JP2005323488A - モータ回転情報検出方法及びモータ回転情報検出装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電流検出部4で検出されたモータ電流iの波形から、回転信号生成部6にてリップル成分のパルス信号を生成する。このパルス信号に基づいて、回転量推定部8でモータMの回転量が推定される。また、モータ端子間電圧検出部3で検出されたモータ端子間電圧Vmと、電流検出部4で検出されたモータ電流iとから、逆起電圧推定部5で逆起電圧Vgを推定する。そして、逆起電圧積分演算部7で、逆起電圧Vgに対して上記パルスのパルス周期ごとに積分演算を行い、この積分演算の結果に基づいて、回転量判定、補正部9において上記回転量推定部8で推定されたモータMの回転量に対して補正を行う。
【選択図】 図1
Description
またこのほかにも、モータの回転情報を検出する方法としては、モータの端子間電圧に含まれる逆起電圧成分の極性とモータの回転方向とが相関することを利用して同モータの回転方向を検出する方法などが提案されている(例えば特許文献3、特許文献4を参照)。特許文献3及び4に記載される方法において採用されている回路構成の一例を、それぞれ図20及び図21に示す。
Vg=Vm−r・i−L(di/dt) …(1)
この式において、Lはモータの内部インダクタンスに、rはモータの内部抵抗にそれぞれ相当する。ただし、上記方法では、モータに電流が流れていない状態で回転情報の検出が行われるため、上記式(1)は次式(2)
Vg=Vm …(2)
のように簡略化され、モータの端子間電圧Vmの極性に基づいてモータMの回転方向を検出することができるようになる。このように、モータの端子間インピーダンスをハイインピーダンス化することで、モータの端子間電圧の極性に基づいてモータの回転方向を得ることが可能になる。
・直流ブラシモータに流れる電流の波形を用いる。
あるいは請求項8に記載の発明のように、
・直流ブラシモータの端子間電圧の波形を用いる。
等々の方法が有効である。
・前記回転量判定、補正部は、前記逆起電圧積分演算部にて積分演算された値の正負に応じた前記モータの回転方向の特定に基づいて同モータの回転の揺れ戻しの有無を判断し、該判断に基づいて前記回転量推定部にて推定されたモータの回転量を補正する。
あるいは請求項13に記載の発明によるように、
・前記回転量判定、補正部は、前記逆起電圧推定部にて推定される逆起電圧の極性に応じた前記モータの回転方向の特定に基づいて同モータの回転の揺れ戻しの有無を判断し、該判断に基づいて前記回転量推定部にて推定されたモータの回転量を補正する。
といった構成を採用することで、モータ停止時の回転の揺れ戻しについても、その回転量を求める上での適正な補正が行われるようになる。
・直流ブラシモータに流れる電流の波形。
あるいは請求項18に記載の発明のように、
・直流ブラシモータの端子間電圧の波形。
等々を採用することが有効である。
以下、本発明に係るモータ回転情報検出装置を具体化した第1の実施の形態について、図1〜図10に基づき説明する。
同図1に示すように、この装置の検出対象となる直流モータMは一対のブラシBを介して、モータ駆動電源E1と、モータMの端子間電圧Vmを検出するモータ端子間電圧検出部3、そしてモータMに流れる電流iを検出する電流検出部4とに接続され、モータ駆動電源E1によって給電されながら、モータ回転制御部2によってその回転が制御される。
ここで、Lはモータの内部インダクタンス、rはモータの内部抵抗である。したがって、上記モータの端子間電圧Vm及びモータ電流iが検出されれば、この微分方程式の解として上記逆起電圧Vgを算出(推定)することができるようになる。
Vg=Vm−r・i …(3)
を実行して逆起電圧Vgを推定するようにしてもよい。これにより、上記逆起電圧Vgの推定もさらに簡略化されるようになる。
