JP2613306B2 - 写真プリント方法 - Google Patents

写真プリント方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は写真プリント方法に関し、更に詳しくはスト
ロボ撮影コマの有無を表す情報を写真撮影時に記録し、
この情報を用いて写真プリントを行う方法に関するもの
である。
〔従来の技術〕
写真プリントでは、写真フイルムに記録されたコマの
全画面を測光し、3色(赤色,緑色,青色)の平均濃度
をそれぞれ求め、これらの平均濃度を露光量演算式
(1)に代入して焼付露光量Ej(jは赤色,緑色,青色
のいずれか1つを表す)を算出している。
logEj=Sj{Cj(dDj−dW)+dW}+Bj ……(1) ここで、各記号は次の通りである。
S……スロープ値 C……カラーコレクション値 dD……濃度差 dW……グレイ濃度 β……プリンタ,カラーペーパー,写真フイルムの特性
から定まる定数 各色の濃度差dDjと、グレイ濃度dWは、次式から求ま
る。
dDj=Dj−DNj ……(2) Dj……プリントすべきコマの全画面平均濃度 DNj……標準コマの全画面平均濃度 前記スロープ値Sjは、写真プリンタにスロープコント
ロール機能を与えるものであり、これは濃度測定系の分
光感度とカラーペーパーの分光感度の不一致を補正した
り、シャッタ等の露光制御系の精度や写真フイルムの非
線型による影響を除去することに効果がある。このスロ
ープ値Sjは、テストプリントを行って良好なプリント濃
度を得るに必要な値に決定される。通常、このスロープ
値Sjには、「1」よりも小さいアンダースロープ値SUj
と、「1」よりも大きいオーバースロープ値SOjとがあ
る。前者はアンダーコマに対して適用され、プリントす
べきコマの平均濃度に応じて焼付露光量を減少させる。
後者はオーバーコマに対して適用され、焼付露光量を増
加させる。
2種類のスロープ値は、次の条件式を用いてプリント
コマがアンダーコマかオーバーコマかを判定し、この判
定結果に応じて選択される。
dDj=Dj−DNj<0−→SUj dDj=Dj−DNj≧0−→SOj なお、アンダーコマの場合に、dDjは負になり、アン
ダースロープ値SUjを小さくすると焼付露光量を増加さ
せ、アンダースロープ値SUjを大きくすると焼付露光量
を減少させるように働き、設定値の大きさとプリント濃
度が逆になる。そこで、通常、符号を逆転させる処理を
行ない、感覚的に一致させている。
〔発明が解決しようとする課題〕
アンダースロープ値SUjは、焼付露光量を減少させる
ことで、露光アンダーで撮影したコマを好ましい濃度で
写真プリントするものである。ところで、夜間のストロ
ボ撮影コマは、主要被写体は適正露出となっているが、
コマ全体の平均濃度が低いため、アンダーコマであると
判定される。その結果、ストロボ撮影コマに対しては、
アンダースロープ値SUjが選択するため、主要被写体が
記録されている主要部のプリント濃度が好ましい濃度よ
りもかなり低くなってしまうことになり、プリント得率
が減少するという問題がある。特に、最近ではストロボ
撮影コマのコマ数は、全体コマ数の30〜50%と多くなっ
ているため、上記弊害は顕著になる。
これに対し、本出願人は、特願平1−100961号で、ス
トロボ撮影かどうかによってコマのシーンの分類を行
い、各シーンに対して露光量演算方式を選択する方法を
提案している。しかしながら、この場合には、シーンに
最適な露光量を決定することができるものの、シーン毎
に露光量演算式やそのためのパラメータを設定する必要
がある。
また、本出願人は、特願平1−208836号で、補正量を
加算しないでスロープ値を乗算する第1の焼付露光量演
算式と、加算してスロープ値を乗算する第2の演算式と
を用意し、ストロボ撮影、逆光撮影の情報を記録したコ
マは第2の演算式を用いる方法を提案している。この場
