JPH09263141A - 自動車の前部構造 - Google Patents
自動車の前部構造Info
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- JPH09263141A JPH09263141A JP8072239A JP7223996A JPH09263141A JP H09263141 A JPH09263141 A JP H09263141A JP 8072239 A JP8072239 A JP 8072239A JP 7223996 A JP7223996 A JP 7223996A JP H09263141 A JPH09263141 A JP H09263141A
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Abstract
2本のクロスメンバが取り付けられ、両クロスメンバ間
の上方にエンジンが配設されてなる自動車の前部構造に
おいて、正面衝突時における潰れスペースを両クロスメ
ンバ間のフロントサイドフレーム部分に拡大して、衝撃
を吸収する。 【解決手段】 クロスメンバ2、3間のフロントサイド
フレーム部分に取り付けられるエンジンマウント4のよ
うな剛性部材を、正面衝突時にフロントサイドフレーム
部分との結合が解除され得るようにフロントサイドフレ
ーム部分に取り付ける。
Description
に関し、特に、正面衝突時におけるフロントサイドフレ
ームの潰れ領域を拡大して、正面衝突時の衝撃をより緩
和するようにした自動車の前部構造に関する。
として、車体の前部において前後方向に延びる左右一対
のフロントサイドフレームが設けられるとともに、フロ
ントサイドフレーム間を連結して、2本のクロスメンバ
が前後方向に所定の間隔をおいて取り付けられ、これら
両クロスメンバ間の上方にエンジンが配設された構成を
有するものがある。そして、上記両クロスメンバには、
一般に、前輪サスペンション装置のロアアームの基端が
ブッシュを介して上下方向に揺動可能に取り付けられる
ようになっている。
て、車体の前部において前後方向に延びる左右一対のフ
ロントサイドフレーム間を連結して、1本のクロスメン
バが取り付けられてなるとともに、このクロスメンバの
左右端部に一端をそれぞれ接合されて車体前方若しくは
後方に延び、他端を上記フロントサイドフレームにそれ
ぞれ接合された左右一対の前後メンバが設けられ、上記
クロスメンバおよび上記前後メンバの上方にエンジンが
配設された構成を有するものもある。
エネルギを吸収するために、エンジンから前方のフロン
トサイドフレーム部分を、正面衝突時に潰れ変形し得る
低剛性のクラッシャブルゾーンに設定している。
に開示されているように、正面衝突時に、エンジンを含
むパワープラントを下方へ脱落させて、前部車体構造部
材の潰れスペースを確保し、これにより衝突エネルギを
吸収するようにしたものも知られている。
車の車内空間をなるべく大きくとりたいという要求か
ら、車体の前方オーバーハングが短くなる傾向にあり、
このため、正面衝突時の衝撃を吸収するのに充分なクラ
ッシャブルゾーンが確保できないという問題が生じてい
る。
シュパネルによって区切られており、このダッシュパネ
ルとその前方に位置するエンジンの後端との間にはある
程度距離があるので、エンジン前方側のフロントサイド
フレーム部分に加えて、エンジン後方側のフロントサイ
ドフレーム部分をも低剛性にしてクラッシャブルゾーン
に設定した車両も知られているが、エンジン後方側のフ
ロントサイドフレーム部分は、重量のあるエンジンを支
持するために高剛性にしておく必要がある。
サイドフレーム部分あるいは上記前後メンバに対向する
フロントサイドフレーム部分に、正面衝突時のクラッシ
ャブルゾーンを設定すればよいと考えられるが、このフ
ロントサイドフレーム部分には、一般にエンジンを車体