そして、逆起電圧積分演算部7では、逆起電圧Vgに対して、回転信号生成部6にて生成されたパルス信号ごとにそのパルス周期に相当する時間分だけ積分演算が行われる。ここで、パルス信号ごとに積分演算をさせるためには、一つのパルスの立ち上がりで前の積分演算結果をリセットするとともに、新たに演算をスタートするようにしている。このようにパルス周期ごとに逆起電圧Vgに対しての積分演算が繰り返される。こうしてパルス周期ごとに算出された逆起電圧積分値は回転量判定、補正部9に取り込まれる。
a.モータが停止したと考えられる十分な所定時間が経過しても次のパルスの立ち上がりが検出されず、しかもその時点での積分値が変化していないこと。あるいは、
b.モータが停止したと考えられる十分な所定時間が経過しても次のパルスの立ち上がりが検出されず、しかもモータMが制動運転状態にあること。
を条件に、モータMが停止したと判定するようにしてもよい。
本実施の形態で採用する電流検出部4は、カレントミラーC1、C2を利用してモータ電流iを検出するように構成されている。すなわち同図3に示すように、モータ駆動回路に設けられてモータMを駆動するトランジスタM3に対しては、ゲート駆動電圧とソース電圧とがそれぞれ共通化されたセンストランジスタM5が設けられ、このトランジスタM5のドレイン側に抵抗R1が接続されている。また同様に、トランジスタM4に対しても、ゲート駆動電圧とソース電圧とが共通化されたセンストランジスタM6が設けられ、このトランジスタM6のドレイン側に抵抗R2が接続されている。
このうち、上記最後のパルス周期における積分値が小さい値を示すのは、このパルス周期の途中でモータMが停止したことに起因している。すなわち、パルス周期の途中でモータMが停止した場合、逆起電圧Vgはゼロとなるため、そのときの積分値も上記1パルス分の積分値の平均値より小さい値となって現れる。したがって、このように積分値が小さい値を示す場合は、最後のリップル成分のパルスの取り漏らしはなかったこととなる。またこのとき、観測されたパルス信号の数に基づいて推定される回転量は、実際の回転量と同じであると判定することができる。
いま、図8(a)に示すように、パルスPLS1の立ち上がりから、積分値が累積加算され、そして第2しきい値よりも小さい積分値P1で誤パルスが発生したとする。このとき、本実施の形態では、あるパルスの立ち上がりで先のパルスに対応する積分値が第2しきい値よりも小さい場合は、このパルスが誤パルスであると判定するようにしている。このため、この積分値P1に対応する時点で検出されるパルスは誤パルスと判定される。
上記ステップS23の処理として、逆起電圧積分演算部7から与えられた積分値の絶対値と第1しきい値との比較を行った回転量判定、補正部9は、この積分値の絶対値が第1しきい値よりも大きいと判断される場合、次のステップS24でパルスの取り漏らしがあったと判定する。そして同回転量判定、補正部9は、ステップS25でさらにこの積分値の正負を判定する。ここで、この積分値が正であった場合は、ステップS26で正回転方向でのパルスの取り漏らしがあったと判定し、次のステップS27の処理として、前述したプラス補正を実行する。すなわち、回転量推定部8で検出されたパルス数「m」に対して、回転量判定、補正部9で判定された取り漏らしのあったパルスの数「n」が加算され、補正後のパルス数は「m+n」となる。一方、上記ステップS25で積分値が負であると判定される場合、回転量判定、補正部9は、ステップS28で逆回転方向でのパルスの取り漏らしがあったと判定し、次のステップS29の処理として、前述したマイナス補正を実行する。すなわち、検出されたパルス数「m」から、取り漏らされたと判定されたパルスの数「n」が前述の態様で減算され、補正後のパルス数は「m−(n+2)」となる。
