JP2011220953A - ゼロクロス信号生成回路および位相測定器 - Google Patents

ゼロクロス信号生成回路および位相測定器 Download PDF

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勝也 橘
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Abstract

【課題】ゼロクロス点の検出確度の向上を図る。
【解決手段】位相測定器100のコンパレータ10は、入力される電圧信号Svとゼロク
ロス位置とを比較してゼロクロス点を検出し、検出したゼロクロス点に基づいてゼロクロ
ス信号Szvを生成する。位相同期回路22は、コンパレータ10により生成されたゼロク
ロス信号Szvの周期を検出し、検出したゼロクロス信号Szvの周期に基づく周波数を2倍
に逓倍してゼロクロス信号Szvに同期した同期信号を生成する。そして、生成した同期信
号を1/2倍に分周することによりゼロクロス信号Szvと同一周波数のゼロクロス再生成
信号Sfvを生成する。同様に、電流信号Siからゼロクロス再生成信号Sfiを生成する。
これにより、ゼロクロス再生成信号Sfv,Sfiの各周期におけるデューティ比は50パー
セントとなるので、ゼロクロス点の検出誤差を防止できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ゼロクロス信号を位相の極性判別を行うことにより負荷が誘導性か容量性か
を判別する位相測定器および位相測定器を構成するゼロクロス信号生成回路に関する。
従来から、位相の極性判別を行うことにより負荷が誘導性か容量性かを判別する位相測
定器が広く利用されている。位相測定器としては、例えば、ゼロクロスコンパレータによ
る位相の進みおよび遅れの検出と演算により、0°〜360°の範囲で位相角を測定する
位相角測定装置が提案されている(特許文献1参照)。さらには、被測定信号の演算区間
を特定するゼロクロス信号を改善することにより、平均値測定の際に生じる無駄時間の削
減を図った交流信号測定器が提案されている(特許文献2参照)。
図6は、従来の一般的な位相測定器200の構成例を示している。位相測定器200に
おいては、測定する電圧信号Svや電流信号Siに含まれる不要な高周波やノイズ等によ
りコンパレータ210,230にチャタリングが発生する場合があるので、コンパレータ
210,230には予めヒステリシスが設定される。以下ではコンパレータ210にヒス
テリシスを設定した場合について説明する。コンパレータ210は、入力される電圧信号
Svのゼロクロス点を検出し、この検出に基づく矩形波のゼロクロス信号Szvを生成して
アイソレータ212およびアッテネータ214に供給する。
アッテネータ214に入力されたゼロクロス信号Szvは減衰され、減衰されたゼロクロ
ス信号Szvはスイッチ219に入力されると共に反転回路216を介してスイッチ221
に入力される。スイッチ219がオンされると、電圧源218からプラスのヒステリシス
電圧がコンパレータ210に供給され、プラス方向のヒステリシスが設定される。一方、
スイッチ221がオンされると、電圧源224からマイナスのヒステリシス電圧がコンパ
レータ210に供給され、マイナス方向のヒステリシスが設定される。
アイソレータ212に入力された電圧信号Svは、アイソレータ212により絶縁され
て演算系のフリップフロップ回路250のD端子に入力される。電流信号Siについても
、同様に、コンパレータ230によりゼロクロス点が検出され、この検出に基づくゼロク
ロス信号Sziが生成されて、アイソレータ232を介してフリップフロップ回路250の
クロック端子に入力される。
フリップフロップ回路250は、入力されたゼロクロス信号Szv,Sziを論理演算し、
この演算結果に基づく位相極性検出信号Sphを出力する。ユーザは、この位相極性検出信
号Sphにより、負荷が誘導性であるかまたは容量性であるかを判別することができる。
特開平7−110349号公報 特開2002−71730号公報
しかしながら、コンパレータにヒステリシスを設定することにより位相測定器の動作は
