JP3453008B2 - プリンタコントロールネガフイルム - Google Patents

プリンタコントロールネガフイルム

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JP3453008B2
JP3453008B2 JP17640995A JP17640995A JP3453008B2 JP 3453008 B2 JP3453008 B2 JP 3453008B2 JP 17640995 A JP17640995 A JP 17640995A JP 17640995 A JP17640995 A JP 17640995A JP 3453008 B2 JP3453008 B2 JP 3453008B2
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  • Control Of Exposure In Printing And Copying (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプリンタコントロー
ルネガフイルムに関し、さらに詳しくは、各種写真プリ
ンタのプリント条件を設定するためのプリンタコントロ
ールネガフイルムに関する。
【0002】
【従来の技術】写真プリンタでは、プリント対象コマの
濃度を測定し、この濃度に応じて焼付露光量を自動制御
するようにしている。このため、作業始め等に基準とな
る濃度を有するネガフイルム(プリンタコントロールネ
ガフイルム)を用いて、写真プリンタの焼付露光量を決
定するプリント条件の設定が行われている。
【0003】図1(B)に示すように、上記プリンタコ
ントロールネガフイルム2は、通称目玉ネガと呼ばれる
もので、中央部に配置した1個の円形模様部3と、背景
部4とからなる基準コマ5,6,7,8を順に配置して
構成されている。基準コマ5は標準露光のものでノーマ
ル露光コマと呼ばれている。また、基準コマ6は露光を
不足させたもので、アンダー露光コマと呼ばれている。
また、基準コマ7は露光を過度にしたもので、オーバー
露光コマと呼ばれている。また、基準コマ8は露光を更
に過度にしたもので、超オーバー露光コマと呼ばれてい
る。このプリンタコントロールネガフイルム2のノーマ
ル露光コマ5は、写真プリントを依頼された顧客ネガフ
イルムを代表するものとして作成されている。一般的に
大多数の顧客ネガは、午前10時頃から午後2時頃まで
の日昼光またはそれに相当する光で撮影されており、フ
イルム感度に基づいた適正露光ネガフイルム濃度となっ
ている。また、コマの1/3程度の面積を人物が占め、
残りは木の緑・空・建物・道路などで占められている。
これらの適正露光ネガフイルムのコマを透過混合した光
は理論上、中性灰色となっている。そこで、この中性灰
色を円形模様で表現したプリンタコントロールネガフイ
ルム2を作成している。このプリンタコントロールネガ
フイルム2には、各基準コマ5,6,7,8の他に、濃
度部を有せずフイルムベース濃度となっている素現部9
が形成されている。
【0004】また、上記目玉ネガに代えて、サンプルプ
リントの色調や濃度を視覚により簡便に判定することが
できるように、人物等の写真を用いた絵入りプリンタコ
ントロールネガフイルムを用いることも行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
絵入りプリンタコントロールネガフイルムは、単に人物
等の画像を配置しただけであるので、目視による判定を
行う場合にリファレンスプリントとの対比観察によるた
め、容易に判定することができないという問題がある。
【0006】本発明は上記課題を解決するためのもので
あり、サンプルプリントの仕上り具合を目視することに
より、写真プリンタのプリント条件が適正に設定されて
いるか否かを簡便に判定することができるようにしたプ
リンタコントロールネガフイルムを提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載したプリンタコントロールネガフイ
