JP2014206848A - アクチュエータを制御するマイクロコンピュータ - Google Patents

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Abstract

【課題】クロック停止時でも,停止信号の入力を通過させてアクチュエータの動作を停止できるマイクロコンピュータを提供する。【解決手段】マイクロコンピュータは,プロセッサと,アクチュエータの駆動制御信号生成ユニットと,クロックに基づき動作するデジタルノイズフィルタと基づかずに動作するアナログノイズフィルタとを有し,ノイズ信号を除去してアクチュエータの動作停止信号を通過させるノイズフィルタユニットと,停止信号により,駆動制御信号を停止状態にする停止回路と,クロックの停止を検出するクロック監視回路と,クロック監視回路が前記クロックの停止を検出していない場合は,前記デジタルノイズフィルタを選択し,クロック監視回路のクロック停止の検出に応答して,プロセッサによる制御によらずに,デジタルノイズフィルタからアナログノイズフィルタに選択を切換るノイズフィルタ選択回路とを有する。【選択図】図1

Description

本発明は,アクチュエータを制御するマイクロコンピュータに関する。
モータなどのアクチュエータは,マイクロコンピュータから供給される駆動制御信号により動作する。アクチュエータは家電用途,産業用途,車載用途など様々なアプリケーションで利用され,それぞれの用途に対応したマイクロコンピュータにより駆動制御される。
マイクロコンピュータの動作に異常が発生したことにより異常な駆動制御信号が生成されると,アクチュエータであるモータが異常動作する場合がある。例えば,モータの回転数が定格範囲を超える場合は,モータ自体が破損する以外に,モータを搭載する製品が破損したり,その製品を使用しているユーザに重大な危険を及ぼしたりする可能性がある。そのため,安全性の観点から,モータの動作が異常状態になったことを検出して緊急停止するシステム構成が必要になる。
例えば,マイクロコンピュータのCPUが何らかの原因により暴走した場合,駆動制御信号に異常が発生しモータが異常動作する。そのような異常動作が発生した時に,マイクロコンピュータに停止信号を入力し,マイクロコンピュータの駆動制御信号を強制的にモータ停止状態にして,モータを停止させることが望まれる。
一方,モータの動作環境は,ノイズが頻繁に発生する厳しい環境であることが多い。そのため,ノイズが停止信号と誤認されてモータが停止することを抑制するために,停止信号の入力端子には,ノイズフィルタが設けることが望ましい。そして,このようなノイズフィルタとして,クロック制御されるデジタルノイズフィルタが広く利用されている。デジタルノイズフィルタは,ローパスフィルタなどのアナログフィルタに比較して,性能ばらつきが小さく,回路サイズを小さくできるからである。
特開2006−174187号公報 特開2010−268105号公報
しかしながら,デジタルノイズフィルタは,クロックが停止すると入力信号を通過させることができず,外部からの停止信号によってモータなどのアクチュエータの異常動作を停止させることができなくなる。
そこで,本実施の形態の目的は,第1の側面では,クロックが停止している場合でも,停止信号の入力を通過させてアクチュエータの動作を停止させることができるアクチュエータを制御するマイクロコンピュータを提供することにある。
本実施の形態の一つの側面によれば,マイクロコンピュータは,
プロセッサユニットと,
アクチュエータの駆動制御信号を生成する駆動制御信号生成ユニットと,
前記アクチュエータの動作の停止を要求する停止信号を入力する入力端子と,
クロックに基づいて動作するデジタルノイズフィルタと前記クロックに基づかずに動作するアナログノイズフィルタとを有し,前記入力端子に入力されるノイズ信号を除去し前記停止信号を通過させるノイズフィルタユニットと,
前記ノイズフィルタユニットを通過した停止信号により,前記駆動制御信号を停止状態にする停止回路と,
前記クロックが停止したことを検出するクロック監視回路と,
前記クロック監視回路が前記クロックの停止を検出していない場合は,前記デジタルノイズフィルタを選択し,前記クロック監視回路による前記クロックの停止の検出に応答して,前記プロセッサユニットによる制御によらずに,前記デジタルノイズフィルタからアナログノイズフィルタに選択を切り換えるノイズフィルタ選択回路とを有する。