合には、色のコントロールは適正に行えるが、濃度のコ
ントロールは従来のものと同じように、補正量を求める
必要がある。
また、本出願人は、特願平1−272448号で、ストロボ
発光の有無により露光量演算式のスロープ値を変更する
方法を提案している。すなわち、ストロボ撮影コマの場
合に主要部濃度に基づきスロープ値を選択使用して露光
量を算出するため、主要部は適正な色でプリントされ
る。しかし、濃度の補正に対しては、未だ不十分であ
る。
本発明は、ストロボ撮影コマの主要部を好ましいプリ
ント濃度の仕上げることができるようにした写真プリン
ト方法を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明の写真プリント方
法は、写真撮影時にストロボ撮影シーンを表す情報を記
録媒体例えば写真フイルムに記録し、写真プリント時に
前記情報を読み取り、プリントすべきコマがストロボ撮
影コマであるときには、プリントすべきコマの低濃度部
の影響を小さくした平均濃度を用いて、露光量を求める
ようにしたものである。
〔作用〕
夜間の屋外撮影のように、被写体が低輝度の場合には
ストロボ撮影が行われる。このストロボ撮影では、スト
ロボ撮影状態を表す情報が記録媒体、例えば写真フイル
ムのコマの近傍に記録される。写真プリント時には、ス
トロボ撮影の有無を表す情報が読み取られ、プリントす
べきコマがストロボ撮影コマである場合に、プリントす
べきコマの低濃度部の影響を小さくした平均濃度を用い
て、露光量が算出される。このため、プリント時に低濃
度部の影響が少なくなり、ストロボ撮影コマの主要部が
好ましいプリント濃度に仕上がる。
〔実施例〕
以下、図面を参照して本発明の実施例について詳細に
説明する。
第2図はストロボマークを記録するカメラを示すもの
である。撮影レンズ10は、光学系10aとこれを保持する
レンズ鏡銅10bとから構成されており、マニュアル又は
オートフォーカス機構によって光軸11に沿って前後動し
て焦点調節を行う。撮影レンズ10の背後には、プログラ
ム制御を行うシャッタ機構12が配置されている。このシ
ャッタ機構12は、例えば2枚のシャッタ羽根13,14から
構成されており、各シャッタ羽根13,14には切欠き13a,1
4aがそれぞれ形成されている。これらのシャッタ羽根1
3,14は、制御機構15によって可動ピン16が固定ピン17に
向かって移動する際に、固定ピン17を中心にして離れる
方向に移動して切欠き13a,14aを重ねる。この切欠き13
a,14aが重なった部分が開口し、これを通った光が写真
フイルム18に入射する。
ストロボ装置20は、ストロボ回路21と閃光放電管22と
からなり、夜間屋外撮影のように被写体が低輝度の場合
に、シャッタ機構12に同期して閃光放電管22が発光して
ストロボ光を被写体に向けて投光する。なお、周知のよ
うにストロボ装置20は、ストロボスイッチ(図示せず)
をONにすることにより発光準備状態となるもの,被写体
輝度が低輝度であることを検知して自動的に発光準備状
態となるもの等が用いられる。
前記ストロボ装置20は、シャッタ機構12に同期して発
光したときに、発光信号をドライバ23に送る。このドラ
イバ23は、記録装置24を駆動して、ストロボマーク25を
写真フイルム18に記録する。記録装置24として、発光ダ
イオードや、液晶パネルとランプを組み合わせたもの等
が用いられ、第3図に示すように、被写体の撮影と同時
又はその前後に、画面18aとフイルムエッジとの間にス
トロボマーク25を写し込む。なお、マークの代わりに、
バーコード,文字等を記録してもよい。また、写真フイ
ルムに記録媒体(例えば磁気テープ)を連結し、これに
記録してもよい。更には、オプチカルファイバーを用い
てストロボ光の一部を写真フイルムに直接に記録しても
よい。なお、符号18bはパーフォレーションである。
