JPH09264757A - 静電容量型センサ - Google Patents

静電容量型センサ

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JPH09264757A
JPH09264757A JP7463896A JP7463896A JPH09264757A JP H09264757 A JPH09264757 A JP H09264757A JP 7463896 A JP7463896 A JP 7463896A JP 7463896 A JP7463896 A JP 7463896A JP H09264757 A JPH09264757 A JP H09264757A
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counter
delay
pulse
capacitance
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JP7463896A
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English (en)
Inventor
Hajime Oda
肇 織田
Shinichi Endo
慎一 遠藤
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Seikosha KK
Original Assignee
Seikosha KK
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Publication date
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  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
  • Switches That Are Operated By Magnetic Or Electric Fields (AREA)
  • Electronic Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 確実にノイズによる誤動作を防止でき、安価
な静電容量型センサを提供する。 【解決手段】 第1および第2の遅延回路2、3の出力
パルスの発生ごとに各出力パルスの位相の進み遅れに応
じてアップカウントまたはダウンカウントを行うアップ
ダウンカウンタ5と、アップダウンカウンタ5が3から
0にアップカウントしたときおよび0から3にダウンカ
ウントしたときにそれぞれ発生する出力によって変換器
2aの静電容量に基づく物体の接離または有無を判定す
るフリップフロップ6とを設けているので、デジタル的
に物体の接離または有無を判定でき、確実にノイズによ
る誤動作を防止できる。また、従来のように精度の高い
高価なフィルタを用いる必要がなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、静電容量型センサに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の静電容量型センサは、例えば実公
昭63−36246号公報に開示されているように、パ
ルス発生回路と、このパルス発生回路の出力を2つに分
岐し、各々の出力を遅延させる2つの遅延回路とを持
ち、この2つの遅延回路の位相弁別を行う位相弁別回路
を有しているものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のものでは、ノイ
ズの進入などにより一瞬遅延回路の静電容量が変化した
だけでも検出信号を発生してしまい、誤動作してしまう
問題点を有していた。
【0004】位相弁別回路の後にコンデンサと抵抗など
からなる簡単なフィルタを挿入しても、この誤動作を防
止することは難しく、精度の高いフィルタを用いると応
答速度が遅くなったり、費用がかかってしまう。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、第1および第
2の遅延回路の出力パルスの発生ごとに各出力パルスの
位相の進みまたは遅れに応じて生じるパルスを複数回積
算的にカウントしたときに初めて検出手段の静電容量に