マイクロコンピュータは,クロックが停止してもCPUによる制御によらずに,アクチュエータの駆動制御信号を停止状態にする。
本実施の形態におけるマイクロコンピュータの構成図である。 デジタルノイズフィルタ201の回路例と動作例を示す図である。 アナログノイズフィルタ203の回路例を示す図である。 モータ駆動制御信号S44の一例を示す図である。 クロック監視回路の回路例と動作例を示す図である。 クロックの停止が検出されていない場合の本実施の形態におけるマイクロコンピュータ10の動作を示す図である。 クロックの停止が検出された場合の本実施の形態におけるマイクロコンピュータ10の動作を示す図である。 比較例を示す図である。
図1は,本実施の形態におけるマイクロコンピュータの構成図である。図1のマイクロコンピュータ10は,アクチュエータの一つであるモータ40にモータ駆動制御信号44を供給して,モータ40の動作を制御する。
マイクロコンピュータ10は,プロセッサユニットであるCPU12と,データやプログラムが記憶されるメモリ14と,内部ロジック回路16とを有する。内部ロジック回路16は,CPU12からのモータ制御信号S13に基づいてモータ駆動制御信号S18を生成する駆動制御信号生成部18と,内部停止信号S22が非活性状態(Lレベル)の場合はモータ駆動制御信号S18を通過させてモータ駆動制御信号S44として外部のモータ40に供給し,内部停止信号S22が活性状態(Hレベル)の場合はモータ駆動制御信号S44をモータ停止状態にする停止回路19とを有する。この停止回路19は例えばNORゲートで構成され,そのモータ駆動制御信号S44をモータ停止状態(例えば全てLレベル)にする動作は,CPUからの制御によらず,内部停止信号S22が活性状態(Hレベル)になることに基づいて行われる。詳細な動作は後述する。
マイクロコンピュータ10は,ノイズフィルタユニット20を有する。このノイズフィルタユニット20は,停止信号入力端子28に入力されるノイズをカットし,適正な外部停止信号S27を通過させる。具体的には,ノイズフィルタユニット20は,クロックOSC_CLKに基づいて動作するデジタルノイズフィルタ201と,その出力(例えばHレベル)によりセット状態にされるRSフリップフロップ202と,クロックOSC_CLKを必要とせずに動作するアナログノイズフィルタ203と,その出力(Hレベル)によりセット状態にされるRSフリップフロップ204とを有する。これらのRSフリップフロップ202,204は,例えば,リセット入力端子34から入力される外部リセット信号S36(例えばHレベル)に応答してリセット状態にされる。この例では,セット状態で出力QがHレベルになり,リセット状態で出力QがLレベルになる。
更に,マイクロコンピュータ10は,デジタルノイズフィルタ201かアナログノイズフィルタ203かを選択するノイズフィルタ選択回路22を有する。図1に示した選択回路22は,デジタルノイズフィルタ201が通過させた外部停止信号S27(例えばHレベル)をラッチするSRフリップフロップ202の出力Qか,アナログノイズフィルタ203が通過させた外部停止信号S27(例えばHレベル)をラッチするSRフリップフロップ204の出力Qかを選択するマルチプレクサである。このノイズフィルタ選択回路22で選択された信号は,内部停止信号S22として停止回路19に供給される。また,ノイズフィルタ選択回路22は,CPUによる制御によらず,後述するクロック停止検出信号S26に基づいて,デジタルノイズフィルタ201とアナログノイズフィルタ203とを切り換える。
マイクロコンピュータ10は,クロック用端子30を有し,クロック用端子30には水晶発振回路を構成する外部の水晶振動子32が接続され,クロック用端子30にクロックOSC_CLKが入力される。このクロックOSC_CLKは,図示しない周波数逓倍器と分周器により適切な周波数に変換されて,CPU12やデジタルノイズフィルタ201のクロック入力端子clkに供給される。CPU12とデジタルノイズフィルタ201は,それぞれに供給されるクロックに同期して動作する。クロックOSC_CLKは,PLLを経由し高速化される場合もある。
さらに,マイクロコンピュータ10は,クロックOSC_CLKが動作状態か停止状態かを監視するクロック監視回路26を有し,クロック監視回路26は,クロックOSC_CLKが停止状態ならクロック故障検出信号S26をHレベル(活性状態)にし,クロックOSC_CLKが動作状態ならクロック故障検出信号S26をLレベル(非活性状態)にする。このクロック故障検出信号S26に基づいて,ノイズフィルタ選択回路22がいずれかを選択する。