安定するが、ヒステリシスを設定することで同時にコンパレータによるゼロクロス検出位
置に誤差を発生させてしまうという問題がある。以下に、コンパレータにヒステリシスを
設定した場合と、コンパレータにヒステリシスを設定しない場合における、ゼロクロス点
の検出位置の誤差について説明する。
図7および図8に示すように、ヒステリシスをマイナス方向に設定した場合のプラス方
向におけるゼロクロス点a31,a32,a33,a34と、ヒステリシスを設定しない
場合のプラス方向におけるゼロクロス点a51,a52,a53,a54とを比較すると
、両者のゼロクロス点の検出位置は同じであり、ヒステリシスを設定した場合でもゼロク
ロス点検出位置に誤差が生じないことが分かる。
ところが、ヒステリシスをマイナス方向に設定した場合におけるマイナス方向のゼロク
ロス点b31,b32,b33,b34と、ヒステリシスを設定しない場合におけるマイ
ナス方向のゼロクロス点b51,b52,b53,b54とを比較すると、ヒステリシス
を設定することでゼロクロス点がずれてしまうことが分かる。詳細には、位相差0°から
180°未満についてはゼロクロス点b31,b32が影響しないため、進みとして正常
に位相極性を検出することができるが、180°以上については、ゼロクロス点b33,
b34の遅延により、正しくは遅れであるが進みとして位相極性を誤検出してしまう。
そのため、電圧側のコンパレータと同様に電流側のコンパレータについてもヒステリシ
ス値を設定することで、ゼロクロス点の検出誤差を小さくすることも考えられる。この場
合、電圧信号と電流信号の振幅とヒステリシス値のレベル比が等しいと仮定すると、理想
的にはコンパレータとアイソレータの応答速度差のみとなる。しかしながら、両信号の振
幅のレベルがある範囲を持って変動する用途においては、レベル比を一定にすることがで
きないという問題がある。
さらに、上述したようなゼロクロス点の誤検出の問題は、ヒステリシスを設定した場合
だけでなく、電圧信号や電流信号の波形が歪んでいる場合にも生じる。すなわち、入力さ
れる電圧信号や電流信号の波形が歪んでいる場合には、波形の歪により波形のデューティ
比もずれてくるので、ゼロクロス点の検出位置に誤差が発生してしまう。
そこで、本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、ゼロクロス点の検出確度の
向上を図ったゼロクロス信号生成回路および位相測定器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係るゼロクロス信号生成回路は、入力される信号
と基準レベルとを比較してゼロクロス点を検出し、検出したゼロクロス点に基づいてゼロ
クロス信号を生成するコンパレータと、コンパレータにより生成されたゼロクロス信号の
周期を検出し、検出したゼロクロス信号の周期に基づく周波数を逓倍してゼロクロス信号
に同期した同期信号を生成し、生成した同期信号を分周することによりゼロクロス信号と
同一周波数のゼロクロス再生成信号を生成する位相同期回路とを備えるものである。
また本発明に係る位相測定器は、入力される電圧信号と基準レベルとを比較してゼロク
ロス点を検出し、検出したゼロクロス点に基づいて第1のゼロクロス信号を生成する第1
のコンパレータと、第1のゼロクロス信号の周期を検出し、検出した第1のゼロクロス信
号の周期に基づく周波数を逓倍して第1のゼロクロス信号に同期した第1の同期信号を生
成し、生成した第1の同期信号を分周することにより第1のゼロクロス信号と同一周波数
の第1のゼロクロス再生成信号を生成する第1の位相同期回路と、入力される電流信号と
基準レベルとを比較してゼロクロス点を検出し、検出したゼロクロス点に基づいて第2の
ゼロクロス信号を生成する第2のコンパレータと、第2のゼロクロス信号の周期を検出し
、検出した第2のゼロクロス信号の周期に基づく周波数を逓倍して第2のゼロクロス信号
に同期した第2の同期信号を生成し、生成した第2の同期信号を分周することにより第2
のゼロクロス信号と同一周波数の第2のゼロクロス再生成信号を生成する第2の位相同期