第4図は写真プリンタを示すものである。光源35から
放出させた白色光は、シアンフイルム36,マゼンタフイ
ルム37,イエローフイルム38を通ってからミキシングボ
ックス39に入る。これらの色補正フイルタ36〜38は、フ
イルタ調節部40によって光路41への挿入量が調節され、
それにより焼付光の三色光成分及びその強度が調節され
る。前記ミキシングボックス39は、内面がミラー面とな
った角筒の両端部に拡散板を取り付けたものである。
フイルムキャリヤ43はプリント位置に配置されてお
り、現像済み写真フイルム18がセットされ、ミキシング
ボックス39を透過した光で照明される。この写真フイル
ム18の平坦生を確保するために、プリント位置の上にフ
イルムマスク44が設けられている。このフイルムマスク
44は、周知のようにコマのサイズに対応した開口が形成
されており、写真フイルム18の移送時に、ソレノイド
(図示せず)によって浮き上がり、プリント時に写真フ
イルム18を押え付けるようになっている。
前記プリント位置の手前に、マークセンサー45が配置
されており、これは、写真フイルム18がプリント位置に
送られる際に、ストロボ撮影コマに記録したストロボマ
ーク25を読み取る。このマークセンサー45は、ストロボ
撮影コマであるかどうかを表す信号を演算部47に送る。
また、プリント位置の斜め上方には、レンズ48とイメ
ージエリヤセンサー49とから構成されたスキャナー50が
配置されており、プリント位置にセットされたコマの各
点の透過光を測定する。このスキャナー50の出力信号
は、信号処理回路51に送られ、ここで対数変換及びデジ
タル変換され、濃度に対応した対数値(以下、これを濃
度という)に変換され、得られた各点の濃度信号が演算
部47に送られる。
演算部47は、ストロボマーク25の無い通常撮影コマに
対しては従来と同じように、全画面平均濃度を露光制御
値として用いて各色の焼付露光量を算出し、これをコン
トローラ52に送る。また、ストロボマーク25の有るスト
ロボ撮影コマに対しては、低濃度部の影響を少なくした
又は排除した露光制御値を用いて焼付露光量を算出す
る。
コントローラ52は、三色の焼付露光量に応じて色補正
フイルタ36〜38のセット位置を調節する。また、コント
ローラ52は、フイルタ調節部40の他に、シャッタ駆動部
53等の各部を制御する。
プリント位置の上方には、焼付レンズ56が配置されて
おり、ペーパーマスク57の背後に配置されたカラーペー
パー58に、セットされたコマの画像を拡大投影する。こ
の焼付レンズ56とカラーペーパー58との間には、シャッ
タ駆動部53で開閉が制御されるシャッタ59が配置されて
いる。
次に、上記実施例の作用について第1図を参照して説
明する。写真撮影に際しては、カメラを主要被写体に向
けて構図を決定してから、周知のようにレリーズボタン
を押し下げると、制御機構15によってシャッタ機構12が
開閉し、被写体を写真フイルム18に写し込む。夜間のス
トロボ撮影の場合には、シャッタ機構12に同期してスト
ロボ装置20が作動し、被写体に向けてストロボ光を照射
する。
このストロボ撮影では、ストロボ回路21から発光信号
が出力され、ドライバ23を介して記録装置24に送られ
る。この記録装置24は、第3図に示すようにストロボマ
ーク25を画面18aの周辺部に写し込む。
1本分の写真フイルム18の撮影が終了すると、カメラ
から写真フイルム18が取り出されて写真現像所に提出さ
せる。写真現像所では、写真フイルム18を現像処理し
て、潜像で記録された各コマ及びストロボマーク25を可
視像に変換する。
現像処理された写真フイルム18は、第4図に示す写真
プリンタのフイルムキャリア43に装填し、プリントすべ
きコマ例えば18aをプリント位置にセットする。このコ
マ18aがプリント位置に向かって移送される直前に、マ
