JPH0980650A - プリンタコントロールネガフイルム - Google Patents

プリンタコントロールネガフイルム

Info

Publication number
JPH0980650A
JPH0980650A JP15577496A JP15577496A JPH0980650A JP H0980650 A JPH0980650 A JP H0980650A JP 15577496 A JP15577496 A JP 15577496A JP 15577496 A JP15577496 A JP 15577496A JP H0980650 A JPH0980650 A JP H0980650A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
density
print
negative film
color
printer control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP15577496A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Masuda
健 増田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP15577496A priority Critical patent/JPH0980650A/ja
Publication of JPH0980650A publication Critical patent/JPH0980650A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Exposure In Printing And Copying (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 写真プリンタのプリント条件が適正か否かを
サンプルプリントの目視により簡単に判定する。 【解決手段】 ノーマル露光コマに仕上り濃度判定部を
配置する。この仕上り濃度判定部により、ノーマル露光
コマを焼付露光して得られるプリント18上において、
白パターンエリア31に、グレーパターンエリア32,
33を隣接させた仕上り濃度判定部30を構成する。プ
リント18上において、濃度が高いグレーパターンエリ
ア32と白パターンエリア30との境界34により、許
容濃度の上限を判定する。濃度が低いグレーパターンエ
リア33と白パターンエリア31との境界35により、
許容濃度の下限を判定する。各判定は境界34,35の
濃度差がリファレンスプリントのそれと同じ程度である
場合に適正とし、境界34,35の濃度差がリファレン
スプリントのそれから大きく外れている場合に不適正と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプリンタコントロー
ルネガフイルムに関し、さらに詳しくは、各種写真プリ
ンタのプリント条件を設定するためのプリンタコントロ
ールネガフイルムに関する。
【0002】
【従来の技術】写真プリンタでは、プリント対象コマの
濃度を測定し、この濃度に応じて焼付露光量を自動制御
するようにしている。このため、作業始め等に基準とな
る濃度を有するネガフイルム(プリンタコントロールネ
ガフイルム)を用いて、写真プリンタの焼付露光量を決
定するプリント条件の設定が行われている。
【0003】図1(B)に示すように、上記プリンタコ
ントロールネガフイルム2は、通称目玉ネガと呼ばれる
もので、中央部に配置した1個の円形模様部3と、背景
部4とからなる基準コマ5,6,7,8を順に配置して
構成されている。基準コマ5は標準露光のものでノーマ
ル露光コマと呼ばれている。また、基準コマ6は露光を
不足させたもので、アンダー露光コマと呼ばれている。
また、基準コマ7は露光を過度にしたもので、オーバー
露光コマと呼ばれている。また、基準コマ8は露光を更
に過度にしたもので、超オーバー露光コマと呼ばれてい
る。このプリンタコントロールネガフイルム2のノーマ
ル露光コマ5は、写真プリントを依頼された顧客ネガフ
イルムを代表するものとして作成されている。一般的に
大多数の顧客ネガは、午前10時頃から午後2時頃まで
の日昼光またはそれに相当する光で撮影されており、フ
イルム感度に基づいた適正露光ネガフイルム濃度となっ
ている。また、コマの1/3程度の面積を人物が占め、
残りは木の緑・空・建物・道路などで占められている。
これらの適正露光ネガフイルムのコマを透過混合した光