ルムは、ノーマル露光コマに、人物の顔画像を複数個配
置し、1つの顔画像の肌色濃度を標準のものよりも濃く
し、他の1つの顔画像の肌色濃度を標準のものよりも淡
くしたものである。また、請求項2に記載したプリンタ
コントロールネガフイルムは、ノーマル露光コマの中央
部に中灰色の目玉部を配置するとともに、この目玉部の
両側に人物の顔画像を配置し、一方の顔画像の肌色濃度
を標準のものよりも濃くし、他方の顔画像の肌色濃度を
標準のものよりも淡くしたものである。前記2つの顔画
像の肌色濃度は、濃度許容範囲内の下限値及び上限値を
用いることが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】図1(A)は本発明を実施したプ
リンタコントロールネガフイルムを示す平面図である。
プリンタコントロールネガフイルム10は、フイルムベ
ース濃度だけのエリアからなる素現部11と、アンダー
露光コマ12と、ノーマル露光コマ13と、オーバー露
光コマ14と、超オーバー露光コマ15とを備えてお
り、各フイルム種類毎に作製されている。なお、符号1
6はフイルムの種類を示す記号である。
【0009】プリンタコントロールネガフイルム10の
各コマ12〜15はネガ像で記録されているが、このネ
ガ像を図示することは容易ではなく、またネガ像での表
示はわかりづらいため、図1(A)には主要な構成部の
線画と、各コマの全体的な濃度のみを図示してある。こ
のような理由から、ノーマル露光コマ13から得られる
プリント18に表示されるポジ像に基づき、以下ノーマ
ル露光コマ13の各構成を説明する。図2はノーマル露
光コマ13から得られたプリント18を示す平面図であ
る。ノーマル露光コマ13を最適プリント条件で焼付露
光すると、リファレンスプリントが得られ、またプリン
ト条件を設定するために基準プリント条件で焼付露光す
る場合にはサンプルプリントが得られる。したがって、
ノーマル露光コマ13の各構成を説明するに際し、濃度
値という場合には、リファレンスプリント上での濃度値
を指しており、このような濃度値となるようにノーマル
露光コマ13の各部が構成されている。また、濃度が濃
い淡いなども、ノーマル露光コマ13から得られたプリ
ントを基準にしており、当然のことながら、ノーマル露
光コマ13上ではネガ像のため逆の関係になっている。
周知のように、ネガフイルムはフイルム種類によってベ
ース濃度が異なっているため、各種類毎に設けられたプ
リンタコントロールネガフイルム10の各構成における
濃度も、フイルム種別に応じて変化する。
【0010】ノーマル露光コマ13の中央部には、図2
のプリント18に示すように、リファレンスプリント上
において中性灰色の均一濃度を有する目玉部20が配置
されている。目玉部20は、従来のプリンタコントロー
ルネガフイルムの目玉部と同じように円形とされてお
り、その濃度はリファレンスプリント上において、シア
ン(C)濃度=0.7,マゼンタ(M)濃度=0.7,
イエロー(Y)濃度=0.7となるように、ネガフイル
ム10上での濃度が決定されている。この目玉部20は
目視判定の他に、濃度計を用いてサンプルプリントやリ
ファレンスプリントの濃度を測定する際に用いられる。
なお、目玉部20のリファレンスプリント上における濃
度は、写真プリンタの機種によって、例えば0.6〜
0.8の範囲で変化する。
【0011】目玉部20の両側には、人物の顔画像2
1,22が配置されている。左側の顔画像21の肌色濃
度はプリント18上において濃くなるようにされてお
り、ダークスキン顔画像とされている。また、右側の顔
画像22の肌色濃度はプリント18上において淡くなる
ようにされており、ライトスキン顔画像とされている。
これら肌色濃度は標準肌色濃度に対して±10%ステッ
プさせた濃度にされているが、このステップ量は適宜変
更してよい。これら2つの顔画像21,22の仕上り濃
度を目視することにより、適正濃度でかつ色バランス良
