JPH09162029A - 電磁マグネット、および電磁マグネットの製作方法、ならびに電磁マグネット用隈取コイル - Google Patents
電磁マグネット、および電磁マグネットの製作方法、ならびに電磁マグネット用隈取コイルInfo
- Publication number
- JPH09162029A JPH09162029A JP31640595A JP31640595A JPH09162029A JP H09162029 A JPH09162029 A JP H09162029A JP 31640595 A JP31640595 A JP 31640595A JP 31640595 A JP31640595 A JP 31640595A JP H09162029 A JPH09162029 A JP H09162029A
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- JP
- Japan
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- coil
- iron core
- groove
- ring
- fixed
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Abstract
(57)【要約】
【課題】隈取コイルを製作する場合の無駄材の皆無化を
図りつつ、隈取コイルを2分割する場合に比べて隈取り
の効率を良くした電磁マグネット、および電磁マグネッ
ト用隈取コイル、さらには前記両目的に加えて隈取コイ
ルの取付けに殊更無酸化炉のような特別な機器を必要と
しない電磁マグネットの製作方法を提供する。 【解決手段】電磁マグネットを例にとり説明すると、励
磁用コイル1と、固定鉄心7と、可動鉄心9とを有し、
前記可動鉄心9および固定鉄心7のいずれか一方の端面
にリング状の溝(図示実施例では7a)を形成してこの
溝内に隈取コイル8を装着し、かつ前記可動鉄心9と固
定鉄心7間に、可動鉄心9の復帰ばね10を備えるもの
において、線材をリング状に成形してその両端部をラッ
プさせた隈取コイル8を、前記リング状溝内に密着固定
する。
図りつつ、隈取コイルを2分割する場合に比べて隈取り
の効率を良くした電磁マグネット、および電磁マグネッ
ト用隈取コイル、さらには前記両目的に加えて隈取コイ
ルの取付けに殊更無酸化炉のような特別な機器を必要と
しない電磁マグネットの製作方法を提供する。 【解決手段】電磁マグネットを例にとり説明すると、励
磁用コイル1と、固定鉄心7と、可動鉄心9とを有し、
前記可動鉄心9および固定鉄心7のいずれか一方の端面
にリング状の溝(図示実施例では7a)を形成してこの
溝内に隈取コイル8を装着し、かつ前記可動鉄心9と固
定鉄心7間に、可動鉄心9の復帰ばね10を備えるもの
において、線材をリング状に成形してその両端部をラッ
プさせた隈取コイル8を、前記リング状溝内に密着固定
する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電磁マグネット、お
よび電磁マグネットの製作方法、ならびに電磁マグネッ
ト用隈取コイルに関する。
よび電磁マグネットの製作方法、ならびに電磁マグネッ
ト用隈取コイルに関する。
【0002】
【従来の技術】単相交流で励磁用コイルを励磁して誘起
した磁束は交番磁束であり、このままでは唸り音の発生
等のため、電磁マグネットとしては機能を果たさない。
した磁束は交番磁束であり、このままでは唸り音の発生
等のため、電磁マグネットとしては機能を果たさない。
【0003】このため、一部の磁束の位相を遅らせ、か
つ主磁束と合成することにより、脈動磁束を得る方法を
採っているのが一般的である。
つ主磁束と合成することにより、脈動磁束を得る方法を
採っているのが一般的である。
【0004】この遅れた位相の磁束を得る方法として隈
取コイルが使用される。
取コイルが使用される。
【0005】隈取コイルは電気導電度の優れた銅又は黄
銅等で製作される。
銅等で製作される。
【0006】従来、交流形電磁マグネット(単に電磁マ
グネットと称する)の隈取コイルは、一般に、自動プレ
ス機械によって製作されている。
