JP2004197579A - 回転信号入力装置 - Google Patents

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Maki Fukasaku
真希 深作
Mitsuhiko Watabe
光彦 渡部
Kimio Miyashita
喜三夫 宮下
Chikayuki Okamoto
周幸 岡本
Shoji Sasaki
昭二 佐々木
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Abstract

【課題】エンジン制御におけるエンジン回転検出方法およびクランク角度位置検出方法において、波形成形およびノイズ除去回路が複雑になるとともに、広い回転範囲では精度の点で問題があった。
本発明は、ハードウェア規模の拡大を避け、フィルタ遅延による影響を無くし、クランク角度基準位置検出精度の良い信号入力装置を提供することにある。
【解決手段】少なくとも角度位置、または回転数を検出する磁気式検出素子を用いたセンサと、前記センサのレベル判定をする比較器と、前記比較器の基準レベル信号を生成する基準レベル生成器と、前記比較器の出力信号のノイズ成分を除去するフィルタ回路を有し、比較器の出力信号の立ち上がりと立ち下がりのフィルタ遅延時間を個別に設定する手段を有することで実現する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、信号処理器に係り、特にエンジン制御におけるエンジン回転検出信号処理やクランク角度位置検出における回転信号処理に好適な回転信号入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】特公平3-36146号公報
【特許文献2】特開平5-141335号公報
【0003】
エンジン制御装置は、そのほとんどがエンジン回転検出手段を有し、方形波パルスをクランク軸、その他回転軸の角度位置関数として検出生成している。例えば、クランク角度の基準位置は、エンジン回転センサで検出する回転信号の電位レベルが+〜−に移る、即ち、0(V)点を横切るタイミングで検出される。一般に入力処理回路には、波形整形、およびノイズ除去用回路として、フィルタ回路を備えている。しかし、ノイズ除去を重視し、このフィルタ回路の遅延時間を安易に長くすると、ノイズによる誤動作は少なくなるが、クランク回転が高速回転時に、クランク角度の検出位置に大きな誤差を生じ、クランク角度の基準位置である0(V)点の検出位置が不正確になる。また、検出位置を重視すると、フィルタ回路の効果が薄れ、ノイズ等の影響を受け易いという欠点があった。
【0004】
この改善方法として、前記特許文献1では、エンジン回転速度に応じて、ノイズ除去用フィルタ回路に対して時定数変更手段により時定数を変化させ、さらに、波形成形回路のスレッショルドレベルを変化させるなどして、リクランク角度基準位置の検出精度の確保を実現している。また、前記特許文献2は、フィルタ回路によるクランク角度基準位置の検出の誤差補正をマイクロコンピュータの計算によって行い実現させている。それは、信号処理により入力される信号の位相遅れを、ハードウェアの追加なしで連続的に補償するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記特許文献1の技術では、エンジンの低回転時に、フィルタ回路の時定数を大きくし、高回転時では、時定数小さくするように変化させている。したがって、この方式では、時定数の切り替え数と同数のフィルタ回路を必要とし、エンジン回転数に対し、高精度に対応しなければならない。そのために、いくつかの設定領域を設けようとすると、ハードウェア規模の拡大や、構成の複雑化を招く。また、エンジン高回転時、時定数を小さくしても、時定数が存在する以上遅延は存在するから、クランク角度基準位置の検出誤差の発生は免れない。
【0006】
また、前記特許文献2の場合は、エンジンの回転信号を、フィルタ回路を通してマイクロコンピュータに入力し、フィルタ回路によるクランク角度基準位置の検出の誤差補正を、マイクロコンピュータにより、計算によって行なっている。しかしこの方式では、ソフトウェアで遅延の補正ができたとしても、フィルタ回路あるいは回路素子の温度特性の補正までは対応できない。したがって、クランク角度基準位置の検出誤差につながることが懸念される。また、ソフトウェアでの処理が増えるため、マイクロコンピュータのソフト負荷が大きくなる問題がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決するために、少なくとも角度位置、または回転数を検出する磁気式検出素子を用いた回転センサと、前記センサのレベル判定をする比較器と、前記比較器の基準レベル信号を生成する基準レベル生成器と、前記比較器の出力信号のノイズ成分を除去するフィルタ回路を有し、比較器の出力信号の立ち上がりと立ち下がりのフィルタ遅延時間を個別に設定する手段を有することで実現する。