基づく物体の接離または有無を判定することにより、デ
ジタル的に物体の接離または有無を判定でき、確実にノ
イズによる誤動作を防止できる。また、従来のように精
度の高い高価なフィルタを用いる必要がないので安価な
静電容量型センサを提供できる。
【0006】
【発明の実施の形態】本願の請求項1に係る発明は、静
電容量変化型の検出手段と、前記検出手段の静電容量を
遅延要素とする第1の遅延回路と、第2の遅延回路と、
前記第1および第2の遅延回路にパルスを供給するパル
ス発生回路と、前記第1および第2の遅延回路の出力パ
ルスの発生ごとに各出力パルスの位相の進み遅れに応じ
てアップカウントまたはダウンカウントを行うアップダ
ウンカウンタと、このアップダウンカウンタが第1の値
までアップカウントしたときおよび第2の値までダウン
カウントしたときにそれぞれ発生する出力によって前記
検出手段の静電容量に基づく物体の接離または有無を判
定する判定手段とを備えている。
【0007】本願の請求項2に係る発明は、請求項1に
おいて、前記判定手段を、前記アップダウンカウンタが
第1の値までアップカウントしたときに出力を発生した
際、その後の所望時間は前記アップダウンカウンタが第
2の値までダウンカウントしたときに発生する出力の入
力を禁止し、前記アップダウンカウンタが第2の値まで
ダウンカウントしたときに出力を発生した際、その後の
所望時間は前記アップダウンカウンタが第1の値までア
ップカウントしたときに発生する出力の入力を禁止する
禁止手段を備えているものとしている。
【0008】本願の請求項3に係る発明は、請求項1ま
たは2において、前記カウンタを前記パルス発生回路の
出力パルスの立ち上がり時および立ち下がり時にカウン
トを行うものとしている。
【0009】本願の請求項4に係る発明は、静電容量変
化型の検出手段と、前記検出手段の静電容量を遅延要素
とする第1の遅延回路と、第2の遅延回路と、前記第1
および第2の遅延回路にパルスを供給するパルス発生回
路と、前記第1の遅延回路の出力が前記第2の遅延回路
の出力より進んでいる場合にカウントを行う第1のカウ
ンタと、前記第2の遅延回路の出力が前記第1の遅延回
路の出力より進んでいる場合にカウントを行う第2のカ
ウンタと、前記2つのカウンタの出力に応じて物体の接
離または有無を判定する判定手段とを備えている。
【0010】本願の請求項5に係る発明は、請求項4に
おいて、前記2つのカウンタをおのおの任意の所定の計
数値を設定可能なプリセッタブルカウンタとしてある。
【0011】本願の請求項6に係る発明は、請求項4ま
たは5において、前記第1のカウンタの出力信号または
入力信号が前記第2のカウンタをリセットし、前記第2
のカウンタの出力信号または入力信号が前記第1のカウ
ンタをリセットするものとしている。
【0012】本願の請求項7に係る発明は、請求項4〜
6のいずれかにおいて、前記カウンタは前記パルス発生
回路の出力パルスの立ち上がり時および立ち下がり時に
カウントを行うものとしている。
【0013】本願の請求項8に係る発明は、請求項1ま
たは4において、前記第2の遅延回路は、静電容量変化
型の検出手段の静電容量を遅延要素とするものとしてい
る。
【0014】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例を参照して
説明する。
【0015】図1において、1はパルス発生回路で、矩
形波を出力する。2は第1の遅延回路で、コンデンサと
抵抗からなる積分回路(図示せず。)などからなり、静
電容量変化型の検出手段を構成する変換器2aが接続し
てある。物体が変換器2aに近づくことにより変換器2
aの静電容量が変化すると、これが接続されている遅延
回路2の全体の静電容量も変化する。3は第2の遅延回
路で、コンデンサと抵抗からなる積分回路(図示せ
ず。)などからなり、その遅延時間は変換器2aに物体
が近接していない場合の遅延回路2の遅延時間よりも多
少長くしてある。4は位相検出回路で、ゲート回路G
1、G2およびインバータIN1、IN2からなる。5
はアップダウンカウンタで、本例では4進のものを用
い、D端子にパルスが入力する毎にダウンカウントして
オーバーフローするとボロー端子BRより信号を出力
し、U端子にパルスが入力する毎にアップカウントして
オーバーフローするとキャリー端子CRより信号を出力