グネットと称する)の隈取コイルは、一般に、自動プレ
ス機械によって製作されている。
【0007】自動プレス機械によって隈取コイルを製作
する場合は、銅板等の隈取コイル材料を、プレス型を装
着した自動プレス機械によりリング状に打抜成形して得
る。
する場合は、銅板等の隈取コイル材料を、プレス型を装
着した自動プレス機械によりリング状に打抜成形して得
る。
【0008】しかし、自動プレス機械によって隈取コイ
ルを製作する場合、リング状に打ち抜かれた後の内側と
外側のコイル材料は無駄材として廃棄されているのが実
状であり、材料に対する製品の出来高、つまり歩留りが
悪いという難点がある。
ルを製作する場合、リング状に打ち抜かれた後の内側と
外側のコイル材料は無駄材として廃棄されているのが実
状であり、材料に対する製品の出来高、つまり歩留りが
悪いという難点がある。
【0009】これに対し、特開昭54−102564号
公報には、2本の線材によって隈取コイルを形成し、こ
の2分割した隈取コイルを、鉄心極部溝内に挿入し、分
割コイルの両端部を前記溝内で抵抗溶接または冷間圧接
して固定する技術が開示されている。
公報には、2本の線材によって隈取コイルを形成し、こ
の2分割した隈取コイルを、鉄心極部溝内に挿入し、分
割コイルの両端部を前記溝内で抵抗溶接または冷間圧接
して固定する技術が開示されている。
【0010】また、実開昭58−74674号公報に
は、線材をリング状に成形してこれを鉄心極部溝内に挿
入し、無酸化炉内で加熱して溶着する技術が開示されて
いる。
は、線材をリング状に成形してこれを鉄心極部溝内に挿
入し、無酸化炉内で加熱して溶着する技術が開示されて
いる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開昭54−
102564号公報に示されるように、隈取コイルを2
分割すると、その接続部に相当する分電気抵抗が大きく
なり、隈取コイル内を流れる誘起電流が小さくなり、二
次磁束が小さくなって、隈取りの効率が低下するという
不具合がある。
102564号公報に示されるように、隈取コイルを2
分割すると、その接続部に相当する分電気抵抗が大きく
なり、隈取コイル内を流れる誘起電流が小さくなり、二
次磁束が小さくなって、隈取りの効率が低下するという
不具合がある。
【0012】一方、実開昭58−74674号公報に記
載の技術によれば、隈取コイルの取付けに殊更に無酸化
炉を必要とし、経済性の点で不利であることは否めな
い。
載の技術によれば、隈取コイルの取付けに殊更に無酸化
炉を必要とし、経済性の点で不利であることは否めな
い。
【0013】本発明の目的は、隈取コイルを製作する場
合の無駄材の皆無化を図りつつ、隈取コイルを2分割す
る場合に比べて隈取りの効率を良くした電磁マグネッ
ト、および電磁マグネット用隈取コイル、さらには前記
両目的に加えて隈取コイルの取付けに殊更無酸化炉のよ
うな特別な機器を必要としない電磁マグネットの製作方
法を提供することにある。
合の無駄材の皆無化を図りつつ、隈取コイルを2分割す
る場合に比べて隈取りの効率を良くした電磁マグネッ
ト、および電磁マグネット用隈取コイル、さらには前記
両目的に加えて隈取コイルの取付けに殊更無酸化炉のよ
うな特別な機器を必要としない電磁マグネットの製作方
法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明に係る電磁マグネ
ットは、励磁用コイルと、固定鉄心と、可動鉄心とを有
し、前記可動鉄心および固定鉄心のいずれか一方の端面
にリング状の溝を形成してこの溝内に隈取コイルを装着
し、かつ前記可動鉄心と固定鉄心間に、可動鉄心の復帰
ばねを備えるものにおいて、線材をリング状に成形して
その両端部をラップさせた隈取コイルを、前記リング状
溝内に密着固定したことを特徴とするものである。
ットは、励磁用コイルと、固定鉄心と、可動鉄心とを有
し、前記可動鉄心および固定鉄心のいずれか一方の端面
にリング状の溝を形成してこの溝内に隈取コイルを装着
し、かつ前記可動鉄心と固定鉄心間に、可動鉄心の復帰
ばねを備えるものにおいて、線材をリング状に成形して
その両端部をラップさせた隈取コイルを、前記リング状
溝内に密着固定したことを特徴とするものである。