は理論上、中性灰色となっている。そこで、この中性灰
色を円形模様で表現したプリンタコントロールネガフイ
ルム2を作成している。このプリンタコントロールネガ
フイルム2には、各基準コマ5,6,7,8の他に、濃
度部を有せずフイルムベース濃度となっている素現部9
が形成されている。
【0004】また、上記目玉ネガに代えて、サンプルプ
リントの色調や濃度を視覚により簡便に判定することが
できるように、人物等の画像を用いた絵入りプリンタコ
ントロールネガフイルムを用いることも行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
絵入りプリンタコントロールネガフイルムは、単に人物
等を配置しただけであるので、視覚による判定を行う場
合にリファレンスプリントとの対比観察によるため、容
易に判定することができないという問題がある。
【0006】本発明は上記課題を解決するためのもので
あり、サンプルプリントの仕上り具合を目視により簡便
に判定することができるようにしたプリンタコントロー
ルネガフイルムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載したプリンタコントロールネガフイ
ルムは、ノーマル露光コマに仕上り濃度判定部を設け、
この仕上り濃度判定部を、ノーマル露光コマを焼付露光
して得られるプリント上において、白パターンとグレー
パターンとが隣接するように構成したものである。ノー
マル露光コマを適正プリント条件で焼付露光して得られ
るリファレンスプリント上において、前記白パターンと
グレーパターンとの濃度差を0.4にすることが好まし
い。また、仕上り濃度判定部は、ノーマル露光コマの横
方向端部でその縦方向中央部に配置することが好まし
い。前記グレーパターンを、濃度を変えて複数個設け、
濃度が高いグレーパターンと前記白パターンとの境界に
より許容濃度の上限を判定し、濃度が低いグレーパター
ンと前記白パターンとの境界により許容濃度の下限を判
定することが好ましい。前記ノーマル露光コマは、中央
部に濃度測光用目玉部と、この目玉部の両側に濃度の異
なる人物の顔部画像とを備えることが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】図1(A)は本発明を実施したプ
リンタコントロールネガフイルムを示す平面図である。
プリンタコントロールネガフイルム10は、フイルムベ
ース濃度だけのエリアからなる素現部11と、アンダー
露光コマ12と、ノーマル露光コマ13と、オーバー露
光コマ14と、超オーバー露光コマ15とを備えてお
り、各フイルム種類毎に作製されている。なお、符号1
6はフイルムの種類を示す記号である。
【0009】プリンタコントロールネガフイルム10の
各コマ12〜15はネガ像で記録されているが、このネ
ガ像を図示することは容易ではなく、またネガ像での表
示はわかりづらいため、図1(A)には主要な構成部の
線画と、各コマの全体的な濃度のみを図示してある。こ
のような理由から、ノーマル露光コマ13から得られる
プリント18に表示されるポジ像に基づき、以下ノーマ
ル露光コマ13の各構成を説明する。図2はノーマル露
光コマ13から得られたプリント18を示す平面図であ
る。ノーマル露光コマ13を最適プリント条件で焼付露
光すると、リファレンスプリントが得られ、またプリン
ト条件を設定するために基準プリント条件で焼付露光す
る場合にはサンプルプリントが得られる。したがって、
ノーマル露光コマ13の各構成を説明するに際し、濃度
値という場合には、リファレンスプリント上での濃度値
を指しており、このような濃度値となるようにノーマル
露光コマ13の各部が構成されている。また、濃度が濃
い淡いなども、ノーマル露光コマ13から得られたプリ
ントを基準にしており、当然のことながら、ノーマル露
光コマ13上ではネガ像のため逆の関係になっている。
周知のように、ネガフイルムはフイルム種類によってベ
ース濃度が異なっているため、各種類毎に設けられたプ
リンタコントロールネガフイルム10の各構成における
濃度も、フイルム種別に応じて変化する。
【0010】ノーマル露光コマ13の中央部には、図2
のプリント18に示すように、リファレンスプリント上
において中性灰色の均一濃度を有する目玉部20が配置
されている。目玉部20は、従来のプリンタコントロー
ルネガフイルムの目玉部と同じように円形とされてお
り、その濃度はリファレンスプリント上において、シア
ン(C)濃度=0.7,マゼンタ(M)濃度=0.7,
