JPWO2020022255A1 - 測定装置及び電圧生成方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、測定した交流電流波形から、該交流電流波形に対応した交流電圧波形を生成可能とする測定装置を提供する。測定装置は、交流電圧信号を生成する発振器と、入力した交流電流の波形と、前記発振器で生成した前記交流電圧信号の波形との位相差を検出する位相比較器と、を有し、前記位相差に基づき前記発振器の発振周波数を可変させ、前記位相差が所定の条件を満たすように制御する位相同期回路を備える。

Description

(関連出願についての記載)
本発明は、日本国特許出願:特願2018−137655号(2018年07月23日出願)の優先権主張に基づくものであり、同出願の全記載内容は引用をもって本書に組み込み記載されているものとする。
本発明は、測定装置及び電圧生成方法に関する。
分電盤に設置したセンサで消費電力や消費電流波形をモニタし、その特徴量等に基づいて、各電気機器の消費電力や動作状態を推定する技術が用いられている。時系列的に電流波形を比較分析するためには、電圧の位相に基づいて電流波形を測定する必要がある。電流波形の測定にあたっては、電圧波形に対する位相遅延を正確に把握しておくことが好ましい。電圧波形に対する位相遅延が不正確の場合、電流波形の推定にかかる計算コストが増大する上に、推定精度も低下し、実用的とはなりえないことが知られている。
そこで、図14に示すように、電流と電圧を同時に測定することが望ましい。図14には、三相4線接続方式における電力測定システムの一例が模式的に示されている。電気機器等の負荷104に電力を供給する分電盤のブレーカ105に設置した電流計101や電圧計102で電流波形や電圧波形をモニタする。一般に、電流計101は、CT(Current Transformer)等の非接触型センサが用いられる。CTは、例えば導体(1次側)に流れる交流電流による磁気コア内に発生した磁束を打ち消すように2次側の巻線に巻数比に応じた交流電流(2次電流)が流れ、この2次電流により抵抗両端に発生した電圧(導体に流れる電流に比例)を測定する。なお、電流計101は、分岐配線でなく、分電盤の主幹に接続するようにしてもよい。図15は、図14の電流計101と電圧計102で測定された負荷104への三相4線式の交流電流波形I1、I2、I3と電圧波形V1、V2、V3の例を示す図である。
図14の例のように、電圧計102で線間電圧を測定する場合、電源配線に触れること無く、精度よく測定することは困難である。そして、電圧測定用のケーブルの設置には電気工事士による工事が必要である。さらに、分電盤では電源コンセントがないことが多い。この場合、電源コンセントの新設工事が必要となる。
分電盤における電圧計の設置の問題(有資格者等による工事が必要)に対して、電線とセンサ間に発生する浮遊容量を用いた非接触型の電圧・電流センサによって電流波形を電圧波形に同期して取得する方法が知られている(特許文献1)。
特許文献1には、電流波形を電圧波形に同期して測定することは可能であるが、浮遊容量が電線の太さや材質、さらに取り付け方によって値が変わってしまい、センサ設置後の位相遅延の値は一定となるが、その値は設置環境によって異なることが記載されている。そして、電流波形と電圧波形間の位相遅延については環境依存性があることから、非接触の測定結果のみからは知ることは難しいという課題が記載されている。この課題に対して、特許文献1では、非接触型の電圧・電流センサを用いて、電圧波形と電流波形との間の位相遅延を推定する電圧・電流間の位相遅延推定装置およびその方法が開示されている。特許文献1では、測定された電流波形と位相遅延を有する電圧波形との力率を計算し、その力率が最大となる位相遅延を真値と推定している。
特開2016−033488号公報
前述したように、分電盤での電圧を測定するには、有資格者(電気工事士)による工事が必要である。また、特許文献1では、非接触型の電圧センサと電流センサを用いて、電圧波形と電流波形を測定し、これらの間の位相遅延を推定している。
本発明は、上記課題に鑑みて創案されたものであって、その目的は、測定した交流電流の波形から、該交流電流の波形に対応した交流電圧波形を生成可能とする装置、方法を提供することにある。
本発明の一形態によれば、交流電圧信号を生成する発振器と、入力した交流電流の波形と、前記発振器で生成した前記交流電圧信号の波形との位相差を検出する位相比較器と、を有し、前記位相差に基づき前記発振器の発振周波数を可変させ、前記位相差が所定の条件を満たすように制御する位相同期回路を備えた測定装置が提供される。