く仕上がっているかを簡易に判定することができる。
【0012】ノーマル露光コマ13の左側端部の上下方
向中央部には、プリント色味調整チャート25が配置さ
れている。このチャート25は、図3に示すように、外
側の環状グレーエリア26と、内側のカラースケール2
7とから構成されている。環状グレーエリア26はリフ
ァレンスプリント上において中性灰色となるように構成
されており、その濃度は、リファレンスプリント上にお
いてシアン濃度=0.7,マゼンタ濃度=0.7,イエ
ロー濃度=0.7になるように、ネガフイルム上での濃
度が決定されている。なお、この濃度値は一例であり、
写真プリンタの機種によって異なり、0.6〜0.9程
度の中灰色濃度に仕上るようにされている。また、カラ
ースケール27は、環状グレーエリア26のグレーに対
してカラーバランスをC,YC,Y,YM,Mについて
は、それぞれの色に10%加算する方向で偏らせたとき
に発色する色味濃度とされた色パターン27a,27
b,・・・27eを備えている。また、他のMR,R,
RB,B,BG,G,CGについては、それぞれの色に
10%減算する方向で偏らせたときに発色する色味濃度
とされた色パターン27f,27g,・・・27k,2
7mを備えている。したがって、サンプルプリントの環
状グレーエリア26の色味がリファレンスプリントのカ
ラースケール27のどの色パターン27a〜27mに相
当するかを目視することにより、プリント条件の色味ず
れを容易に判定することができる。なお、各色パターン
27a〜27mにおける色味のずれを生じさせる方向
は、上記のものと逆にしてもよく、また、全ての色パタ
ーンを加算方向又は減算方向のいずれかに統一してもよ
い。
【0013】ノーマル露光コマ13の右側端部の上下方
向中央部には、仕上り濃度判定部30が配置されてい
る。図2に示すように、仕上り濃度判定部30は、円形
の白パターン31とこれを挟むように上下に配置したグ
レーパターン32,33とから構成されている。上部グ
レーパターン32はリファレンスプリント上において例
えば濃度D1=0.4を有し、下部グレーパターン33
は濃度D2=0.3を有し、いずれもリファレンスプリ
ント上において中性灰色となるようにネガフイルム上で
の濃度が決定されている。これらグレーパターン32,
33と白パターン31との境界34,35を目視により
確認し、これら境界34,35が明瞭であるときに、適
正濃度での仕上りと判定する。また、これら境界34,
35が不明瞭であるときには、リファレンスプリント1
8の仕上り濃度判定部と同じような明瞭度になるよう
に、例えばマスターバランス値などを調整する。
【0014】また、目玉部20の下側には、ハーフサイ
ズのサンプルプリント用の仕上り濃度判定部40が配置
されている。この仕上り濃度判定部40は、白パターン
41と、これを囲むように配置した円環状のグレースケ
ール42とから構成されている。円環状のグレースケー
ル42は、3個の濃度の異なるグレーパターン42a,
42b,42cから構成されており、それぞれの濃度は
リファレンスプリント上において、三段階の濃度となる
ように、ネガフイルム上での濃度が決定されている。ま
た、仕上り濃度判定部40の下側にはハーフサイズの場
合の三角形状の位置決めマーク43が形成されている。
【0015】また、目玉部20と、人物の顔画像21,
22と、プリント色味調整チャート25と、仕上り濃度
判定部30の上側余白には、背景部47が形成されてい
る。この背景部47は、グレーのベース部45と、この
ベース部45に分散して配置した色パターン46とから
構成されている。各色パターン46は正方形又は円形に
形成されており、各色パターン46は均一な濃度の特定
色で構成されている。これら色パターン46は、スキャ
ナにより測光する場合に色バランスが偏らずベース部4
5に同化するように、その色,サイズ及び配置が決めら
れている。すなわち、ネガフイルムのノーマル露光コマ
13上において、例えば10mm四方を1つの画素として
測光するスキャナにおいては、各色パターン46のサイ
