くの中性灰色が
あり、これまではその中での照明光記録部の仕上げるべ
き明度や色度に対する明確な定義があいまいで具体性が
なかった。そのため、如何なる中性灰色かという問題が
あり、人によって判断がまちまちで、したがってプリン
ト結果が大きく異った。
更に、色見本を添付しても、色見本ごとに明度や色が
異なるという問題があるだけでなく、色見本との面積比
の違いや背景色の違いから明暗対比や色対比などが生
じ、また、人による個人差、判断差が生じて正常な比色
や等色が困難であったため、これまでは外注しても実効
性に乏しく、厳密な色再現をおこなうことがきわめて困
難であり、焼き増しなどにおいても同じ色がだせないと
いう問題があった。
2)画像製作では正しい色再現だけでなく、少し明るめ
のプリント(ハイキー)が欲しい場合や少し濃いプリン
ト(ローキー)が欲しい場合、また多少色調を温調や冷
調方向に調節したい場合などがあるが、そのような希望
する結果を得ることは実際上お手上げであった。
3)また、これまでは、そのプリント結果が果たして正
しい撮影結果を示しているかどうか、またプリント技術
の良否を判定し確認する具体的な方法がなかったため、
発注側と受注側の間のトラブルが避けられず、目的の達
成がきわめて困難であった。
また、スライドでは、撮影されたスライドが果たして
正しい撮影結果が得られているか、あるいはどのように
補正すればよいかを判定する容易確実な方法がなかっ
た。たとえば、従来の、撮影画像を用意された標準画像
に対してライトボックス上で比較するという方法は、撮
影画像の中に標準的な画像と同じ色、同じ濃度の物体が
含まれていないかぎり正しい比色、等色ができないの
で、容易確実な判定ができないという欠点があった。
ニ) 問題を解決するための手段 そこで本発明では、以下に述べる方法によって上記し
た問題点を解決している。
本願発明の画像の品質管理法は、請求項1記載のよう
に、画像製作においてて、撮影時に、被写体撮影とは別
に、カメラのレンズ面に光散板を装着して撮影光源から
の照明光を記録し、 1)プリント作成時には比色窓に該照明光の記録部にた
いして仕上けるべき濃度と色調を示す無彩色あるいは温
調、冷調に調整した色票を有する判定用ガイドを視覚標
準として用い、 2)スライド作成時には仕上げるべき中性灰色濃度を有
するフィルムをスライド判定用ガイドとして用いること
によって、 該照明光の記録部が該プリント用及び該スライド用判
定用ガイドと合致するようプリント用及びスライド用プ
リンターを設定した条件で被写体画像をプリントするこ
とによって解決していることを特徴としている。
そして、請求項2記載のように、該光拡散板は適正露
光判定用光拡散板として、TTLカメラのレンズ面に装着
して撮影光源に向けたときに入射光メーターと同等の適
正露光値が検出できるようその透過率を調整することに
よって従来困難であった被写体撮影で適正露光を可能に
している。
また、請求項3のように、プリント判定用ガイドは、
比色窓の一方を素通しとし、他方に反射率18%内外(反
射濃度約0.7)の無彩色票を有するノーマル用の視覚標
準を、プリントにあてがってその色調と濃度を比色でき
るガイドをプリント製作時に使用することによりこれま
で困難だった正しい撮影結果を得ることが可能にしてい
る。
また、請求項4のように、そのガイドは、ノーマル用
以外に、それよりも濃度の低いハイキー用、濃度の高い
ローキー用、及び色調を温調、冷調等に調整した温調
用、冷調用等の各種の視覚標準を、プリントにあてがっ
てその色調と濃度を比色できるようにしたことを特徴と
するプリント判定用ガイドセットによって、希望のプリ
ント結果を得ることが可能になる。
また、請求項5記載のように、スライド判定用ガイド
は、製作されたスライドと比色してその色調と濃度とを
比較検討でき、または製作されるスライドに対して仕上
げるべき色調と濃度を指示できるよう、各種濃度の中性
灰色フィルムを視覚標準としたことを特徴とするスライ
ド判定用ガイドセットのしようにより、自在に希望の濃
度のスライド製作を可能にしている。
すなわち、撮影時の問題点は、光拡散板をTTLカメラ
のレンズ面に用いて撮影光源に向けたときに、入射光メ
ーターと同等のデータが得られるようその透過率(濃
度)を調節した該光拡散板を使用することによって、ま
たプリント時の問題点は、その依頼時において、撮影し
て得られた該照明光記録部に対し、容易確実な調整と判
定がおこなえるよう、比色窓の一方の半円を素通しと
し、他方の半円に各種濃度及び色調の視覚標準を有する
各種のプリント判定用ガイド(グレイサンプル)を目的
に応じて使い分けて指定することによって、また、スラ