に支持させるために、エンジンマウントブラケットのよ
うな剛性部材や上述のような前後メンバが取り付けられ
るので、その間のフロントサイドフレーム部分が正面衝
突時に潰れなくなり、全体として潰れスペースが不足す
ることになる。
造を概念的に示す分解斜視図で、図25は、そのフロン
トサイドフレームを部分的に破断した状態で示す平面図
であり、車体右側のフロントサイドフレーム1Rには、
車幅方向に延びる前後のクロスメンバ2,3おとびエン
ジンマウントブラケット4がボルト締めによって取り付
けられるようになっているが、これら図から明らかなよ
うに、フロントサイドフレーム1Rのエンジンマウント
ブラケット4の取付け部分の前後方向の長さAの部分が
正面衝突時に潰れなくなり、全体として潰れスペースが
不足することになる。なお、1aはフロントサイドフレ
ーム1Rの下壁に垂設されたボルト、1bはフロントサ
イドフレーム1Rの上壁に形成された工具挿入用孔であ
る。
サスペンション装置のロアアームの前後の基端をそれぞ
れ支持している部材である場合、前後のクロスメンバ
2,3間に跨がって、剛性部材であるロアアームが取り
付けられているので、このロアアームによって、前後の
クロスメンバ2,3間のフロントサイドフレーム部分の
潰れ変形が阻害されて、このフロントサイドフレーム部
分が正面衝突時における潰れスペースとして有効に機能
しないことになる。
動車の場合、前後のクロスメンバ2,3によって前輪デ
ィファレンシャルギヤ・ケースがマウントブラケットを
介して支持されることが多いので、やはり、剛性部材が
前後のクロスメンバ2,3間に跨がって取り付けられる
ことになり、これによっても前後のクロスメンバ2,3
間のフロントサイドフレーム部分の潰れ変形が阻害され
て、このフロントサイドフレーム部分が正面衝突時にお
ける潰れスペースとして有効に機能しないことになる。
ントサイドフレーム間を連結して、2本のクロスメンバ
が前後方向に所定の間隔をおいて取り付けられ、これら
両クロスメンバ間の上方にエンジンが配設され、かつ剛
性部材が、前後のクロスメンバ間のフロントサイドフレ
ーム部分あるいは前後のクロスメンバ間に跨がって取り
付けられる場合においても、あるいは、左右のフロント
サイドフレーム間を連結して、1本のクロスメンバが取
り付けられてなるとともに、このクロスメンバの左右端
部に一端をそれぞれ接合されて車体前方若しくは後方に
延び、他端をフロントサイドフレームにそれぞれ接合さ
れた左右一対の前後メンバが設けられている場合におい
ても、両クロスメンバ間のフロントサイドフレーム部分
若しくは上記前後メンバに対向するフロントサイドフレ
ーム部分が正面衝突時の衝突荷重により潰れ変形しやす
いように衝突エネルギーを有効に吸収し得るようにした
自動車の前部構造を提供することを目的とする。
載したように、上記両クロスメンバ間のフロントサイド
フレーム部分に、例えばエンジンマウントブラケットの
ような剛性部材が取り付けられてなる自動車の前部構造
において、上記剛性部材が、正面衝突時における両クロ
スメンバ間のフロントサイドフレーム部分の潰れ変形を
阻害しない態様で上記フロントサイドフレーム部分に取
り付けられてなることを特徴とするものである。
にフロントサイドフレーム部分との結合が解除され得る
ようにフロントサイドフレーム部分に取り付けられてい
てもよいし、あるいは、上記剛性部材が、正面衝突時に
エンジンとともに後方へ移動し得るようにフロントサイ
ドフレーム部分に取り付けられていてもよい。
ーム部分に対する取り付け位置が、クロスメンバのフロ
ントサイドフレーム部分に対する取り付け位置と車体前
後方向に重なるようにフロントサイドフレーム部分に取
り付けられていてもよい。
に、上記両クロスメンバ間に跨がって、剛性部材が取り
付けられてなる自動車の前部構造において、上記剛性部