イエロー(Y)濃度=0.7となるように、ネガフイル
ム10上での濃度が決定されている。この目玉部20は
目視判定の他に、濃度計を用いてサンプルプリントやリ
ファレンスプリントの濃度を測定する際に用いられる。
なお、目玉部20のリファレンスプリント上における濃
度は、写真プリンタの機種によって、例えば0.6〜
0.9の範囲で変化する。
【0011】目玉部20の両側には、人物の顔画像2
1,22が配置されている。左側の顔画像21の肌色濃
度はプリント18上において濃くなるようにされてお
り、ダークスキン顔画像とされている。また、右側の顔
画像22の肌色濃度はプリント18上において淡くなる
ようにされており、ライトスキン顔画像とされている。
これら肌色濃度は標準肌色濃度に対して±10%ステッ
プさせた濃度にされているが、このステップ量は適宜変
更してよい。これら2つの顔画像21,22の仕上り濃
度を目視することにより、適正濃度でかつ色バランス良
く仕上がっているかを簡易に判定することができる。
【0012】ノーマル露光コマ13の左側端部の上下方
向中央部には、プリント色味調整チャート25が配置さ
れている。このチャート25は、外側の環状グレーエリ
ア26と、内側のカラースケール27とから構成されて
いる。環状グレーエリア26はリファレンスプリント上
において中性灰色となるように構成されており、その濃
度は、リファレンスプリント上において例えばシアン濃
度=0.7,マゼンタ濃度=0.7,イエロー濃度=
0.7になるように、ネガフイルム上での濃度が決定さ
れている。なお、この濃度値は一例であり、写真プリン
タの機種によって異なり、0.6〜0.9程度の中灰色
濃度に仕上るようにされている。また、カラースケール
27は、環状グレーエリア26のグレーに対してカラー
バランスをC,YC,Y,YM,Mについては、それぞ
れの色に10%加算する方向で偏らせたときに発色する
色味濃度とされた色パターン27a,27b,・・・2
7eを備えている。また、他のMR,R,RB,B,B
G,G,CGについては、それぞれの色に10%減算す
る方向で偏らせたときに発色する色味濃度とされた色パ
ターン27f,27g,・・・27k,27mを備えて
いる。したがって、サンプルプリントの環状グレーエリ
ア26の色味がリファレンスプリントのカラースケール
27のどの色パターン27a〜27mに相当するかを目
視することにより、プリント条件の色味ずれを容易に判
定することができる。なお、各色パターン27a〜27
mにおける色味のずれを生じさせる方向は、上記のもの
と逆にしてもよく、また、全ての色パターンを加算方向
又は減算方向のいずれかに統一してもよい。
【0013】ノーマル露光コマ13の右側端部の上下方
向中央部には、仕上り濃度判定部30が配置されてい
る。仕上り濃度判定部30は、円形の白パターン31と
これを挟むように上下に配置したグレーパターン32,
33とから構成されている。上部グレーパターン32は
リファレンスプリント上において例えば濃度D1=0.
4を有し、下部グレーパターン33は濃度D2=0.3
を有し、いずれもリファレンスプリント上において中性
灰色となるようにネガフイルム上での濃度が決定されて
いる。これらグレーパターン32,33と白パターン3
1との境界34,35を目視により確認し、これら境界
34,35の濃度差がリファレンスプリントにおける各
境界34,35の濃度差に対して変化があるか否かを判
定する。変化がない場合には、適正濃度での仕上りと判
定する。また、これら境界34,35の濃度差がリファ
レンスプリントの境界34,35の濃度差に対して変化
がある場合には、リファレンスプリントの仕上り濃度判
定部と同じような濃度差になるように、例えばマスター
バランス値などを調整する。特に、仕上り濃度判定部3
0の境界35の濃度差が小さくなりこの境界がぼけたよ
うな感じになる場合には、サンプルプリントの仕上り濃
度が低いことがサンプルプリントの目視のみによって判
定可能になる。
【0014】また、目玉部20の下側には、ハーフサイ
ズのサンプルプリント用の仕上り濃度判定部40が配置
されている。この仕上り濃度判定部40は、白パターン
41と、これを囲むように配置した円環状のグレースケ
ール42とから構成されている。円環状のグレースケー
ル42は、3個の濃度の異なるグレーパターン42a,
42b,42cから構成されており、それぞれの濃度は
リファレンスプリント上において、三段階の濃度となる
ように、ネガフイルム上での濃度が決定されている。ま