本発明の一形態によれば、電流計で測定した交流電流の波形と、位相同期ループに含まれる発振器で生成した交流電圧信号の波形との位相差を検出し、前記位相差に基づき、前記発振器の発振周波数を可変させ、前記位相差が所定の条件を満たすように制御する電圧生成方法が提供される。
本発明によれば、測定した交流電流の波形から、該交流電流の波形に対応した交流電圧波形を生成可能としている。
本発明の例示的な実施形態を説明する図である。 本発明の例示的な実施形態を説明する図である。 (A)、(B)は位相比較器を説明する図である。 位相比較器を説明する図である。 位相比較器の構成を説明する図である。 位相比較器の構成を説明する図である。 VCOの構成を説明する図である。 実施形態1の動作を説明する図である。 実施形態1を説明する図である。 実施形態1を説明する図である。 実施形態2の構成を説明する図である。 実施形態2の構成を説明する図である。 実施形態2の構成を説明する図である。 電力測定システムの一例を説明する図である。 電力測定システムで測定された電流、電圧波形を説明する図である。
本発明の例示的な実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態を説明する図である。なお、図1では、単に説明の容易化のため、単相2線接続の例が示されている。CT(Current Transformer)等の非接触型の電流計101は、例えば、交流電源103からの電源ライン106に流れる交流電流を検出し、該交流電流を例えば抵抗の端子間電圧として測定装置110に供給する。なお、図1では、電流計101は、分電盤のブレーカ105の電源ライン106に流れる電流を非接触で検出する。
測定装置110では、電流計101で測定された交流電流波形に対応する電圧波形と、発振器で生成した交流電圧波形の位相差を検出し、位相差が所定値(例えばゼロ)となるように、該発振器で生成する交流電圧の周波数を可変制御する。測定装置110は、電流計101で測定された交流電流波形(交流電流波形に対応する電圧波形)Iと、電流計101で測定された交流電流波形と位相同期した交流電圧波形Vを、分電盤における交流電流波形交流電圧波形として出力する。
測定装置110から出力される交流電圧波形Vと、電流計101で測定された分電盤における交流電流波形Iに基づき、電力計算、機器毎の電力分離技術(disaggregation)等を行うようにしてもよい。なお、電流計101は、図14の主幹ブレーカ105−1に接続するようにしてもよい。本実施形態によれば、電圧を測定することなく、測定した交流電流波形に対応した交流電圧波形を生成可能としている。なお、図1において、分電盤のブレーカ105は、分岐ブレーカであっても主幹ブレーカであってもよい。
図2は、本発明の一実施形態の構成を説明する図である。電流計101は、電源ライン106(1次側)に流れる交流電流による磁気コア1011内に発生した磁束を打ち消すように2次側の巻線に巻数比に応じた交流電流(2次電流)が流れ、この2次電流により抵抗RLの両端に発生した電圧(交流電圧)を、検出した交流電流として出力する。測定装置110において、増幅器111は、抵抗RLの端子間電圧(交流電圧)を電圧増幅する。低域通過フィルタ(Low Pass Filter:LPF)112は、増幅器111の出力電圧の所定の周波数(遮断周波数)以上の周波数成分を遮断(減衰)させ、遮断周波数以下の周波数成分を通過させる。
位相同期回路(Phase Locked Loop:PLL)120は、位相比較器121と、低域通過フィルタからなるループフィルタ(Loop Filter)122と、電圧制御発振器(Voltage Controlled Oscillator:VCO)123を備えている。
位相比較器121は、LPF112から出力される交流電圧信号波形と、VCO123から出力される交流電圧信号波形(正弦波)との位相差を検出し、該位相差に対応した電圧を出力する。
ループフィルタ122は、位相比較器121からの出力電圧を平滑化する。ループフィルタ122は、該平滑化した電圧をVCO123に制御電圧として供給する。VCO123は、商用電源周波数を中心周波数fcとして、ループフィルタ122から供給される制御電圧に応じて、所定周波数範囲±Δfで発振周波数を可変させる。特に制限されないが、VCO123は、例えば、正弦波発振器を備え、その発振周波数をループフィルタ122からの制御電圧にしたがって可変させる構成としてもよい。
図3(A)は、位相比較器121における交流電圧波形のゼロクロス検出回路1211の構成の一例を説明する図である。図3(B)は、図3(A)のゼロクロス検出回路1211の動作を説明する図である。
