JP6167945B2 - モータ駆動システム - Google Patents

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本発明は、マイクロコンピュータによりモータの駆動を制御するモータ駆動システムに関する。
一般に、ブラシレスDCモータなどのモータの駆動を制御するためのマイクロコンピュータ(以下、モータ制御マイコンとも呼ぶ)のCPUは、一定の周波数を持つクロック信号(動作クロック)の供給を受けて動作するようになっている。そして、モータ制御マイコンは、ホールセンサ信号またはステータコイルに生じる誘起電圧などからロータの位置情報の変化時間を検出することでモータの回転数を算出する。
このようなモータ制御マイコンのCPUは、例えばモータの通電相を切り替えるための転流信号を生成する転流制御タスクなど、多くの処理タスクの実行タイミングを、タイマ回路などのタイマ資源を用いて決定するような構成となっている。また、ステータコイルに生じる誘起電圧からロータの位置情報を検出する構成の場合、誘起電圧および仮想中性点電圧を比較するコンパレータの出力信号に重畳するスパイク電圧に起因する信号を除去するタイミングの生成にも、タイマ回路が用いられる(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−284013号公報
上述したように、従来のモータ制御マイコンでは、多くのタイマ資源が必要となるため、その回路規模が大きくなるという問題があった。さらに、この場合、モータの回転数に応じてタスク実行タイミングが変化するため、モータ制御マイコンのソフトウェアとしては、タイマからの割り込みで処理タスクが起動されるといったイベント駆動型ソフトウェアとならざるを得ない。そのため、ソフトウェア構造が複雑になり、ソフトウェアの設計および評価期間が長期化し、その開発コストが増大するという問題もある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、モータの駆動を制御するための各種のタスクを実行するタイミングを決定するためのタイマの数を低減することができるモータ駆動システムに関する。
請求項1に記載の手段は、モータの回転位置情報を表す回転位置信号に基づいてモータの実回転数を算出する回転数算出手段、実回転数が目標回転数に一致するようにモータの駆動を制御するマイクロコンピュータ、変動クロック生成手段および動作クロック供給手段を備えるモータ駆動システムである。そして、変動クロック生成手段は、回転位置信号の周波数と同様に変化する周波数を持つ変動クロック信号を生成する。また、動作クロック供給手段は、マイクロコンピュータのCPUに対し、固定の周波数を持つ固定クロック信号または変動クロック信号を動作クロックとして供給する。具体的には、動作クロック供給手段は、CPUが変動クロック信号による動作でモータの駆動を制御できる場合には変動クロック信号を動作クロックとしてCPUに供給する。
このような構成において、CPUが変動クロック信号により動作する場合、モータの回転周波数およびCPUの動作周波数の比が一定になる。そのため、マイクロコンピュータのソフトウェアから見た各種処理タスクの実行タイミングを、モータの回転数に関係なく固定にすることが可能となる。これにより、各種処理タスクの実行タイミングを生成するためのタイマを設ける必要がなくなり、その分だけ、マイクロコンピュータの回路規模を低減することができる。また、ソフトウェアの構造が簡単化されるため、ソフトウェア開発期間の短縮や設計品質の向上などの効果も得られる。
ただし、上記構成では、モータが回転していないとき、または非常に低い速度で回転しているときなどには、変動クロック信号の周波数が非常に低い周波数になってしまい、CPUが正常に動作できない。そこで、動作クロック供給手段は、CPUが変動クロック信号による動作ではモータの駆動が制御できなくなる場合には、固定クロック信号を動作クロックとしてCPUに供給する。このようにすれば、モータが未だ回転していない起動時などであっても、マイクロコンピュータのCPUは、固定クロック信号を動作クロックとして正常に動作することができる。
第1の実施形態を示すもので、モータ駆動システムの概略的な構成図 各部の動作タイミングを表すタイミングチャート 図2におけるA部の詳細タイミングを示す図 第2の実施形態を示す図1相当図 第3の実施形態を示す図1相当図
以下、本発明の複数の実施形態について図面を参照して説明する。なお、各実施形態において実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態について図1〜図3を参照して説明する。
図1に示すモータ駆動システム1は、例えばブラシレスDCモータであるモータ2の駆動を制御する。モータ駆動システム1は、インバータ3、位置検出部4、PLL回路5(変動クロック生成手段に相当)、発振回路6およびマイクロコンピュータ(以下、マイコンとも呼ぶ)7を備えている。