た、仕上り濃度判定部40の下側にはハーフサイズの場
合の三角形状の位置決めマーク43が形成されている。
【0015】また、目玉部20と、人物の顔画像21,
22と、プリント色味調整チャート25と、仕上り濃度
判定部30の上側余白には、背景部47が形成されてい
る。この背景部47は、グレーのベース部45と、この
ベース部45に分散して配置した色パターン46とから
構成されている。各色パターン46は正方形又は円形に
形成されており、各色パターン46は均一な濃度の特定
色で構成されている。これら色パターン46は、スキャ
ナにより測光する場合に色バランスが偏らずベース部4
5に同化するように、その色,サイズ及び配置が決めら
れている。すなわち、ネガフイルムのノーマル露光コマ
13上において、例えば10mm四方を1つの画素として
測光するスキャナにおいては、各色パターン46のサイ
ズをネガフイルムのノーマル露光コマ13上において3
mm四方以下の大きさとし、この測光画素10mm四方内で
各色パターン46の影響がでることなく、ベース部45
のみを測光した結果と同じになるように、各色パターン
46の色,サイズ,配置が規定されている。したがっ
て、サンプルプリントの色パターン46の各色をリファ
レンスプリントのものと目視により比較して、これらが
同じに仕上がっているか否かを判定することにより、色
バランスのずれを容易に知ることができる。なお、各色
パターン46のサイズを小さくし過ぎると色パターン4
6による色ずれの目視判定が困難になるため、各色パタ
ーン46のサイズはネガフイルム上で一辺又は直径が1
mm以上が良く、好ましくは2mm以上である。
【0016】図3はプリンタプロセサを示す概略図であ
る。プリンタプロセサ50は、フイルムキャリア51に
セットされたネガフイルム52のプリント対象コマを光
源部53により照明し、これの透過光をシャッタ54が
開いている間に、焼付レンズ55によりカラーペーパー
56に結像させて、プリント対象コマの画像を焼付露光
する。焼付露光されたカラーペーパー56はリザーバー
57で一時的に貯留された後、ペーパープロセサ58に
送られて現像処理され、この現像済みのカラーペーパー
56はカッタにより1コマ毎に切り離されてプリント写
真59とされ、トレイ60に排出される。
【0017】光源部53は周知のように、ランプ61と
光質調節部62とミキシングボックス63とから構成さ
れている。光質調節部62は、シアン,マゼンタ,イエ
ローの各色フイルタ64,65,66をフイルタ駆動部
67により焼付光路68に挿入して、焼付光を焼付露光
量に合わせた光質及び光強度に調節する。
【0018】また、フイルムキャリア51のプリント位
置にセットされたプリント対象コマを臨む位置に、レン
ズ70及びカラーイメージエリアセンサ71からなるス
キャナ72が配置されている。スキャナ72は、プリン
ト対象コマの各点を三色分解測光する。この測光値は特
性値算出部73に送られ、ここで大画面平均透過濃度
(LATD)や、最小値,最大値などの特性値を抽出す
る。また、プリント対象コマの各点の三色分解濃度によ
り、特性値算出部73は周知のようにシーン分類し、こ
のシーン分類結果により予め統計的手法により決定され
た露光補正量を算出する。前記LATD,最小値,最大
値,露光補正量は、焼付露光量演算部74に送られ、こ
こで周知の露光量演算式を用いて焼付露光量が算出され
る。この焼付露光量はコントローラ75に送られる。
【0019】コントローラ75は、周知のマイクロコン
ピュータから構成されており、各部をシーケンス制御す
る他に、焼付露光量に基づき各色フイルタ64〜66の
セット位置を算出し、このセット位置データを光質調節
部62のフイルタ駆動部67に送る。フイルタ駆動部6
7はこのセット位置データに基づき各色フイルタ64〜
66を所定量だけ焼付光路68に挿入する。コントロー
ラ75は、シャッタ駆動部76を制御してシャッタ54
を開き、色フイルタ64〜66により光質調節された焼
付光で照明されたプリント対象コマの透過光を焼付レン
ズ55を介してプリント位置にあるカラーペーパー56
に結像させ、適正焼付露光量で焼付露光する。なお、コ
ントローラ75には、キーボード77及びディスプレィ
78が接続されており、各種モードの切り換えや指令の
入力が行えるようになっている。
【0020】次に、上記プリンタコントロールネガフイ
ルム10を用いて行う写真プリンタ50のプリント条件
の設定について説明する。この場合には、キーボード7
7を操作して、コントローラ75をプリント条件設定モ
