JP4160322B2 - ゼロクロス検出回路 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ゼロクロス検出回路に関し、特に回転センサーや位置検出センサー等からのセンサー信号に基づいて、ゼロクロス検出信号を発生するゼロクロス検出回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ホール素子等を用いた回転センサーや位置検出センサー等の検出部にはコンパレータが用いられている。このコンパレータに入力される一対の入力信号がクロスした時点(ゼロクロス点)で、その出力がHIGH、LOWに切り替わることでゼロクロス検出が行われる。しかし、それらの入力信号にはある程度のノイズ成分が重畳されているので、このノイズ成分によるチャタリングが発生する。そこで、このチャタリングを防止するためにヒステリシス電圧を有するヒステリシスコンパレータが用いられている。
【0003】
図6に、係るヒステリシスコンパレータを利用したゼロクロス検出回路を示す。このゼロクロス検出回路は、入力信号Saが印加される入力端子100aと基準入力信号Sbが印加される基準入力端子100bを有するコンパレータ101と、ヒステリシス電圧を生成する帰還回路102とから構成されている。帰還回路102は、電流Isを流す電流源102aとコンパレータ101の出力電圧Voutに応じて開閉するスイッチSWから成る。また、入力端子100aとコンパレータ101のプラス入力端子(+)の間には抵抗値Rを有する抵抗103が挿入されている。
【0004】
上述した回路の動作について図7を参照しながら説明する。コンパレータ101の出力電圧VoutがHIGHの期間は、スイッチSWは開いており電流源Isはコンパレータ101のプラス入力端子(+)から切り離され、オフ状態である。したがって、入力信号Saが時間と共に減少し、基準入力信号Sbとクロスするとコンパレータ101の出力電圧VoutはLOWに切り替わる。すると、スイッチSWが閉じ、電流源Isが入力端子100aとコンパレータ101のプラス入力端子(+)に接続され、抵抗103に電流Isが流れる。これにより、コンパレータ101のプラス入力端子(+)の電位はヒステリシス電圧Is×Rだけ低下する。
【0005】
そして、入力信号Saが時間と共に減少から増加に転じ、基準入力信号Sbとクロスする。ところが、ヒステリシス電圧Is×Rが生じているために、
出力電圧Voutは速やかにHIGHに切り替わらない。出力電圧Voutが切り替わるのは、その後さらに入力信号Saがヒステリシス電圧Is×Rだけ上昇した時点となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、従来例のゼロクロス検出回路ではコンパレータ101にヒステリシス電圧を持たせたために、正確なゼロクロス点の検出ができなかった。また、ヒステリシス電圧は温度に依存して変動するため、さらにゼロクロスの検出誤差が大きくなってしまうという問題があった。
【0007】
特に、自動車用回転センサーや自動車用位置検出センサー等の特に高いゼロクロス検出精度が必要となるセンサー検出部では、ゼロクロス点を正確に検出できないことや、ヒステリシス電圧の温度依存性により誤差が大きくなることは大きな問題となっている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明はチャタリング防止のためにヒステリシスコンパレータを用いたゼロクロス検出回路であって、しかも正確にゼロクロス点を検出することができるゼロクロス検出回路を提供するものである。
【0009】
本発明の特徴は、第1入力信号と第2入力信号のゼロクロス点を検出するゼロクロス検出回路であって、第1ヒステリシス電圧VH1を有する第1ヒステリシスコンパレータと、前記第1入力信号を基準として前記第1ヒステリシス電圧VH1とは極性の異なる第2ヒステリシス電圧VH2を有する第2ヒステリシスコンパレータと、前記第1入力信号を基準として両極性の第3ヒステリシス電圧VH3a、VH3bを有する第3のヒステリシスコンパレータと、前記第1、第2及び第3ヒステリシスコンパレータの出力に基づいて演算を行い、前記ゼロクロス点に応じたゼロクロス検出信号を出力する演算回路と、を具備し、