回路と、第1の位相同期回路から入力される第1のゼロクロス再生成信号および第2の位
相同期回路から入力される第2のゼロクロス再生成信号に基づいて負荷の遅れおよび進み
を示す位相同期信号を生成するフリップフロップ回路とを備えるものである。
本発明においては、第1の位相同期回路によりゼロクロス信号の周期に基づく周波数を
逓倍して第1のゼロクロス信号に同期した第1の同期信号を生成し、生成した第1の同期
信号を分周することにより第1のゼロクロス信号と同一周波数の第1のゼロクロス再生成
信号を生成する。
同様にして、第2の位相同期回路においても、第2のゼロクロス信号の周期に基づく周
波数を逓倍して第2のゼロクロス信号に同期した第2の同期信号を生成し、生成した第2
の同期信号を分周することにより第2のゼロクロス信号と同一周波数の第2のゼロクロス
再生成信号を生成する。
例えば、第1および第2の位相同期回路において、第1および第2のゼロクロス信号の
周期を2倍に逓倍し、これを1/2倍に分周すれば、第1および第2のゼロクロス信号の
周波数と同一周波数であって第1および第2のゼロクロス信号の1/2周期の位相を18
0°とした信号を再生成できる。これにより、再生成した第1および第2のゼロクロス再
生成信号のデューティ比は50パーセントになるので、第1および第2のコンパレータに
ヒステリシスを設定した場合や、電圧信号および電流信号の波形が歪んでいた場合でも、
ゼロクロス点を正確に検出することができる。
本発明によれば、ゼロクロス信号の周期に基づく周波数を逓倍してゼロクロス信号に同
期した同期信号を生成するので、コンパレータにヒステリシスを設定した場合や、電圧信
号および電流信号の波形が歪んでいた場合でも、これらの影響による誤差を受けることな
く、ゼロクロス点の検出確度の向上を図ると共に検出可能入力範囲の拡大を図ることがで
きる。
本発明の一実施形態に係る位相測定器の構成例を示す図である。 電圧側の位相同期回路の構成例を示す図である。 電流側の位相同期回路の構成例を示す図である。 位相測定器の動作例を示すフローチャートである。 入力信号が歪波である場合のゼロクロス点の検出例を示す図である。 従来の位相測定器の構成例を示す図である。 従来の位相測定器においてヒステリシス設定した場合の位相測定器の動作例を示すフローチャートである。 従来の位相測定器においてヒステリシス設定しない場合の位相測定器の動作例を示すフローチャートである。
以下、発明を実施するための最良の形態について説明する。
[位相測定器の構成例]
位相測定器100は、図1に示すように、電圧信号Svのゼロクロス信号等を生成する
ゼロクロス信号生成回路100Aと電流信号Siのゼロクロス信号等を生成するゼロクロ
ス信号生成回路100Bとフリップフロップ回路50とを備えている。ゼロクロス信号生
成回路100Aは、コンパレータ10とアイソレータ12とアッテネータ14と反転回路
16と電圧源18,20と位相同期回路22とスイッチ19,21とを有している。
コンパレータ10の入力端のそれぞれには、DC成分が除去されて所定の入力レベルに
正規化された電圧信号Svおよびヒステリシス設定に応じたヒステリシス電圧信号Ssが
入力される。ヒステリシス電圧信号Ssにより時間軸としてのゼロクロス位置Pz(基準
レベル)に対して振幅値が増える方向または振幅値が減る方向にヒステリシスが設定され
る。コンパレータ10は、電圧信号Svとゼロクロス位置Pzまたはヒステリシス位置P
hとを比較してゼロクロス点を検出し、この検出したゼロクロス点に基づくゼロクロス信
号Szvを生成してアイソレータ12およびアッテネータ14のそれぞれに出力する。
アイソレータ12は、コンパレータ10から入力されたゼロクロス信号Szvを絶縁して
演算系の位相同期回路22に供給する。アッテネータ14は、コンパレータ10から供給
されたゼロクロス信号Szvのレベルを減衰させることにより、ゼロクロス信号Szvに含ま
れるノイズを小さくしたり、ゼロクロス信号Szvを所定の動作電圧範囲に設定する。アッ
テネータ14により減衰されたゼロクロス信号Szvはスイッチ19,21のそれぞれに出
力される。