図3(A)において、コンパレータ1212は、非反転入力端子(+)の電圧が、反転端子(−)の基準電圧(0V)以下の場合、図3(B)に示すように、出力(比較結果出力)VoutにLow電位を出力し、非反転入力端子(+)の電圧が基準電圧(0)を超えると、出力VoutにHigh電位を出力する。そして、非反転入力端子(+)の電圧が、High電位を抵抗R1とR2で分圧した電圧以下となると、出力VoutにLow電位を出力する。
なお、図3(A)では、ゼロクロス検出回路1211としてアナログ回路の構成例を示したが、ゼロクロス検出回路1211はアナログ回路構成に制限されるものでなく、アナログデジタル変換器でアナログ信号をデジタル信号に変換し、デジタル信号波形に基づき、ゼロクロス点を検出するようにしてもよい。
図4は、図2の位相比較器121の構成の一例を説明する図である。位相差検出回路1214の電圧入力Vin1、Vin2はVCO123の出力電圧とLPF112の出力電圧である(どちらであってもよい)。ゼロクロス検出回路1211A、1211Bは、それぞれに入力された電圧入力Vin1、Vin2の負から正への変化時のゼロクロスを検出する。デジタル位相比較回路1213は、ゼロクロス検出回路1211A、1211Bからの出力信号を受け、電圧入力Vin1、Vin2におけるゼロクロス点の位相差を検出し、電圧入力Vin1の位相が電圧入力Vin2よりも遅れている場合、UP信号、位相が進んでいる場合、DOWN信号を出力する。
チャージポンプ回路1215は、位相差検出回路1214からのUP信号が活性化されると、スイッチSW1がオンし、定電流源1からの吐出電流(source current)で容量Cを充電する。位相差検出回路1214からのDOWN号が活性化されると、スイッチSW2がオンし、定電流源2から吸込電流(sink current)で容量Cを放電する。容量Cの端子電圧が、ループフィルタ122で平滑化されてVCO123に制御電圧として供給される。
図5は、図4のデジタル位相比較回路1213の動作を説明する図である。図5において、Vout1、Vout2は、電圧入力Vin1、Vin2のゼロクロス検出結果(デジタル信号)である。デジタル位相比較回路1213は、ゼロクロス検出結果(デジタル信号)Vout1、Vout2のLowからHighへの立ち上がりエッジを検出し、Vout1の立ち上がりエッジがVout2よりも進んでいる場合、Vout1の立ち上がりエッジのVout2の立ち上がりエッジに対する位相差に対応する時間、アクティブとなるDOWN信号を出力する。Vout2の立ち上がりエッジがVout1よりも進んでいる場合、Vout2の立ち上がりエッジのVout1の立ち上がりエッジに対する位相差に対応する時間、アクティブとなるUP信号を出力する。
図6は、図2の位相比較器121をアナログ乗算器1216で構成した例を説明する図である。図6のVin1とVin2の正弦波(同一周波数:f)を乗算すると、
Figure 2020022255
となる。
アナログ乗算器1216は、例えばギルバート(Gilbert)乗算器で構成される。アナログ乗算器1216からの出力信号は、低域通過フィルタであるループフィルタ122に入力され、2×fの周波数成分をカットオフする。この結果、アナログ乗算器1216からの出力信号のうちのDC(direct current)成分[cos(θ−θ)]/2(カットオフ周波数以下の周波数成分)が抽出される。なお、Vin1とVin2の正弦波の周波数がf、fと異なる場合、
Figure 2020022255
から、(f+f2)の周波数成分をカットオフし、
Figure 2020022255
を低域通過フィルタ(ループフィルタ122)で平滑化した電圧が出力される。
図7は、図2のVCO123の一例を模式的に説明する図である。図7の例では、VCO123は、オペアンプ(Operational Amplifier)1231で構成したウイーンブリッジ発振回路からなる。発振周波数は、以下で与えられる。
Figure 2020022255
例えば抵抗RをCdS(硫化カドミウム)セル等で構成し、制御電圧(LPF122の出力電圧)で電流が可変されるフォトダイオードDからの光で抵抗Rの抵抗値を可変させ、制御電圧に応じた周波数の交流電圧を生成するようにしてもよい。制御電圧が高くなると、フォトダイオードDに流れる電流が増大し(発光量が増大する)、抵抗Rの抵抗値が減少し、発振周波数fが増大する。制御電圧が低くなると、フォトダイオードDに流れる電流が減少し(発光量が減少する)、抵抗Rの抵抗値が増大し、発振周波数fが下がる。
なお、VCO123は、図7の構成等に制限されるものでないことは勿論である。例えば、VCO123を、奇数段のインバータの最終段出力を初段の入力に帰還させ電源電圧で発振周波数を可変させるリングオシレータで構成し、このリングオシレータからの方形波を、例えばバンドパスフィルタ等に入力して正弦波に変換して出力する構成としてもよい。また、VCO123の出力信号を分周器(不図示)で分周した信号を位相比較器121に帰還入力し、交流電圧Vとして出力してもよい。