この図10において、ステップS3では上述のように、積分値の正負判定が行われる。そして、この積分値が正であった場合、回転量判定、補正部9は、ステップS4でモータMが正回転していると判定する。そしてこの場合には、ステップS5の処理としてこの積分値と第1しきい値とを比較し、積分値が第1しきい値よりも大きいと判断される場合は、ステップS6でパルスの取り漏らしがあったと判定し、次のステップS7の処理として、前述したプラス補正を実行する。すなわち、回転量推定部8で推定されたパルス数「m」に対して、回転量判定、補正部9で判定された取り漏らしのあったパルス数が「n」が加算され、補正後のパルス数は「m+n」となる。
(1)本実施の形態では、モータの端子間電圧とモータに流れる電流とから算出した逆起電圧Vgを、モータに流れる電流の波形から抽出したリップル成分波形の周期ごとに積分演算を行い、この積分演算の結果に基づいてモータの回転量を検出することとした。モータの逆起電圧Vgは、モータの回転速度に比例するため、この逆起電圧の積分値は、モータの回転量に比例する値となる。また、モータが回転していれば、その回転速度に比例して確実に逆起電圧が発生するため、この逆起電圧の積分値も、モータの回転速度にかかわらず算出される。このため、モータの起動時や停止直前など回転速度が遅い場合において、モータに流れる電流のリップル成分の振幅の低下やノイズなどによる不都合が発生した場合であれ、この逆起電圧の積分値に基づいてモータの回転量を正確に推定することができるようになる。
次に、図11〜図17を参照しつつ、本発明に係るモータ回転情報検出装置を具体化した第2の実施の形態について説明する。
同図11に示すように、この装置は、大きくは、モータ正逆転回路(Hブリッジ)11と、回転制御部12a、ゲート駆動回路12b、駆動波形検出部13、回転信号抽出部14、回転パルス生成部15、揺れ戻し検出回路16とを有して構成されている。このうち、モータ正逆転回路11は、スイッチング素子としての4つの電界効果トランジスタ(FET)M11〜M14によるHブリッジで構成され、モータ駆動電源E2により給電が行われる。
ここでは、回転制御部12aがモータ正逆転回路11のHブリッジを用いてパルス幅変調(PWM)制御を行うことにより、モータMの回転量や回転方向等が制御される。すなわち、回転制御部12aからトランジスタM11〜M14に関する駆動信号(パルス幅変調信号)がゲート駆動回路12bに与えられ、ゲート駆動回路12bがその駆動信号に基づいてトランジスタM11〜M14をそれぞれ駆動する。
同図14に示されるように、この遅延回路16cは、遅延時間に相当するパルス幅が設定されるワンショット回路1cと、フリップフロップ回路(D−FF)2cとを有して構成されている。なお、フリップフロップ回路2cにおいて、入力端子(D)が論理ローレベルにあるときに反転クロック端子(CLK)で立下がりエッジが検出されると、同回路の出力が論理ローレベルとなり、また入力端子(D)が論理ハイレベルにあるときに反転クロック端子(CLK)で立下がりエッジが検出されると、同回路の出力が論理ハイレベルとなる。一方、反転クロック端子(CLK)で立上がりエッジが検出されたとしても、入力端子(D)のレベルにかかわらず、同回路の出力レベルは不変である。
同図15(a)〜(c)に示されるように、例えばモータ停止時における逆回転現象(揺れ戻し)により、比較器16bの出力が論理ローレベルから論理ハイレベルになると、この立上がりエッジをトリガとして、ワンショット回路1cから予め設定されたパルス幅trrのパルスが出力される。次いで、このパルスがフリップフロップ回路2cの反転クロック端子(CLK)に入力されると、同パルスの立下がりエッジをトリガとして、フリップフロップ回路2cの出力が論理ハイレベルに切り替わる。こうして、遅延回路16cにより、比較器16bの出力をパルス幅trrだけ遅延させた遅延信号が生成されることになる。
したがって、上記制動運転期間におけるモータ停止直前からそれ以降の期間に限って選択的に検出区間を設定することによって、モータの端子間インピーダンスをハイインピーダンス化することなく、モータの端子間電圧の極性に基づいてモータの回転方向を得ることが可能になる。