ードにする。このプリント条件設定モードでは、コント
ローラ75は図4に示すような処理手順にしたがい、プ
リント条件、例えばマスターバランス値の点検を行う。
【0021】先ず、プリンタコントロールネガフイルム
10をフイルムキャリア51にセットして、ノーマル露
光コマをプリント位置にセットする。次に、前記スキャ
ナ72によるシーン判別による露光補正機能を作動させ
ることなく、スキャナ72により画面透過濃度を測定す
る。このとき、多数の色パターン46は、写真プリンタ
でプリント条件の設定に用いる測光手段の受光素子の読
取り範囲中に、これら色パターンの組み合わせによって
ベース部45に同化して同じ濃度が得られるように、そ
の色,サイズ,配置が規定されているから、各色パター
ンそのものとしては検出されず、ベース部のみの測光結
果と同じに測光される。
【0022】プリンタコントロールネガフイルム10の
ノーマル露光コマ13の画面透過濃度は特性値算出部7
3で算出され、これが焼付露光量演算部74に送られ
る。焼付露光量演算部74は、得られた画面透過濃度に
より焼付露光量を算出して、これをコントローラ75に
送る。コントローラ75は、この焼付露光量に基づき色
フイルタ64,65,66のセット位置を求め、これに
基づき光質調節部62を制御する。この場合に、焼付露
光量の算出に対しては、スキャナ72によるシーン判別
による露光補正は行われない。この後、シャッタ54を
一定時間開いて、ノーマル露光コマ13をカラーペーパ
ー56に焼付露光する。焼付露光されたカラーペーパー
56はリザーバー57を介してペーパープロセサ58に
送られて、ここで現像処理された後に、カッタで1コマ
に切断され、サンプルプリントがトレイ60に排出され
る。
【0023】得られたサンプルプリントの仕上り濃度判
定部30を目視して、これの白パターン31と、グレー
パターン32,33との境界34,35がリファレンス
プリントの仕上り濃度判定部の境界34,35と同じ濃
度差になっているか否かにより、適正な濃度になってい
るか否かを判定する。例えば、境界34の濃度差がリフ
ァレンスプリントのそれと同じ場合には、許容濃度の上
限範囲内と判定する。また、境界35の濃度差がリファ
レンスプリントのそれと同じ場合には、許容濃度の下限
範囲内と判定する。したがって、これら境界34,35
の濃度差がリファレンスプリントのそれと同じ場合には
適正濃度と判断して、次の工程である各プリントの濃度
測定やマスターバランス値の自動補正を省略することが
できる。また、境界34の濃度差がリファレンスプリン
トの境界34における濃度差よりも大きくなっているこ
とが目視により確認される場合には、許容濃度の上限範
囲を越えていると判断して、マスターバランス値を補正
する。同様に境界35の濃度差がリファレンスプリント
の境界35の濃度差よりも小さくなっていることが目視
により確認される場合には、許容濃度の下限範囲を越え
ていると判断して、マスターバランス値を補正する。こ
のマスターバランス値の補正量は、サンプルプリントの
各境界34,35の濃度差と、リファレンスプリントの
境界34,35における濃度差とを比較することにより
決定する。また、マスターバランスの補正量を目視によ
って決定することが困難な場合には、次のリファレンス
プリントの濃度測定に進む。
【0024】濃度測定では、濃度計によりリファレンス
プリントの中央の目玉部20の濃度を測定する指示がデ
ィスプレィ78に表示される。この表示にしたがい、リ
ファレンスプリントを濃度計にセットして、測定キーを
操作することで、濃度測定が行われ、リファレンスプリ
ントの目玉部20の三色濃度が測定される。濃度計は、
プリンタプロセサに付属しており、スリットにプリント
をセットすると、中央部の三色濃度が自動的に測定され
るようになっている。この三色濃度値は、ディスプレィ
78に表示されるとともに、コントローラ75のメモリ
79に記憶される。
【0025】次に、濃度計によりサンプルプリントの中
央部の濃度を測定する指示がディスプレィ78に表示さ
れ、サンプルプリントの三色濃度が測定される。この三
色濃度値も、ディスプレィ78に表示されるとともに、
コントローラ75のメモリ79に記憶される。
【0026】次に、これらリファレンスプリントとサン
プルプリントとの濃度比較が自動的に行なわれ、この濃
度比較値がディスプレィ78に表示される。この濃度比
較値を参照して、これが所定値よりも大きい場合には、
キーボード77を操作してマスターバランスの補正を指
示する。この補正の指示により、コントローラ75は、