【0015】また、本発明に係る電磁マグネットの製作
方法は、可動鉄心および固定鉄心のいずれか一方の端面
にリング状の溝を形成してこの溝内に隈取コイルを装着
するに際し、前記リング状溝内に、線材をリング状に成
形してその両端部をラップさせた隈取コイルを冷間圧接
することを特徴とするものである。
方法は、可動鉄心および固定鉄心のいずれか一方の端面
にリング状の溝を形成してこの溝内に隈取コイルを装着
するに際し、前記リング状溝内に、線材をリング状に成
形してその両端部をラップさせた隈取コイルを冷間圧接
することを特徴とするものである。
【0016】さらに、本発明に係る電磁マグネット用隈
取コイルは、電磁マグネットの可動鉄心および固定鉄心
のいずれか一方の端面に形成されたリング状溝内に装着
される隈取コイルを、線材をリング状に成形してその両
端部をラップさせた形状としたことを特徴とするもので
ある。
取コイルは、電磁マグネットの可動鉄心および固定鉄心
のいずれか一方の端面に形成されたリング状溝内に装着
される隈取コイルを、線材をリング状に成形してその両
端部をラップさせた形状としたことを特徴とするもので
ある。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、図面の一実施例
にもとづいて説明する。
にもとづいて説明する。
【0018】図において、1は励磁用のコイルであり、
2はボビンである。ボビン2の両端にはつば部を設け
る。片方のつば部には、2本の端子3が固定されてい
る。コイル1は、片方の端子3に端末を電気的に結合
し、ボビン2に任意の回数巻いた後、他の片方の端子3
に巻き終わりの端末を電気的に結合する。
2はボビンである。ボビン2の両端にはつば部を設け
る。片方のつば部には、2本の端子3が固定されてい
る。コイル1は、片方の端子3に端末を電気的に結合
し、ボビン2に任意の回数巻いた後、他の片方の端子3
に巻き終わりの端末を電気的に結合する。
【0019】4はコイル3を保護するための外装であ
る。外装4は、ボビン2にコイル1を巻いた状態で、熱
硬化性樹脂または熱可塑性樹脂で全体を覆うことにより
形成される。
る。外装4は、ボビン2にコイル1を巻いた状態で、熱
硬化性樹脂または熱可塑性樹脂で全体を覆うことにより
形成される。
【0020】5はヨークであり、片仮名のコの字状に成
形されている。材料は板状の強磁性材料を使用してい
る。
形されている。材料は板状の強磁性材料を使用してい
る。
【0021】6は補助ヨークであり、ヨーク5と同様の
板状強磁性材料で作る。ヨーク5のコの字状に曲げた底
部中心には、強磁性材料の丸棒より削り出した固定鉄心
7を加締め固定しておく。固定鉄心7を加締め固定した
反対側の端面には、外周と同心円状に溝7aを設ける。
溝7aには隈取コイル8を押圧固定する。つまり、隈取
コイル8で囲まれない外周部分には、電磁コイルで誘起
した磁束と同相の磁束(主磁束)が流れる。隈取コイル
8で囲まれた内側には、理想的には電磁コイルで誘起し
た磁束より約90度位相の遅れた磁束が流れることにな
る。
板状強磁性材料で作る。ヨーク5のコの字状に曲げた底
部中心には、強磁性材料の丸棒より削り出した固定鉄心
7を加締め固定しておく。固定鉄心7を加締め固定した
反対側の端面には、外周と同心円状に溝7aを設ける。
溝7aには隈取コイル8を押圧固定する。つまり、隈取
コイル8で囲まれない外周部分には、電磁コイルで誘起
した磁束と同相の磁束(主磁束)が流れる。隈取コイル
8で囲まれた内側には、理想的には電磁コイルで誘起し
た磁束より約90度位相の遅れた磁束が流れることにな
る。
【0022】従来、一般に、隈取コイルは、図5の
(イ)に示すように、任意の幅の銅板条11から、任意
のピッチでワッシャー形隈取コイル12をプレス機械で
抜いていた。このため、図5(イ)の斜線で塗りつぶし
た部分は無駄材となってしまう。
(イ)に示すように、任意の幅の銅板条11から、任意
のピッチでワッシャー形隈取コイル12をプレス機械で
抜いていた。このため、図5(イ)の斜線で塗りつぶし
た部分は無駄材となってしまう。
【0023】本発明では、前記無駄材の皆無化を図るた
め、図5(ロ)に示すように、銅線13をリング状に成