マイクロコンピュータ10が駆動制御するモータ40は,例えば三相のモータ駆動制御信号S44を供給されて駆動制御される。また,モータ40は,温度や回転数などを検出するセンサ42を有し,センサ42は,モータ40が異常な動作状態になったことを検出し,マイクロコンピュータ10の停止信号入力端子28に外部停止信号S27を供給する。また,停止信号入力端子28には,センサ42以外からも外部停止信号S27を供給される。外部停止信号S27は,モータ駆動環境における高周波のノイズと区別可能なパルス幅を有する信号であり,ノイズフィルタユニット20を通過することができる。一方,高周波のノイズは,ノイズフィルタユニット20を通過することはできない。
図2は,デジタルノイズフィルタ201の回路例と動作例を示す図である。デジタルノイズフィルタ201は,クロックCLKの周期または周波数を利用して,高周波または短いパルス幅のノイズの入力をカットし,低周波または長いパルス幅の外部停止信号S27の入力を通過させる。
図2(A)のデジタルノイズフィルタ201は,入力INをクロックCLKに同期してラッチするD型フリップフロップFF1と,そのFF1の出力Qの出力信号ff1をクロックCLKに同期してラッチするD型フリップフロップFF2と,FF1の出力信号ff1とFF2の出力信号ff2の論理積を出力するANDゲートANDとを有する。このデジタルノイズフィルタ201に入力されるクロックCLKは,図1では水晶発振のクロックOSC_CLKである。
図2(B)に示された動作例によれば,入力INに比較的長いパルス幅のHレベルが入力した場合は,クロックCLKの立ち上がりエッジでフリップフロップFF1が入力INのHレベルをラッチしてその出力信号ff1をHレベルにし,次のクロックCLKの立ち上がりエッジでフリップフロップFF2が前段のフリップフロップFF1の出力ff1のHレベルをラッチしてその出力信号ff2をHレベルにする。そして,ANDゲートANDが,両出力信号ff1,ff2が両方ともHレベルになった時に,出力OUTをHレベルにする。つまり,ANDゲートANDは,両出力信号ff1,ff2が共にHレベルになる時間のパルス幅を有する信号を出力OUTに出力する。出力OUTにHレベルのパルスが出力されるためには,入力INのHレベルが,少なくともクロックCLKの連続する2つの立ち上がりエッジで維持されるようなパルス幅を有することが必要である。フリップフロップが3個設けられている場合は,クロックCLKの連続する3つの立ち上がりエッジで入力INのHレベルが維持される必要がある。
一方で,入力INにノイズのように短いパルス幅のHレベルが入力する場合は,すなわち,入力INのHレベルがクロックCLKの連続する2つの立ち上がりエッジで維持されない場合は,FF1,FF2の出力信号ff1,ff2が同時にHレベルになることはなく,出力OUTにはHレベルのパルスは発生しない。
図3は,アナログノイズフィルタ203の回路例を示す図である。図3のアナログノイズフィルタ203は,図示されるとおり,インダクタLとキャパシタCによる2次のローパスフィルタである。このローパスフィルタは,カットオフ周波数より低い低周波信号を通過させ,ノイズなどの高周波信号はカットする。
図3のLCによるローパスフィルタ以外に,インダクタLの代わりに抵抗を設けたRCローパスフィルタでも良い。RCローパスフィルタは1次のローパスフィルタである。この場合も,短いパルス幅のノイズはカットされ,長いパルス幅の外部停止信号は通過することができる。
このように,アナログノイズフィルタ203は,受動素子だけで構成され,クロックCLKを必要としない。したがって,クロックCLK(図1中のOSC_CLK)が停止した場合でも,動作可能である。ただし,アナログノイズフィルタ203は,インダクタLのインダクタンスとキャパシタCのキャパシタンスに依存したカットオフ周波数と,信号遅延特性を有する。これらの特性を高い精度にするためには,例えばキャパシタンスの製造ばらつきを抑制するように設計する必要があり,その一つの方法は,キャパシタCの面積を大きくして,製造ばらつきによるキャパシタンスの変動を小さくすることである。ただし,そのように設計すると,アナログノイズフィルタのチップ上の専有面積が大きくなり,マイクロコンピュータのコストが上昇する。