材が、正面衝突時における両クロスメンバ間のフロント
サイドフレーム部分の潰れ変形を阻害しない態様で取り
付けられてなることを特徴とするものである。
ームや、フロントサイドフレームとほぼ平行に上記両ク
ロスメンバ間に跨がって取り付けられた縦メンバであ
り、また、前輪ディファレンシャルギヤ・ケースとこの
ケースを両クロスメンバ間に支持するマウントメンバと
よりなる。
に両クロスメンバの少なくとも一方との結合が解除され
得るように両クロスメンバ間に跨がって取り付けられて
いてもよいし、あるいは、上記剛性部材に、正面衝突時
に前後方向に変形ないし破壊され得る脆弱部が設けられ
ていてもよい。
に、フロントサイドフレームとの結合が解除され得るよ
うにフロントサイドフレーム部分に取り付けられていて
もよい。
ギヤ・ケースとこのケースを両クロスメンバ間に支持す
るマウントメンバとよりなる場合には、正面衝突時に、
前輪ディファレンシャルギヤ・ケースとマウントメンバ
との結合が解除され得るように前輪ディファレンシャル
ギヤ・ケースとそのマウントメンバとが両クロスメンバ
間に跨がって取り付けられてもよいし、あるいは、正面
衝突時に、前輪ディファレンシャルギヤ・ケースとその
マウントメンバとの結合位置が移動するように、前輪デ
ィファレンシャルギヤ・ケースがマウントメンバに支持
されていてもよい。
ように、エンジンマウントブラケットが両クロスメンバ
間のフロントサイドフレーム部分以外の部位に取り付け
られてなることを特徴とするものである。
ように、左右のフロントサイドフレーム間を連結して、
1本のクロスメンバが取り付けられてなるとともに、こ
のクロスメンバの左右端部に一端をそれぞれ接合されて
車体前方若しくは後方に延び、他端をフロントサイドフ
レームにそれぞれ接合された左右一対の前後メンバが設
けられ、上記クロスメンバおよび上記前後メンバの上方
にエンジンが配設されてなる自動車の前部構造におい
て、上記前後メンバが、この前後メンバに対向するフロ
ントサイドフレーム部分の正面衝突時における潰れ変形
を阻害しない態様で取り付けられてなることを特徴とす
るものである。
時に前後方向に変形ないし破壊され得る脆弱部が設けら
れていてもよいし、あるいは上記前後メンバが、正面衝
突時にフロントサイドフレーム若しくはクロスメンバと
の結合が解除され得るようにフロントサイドフレーム若
しくはクロスメンバに取り付けられていてもよい。
時における両クロスメンバ間のフロントサイドフレーム
部分の潰れ変形を阻害しない態様で、両クロスメンバ間
のフロントサイドフレーム部分に取り付けられているの
で、正面衝突時におけるフロントサイドフレームの潰れ
スペースを有効に拡大することができ、これによって、
正面衝突時の衝撃荷重を吸収して、乗員の安全を図るこ
とができる。
衝突時における両クロスメンバ間のフロントサイドフレ
ーム部分の潰れ変形を阻害しない態様で両クロスメンバ
間に跨がって取り付けられているので、正面衝突時の衝
撃荷重を両クロスメンバ間のフロントサイドフレーム部
分の潰れ変形によって吸収して、乗員の安全を図ること
ができる。
ンバ間のフロントサイドフレーム部分に取り付けられて
いたエンジンマウントブラケットが、両クロスメンバ間
のフロントサイドフレーム部分以外の部位に取り付けら
れているので、これによっても、正面衝突時におけるフ
ロントサイドフレームの潰れスペースを有効に拡大する
ことができる。
サイドフレーム間を連結して、1本のクロスメンバが取
り付けられているとともに、このクロスメンバの左右端
部に一端をそれぞれ接合されて車体前方若しくは後方に
延び、他端をフロントサイドフレームにそれぞれ接合さ
れた左右一対の前後メンバが設けられている場合に、上
記前後メンバが、この前後メンバに対向するフロントサ
イドフレーム部分の正面衝突時における潰れ変形を阻害
しない態様で取り付けられているので、正面衝突時にお