濃度比較値からマスターバランス補正値を算出して、こ
の補正値により焼付露光量演算部74のマスターバラン
ス値を補正する。
【0027】また、仕上り濃度判定部30の他に、他の
仕上り濃度判定部40と、ダークスキン顔画像21とラ
イトスキン顔画像22とを用いて別の観点から適正な濃
度に仕上がっているか否かも判定することにより、目視
による判定精度を上げることができる。特に、仕上り濃
度判定部30の境界35と、ダークスキン顔画像21と
を用いることによって、許容濃度の下限及び上限を越え
ているか否かの判定をサンプルプリントのみから目視に
より行うことができる。すなわち、濃度差が小さくなる
ことにより境界35が明瞭でなくなり、仕上り濃度判定
部30の境界35がぼけているように見える場合には、
許容濃度の下限を過ぎていると判定することができる。
また、ダークスキン顔画像が濃くなり過ぎている場合に
は許容濃度の上限を過ぎていると判定することができ
る。更に、プリント色味調整チャート25及び背景部4
7の色パターン46を用いて、色バランスのずれを目視
により判定することもできる。
【0028】なお、本発明の仕上り濃度判定部30は、
基本的には白パターン31とグレーパターン32,33
とが隣接することにより、線状の境界34,35が得ら
れればよく、その配置やサイズ,形状は上記の仕上り濃
度判定部30に限定されることはない。例えば、図5に
示すように、矩形状の白パターン80とグレーパターン
81を上下方向に配置して仕上り濃度判定部82を構成
してもよく、また図示は省略したが左右方向にこれらパ
ターン80,81を配置してもよい。また、図6に示す
ように、矩形枠85を対角線86で2個の三角形エリア
に区画し、これらを白パターン85a、グレーパターン
85bにして、仕上り濃度判定部87を構成してもよ
い。
【0029】また、図7に示すように、正三角形90に
円91を内接させ、円内に白パターン92を形成し、そ
の他の三角形エリアに濃度の異なるグレーパターン93
a,93b,93cを配置して、仕上り濃度判定部94
を構成してもよい。また、図8に示すように、矩形状の
白パターン95内に、2個の円形のグレーパターン9
6,97を濃度を変えて配置して、仕上り濃度判定部9
8を構成してもよい。また、グレーパターン96,97
は円形に限らず、三角形,矩形,その他の多角形や不定
形で形成してもよい。
【0030】また、上記実施形態では、マスターバラン
スの補正等のプリント条件の設定にプリンタコントロー
ルネガフイルムを用いたが、この他に、このプリンタコ
ントロールネガフイルムを撮像して、これをモニタCR
T等のディスプレィに表示することで、モニターの輝度
調整、色バランス調整に利用することもできる。
【0031】また、上記実施形態では、135タイプの
ネガフイルムに実施したものであるが、その他の110
タイプや120タイプのネガフイルムに実施してもよ
い。また、フイルム頭出し機能や、透明な磁気記録層に
撮影情報等を書き込む機能を備えたアドバンストフォト
システムのフォーマットからなる写真フイルムに実施し
てもよい。
【0032】また、上記実施形態では、濃度計を用いて
マスターバランスの補正が必要か否かを判定するように
したが、この他に、ラウンド露光を行って、目視により
マスターバランス等の補正を行うようにしてもよい。こ
のラウンド露光では、周知のように、プリント条件を例
えば9段階に変えて例えばノーマル露光コマの中央部を
帯状に連続させて焼付露光し、サンプルプリントを作製
する。そして、この中でリファレンスプリントに最も近
い仕上りの帯状プリントの番号を入力すると、これに対
応した補正値が自動的に設定される。帯状プリントの番
号は、例えば裏印字装置によりサンプルプリントの裏面
に印字される。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、ノーマル露光コマに仕
上り濃度判定部を設け、この仕上り濃度判定部を、ノー
マル露光コマを焼付露光して得られるプリント上におい
て、白パターンとグレーパターンとが隣接するように構
成したから、この仕上り濃度判定部の各パターンの境界
を目視して、これの濃度差に基づく変化の度合いにより
仕上り濃度が適正か否かを容易に判定することができ
る。したがって、簡便にマスターバランスの点検などを
行うことができる。
【0034】得られたプリント上において、上記白パタ
ーンとグレーパターンとの濃度差が0.4になるよう
に、ノーマル露光コマの各エリアの濃度を規定したか
ら、この濃度差を基準にして各エリアの境界を目視判定