一方,デジタルノイズフィルタ201は,クロックCLKの周波数と,フリップフロップの段数によって,カットオフ周波数や遅延特定が制御可能であり,高精度のフィルタ特性を得ることができる。その反面,デジタルノイズフィルタ201は,クロックCLKに基づいて動作するので,クロックCLKが停止すると,正常な外部停止信号S27を通過させることができない。
そこで,本実施の形態のマイクロコンピュータ10は,ノイズフィルタユニット20内にデジタルノイズフィルタ201とアナログノイズフィルタ203とを有し,ノイズフィルタ選択回路22が,クロックOSC_CLKが動作中はデジタルノイズフィルタ201の入力経路を選択し,クロックOSC_CLKが停止中はアナログノイズフィルタ203の入力経路を選択する。マイクロコンピュータ10に内蔵されるデジタルノイズフィルタ201の製造ばらつきに依存するカットオフ周波数や信号遅延特性のばらつきは,アナログノイズフィルタ203よりも小さい。そして,クロックが通常動作状態では特性ばらつきが小さいデジタルノイズフィルタ201が使用され,クロックが停止状態では特性ばらつきが大きいがクロックを不要とするアナログノイズフィルタ203が使用される。
図4は,モータ駆動制御信号S44の一例を示す図である。図4(A)に示されるとおり,図1に示したモータ駆動制御信号S44は,3相モータ40に供給する位相がそれぞれ120°ずれているU相,V相,W相,の3相の正弦波である。これらの3相の正弦波からなるモータ駆動制御信号S44がモータ40に供給されると,モータ40の回転子が回転する。
図4(B)は,正弦波に対する実際の波形を示す図である。駆動制御信号生成部18は,HレベルとLレベルのパルス信号を生成し,そのパルス幅を図示されるように制御することで,実質的に正弦波と同様のモータ駆動制御信号S18を生成する。
そして,停止信号入力端子28に外部停止信号S27が入力していない場合は,ノイズフィルタユニット20のSR-FFの出力はLレベルであり,内部停止信号S22はLレベル(非活性状態)であり,モータ駆動制御信号S18は,停止回路19のNORゲートをそのまま通過してモータ駆動制御信号S44としてモータ40に供給される。一方,停止信号入力端子28に外部停止信号S27が入力された場合は,ノイズフィルタユニット20のSR-FFの出力はHレベルであり,内部停止信号S22はHレベル(活性状態)であり,停止回路19のNORゲートは出力を全てLレベルにして,モータ駆動制御信号S44をモータ停止状態にする。
図5は,クロック監視回路の回路例と動作例を示す図である。図5(A)に示されたクロック監視回路は,3段のD型フリップフロップFF10,FF11,FF12を有し,初段のフリップフロップFF10の入力DにはHレベルの電源VDDが入力され,全てのフリップフロップFF10,FF11,FF12のクロック入力端子clkには,内蔵CR発振器24が生成する低周波のクロックCR_CLKが入力され,クリア端子CLRには水晶振動子32を有する図示しない発振器により生成されたクロックOSC_CLKが入力される。低周波クロックCR_CLKは水晶発振のクロックOSC_CLKよりも低周波である。
クロック監視回路は,低速のクロックCR_CLKの立ち上がりエッジに応答して,入力INのHレベルを順次後段に転送し,3つの立ち上がりエッジ後に3段目のフリップフロップFF12がHレベルを出力端子OUTに出力する。但し,低速のクロックCR_CLKの3つの立ち上がりエッジが発生する間に,クロックOSC_CLKの立ち上がりエッジが発生すると,転送中のHレベルはクリアされ,出力端子OUTにHレベルは出力されない。
図5(B)の動作例に示されるとおり,時間t1では,低周波クロックCR_CLKの立ち上がりエッジで初段フリップフロップFF10が入力のHレベルをラッチして,出力ff1をHレベルにしているが,その直後の時間t2では,クロックOSC_CLKの立ち上がりエッジでクリアされている。ただし,時間t2後にクロックOSC_CLKが停止状態になった後は,時間t3で初段のフリップフロップFF10が入力のHレベルをラッチして出力ff1をHレベルにし,時間t4,t5では2段目,3段目のフリップフロップFF11,FF12が入力のHレベルをラッチしそれぞれの出力ff2,OUTを順位Hレベルにしている。