ークセンサー45がコマ18aの周辺部に記録したストロボ
マーク25を読み取り、そして読取り信号を演算部47に送
る。
コマ18aがプリント位置にセットされると、スキャナ
ー50は、コマ18aの各点について赤色,緑色,青色の透
過光をそれぞれ測定する。この三色の測光値は信号処理
回路51で濃度に変換されてから演算部47に送られる。
演算部47は、下記の露光量演算式により露光量を算出
する。
logEj=Sj{Cj(dDj−dW)+dW}+KD+Kcj+βj ……
(4) ここで、KDはオペレータにより必要に応じ入力される濃
度補正量、Kcjは同じくカラー補正量である。
また、演算部47は、前述したようにストロボ撮影コマ
か否かにより、上記露光量演算式で用いる特徴値dDj,dW
を算出するための、露光制御値Dj,DSjを選択的に用い
る。すなわち、ストロボ撮影コマでない通常撮影コマの
場合には、プリントすべきコマ全体の平均濃度である露
光制御値Djを用い、前記(2),(3)式により、特徴
値dDj,dWを算出する。また、ストロボ撮影コマの場合に
は、ストロボ撮影コマにおいて一般的には主要部とはな
りえない低濃度部の濃度の影響を排除した平均濃度であ
る露光制御値DSjを用いて、次式により、特徴値dDj,DW
を算出する。
dDj=DSj−DNj ……(5) 前記露光制御値DSjは、本実施例では、次のようにして
求めている。まず、低濃度部の影響を排除するために、
j色のi番目の画素の濃度Dijが、一定濃度DB+γより
大きいか否かを判定する。
Dij>DB+γ ……(7) ここで、γはφを含む定数、DBはベース濃度又は一定値
である。次に、上記(6)式を満たす濃度Dijの平均値
を次式により求め、これを低濃度部の影響を小さくした
平均濃度DSjとする。
ただし、n:選択されたデータ個数 上記スロープ値Sは、濃度差dDjが負の時にはアンダ
ースロープ値Sujが、正か零の時にはオーバースロープ
値Sojが選択的に用いられる。このスロープ値の選択
も、ストロボ撮影コマの場合には、低濃度部の影響を排
除した露光制御値DSjを用いて行うので、主要部を最適
に仕上げるスロープ値が選択され、色バランスのよいプ
リントが得られるようになる。
算出された露光量Ejはコントローラ52に送られる。こ
のコントローラ52は、焼付露光量Ejに応じて色補正フイ
ルタ36〜38の焼付光路41への挿入量を調節する。このフ
イルタ調節後に、シャッタ59が一定時間だけ開き、コマ
18aをカラーペーパー58にプリントする。以下、同様に
して写真フイルム18の各コマを順次カラーペーパー58に
プリントする。
以上説明したように、本実施例では、主要部以外の低
濃度部の濃度を除外して、露光量Ejを算出するため、主
要部の濃度を中心とした適正な露光量を得ることがで
き、ストロボ撮影コマのプリントにおいて、濃度フェリ
アの発生することのない又は少ない露光制御方法を実現
できる。これにより、高品質なプリントが得られるとと
もに、得率を向上することができる。
なお、上記実施例では、低濃度部の影響を小さくした
平均濃度DSjとして、一定値よりも低い低濃度部の濃度
を露光量算出の際に排除して用いないようにしたが、こ
れに代えて、中間濃度を用いることもできる。この場合
には、露光制御値DSjを次式により算出する。
ここで、K1,K2は定数であり、K1<K2。また、Dminは最
小濃度又はシャドー部濃度、Dmaxは最大濃度又はハイラ
イト部濃度である。
また、露光量の算出に際し低濃度部の影響を小さくす
る方法として、隣合う画素の濃度の差が一定以上の時
に、この画素の平均濃度を露光制御値DSjとして用いて
もよい。すなわち、j色のi番目の画素の濃度Dijと、
これに隣合うi+1番目の画素の濃度Di+1jとの差Dij
Di+1jが、 Dij−Di+1j≧K3 Dij−Di+1j≦−K4 のときに、Dij又は、Di+1jの平均値をDSjとして用い