けるフロントサイドフレームの潰れスペースを有効に拡
大することができ、これによって、正面衝突時の衝撃荷
重を吸収して、乗員の安全を図ることができる。
造の実施の形態を図面に基づいて説明する。
をベースとする四輪駆動車の前部車体構造を概略的に示
す底面図、図2は同側面図、図3は同正面図である。
向に延びる左右一対のフロントサイドフレーム1L,1
Rが設けられるとともに、これらサイドフレーム1L,
1R間を連結して、2本のクロスメンバ2,3が前後方
向に所定の間隔をおいて取り付けられ、これら両クロス
メンバ2,3間の上方にエンジン5が配設され、左右の
エンジンマウントブラケット4,4を介して両クロスメ
ンバ2,3間のフロントサイドフレーム部分に取り付け
られている。また上記両クロスメンバ2,3には、前輪
サスペンション装置のロアアーム6L,6Rの基端がブ
ッシュを介して上下方向に揺動可能に取り付けられてい
る。
機構7が取り付けられ、トランスミッション機構7の後
端から後輪駆動用プロペラシャフト(図示は省略)が後
方へ導出されているとともに、トランスミッション機構
7の後端部から側方へ突出して設けられたトランスファ
機構8から前方に導出された前輪駆動用プロペラシャフ
ト9の前端が前輪ディファレンシャルギヤ機構11に連
結され、この前輪ディファレンシャルギヤ機構11から
左右に導出された前輪駆動軸12L,12Rによって、
前輪13L,13Rが駆動されるようになっている。
舵機構(図示は省略)との間を連結するステアリングシ
ャフトには、3個のジョイントJ1 〜J3 が介装されて
いる。
4と対応させて概念的に示す分解斜視図で、図24と同
様に、車体右側のフロントサイドフレーム1Rに、車幅
方向に延びる前後のクロスメンバ2,3おとびエンジン
マウントブラケット4がボルト締めによって取り付けら
れる状態を示す。また、図5はそのエンジンマウントブ
ラケット4の拡大平面図である。
トブラケット4のフロントサイドフレーム1Rへの締結
部に、図5に示すように、車幅方向に延びる溝4aを形
成するとともに、前後に設けられる2個のボルト孔4
b,4bを、エンジンマウントブラケット4の前縁と溝
4aの後縁とにそれぞれ開口するように切り欠いたもの
である。他方のフロントサイドフレーム1Lに取り付け
られるエンジンマウントブラケット4も同様の構成にす
る。
ブラケット4を用いれば、正面衝突時の衝撃によりエン
ジン5が後退すると、エンジンマウントブラケット4,
4とフロントサイドフレーム1L,1Rとの結合が解除
されるから、エンジン5は下方へ脱落し、フロントサイ
ドフレーム1L,1Rのクロスメンバ2,3間の部分を
潰れスペースとすることができる。
4と対応させて概念的に示す平面図で、フロントサイド
フレーム1L,1Rのエンジンマウントブラケット4の
締結部に、フロントサイドフレーム1L,1Rに沿って
車体前後方向に延びる長孔15を設けることによって、
正面衝突時にエンジンマウントブラケット4がエンジン
5とともに後方へ移動させることにより、フロントサイ
ドフレーム1L,1Rのエンジンマウントブラケット4
よりも前方の部分を潰れスペースとすることができる。
実施の形態を図24および図25と対応させて概念的に
示す分解斜視図および平面図である。
メンバ2とエンジンマウントブラケット4とをフロント
サイドフレーム1L,1Rに共締めすることによって、
剛性部材であるエンジンマウントブラケット4のフロン
トサイドフレーム1L,1Rに対する取り付け位置と、
クロスメンバ2のフロントサイドフレーム1L,1Rに
対する取り付け位置とを車体前後方向に重ね合わせ、こ
れにより、フロントサイドフレーム1L,1Rの潰れス
ペースを拡大したものである。
的に示す分解斜視図で、剛性部材であるエンジンマウン
トブラケット4を両クロスメンバ2,3間のフロントサ
イドフレーム部分に締結せず、例えば前輪ディファレン