前記演算回路は、前記第1ヒステリシスコンパレータの出力と前記第3ヒステリシスコンパレータの反転出力とを加算する第1加算回路と、前記第1加算回路の出力と前記第2ヒステリシスコンパレータの出力の反転出力とを加算する第2加算回路とを有し、前記第2加算回路から前記ゼロクロス検出信号を出力するものである。
【0010】
本発明によれば、第1及び第2ヒステリシスコンパレータにより、正確にゼロクロス点を検出し、さらに、第1、第2及び3ヒステリシスコンパレータの出力の演算により、そのゼロクロス検出信号を取り出すようにしているので、
正確にゼロクロス点を検出することができると共に、ゼロクロス検出信号がヒステリシス電圧に依存しないことから、温度依存性による誤差についても無くすことができる。
【0011】
また、本発明の他の特徴は、前記第1、第2及び第3ヒステリシス電圧を電源電圧に応じて変化させるヒステリシス電圧制御回路を具備するものである。
【0012】
これにより、例えば自動車用回転センサー側の電源電圧の上昇により、入力信号の振幅が増加した場合に、それに応じてヒステリシス電圧も増加させるように制御することで、入力信号に重畳されるノイズ成分に起因したチャタリング防止効果を高めることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。図1は、ゼロクロス検出回路の全体構成を示す回路図である。このゼロクロス検出回路は、第1入力信号S1が入力される第1入力端子1aと第2入力信号S2が入力される第2入力端子1bを有している。第1入力信号S1及び第2入力信号S2は、例えば、ホール素子等を用いた回転センサーや位置検出センサー等からの発生される一対の信号である。
【0014】
そして、第1入力信号S1及び第2入力信号S2は、それぞれ第1ヒステリシスコンパレータ10、第2ヒステリシスコンパレータ20、第3ヒステリシスコンパレータ30に入力される。
【0015】
第1ヒステリシスコンパレータ10は、第1入力信号S1が印加されるプラス入力端子(+)と第2入力信号S2が印加されるマイナ入力端子(−)を有する第1コンパレータ11と、電流Iaを流す第1電流源12と、第1コンパレータ11の出力Aに応じて開閉し、第1電流源12をオンオフさせるスイッチSW1から成る。また、入力端子1aと第1コンパレータ11のプラス入力端子(+)の間には抵抗値Raを有する第1抵抗13が挿入されている。第1ヒステリシスコンパレータ10の出力AがLOWの期間、スイッチSW1は閉じ、第1電流源12がオンになるため、第1抵抗13には第1コンパレータ11のプラス入力端子(+)に向かう方向に電流Iaが流れる。
【0016】
すると、第1コンパレータ11のプラス入力端子(+)の電位は、IaラRaだけ低下する。このIaラRaが第1ヒステリシス電圧V1である。一方、第1ヒステリシスコンパレータ10の出力AがHIGHの期間、スイッチSW1は開き、第1電流源12がオフする。第1ヒステリシスコンパレータ10は、第1入力信号S1を片方の側にだけ減少させる上記第1ヒステリシス電圧V1を有するため、片側ヒステリシスコンパレータと呼ばれる。
【0017】
第2ヒステリシスコンパレータ20は、第1入力信号S1が印加されるプラス入力端子(+)と第2入力信号S2が印加されるマイナ入力端子(−)を有する第2コンパレータ21と、電流Ibを流す第2電流源22と、第2コンパレータ21の出力電圧Bに応じて開閉し、第2電流源22をオンオフさせるスイッチSW2から成る。第1ヒステリシスコンパレータ10では、第1電流源12が接地側に設けられていたのに対して、この第2電流源22は、電源側に設けられている。
また、入力端子1aと第2コンパレータ21のプラス入力端子(+)の間には抵抗値Rbを有する第2抵抗23が挿入されている。第2ヒステリシスコンパレータ20の出力BがHIGHの期間、スイッチSW2は閉じ、第2電流源22がオンになるため、第2抵抗23には、入力端子1aに向かう方向に電流Ibが流れる。
【0018】