【0008】
エンジン制御に用いられる角度位置信号あるいは回転数信号を検出するセンサの信号をエンジン制御マイクロコンピュータに入力して前記エンジンの制御をおこなう前記センサからの回転信号入力装置において、前記センサからの信号レベルを判定する比較器と、前記比較器の基準レベル信号を生成する基準レベル生成器と、前記比較器の出力側に接続され前記比較器の出力信号のノイズ成分を除去するフィルタ回路と、前記フィルタ回路は前記比較器の出力信号に対して信号の立ち上がりあるいは立下りにおいて遅延させるフィルタ回路であることにある。
【0009】
また、基準レベル生成器に入力されるセンサ電圧を生成する分圧器に負方向あるいは正方向の入力を抑制するダイオードを設けたことにある。また、前記比較器の基準レベルを生成する基準レベル生成器は、可変スライスレベル時定数設定手段を有し,前記センサからの分圧された回転信号レベルに応じて前記比較器の基準電圧を生成することにある。また、クロックを生成するクロック生成手段と、前記フィルタ回路は前記生成されたクロック信号を基準クロックとして前記比較器の立ち上がりを予め定められた時間だけ遅延させるために所定数をカウントするカウンタと、前記カウンタが前記所定数カウントしたときに生成される信号と前記比較器の出力信号との論理積が成立したとき前記比較器の出力信号の立ち上がり信号を出力する論理積回路とから構成されたフィルタ回路を備えたことにある。
【0010】
また、前記カウンタは前記比較器の出力信号が持続信号であるときカウントを継続し、断続信号であるときはその都度リセットされるカウンタであることにある。また、前記クロックの異常を検出する異常検出器と、前記フィルタの出力信号と前記比較器の出力を選択出力する選択器とを有し前記異常検出器によりクロック生成器の異常が検出されたとき前記比較器の出力信号を選択出力する選択器を備えたことにある。また、複数の前記分圧回路および時定数設定手段を外付けとし、複数の比較器およびフィルタ回路出力回路と一つの共通クロック生成器とを集積回路部分に設けて構成したことに特徴がある。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例について、図を用いて説明する。図1は、本発明の一実施例の回路構成図を示している。1はエンジンの回転数およびクランク角度位置を検出するエンジン回転センサであり、一般的には磁気式の検出素子により、エンジン回転により発生する起磁力を検出する回転センサである。2はエンジンの回転信号1aの電圧レベルを、後段回路に最適な電圧レベルに変換して供給する分圧器であり、ダイオード21aにより負入力を防止する機能も有している。分圧信号2bを生成するセンサ電圧の分圧器(抵抗R1,R2による分圧器)により分圧される。ダイオード21aは前記抵抗R1,R2による分圧器に並列に接続される。前記3は、分圧された回転信号2aの電圧レベルを検出する比較器であり、後述する基準レベル信号8aと電圧比較を行い、比較結果の信号3aをフィルタ回路4に出力する。
【0012】
フィルタ回路4では、所定周期以下のノイズ信号(高周波信号)を除去し、出力段回路5を介して、出力信号5aをマイクロコンピュータ10に出力する。マイクロコンピュータ10ではこの信号により車両制御に用いる。6は前記基準レベル信号8aを生成する可変スライスレベル生成器である。分圧器2を介した回転信号、すなわち抵抗R1、R2で分圧された回転信号2bが入力されると、その信号レベルに応じて、可変スライスレベル時定数決定器7のコンデンサ72に、回転信号2bの電圧を印加する。回転信号2bの電圧レベルが下降し始めると、可変スライスレベル時定数決定器7に対する電圧供給が停止し、抵抗71、コンデンサ72により決定されるフィルタ時定数で、コンデンサ72の電圧レベルが低下する。
【0013】
信号6aは、コンデンサ72の電圧レベルを、バッファを介して出力する信号であり、その電圧レベルは、コンデンサ72と等価である。即ち、信号6aは、回転信号2bにより電圧レベルが上昇し、電圧レベルの下降は抵抗71とコンデンサ72のフィルタ時定数によりきまる。8はセレクタであり、基準レベル信号8aは、信号3aがハイレベル時には0(V)を出力し、信号3aがロウレベルになったときは、信号6aを出力する。9はクロック9aを生成する発振器であり、フィルタ回路4のクロック源となる。