シャルギヤ機構11のケース11aに取り付けたもので
ある。この構成によれば、正面衝突時の衝撃によりエン
ジン5が後退した後、両クロスメンバ2,3間のフロン
トサイドフレーム部分全体が潰れスペースとなり得る。
ラケット4のような剛性部材を、正面衝突時における両
クロスメンバ2,3間のフロントサイドフレーム部分の
潰れ変形を阻害しない態様で取り付けた場合であるが、
以下に述べる実施の形態は、剛性部材が両クロスメンバ
2,3間に跨がって取り付けられている場合に、上記剛
性部材が、正面衝突時における両クロスメンバ2,3間
のフロントサイドフレーム部分の潰れ変形を阻害するの
を防止する対策である。
2,3間には、剛性部材である、前輪サスペンション装
置のロアアーム6L,6Rの基端がブッシュを介して上
下方向に揺動可能に取り付けられている。
正面衝突時に、前方側のクロスメンバ2とロアアーム6
L,6Rとが一体的に後退し得るように、後方側のクロ
スメンバ3に対するロアアーム6L,6Rの取付け部に
対策を施したものである。
うに、クロスメンバ3には、それ自体は公知の構成を有
する円筒状のラバーブッシュ16の外筒(図示は省略)
がブラケット17によってその軸線を車体前後方向に向
けて取り付けられ、このラバーブッシュ16の内筒(図
示は省略)に、ロアアーム6L,6Rの基端から延びる
円柱体18が嵌合している。この円柱体18は、通常の
ものよりも長く形成されて、その後方側の先端部分でラ
バーブッシュ16の内筒に嵌合しており、ラバーブッシ
ュ16の前端面とロアアーム6L,6Rの後端面との間
に間隙Bが存在している。そして、正面衝突時には、図
10(b)に示すように、円柱体18がラバーブッシュ
16の内筒内を後方へ距離Bだけ移動して、前方側のク
ロスメンバ2とロアアーム6L,6Rが一体的に後退す
るのを許容し、クロスメンバ2,3間のフロントサイド
フレーム部分の潰れを阻害しないようになっている。
は、ブラケット17が破壊することによりロアアーム6
L,6Rのさらなる後退が許容される。正面衝突時の衝
突荷重は10G以上であり、ブラケット17の耐力は一
般に3G以下のため、ブラケット17は衝突荷重によっ
て破壊可能である。
態におけるロアアームを示す平面図で、ロアアーム6
L,6Rが正面衝突時の衝撃で変形または折損して、ク
ロスメンバ2,3間のフロントサイドフレーム部分の潰
れ変形が阻害されないように構成されている。
の実施の形態を示し、図12は平面図、図13(a),
(b)は一部を断面とした側面図で、図13(a)は正
面衝突前、図13(b)は正面衝突後の状態をそれぞれ
示す。
付けられる前方側のクロスメンバ2の両端の取付け部2
aは、前後方向に所定の間隔をおいた2箇所でフロント
サイドフレーム1L、1Rに固定されているが、本実施
の形態では、後方側の取付け部位にラバー部材20が固
定されているとともに、クロスメンバ2の取付け部2a
に、上記ラバー部材20が嵌入する車体前方側へ開口す
る切り欠け21が形成されて、取付け部2aの後端側が
ラバー部材20を介してフロントサイドフレーム1L、
1Rに締結されている。
ントサイドフレーム1L、1Rがその前方部分から潰れ
変形すると、クロスメンバ2の取付け部2aが後退する
ことにより、ラバー部材20が撓んで、図13(b)に
示すように、クロスメンバ2の取付け部2aの後方側が
フロントサイドフレーム1L、1Rから離脱する。した
がって、クロスメンバ2,3間のフロントサイドフレー
ム部分の潰れ変形が阻害されないことになる。
14に示すように、フロントサイドフレーム1L、1R
および/またはクロスメンバ2の取付け部2aに「折れ
ビード」と呼ばれる脆弱部24,25を形成して、正面
衝突時の衝撃荷重によってこの脆弱部24,25を変形
させるようにしてもよい。
態を示す図で、図15は平面図、図16は要部の斜視
図、図17(a),(b)は図15のXVII−XVII線に沿