インバータ3は、直流電圧が供給される一対の直流電源線間にIGBTなどのスイッチング素子が3相(U相、V相およびW相)ブリッジの回路形態に接続された構成となっている。インバータ3は、上記直流電圧を3相の交流電圧に変換してモータ2に供給する。インバータ3の動作は、マイコン7から与えられるPWM信号により制御される。
位置検出部4は、モータ2の3相のステータコイルに誘起される電圧(U相、V相およびW相電圧)および仮想中性点電圧を比較するコンパレータなどにより構成され、モータ2のロータの位置情報(回転位置情報に相当)を検出する。位置検出部4は、ロータの位置情報を表す位置検出信号Sa(回転位置信号に相当)を、PLL回路5およびマイコン7に出力する。
PLL(Phase Locked Loop)回路5は、位相検出器、LPF(Low Pass Filter)、VCO(Voltage Controlled Oscillator)および分周器を備えた周知の構成である。PLL回路5は、入力される位置検出信号Saの周波数、つまりモータ2の回転周波数を整数倍(逓倍)した周波数を持つ変動クロック信号CLK1をマイコン7に出力する。発振回路6は、例えば水晶発振回路であり、固定の周波数を持つ固定クロック信号CLK2をマイコン7に出力する。
マイコン7は、回転速度算出部8(回転数算出手段に相当)、切替判定部9、セレクタ10、CPU11、PWM生成部12などを備えている。回転速度算出部8は、位置検出部4から与えられる位置検出信号Saに基づいて、モータ2の実回転数を算出する(実際の回転数を検出する)。回転速度算出部8は、算出した実回転数を表すデータを切替判定部9およびCPU11に出力する。
切替判定部9は、回転速度算出部8から与えられるデータに基づいて、次のようにレベルが変化する切替判定信号Sbを出力する。すなわち、切替判定信号Sbは、モータ2の実回転数が所定の判定閾値以下であるときにはLレベルになり、モータ2の実回転数が判定閾値を超えるときにはHレベルになる。
セレクタ10は、一方の入力端子(1)に変動クロック信号CLK1が入力されているとともに、他方の入力端子(0)に固定クロック信号CLK2が入力されている。また、セレクタ10の選択制御端子には、切替判定信号Sbが入力されている。このような構成によれば、セレクタ10は、モータ2の実回転数が判定閾値以下であるとき(Sb=Lレベルのとき)、固定クロック信号CLK2を動作クロックとしてCPU11に供給する。また、セレクタ10は、モータ2の実回転数が判定閾値を超えるとき(Sb=Hレベルのとき)、変動クロック信号CLK1を動作クロックとしてCPU11に供給する。なお、本実施形態では、切替判定部9およびセレクタ10により動作クロック供給手段13が構成されている。
CPU11は、セレクタ10から出力される動作クロック(変動クロック信号CLK1または固定クロック信号CLK2)の供給を受けて動作する。CPU11には、マイコン7の外部の上位装置から与えられるモータ2の目標回転数を表すデータと、回転速度算出部8から与えられるモータ2の実回転数を表すデータとが入力されている。CPU11は、これらのデータに基づいて、モータ2の実回転数が目標回転数に一致するようにモータ2の各相への印加電圧を指令するための指令電圧を生成し、PWM生成部12に出力する。
PWM生成部12は、CPU11から出力される各相の指令電圧に基づいてパルス幅変調されたゲート駆動信号(PWM信号)を生成し、インバータ3を構成する各スイッチング素子のゲートに出力する。これにより、インバータ3から、各相の指令電圧に一致するPWM変調された三相の交流電圧がモータ2に供給される。
上記構成において、PLL回路5による逓倍数は、「定常動作時におけるモータ2の回転周波数の変動範囲において、変動クロック信号CLK1の周波数がCPU11の動作クロックの仕様範囲に収まる」という条件を満たすような値に設定されている。また、固定クロック信号CLK2の周波数は、CPU11の動作クロックの仕様範囲内の値に設定されている。また、切替判定部9における判定閾値は、モータ2の起動時における回転数の上限値、つまりモータ2が定常動作に移行する直前における回転数の値に設定されている。
次に、CPU11が実行する位置検出タスクおよび転流制御タスクの実行タイミングについて、図2を参照しながら説明する。図2は、120度通電を行う場合における各部の動作タイミングの一例を表している。位置検出タスクおよび転流制御タスクは、いずれも、モータ2の駆動をフィードバック制御するためにCPU11が実行するタスクである。なお、図2では、タスクの実行期間をハッチングで示し、タスクの非実行期間を白抜きで示している。