【0014】
図2は、図1に示した各部の信号波形を示したタイミング図である。エンジン回転センサ1で検出された回転信号1aが入力されると(図2の(A))、分圧器2により、各々分圧された信号2a、および信号2bが生成される。そして、回転信号2bにより、信号6aが生成され(図2の(B))、信号6aの上昇は、回転信号2bに依存し、下降は、抵抗71、コンデンサ72のフィルタ時定数による。基準レベル信号8aは(図2の(C))、信号3a(図2の(D))と信号6aにより生成される。回転信号2bは、回転信号2aよりも必ず低い電圧になる。すなわち回転信号2aがロウになるまで、回転信号2aが信号6aより大となった時、信号3aがハイとなり、この間基準レベル信号8aは0(V)となる。逆に、回転信号2aが信号6aより小となった時、信号3aが0(V)となり、基準レベル信号8aは信号6aとなる。
【0015】
このように、比較器3で用いる基準レベル信号8aを可変するのは、耐ノイズ性を向上させるためである。回転信号1aが0(V)以下の時、回転信号2aは0(V)近傍となる。この時、回転信号2aにノイズが混入しても、基準レベル信号8aをノイズレベルより十分大きくなるようにする。具体的には、分圧器2の各定数、および抵抗71、コンデンサ72を設定する。また、基準レベル信号8aの最大値を回転信号2bに依存させるのは、エンジン回転信号1aのダイナミックレンジに追従させるためである。
【0016】
信号3aは、比較器3の出力信号であり、回転信号2aと基準レベル信号8aを比較した信号である。回転信号2aの立ち上がり時、回転信号2aが基準レベル信号8aよりも大となると、比較器3の出力が反転動作して出力がハイレベルとなり、信号3aを出力する。回転信号2aの立ち下がり時、回転信号2aが基準レベル信号8aを横切ると、比較器3の出力が反転動作して、信号3aはロウレベルとなる。よって信号3aの立ち下がりエッジteは、エンジン回転信号1aのクランク角度の基準位置である0(V)点のタイミングになる。
【0017】
信号4aは、フィルタ回路4の出力信号であり、図2の(E)に示すようにフィルタには、信号3aの立ち上がりエッジのみ有効である。前述の基準レベル信号8aの可変と合せて、回転信号2aの0(V)時の耐ノイズ性を向上させるのが目的である。逆に、信号3a立ち下がりエッジ、即ち、回転信号1aのクランク角度の基準位置teでは、遅延を発生させずに、マイクロコンピュータ10に入力させている。また、耐ノイズ性に関しては、基準レベル信号8aに対し、回転信号2aのダイナミックレンジが十分に確保されているので問題は無い。このように、信号3aの立ち上がりエッジでは、ノイズ除去を行い、誤動作のないシステムを実現し、信号3aの立ち下がりエッジでは、遅延による影響を無くすことにより、クランク角度基準位置検出を精度良く行なうことが出来る。
【0018】
図3は本発明の実施例の構成を示している。1、3〜10は、前記図1の実施例と同様であり、図3は、図1の場合とは逆にダイオード21bにより正入力を防止する機能を有する。図4は、図3に示した各部の信号波形を示した図である。エンジン回転センサ1で検出された回転信号1a(図4の(A))が入力されると、分圧器2により、各々分圧された信号2a、および信号2b(図4の(B))が生成される。そして、回転信号2bにより、信号6aが生成され(図4の(B))、信号6aの下降は、回転信号2bに依存し、上昇は、抵抗71、コンデンサ72のフィルタ時定数による。
【0019】
基準レベル信号8aは、信号3aと信号6aにより生成される。回転信号2bは、回転信号2aよりも必ず高電圧になる。即ち、回転信号2aがハイになるまで、回転信号2aが信号6aより小となり、信号3a(図4の(D))がロウレベルとなり、基準レベル信号8aは0(V))となる。逆に、回転信号2aが信号6aより大となった時、信号3aが0(V))となり、基準レベル信号8aは信号6aとなる。このように、比較器3で用いる基準レベル信号8aを可変するのは、耐ノイズ性を向上させるためである。回転信号1aが0(V)以上の時、回転信号2aは0(V))近傍となる。この時、回転信号2aにノイズが混入しても、基準レベル信号8aをノイズレベルより十分大となるように、分圧器2の各定数、および抵抗71、コンデンサ72を設定する。また、基準レベル信号8aの最小値を回転信号2bに依存させるのは、エンジン回転信号1aのダイナミックレンジに追従させるためである。
【0020】