イドに対しては、標準的製品にたいして該光拡散板を用
いて適正露光を与えて得たのと同じ標準濃度及び標準色
調を有する中性灰色のフィルムをノーマル用、及び過不
足の方向に濃度を変えたフィルムをハイキー用、ローキ
ー用とした各種のスライド判定用ガイドを使い分けて、
比較検討することによって同一照明条件で撮影した被写
体画像の濃度及び色調を調整するようにして問題点を解
決しようとしている。
ヘ)実施例 第1図は本発明の光拡散板の一実施例である。図中1
は光拡散板、2は透過率を調整するためにもたらされた
網点部をあらわす。該網点部は、光拡散板をTTLカメラ
のレンズ面に装着して撮影光源に向けたときに入射光メ
ーターと同等のデータが得られるよう、適当なパーセン
テージでもたらされることによって、TTLカメラで適正
露光値が判定できるよう調整されている。
なお、光拡散板は、適当なものを2枚以上組み合わせ
ることによってその透過率及び色度を調整するなどして
TTLカメラで入射光メターと同じデータが得られるよう
製作することができる。
第2図はプリント判定用ガイドの一実施例をあらわ
し、図中、3はノーマル用、4はローキー用(アンダー
用)、5はハイキー用(オーバー用)のガイドであり、
6は比色窓、7の斜線部分は視覚標準である色票、8は
残りの素通しにした半円部分をあらわす。いずれも比色
窓は、確実な判定がおこなえるよう左右の面積を等しく
かつ中央に仕切りをもたらさない構造につくられてい
る。
色票の反射率は、ノーマル用の明るさは反射率約18%
(反射濃度では約0.7)、色度はCIE表色系でたとえば、
Xc=0.3088,Yc=0.3158とすれば、経験的にも、ほとん
ど完璧といってよい色再現が可能になる。
しかし、依頼者の希望は必ずしも灰色が灰色に再現さ
れた場合とは限らず、全体に少し明るい調子(ハイキ
ー)、あるいは少し暗い調子(ローキー)に、また色調
についても少し赤みを帯びた調子(温調)、あるいは青
みを帯びた調子(冷調)のものが希望される場合も多
い。
そこで本発明ではノーマル用以外に、ハイキー用とし
てたとえば反射濃度約0.5、ローキー用としてたとえば
反射濃度約0.9、及び、温調用にはXc=0.3154,Yc=0.32
18、冷調用にはXc=0.3041,Yc=0.3107といった各種明
度及び色調を有する各種の判定用ガイドを使い分けるこ
とによって、希望する濃度及び色調のプリント結果が得
られるよにして目的を達成している。
第3図はプリント判定用ガイドをコンタクト(密着焼
き)に対して使用して判定する際の説明図である。
ラボ側では、添付された判定用ガイドの比色窓を、こ
の図のように、コンタクトプリント(または拡大プリン
ト)の照明光記録部10にあてがって、仕上り結果をガイ
ドの視覚標準14と比較して、プリント結果の判定と補正
のための方法を検討を行う。
その際、色が合致しないときは比色窓の一方にフィル
ターを重ねて左右の窓の色を等色させることにより加減
すべきフィルターの選択ができる。
すなわち、ネガプリント製作では、視覚標準に重ねて
照明光記録部と同じ色になるフィルターを加えることに
より、ポジプリントではその逆に行うことによりプリン
ト時の色の調整が可能になるが、その際は、比色窓にお
いて、正しい比色とフィルター選択が誰にでも容易確実
におこなうことができる。
その目的のために、05、10といった低濃度のYMCフィ
ルタをガイドにもたらすか、あるいは用具セットに加え
てカラーバランスの判定を容易にすることができる。
サービスサイズなどの自動拡大プリントでは、添付さ
れた判定用ガイドの比色窓を照明光を記録したプリント
部にあてがって、視覚標準と同じ色と濃度になるように
焼付機を調整した条件で被写体画像を焼き付ければ発注
結果を正しくプリントすることが可能になる。
第4図は、スライド用の判定用ガイドであり、15は標
準的光源で標準露光されたノーマル用、16は二分の1絞
りオーバーのハイキー用、17は二分の1アンダーのロー
キー用を示し、18、19、20はその視覚標準であり、これ
らは標準的リバーサルフィルムによって該拡散板を用い
て適正露光を与えて得たものと同じ標準濃度及び標準色
調を有するノーマル用、及び過不足の方向に濃度を変え
たフィルムをハイキー用、ローキー用としている。
なお、モノクロフィルムの場合も、スライドと同様に
してモノクロネガ用の各種の判定用ガイドをつくること
ができる。
ト)作用 本発明の画像製作では、撮影においては、通常の被写
体撮影とは別に、本発明の光拡散板をカメラレンズ面に
装着して、撮影光源からの照明光記録をおこなう。
<TTLカメラの場合> TTLカメラでは、照明光記録は自動露光により適正露