ズをネガフイルムのノーマル露光コマ13上において3
mm四方以下の大きさとし、この測光画素10mm四方内で
各色パターン46の影響がでることなく、ベース部45
のみを測光した結果と同じになるように、各色パターン
46の色,サイズ,配置が規定されている。したがっ
て、サンプルプリントの色パターン46の各色をリファ
レンスプリントのものと目視により比較して、これらが
同じに仕上がっているか否かを判定することにより、色
バランスのずれを容易に知ることができる。なお、各色
パターン46のサイズを小さくし過ぎると色パターン4
6による色ずれの目視判定が困難になるため、各色パタ
ーン46のサイズはネガフイルム上で1mm以上が良く、
好ましくは2mm以上である。
【0016】図4はプリンタプロセサを示す概略図であ
る。プリンタプロセサ50は、フイルムキャリア51に
セットされたネガフイルム52のプリント対象コマを光
源部53により照明し、これの透過光をシャッタ54が
開いている間に、焼付レンズ55によりカラーペーパー
56に結像させて、プリント対象コマの画像を焼付露光
する。焼付露光されたカラーペーパー56はリザーバー
57で一時的に貯留された後、ペーパープロセサ58に
送られて現像処理され、この現像済みのカラーペーパー
56はカッタにより1コマ毎に切り離されてプリント写
真59とされ、トレイ60に排出される。
【0017】光源部53は周知のように、ランプ61と
光質調節部62とミキシングボックス63とから構成さ
れている。光質調節部62は、シアン,マゼンタ,イエ
ローの各色フイルタ64,65,66をフイルタ駆動部
67により焼付光路68に挿入して、焼付光を焼付露光
量に合わせた光質及び光強度に調節する。
【0018】また、フイルムキャリア51のプリント位
置にセットされたプリント対象コマを臨む位置に、レン
ズ70及びカラーイメージエリアセンサ71からなるス
キャナ72が配置されている。スキャナ72は、プリン
ト対象コマの各点を三色分解測光する。この測光値は特
性値算出部73に送られ、ここで大画面平均透過濃度
(LATD)や、最小値,最大値などの特性値を抽出す
る。また、プリント対象コマの各点の三色分解濃度によ
り、特性値算出部73は周知のようにシーン分類し、こ
のシーン分類結果により予め統計的手法により決定され
た露光補正量を算出する。前記LATD,最小値,最大
値,露光補正量は、焼付露光量演算部74に送られ、こ
こで周知の露光量演算式を用いて焼付露光量が算出され
る。この焼付露光量はコントローラ75に送られる。
【0019】コントローラ75は、周知のマイクロコン
ピュータから構成されており、各部をシーケンス制御す
る他に、焼付露光量に基づき各色フイルタ64〜66の
セット位置を算出し、このセット位置データを光質調節
部62のフイルタ駆動部67に送る。フイルタ駆動部6
7はこのセット位置データに基づき各色フイルタ64〜
66を所定量だけ焼付光路68に挿入する。コントロー
ラ75は、シャッタ駆動部76を制御してシャッタ54
を開き、色フイルタ64〜66により光質調節された焼
付光で照明されたプリント対象コマの透過光を焼付レン
ズ55を介してプリント位置にあるカラーペーパー56
に結像させ、適正焼付露光量で焼付露光する。なお、コ
ントローラ75には、キーボード77及びディスプレィ
78が接続されており、各種モードの切り換えや指令の
入力が行えるようになっている。
【0020】次に、上記プリンタコントロールネガフイ
ルム10を用いて行う写真プリンタ50のプリント条件
の設定について説明する。この場合には、キーボード7
7を操作して、コントローラ75をプリント条件設定モ
ードにする。このプリント条件設定モードでは、コント
ローラ75は図5に示すような処理手順にしたがい、プ
リント条件、例えばマスターバランス値の点検を行う。
【0021】先ず、プリンタコントロールネガフイルム
10をフイルムキャリア51にセットして、ノーマル露
光コマをプリント位置にセットする。次に、前記スキャ
ナ72によるシーン判別による露光補正機能を作動させ