信号3aは、比較器3の出力信号であり、回転信号2aと基準レベル信号8aを比較した信号である。回転信号2aの立ち下がり時、回転信号2aが基準レベル信号8aよりも小となると、比較器3が反転動作して出力がロウとなり、信号3aを出力する。回転信号2aの立ち上がり時、回転信号2aが基準レベル信号8aを横切ると、比較器3が反転動作して、信号3aはハイとなる。よって信号3aの立ち下がりエッジは、エンジンの回転信号1aの、クランク角度の基準位置である0(V)点のタイミングになる。
【0021】
信号4aは、フィルタ回路4の出力信号であり、図4の(E)に示すようにフィルタには、信号3aの立ち下がりエッジのみ有効である。前述の基準レベル信号8aの可変と合せて、回転信号2aの0(V)時の耐ノイズ性を向上させるのが目的である。逆に、信号3aの立ち上がりエッジ、即ち、回転信号1aのクランク角度の基準位置では、遅延を発生させずに、マイクロコンピュータ10に入力させている。また、耐ノイズ性に関しては、基準レベル信号8aに対し、回転信号2aのダイナミックレンジが十分に確保されているので問題は無い。このように、信号3aの立ち下がりエッジでは、ノイズ除去を行い、誤動作のないシステムを実現し、信号3aの立ち上がりエッジでは、遅延による影響を無くすことにより、クランク角度基準位置検出を精度良く行なうことが出来る。
【0022】
図5はフィルタ回路4の内部構成例を示している。41は信号3aを入力し、信号の変化を検出するエッジ検出器である。42はデジタルフィルタであり、エッジ検出器41で、信号3aの信号変化を検出した時、フィルタ時間を、クロック9aを分解能としてカウントし、信号3aに対して所定の時間、信号を遅延させる。43はフィルタリング信号42aと信号3aとの論理積をとり、信号4aを出力するゲートである。
【0023】
図6は、図5に示した各部の信号波形を示した図である。区間44はノイズ無し時、区間45はノイズ有り時の波形である。図6の(A)に示した信号3aの信号変化をエッジ検出器41で検出すると、エッジ検出信号41a(図6の(B))により、デジタルフィルタ42がカウンタ動作42'(図6の(C))を開始する。カウント動作42'が所定カウントすると、信号42aに反映され(図6の(D))、フィルタ時間として機能する。そして、ゲート43でフィルタリング信号42aと信号3aの論理積をとり、信号4a(図6の(E))として出力する。論理積をとることにより、信号3aの立ち上がりエッジでは、フィルタ時間の遅延後に信号4aが変化し、信号3aの立ち下がりエッジでは、フィルタを介さずに信号4aは信号3aに追従する。すなわち、信号4aの立ち下がりエッジは、エンジンの回転信号1aの、クランク角度の基準位置である0(V)点のタイミングになる。
【0024】
図6の区間45は、信号3aにノイズが混入した例を示した。信号3aの立ち上がり時ノイズが混入すると、エッジ検出器41で信号変化を検出し、その都度カウンタはリセットされカウント動作42'を初期値からカウンタを再開するカウンタである。図6の区間45において、例えば図のようにノイズがあると、カウンタはその都度リセットし初期値からカウントする。これは、このようにフィルタ時間内にノイズが混入すると、そのノイズは除去されることになる。このロジックフィルタ回路のシンプルな回路構成で、遅延による影響を無くし、クランク角度基準位置検出を精度良く行なうことが出来る。また同時に、信号3aの立ち上がりエッジでは、デジタルフィルタ42によりノイズを除去することができるので、誤動作のないシステムを実現することができる。図6の(F)は回転信号1aを示している(図2の(A)に対応する)。
【0025】
また、図5のフィルタ回路4は、図7に示すような他の実施例の回路構成によっても実現することができる。図7は、フィルタ回路4の内部構成例である。46は、抵抗、コンデンサからなるアナログフィルタであり、信号3aを入力し、信号3aに対して所定の時間、信号を遅延させる。47はバッファであり、アナログフィルタ46の出力信号、すなわちフィルタリング信号46aをパルス信号47aにする。43はフィルタリング信号47aと信号3aとの論理和をとり、信号4aを出力するゲートである。
【0026】
図8は、図7に示した各部の信号波形を示した図である。アナログフィルタ46に信号3a(図8の(A))が入力されると、その信号3aの電圧レベルに応じて、抵抗、コンデンサにより決定されるフィルタ時定数で、信号46aの電圧レベルが上昇、または下降する信号が得られる(図8の(B))。その遅延が、フィルタ時間として機能する。フィルタリング信号46aは、バッファ47の閾値48により、パルス信号47aになる(図8の(C))。また、チャタリングを防止のために、閾値48は、立ち上がり時と立ち下がり時でヒステリシスをもたせるとよい。