位置検出タスクは、モータ2のステータコイル(固定子巻線に相当)に生じる誘起電圧Vu、Vv、Vwのゼロクロス点を検出するタスクである。位置検出タスクは、誘起電圧Vu、Vv、Vwがゼロになると思われる時点より前の時点から開始されるもので、その実行中は、位置検出信号Saに基づいて誘起電圧Vu、Vv、Vwがゼロに一致するか否か(位置検出信号Saが反転するか否か)が常時確認される。転流制御タスクは、モータ2の通電相を切り替えるための転流信号を生成するタスクである。転流制御タスクの実行期間は、極めて短い時間となっている。
これら位置検出タスクおよび転流制御タスクは、モータ2の回転数に応じて、実行するべきタイミングが変化する。そこで、本実施形態では、位置検出タスクおよび転流制御タスクの実行タイミングは、タイマを用いることなく、CPU11の動作クロックのカウント数に基づいて次のように決定される。
すなわち、CPU11は、前回の位置検出タスクの終了時点(=ゼロクロス点が検出された時点)から動作クロックのカウントを開始し、そのカウント数が第1規定数に達した時点において、今回の位置検出タスクを開始する。また、CPU11は、前回の位置検出タスクの終了時点から動作クロックのカウントを開始し、そのカウント数が第2規定数に達した時点において、今回の転流制御タスクを開始する。なお、第1規定数および第2規定数は、モータ2の回転数に関係なく、固定の値となる。また、第2規定数は、第1規定数より小さい値となっている。
次に、CPU11が実行するPWM出力タスクおよび保護検出タスクの実行タイミングについて、図2のA部の詳細を表す図3のタイミングチャートを参照しながら説明する。なお、図3でも、図2同様、タスクの実行期間をハッチングで示し、タスクの非実行期間を白抜きで示している。
PWM出力タスクは、PWM周期の開始時点に開始されるもので、ゲート駆動信号(PWM信号)のデューティ(Duty)を更新するタスクである。保護検出タスクは、PWM周期の後半の所定時点(例えば80%の時点)において開始されるもので、モータ2に過電流が流れているか否かを検出するタスクである。これらPWM出力タスクおよび保護検出タスクは、モータ2の回転数に関係なく、その実行タイミングは固定となっている。従って、これらの実行タイミングは、従来と同様、タイマを用いて決定される。
以上説明したように、本実施形態のモータ駆動システム1では、モータ2の実回転数が判定閾値を超える定常動作時には、マイコン7のCPU11は、モータ2の回転周波数を逓倍した周波数を持つ変動クロック信号CLK1を動作クロックとして動作する。このとき、CPU11の動作周波数は、モータ2の回転周波数に比例した周波数となる。そのため、モータ2の回転周波数が変動する場合でも、その回転周波数およびCPU11の動作周波数の比は、常に一定になる。
そして、CPU11は、モータ2の回転数に応じて実行タイミングが変化する位置検出タスクおよび転流制御タスクの実行タイミング(実行間隔)を、動作クロック(この場合、変動クロック信号CLK1)のカウント数に基づいて決定する。この場合、各タスクの実行タイミングを決定するための第1規定数および第2規定数は、モータ2の回転数に応じて変化することなく、固定の値となる。このように、本実施形態では、マイコン7のソフトウェアから見た各タスクの実行タイミングを、モータ2の回転数に関係なく、固定にする(一意に決定する)ことが可能となる。従って、タイマ割り込みによるタスク起動を利用しなくとも、プログラムの記述だけで、位置検出タスクおよび転流制御タスクの実行タイミングを決定することができる。
これにより、位置検出タスクおよび転流制御タスクの実行タイミングを生成するためのタイマを設ける必要がなくなり、その分だけ、マイコン7の回路規模および製造コストの低減を図ることができる。また、位置検出タスクおよび転流制御タスクの実行タイミングを決定する際にタイマ割り込みを利用しないことにより、ソフトウェアの構造が簡単化(単純化)されるため、ソフトウェアの開発期間の短縮や設計品質の向上などの効果も得られる。
ただし、上記構成では、モータ2が回転していないとき、または非常に低い速度で回転しているときなどには、変動クロック信号CLK1の周波数が非常に低い周波数になってしまい、CPU11が正常に動作できない。そこで、上記構成では、モータ2の回転周波数が判定閾値以下のとき、つまり変動クロック信号CLK1がCPU11の動作クロックの仕様範囲外の値になる場合、発振回路6が生成する固定クロック信号CLK2を動作クロックとしてCPU11に供給する。このようにすれば、モータ2が未だ回転していない起動時などであっても、マイコン7のCPU11は、その動作クロックの仕様範囲内の周波数を持つ固定クロック信号CLK2の供給を受けて正常に動作することができる。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態について、図4を参照して説明する。
図4に示すように、本実施形態のモータ駆動システム21は、第1の実施形態のモータ駆動システム1に対し、マイコン7に代えてマイコン22を備えている。マイコン22は、マイコン7に対し、回転速度算出部8が削除されている点、CPU11に代えてCPU23を備えている点などが異なる。この場合、マイコン22のCPU23には、その外部の上位装置から、指令信号Scが与えられている。