し、この境界線がぼけたりせずにリファレンスプリント
と同じ濃度差となっているときに、標準被写体が最適に
仕上がっていると判定することができ、適正濃度で仕上
がっているか否かの判定が容易になる。
【0035】ノーマル露光コマの横方向端部でその縦方
向中央部に、仕上り濃度判定部を設けたから、フルサイ
ズコマの他に、パノラマコマやワイドビジョンコマなど
のように横長のコマに対しても適用が可能になる他に、
ラウンド露光で用いることもできるようになる。
【0036】白パターンに接する各グレーパターンを、
濃度の異なる複数個のグレーパターン要素から構成した
から、濃度が低いグレーパターンと白パターンとの境界
により許容濃度の下限を判定し、濃度が高いグレーパタ
ーンと前記白パターンとの境界により許容濃度の上限を
判定することができるようになる。したがって、適正な
濃度で仕上がっているか否かをより一層容易に判定する
ことができる。
【0037】また、ノーマル露光コマには、中央部に目
玉部を配置することにより、濃度計を用いてこの目玉部
を濃度測定することにより、目視判定の他に濃度計を用
いたプリント条件の設定にも用いることができる。更
に、目玉部の両側に濃度の異なる人物の顔部画像を設け
ることにより、人物の肌色濃度を目視判定した判定結果
と、仕上り濃度判定部による濃度判定結果とを用いてよ
り一層精度よくプリント条件の設定を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したプリンタコントロールネガフ
イルムを従来のものと比較して示すもので、(A)は本
発明のプリンタコントロールネガフイルムの平面図であ
り、(B)は従来のプリンタコントロールネガフイルム
の平面図である。
【図2】本発明のプリンタコントロールネガフイルムの
ノーマル露光コマを用いて得られたプリントの一例を示
す平面図である。
【図3】プリンタプロセサを示す概略図である。
【図4】プリンタコントロールネガフイルムを用いてマ
スターバランスの点検処理の手順を示すフローチャート
である。
【図5】他の仕上り濃度判定部の一例を示す平面図であ
る。
【図6】他の仕上り濃度判定部の一例を示す平面図であ
る。
【図7】他の仕上り濃度判定部の一例を示す平面図であ
る。
【図8】他の仕上り濃度判定部の一例を示す平面図であ
る。
【符号の説明】
10 プリンタコントロールネガフイルム 18 プリント 20 目玉部 21,22 人物の顔画像 25 プリント色味調整チャート 30,40,82,87,94,98 仕上り濃度判定
部 31,80,85a,92,95 白パターン 32,33,81,85b,93a,93b,93c
グレーパターン 45 ベース部 46 色パターン 47 背景部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真プリンタのプリント条件の設定に用
    いられ、少なくともノーマル露光コマを備えたプリンタ
    コントロールネガフイルムにおいて、 前記ノーマル露光コマに仕上り濃度判定部を設け、仕上
    り濃度判定部は、ノーマル露光コマを焼付露光して得ら
    れるプリント上において、白パターンとグレーパターン
    とが隣接するように構成されていることを特徴とするプ
    リンタコントロールネガフイルム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のプリンタコントロールネ
    ガフイルムにおいて、前記白パターンとグレーパターン
    との濃度差を0.4にしたことを特徴とするプリンタコ
    ントロールネガフイルム。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のプリンタコント
    ロールネガフイルムにおいて、前記仕上り濃度判定部
    は、ノーマル露光コマの横方向端部で縦方向中央部に配
    置したことを特徴とするプリンタコントロールネガフイ
    ルム。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のプリンタコントロールネ
    ガフイルムにおいて、前記グレーパターンを、濃度を変
    えて複数個設け、濃度が高いグレーパターンと前記白パ
    ターンとの境界により許容濃度の上限を判定し、濃度が
    低いグレーパターンと前記白パターンとの境界により許
    容濃度の下限を判定することを特徴とするプリンタコン