このように,図5のクロック監視回路は,水晶発振のクロックOSC_CLKが低周波クロックCR_CLKの3周期の期間停止すると,クロックOSC_CLKが停止状態になったことを検出して,出力OUTをHレベルにする。この出力OUTは,図1中のクロック故障検出信号S26である。また,クロックOSC_CLKが動作を再開すると,その立ち上がりエッジにより直ちに出力OUTのクロック故障検出信号S26をLレベルにする。
ただし,クロック監視回路は,クロックOSC_CLKが動作状態か停止状態かを検出することができればよく,図5の回路構成である必要はない。
以上,図1のマイクロコンピュータ10内の各回路の構成と動作を説明した。次に,図1のマイクロコンピュータ10の動作について説明する。
図6は,クロックの停止が検出されていない場合の本実施の形態におけるマイクロコンピュータ10の動作を示す図である。図6に示されるとおり,水晶発振によるクロックOSC_CLKが停止せず動作状態の場合は,クロック監視回路26は,クロック停止検出信号S26をLレベル(非活性状態)にしている。そこで,時間t10の後で外部停止信号S27がLレベルからHレベル(活性状態)に変化すると,デジタルノイズフィルタ201が動作しているので,時間t11の水晶発振クロックOSC_CLKの立ち上がりエッジで,初段のフリップフロップFF1が外部停止信号S27のHレベルをラッチしてその出力ff1をHレベルにする。そして,時間t12の次の立ち上がりエッジで,次段のフリップフロップFF2が出力OUTをHレベルにする。
一方,クロック監視回路26はクロックの停止を検出していないので,それが出力するクロック停止検出信号S26はLレベルである。したがって,ノイズフィルタ選択回路22が,そのクロック停止検出信号S26のLレベルに基づいて,デジタルノイズフィルタ201の出力をラッチするフリップフロップ202の出力を選択して,デジタルノイズフィルタ201の経路を選択している。その結果,時間t12で,内部停止信号S22がHレベル(活性状態)になり,停止回路19の出力が全てLレベルになり,モータ駆動制御信号S44は全てLレベルになる。その結果,モータ40は強制的に停止される。
ここで本実施の形態で特徴的な点は,外部停止信号S27がLレベルからHレベル(活性状態)になるとノイズフィルタ選択回路22が内部停止信号S22をHレベル(活性状態)にし,CPU12による制御を必要とせずに,停止回路19を介してモータ駆動制御信号S44をモータ停止状態(Lレベル)にすることである。したがって,CPU12が暴走していても,モータ40を強制的に停止できる。
図7は,クロックの停止が検出された場合の本実施の形態におけるマイクロコンピュータ10の動作を示す図である。図7に示されるとおり,水晶発振によるクロックOSC_CLKが時間t20以降で停止している。これに応答して,クロック監視回路26は,CRクロックCR_CLKの3つの立ち上がりエッジ(時間t20,t21,t22)後に,クロック停止検出信号S26をHレベル(活性状態)にする。このクロック停止検出信号S26のHレベルに基づいて,ノイズフィルタ選択回路22が,アナログノイズフィルタ203の出力をラッチするフリップフロップ204の出力を選択して,アナログノイズフィルタ203の経路を選択する。つまり,ノイズフィルタ選択回路22が,デジタルノイズフィルタ201の経路からアナログノイズフィルタ203の経路に切り換える。
このノイズフィルタ選択回路22によるデジタルノイズフィルタ201の経路からアナログノイズフィルタ203の経路への切り換えは,CPU12による制御は必要なく,クロック監視回路26によるクロック停止検出信号S26のLレベルからHレベルへの切り換えによって行われる。したがって,水晶発振クロックOSC_CLKが停止状態になり,CPU12が正常に動作できない状態になっていても,CPUの制御によらずに,ノイズフィルタ選択回路22が,クロック停止検出信号S26に基づいて,デジタルノイズフィルタ201からアナログノイズフィルタ203への切り換えを適切に行う。
そこで,時間t22以降に,外部停止信号S27がLレベルからHレベル(活性状態)になると,アナログノイズフィルタ203がそれを入力し通過させ,時間t23後にその出力がHレベルになる。そして,アナログノイズフィルタの出力のHレベルにより,そのRSフリップフロップ204がセットされ出力QをHレベルにする。このRSフリップフロップ204の出力のHレベルへの立ち上がりが,ノイズフィルタ選択回路22を通過して,内部停止信号S22はHレベルに立ち上がる。この内部停止信号S22のHレベルへの切り換えに応答して,停止回路19が,モータ駆動制御信号S44を全てLレベル(モータ停止状態)にして,モータ40は強制的に停止する。