(4)モータMの制動運転期間におけるモータ停止直前からそれ以降の期間に限って回転方向検出部による回転方向の検出を有効化する検出区間設定手段を備える構成とした。これにより、モータの回転開始時や停止直前など回転速度が遅い場合であれ、モータ停止時における制動時間の長期化を招くことなく、モータの回転方向(回転情報)を精度よく検出することができるようになる。また、制動運転への切替時に生じる突入電流の影響についてもこれが好適に回避されるようになる。
なお、上記各実施の形態は、それぞれ以下のように変更して実施することもできる。
・上記第1の実施の形態では、モータ停止時の回転の揺れ戻しの有無を逆起電圧積分演算部7を通じて演算される積分値に基づいて判定するようにしたが、逆起電圧推定部5を通じて推定される逆起電圧Vgの値も回転量判定、補正部9に取り込むようにし、該逆起電圧Vgの極性に基づいてこうした回転の揺れ戻しの有無を判定するようにしてもよい。
(イ)モータMが回転し得ない程度にその端子間電圧Vmを小さくした状態。
あるいは、
(ロ)モータMの回転を機械的に停止させた状態。
で、演算
r=Vm/i …(5)
を実行して上記内部抵抗rを求めるようにする。また、モータの定常回転時での端子間電圧Vm1及びモータ電流i1と、モータの制動運転への切り替え直後における端子間電圧Vm2及びモータ電流i2とをそれぞれ求めて、次式の連立方程式
Vg=Vm1−r・i1
Vg=Vm2−r・i2 …(6)
の解としてモータの内部抵抗rを求めるようにしてもよい。これらにより、同内部抵抗rの抵抗値のばらつきの影響が好適に抑制され、より正確に逆起電圧Vgを求めることができるようになる。しかも、こうしてモータMの内部抵抗rを求めるようにすれば、同一の回転情報検出装置を別のモータにも応用することができるようになる。
・また、同第2の実施の形態においては揺れ戻し検出回路16や回転制御部12aを含んで構成される回転方向検出部の構成も、モータ端子間電圧に基づいてモータの回転方向を検出するものであればよく任意である。
Claims (28)
- 直流ブラシモータのモータ駆動波形に基づいて同モータの回転量を検出する方法であって、
前記モータの端子間電圧と同モータに流れる電流とから逆起電圧を求めるとともに、該求めた逆起電圧を前記モータ駆動波形の周期成分に対応する時間だけ積分し、この積分値に基づいて前記モータの回転量を検出する
ことを特徴とするモータ回転情報検出方法。 - 請求項1に記載のモータ回転情報検出方法において、
前記モータ駆動波形から抽出される周期成分波形の数に基づいて前記モータの回転量を推定するとともに、前記積分値の絶対値と所定のしきい値との対比によって前記周期成分波形の取り漏らしの有無、及びノイズによる同周期成分波形のオーバーカウントの有無を判断し、これら判断に基づいて前記推定したモータの回転量を補正する
ことを特徴とするモータ回転情報検出方法。 - 前記所定のしきい値として、前記積分値の近似した複数の値の平均値の絶対値よりも大きい第1しきい値と同平均値の絶対値よりも小さい第2しきい値との2つのしきい値を定め、前記積分値の絶対値が前記第1しきい値よりも大きいか否かに基づき前記周期成分波形の取り漏らしの有無を判断し、前記積分値の絶対値が前記第2しきい値よりも小さいか否かに基づき前記周期成分波形のオーバーカウントの有無を判断する
請求項2に記載のモータ回転情報検出方法。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載のモータ回転情報検出方法において、
前記モータ駆動波形から抽出される周期成分波形の数に基づいて前記モータの回転量を推定するとともに、前記積分値の正負に応じた前記モータの回転方向の特定に基づいて同モータの回転の揺れ戻しの有無を判断し、該判断に基づいて前記推定したモータの回転量を補正する
ことを特徴とするモータ回転情報検出方法。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載のモータ回転情報検出方法において、
