JPH09266112A - ソレノイドのヨーク及びその製造方法 - Google Patents

ソレノイドのヨーク及びその製造方法

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JPH09266112A
JPH09266112A JP8099237A JP9923796A JPH09266112A JP H09266112 A JPH09266112 A JP H09266112A JP 8099237 A JP8099237 A JP 8099237A JP 9923796 A JP9923796 A JP 9923796A JP H09266112 A JPH09266112 A JP H09266112A
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yoke
solenoid
magnetic metal
iron core
coil
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JP8099237A
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Yuji Takasu
祐二 高須
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Aichi Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ソレノイドのコイルの外周を1/2程度覆う
ヨークを効率的に製造するようにしたことを目的とす
る。 【構成】 けい素(Si)の含有率が非常に少ない一枚
の肉厚で帯状をなす磁性金属鋼板9を所定の長さに切断
し、その中央部に可動鉄心の貫通孔11を、長さ方向の
端には半円形の切欠部11a,11aをそれぞれ設け、
つづいて、前記磁性金属鋼板9をその長さ方向の端部側
から2段階で矩形状に成形加工し、自由端となる一対の
天板部a,bをスポット溶接にて接合し、半円形の切欠
部a,bを円形状となして固定鉄心3の挿通孔11を形
成してヨーク7を構成するようにしたことを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ソレノイドのコイル周
囲に磁路を形成するためのヨークと該ヨークを製造する
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、流体圧力の高い流体の流路を切
換える電磁弁に用いるソレノイドは大きな吸引力を必要
とする。吸引力を大きくするには、起磁力=NI(Nは
コイルの巻数、Iはコイルに流れる電流の積の値を示
す)を大きく設定しなければならないが、これでは、コ
イルの温度上昇が高い値となり、コイルが発熱して焼損
する場合がある。
【0003】前記コイルが発熱する要因としては、流
体,雰囲気温度及びソレノイドの放熱係数が一定のと
き、励磁電流(銅損)I2 R(Rはソレノイドの直流抵
抗、Iはソレノイドの励磁電流を示す)によるジュール
熱の増大と、交流ソレノイドの磁路を構成するヨークの
鉄損(うず電流損+ヒステリシス損)による発熱がコイ
ルに伝達されることによって、コイルの温度を上昇させ
る。即ち、ソレノイドのコイルの温度上昇は、励磁電流
による銅損と鉄損とが合算されたものである。従って、
大きな吸引力が得られ、かつ、小形で効率のよい交流電
源用のソレノイドを製作するには、前記の点を勘案する
と、励磁電流が小さく、しかも鉄損の小さい磁性材料か
らなるヨークが必要となる。
【0004】然るに、従来、ソレノイドのコイル周囲に
磁路を形成するためのヨークとしては、例えば柱上変圧
器用の鉄心と同様のけい素鋼帯を使用していた。前記け
い素鋼帯はその板厚が一般に0.10〜0.30mm程
度で、しかも、けい素鋼帯中に含有されるけい素(S
i)の含有率が3%程度のものを使用していた。
【0005】そして、前記けい素鋼帯を用いてソレノイ
ドのヨークを製造する場合は、例えば、図7に示すよう
に、回転軸71に取り付けた矩形状の巻取枠72を回転
させて円形に巻回されている前記フープ材73を巻き戻
しながら、これを巻取枠72上に所定の巻回数(10数
回)巻回し、巻回を終えたら、図示しない制御手段から
の指令信号により、カッター等の切断手段74を駆動し
て所定の切断位置Sで切断する。そして、前記巻回した