る。このように隣接する画素の濃度差が一定値以上の時
に、これら画素の平均濃度を求め、これを露光制御値と
して用いることで、主要部がコマの中央に位置していな
い場合にも確実に主要部の濃度だけを考慮した適正な露
光量を算出することができるようになる。
また、露光制御値DSjは、上記の他に、重み付け平均
濃度を用いてもよい。この場合には次式により算出した
露光制御値DSjを用いる。
ここで、 Kは重み係数、Nは個数、dは濃度であり、添字mは、
濃度レベルを区別するためのものであり、mが「1」大
きくなるに従い、dmjも「1」だけ大きくする。重み係
数Kmjは、第5図に示すように、低濃度部分では「0」
に近くなり、濃度が高くなるに従い「1.0」の値を持
つ。第5図は、ストロボ撮影コマの各点の濃度分布(実
線表示)と、このような濃度分布の時に用いる重み係数
Kmj(点線表示)との関係を示す線図であり、濃度dmj
横軸に、個数Nと重み係数Kmjとを縦軸にとっている。
また、第6図に示すように、画面中の最大濃度位置PD
maxを中心として、この中心を離れるに従い次第に重み
係数Ka〜Kdを「1.0」から順に小さくして、この係数Ka
〜Kdを用いて重み付けした後の各点の濃度を平均して、
これを露光制御値DSjとして用いてもよい。例えば、最
大濃度位置を含む最小矩形エリアA1で用いる係数Kaを
「1.0」、このエリアA1を囲む次のエリアA2で用いる係
数Kbを「0.6」、更にこのエリアA2を囲む次のエリアA3
で用いる係数Kcを「0.3」、このエリアA3を囲む次のエ
リアA4で用いる係数Kdを「0」とする。これは、ストロ
ボ撮影コマ中で最も濃度が高い所に主要部があり、これ
より離れるに程に背景となることが多いことによる。
更には、重み係数を用いる代わりに、重み付けと同等
の効果となるように、変換テーブルを記憶したルックア
ップテーブルメモリを用いるようにしてもよい。この場
合には、変換テーブルにより、濃度が「0.10」の時に、
「0.02」,「0.30」→「0.25」,「0.50」→「0.50」の
ように、各点の濃度データを変換して、低濃度の影響を
小さくする。
なお、日中シンクロ撮影でも、ストロボマーク25が写
真フイルム18に記録され、この場合にも、夜間ストロボ
撮影コマに対する上記露光制御値が用いられることにな
るが、日中シンクロ撮影コマの場合には、夜間ストロボ
撮影コマのように、背景部分が極端に低濃度になること
はないため、それほどの悪影響を及ぼすことはない。し
かし、日中シンクロ撮影コマと夜間ストロボ撮影コマと
を明確に識別することで、日中シンクロ撮影コマにはこ
れに最適な露光制御値を用いるようにしてもよい。
この場合には、日中シンクロ撮影コマと夜間ストロボ
撮影コマとを判別するために、ストロボマークの他に、
日中撮影か夜間撮影かを示す例えば日中撮影マークをス
トロボマークとともに記憶する。この日中撮影マーク
は、ストロボ発光前の被写体輝度測光情報や、撮影年月
日記録用のオートデート機構の出力を利用することで、
得られる。具体的には、ストロボ発光前の被写体輝度が
一定値以上の場合に、日中撮影と判断する。また、オー
トデート機構により日中時に日中であることを示す信号
を得る。
そして、プリント時に、日中シンクロ撮影を示すコ
マ、例えばストロボマークと日中撮影マークとがともに
記録されている場合には、日中シンクロ撮影コマの仕上
げを悪くすることのないように、第7図に示すように中
濃度部を重点的に重み付けする重み係数Kdsを用いて各
点の濃度を重み付けし、これを用いて露光制御値DSj
算出する。なお、ストロボマークと日中撮影マークとを
記録する代わりに、夜間と日中の2つを識別する2種類
のストロボマークを用いてもよい。更には、上記のよう
な重み付けに代えて、第8図に示すように、一定濃度D1
以下の画素は一定濃度D1と見なして露光量を算出しても