ここで,本実施の形態で特徴的な点は,ノイズフィルタ選択回路22が,クロック監視回路26によるクロックの停止の検出,つまりクロック停止検出信号S26をHレベルにする動作,に応答して,プロセッサユニット12による制御によらずに,デジタルノイズフィルタ201からアナログノイズフィルタ203に選択を切り換えることである。水晶発振クロックOSC_CLKの停止などによりプロセッサユニット12が動作を停止または暴走していても,この切り換え動作により,外部停止信号S27のHレベル(活性状態)に応答して,モータ駆動制御信号S44を停止状態のLレベルにして,モータ40を強制的に停止することができる。
図8は,比較例を示す図である。この比較例は,図1のマイクロコンピュータ10内のアナログノイズフィルタ203と,フリップフロップ204と,ノイズフィルタ選択回路22と,クロック監視回路26とが設けられてない例であり,ノイズフィルタユニット20にはデジタルノイズフィルタ201とフリップフロップ202とが設けられ,フリップフロップ202の出力が内部停止信号S22として停止回路19に供給されている例である。
このような場合,デジタルノイズフィルタ201に供給される水晶発振クロックOSC_CLKが停止すると,デジタルノイズフィルタ201は動作しなくなる。そのため,外部停止信号S27がLレベルからHレベル(活性状態)に変化しても,デジタルノイズフィルタ201の出力はHレベルを出力しない。その結果,内部停止信号S22がHレベル(活性状態)にならないので,停止回路19によるモータ駆動制御信号S44を停止状態(Lレベル)にすることができない。
以上説明したとおり,本実施の形態のマイクロコンピュータ10は,外部のモータなどのアクチュエータに駆動制御信号を供給してアクチュエータの動作を制御し,アクチュエータの異常動作が検出された場合に外部から供給される外部停止信号S27に応答して,CPU10による制御によらずに駆動制御信号を停止状態にする。特に,クロックに同期して動作するデジタルノイズフィルタ201に加えて,クロックに基づかずに動作するアナログノイズフィルタ203を有し,クロックOSC_CLKが停止した場合に,ノイズフィルタ選択回路22が,クロック停止検出信号S26に基づいて,CPUの制御によらずに,デジタルノイズフィルタからアナログノイズフィルタに切り換える。それにより,クロックOSC_CLKの停止状態において外部停止信号S27を受信したら,アナログノイズフィルタがそれを通過させ,停止回路19がCPU10の制御によらずにアクチュエータの駆動制御信号S44を停止状態にする。したがって,クロックが停止している状況下において,CPUが停止または暴走している可能性が高くても,アクチュエータを確実に緊急停止することができる。
本実施の形態のマイクロコンピュータ10は,クロックが動作状態にあるときは,デジタルノイズフィルタ201が外部停止信号S27を通過させて内部停止信号S22を停止回路19に供給するので,CPU10の制御を介さずに,アクチュエータの駆動制御信号S44を停止状態にすることができる。また,クロックが停止状態になると,ノイズフィルタ選択回路22が,クロック監視回路26によるクロック停止検出信号S26により,CPUの制御を介さずに,アナログノイズフィルタに切り換えるので,外部停止信号S27をアナログノイズフィルタ203が通過させて内部停止信号S22を停止回路19に供給するので,CPU10の制御を介さずに,アクチュエータの駆動制御信号S44を停止状態にすることができる。いずれの場合も,異常動作状態において,CPUによる制御によらずに,外部停止信号S27に応答して駆動制御信号S44を停止状態にしてアクチュエータを停止することができる。
上記の実施の形態をまとめると次の通りである。
(付記1)
プロセッサユニットと,
アクチュエータの駆動制御信号を生成する駆動制御信号生成ユニットと,
前記アクチュエータの動作の停止を要求する停止信号を入力する入力端子と,
クロックに基づいて動作するデジタルノイズフィルタと前記クロックに基づかずに動作するアナログノイズフィルタとを有し,前記入力端子に入力されるノイズ信号を除去し前記停止信号を通過させるノイズフィルタユニットと,
前記ノイズフィルタユニットを通過した停止信号により,前記駆動制御信号を停止状態にする停止回路と,
前記クロックが停止したことを検出するクロック監視回路と,