矩形状のヨーク素体73aを巻取枠72から取り外し、
図8の(a)に示すように、その巻始端と巻終端の箇所
81をスポット溶接等の溶接手段にて固定することによ
り矩形状態を保持する。
【0006】つづいて、図8の(b)で示すように、上
面に孔開用ポンチの挿通孔82aを有する金型82を前
記矩形状のヨーク素体73aの内側に挿入し、また、前
記金型82と対向する側面部73cの外側からはプレス
等の押圧固定手段83により、矩形状のヨーク素体73
aを押圧固定した状態で、孔開用ポンチ85を図8の
(b)に実線で示す位置から、2点鎖線で示す位置まで
降下させて打ち抜くことにより、図8の(c)に示すよ
うに、ヨーク素体73aの上面73b中央部に図示しな
い固定鉄心を挿通する円形の貫通孔86を穿設する。つ
づいて、同様の手段により矩形状のヨーク素体73aの
底面73d側にも、図示しない可動鉄心が挿通する円形
の貫通孔87を孔開用ポンチ85により穿設して、図8
の(c)に示すソレノイドのヨークAを製造していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記けい素鋼
帯を使用してソレノイドのヨークAを製造する場合、次
に示すような問題があった。 (1)一般に、変圧器の鉄心に用いる方向性のけい素鋼
帯は、鉄損を減らすためにけい素(Si)の含有率が3
%のものが使用されている。前記けい素の含有率が増え
ると鉄損は良好に減少するものの、励磁電流(銅損)は
逆に高くなる。これは、けい素が多くなるとそれだけ磁
化するための電流、即ち励磁電流を大きくする必要があ
るからである。しかし、変圧器の場合は、その2次側に
流れる負荷電流が結構大きいため、励磁電流が少々高く
なっても鉄損が低下するため、結果的には変圧器の鉄心
特性が低下することはないが、前記方向性のけい素鋼帯
をソレノイドのヨークに使用した場合、ソレノイドは可
動鉄心を吸引させるための起動電流が流れた後は閉磁路
になるので、単に励磁電流のみ流れることになり変圧器
のような負荷電流はほとんど流れない。即ち、ソレノイ
ドは電気的には無負荷状態で使用することになる。従っ
て、前記励磁電流が増大することはコイルが発熱する大
きな要因となり、これにより、ソレノイドの絶縁機能を
劣化させてソレノイドを長期にわたり安定した状態で使
用する上で大きな問題となっていた。
【0008】(2)また、前記ヨークの製造に際して
は、所定回数巻回したヨーク素体73aを、図示しない
制御手段からの指令信号によりカッタ等の切断手段74
によって切断した後、巻取枠72から取り外す際、如何
なる締め付け力も作用していないので、せっかく密に巻
回したヨーク素体の層間には隙間が生じやすく、この結
果、ヨークの占積率が低下し、その正味断面積が低下す
る。しかも、ソレノイドを合成樹脂により樹脂モールド
する際、モールド成形時の成形圧力によってヨーク自体
が湾曲したりするため、磁束の流れに悪影響を与えソレ
ノイドの鉄心特性を低下させるという問題もあった。
【0009】(3)更に、前記矩形状に巻回したヨーク
素体73aに固定鉄心の挿通孔86を穿設する際、孔開
用ポンチの挿通孔82aを上面に備えた金型82をヨー
ク素体73aの内側に挿入すると共に、前記金型82と
対向する側面73cを外側から押圧手段83により押圧
固定するという作業を、前記巻回したヨーク素体73a
の上面73bと底面73dに貫通孔86,87を穿設す
る毎に行わなければならず、非常に手間と時間を要する
という問題があった。
【0010】本発明の目的は、前記の問題点を解消して
特性の優れたソレノイドのヨークとその製造方法を提供
するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、ソレノイドヨ
ークを製造する際に用いる磁性金属鋼板(電磁鋼板)
は、変圧器で使用していたけい素鋼帯に代え、板厚がけ
い素鋼帯の約10倍程度厚く、しかも、けい素の含有率
が前記けい素鋼帯の約1/2以下におさえて作製し、こ
の単一の磁性金属鋼板によってソレノイドのヨークを矩
形状に成形加工して構成するようにしたことを第1の特
徴とする。
【0012】また、前記磁性金属鋼板を用いてソレノイ
ドのヨークを製造する場合は、帯状の磁性金属鋼板を所
定の長さ寸法に切断して、その中央部に円形の貫通孔
を、長さ方向の端部には半円形の切欠部をそれぞれ穿設
し、つづいて、プレス及び金型からなる折曲成形手段に