った断面図で、図17(a)は正面衝突前、図17
(b)は正面衝突後の状態をそれぞれ示す。
ンシャルギヤ・ケース11aが、マウントバー26,2
7を介して両クロスメンバ2,3間に跨がって取り付け
られている場合に、後方側のクロスメンバ3に対するマ
ウントバー27の取付け部に対策を施したものである。
すなわち、クロスメンバ3上に一対のブラケット28,
28が車幅方向に所定の間隔を保って並設されていると
ともに、ブラケット28,28に後方へ開口する溝28
aが形成されており、マウントブバー27の後端部が上
記溝28a,28a間に挿通したボルト29によってブ
ラケット28,28に締結されている。
17(b)に示すように、マウントバー27がボルト2
9とともに溝28a,28aに沿って後方へ移動してブ
ラケット28,28から離脱し、クロスメンバ2,3間
のフロントサイドフレーム部分の潰れ変形を阻害しない
ように構成されている。
形態を示す図で、図18は平面図、図19は図18の構
成を概念的に示す側面図、図20(a),(b)は図1
8のXX−XX線に沿った断面図で、図20(a)は正面衝
突前、図20(b)は正面衝突後の状態をそれぞれ示
す。
ンシャルギヤ・ケース11aが、マウントバー26,2
7を介して両クロスメンバ2,3間に跨がって取り付け
られている場合に、前輪ディファレンシャルギヤ・ケー
ス11aに対するマウントバー26,27の取付け位置
および取付け部に対策を施したものである。すなわち、
図19から明らかなように、前輪ディファレンシャルギ
ヤ・ケース11aの前方側のマウントバー26はケース
11aの下部に、後方側のマウントバー26はケース1
1aの上部にそれぞれ取り付けるとともに、ケース11
aの上部に突設されたマウントバー取付け部30に、後
方側のマウントバー27の前端部に形成された二股部2
7a,27aをボルト31により締結したものである。
さらに、図20(a)に示すように、マウントバー取付
け部30のボルト孔に連接して、後方に開口する切り欠
き30aが設けられている。
は、前方側のクロスメンバ2の後退により、マウントバ
ー26を介して前輪ディファレンシャルギヤ・ケース1
1aに衝撃荷重が加わる。したがって、図20(b)に
示すように、ケース11aに反時計方向のモーメントが
発生して、マウントバー取付け部30のボルト孔が破断
して、ケース11aとマウントバー27とが分離するか
ら、クロスメンバ2,3間のフロントサイドフレーム部
分の潰れ変形が阻害されないことになる。
施の形態を示す図で、図21は一部を分解した斜視図、
図22(a),(b)は要部の概略的側面図で、図22
(a)は正面衝突前、図22(b)は正面衝突後の状態
をそれぞれ示す。
左右端部に、両クロスメンバ2,3間に跨がって縦メン
バ32,32が固定されているが、これら縦メンバ3
2,32の後端部が締結されているクロスメンバ3の左
右端部に、図15〜図17で説明した第9の実施の形態
と同様に、後方へ開口する溝3aが形成されており、縦
メンバ32,32の後端部が上記溝3aに挿通したボル
ト33によってクロスメンバ3に締結されている。
22(b)に示すように、縦メンバ32がボルト33と
ともに溝3aに沿って後方へ移動してクロスメンバ3か
ら離脱し、クロスメンバ2,3間のフロントサイドフレ
ーム部分の潰れ変形を阻害しないように構成されてい
る。
す一部を分解した斜視図である。本実施の形態では、上
述した第1〜第11の実施の形態とは異なり、左右一対
のフロントサイドフレーム1L,1R間を連結して、1
本のクロスメンバ2が取り付けられているとともに、こ
のクロスメンバ2の左右端部に一端をそれぞれ接合され
て車体後方に延び、他端をフロントサイドフレーム1
L,1Rにそれぞれ接合された左右一対の前後メンバ3
5,35が設けられ、クロスメンバ2および前後メンバ
35,35の上方にエンジン5が配設された構成を有す