    トロールネガフイルム。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4いずれか1つ記載のプ
    リンタコントロールネガフイルムにおいて、前記ノーマ
    ル露光コマは、中央部に目玉部と、この目玉部の両側に
    濃度の異なる人物の顔部画像とを備えたことを特徴とす
    るプリンタコントロールネガフイルム。
JP15577496A 1995-07-12 1996-06-17 プリンタコントロールネガフイルム Pending JPH0980650A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15577496A JPH0980650A (ja) 1995-07-12 1996-06-17 プリンタコントロールネガフイルム

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17640795 1995-07-12
JP7-176407 1995-07-12
JP15577496A JPH0980650A (ja) 1995-07-12 1996-06-17 プリンタコントロールネガフイルム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0980650A true JPH0980650A (ja) 1997-03-28

Family

ID=26483703

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15577496A Pending JPH0980650A (ja) 1995-07-12 1996-06-17 プリンタコントロールネガフイルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0980650A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4492474A (en) Method and apparatus for ascertaining color balance of photographic printing paper
US6141080A (en) Control negative for use in setting up exposure condition of photo-printer
JP3453008B2 (ja) プリンタコントロールネガフイルム
JP3437922B2 (ja) プリンタコントロール用ピクトリアルツール
JPH10186541A (ja) 複写装置及び複写条件決定方法
JPH0980650A (ja) プリンタコントロールネガフイルム
JP3530634B2 (ja) プリンタコントロールネガフイルム
EP0108158B1 (en) Image display system
JPH04159534A (ja) 写真焼付装置のプリント方法
JPH0926632A (ja) プリンタコントロールネガフイルム
JPH0926634A (ja) プリンタコントロールネガフイルム
JPS63178222A (ja) 複写露光量決定装置
JP2506191B2 (ja) 写真焼付方法
US5194891A (en) Color image production control
JPH0345945A (ja) カメラ及び写真プリント方法
JP2652903B2 (ja) 写真プリント方法
US5361331A (en) Image analyzer
JPH0338628A (ja) カメラ及び写真プリント方法
JPS61172145A (ja) 現像管理用コントロ−ルストリツプ及び現像管理方法
JP2529416B2 (ja) 写真プリント方法
JPH0830856B2 (ja) 写真処理条件設定用原画
JPS635333A (ja) カラ−画像の解析条件設定方法
JPS61238039A (ja) 情報の露光方法及び装置
JPH1083035A (ja) 再プリント方法及び写真プリンタ
JPH0346648A (ja) 画像複写装置の露光量決定方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040728

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040818

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050105