する。6は判定手段を構成する保持回路で、本例ではフ
リップフロップを用いる。
【0016】次に、図2、3を参照して動作を説明す
る。
【0017】まず、図2を参照して位相検出回路4の動
作を説明する。同図に示したPa、Pb、Pc、Pd、
Peは図1に示した端子Pa、Pb、Pc、Pd、Pe
の電圧レベルを示しており、(a)は変換器2aに物体
が近接していない状態を示し、(b)は物体が近接して
いる場合の状態を示す。
【0018】図2(a)の場合、変換器2aに物体が近
接していないので遅延回路2より遅延回路3の方が遅延
時間が長くなる。よって、端子Pb、Pcの出力レベル
は図2(a)Pb、Pcのようになり、端子Pcに発生
する信号の反転出力と端子Pa、Pbにそれぞれ発生す
る信号がゲートG1に入力するので、その出力側にある
端子Pdには図2(a)Pd(実線)に示すようなパル
スPdaが発生する。このとき、ゲートG2には端子P
bに発生する信号の反転出力と端子Pa、Pcにそれぞ
れ発生する信号が入力するので、その出力側にある端子
Peのレベルは“0”に保持される。
【0019】変換器2aに物体が近接すると変換器2a
の静電容量が増加し、これに伴い遅延回路2の静電容量
が増加するので、遅延回路2の遅延時間は図2(b)の
Pbに示すように長くなり、よってゲートG2の出力側
の端子Peには図2(b)のPe(実線)に示すように
パルスPeaが発生する。このとき、ゲートG1の出力
側にある端子Pdのレベルは“0”に保持される。
【0020】次に、図3を参照して図1の全体の動作を
説明する。なお、同図において、Nは4進のアップダウ
ンカウンタ5のカウント値の状態を示し、tは動作タイ
ミング時刻を示す。また、同図に示したPd、Pe、P
br、Pcr、Poは図1に示した端子Pd、Pe、P
br、Pcr、Poの電圧レベルを示す。
【0021】t=1からt=10までは物体が近接して
いない状態の動作を示しており、この場合、上述したよ
うな位相検出回路4の動作により周期的に端子Pdに信
号が発生し、この信号によりアップダウンカウンタ5は
ダウンカウントを行い、カウントアップすると、すなわ
ちアップダウンカウンタ5の内容が0から3になると端
子Pbrへボロー信号Pbr(信号Pbr7)を出力す
る。この信号はフリップフロップ6のリセット端子に入
力するので、フリップフロップ6の端子Poへの出力は
“0”に保持される。
【0022】t=4にノイズなどのために一度遅延回路
2、3の出力の位相関係が逆転して端子Peに信号が発
生した場合を示してあるが、この信号によりアップダウ
ンカウンタ5がアップカウントしてもカウント内容が1
つ変化するのみであり、端子Pcrへ信号が出力されな
いのでフリップフロップ6はセットされず誤動作が防げ
る。
【0023】t=11からt=23までは物体が近接し
た場合であり、上述した位相検出回路4の動作により周
期的に端子Peに信号が発生し、この信号によりアップ
ダウンカウンタ5はアップカウントを行い、カウントア
ップすると、すなわちアップダウンカウンタ5の内容が
3から0になると端子Pcrへキャリー信号Pcr(信
号Pcr16、信号Pcr22)を出力し、フリップフ
ロップ6はセットされ、フリップフロップ6の端子Po
への出力は“1”に保持される。前と同様にt=14と
t=19でノイズなどのために遅延回路2、3の出力の
位相関係が逆転して端子Pdに信号が発生した場合を示
してあるが、カウントダウンしても状態が1つ変化する
のみであり、端子Pbrへ信号は出力されないのでフリ
ップフロップ6はリセットされず誤動作が防止できる。
【0024】なお、上記の例では、アップダウンカウン
タ5がダウンカウントで3をカウントしているときにノ
イズ等により端子Peに信号が発生したり、アップダウ
ンカウンタ5がアップカウントで0をカウントしている
ときにノイズ等により端子Pdにパルスが発生すると、
誤動作が発生してしまう可能性があるが、すなわち図5
において点線で示したようにt=17の状態で端子Pd
に信号Pd17が発生する場合や、t=28の状態で端
子Peに信号Pe28が発生すると、信号Pbr17や
Pcr28が出力され、1ヶのノイズにより端子Poの
レベルが反転してしまう可能性があるが、その確率は
(1/カウンタの進数)となり、パルス発生回路1が出
力するパルスの周波数を比較的高くし、カウンタの進数