【0027】
そして、ゲート43でフィルタリング信号47aと信号3aの論理積をとり、その出力信号は4aである(図8の(D))。論理積をとることにより、信号3aの立ち上がりエッジでは、フィルタ時間の遅延後に信号4aが変化し、信号3aの立ち下がりエッジでは、フィルタを介さずに信号4aは信号3aに追従する。すなわち、信号4aの立ち下がりエッジは、エンジンの回転信号1aの、クランク角度の基準位置である0(V)点のタイミングになる。
【0028】
図9は、本発明の他の実施例の回路構成図で、発信器9の異常時のフェールセーフを有した実施例である。符号1〜10は前記図1の実施例と同様である。11はクロック9aの有無を検出する異常検出器、12はセレクタで、異常検出器11から出力されるフェールセーフ信号11aを受け、比較器3で出力される信号3aとフィルタ回路4で論理処理された信号4aを切り替える。異常検出器11は、発信器9から供給されるクロック9aが、ハイ状態、もしくはロウ状態が所定時間継続した場合、フェールセーフ信号11aを出力する。
【0029】
また、このフェールセーフ信号11aによって、セレクタ12は切り替えられ、通常のクロック9a発生時は信号4a側が選択され、クロック9aがハイもしくはロウに固定された場合は、比較器3が生成する信号3a側が選択される。このような構成により、何らかの原因によってクロック9aがハイもしくはロウに固定された場合、即ち、クロック9aが無くなり、フィルタ回路4内部のデジタル回路が停止し、信号4aが出力されなくなった場合でも、比較器3の動作に応じて、信号3aを出力することができるので、常にクランク角度基準位置検出を行なうことが出来る。
【0030】
図10は、本発明を多入力で構成した場合の一実施例の回路構成を示す図である。1〜8、10は前記図1の実施例と同様である。9はクロック9aを生成する発振器、13A(A13−1〜A13−5)はセンサ信号変換ブロックで、3〜6、8の一連の接続回路からなるセンサ信号変換ブロックである。14はセンサ信号変換ブロック13を少なくとも2つ以上内蔵したICを示している。発振器9で生成されたクロック9aは、複数のセンサ信号変換ブロックA13−1〜A13−5のフィルタ回路4に供給される。このような構成にすることにより、複数のセンサ信号変換ブロックA13−1〜A13−5内部のフィルタ回路4において、同一のクロック9aで遅延を発生させるので、複数回路間での遅延量のばらつきがなくなり、精度の良い遅延を実現することができる。また、発振器9を共有できるので、個別に設ける場合に比べて、ハードウェア規模を小さくすることができる利点がある。
【0031】
図11は、本発明の、他の実施例の回路構成を示す図である。1〜8、10、12は前記図1の場合と同様である。9はクロック9aを生成する発振器、11は異常検出器で、クロック9aの有無に応じて、フェールセーフ信号11aを出力する。13B(B13−1〜B13−5)は3〜6、8、12、の一連の接続回路からなるセンサ信号変換ブロック、14はセンサ信号変換ブロック13を少なくとも2つ以上内蔵したICである。
【0032】
発振器9で生成されたクロック9aは、異常検出器11、および複数のセンサ信号変換ブロックB13−1〜B13−5のフィルタ回路4に供給される。このような構成とすることにより、複数のセンサ信号変換ブロックB13内の、複数のフィルタ回路4において、同一のクロック9aで遅延を発生させるので、複数回路間での遅延量のばらつきがなくなり、精度の良い遅延を実現することができる。また、何らかの原因によってクロック9aが無くなった場合でも、フェールセーフ信号11aによって、セレクタ12が切り替えられ、比較器3の動作に応じて、信号3aを出力することができるので、常にクランク角度基準位置検出を行なうことが出来る。また、発振器9、及び異常検出器11を共有出来るので、個別に設ける場合に比べて、ハードウェア規模を小さくすることができる。
【0033】
本発明によれば、シンプルな回路構成で、クランク角度基準位置検出精度の良いエンジン制御装置を提供することが出来る。
【0034】
【発明の効果】
本発明によれば、シンプルな回路構成で、クランク角度基準位置検出精度の良い信号入力装置を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示す図である。
【図2】本発明の一実施例の動作波形を示す図である。
【図3】本発明の一実施例の構成を示す図である。
【図4】図3に示した各部の波形を示す図である。