形して、微小な重なり部8aを有する隈取コイル8を製
作した。
め、図5(ロ)に示すように、銅線13をリング状に成
形して、微小な重なり部8aを有する隈取コイル8を製
作した。
【0024】隈取コイルは8は、固定鉄心7の溝7a内
に押圧固定される。この押圧固定は、図6の作業手順に
より行われる。
に押圧固定される。この押圧固定は、図6の作業手順に
より行われる。
【0025】まず、固定鉄心7の溝7aに隈取コイル8
を落し込む。
を落し込む。
【0026】次に、押圧治具14により隈取コイル8を
溝7a内で押圧する。
溝7a内で押圧する。
【0027】治具14は、先端が継ぎ目の無い円筒状
に、かつ前記溝7aに嵌合できるように作られている。
に、かつ前記溝7aに嵌合できるように作られている。
【0028】隈取コイル8が溝7a内で治具14により
押圧されると、初期には丸形の横断面が、最終的には溝
7aと治具14によって形成された四角の横断面の隈取
コイル8となり、結果的に固定鉄心7の溝7aに三辺が
密着固定された隈取コイル8を得ることができる。
押圧されると、初期には丸形の横断面が、最終的には溝
7aと治具14によって形成された四角の横断面の隈取
コイル8となり、結果的に固定鉄心7の溝7aに三辺が
密着固定された隈取コイル8を得ることができる。
【0029】なお、微小な重なり部8aが盛り上がらな
いようにするためには、若干治具14の押圧を強くする
だけで良い。また、このようにして潰された微小な重な
り部8aの材料密度は、少し他のところより高くなるが
特性には何等支障は無い。
いようにするためには、若干治具14の押圧を強くする
だけで良い。また、このようにして潰された微小な重な
り部8aの材料密度は、少し他のところより高くなるが
特性には何等支障は無い。
【0030】9はプランジャーであり、固定鉄心7と同
径の強磁性材料の丸棒より削り出したものである。
径の強磁性材料の丸棒より削り出したものである。
【0031】固定鉄心7と対向する端面には、前記と同
様に外周と同心円状の溝9aを設ける。
様に外周と同心円状の溝9aを設ける。
【0032】10は復帰ばねであり、常に固定鉄心7と
プランジャー9を引き離すような伸長力を与えている。
プランジャー9を引き離すような伸長力を与えている。
【0033】以上の各部品の組立は、従来の電磁マグネ
アツトとほとんど差異は無い。
アツトとほとんど差異は無い。
【0034】まず、補助ヨーク6の中心に設けた孔に、
ボビン2の片方を差し込み、ボビン2の内側円筒内にプ
ランジャー9を落し込む。この時プランジャー9の溝9
aは、ボビン2の内側円筒内にあるようにする。
ボビン2の片方を差し込み、ボビン2の内側円筒内にプ
ランジャー9を落し込む。この時プランジャー9の溝9
aは、ボビン2の内側円筒内にあるようにする。
【0035】次に、プランジャー9の溝9aに復帰ばね
10を組込む。あらかじめ固定鉄心7には隈取コイル8
が押圧固定され、この状態で、固定鉄心7の一端がヨー
ク5に加締め固定されている。
10を組込む。あらかじめ固定鉄心7には隈取コイル8
が押圧固定され、この状態で、固定鉄心7の一端がヨー
ク5に加締め固定されている。
【0036】前記の部分組立状態で、固定鉄心7の溝7
aが復帰ばね10に合致するように組み込む。
aが復帰ばね10に合致するように組み込む。
【0037】その後、図3に示すように、ヨーク5の開
口部に設けた折曲げ用突起5aを補助ヨーク6に折り曲
げ加締めることにより、組立は終了する。
口部に設けた折曲げ用突起5aを補助ヨーク6に折り曲
げ加締めることにより、組立は終了する。
【0038】組立終了した電磁マグネットの端子3間に
定格電圧を印加すると、プランジャー9は、復帰ばね1
0の伸長力に抗して、図2のように固定鉄心7側に吸引
される。この時、隈取コイル8の外側に流れる磁束が主
磁束となり、内側を流れる磁束は、主磁束より約90度
位相の遅れた磁束となる。両磁束の合成磁束は脈動磁束
となる。脈動磁束の最小部にて発生する吸引力を、復帰
ばね10の使用時最小高さ時の伸長力より大きくしてお
けば、唸り音等の発生は無い。
定格電圧を印加すると、プランジャー9は、復帰ばね1
0の伸長力に抗して、図2のように固定鉄心7側に吸引