を大きくすることによって瞬間的なノイズによる誤動作
の確率は低減できる。
【0025】上記誤動作の確率をさらに少なくした第2
の実施例について、図4を参照して説明する。
【0026】同図において、7aはタイマ回路で、信号
Pbrをトリガとして所定時間(本例では端子Pd、P
eに発生する1パルスを通過させるのに十分な時間t
a)だけ“1”となるセット禁止信号を出力する。8a
はタイマ回路で、信号Pcrをトリガとして所定時間
(本例では端子Pd、Peに発生する1パルスを通過さ
せるのに十分な時間ta)だけ“1”となるリセット禁
止信号を出力する。G3、G4はゲートである。タイマ
回路7a、8aおよびゲートG3、G4とで禁止手段を
構成する。なお、図1と同一番号のものは同一のものと
する。
【0027】次に、図5を参照して動作を説明する。な
お、図5は図3のt=11からの時間経過を示したもの
であり、t=16までは図3と同じである。
【0028】t=17でノイズなどにより遅延回路2と
遅延回路3の遅延時間が逆転して端子Pdに信号Pd1
7が発生すると、アップダウンカウンタ5はダウンカウ
ントして0から3へ変化するので、端子Pbrに信号P
br17が発生する。
【0029】しかし、その前に信号Pcr16によりタ
イマ回路8aから端子Riを介してリセット禁止信号R
i16(図5Ri参照)が発生しゲートG3を閉じるの
で、信号PbrはゲートG3を通過できずフリップフロ
ップ6の出力状態は保持され、誤動作が確実に防止でき
る。
【0030】同様にして、t=28でノイズなどにより
遅延回路2と遅延回路3の遅延時間が逆転して端子Pe
に信号Pe28が発生すると、アップダウンカウンタ5
はアップカウントして3から0へ変化するので、端子P
crに信号Pcr28が発生する。
【0031】しかしながら、その前に信号Pbr27に
よりタイマ回路7aから端子Siを介してセット禁止信
号Si27(図5Si参照)が発生しゲートG4を閉じ
るので、信号PcrはゲートG4を通過できずフリップ
フロップ6の出力状態は保持され、誤動作は確実に防ぐ
ことができる。
【0032】なお、タイマ回路7a、8aの出力時間は
上記に限らず、使用するカウンタの進数や、応答速度や
精度などの仕様に応じて適宜変更が可能である。また、
タイマ回路7aと8aとで出力時間を変えてもよい。
【0033】次に、第3の実施例について図6を参照し
て説明する。
【0034】同図において、9、10はプリセッタブル
カウンタ(以下、Pカウンタという。)で、9a、10
aはそれぞれPカウンタ9、10の進数を設定するため
の設定手段である。いま説明を簡単にするために、Pカ
ウンタ9、10はそれぞれ4進に設定されているとす
る。Pカウンタ9のカウントアップ信号Pbr(図1、
4に示すアップダウンカウンタ5のボロー信号と同様の
働きをする信号)は端子Pbrを介してフリップフロッ
プ6をリセットするとともにPカウンタ10をリセット
し、Pカウンタ10のアップカウント時のカウントアッ
プ信号Pcr(図1、4に示すアップダウンカウンタ5
のキャリー信号と同様の働きをする信号)は端子Pcr
を介してフリップフロップ6をセットするとともにPカ
ウンタ9をリセットする。Pカウンタ9は第1のカウン
タを構成し、Pカウンタ10は第2のカウンタを構成す
る。なお、図1と同一番号のものは同一のものとする。
【0035】次に、図7を参照して動作を説明する。
【0036】同図において、NC9およびNC10はそ
れぞれPカウンタ9およびPカウンタ10の内容(カウ
ント数)を表し、tは経過の時刻を表す。
【0037】t=14までは物体が近接していない状態
であり、先の例と同様に周期的に端子Pdに信号が発生
し、Pカウンタ9はカウントを行い、カウントアップす
ると、すなわちNC9が3から0になると端子Pbrに
信号Pbr(信号Pbr5、信号Pbr11)を出力す
る。
【0038】t=3、7および8にはノイズなどのため
に遅延回路2と遅延回路3の遅延時間の長さが逆転して
端子Peに信号Peが発生した場合を示している。この
場合、その後、端子Pbrに発生する信号Pbr5によ
りNC10は1から0へ、信号Pbr11によりNC1
0は2から0へリセットされるので、Pカウンタ10は
カウントアップすることがなくノイズによる誤動作を防
止できる。