よりコイルの上面を覆う一対の天板部と、コイルの側面
を一定の間隔で覆う一対の側板部とをそれぞれ成形加工
して磁性金属鋼板を矩形状に形成し、更に、前記天板部
の端部同士を突合せ接合し、前記一対の半円形の切欠部
により円形な固定鉄心の挿通孔を備えたソレノイドのヨ
ークを製造するようにしたことを第2の特徴とする。
【0013】
【作用】本発明は、前記のようにして板厚を厚くした単
一の磁性金属鋼板を用いてソレノイドのヨークを製造す
るようにしたので、ヨークの生産性を著しく向上させる
ことができる。しかも、ヨークの製造に用いる磁性金属
鋼板は、ソレノイドの特性にあわせてけい素の含有率を
少なくした磁性金属鋼板を使用することにより、ソレノ
イドはその使用中に励磁電流の増大に伴うコイルの温度
が上昇するという問題を確実に解消することができる。
【0014】また、本発明の製造方法は、ソレノイドの
ヨークに固定鉄心を挿通させるための挿通孔を設ける作
業が、前記ヨークを矩形成形する前の段階で行うことが
できるので、けい素鋼帯を用いた場合のように、巻取枠
から取り外したソレノイドのヨーク内側に、孔開用ポン
チの金型を挿入し、ヨークの外側からは押圧手段により
ヨーク側面を押圧した状態で固定鉄心の挿通孔を開け、
つづいて、ヨーク底面側においても同様の手段で、可動
鉄心の貫通孔を開けるといった手間と時間のかかる作業
を完全に省略することができるため、ソレノイドのヨー
クを効率的に製造することができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし6によっ
て説明する。図1において、1は電磁弁に使用されるソ
レノイドを示し、コイル2を通電するとコイル2を巻回
したコイルボビン2aの中空部上部に設けた固定鉄心3
に可動鉄心4が吸引され、この可動鉄心4の下方端に連
接した弁5により電磁弁Bの弁口6を開口し、流体を電
磁弁Bの図示しない流入口から流出口に通流させる。ま
た、図1に示す4aは可動鉄心4の案内ガイドで、その
上方端には前記固定鉄心3が溶接にて固定されており、
下方端は電磁弁Bの弁体B1 に弁口6上に出させて設け
た支持筒12に溶着されており、可動鉄心4は前記案内
ガイド4a及び支持筒12により上下動可能に摺動案内
される。
【0016】また、同図において、7は前記コイル2の
外周の半分を覆い、コイル2を通電した際に、コイル2
の周囲に磁路を形成するためのヨークを示し、ソレノイ
ド1の組立に際しては、電磁弁Bの支持筒12と固定鉄
心3を溶着した案内ガイド4aとを溶接したあと、ヨー
ク7内にコイル2を挿入して樹脂モールドしたソレノイ
ド本体1aを、ヨーク7下部の貫通孔10を利用して支
持筒12、案内ガイド4aに挿通し、ヨーク7上部の挿
通孔11から突出する固定鉄心3に、図1のように、平
ワッシャ等を介して締付ねじ15を、ソレノイド本体1
aに合成樹脂にてモールド成形したモールド樹脂層8の
上部から締着することにより、ソレノイド1を電磁弁B
の弁体B1 上に乗載固定する。
【0017】次に、前記ソレノイド1のヨーク7を製造
する場合について説明する。先づ、最初にヨーク7を形
成するための電磁鋼板である磁性金属鋼の材質について
説明する。この磁性金属鋼板は例えば、配電用変圧器の
鉄心に使用するけい素鋼帯と同種の性質を備えている
が、前記変圧器とソレノイド1ではコイル2に流れる電
流の度合が全く異なるため、ソレノイド1のヨーク7を
形成するために変圧器鉄心用のけい素鋼帯をそのまま使
用することは、
【従来の技術】欄で記載したように、ソレノイドの特性
を維持する上で種々の困難が伴う。このため、本発明に
おいては、次の条件にて形成した磁性金属鋼板を用い
て、ソレノイド1のヨーク7を形成することにより、変
圧器鉄心用のけい素鋼帯を使用してヨーク7を形成した
場合の弊害を解決したものである。
【0018】即ち、本発明においては、ソレノイド1の
ヨーク7に用いる磁性金属鋼板は、けい素(Si)の含
有量が0.5〜1.5%の範囲内のものを使用する。こ
れは通常のけい素鋼帯に含有されているけい素(3%)
の約1/2以下に相当するものである。この結果、コイ
ル2に発生する励磁電流(銅損)は、けい素鋼帯に比べ
て半減させることができる。即ち、JIS C 255
2,2553によれば一般に、けい素の含有量を高める
と鉄損が減少する反面、励磁電流が多く流れることによ
り銅損が増大する。ところが変圧器においては、鉄損を
良好に維持する上から励磁電流が増えることは、負荷電