る。そして、図示は省略するが、前後メンバ35,35
の前後端に、サスペンションアームが取り付けられるよ
うになっている。
第8の実施の形態と同様に、「折れビード」と呼ばれる
脆弱部36が形成され、正面衝突時の衝撃荷重によって
この脆弱部36が前後方向に変形したり破壊したりし
て、前後メンバ35,35に対向するフロントサイドフ
レーム部分の正面衝突時における潰れ変形を阻害しない
ように構成されている。
1Rに対する前後メンバ35,35の後端部の取付け部
35aのボルト孔に、図4および図5に示す第1の実施
の形態におけるエンジンマウントブラケット4と同様の
切り欠きを形成して、正面衝突時の衝撃荷重によって前
後メンバ35,35の後端部とフロントサイドフレーム
1L,1Rとの結合が解除され得るようにしてもよい
し、また、図6に示す第2の実施の形態と同様に、フロ
ントサイドフレーム1L,1Rに対する前後メンバ3
5,35の後端部の締結部に、車体前後方向に延びる長
孔を設けることによって、正面衝突時に前後メンバ3
5,35が後方へ移動し得るように構成してもよい。
実施の形態、あるいは図21および図22に示す第11
の実施の形態と同様な構成によって、前後メンバ35,
35の後端部をフロントサイドフレーム1L,1Rから
離脱させるようにしてもよい。
メンバ35,35がクロスメンバ2の左右端部から後方
へ延びてフロントサイドフレーム1L,1Rに接合され
ているが、これに代えて、図21に示す後方のクロスメ
ンバ3に対応する位置に1本のクロスメンバを設けると
ともに、このクロスメンバの左右端部から車体前方に延
びてフロントサイドフレーム1L,1Rに接合される前
後メンバを設けてもよい。その場合は、前後メンバ3
5,35の後端部がクロスメンバに接合されることにな
り、この接合部分に上記と同様に対策を施せばよい。
に示す底面図
斜視図
斜視図
斜視図
斜視図
視図
解した斜視図
解した斜視図
斜視図
Claims (18)
- 【請求項1】 車体の前部において前後方向に延びる左
右一対のフロントサイドフレーム間を連結して、2本の
クロスメンバが前後方向に所定の間隔をおいて取り付け
られ、該両クロスメンバ間の上方にエンジンが配設され
てなるとともに、上記両クロスメンバ間のフロントサイ
ドフレーム部分に剛性部材が取り付けられてなる自動車
の前部構造において、 上記剛性部材が、正面衝突時における上記両クロスメン
バ間のフロントサイドフレーム部分の潰れ変形を阻害し
ない態様で上記フロントサイドフレーム部分に取り付け
られてなることを特徴とする自動車の前部構造。 - 【請求項2】 上記剛性部材が、正面衝突時に上記フロ
ントサイドフレーム部分との結合が解除され得るように
上記フロントサイドフレーム部分に取り付けられてなる
ことを特徴とする請求項1記載の自動車の前部構造。 - 【請求項3】 上記剛性部材が、正面衝突時に上記エン
ジンとともに後方へ移動し得るように上記フロントサイ
ドフレーム部分に取り付けられてなることを特徴とする
請求項1記載の自動車の前部構造。 - 【請求項4】 上記剛性部材の上記フロントサイドフレ
ーム部分に対する取り付け位置が、上記クロスメンバの
上記フロントサイドフレーム部分に対する取り付け位置
と車体前後方向に重なるように上記フロントサイドフレ
ーム部分に取り付けられてなることを特徴とする請求項
1記載の自動車の前部構造。 - 【請求項5】 上記剛性部材がエンジンマウントブラケ
ットよりなることを特徴とする請求項1ないし4のいず
れか1項記載の自動車の前部構造。 - 【請求項6】 車体の前部において前後方向に延びる左
右一対のフロントサイドフレーム間を連結して、2本の
クロスメンバが前後方向に所定の間隔をおいて取り付け
られ、該両クロスメンバ間の上方にエンジンが配設され
てなるとともに、上記両クロスメンバ間に跨がって、剛