すると、第2コンパレータ21のプラス入力端子(+)の電位は、IbラRbだけ上昇する。このIbラRbが第2ヒステリシス電圧V2である。一方、第2ヒステリシスコンパレータ10の出力BがLOWの期間、スイッチSW2は開き、第2電流源22がオフする。
【0019】
第2ヒステリシスコンパレータ20も、第1入力信号S1を片方の側にだけ増加させる上記第2ヒステリシス電圧V2を有するため、片側ヒステリシスコンパレータと呼ばれるが、第2ヒステリシス電圧V2の極性は、第1ヒテリシス電圧V1の極性とは逆である。つまり、第1ヒテリシス電圧V1は第1入力信号S1を減少させるが、第2ヒステリシス電圧V2は第1入力信号S1を増加させるように働く。
【0020】
第3ヒステリシスコンパレータ30は、第1及び第2ヒステリシスコンパレータ10,20の構成を併せ持つ構成である。この回路は、第1入力信号S1が印加されるプラス入力端子(+)と第2入力信号S2が印加されるマイナ入力端子(−)を有する第3コンパレータ31と、電流Icaを流す第3電流源32aと、電流Icbを流す第3電流源32bと、第3コンパレータ31の出力Cに応じて開閉し、一対の第3電流源32a、32bを交互にオンオフさせる一対のスイッチSW3a、SW3bから成る。ここで、第3電流源32aは電源側に、第3電流源32bは接地側に設けられている。また、入力端子1aと第3コンパレータ31のプラス入力端子(+)の間には抵抗値Rcを有する第3抵抗33が挿入されている。
【0021】
第3ヒステリシスコンパレータ30の出力CがLOWの期間、スイッチSW3bは閉じ、第3電流源32bがオンになるため、第3抵抗33には第3コンパレータ31のプラス入力端子(+)に向かう方向に電流Icbが流れる。すると、第3コンパレータ31のプラス入力端子(+)の電位は、Icb×Rcだけ低下する。
【0022】
一方、第3ヒステリシスコンパレータ30の出力CがHIGHの期間、スイッチSW3aは閉じ、第3電流源32aがオンになるため、第3抵抗33には、入力端子1aに向かう方向に電流Icaが流れる。すると、第3コンパレータ31のプラス入力端子(+)の電位は、Ica×Rcだけ上昇する。
【0023】
すなわち、この第3ヒステリシスコンパレータはVH3a=Icb×Rc、VH3b=Ica×Rcという、両極性の第3ヒステリシス電圧を有している。VH3aは、入力信号S1を減少させ、VH3bは、入力信号S1を増加させるため、この回路は、両側ヒステリシスコンパレータと呼ばれる。ここで、後述するようにゼロクロス検出を正確に行うために、VH3a>VH1及びVH3b>VH2に設定されている。
【0024】
これらの第1ヒステリシスコンパレータ10、第2ヒステリシスコンパレータ20及び第3ヒステリシスコンパレータ30の各出力A、B、Cは、演算回路40に印加される。そして、演算回路40の出力は、出力トランジスタ50のベースに印加され、そのコレクタ51から後述するゼロクロス検出信号Eが取り出される。
【0025】
図2に演算回路40の具体的な回路例を示す。この回路は基本的には2つの加算回路から構成されている。以下、第1ヒステリシスコンパレータ10、第2ヒステリシスコンパレータ20及び第3ヒステリシスコンパレータ30の各出力A、B、Cは論理レベル(HIGHまたはLOW)を示すものとする。
【0026】
第1加算回路は、図2(a)に示すように、第1ヒステリシスコンパレータ10の出力Aが印加されたNPNトランジスタ41、第3ヒステリシスコンパレータ30の出力Cの反転信号/Cが印加されたNPNトランジスタ42、電流源43、インバータ4から構成されている。ここで、2つのNPNトランジスタ41、42のコレクタは共通接続されており、その接続点に電流源43が接続されている。この回路では、上記の共通接続点にD=/(A+/C)が出力される。Dは、(A+/C)の反転信号である。
【0027】
第2加算回路は、図2(b)に示すように、第2ヒステリシスコンパレータ20の出力Bの反転信号/Bが印加されたNPNトランジスタ45、第1加算回路の出力Dが印加されたNPNトランジスタ46、電流源47、インバータ48から構成されている。ここで、2つのNPNトランジスタ45、46のコレクタは共通接続されており、その接続点に電流源47が接続されている。この回路では、上記の共通接続点にE=/(/B+D)が出力される。Eは、(/B+D)の反転信号である。さらに、インバータ48からEの反転信号である/Eが出力される。