アッテネータ14とスイッチ21との間には反転回路16が設けられている。反転回路
16は、アッテネータ14により入力されたゼロクロス信号Szvを反転させてスイッチ2
1に出力する。なお、スイッチ19,21のそれぞれは、例えばハイレベルのゼロクロス
信号Szvが入力されたときにオンされ、ロウレベルのゼロクロス信号Szvが入力されたと
きにオフされる。
電圧源18は、プラス端子がスイッチ19の一端に接続され、マイナス端子が接地され
ている。スイッチ19にハイレベルのゼロクロス信号Szvが入力されるとスイッチ19は
オンされる。これにより、コンパレータ10には電圧源18からプラスのヒステリシス電
圧信号Ssが入力され、ゼロクロス位置Pzに対して振幅の増加する方向(プラス方向)
に所定幅のヒステリシスが設定される。
電圧源20は、プラス端子が接地され、マイナス端子がスイッチ21の一端に接続され
ている。スイッチ21にハイレベルのゼロクロス信号Szvが入力されるとスイッチ21は
オンされる。これにより、コンパレータ10には電圧源18からプラスのヒステリシス電
圧信号Ssが入力され、ゼロクロス位置Pzに対して振幅の減少する方向(マイナス方向
)に所定幅のヒステリシスが設定される。
本実施の形態では、電圧源20に適当な値を設定すると共に電圧源18をゼロに設定す
ることで、ゼロクロス位置Pzに対して振幅値が減るマイナス方向の片側にのみヒステリ
シスを設定している。そのため、ゼロクロス位置Pzよりもプラス方向のゼロクロス点の
検出については、マイナス方向に設定したヒステリシス設定が影響されないので、誤差の
ない正確なゼロクロス点を検出することができる。なお、上述した例とは逆に、電圧源1
8に適当な値を設定して電圧源20をゼロに設定しても良い。
位相同期回路22は、図2に示すように、逓倍回路220と分周回路222とを有して
いる。逓倍回路220は、例えば位相比較器や電圧制御発振回路(voltage controlled os
cillator:以下VCOという)等から構成されている。
逓倍回路220は、コンパレータ10から入力されるゼロクロス信号Szvのゼロクロス
点から周期を検出し、検出したゼロクロス信号Szvの周期に基づく周波数とVCOから出
力されて分周回路222により分周された分周信号Sfvの周波数との位相差を比較する。
分周回路222から入力される分周信号Sfvは、VCOからの出力信号の周波数を1/2
n(nは整数)に分周したものである。そして、逓倍回路220は、入力されるゼロクロ
ス信号Szvの周波数と分周後の分周信号Sfvの周波数とが同一周波数かつ同位相となるよ
うに同期させることで、VCOからゼロクロス信号Szvの周波数を逓倍した同期信号Spv
を生成して分周回路222に出力する。すなわち、ゼロクロス信号Szvの周波数を2n倍
(偶数倍)に逓倍した同期信号SpvをVCOから出力させる。
分周回路222は、逓倍前におけるゼロクロス信号Szvの周波数と同一周波数となるよ
うに、逓倍回路220から供給される同期信号Spvを1/2n倍(nは整数)に分周して
ゼロクロス再生成信号Sfvを生成する。これにより、生成されたゼロクロス再生成信号S
fvは1/2周期の位相が180°となり、ゼロクロス再生成信号Sfvの1周期でのデュー
ティ比は50パーセントとなる(図4(F)参照)。
次に、ゼロクロス信号生成回路100Bについて説明する。なお、ゼロクロス信号生成
回路100Bは、ゼロクロス信号生成回路100Aと同一の構成であるため、共通する構
成要素については説明を簡略化する。また、本例では、信号の振幅レベルの変動等に対応
すべく、ゼロクロス信号生成回路100Aのコンパレータ10の一方にしかヒステリシス
を設定していない。そのため、ゼロクロス信号生成回路100Bにおけるヒステリシス設
定に関する構成については説明を省略する。
ゼロクロス信号生成回路100Bは、コンパレータ30とアイソレータ32とアッテネ
ータ34と反転回路36と電圧源38,40と位相同期回路42とスイッチ39,41と
を有している。
コンパレータ30は、電圧信号Svとゼロクロス位置Pzまたはヒステリシス位置Ph
とを比較してゼロクロス点を検出し、この検出したゼロクロス点に基づくゼロクロス信号