図8は、実施形態1の動作を説明する図である。図8(A)の波形141は、電流計101で計測した電源ライン106に流れる電流波形(図2の増幅器111の出力電圧)である。
図8(B)の波形142は、図2のLPF112で図8(A)の波形141の高域をカットした電圧波形である。図8(C)は、図2のPLL120において、図8(B)の波形142と位相同期した交流電圧波形143(図2のPLL120の出力電圧波形V)を示す図である。
図9は、三相4線式の電源に図2の実施形態を適用した例を説明する図である。三相電源の電源ラインL1、L2、L3に、非接触型の電流計101−1〜101−3が配置され、測定装置110−1〜110−3から、電流波形Ii(i=1〜3)と、電流波形Iiに位相同期した電圧波形Vi(i=1〜3)が出力される。
図10は、測定装置110−1〜110−3から出力される三相の電流波形Ii(i=1〜3)と、三相の電圧波形Vi(i=1〜3)を例示する図である。
図11は、本発明の例示的な第2の実施形態を説明する図である。図11を参照すると、位相同期回路(PLL)130の構成が、図2の位相同期回路(PLL)120と相違している。
図11を参照すると、PLL130は、PF(Power Factor:力率)最大化制御回路131と、位相制御回路132と、ループフィルタ122とVCO123を備えている。
PF最大化制御回路131は、電流計101、増幅器111、LPF112を介して入力した交流電流波形(に対応する電圧波形)に対して、力率が最大となる交流電圧波形の位相ΔθPFMAXを求める。
位相制御回路132は、VCO123から出力される交流電圧波形(正弦波)とLPF112からの交流電流波形(に対応する電圧波形)との位相差Δθと、PF最大化制御回路131から出力された位相ΔθPFMAXを比較する。ΔθPFMAXの方が位相差Δθよりも大きい場合、VCO123の発振周波数を上げるように制御する(VCO123からの交流電圧波形の、LPF112からの交流電流波形(に対応する電圧波形)に対する位相差を大きくする)。ΔθPFMAXの方が位相差Δθよりも小さい場合、VCO123の発振周波数を下げるように制御する(VCO123からの交流電圧波形の、LPF112からの交流電流波形(に対応する電圧波形)に対する位相差を小さくする)。
図12は、図11のPF最大化制御回路131と、位相制御回路132の構成の一例を示す図である。図12において、Vin1には、LPF112からの交流電流波形(に対応する電圧波形)が入力され、Vin2には、VCO123からの交流電流波形が入力される。PF最大化制御回路131は、電圧入力Vin1、Vin2のアナログ電圧をデジタル信号に変換するアナログデジタル変換器(Analog to Digital Converter:ADC)1311A、1311Bと、アナログ信号をデジタル信号に変換した交流電流波形に対して、力率を最大化する交流電圧波形の位相ΔθPFMAXを計算するPF最大化位相計算回路1312を備えている。PF最大化位相計算回路1312は、Vin1とVin2の負から正への変化時におけるゼロクロス点に基づき、Vin1とVin2の位相差Δθを計算する。
PF最大化位相計算回路1312では、例えば、アナログ信号をデジタル信号に変換した交流電流波形をi(j)とし、アナログ信号をデジタル信号に変換した交流電圧波形をv(j)とし、位相差をτとし、サンプル数をNとしたとき、
Figure 2020022255
を最大化するτ(位相遅延)を求め、これをΔθPFMAXとしてもよい。

Figure 2020022255
なお、サンプル数NはADC1311A、1311Bの変換速度(サンプリング周波数)等にもよるが、交流電源周期の複数サイクル分のサンプル数であってもよい。
位相制御回路132は、位相比較回路1321とチャージポンプ回路1322を備えている。位相比較回路1321は、位相差ΔθとΔθPFMAXを比較する。図13(A)は、VCO123から出力される電圧波形152(正弦波)と、LPF112から出力される電圧波形151(図11の電流計101で検出された電流を電圧に変換した波形)の位相差Δθの例を示している。図13(B)は、VCO123からの電圧波形152と電流波形151について、力率が最大となる電圧波形の位相差ΔθPFMAXの例を示している。
位相比較回路1321は、ΔθPFMAXの方が位相差Δθよりも大きい場合(図13(A)、(B)参照)、VCO123の発振周波数を上げるように、UP信号を出力する。
一方、ΔθPFMAXの方が位相差Δθよりも小さい場合、位相比較回路1321は、VCO123の発振周波数を下げるようにDOWN信号を出力する。