ることなく、スキャナ72により画面透過濃度を測定す
る。このとき、多数の色パターン46は、写真プリンタ
でプリント条件の設定に用いる測光手段の受光素子の読
取り範囲中に、これら色パターンの組み合わせによって
ベース部45に同化して同じ濃度が得られるように、そ
の色,サイズ,配置が規定されているから、各色パター
ンそのものとしては検出されず、ベース部のみの測光結
果と同じに測光される。
【0022】プリンタコントロールネガフイルム10の
ノーマル露光コマ13の画面透過濃度は特性値算出部7
3で算出され、これが焼付露光量演算部74に送られ
る。焼付露光量演算部74は、得られた画面透過濃度に
より焼付露光量を算出して、これをコントローラ75に
送る。コントローラ75は、この焼付露光量に基づき色
フイルタ64,65,66のセット位置を求め、これに
基づき光質調節部62を制御する。この場合に、焼付露
光量の算出に対しては、スキャナ72によるシーン判別
による露光補正は行われない。この後、シャッタ54を
一定時間開いて、ノーマル露光コマ13をカラーペーパ
ー56に焼付露光する。焼付露光されたカラーペーパー
56はリザーバー57を介してペーパープロセサ58に
送られて、ここで現像処理された後に、カッタで1コマ
に切断され、サンプルプリントがトレイ60に排出され
る。
【0023】得られたサンプルプリントのダークスキン
顔画像21とライトスキン顔画像22の肌色濃度に注目
し、これらがリファレンスプリントの顔画像と同じよう
に仕上がっているか否かを判定する。同じに仕上がって
いる場合には、仕上り濃度判定部30により別な観点か
ら仕上り濃度が適正か否かを判定する。また、ダークス
キン顔画像21がリファレンスプリントの同じものに比
較して濃く仕上がっている場合にはそれを修正する方向
に濃度補正量を決定して例えばマスターバランス値の補
正を行う。また、ライトスキン顔画像22がリファレン
スプリントの同じものに比較して淡く仕上がっている場
合には、それを修正する補正を行う。このように、ダー
クスキンとライトスキンとの2つの顔画像の仕上り濃度
を参照するので、簡単に且つ精度よく仕上り濃度を判定
することができる。また、これら2つの顔画像21,2
2の肌色部分の色バランスに注目することで、色バラン
スの補正方向及び補正量を知ることができる。
【0024】仕上り濃度判定部30による判定は、白パ
ターン31と、グレーパターン32,33との境界3
4,35が明瞭か否かにより行う。例えば、境界34が
明瞭の場合には、許容濃度の上限範囲内と判定する。ま
た、境界35が明瞭の場合には、許容濃度の下限範囲内
と判定する。これら境界34,35を明瞭に識別するこ
とができる場合には適正濃度と判断する。また、境界3
4が不明瞭の場合には、許容濃度の上限範囲を越えてい
ると判断して、マスターバランス値を補正する。同様に
境界35が不明瞭の場合には、許容濃度の下限範囲を外
れていると判断して、マスターバランス値を補正する。
このマスターバランス値の補正量は、各境界のぼけ具合
に応じて決定する。
【0025】また、プリント色味調整チャート25を用
いて色味の調整が必要か否かを判定する。すなわち、サ
ンプルプリントのプリント色味調整チャート25の外側
の環状グレーエリア26がリファレンスプリントのプリ
ント色味調整チャート25のどの色パターン27a〜2
7mに相当するかを目視により判定する。どの色パター
ン27a〜27mにも相当せず環状グレーエリア26が
リファレンスプリントの環状グレーエリアと同じ色味及
び濃度の場合には色味のずれは無いと判定して色味調整
を終了する。また、いずれかの色パターン27a〜27
mにサンプルプリントの環状グレーエリア26が相当す
る場合には、相当する色パターンの発色分だけ色味がず
れていることから、この色味のずれを無くすようにマス
ターバランス値を調整する。同様にして、背景部47の
色パターン46を用いて色バランスのずれを目視により
判定することにより、判定精度を上げることができる。