光が与えられるが、本発明の光拡散板をTTLカメラのレ
ンズに装着して光源に向けると、入射光メータと同等の
適正露光が検出できるので、そこで得たデータで被写体
撮影をおこなうことにより、露出の過不足のない正しい
被写体記録が可能になり、また非TTLカメラの場合で
も、入射光メーターで得たデータを用いて適正なる照明
光記録をおこなうことが可能になる。
このように本発明では、照明光記録と被写体記録にお
いて、カメラを問わず適正露光を与えることができる。
次に、プリントは、そのプリント依頼時には目的に応
じて適当なプリント判定用ガイドを選択してこれを添付
してプリント指定をおこなうことができる。
すなわち、すなわち正しい色再現(被写体に含まれる
灰色が正しい灰色として再現される)を得たいときは、
反射濃度約0.7の明度をもつノーマル用の判定用ガイド
を、また、標準よりも明る目の結果を希望する場合はハ
イキー用の反射濃度約0.5、また、標準よりも濃いめを
希望する場合はローキー用の反射濃度約0.9といったガ
イドを使用し、また、多少、赤みの結果を望む場合は温
調用の判定用ガイドを、また多少青みを望む場合は冷調
用とった各種の判定用ガイドを選択して用いる。
ガイドでプリント結果を判定をする際は第3図に示す
ように、判定用ガイドの比色窓を、コンタクトプリント
(または拡大プリント)の照明光記録部10にあてがっ
て、仕上り結果をガイドの視覚標準7と比較すれば、指
定濃度に仕上がっているかどうかが明確に判断できる。
その際、色が合致しないときは比色窓の一方にフィル
ターを重ねて左右の窓の色を等色させることにより加減
すべきフィルターの選択ができる。
すなわち、プリント作業では、比色窓の視覚標準部分
に重ねたとき、素通し部分の照明光記録部と同じ色にな
るフィルターがネガプリントでは加え、ポジプリントで
は逆に行うことにより色調の調整を行う。
リバーサルによるスライドの場合は、スライドド用判
定ガイドを撮影し現像された照明光ポジと併置させて比
較して濃度を判定し、照明光ポジに側にフィルターを使
用して判定用ガイドと同じ中性灰色になるようフィルタ
ー調整をおこなう。
もし、照明光記録部の濃度がノーマル用と合致すれば
フィルム、撮影、現像が良好であったことを示し、ハイ
キー用と合致すれば結果的に画像濃度は標準に不足し、
フィルムの感度オーバーまたは露出オーバーまたは現像
オーバーを意味し、ローキー用と合致すれば結果的に画
像濃度が過度であり、フィルム感度、露出、現像がアン
ダーであることを意味する。
また、スライド判定用ガイドは、スライドの複製やネ
ガからのスライド製作を依頼するときに、仕上げるべき
該照明光記録部の濃度と色調の指定をおこなうために使
用することができる。
チ)発明の効果 本発明では、以上にのべたように問題点を解決して目
的を達成しているので、以下にのべるような大きな効果
をもたらすことができる。
すなわち、撮影では、 TTLカメラはもちろん、非TTLカメラでも入射光メータ
ーを使用して正しい照明光記録が可能になり、TTLカメ
ラによる撮影においては被写体の反射率にかかわらず正
しい露光が判定でき、正しい被写体記録が可能になると
いう大きな効果をもたらすことができる。
プリント依頼では、照明光記録部に対してノーマル用
(反射濃度0.7)の判定用ガイドを添付することによ
り、これまで困難であった正しい撮影結果が得られる時
の照明光記録部の色と濃度を厳密に指定することが可能
になるだけでなく、ハイキー用、ローキー用など各種の
明度及び各種の色調をもつ判定用ガイドを使い分けるこ
とにより従来困難であった標準より明るい調子、あるい
は濃い目の調子、また好みの色調をもつプリントの指定
と仕上がり結果の良否の判断が誰にでも容易確実にでき
る効果がある。
その際、比色窓では比色面積を等しくしかも境界線な
く比色と等色が可能なため、単なる色見本による比色で
はとうてい判断できかねるごく僅かな差(例えば色はCC
フィルターで0.025、濃度は反射濃度で0.05)であって
も対比現象によってその差が際立ってくるので、指示と
判断が明確になり、したがって、それだけ、厳密な色再
現と品質管理が可能になり、従来のような個人差や判定
誤差も生じにくいので、焼き増しプリントにおいても調
子のばらつきも少なくなるという効果が得られる。
また、従来は、プリント基準が明確でないために、正
しいコンタクトができないという問題があったが、本発
明では以上の方法で容易確実なコンタクト製作が可能に
なると同時に、同じガイドを使用すれば、何度でも、ま
た何処へ出しても常に均質なプリント結果が確実に得ら
れるという、きわめて大きな効果が得られる。
そのうえ、この方法では、プリント依頼の内容が明確