【図5】フィルタ回路の内部構成を示す図である。
【図6】図5の各部の波形を示す図である。
【図7】フィルタ回路の他の実施例を示す図である。
【図8】図7の各部の波形を示す図である。
【図9】本発明の、他の実施例の構成を示す図である。
【図10】本発明を多入力構成の場合の実施例を示す図である。
【図11】本発明の、他の実施例の構成を示す図である。
【符号の説明】
1;エンジン回転センサ 2;分圧器 1a、2a、2b;回転信号 3;比較器 4;フィルタ回路 5;出力段回路 5a;出力信号 6;可変スライスレベル生成器 7;可変スライスレベル時定数決定器 8;セレクタ 8a;基準レベル信号9;発信器 9a;クロック 10;マイクロコンピュータ 11;異常検出器 11a;フェールセーフ信号 12;セレクタ 13;センサ信号変換ブロック 14;IC 21a、21b;ダイオード 41;エッジ検出器 42;デジタルフィルタ 43;ゲート 46;アナログフィルタ 47;バッファ 41a;エッジ検出信号 42';カウンタ動作 42a、46a、47a;フィルタリング信号 71;抵抗 72;コンデンサ。

Claims (7)

  1. エンジン制御に用いられる角度位置信号あるいは回転数信号等の回転信号を検出するセンサを有し、前記センサの信号をエンジン制御マイクロコンピュータに入力して前記エンジンの制御をおこなう場合の前記センサからの回転信号入力装置において、前記センサからの信号レベルを判定する比較器と、前記比較器の基準レベル信号を生成する基準レベル生成器と、前記比較器の出力側に接続され前記比較器の出力信号のノイズ成分を除去するフィルタ回路と、前記フィルタ回路は前記比較器の出力信号に対して信号の立ち上がりあるいは立下りにおいて遅延させるフィルタ回路であることを特徴とする回転信号入力装置。
  2. 請求項1において、前記比較器の基準レベル信号を生成する基準レベル生成器に入力する電圧を生成するための分圧器に対して負方向あるいは正方向入力を抑制するダイオードを接続したことを特徴とする回転信号入力装置。
  3. 請求項1において、前記比較器の基準レベルを生成する基準レベル生成器は、可変スライスレベル時定数設定手段を有し、前記センサからの分圧された回転信号レベルに応じて前記比較器の基準電圧を生成することを特徴とする回転信号入力装置。
  4. 請求項1において、クロックを生成するクロック生成手段と、前記フィルタ回路は前記生成されたクロック信号を基準クロックとして前記比較器の立ち上がりあるいは立下りを予め定められた時間だけ遅延させるために所定数をカウントするカウンタと、前記カウンタが前記所定数カウントしたときに生成される信号と前記比較器の出力信号との論理積が成立したとき前記比較器の出力信号の立ち上がり信号あるいは立下り信号を出力する論理積回路とから構成されたフィルタ回路を備えたことを特徴とする回転信号入力装置。
  5. 請求項4において、前記カウンタは前記比較器の出力信号が持続信号であるときカウントを継続し、断続信号であるときはその都度リセットされるカウンタであることを特徴とする回転信号入力装置。
  6. 請求項4において、前記クロックの異常を検出する異常検出器と、前記フィルタの出力信号と前記比較器の出力を選択出力する選択器とを有し前記異常検出器によりクロック生成器の異常が検出されたとき前記比較器の出力信号を選択出力する選択器を備えたことを特徴とする回転信号入力装置。
  7. 請求項4において、複数の前記分圧回路および時定数設定手段を外付けとし、複数の比較器およびフィルタ回路出力回路と一つの共通クロック生成器とを集積回路部分に設けて構成したことを特徴とする回転信号入力装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012105491A (ja) * 2010-11-12 2012-05-31 Hitachi High-Technologies Corp モータシステム
JP2013227903A (ja) * 2012-04-25 2013-11-07 Denso Corp 車載電子制御装置
JP2014206848A (ja) * 2013-04-12 2014-10-30 スパンション エルエルシー アクチュエータを制御するマイクロコンピュータ
US9037386B2 (en) 2011-10-18 2015-05-19 Denso Corporation Sensor signal processing device

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