【0039】t=15からt=27までは物体が近接し
た場合であり、周期的に端子Peに信号が発生し、この
信号によりPカウンタ10はカウンタを行い、カウント
アップすると、端子Pcrへ信号Pcr(信号Pcr1
9、信号Pcr24)を出力し、フリップフロップ6は
セットされ、端子Poへの出力は“1”に保持される。
また、信号Pcrが出力されるとPカウンタ9の内容す
なわちNC9は0にリセットされる。
【0040】t=20および21に、ノイズなどのため
に遅延回路2、3の遅延時間の長さが逆転して端子Pd
に信号が発生した場合を示してある。この場合、その
後、端子Pcrに発生する信号Pcr19によりNC9
は3から0へリセットされるので、Pカウンタ9はカウ
ントアップすることがなく、ノイズによる誤動作を防止
できる。
【0041】なお、この例では2つのPカウンタの進数
は4進ずつで同じにしたが、これに限らず、進数は増減
してもよし、それぞれのカウンタの進数を異なる値にし
てもよい。例えば、タッチスイッチとしての応用の場合
には手などの物体の近接している時間は近接していない
時間に比べて短く、ほとんどの時間は端子Pdに出力さ
れていると考えてもよい。したがって、Pカウンタ9の
進数はPカウンタ10の進数よりも小さくして、信号P
brを出力し易くするようにしておけば誤動作する可能
性は格段に減少する。また、使用用途が固定しており、
カウンタの進数を変える必要がない場合はプリセッタブ
ルにかわって通常のカウンタを用いて差し支えない。
【0042】また、この例ではPカウンタ9の出力によ
りPカウンタ10をリセットし、Pカウンタ10の出力
によりPカウンタ9の出力をリセットするようにした
が、ゲートG1の出力によりPカウンタ10をリセット
し、ゲートG2の出力によりPカウンタ9をリセットす
るようにしてもよい。この場合、ゲートG1またはゲー
トG2からPカウンタの進数だけ連続してパルスが発生
したときに初めてPカウンタ9、10からカウントアッ
プ信号が発生する。したがって、離散的にノイズによる
信号が発生する場合は、確実に誤動作を防止できる。
【0043】次に、図8を参照して他の実施例を説明す
る。この例は、パルス発生回路1が出力するパルスの立
ち上がりおよび立ち下がりの両方のタイミングにおいて
カウンタへのカウント入力信号を発生するものである。
【0044】同図において、84は位相検出回路で、イ
ンバータIN3、IN4、IN5とゲート回路G5、G
6、G7、G8、G9、G10からなる。なお、図1と
同一番号のものは同一のものとする。
【0045】ゲートG5、G6、G7、G8の出力信号
をそれぞれPda、Pdb、Pea、Pebとすると、
これらの信号は端子Pa、Pb、Pcの電圧レベルが図
9に示される状態のときに“1”となる。図9におい
て、ゲートG5の出力である出力信号PdaとゲートG
7の出力である出力信号Peaは、先に図1に示した実
施例における端子Pdと端子Peに発生するものと同一
であり、すなわちこれらは図2(a)Pd、図2(b)
Peにおいて実線で示した信号と同一であり、パルス発
生回路1が出力するパルスの立ち上がり時点で発生す
る。ゲートG6の出力である出力信号PdbとゲートG
8の出力である出力信号Pebは、パルス発生回路1が
出力するパルスの立ち下がり時に発生し、具体的には、
図2(a)Pd、図2(b)Peで破線で示した信号と
なる。
【0046】この例では、先に示した例と比較して、カ
ウンタに入力されるパルス数が2倍になるため、パルス
発生回路1が出力するパルスの周波数を1/2にでき、
消費電流を低減できる。よって、電池駆動の製品に適用
する場合などに好都合である。
【0047】なお、位相検出回路84は図1、図4、図
6の位相検出回路4の代わりに用いてもよい。
【0048】ところで上記の各実施例においては、アッ
プダウンカウンタとして、アップカウント用のクロック
入力端子とダウンカウント用のクロック入力端子を備え
たものを用いたが、これに代えて図10に示すようなア
ップ/ダウン切換端子U/Dとクロック入力端子Cpを
備えたアップダウンカウンタを用いてもよい。この場合
には、クロック入力の立ち上がり時における端子U/D
の電圧レベルによってアップダウンが切り換えられるた
め、同図示のように端子Pd、Peをそれぞれ端子U/
D、Cpに直接接続すればよい。したがって、上記各実