Sziを生成してアイソレータ32に出力する。アイソレータ32は、コンパレータ30か
ら入力されたゼロクロス信号Sziを絶縁して演算系の位相同期回路42に供給する。
位相同期回路42は、図3に示すように、逓倍回路420と分周回路422とを有して
いる。逓倍回路420は、例えば位相比較器やVCO等から構成されている。本例ではコ
ンパレータ30にヒステリシスを設定していないので、ゼロクロス点の誤差はあまりない
と考えられる。しかし、後述するように(図5参照)、波形が歪んでいる場合でもゼロク
ロス点の検出に誤差が生じるので、このような場合を前提として位相同期回路42による
ゼロクロス信号の再生成を行う。
逓倍回路420は、コンパレータ30から入力されるゼロクロス信号Sziのゼロクロス
点に基づいて周期を検出し、ゼロクロス信号Sziの周期に基づく周波数と分周後のゼロク
ロス再生成信号Sfiの周波数とを同期させることにより、VCOから逓倍した同期信号S
piを生成して分周回路422に供給する。すなわち、ゼロクロス信号Sziの周波数を2n
倍に逓倍した同期信号SpiをVCOから出力させる。
分周回路422は、逓倍前におけるゼロクロス信号Sziの周波数と同一周波数となるよ
うに、逓倍回路420から供給される同期信号Spiを1/2n倍(nは整数)に分周して
ゼロクロス再生成信号Sfiを生成する。このようにして再生成されたゼロクロス再生成信
号Sfiは、1/2周期の位相が180°となり、1周期でのデューティ比が50パーセン
トとなる。
図1に戻り、フリップフロップ回路50は、例えばD型のフリップフロップ回路により
構成され、ゼロクロス信号生成回路100Aから入力されるゼロクロス再生成信号Sfvと
ゼロクロス信号生成回路100Bから入力されるゼロクロス再生成信号Sfiとを論理演算
し、演算結果に基づく位相極性検出信号Sphを出力する。例えば、ゼロクロス再生成信号
Sfvの位相がゼロクロス再生成信号Sfiの位相よりも進んでいる場合にはハイレベルの位
相極性検出信号Sphを出力し、ゼロクロス再生成信号Sfvの位相がゼロクロス再生成信号
Sfiの位相よりも遅れている場合にはロウレベルの位相極性検出信号Sphを出力する。こ
の出力結果により、ユーザは、負荷が誘導性であるか容量性であるか否かを判別すること
ができる。
[位相測定器の動作例]
次に、位相測定器100の動作の一例について説明する。本例では、コンパレータ10
にマイナス側のヒステリシスが予め設定されているものとする。まず、ゼロクロス信号生
成回路100Aの動作について説明する。コンパレータ10には、図4(A)に示すよう
に、電圧信号Svが入力される。電圧信号Svは、正弦波であり、デューディ比は50パ
ーセントである。
コンパレータ10は、図4(A)および図4(C)に示すように、入力された電圧信号
Svがゼロクロス位置Pzとクロスする点a11を検出したとき、ゼロクロス信号Szvを
立ち上げてハイレベルに設定する。同様に、図4(A)に示す点a12,a13,a14
を検出したときゼロクロス信号Szvをハイレベルに設定する(図4(C))。また、電圧
信号Svがヒステリシス位置Phとクロスする点b11を検出したとき、ゼロクロス信号
Szvを立ち下げてロウレベルに設定する。同様に、図4(A)に示す点b12,b13,
b14を検出したとき、ゼロクロス信号Szvを立ち下げてロウレベルに設定する。このよ
うにして、コンパレータ10は、パルス状のゼロクロス信号Szvを生成する。
本例のように、ヒステリシスをマイナス方向に設定すると、電圧信号Svとヒステリシ
ス位置Phとのゼロクロス点の検出位置はヒステリシス設定によりずれるため、図4(C
)に示すように、電圧信号Svの各周期のデューティ比は50パーセントとならない。し
かしながら、ゼロクロス位置Pzの振幅値が増加するプラス方向にはヒステリシスは設定
されていないので、プラス方向については誤差のない正確なゼロクロス点を取得できる。
例えば、プラス方向のゼロクロス点a11,a12は、ヒステリシスによる誤差が発生し
ないので、この2点から電圧信号Svの正確な周期を取得できる。
位相同期回路22の逓倍回路220は、ゼロクロス信号Szvが入力されると、このゼロ