される。この時、隈取コイル8の外側に流れる磁束が主
磁束となり、内側を流れる磁束は、主磁束より約90度
位相の遅れた磁束となる。両磁束の合成磁束は脈動磁束
となる。脈動磁束の最小部にて発生する吸引力を、復帰
ばね10の使用時最小高さ時の伸長力より大きくしてお
けば、唸り音等の発生は無い。
【0039】溝9aは、プランジャー9の吸引時に、復
帰ばね10を収納するためのものであり、復帰ばね10
の密着長が溝7a内に収納できれば、前記溝9aは不要
である。
帰ばね10を収納するためのものであり、復帰ばね10
の密着長が溝7a内に収納できれば、前記溝9aは不要
である。
【0040】なお、線材をリング状に成形してその両端
部をラップさせた隈取コイル8の内径を、当コイル8を
装着する溝7aの内径よりも小さくすれば、前記隈取コ
イル8は、溝7aの内壁を挾み込むようにして当該溝7
a内に装着され、外部から与えられる振動に対しても容
易に溝7a外に外れ出るものではなく、この種製品の製
作を自動化する場合、隣のステーションに移動する場合
に有効である。
部をラップさせた隈取コイル8の内径を、当コイル8を
装着する溝7aの内径よりも小さくすれば、前記隈取コ
イル8は、溝7aの内壁を挾み込むようにして当該溝7
a内に装着され、外部から与えられる振動に対しても容
易に溝7a外に外れ出るものではなく、この種製品の製
作を自動化する場合、隣のステーションに移動する場合
に有効である。
【0041】また、前記実施例においては、固定鉄心7
の溝7aに対して隈取コイル8を装着する場合、図6に
示すように、固定鉄心7の溝7aを上向きにして、この
溝7a内に隈取コイル8を落し込み、次に押圧治具14
により、前記溝7a内で隈取コイル8を押圧固定する場
合について例示したが、これに代えて、図1および図2
に示すヨーク5に対して固定鉄心7を加締固定するに際
し、その加締めをスピニング加締として、予め押圧治具
(図示省略)の上に隈取コイル8を置き、その上から固
定鉄心7を被せて固定鉄心7の溝7a内に隈取コイル8
をセットし、次いで固定鉄心7の上からヨーク5を被
せ、固定鉄心7の先端7bをスピニング加締によって固
定すると、固定鉄心7,ヨーク5の加締固定と固定鉄心
7,隈取コイル8の押圧固定とを同時におこなうことが
でき、電磁マグネット製作上の工程を一工程減らせる利
点がある。
の溝7aに対して隈取コイル8を装着する場合、図6に
示すように、固定鉄心7の溝7aを上向きにして、この
溝7a内に隈取コイル8を落し込み、次に押圧治具14
により、前記溝7a内で隈取コイル8を押圧固定する場
合について例示したが、これに代えて、図1および図2
に示すヨーク5に対して固定鉄心7を加締固定するに際
し、その加締めをスピニング加締として、予め押圧治具
(図示省略)の上に隈取コイル8を置き、その上から固
定鉄心7を被せて固定鉄心7の溝7a内に隈取コイル8
をセットし、次いで固定鉄心7の上からヨーク5を被
せ、固定鉄心7の先端7bをスピニング加締によって固
定すると、固定鉄心7,ヨーク5の加締固定と固定鉄心
7,隈取コイル8の押圧固定とを同時におこなうことが
でき、電磁マグネット製作上の工程を一工程減らせる利
点がある。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、隈取コイルを製作する
場合の無駄材の皆無化を図りつつ、隈取コイルを2分割
する場合に比べて隈取りの効率を良くした電磁マグネッ
ト、および電磁マグネット用隈取コイル、さらには前記
両目的に加えて隈取コイルの取付けに殊更無酸化炉のよ
うな特別な機器を必要としない電磁マグネットの製作方
法を得ることができる。
場合の無駄材の皆無化を図りつつ、隈取コイルを2分割
する場合に比べて隈取りの効率を良くした電磁マグネッ
ト、および電磁マグネット用隈取コイル、さらには前記
両目的に加えて隈取コイルの取付けに殊更無酸化炉のよ
うな特別な機器を必要としない電磁マグネットの製作方
法を得ることができる。
【図1】電磁マグネット非動作時の縦断面図である。
【図2】電磁マグネット動作時の縦断面図である。
【図3】図1の下面図である。
【図4】図1の右側面図である。
【図5】(イ)は従来形電磁マグネットに組み込まれる