チャージポンプ回路1322は、位相比較回路1321からのUP信号が活性化されると、スイッチSW1がオンし、定電流源1からの吐出電流(source current)で容量Cを充電する。
チャージポンプ回路1322は、位相比較回路1321からのDOWN号が活性化されると、スイッチSW2がオンし、定電流源2から吸込電流(sink current)で容量Cを放電する。容量Cの端子電圧が、図11のループフィルタ122で平滑化されてVCO123に制御電圧として供給される。本実施形態によれば、分電盤での交流電圧を測定することなく、分電盤で測定した交流電流波形に対応した交流電圧波形を生成可能としている。なお、図2、図11において、電流計101と測定装置110を一体で構成してもよいことは勿論である。また、図2、図11において、測定装置110から出力される交流電圧波形Vと交流電流波形Iはアナログ信号波形に制限されるものでなく、デジタル信号波形であってもよい(この場合、測定装置110はデジタル信号波形を通信出力する構成としてもよい)。
なお、上記の特許文献1の開示を、本書に引用をもって繰り込むものとする。本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の請求の範囲の枠内において種々の開示要素(各請求項の各要素、各実施例の各要素、各図面の各要素等を含む)の多様な組み合わせ乃至選択が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
101、101−1〜101−3 電流計
102 101−2〜103−3 電圧計
103 電源
104 負荷
105 ブレーカ
105−1 主幹ブレーカ
105−2 分岐ブレーカ
106 電源ライン
110、110−1〜110−3 測定装置
111 増幅器
112 LPF
120、130 PLL
121 位相比較器
122 ループフィルタ
123 VCO
131 PF最大化制御回路
132 位相制御回路
141、142、151 電流波形
143、152 電圧波形
1011 磁気コア
1211、1211A、1211B ゼロクロス検出回路
1212 コンパレータ
1213 デジタル位相比較回路
1214 位相差検出回路
1215 チャージポンプ回路
1216 アナログ乗算器
1231 オペアンプ
1311A、1311B ADC
1312 PF最大化位相計算回路
1321 位相比較回路
1322 チャージポンプ回路

Claims (8)

  1. 交流電圧信号を生成する発振器と、
    入力した交流電流の波形と、前記発振器で生成した前記交流電圧信号の波形との位相差を検出する位相比較器と、
    を有し、前記位相差に基づき前記発振器の発振周波数を可変させ、前記位相差が所定の条件を満たすように制御する位相同期回路を備えた、ことを特徴とする測定装置。
  2. 前記位相同期回路は、前記交流電流の波形と、前記発振器で生成した前記交流電圧信号の波形の位相が一致するように制御する、ことを特徴とする請求項1に記載の測定装置。
  3. 前記位相同期回路は、前記交流電流の波形に対して力率を最大化する交流電圧信号波形となる第一の位相差を検出する回路をさらに備え、
    前記交流電流の波形と、前記発振器で生成した前記交流電圧信号の波形との前記位相差が、前記力率を最大化する前記第一の位相差となるように制御する、ことを特徴とする請求項1に記載の測定装置。
  4. 電流計で測定された前記交流電流の波形を入力し、前記位相同期回路で前記交流電流の波形に位相同期させた前記交流電圧信号を、前記測定装置の出力信号として出力する、ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の測定装置。
  5. 前記電流計は、分電盤の給電線の電流を非接触で検出する、ことを特徴とする請求項4に記載の測定装置。
  6. 電流計で測定した交流電流の波形と、位相同期ループに含まれる発振器で生成した交流電圧信号の波形との位相差を検出し、前記位相差に基づき前記発振器の発振周波数を可変させ、前記位相差が所定の条件を満たすように制御する、ことを特徴とする電圧生成方法。
  7. 前記交流電流の波形と、前記発振器で生成した前記交流電圧信号の波形の位相が一致するように制御する、ことを特徴とする請求項6に記載の電圧生成方法。
  8. 前記交流電流の波形に対して力率を最大化する交流電圧信号波形となる第一の位相差を検出し、
    前記交流電流の波形と、前記発振器で生成した前記交流電圧信号の波形との前記位相差が、前記力率を最大化する前記第一の位相差となるように制御する、ことを特徴とする請求項6に記載の電圧生成方法。
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