施例における位相検出回路4を省略することができる。
【0049】また、上記のようなアップダウンカウンタ
はCPUを用いて実現することもできる。例えば、RA
M、加減算回路等を内蔵するCPUを用い、アップダウ
ンカウントはRAM内のカウント値をレジスタに読み出
して加算または減算を行なった後、再びRAMに格納す
ることで実行できる。上記各実施例におけるアップダウ
ンカウント以外の処理についてもソフト処理により実現
可能である。実際のソフト処理の説明は上記で説明した
動作をフローチャート化すればよいため、ここでは省略
する。
【0050】また、上述した各例において、第2の遅延
回路3に変換器2aと同様な静電容量変化型の変換器を
接続し、これを遅延時間決定要素として用いてもよい。
この場合、第1、第2の遅延回路2、3のそれぞれに同
様のに変換器を接続することにより、変換器の温度特性
等を相殺できるので、精度の高い検出が可能になる。な
お、このような構成を採用する場合、第2の遅延回路3
に接続する変換器は、その検出領域内に検出対象となる
物体が侵入しない位置に設置することが望ましい。
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、第1および第2の遅延
回路の出力パルスの発生ごとに各出力パルスの位相の進
み遅れに応じてアップカウントまたはダウンカウントを
行うアップダウンカウンタと、このアップダウンカウン
タが第1の値までアップカウントしたときおよび第2の
値までダウンカウントしたときにそれぞれ発生する出力
によって検出手段の静電容量に基づく物体の接離または
有無を判定する判定手段とを設けているので、確実にノ
イズによる誤動作を防止でき、従来のようにノイズ防止
用の高価なフィルタを設ける必要がないので安価に構成
できる。
【0052】そして、アップダウンカウンタが第1の値
までアップカウントしたときに出力を発生した際、その
後の所望時間は前記アップダウンカウンタが第2の値ま
でダウンカウントしたときに発生する出力の入力を禁止
し、前記アップダウンカウンタが第2の値までダウンカ
ウントしたときに出力を発生した際、その後の所望時間
は前記アップダウンカウンタが第1の値までアップカウ
ントしたときに発生する出力の入力を禁止することによ
り、より確実な誤動作防止が行える。
【0053】アップダウンカウンタの代わりに第1と第
2のカウンタを用いても同様の効果が得られる。
【0054】第1と第2のカウンタを用いる場合、おの
おの任意の所定の計数値を設定可能にすると、使用用途
に応じた誤動作防止が行える。
【0055】第1のカウンタの出力信号または入力信号
は前記第2のカウンタをリセットし、前記第2のカウン
タの出力信号または入力信号は前記第1のカウンタをリ
セットするようにすれば、より一層誤動作を防止の防止
が可能になる。
【0056】カウンタをパルス発生回路の出力パルスの
立ち上がり時および立ち下がり時にカウントを行うもの
とすれば、パルス発生回路として低周波数の出力パルス
を発生するものを用いることができ、消費電流を低減で
きる。
【0057】第2の遅延回路として、静電容量変化型の
検出手段の静電容量を遅延要素とするものを用いれば、
第1、第2の遅延回路のそれぞれに静電容量変化型の検
出手段を接続することにより、検出手段の温度特性等を
相殺できるので、精度の高い物体の検出が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すブロック図。
【図2】図1の動作説明のためのタイミングチャート。
【図3】図1の動作説明のためのタイミングチャート。
【図4】本発明の他の実施例を示すブロック回路図。
【図5】図4の動作説明のためのタイミングチャート。
【図6】本発明のさらに他の実施例を示すブロック図。
【図7】図6の動作説明のためのタイミングチャート。
【図8】本発明のさらに他の実施例を示すブロック図。
【図9】図8の動作説明のための説明図。
【図10】本発明のさらに他の実施例の一部を示したブ
ロック回路図。
【符号の説明】
1 パルス発生回路 2 第1の遅延回路 2a 検出手段 3 第2の遅延回路 5 アップダウンカウンタ 6 判定手段 7a、8a、G3、G4 禁止手段 9 第1のカウンタ 10 第2のカウンタ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静電容量変化型の検出手段と、 前記検出手段の静電容量を遅延要素とする第1の遅延回