【0026】2つの顔画像21,22と、仕上り濃度判
定部30とによる濃度判定によって適正濃度であると判
定され、且つプリント色味調整チャート25によって適
正色バランスと判定された場合には、次の工程である各
プリントの濃度測定やマスターバランス値の自動補正を
省略することができる。また、目視により濃度補正量や
カラーバランス補正量を正確に判定することが困難な場
合には、次のリファレンスプリントの濃度測定に進む。
【0027】濃度測定では、濃度計によりリファレンス
プリントの中央の目玉部20の濃度を測定する指示がデ
ィスプレィ78に表示される。この表示にしたがい、リ
ファレンスプリントを濃度計にセットして、測定キーを
操作することで、濃度測定が行われ、リファレンスプリ
ントの目玉部20の三色濃度が測定される。濃度計は、
プリンタプロセサに付属しており、スリットにプリント
をセットすると、中央部の三色濃度が自動的に測定され
るようになっている。この三色濃度値は、ディスプレィ
78に表示されるとともに、コントローラ75のメモリ
79に記憶される。次に、濃度計によりサンプルプリン
トの中央部の濃度を測定する指示がディスプレィ78に
表示され、サンプルプリントの三色濃度が測定される。
この三色濃度値も、ディスプレィ78に表示されるとと
もに、コントローラ75のメモリ79に記憶される。
【0028】次に、これらリファレンスプリントとサン
プルプリントとの濃度比較が自動的に行なわれ、この濃
度比較値がディスプレィ78に表示される。この濃度比
較値を参照して、これが所定値よりも大きい場合には、
キーボード77を操作してマスターバランスの補正を指
示する。この補正の指示により、コントローラ75は、
濃度比較値からマスターバランス補正値を算出して、こ
の補正値により焼付露光量演算部74のマスターバラン
ス値を補正する。
【0029】なお、上記実施例では、人物の顔画像を2
個配置し、一方の顔画像の肌色濃度を標準のものよりも
濃くし、他方の顔画像の肌色濃度を標準のものよりも淡
くしたが、これら2個の人物画像の他に図示は省略した
が標準の肌色濃度を有する人物の顔画像を配置するよう
にしてもよい。
【0030】また、上記実施例では、マスターバランス
の補正等のプリント条件の設定にプリンタコントロール
ネガフイルムを用いたが、この他に、このプリンタコン
トロールネガフイルムを撮像して、これをモニタCRT
等のディスプレィに表示することで、モニターの輝度調
整、色バランス調整に利用してもよい。
【0031】また、上記実施例では、135タイプのネ
ガフイルムに実施したものであるが、その他の110タ
イプや120タイプのネガフイルムに実施してもよい。
また、フイルム頭出し機能や、透明な磁気記録層に撮影
情報等を書き込む機能を備えたAPS(アドバンストフ
ォトシステム)のフォーマットからなる写真フイルムに
実施してもよい。
【0032】また、上記実施例では、目視判定の他に、
濃度計を用いてマスターバランスの補正が必要か否かを
判定するようにしたが、この他に、ラウンド露光を行っ
て、目視によりマスターバランス等の補正を行うように
してもよい。このラウンド露光では、周知のように、プ
リント条件を例えば9段階に変えて例えばノーマル露光
コマの中央部を帯状に連続させて焼付露光し、サンプル
プリントを作製する。そして、この中でリファレンスプ
リントに最も近い仕上りの帯状プリントの番号を入力す
ると、これに対応した補正値が自動的に設定される。帯
状プリントの番号は、例えば裏印字装置によりサンプル
プリントの裏面に印字される。このようにプリント条件
を例えば9段階に変えた状態でプリント色味調整チャー
トが得られるため、1回のラウンド露光で広範囲なプリ
ント条件出しが行えるようになる。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、複数個の顔画像の1つ
をダークスキンにし他の1つをライトスキンにして、こ
れら2つの肌色濃度を基準にして仕上り濃度を判定する
から、判定が容易となり、しかも精度のよい判定を行う