流に比べれば1/100程度の領域の増減であってとる
に足らない問題であった。
【0019】しかし、ソレノイド1においては、前記変
圧器のように負荷電流がコイル2にはほとんど流れるこ
とはなく、ソレノイド1は変圧器で論じれば無負荷に近
い状態で使用することになる。これは、可動鉄心4を固
定鉄心3に吸引させるだけのトルクが生ずる磁束をヨー
ク7に流れるようにすればよいからである。従って、コ
イル2に大きな励磁電流が流れることになれば、コイル
2は必然的に発熱量が増大し、その絶縁性能を損うこと
は当然の理となる。
【0020】このため、ヨーク7を構成する磁性金属鋼
板は、鉄損を抑制して励磁電流が多く流れるのを防ぐた
めに、鉄に含有するけい素を0.5〜1.5%程度に抑
制しないと、ソレノイド1のヨーク7としての機能を果
たすことが難しくなる。このため、本発明では、磁性金
属鋼板をけい素の含有量が、通常のけい素鋼帯に比べて
約1/2以下としたのものを使用することにより、前記
励磁電流が増大することによる弊害を解決するようにし
たものである。従って、本発明においては、けい素(S
i)の含有量が0.5〜1.5%で、かつ、鋼板の板厚
を従来のけい素鋼帯の約10倍程度とした電磁鋼板によ
りソレノイド1のヨーク7を形成するようにしたもので
ある。
【0021】次に、前記電磁鋼板を、即ち、前記磁性金
属鋼板を用いてヨーク7を製造する場合について説明す
る。図2ないし図6において、最初に、けい素鋼帯より
約10倍の板厚を有する単一の磁性金属鋼板9を所定の
長さに切断し、つづいて、前記切断した磁性金属鋼板9
の長さ方向の中央部に弁体B1 の支持筒12を貫通させ
る円形な貫通孔10を、両端部には半円状の切欠部11
a、11aをそれぞれポンチ等にて打抜く。
【0022】そして、前記貫通孔10を穿設した磁性金
属鋼板9を、図3の(a)に示すように、所定長さの溝
部12を有する金型13上に、前記溝部12にまたがっ
て乗載し、その上方より溝部12の長さ寸法よりも多少
短い長さの押圧金型14をプレス等の押圧手段により押
圧する。これにより、磁性金属鋼板9は図3の(b)に
示すように、金型13の溝部12内に嵌合し、図4に示
すように、磁性金属鋼板9の両端部に一対の天板部a,
bを形成する。
【0023】つづいて、前記一対の天板部a,bを形成
した磁性金属鋼板9の中央部を、図5の(a)に示す長
さ寸法を短くした溝部15を有する金型16上に該溝部
15をまたいで乗載する。前記溝部15の長さ寸法は、
ヨーク7底部の長さ寸法に相当するものである。この
後、前工程同様、溝部15よりも多少短い長さの押圧金
型17をプレス等の押圧手段により押圧し、磁性金属鋼
板9の中心部を溝部15内に嵌合させる(図5の(b)
参照)。なお、前記押圧金型17を溝部15に押圧する
ときは、磁性金属鋼板9の幅方向の端部から突出する部
位(図4の上下方向)を押圧することによって、磁性金
属鋼板9を矩形状に成形加工する。
【0024】これにより、磁性金属鋼板9には更に、コ
イル2の側面を相対向する位置で覆う一対の側板部c,
dを成形加工する。即ち、図6に示すように、矩形状に
成形し、箱形のヨーク7を形成するものである。
【0025】そして、矩形成形したヨーク7の上面をな
す一対の天板部a,bの接合部をスポット溶接等を行っ
て固定する。この結果、天板部a,bに設けた切欠部1
1a,11aは図6に示すように、円形となして固定鉄
心3の挿通孔11を形成する。
【0026】前記のように、本発明は、板厚の厚い単一
の磁性金属鋼板9を2回成形加工することにより、簡易
にソレノイド1のヨーク7を形成することが可能とな
る。これにより、ソレノイド1のヨーク7は、ほぼ連続
的に生産することができ、その生産性を著しく向上させ
ることができる。なお、前記のようにして形成したヨー
ク7は、段落番号[0015]〜[0016]で説明し
た手順でソレノイド1の組立を行い、電磁弁Bの弁口6
開閉動作に使用するものである。
【0027】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように、ソレノ
イドに用いるヨークは、けい素の含有率をけい素鋼帯に
比べて1/2程度にした磁性金属鋼板を用いて構成する
ようにしたので、ソレノイドの運転中に際して、コイル
の発熱量を著しく軽減したソレノイドのヨークの製造を
可能としたので、利便である。