クロス信号Szvの1周期(例えば点a11から点a12)に基づく周波数を2倍に逓倍し
て、図4(E)に示すように、1周期のデューティ比を50パーセントにした同期信号S
pvを生成する。なお、本例では、同期信号Spvの周波数をゼロクロス信号Szvの周波数の
2倍に逓倍したが、2n倍(偶数倍)であれば4,8・・・倍であっても良い。
位相同期回路22の分周回路222は、図4(F)に示すように、逓倍回路220から
同期信号Spvが入力されると、2倍に逓倍された同期信号Spvの周波数を1/2倍に分周
して、ゼロクロス信号Szvと同一周波数のゼロクロス再生成信号Sfvを再生成する。この
ようにして、1/2周期の位相が180°であって、1周期でのデューティ比が50パー
セントとなるゼロクロス再生成信号Sfvを生成する。
ゼロクロス信号生成回路100Bについては、電流信号Siの入力時間が電圧信号Sv
よりも遅れている点がゼロクロス信号生成回路100Aと異なるだけであり(図4(B)
)、その他のゼロクロス信号Sziの生成(図4(D))、同期信号Spiの生成(図4(G
))、ゼロクロス再生成信号Sfiの生成(図4(H))についてはゼロクロス信号生成回
路100Aと同様であるため、説明を省略する。
フリップフロップ回路50は、図4(I)に示すように、ゼロクロス信号生成回路10
0Aからのゼロクロス再生成信号Sfvがハイレベルの状態のときにゼロクロス再生成信号
Sfiが立ち上がると、位相極性検出信号Sphを立ち上げてハイレベルに設定する。一方、
ゼロクロス信号生成回路100Bからのゼロクロス再生成信号Sfvがロウレベルの状態の
ときにゼロクロス再生成信号Sfiが立ち上がると、位相極性検出信号Sphを立ち下げてロ
ウレベルに設定する。したがって、図4(I)に示すように、位相極性検出信号Sphがハ
イレベルのときには、負荷は進んでおり容量性であると判別できる。一方、位相極性検出
信号Sphがロウレベルのときには、負荷は遅れており誘導性であると判別できる。
[信号が歪波である場合]
上述した本実施の形態に係る位相極性検出方法は、電圧信号Svや電流信号Siの波形
が歪んでいる場合にも適用することができる。以下では電圧信号Svを例に説明する。図
5に示すように、電圧信号Svの波形が歪んでいる場合には、電圧信号Svのデューティ
比は50パーセントにならない。そのため、この歪波である電圧信号Svのゼロクロス点
を検出すると、上述したヒステリシスの設定の有無に係らず、ゼロクロス点の検出位置に
誤差が発生してしまう。そこで、上述した本発明に係る位相同期回路22,42を用いる
ことで、ヒステリシスを設定した場合と同様に、ゼロクロス点の誤差の発生を回避するこ
とができる。
具体的には、コンパレータ10により電圧信号Svのゼロクロス点a51,b51,a
52・・・を検出してゼロクロス信号Szvを生成する。そして、位相同期回路22により
、ゼロクロス信号Szvの周期を検出し、この周期に基づいて周波数を逓倍した後に分周し
て上述したようなゼロクロス再生成信号Sfvを生成する。これにより、ゼロクロス再生成
信号Sfvの1周期のデューティ比は、図5の点線で示すように、50パーセントとなるの
で、誤差のない正確なゼロクロス点を取得できる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、ゼロクロス信号Szv,Sziを逓倍した同
期信号Spv,Spiを生成するので、第1および第2のコンパレータ10,30にヒステリ
シスを設定した場合でも、ヒステリシス設定の影響による誤差を受けることなく、ゼロク
ロス点の検出確度の向上を図ると共に検出可能入力範囲の拡大を図ることができる。また
、電圧信号Svおよび電流信号Siの波形が歪んでいた場合でも、波形に依存しない位相
検出が可能となる。
なお、本発明の技術範囲は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣
旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。例え