【0028】
次に、上述した構成のゼロクロス検出回路の動作例について図3を参照しながら説明する。なお以下の説明で、第1ヒステリシスコンパレータ10のプラス入力端子(+)の電圧をinhysA、第2ヒステリシスコンパレータ20のプラス入力端子(+)の電圧をinhysB、第3ヒステリシスコンパレータ20のプラス入力端子(+)の電圧をinhysC、とする。
【0029】
第1入力信号S1と第2入力信号S2の関係が、S1>S2の状態では、第1ヒステリシスコンパレータ10の出力A、第2ヒステリシスコンパレータ20の出力B、第2ヒステリシスコンパレータ20の出力Cは、いずれもHIGHである。したがって、第1ヒステリシスコンパレータ10の第1電流源12はオフしている。第2ヒステリシスコンパレータ20の第2電流源22はオン状態であり、ヒステリシス電圧VH2が発生している。また、第3ヒステリシスコンパレータ30の第3電流源32aはオン状態であり、ヒステリシス電圧VH3bが発生している。
【0030】
このS1>S2の状態から第1入力信号S1と第2入力信号S2とがクロスする点aにおいて、第1ヒステリシスコンパレータ10がゼロクロス点を検出する。同時に、第1ヒステリシスコンパレータ10のスイッチSW1が閉じ、第1電流源12がオンする。すると、inhysAは第1入力信号S1よりヒステリシス電圧VH1だけ低下する。この点aに対応する時刻t1において、第1ヒステリシスコンパレータ10の出力AはLOWに変化する。
【0031】
その後、すでに第1入力信号S1よりヒステリシス電圧VH2だけ高いinhysBは第2の入力信号S2と点bでクロスする。同時に、第2ヒステリシスコンパレータ20のスイッチSW2が開き、第2電流源22がオフする。すると、inhysBはヒステリシス電圧VH2だけ低下し、第1入力信号S1と同電位になる。この点bに対応する時刻t2において、第2ヒステリシスコンパレータ20の出力BはLOWに変化する。
【0032】
その後、すでに第1入力信号S1よりヒステリシス電圧VH3bだけ高いinhysCは第2の入力信号S2と点cでクロスする。同時に、第3ヒステリシスコンパレータ30のスイッチSW3bが閉じ、第3電流源32bがオンし、スイッチSW3aが開き、第3電流源32aがオフする。すると、inhysCはヒステリシス電圧VH3b+VH3aだけ低下する。これにより、inhysCはinhysAより低い電位となる。この点cに対応する時刻t3において、第3ヒステリシスコンパレータ30の出力CはLOWに変化する。
【0033】
逆に、S2>S1の状態から第1入力信号S1と第2入力信号S2とがクロスす場合には、上記と逆の結果が得られる。
【0034】
第1入力信号S1と第2入力信号S2とがクロスする点a’において、第2ヒステリシスコンパレータ20がゼロクロス点を検出する。同時に、inhysBは第1入力信号S1よりヒステリシス電圧VH2だけ上昇する。この点a’に対応する時刻t4において、第2ヒステリシスコンパレータ20の出力BはHIGHに変化する。
【0035】
その後、すでに第1入力信号S1よりヒステリシス電圧VH1だけ低いinhysAは第2の入力信号S2と点b’でクロスする。同時にinhysAはヒステリシス電圧VH1だけ上昇し、第1入力信号S1と同電位になる。この点b’に対応する時刻t5において、第1ヒステリシスコンパレータ20の出力AはHIGHに変化する。
【0036】
その後、すでに第1入力信号S1よりヒステリシス電圧VH3aだけ低いinhysCは第2の入力信号S2と点c’でクロスする。同時に、inhysCはヒステリシス電圧VH3b+VH3aだけ上昇する。この点c’に対応する時刻t6において、第3ヒステリシスコンパレータ30の出力CはH IGHに変化する。
【0037】
上記のような波形が得られるのは、各ヒステリシス電圧の設定が、
VH3a>VH1及びVH3b>VH2を満たしていることが前提である。
【0038】