    路と、 第2の遅延回路と、 前記第1および第2の遅延回路にパルスを供給するパル
    ス発生回路と、 前記第1および第2の遅延回路の出力パルスの発生ごと
    に各出力パルスの位相の進み遅れに応じてアップカウン
    トまたはダウンカウントを行うアップダウンカウンタ
    と、 このアップダウンカウンタが第1の値までアップカウン
    トしたときおよび第2の値までダウンカウントしたとき
    にそれぞれ発生する出力によって前記検出手段の静電容
    量に基づく物体の接離または有無を判定する判定手段と
    を備えたことを特徴とする静電容量型センサ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記判定手段は、前
    記アップダウンカウンタが第1の値までアップカウント
    したときに出力を発生した際、その後の所望時間は前記
    アップダウンカウンタが第2の値までダウンカウントし
    たときに発生する出力の入力を禁止し、前記アップダウ
    ンカウンタが第2の値までダウンカウントしたときに出
    力を発生した際、その後の所望時間は前記アップダウン
    カウンタが第1の値までアップカウントしたときに発生
    する出力の入力を禁止する禁止手段を備えているもので
    あることを特徴とする静電容量型センサ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記カウン
    タは前記パルス発生回路の出力パルスの立ち上がり時お
    よび立ち下がり時にカウントを行うものであることを特
    徴とする静電容量型センサ。
  4. 【請求項4】 静電容量変化型の検出手段と、 前記検出手段の静電容量を遅延要素とする第1の遅延回
    路と、 第2の遅延回路と、 前記第1および第2の遅延回路にパルスを供給するパル
    ス発生回路と、 前記第1の遅延回路の出力が前記第2の遅延回路の出力
    より進んでいる場合にカウントを行う第1のカウンタ
    と、 前記第2の遅延回路の出力が前記第1の遅延回路の出力
    より進んでいる場合にカウントを行う第2のカウンタ
    と、 前記2つのカウンタの出力に応じて物体の接離または有
    無を判定する判定手段とを備えたことを特徴とする静電
    容量型センサ。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記2つのカウンタ
    はおのおの任意の所定の計数値を設定可能なプリセッタ
    ブルカウンタであることを特徴とする静電容量型セン
    サ。
  6. 【請求項6】 請求項4または5において、前記第1の
    カウンタの出力信号または入力信号は前記第2のカウン
    タをリセットし、前記第2のカウンタの出力信号または
    入力信号は前記第1のカウンタをリセットすることを特
    徴とする静電容量型センサ。
  7. 【請求項7】 請求項4〜6のいずれかにおいて、前記
    カウンタは前記パルス発生回路の出力パルスの立ち上が
    り時および立ち下がり時にカウントを行うものであるこ
    とを特徴とする静電容量型センサ。
  8. 【請求項8】 請求項1または4において、前記第2の
    遅延回路は、静電容量変化型の検出手段の静電容量を遅
    延要素とするものであることを特徴とする静電容量型セ
    ンサ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100859669B1 (ko) * 2006-11-08 2008-09-23 전자부품연구원 터치센서
KR100917999B1 (ko) * 2007-09-27 2009-09-18 (주)코아리버 가변 환경을 고려한 접촉 감지 센서 및 감지 방법
KR100940907B1 (ko) * 2008-09-04 2010-02-08 영남대학교 산학협력단 저항과 클록 주파수에 무관한 정전용량 센싱 터치키 및 그 동작 방법

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