ば、上述した実施の形態では、ゼロクロス信号生成回路100Aのコンパレータ10にヒ
ステリシスを設定した例を説明したが、ゼロクロス信号生成回路100Bのコンパレータ
30のプラス方向およびマイナス方向の何れか一方にヒステリシスを設定しても良い。
100・・・位相測定器、100A・・・ゼロクロス信号生成回路、100B・・・ゼロ
クロス信号生成回路、10,30・・・コンパレータ、22,42・・・位相同期回路、
50・・・フリップフロップ回路、220,420・・・逓倍回路、224,424・・
・分周回路

Claims (5)

  1. 入力される信号と基準レベルとを比較してゼロクロス点を検出し、検出した前記ゼロク
    ロス点に基づいてゼロクロス信号を生成するコンパレータと、
    前記コンパレータにより生成された前記ゼロクロス信号の周期を検出し、検出した前記
    ゼロクロス信号の周期に基づく周波数を逓倍して前記ゼロクロス信号に同期した同期信号
    を生成し、生成した前記同期信号を分周することにより前記ゼロクロス信号と同一周波数
    のゼロクロス再生成信号を生成する位相同期回路と
    を備えることを特徴とするゼロクロス信号生成回路。
  2. 前記コンパレータには、前記基準レベルに対して前記入力される信号の振幅値が増加す
    る方向および前記振幅値が減少する方向の何れかにヒステリシスが設定される
    ことを特徴とする請求項1に記載のゼロクロス信号生成回路。
  3. 前記位相同期回路は、
    前記コンパレータにより生成された前記ゼロクロス信号の周期を検出し、検出した前記
    ゼロクロス信号の周期に基づく周波数を逓倍して得た逓倍信号と前記ゼロクロス信号との
    位相差を比較し、当該比較結果に基づいて前記ゼロクロス信号と前記逓倍信号とが同位相
    となるように位相を同期させて得た前記同期信号を出力する逓倍回路と、
    前記逓倍回路により出力された前記同期信号を分周することにより前記ゼロクロス信号
    の周波数と同一周波数の前記ゼロクロス再生成信号を生成する分周回路と
    を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のゼロクロス信号生成回路。
  4. 入力される電圧信号と基準レベルとを比較してゼロクロス点を検出し、検出した前記ゼ
    ロクロス点に基づいて第1のゼロクロス信号を生成する第1のコンパレータと、
    前記第1のゼロクロス信号の周期を検出し、検出した前記第1のゼロクロス信号の周期
    に基づく周波数を逓倍して前記第1のゼロクロス信号に同期した第1の同期信号を生成し
    、生成した前記第1の同期信号を分周することにより前記第1のゼロクロス信号と同一周
    波数の第1のゼロクロス再生成信号を生成する第1の位相同期回路と、
    入力される電流信号と基準レベルとを比較してゼロクロス点を検出し、当該検出したゼ
    ロクロス点に基づいて第2のゼロクロス信号を生成する第2のコンパレータと、
    前記第2のゼロクロス信号の周期を検出し、検出した前記第2のゼロクロス信号の周期
    に基づく周波数を逓倍して前記第2のゼロクロス信号に同期した第2の同期信号を生成し
    、生成した前記第2の同期信号を分周することにより前記第2のゼロクロス信号と同一周
    波数の第2のゼロクロス再生成信号を生成する第2の位相同期回路と、
    前記第1の位相同期回路から入力される前記第1のゼロクロス再生成信号および前記第
    2の位相同期回路から入力される前記第2のゼロクロス再生成信号に基づいて負荷の遅れ
    および進みを示す位相極性検出信号を生成するフリップフロップ回路と
    を備えることを特徴とする位相測定器。
  5. 前記第1のコンパレータおよび前記第2のコンパレータの何れかには、前記基準レベル
    に対して前記電圧信号または前記電流信号の振幅値が増加する方向または前記振幅値が減
    少する方向にヒステリシスが設定される
    ことを特徴とする請求項4に記載の位相測定器。
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