前記モータ駆動波形から抽出される周期成分波形の数に基づいて前記モータの回転量を推定するとともに、前記求められる逆起電圧の極性に応じた前記モータの回転方向の特定に基づいて同モータの回転の揺れ戻しの有無を判断し、該判断に基づいて前記推定したモータの回転量を補正する
ことを特徴とするモータ回転情報検出方法。 - 前記モータ駆動波形から抽出される周期成分波形として、同モータ駆動波形のリップル成分波形及びサージ成分波形の一方を用いる
請求項2〜5のいずれか一項に記載のモータ回転情報検出方法。 - 前記直流ブラシモータのモータ駆動波形として、同直流ブラシモータに流れる電流の波形を用いる
請求項1〜6のいずれか一項に記載のモータ回転情報検出方法。 - 前記直流ブラシモータのモータ駆動波形として、同直流ブラシモータの端子間電圧の波形を用いる
請求項1〜6のいずれか一項に記載のモータ回転情報検出方法。 - 直流ブラシモータのモータ駆動波形に基づいて同モータの回転量を検出するモータ回転情報検出装置において、
前記モータの端子間電圧を検出するモータ端子間電圧検出部と、同モータに流れる電流を検出するモータ電流検出部と、これら検出される端子間電圧及び電流に基づいて前記モータに発生する逆起電圧を推定する逆起電圧推定部と、この推定される逆起電圧を前記モータ駆動波形の周期成分に対応する時間だけ積分演算する逆起電圧積分演算部と、前記モータ駆動波形からその周期成分波形を抽出して前記モータの回転量を推定する回転量推定部と、この推定されるモータの回転量と前記積分演算された値とに基づいて前記モータの回転量を判定、補正する回転量判定、補正部とを備える
ことを特徴とするモータ回転情報検出装置。 - 前記回転量判定、補正部は、前記逆起電圧積分演算部にて積分演算された値の絶対値と所定のしきい値との対比によって前記周期成分波形の取り漏らしの有無、及びノイズによる同周期成分波形のオーバーカウントの有無を判断し、これら判断に基づいて前記回転量推定部にて推定されたモータの回転量を補正する
請求項9に記載のモータ回転情報検出装置。 - 前記回転量判定、補正部は、前記所定のしきい値として、前記逆起電圧積分演算部にて積分演算された値の近似した複数の値の平均値の絶対値よりも大きい第1しきい値と同平均値の絶対値よりも小さい第2しきい値との2つのしきい値を有し、前記積分演算された値の絶対値が前記第1しきい値よりも大きいか否かに基づき前記周期成分波形の取り漏らしの有無を判断し、前記積分演算された値の絶対値が前記第2しきい値よりも小さいか否かに基づき前記周期成分波形のオーバーカウントの有無を判断する
請求項10に記載のモータ回転情報検出装置。 - 前記回転量判定、補正部は、前記逆起電圧積分演算部にて積分演算された値の正負に応じた前記モータの回転方向の特定に基づいて同モータの回転の揺れ戻しの有無を判断し、該判断に基づいて前記回転量推定部にて推定されたモータの回転量を補正する
請求項9〜11のいずれか一項に記載のモータ回転情報検出装置。 - 前記回転量判定、補正部は、前記逆起電圧推定部にて推定される逆起電圧の極性に応じた前記モータの回転方向の特定に基づいて同モータの回転の揺れ戻しの有無を判断し、該判断に基づいて前記回転量推定部にて推定されたモータの回転量を補正する
請求項9〜11のいずれか一項に記載のモータ回転情報検出装置。 - 前記逆起電圧推定部は、前記検出されるモータの端子間電圧をVm、同モータに流れる電流をi、前記モータに固有の内部抵抗をrとし、前記逆起電圧をVgとするとき、演算
Vg=Vm−r・i
を実行して前記逆起電圧Vgを推定する
請求項9〜13のいずれか一項に記載のモータ回転情報検出装置。 - 前記モータ電流検出部は、前記モータを駆動するモータ駆動トランジスタと並列接続されたカレントミラー構成の電流センストランジスタを有し、該電流センストランジスタに流れる電流に基づいて前記モータに流れる電流を検出する
請求項9〜14のいずれか一項に記載のモータ回転情報検出装置。 - 前記モータ駆動波形から抽出される周期成分波形が、同モータ駆動波形のリップル成分波形及びサージ成分波形の一方である