前記クロック監視回路が前記クロックの停止を検出していない場合は,前記デジタルノイズフィルタを選択し,前記クロック監視回路による前記クロックの停止の検出に応答して,前記プロセッサユニットによる制御によらずに,前記デジタルノイズフィルタからアナログノイズフィルタに選択を切り換えるノイズフィルタ選択回路とを有するマイクロコンピュータ。
(付記2)
付記1において,
さらに,前記クロックを発振する発振器を構成する水晶振動子が接続されるクロック入力端子を有し,
前記発振器が生成するクロックに基づくクロックが,前記プロセッサユニットと前記デジタルノイズフィルタに供給され,
前記クロック監視回路は,前記発振器が生成するクロックの停止を検出するマイクロコンピュータ。
(付記3)
付記1において,
前記駆動制御信号生成ユニットは,前記プロセッサユニットからのアクチュエータ制御信号に基づいて,前記駆動制御信号を生成して出力し,
前記停止回路は,前記停止信号に基づいて,前記プロセッサユニットによる制御によらずに,前記駆動制御信号生成ユニットが出力する駆動制御信号を前記停止状態にするマイクロコンピュータ。
(付記4)
付記1において,
前記ノイズフィルタ選択回路は,前記クロック監視回路による前記クロックの停止状態から動作状態への遷移の検出に応答して,前記アナログノイズフィルタから前記デジタルノイズフィルタに選択を切り換えるマイクロコンピュータ。
(付記5)
付記1において,
前記ノイズフィルタ選択回路は,前記デジタルノイズフィルタの出力経路と前記アナログノイズフィルタの出力経路のいずれかを,前記クロック監視回路が出力するクロック故障検出信号に基づいて選択するマイクロコンピュータ。
10:マイクロコンピュータ
12:CPU
18:駆動制御信号生成部
19:停止回路
20:ノイズフィルタユニット
201:デジタルノイズフィルタ
205:アナログノイズフィルタ
22:ノイズフィルタ選択回路
26:クロック監視回路
OSC_CLK:水晶発振クロック
CR_CLK:CR発振クロック
S27:外部停止信号
S22:内部停止信号
S44:モータ駆動制御信号
S26:クロック停止検出信号

Claims (4)

  1. プロセッサユニットと,
    アクチュエータの駆動制御信号を生成する駆動制御信号生成ユニットと,
    前記アクチュエータの動作の停止を要求する停止信号を入力する入力端子と,
    クロックに基づいて動作するデジタルノイズフィルタと前記クロックに基づかずに動作するアナログノイズフィルタとを有し,前記入力端子に入力されるノイズ信号を除去し前記停止信号を通過させるノイズフィルタユニットと,
    前記ノイズフィルタユニットを通過した停止信号により,前記駆動制御信号を停止状態にする停止回路と,
    前記クロックが停止したことを検出するクロック監視回路と,
    前記クロック監視回路が前記クロックの停止を検出していない場合は,前記デジタルノイズフィルタを選択し,前記クロック監視回路による前記クロックの停止の検出に応答して,前記プロセッサユニットによる制御によらずに,前記デジタルノイズフィルタからアナログノイズフィルタに選択を切り換えるノイズフィルタ選択回路とを有するマイクロコンピュータ。
  2. 請求項1において,
    さらに,前記クロックを発振する発振器を構成する水晶振動子が接続されるクロック入力端子を有し,
    前記発振器が生成するクロックに基づくクロックが,前記プロセッサユニットと前記デジタルノイズフィルタに供給され,
    前記クロック監視回路は,前記発振器が生成するクロックの停止を検出するマイクロコンピュータ。
  3. 請求項1において,
    前記駆動制御信号生成ユニットは,前記プロセッサユニットからのアクチュエータ制御信号に基づいて,前記駆動制御信号を生成して出力し,
    前記停止回路は,前記停止信号に基づいて,前記プロセッサユニットによる制御によらずに,前記駆動制御信号生成ユニットが出力する駆動制御信号を前記停止状態にするマイクロコンピュータ。
  4. 請求項1において,
    前記ノイズフィルタ選択回路は,前記クロック監視回路による前記クロックの停止状態から動作状態への遷移の検出に応答して,前記アナログノイズフィルタから前記デジタルノイズフィルタに選択を切り換えるマイクロコンピュータ。
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