指令信号Scは、一定周期且つ可変デューティ(Duty)の信号であり、そのデューティはモータ2の目標回転数に応じて変化する。CPU23は、指令信号Scのデューティを検出し、その検出値に基づいてモータ2の目標回転数を取得する目標回転数取得処理を行う。
また、CPU23は、動作クロックを用いて指令信号Scの1周期をカウントすることにより得られるカウント値に基づいてモータ2の実回転数を検出する実回転数検出処理を行う。CPU23が変動クロック信号CLK1を動作クロックとして動作している場合(定常動作時)、上記カウント値は、モータ2の回転数に応じて変化することになる。従って、CPU23は、上記カウント値に基づいてモータ2の実回転数を検出することができる。このように、本実施形態では、CPU23が実行する実回転数検出処理により、第1の実施形態における回転速度算出部8と同等の機能(回転数算出手段)が実現されている。
上記構成のモータ駆動システム21においても、第1の実施形態のモータ駆動システム1と同様、マイコン22のCPU23は、位置検出タスクおよび転流制御タスクの実行タイミングを動作クロックのカウント数に基づいて決定することができる。従って、本実施形態によっても、第1の実施形態と同様の作用および効果が得られる。また、本実施形態によれば、CPU23が実行する実回転数検出処理により、回転速度算出部8と同等の機能が実現されている。従って、回転速度算出部8を削除することができる分だけ、マイコン22の回路規模を一層小さくすることができる。
(第3の実施形態)
以下、本発明の第3の実施形態について、図5を参照して説明する。
図5に示すように、本実施形態のモータ駆動システム31は、第1の実施形態のモータ駆動システム1に対し、PLL回路5に代えてPLL回路32(変動クロック生成手段に相当)を備えている点、マイコン7に代えてマイコン33を備えている点などが異なる。
PLL回路32は、位相検出器34、ループフィルタ35、DCO(Digital Controlled Oscillator)36および分周器37を備えている。位相検出器34は、位置検出信号Saおよび分周器37の出力信号の位相の差に応じたデジタル信号を出力する。ループフィルタ35は、位相検出器34の出力を平滑化し、DCO36に出力する。DCO36は、与えられるデジタル信号に応じた周波数の信号を出力する。DCO36の出力は、分周器37に与えられるとともに変動クロック信号CLK1として出力される。分周器37は、変動クロック信号CLK1を1/N(Nは2以上の整数)に分周して出力する。
このような構成により、PLL回路32は、位置検出信号Saに同期し且つ位置検出信号SaのN倍の周波数(逓倍した周波数)を持つ変動クロック信号CLK1を生成する。この場合、PLL回路32を構成する各構成要素のうち、ループフィルタ35は、マイコン33のCPU38が実行する処理(ソフトウェア)により実現されるようになっている。
上記構成のモータ駆動システム31においても、第1の実施形態のモータ駆動システム1と同様、マイコン33のCPU38は、位置検出タスクおよび転流制御タスクの実行タイミングを動作クロックのカウント数に基づいて決定することができる。従って、本実施形態によっても、第1の実施形態と同様の作用および効果が得られる。また、本実施形態によれば、PLL回路32を構成するループフィルタ35は、CPU38が実行する処理により実現されている。従って、本実施形態によれば、PLL回路5の全ての構成を回路で実装した第1の実施形態に比べ、ループフィルタ35をソフトウェアで実装した分だけ、モータ駆動システム31全体としての回路規模を小さくすることができる。
(その他の実施形態)
なお、本発明は上記し且つ図面に記載した各実施形態に限定されるものではなく、次のような変形または拡張が可能である。
動作クロック供給手段13は、切替判定部9およびセレクタ10を用いた構成に限らずともよく、CPUが変動クロック信号CLK1による動作ではモータ2の駆動が制御できなくなる場合には固定クロック信号CLK2を動作クロックとしてCPUに供給し、CPUが変動クロック信号CLK1による動作でモータ2の駆動を制御できる場合には変動クロック信号CLK1を動作クロックとしてCPUに供給する構成であればよい。
変動クロック生成手段としては、モータ2の回転周波数を逓倍(整数倍)した周波数を持つ変動クロック信号CLK1を出力する逓倍回路であるPLL回路5、32に限らずともよく、モータ2の回転周波数と同様に変化する周波数を持つ変動クロック信号を生成する構成であればよい。例えば、モータ2の回転周波数を分周した周波数を持つ変動クロック信号を出力する分周回路でもよい。また、モータ2の回転周波数をm倍または1/m倍(mは正の実数)した周波数を持つ変動クロック信号を出力する構成でもよい。このような構成は、逓倍回路および分周回路を組み合わせることで実現可能である。