となる効果があり、ラボ側は、照明光記録部の色と濃度
についてのみ責任をもてばよく、被写体画像の調子には
責任をもつ必要はない。一方、発注者は希望のプリント
結果が得られたかどうかをガイドで容易迅速に判定が可
能になるので、プリントの品質向上に役立つだけでな
く、これまで生じていた発注者とラボ間とのトラブルを
大幅に減少させることが可能になる。
また、従来は困難であった撮影後は確実なコンタクト
をつくり、その後に希望の駒だけを拡大プリントすると
いう方法が普及できることにより、省資源にも貢献でき
るという効果をもたらす。
スライドの場合も、従来は、果たしてその画像が適正
かどうかの判定がきわめて困難であったが、本発明によ
れば、基準となるスライド判定用ガイドを使用して比較
検討するので判定と調整が容易確実にできる。
作用でのべたように、撮影結果が適正かどうか、ある
いはオーバーかアンダーか、またその程度と、補正に使
うべきフィルターが、判定用ガイドと比較することによ
り一目瞭然となる。
また、ネガからのスライド製作(通称ラッシュプリン
ト)においても、スライド用判定用ガイドを添付してプ
リント依頼をおこなうことにより、これまでほとんどで
きなかった正しい色再現結果及び希望するプリント結果
を容易確実に得て、正しいスライド製作がおこなえたか
どうかを初心者においても容易確実に判定が可能にな
る。
なお電子カメラにおけるプリント製作においても、プ
リントアウトにおいてこれまでよりはるかに厳密な色再
現と品質管理が可能になる効果をもたらすことはいうま
でもない。
【図面の簡単な説明】
第1図は、撮影用の光拡散板の正面図であり、図中、1
は光拡散板、2は透過率を調整した網点部をあらわす。 第2図は、プリント用判定ガイドの正面図であり、3は
ノーマル用、4はハイキー用、5はローキー用ガイド
を、6は比色窓、7は視覚標準、8は素通し部分をあら
わす。 第3図はプリント用判定ガイドをコンタクトプリントの
照明光記録部にあてがった状態を示す正面図であり、図
中、9はコンタクトプリント、10は照明光記録部、11は
画像部、12は判定用ガイド、13比色窓をあらわす。 第4図はスライド用判定ガイドの実施例の正面図であ
り、15はノーマル用、16はハイキー用、17はローキー
用、18、19、20はスライド用の各視覚標準をあらわす。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像製作において、撮影時に、被写体撮影
    とは別に、カメラのレンズ面に光拡散板を装着して撮影
    光源からの照明光を記録し、 1)プリント作成時には比色窓に該照明光の記録部にた
    いして仕上げるべき濃度と色調を示す無彩色あるいは温
    調、冷調に調整した色票を有する判定用ガイドを視覚標
    準として用い、 2)スライド作成時には仕上げるべき中性灰色濃度を有
    するフィルムをスライド判定用ガイドとして用いること
    によって、 該照明光の記録部が該プリント用及び該スライド用判定
    用ガイドと合致するようプリント用及びスライド用プリ
    ンターを設定した条件で被写体画像をプリントすること
    を特徴とした画像の品質管理法。
  2. 【請求項2】TTLカメラのレンズ面に装着して撮影光源
    に向けたときに入射光メーターと同等の適正露光値が検
    出できるようその透過率を調整したことを特徴とする適
    正露光判定用光拡散板。
  3. 【請求項3】比色窓の一方を素通しとし、他方に反射率
    18%内外(反射濃度約0.7)の無彩色票を有する視覚標
    準を、プリントにあてがってその色調と濃度を比色でき
    るようにしたことを特徴とするプリント判定用ガイド。
  4. 【請求項4】比色窓の一方を素通しとし、他方に反射率
    18%内外(反射濃度約0.7)の無彩色票を有するノーマ
    ル用をはじめ、それよりも濃度の低いハイキー用、濃度
    の高いローキー用、及び色調を温調、冷調等に調整した
    温調用、冷調用等の各種の視覚標準を、プリントにあて
    がってその色調と濃度を比色できるようにしたことを特
    徴とするプリント判定用ガイドセット。
  5. 【請求項5】製作されたスライドと比色してその色調と
    濃度とを比較検討でき、または製作されるスライドに対
    して仕上げるべき色調と濃度を指示できるよう、各種濃
    度の中性灰色フィルムを視覚標準としたことを特徴とす
    るスライド判定用ガイドセット。
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