請求項9〜15のいずれか一項に記載のモータ回転情報検出装置。 - 前記直流ブラシモータのモータ駆動波形が、同直流ブラシモータに流れる電流の波形である
請求項9〜16のいずれか一項に記載のモータ回転情報検出装置。 - 前記直流ブラシモータのモータ駆動波形が、同直流ブラシモータの端子間電圧の波形である
請求項9〜16のいずれか一項に記載のモータ回転情報検出装置。 - 直流モータの端子間電圧を検出するモータ端子間電圧検出部と、該モータ端子間電圧検出部により検出される端子間電圧に基づいて前記モータの回転方向を検出する回転方向検出部とを備えるモータ回転情報検出装置であって、
前記モータの制動運転期間におけるモータ停止直前からそれ以降の期間に限って前記回転方向検出部による回転方向の検出を有効化する検出区間設定手段をさらに備える
ことを特徴とするモータ回転情報検出装置。 - 前記検出区間設定手段は、前記モータの制動運転期間において前記モータ端子間電圧検出部により検出される端子間電圧が一定値に収束したことに基づき前記回転方向検出部による回転方向の検出を有効化する
請求項19に記載のモータ回転情報検出装置。 - 前記検出区間設定手段には、前記モータ端子間電圧検出部により検出される端子間電圧が収束したときの電圧レベル、及び前記モータ端子間電圧検出部により検出される端子間電圧が収束する時間の少なくとも一方が設定され、前記検出区間設定手段は、該設定される電圧レベルもしくは時間に基づいて前記モータ端子間電圧検出部により検出される端子間電圧が一定値に収束したか否かを判断して前記回転方向検出部による回転方向の検出を有効化する
請求項20に記載のモータ回転情報検出装置。 - 前記回転方向検出部は、前記モータ端子間電圧検出部により検出される端子間電圧を所定のしきい値をもとに2値化する2値化手段を有して構成され、該2値化手段による2値化信号に基づいて前記モータの回転方向を検出するものである
請求項19〜21のいずれか一項に記載のモータ回転情報検出装置。 - 前記回転方向検出部は、前記2値化手段の2値化対象となる端子間電圧に適宜のフィルタリング処理を施すフィルタ手段をさらに備える
請求項22に記載のモータ回転情報検出装置。 - 前記モータには、制動運転期間においても同モータを回転させない程度の電流が供給され、前記回転方向検出部を構成する2値化手段のしきい値は、前記モータの制動運転期間における端子間電圧の収束値に相当する値として設定される
請求項22または23に記載のモータ回転情報検出装置。 - 前記2値化手段は、前記2値化の際のしきい値に設けられた所定のヒステリシス幅に応じてヒステリシス動作するものである
請求項24に記載のモータ回転情報検出装置。 - 前記回転方向検出部は、前記2値化手段による2値化信号を遅延させた遅延信号を生成する遅延手段をさらに備え、該遅延手段により生成される遅延信号に基づいて前記モータの回転方向を検出するものであり、
前記モータには、制動運転期間においても同モータを回転させない程度の電流が供給され、前記回転方向検出部を構成する2値化手段のしきい値が、前記モータの無電流状態での端子間電圧に相当する値として設定されるとともに、前記遅延手段の遅延時間が、前記制動運転期間の電流供給に起因するモータ停止遅れを相殺するように設定される
請求項22または23に記載のモータ回転情報検出装置。 - 前記遅延手段の遅延時間は、前記2値化手段の2値化対象となる端子間電圧の前記制動運転期間における収束前の変化特性と、同制動運転期間における端子間電圧の収束値と、に基づいて設定される
請求項26に記載のモータ回転情報検出装置。 - 前記回転方向検出部により前記モータの制動運転期間におけるモータ停止時の揺れ戻し期間を検出し、該揺れ戻し期間における前記モータの回転量を加味して前記モータの回転位置を検出する
請求項19〜27のいずれか一項に記載のモータ回転情報検出装置。
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