動作クロックのカウント数に基づいて実行タイミングを決定するタスクとしては、位置検出タスクおよび転流制御タスクに限らずともよく、モータ2の回転数に応じて実行するべきタイミングが変化するタスクであればよい。例えば、位置検出信号Saに重畳するスパイク電圧に起因する信号を除去するタスクの実行タイミングについても、動作クロックのカウント数に基づいて決定することができる。
位置検出部4は、モータ2に取り付けられたホールセンサから出力されるホールセンサ信号に基づいて、モータ2のロータの位置情報を検出する構成でもよい。
第3の実施形態のPLL回路32としては、DCO36に代えてVCOを用いることも可能である。ただし、その場合、ループフィルタ35の出力信号をアナログ信号に変換するD/A変換器を追加する必要がある。
図面中、1、21、31はモータ駆動システム、2はモータ、5、32はPLL回路(変動クロック生成手段)、7、22、33はマイクロコンピュータ、8は回転速度算出部(回転数算出手段)、11、38はCPU、13は動作クロック供給手段、23はCPU(回転数算出手段)、35はループフィルタを示す。

Claims (7)

  1. モータ(2)の回転位置情報を表す回転位置信号に基づいて前記モータの実回転数を算出する回転数算出手段(8、23)と、
    前記実回転数が目標回転数に一致するように前記モータの駆動を制御するマイクロコンピュータ(7、22、33)と、
    前記回転位置信号の周波数と同様に変化する周波数を持つ変動クロック信号を生成する変動クロック生成手段(5、32)と、
    前記マイクロコンピュータのCPU(11、23、38)に対し、固定の周波数を持つ固定クロック信号または前記変動クロック信号を動作クロックとして供給する動作クロック供給手段(13)と、
    を備え、
    前記動作クロック供給手段は、
    前記CPUが前記変動クロック信号による動作では前記モータの駆動が制御できなくなる場合には、前記固定クロック信号を前記動作クロックとして前記CPUに供給し、
    前記CPUが前記変動クロック信号による動作で前記モータの駆動を制御できる場合には、前記変動クロック信号を前記動作クロックとして前記CPUに供給することを特徴とするモータ駆動システム。
  2. 前記動作クロック供給手段は、
    前記モータの実回転数が所定の判定閾値以下であるときには、前記CPUが前記変動クロック信号による動作では前記モータの駆動が制御できなくなる場合であると判断し、
    前記モータの実回転数が前記判定閾値を超えるときには、前記CPUが前記変動クロック信号による動作で前記モータの駆動が制御できる場合であると判断することを特徴とする請求項1に記載のモータ駆動システム。
  3. 前記CPUは、
    前記モータの駆動を制御するための各種のタスクを実行し、
    前記動作クロックのカウント数に基づいて、前記各種タスクのうち少なくともいずれか1つのタスクの実行タイミングを決定することを特徴とする請求項1または2に記載のモータ駆動システム。
  4. 前記CPUは、前記動作クロックのカウント数に基づいて、前記モータの固定子巻線に生じる誘起電圧のゼロクロス点を検出する位置検出タスクの実行タイミングを決定することを特徴とする請求項3に記載のモータ駆動システム。
  5. 前記CPUは、前記動作クロックのカウント数に基づいて、前記モータの通電相を切り替えるための転流信号を生成する転流制御タスクの実行タイミングを決定することを特徴とする請求項3または4に記載のモータ駆動システム。
  6. 前記マイクロコンピュータ(22)には、前記目標回転数に応じたデューティを持つ一定周期の指令信号が与えられており、
    前記CPU(23)は、
    前記指令信号のデューティに基づいて前記目標回転数を取得する目標回転数取得処理と、
    前記動作クロックを用いて前記指令信号の1周期をカウントすることにより得られるカウント値に基づいて前記モータの実回転数を検出する実回転数検出処理と、
    を実行し、
    前記回転数算出手段は、前記CPUにより実行される前記実回転数検出処理により実現されることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のモータ駆動システム。
  7. 前記変動クロック生成手段(32)は、前記回転位置信号を逓倍することにより前記変動クロック信号を生成するPLL回路を備え、
    前記PLL回路を構成するループフィルタ(35)は、前記CPU(38)が実行する処理により実現されることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載のモータ駆動システム。
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