性部材が取り付けられてなる自動車の前部構造におい
て、 上記剛性部材が、正面衝突時における上記両クロスメン
バ間のフロントサイドフレーム部分の潰れ変形を阻害し
ない態様で取り付けられてなることを特徴とする自動車
の前部構造。 - 【請求項7】 上記剛性部材が、正面衝突時に上記両ク
ロスメンバの少なくとも一方との結合が解除され得るよ
うに上記両クロスメンバ間に跨がって取り付けられてな
ることを特徴とする請求項6記載の自動車の前部構造。 - 【請求項8】 上記剛性部材に、正面衝突時に前後方向
に変形ないし破壊され得る脆弱部が設けられてなること
を特徴とする請求項6記載の自動車の前部構造。 - 【請求項9】 上記クロスメンバが、正面衝突時に、上
記フロントサイドフレームとの結合が解除され得るよう
に上記フロントサイドフレーム部分に取り付けられてる
ことを特徴とする請求項6記載の自動車の前部構造。 - 【請求項10】 上記剛性部材がサスペンションアーム
よりなることを特徴とする請求項6ないし9のいずれか
1項記載の自動車の前部構造。 - 【請求項11】 上記剛性部材が、上記フロントサイド
フレームとほぼ平行に上記両クロスメンバ間に跨がって
取り付けられた部材よりなることを特徴とする請求項6
ないし9のいずれか1項記載の自動車の前部構造。 - 【請求項12】 上記剛性部材が、前輪ディファレンシ
ャルギヤ・ケースと該ケースを上記両クロスメンバ間に
支持するマウントメンバとよりなることを特徴とする請
求項6項記載の自動車の前部構造。 - 【請求項13】 正面衝突時に、上記前輪ディファレン
シャルギヤ・ケースと上記マウントメンバとの結合が解
除され得るように上記前輪ディファレンシャルギヤ・ケ
ースと上記マウントメンバとが上記両クロスメンバ間に
跨がって取り付けられてなることを特徴とする請求項1
2記載の自動車の前部構造。 - 【請求項14】 正面衝突時に、上記前輪ディファレン
シャルギヤ・ケースと上記マウントメンバとの結合位置
が移動するように、上記前輪ディファレンシャルギヤ・
ケースが上記マウントメンバに支持されてなることを特
徴とする請求項12記載の自動車の前部構造。 - 【請求項15】 車体の前部において前後方向に延びる
左右一対のフロントサイドフレーム間を連結して、2本
のクロスメンバが前後方向に所定の間隔をおいて取り付
けられ、該両クロスメンバ間の上方にエンジンが配設さ
れてなる自動車の前部構造において、 エンジンマウントブラケットが上記両クロスメンバ間の
フロントサイドフレーム部分以外の部位に取り付けられ
てなることを特徴とする自動車の前部構造。 - 【請求項16】 車体の前部において前後方向に延びる
左右一対のフロントサイドフレーム間を連結して、1本
のクロスメンバが取り付けられてなるとともに、該クロ
スメンバの左右端部に一端をそれぞれ接合されて車体前
方若しくは後方に延び、他端を上記フロントサイドフレ
ームにそれぞれ接合された左右一対の前後メンバが設け
られ、上記クロスメンバおよび上記前後メンバの上方に
エンジンが配設されてなる自動車の前部構造において、 上記前後メンバが、該前後メンバに対向するフロントサ
イドフレーム部分の正面衝突時における潰れ変形を阻害
しない態様で取り付けられてなることを特徴とする自動
車の前部構造。 - 【請求項17】 上記前後メンバに、正面衝突時に前後
方向に変形ないし破壊され得る脆弱部が設けられてなる
ことを特徴とする請求項16記載の自動車の前部構造。 - 【請求項18】 上記前後メンバの車体後方側端部が、
正面衝突時に上記フロントサイドフレーム若しくは上記
クロスメンバとの結合が解除され得るように上記フロン
トサイドフレーム若しくは上記クロスメンバに取り付け
られてなることを特徴とする請求項16記載の自動車の
前部構造。
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