ことができる。すなわち、単に基準濃度の肌色画像を有
する人物画像のみを表示した場合には、この人物画像の
仕上り濃度がずれた場合に許容濃度範囲内か否かの判定
に迷う場合があるが、本発明では、基準の肌色濃度より
も濃いダークスキンと淡いライトスキンとの2個の肌色
濃度を基準にして判定するため、仕上り濃度が適正か否
かの判定を容易且つ精度良く行うことができる。
【0034】特に、2個の顔画像の肌色濃度を濃度許容
範囲の上限値及び下限値とすることにより、これら上限
値及び下限値を基準にして仕上り濃度のずれを判定する
ため、判定精度を上げることができる。すなわち、肌色
濃度の上限値及び下限値に基づき濃度判定するから、適
正濃度からずれた濃度となっている場合に、その補正方
向とその補正量が許容濃度内か否かの判定がより一層容
易になる。
【0035】また、ノーマル露光コマは、中央部に目玉
部を備えたから、目視判定が困難な場合には従来のよう
にこの目玉部を濃度計で濃度測定して、濃度や色バラン
スのずれを精度よく求めることもできるようになる。
【0036】2個の顔画像は目玉部の両側に配置したか
ら、フルサイズコマの他に、パノラマコマやワイドビジ
ョンコマなどのように横長のコマに対しても適用が可能
になる他に、ラウンド露光で用いることもできるように
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したプリンタコントロールネガフ
イルムを従来のものと比較して示すもので、(A)は本
発明のプリンタコントロールネガフイルムの平面図であ
り、(B)は従来のプリンタコントロールネガフイルム
の平面図である。
【図2】本発明のプリンタコントロールネガフイルムの
ノーマル露光コマを用いて得られたプリントの一例を示
す平面図である。
【図3】同プリントにおけるプリント色味調整チャート
を拡大して示す平面図である。
【図4】プリンタプロセサを示す概略図である。
【図5】プリンタコントロールネガフイルムを用いてマ
スターバランスの点検処理の手順を示すフローチャート
である。
【符号の説明】
10 プリンタコントロールネガフイルム 18 プリント 20 目玉部 21 ,22 人物の顔画像 25,82,89 プリント色味調整チャート 26,81,85 環状グレーエリア 27,80,88 カラーチャート 27a〜27m,80a〜80m,86a〜86m,8
7a〜87m 色パターン 30,40 仕上り濃度判定部 45 グレーの背景部 46 色パターン

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真プリンタのプリント条件の設定に用
    いられ、少なくともノーマル露光コマを備えたプリンタ
    コントロールネガフイルムにおいて、 前記ノーマル露光コマに、人物の顔画像を複数個配置
    し、1つの顔画像の肌色濃度を標準のものよりも濃く
    し、他の1つの顔画像の肌色濃度を標準のものよりも淡
    くしたことを特徴とするプリンタコントロールネガフイ
    ルム。
  2. 【請求項2】 写真プリンタのプリント条件の設定に用
    いられ、少なくともノーマル露光コマを備えたプリンタ
    コントロールネガフイルムにおいて、 前記ノーマル露光コマの中央部に目玉部を配置するとと
    もに、この目玉部の両側に人物の顔画像を配置し、一方
    の顔画像の肌色濃度を標準のものよりも濃くし、他方の
    顔画像の肌色濃度を標準のものよりも淡くしたことを特
    徴とするプリンタコントロールネガフイルム。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のプリンタコントロ
    ールネガフイルムにおいて、前記2つの顔画像の肌色濃
    度は、濃度許容範囲内の下限値及び上限値を用いたこと
    を特徴とするプリンタコントロールネガフイルム。
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