そこで、第1〜第3ヒステリシスコンパレータの出力A,B,Cに対して、図2に示した演算回路4で演算処理を施すと図3の波形Eが得られる。波形Eは、第1ヒステリシスコンパレータ10が検出したゼロクロス点aと第2ヒステリシスコンパレータ20が検出したゼロクロス点a’における検出エッジを抽出したゼロクロス検出信号である。
【0039】
その演算方法は、まず図2(a)の第1加算回路により、/(A+/C)という演算を行いことにより信号Dを得る。信号Dは、出力AがLOWで出力CがHIGHの期間にHIGHとなるパルス信号である。次に、図2(b)の第2加算回路により、/(/B+D)という演算を行うことにより信号Eを得る。なお、第2加算回路から信号Eの反転信号/Eを出力し、さらに出力トランジスタ50のコレクタ51から信号Eを得るようにしてもよい。
【0040】
このように、第1ヒステリシスコンパレータ10出力A及び第2ヒステリシスコンパレータ20の出力Bで、それぞれゼロクロス点a,a’を検出し、その出力A,Bと第3ヒステリシスコンパレータ30の出力Cに所定の演算処理を施すことで、ゼロクロス点a,a’に対応する検出エッジを有するゼロクロス検出信号Eを得ることができる。
【0041】
また、上記実施の形態において、第1、第2、第3ヒステリシスコンパレータが有する各ヒステリシス電圧は、第1入力信号S1、第2入力信号S2の信号源の電源電圧に依存して変化させることで、電源電圧に応じて適切なノイズマージンを確保することができる。次に、このヒステリシス電圧の電源電圧に応じた制御方法について説明する。
【0042】
図4は、自動車回転センサーの検出部を示す回路図である。60は、センサーであり、電源電圧Vddが供給された抵抗ブリッジの等価回路で表される。
自動車回転センサー60からの信号は、第1入力信号S1、第2入力信号S2として、それぞれ入力端子1a,1bから、図1に示したゼロクロス検出回路に入力される。図4は説明を簡略化するため、第1ヒステリシスコンパレータ10のみを図示している。自動車回転センサー60の電源電圧Vddが変動することにより、それに応じて第1入力信号S1、第2入力信号S2の振幅が変動する。
【0043】
そこで、第1入力信号S1、第2入力信号S2の振幅に応じて、第1ヒステリシスコンパレータ10のヒステリシス電圧VH1を変化させることにより、
チャタリングに対するノイズマージンを適切に確保できる。例えば、第1入力ヒステリシス電圧VH1を電源電圧Vdd(つまり、信号S1、第2入力信号S2の振幅)に比例するように制御する。
【0044】
具体的には、第1ヒステリシスコンパレータ10のヒステリシス電圧VH1を発生させている第1電流源12の電流Iaを電源電圧Vddに依存させる。図5にそのような第1電流源12の回路図を示す。電源電圧Vddと接地電圧間に抵抗61、62を接続し、その接続点の電圧Vをエミッタ接地されたNPNトランジスタ63のベースに印加する。電圧Vは、Vdd×R2/(R1+R2)である。すると、NPNトランジスタ63のコレクタには電源電圧Vddに依存した電流Iaが発生する。この電流はカレントミラー回路64,65を通して、端子66から出力される。
【0045】
したがって、このような第1電流源12を図1の第1ヒステリシスコンパレータ10に適用するだけで、ヒステリシス電圧VH1は電源電圧Vddの上昇と共に大きくなり、電源電圧Vddの減少と共に小さくなるので、電源電圧Vddの変動に関わらず常に適切なノイズマージンを自動的に確保することができる。
【0046】
図1における第2ヒステリシスコンパレータ20の第2電流源22、第3ヒステリシスコンパレータ20の第3電流源32a,32bについても同様な構成を用いることにより、第2ヒステリシスコンパレータ20及び第3ヒステリシスコンパレータ30についても同様に適切なノイズマージンを確保することができる。
【0047】
【発明の効果】
本発明によれば、第1及び第2ヒステリシスコンパレータにより、正確にゼロクロス点を検出し、さらに、第1、第2及び第3ヒステリシスコンパレータの出力の演算により、そのゼロクロス検出信号を取り出すようにしているので、正確にゼロクロス点を検出することができると共に、ゼロクロス検出信号がヒステリシス電圧に依存しないことから、温度依存性による誤差についても無くすことができる。