隈取コイルの製作手順の具体的一例を示す図、(ロ)は
本発明で使用される隈取コイルの製作手順を示す図であ
る。
隈取コイルの製作手順の具体的一例を示す図、(ロ)は
本発明で使用される隈取コイルの製作手順を示す図であ
る。
【図6】図5に符号8で示す隈取コイルを固定鉄心7に
押圧固定する場合の作業手順を示す図である。
押圧固定する場合の作業手順を示す図である。
1…励磁用のコイル 2…ボビン 3…端子 4…外装 5…ヨーク 6…補助ヨーク 7…固定鉄心 7a…溝 8…隈取コイル 8a…重なり部 9…プランジャー 9a…溝 10…復帰ばね
Claims (5)
- 【請求項1】 励磁用コイルと、固定鉄心と、可動鉄心
とを有し、前記可動鉄心および固定鉄心のいずれか一方
の端面にリング状の溝を形成してこの溝内に隈取コイル
を装着し、かつ前記可動鉄心と固定鉄心間に、可動鉄心
の復帰ばねを備える構造の電磁マグネットにおいて、 線材をリング状に成形してその両端部をラップさせた隈
取コイルを、前記リング状溝内に密着固定したことを特
徴とする電磁マグネット。 - 【請求項2】 可動鉄心および固定鉄心のいずれか一方
の端面にリング状の溝を形成してこの溝内に隈取コイル
を装着する電磁マグネットの製作方法において、 前記リング状溝内に、線材をリング状に成形してその両
端部をラップさせた隈取コイルを冷間圧接することを特
徴とする電磁マグネットの製作方法。 - 【請求項3】 可動鉄心および固定鉄心のいずれか一方
の端面にリング状の溝を形成してこの溝内に隈取コイル
を装着する電磁マグネットの製作方法において、 ヨークに対して固定鉄心を加締固定するに際し、その加
締めをスピニング加締として、予め押圧治具の上に、線
材をリング状に成形してその両端部をラップさせた隈取
コイルを置き、その上から固定鉄心を被せて固定鉄心の
溝内に前記隈取コイルをセットし、次いで固定鉄心の上
からヨークを被せ、固定鉄心の先端をスピニング加締に
よって固定することを特徴とする電磁マグネットの製作
方法。 - 【請求項4】 電磁マグネットの可動鉄心および固定鉄
心のいずれか一方の端面に形成されたリング状溝内に装
着される隈取コイルを、線材をリング状に成形してその
両端部をラップさせた形状としたことを特徴とする電磁
マグネット用隈取コイル。 - 【請求項5】 請求項4において、線材をリング状に成
形してその両端部をラップさせた隈取コイルの内径を、
当該コイルを装着する溝の内径よりも小さくした電磁マ
グネット用隈取コイル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31640595A JPH09162029A (ja) | 1995-12-05 | 1995-12-05 | 電磁マグネット、および電磁マグネットの製作方法、ならびに電磁マグネット用隈取コイル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31640595A JPH09162029A (ja) | 1995-12-05 | 1995-12-05 | 電磁マグネット、および電磁マグネットの製作方法、ならびに電磁マグネット用隈取コイル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09162029A true JPH09162029A (ja) | 1997-06-20 |
Family
ID=18076715
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31640595A Pending JPH09162029A (ja) | 1995-12-05 | 1995-12-05 | 電磁マグネット、および電磁マグネットの製作方法、ならびに電磁マグネット用隈取コイル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09162029A (ja) |
-
1995
- 1995-12-05 JP JP31640595A patent/JPH09162029A/ja active Pending
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