【0028】また、本発明は、単一の磁性金属鋼板を折
り曲げ加工してソレノイドのヨークを製造するので、従
来のように、けい素鋼帯を巻回した場合のように、けい
素鋼帯の巻回層に緩みが発生し、その鋼帯間に隙間が生
じて磁束の流れに悪影響を与えることにより、ソレノイ
ドの鉄心特性を損なうといった問題を確実に解決するこ
とができる。
【0029】更に、本発明は、ソレノイドのヨークに固
定及び可動鉄心を挿通させるための貫通孔を穿設する作
業は、ヨークを矩形成形する前に行うことができるの
で、従来のように、けい素鋼帯を所定回数巻回したヨー
クの内側に、孔開用ポンチの挿通孔を上面に備えた金型
を挿入し、ヨークの側面をプレス等の押圧手段により押
圧して、ヨーク上面に固定鉄心の貫通孔、次にヨーク底
面側においても同様の手段で、可動鉄心の貫通孔をそれ
ぞれ開けるといった非常に手間と時間のかかる作業を完
全に省略することが可能となり、これにより、ソレノイ
ドのヨークを単一の磁性金属鋼板を用いることと相まっ
て、効率的に、かつ、安価に製造でき利便である。
【図面の簡単な説明】
【図1】電磁弁に使用されるソレノイドの内部構造を示
す縦断面図である。
【図2】本発明のソレノイドのヨークに使用される磁性
金属鋼帯の成形前の状態を示す斜視図である。
【図3】本発明のヨークの製造工程の途中を順次説明す
るための説明図である。
【図4】磁性金属鋼帯に一対の天板部を形成した状態を
示す斜視図である。
【図5】同じく磁性金属鋼帯の側板部を形成する工程を
順次示す説明図である。
【図6】本発明のヨークの斜視図である。
【図7】従来の製造方法によりけい素鋼帯を巻回する工
程を示す概略構成図。
【図8】従来のヨークの製造工程を順次説明するための
説明図である。
【符号の説明】
1 ソレノイド 2 コイル 3 固定鉄心 4 可動鉄心 5 弁 6 弁口 A,7 ヨーク 8 モールド樹脂層 9 磁性金属鋼板 10,87 可動鉄心の挿通孔 11,86 固定鉄心の挿通孔 12 支持筒 13,16 金型 14,17 押圧金型 71 回転軸 72 巻取枠 73a ヨーク素体 74 切断手段 81 スポット溶接位置 82 金型 83 押圧固定手段 85 孔開用ポンチ B 電磁弁 S 切断位置 a,b ヨークの天板部 c,d ヨークの側板部 e ヨークの底板部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部を箱形状に矩形成形したヨークに囲
    繞されたコイルの励磁により、前記ヨークに止着した固
    定鉄心に可動鉄心を吸引作動させて弁口を開閉動作させ
    るようにしたソレノイドにおいて、前記ヨークは、その
    板厚がけい素鋼帯の板厚に比べて10倍程度厚く、か
    つ、けい素の含有率がけい素鋼帯に含有されているけい
    素の約1/2以下の含有率で作製した磁性金属鋼板にて
    構成したことを特徴とするソレノイドのヨーク。
  2. 【請求項2】 磁性金属鋼板を所定の長さに切断する工
    程と、前記所定の長さに切断された磁性金属鋼板の中央
    部に円形の貫通孔を、長さ方向の両端部には半円形の切
    欠部を形成する工程と、前記磁性金属鋼板の両端部をコ
    イル上面を覆う長さで直角に折曲して一対の天板部を形
    成する工程と、コイルの側面を相対向する位置で覆う一
    対の側板部を前記天板部の内側で折曲して磁性金属鋼板
    を箱形状に矩形成形する工程と、更に、前記一対の天板
    部の自由端となる突合せ部を溶接手段により接合し、前
    記一対の半円形の切欠部により円形な固定鉄心の挿通孔
    を形成する工程とを備えたソレノイドのヨーク製造方
    法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105452744A (zh) * 2013-11-15 2016-03-30 株式会社鹭宫制作所 电磁阀

Cited By (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105452744A (zh) * 2013-11-15 2016-03-30 株式会社鹭宫制作所 电磁阀
CN105452744B (zh) * 2013-11-15 2017-10-03 株式会社鹭宫制作所 电磁阀

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