よい。
以上の実施例は、第4図に示すようにスキャナー付き
プリンタについて説明したが、本発明はスキャナーとプ
リンタとが分離されたプリント方式にも同様に適用する
ことができる。また、ノッチャ・パンチャを用いて、プ
リントコマの指定やフイルム停止位置を表す半円の切欠
きを記録する方式では、ストロボ撮影シーンを表す情報
をノッチャ・パンチャで読み取り、記録媒体(磁気テー
プ,LSIカード等)に記録し、写真プリント時にプリンタ
で記録媒体からストロボ情報を読み取るようにしてもよ
い。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、写真撮影時に
ストロボ撮影したかどうかを表す情報を記録媒体に記録
し、写真プリント時にこの情報を読み取り、ストロボ撮
影コマの場合には、その露光量の算出に際し、低濃度部
の画像濃度の影響を少なく(影響度をφとして低濃度部
の画像濃度の影響を排除した場合を含む)するように、
低濃度部の画素濃度の除去、又は、重み付けを行うの
で、高濃度部にある主要部に重点をおいた露光量を設定
することができる。したがって、主要部を適正な濃度及
び色バランスに仕上げることができ、得率を向上するこ
とができる。
また、通常のストロボ撮影コマに対しては、従来は濃
度補正キーで2段程度の補正を加えているが、本発明で
は低濃度部の影響を排除又は少なくした露光制御値を用
いるので、従来必要とされた夜間ストロボ撮影コマに対
する濃度補正が不要となる。更に、従来では濃度が極端
に偏ったストロボ撮影コマでは、大きな濃度補正量を与
えることが必要となり、この場合に例えば5段〜7段の
いずれでよいか迷うことになる。これに対して、本発明
では、夜間ストロボ撮影コマに対しては濃度補正を行う
必要がないので、通常撮影コマの露光補正量を与えるだ
けでよい。したがって、通常撮影コマの露光補正量はそ
の選択の幅が狭いため、オペレータの判断に迷いがなく
なり、その結果仕上がりが安定する。
更に、白い壁や襖をバックにして人物等を撮影したコ
マに対しては、本来は濃度を高める補正量が必要であっ
たが、従来はこれを逆光と判定して、逆補正しやすかっ
た。これに対し、本発明では、ストロボ撮影コマか否か
により露光制御値を選択使用するため、このような場合
に逆補正を行うことがない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の写真プリント方法の手順を示すフロー
チャートである。 第2図はストロボマークを記録する写真カメラを示す概
略図である。 第3図はストロボマークを記録した写真フイルムの説明
図である。 第4図は本発明を実施する写真プリンタを示す概略図で
ある。 第5図はストロボ撮影コマの濃度分布の一例と、このよ
うな場合に用いる重み係数の一例とを示す線図である。 第6図はストロボ撮影コマに用いる他の重み係数の一例
を示す説明図である。 第7図は日中シンクロ撮影コマに用いる重み係数の一例
を示す線図である。 第8図は同じく日中シンクロ撮影コマに対し、各点の濃
度を重み付けする一例を示す線図である。 10……撮影レンズ 18……写真フイルム 20……ストロボ装置 24……記録装置 25……ストロボマーク 45……マークセンサー 50……スキャナー。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】写真撮影時にストロボ撮影シーンを表す情
    報を記録媒体に記録し、写真プリント時に前記情報を読
    み取り、プリントすべきコマがストロボ撮影コマである
    ときには、プリントすべきコマの低濃度部の影響を小さ
    くした平均濃度を用いて、露光量を求めることを特徴と
    した写真プリント方法。
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