【0048】
また、第1、第2及び第3ヒステリシスコンパレータの出力に基本的には加算演算を施すのみで、ゼロクロス検出信号を取り出すようにしているので、ラッチ回路を用いる場合と比較しても回路構成が簡単である。
【0049】
また、各ヒステリシスコンパレータの各ヒステリシス電圧を電源電圧に応じて変化させるようにしたので、例えば自動車用回転センサー側の電源電圧の上昇により、入力信号の振幅が増加した場合に、それに応じてヒステリシス電圧も増加させるように制御することで、電源電圧の変動に関わらず常に適切なノイズマージンを確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るゼロクロス検出回路の全体構成を示す回路図である。
【図2】図1の演算回路40の具体的な回路図である。
【図3】図1のゼロクロス検出回路の動作例を示す波形図である。
【図4】自動車回転センサーの検出部を示す回路図である。
【図5】図1の第1電流源12の具体的な回路図である。
【図6】従来例に係るゼロクロス検出回路の回路図である。
【図7】図6のゼロクロス検出回路の動作を示す波形図である。
【符号の説明】
1a 第1入力端子 1b 第2入力端子 10 第1ヒステリシスコンパレータ 11 第1コンパレータ 12 第1電流源
13 第1抵抗 20 第2ヒステリシスコンパレータ 21 第2コンパレータ 22 第2電流源 23 第2抵抗 30 第3ヒステリシスコンパレータ 31 第3コンパレータ 32a,32b 第3電流源
33 第3抵抗 40 演算回路 50 出力トランジスタ

Claims (5)

  1. 第1入力信号と第2入力信号のゼロクロス点を検出するゼロクロス検出回路であって、第1ヒステリシス電圧VH1を有する第1ヒステリシスコンパレータと、前記第1入力信号を基準として前記第1ヒステリシス電圧VH1とは極性の異なる第2ヒステリシス電圧VH2を有する第2ヒステリシスコンパレータと、前記第1入力信号を基準として両極性の第3ヒステリシス電圧VH3a、VH3bを有する第3のヒステリシスコンパレータと、前記第1、第2及び第3ヒステリシスコンパレータの出力に基づいて演算を行い、前記ゼロクロス点に応じたゼロクロス検出信号を出力する演算回路と、を具備し、
    前記演算回路は、前記第1ヒステリシスコンパレータの出力と前記第3ヒステリシスコンパレータの反転出力とを加算する第1加算回路と、前記第1加算回路の出力と前記第2ヒステリシスコンパレータの出力の反転出力とを加算する第2加算回路とを有し、前記第2加算回路から前記ゼロクロス検出信号を出力することを特徴とするゼロクロス検出回路。
  2. 前記第3ヒステリシス電圧VH3a及びVH3bは、前記第1ヒステリシス電圧VH1及び第2ヒステリシス電圧VH2よりそれぞれ大きいことを特徴とする請求項1記載のゼロクロス検出回路。
  3. 前記第1、第2及び第3ヒステリシス電圧を電源電圧に応じて変化させるヒステリシス電圧制御回路を具備することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のゼロクロス検出回路。
  4. 前記ヒステリシス電圧制御回路は、電源電圧に比例して電流値が変化する第1電流源と、前記第1ヒステリシスコンパレータの出力に応じて前記第1電流源を前記第1ヒステリシスコンパレータの前記入力端子に接続する第1スイッチと、を有することを特徴とする請求項記載のゼロクロス検出回路。
  5. 前記ヒステリシス電圧制御回路は、電源電圧に比例して電流値が変化する第2電流源と、前記第2ヒステリシスコンパレータの出力に応じて前記第1電流源を前記第2ヒステリシスコンパレータの前記入力端子に接続する第2スイッチと、前記電源電圧に比例して電流値が変化する一対の第3電流源と、前記第3ヒステリシスコンパレータの出力に応じて前記一対の第3電流源をそれぞれ前記第3ヒステリシスコンパレータの前記入力端子に接続する一対の第3スイッチと、を有することを特徴とする請求項記載のゼロクロス検出回路。
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