JPH0747843A - 自動車の前部構造 - Google Patents

自動車の前部構造

Info

Publication number
JPH0747843A
JPH0747843A JP21357593A JP21357593A JPH0747843A JP H0747843 A JPH0747843 A JP H0747843A JP 21357593 A JP21357593 A JP 21357593A JP 21357593 A JP21357593 A JP 21357593A JP H0747843 A JPH0747843 A JP H0747843A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engine
front side
side frame
mount
frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP21357593A
Other languages
English (en)
Inventor
Shiro Nakatani
志郎 中谷
Hiroshi Soma
宏 相馬
Tomohiro Iwahashi
智啓 岩橋
Kei Mizuno
圭 水野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP21357593A priority Critical patent/JPH0747843A/ja
Publication of JPH0747843A publication Critical patent/JPH0747843A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 エンジンの反力を確実に支持し、エンジンの
振動が伝達しにくい位置にエンジンマウントを設けると
ともに、正突時にエンジンを下向きに移動させることの
できる自動車の前部構造を提供することである。 【構成】 フロントサイドフレーム1R,1Lと、フロ
ントクロスメンバ2と、ペリメータフレーム3R,3L
とを備えており、ペリメータフレーム3Lに、エンジン
Eの前後を支持する前後マウント部材5,6が設けら
れ、フロントサイドフレーム1R,1LにエンジンEの
左右を支持する左右マウント部材7,8がそれぞれ設け
られている。フロントサイドフレーム1R,1Lの左右
マウント部材7,8の設置位置より後方の斜め下向きに
傾斜させた境界 100R, 100Lより後方部分10R,10L
の剛性を、境界 100R, 100Lより前方部分より大きく
形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の前部構造、特
にエンジンのマウント手段に特徴のある自動車の前部構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車の前部において、エンジン
を支持する手段のひとつとして、車体両側で車体前後方
向に延びる一対のフロントサイドフレームよりも下方に
配置されて車体前後方向に延びるペリメータフレーム
に、エンジンマウントを配設したものが知られている。
このペリメータフレームを備えた自動車においては、ペ
リメータフレームにエンジンマウントを設けてエンジン
を取り付けるとともに、サスペンションリンクの一端を
取り付けて一体化したものを、エンジンの組付工程でメ
インフレームにそのまま組み付けることによって組付作
業を簡略化することができる。また、ペリメータフレー
ムを下方に湾曲させて形成することにより、正突時の衝
撃でエンジンが後退する際に、ペリメータフレームの変
形でエンジンを下方に移動させることができ、車室内へ
の影響を抑制できるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の自動車のペリメータフレームを備えた前部構造にお
いては、重量増加が著しいという問題があった。また、
エンジンマウントをペリメータフレームに設けているた
めに、エンジンの左右即ち車体幅方向両側に配置される
エンジンマウントの位置が低くなり、エンジンの振動が
減衰されずにエンジンマウントに伝達されるとともに、
エンジンに作用するエンジン運転時の反力、特に横置き
エンジンにおける車体幅方向軸線回りのトルクに対する
抗力が不足して安定してエンジンを支持することが困難
であるという問題があった。上記問題を解決するため、
ペリメータフレームを廃し、フロントサイドフレームに
両端が連結されて車体幅方向に延びるサスペンションク
ロスメンバと、両フロントサイドフレームの前端に両端
が連結されて車体幅方向に延びるフロントクロスメンバ
と該サスペンションクロスメンバに連結されて車体前後
方向に延びる縦メンバとを設け、サスペンションクロス
メンバに設けたエンジンマウントでエンジンの後端を支
持し、縦メンバに設けたエンジンマウントで前端を支持
するとともに、エンジンの左右をフロントサイドフレー
ム及びホイールエプロンに設けたエンジンマウントで支
持するものが知られているが、正突時にエンジンを下方
に移動させることが困難であるという問題があった。そ
こで、一例として特開平1−202525号公報に示されるよ
うに、エンジンの左右を支持するエンジンマウントを、
所定値以上の衝撃を受けたときに車体幅方向線を中心と
して回動するようにしたものが知られているが、エンジ
ンの反力を支持する能力が低下する恐れがあった。
【0004】本発明の目的は、エンジンの反力を確実に
支持し、エンジンの振動が伝達しにくい位置にエンジン
マウントを設けるとともに、正突時にエンジンを下向き
に移動させることのできる自動車の前部構造を提供する
ことである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の自動車の前部構造は、エンジンの前部及び後
部を支持するマウント部材を備えたペリメータフレーム
を設け、エンジンの左右を支持するマウント部材を、車
体前側部を形成する車体側部材に配設したものにおい
て、車体側部材に前方向からの荷重がかかった際に、少
なくとも車体側部材におけるマウント部を下方に移動さ
せる手段を備えたものである。また、一端がフロントク
ロスメンバに固定され、他端がサスペンションクロスメ
ンバに固定されて車体前後方向に延びるサブフレームを
設け、エンジンの前部及び後部を支持するマウント部材
を該サブフレームに配設し、エンジンの左右を支持する
マウント部材を、車体前側部を形成する車体側部材に配
設したものにおいて、車体側部材に前方向からの荷重が
かかった際に、少なくとも車体側部材におけるマウント
部を下方に移動させる手段を備えたものである。さら
に、一端がフロントクロスメンバに固定され、他端がサ
スペンションクロスメンバに固定されて車体前後方向に
延びるサブフレームを設け、エンジンの前部及び後部を
支持するマウント部材を該サブフレームに配設し、エン
ジンの左右を支持するマウント部材を、車体前側部を形
成する車体側部材に配設したものにおいて、車体側部材
に前方向からの荷重がかかった際に、車体側部材を下方
に移動させる手段を備えたもきてある。車体側部材とし
てフロイントサイドフレームを用い、エンジンの左右を
支持するマウント部材の少なくとも一方をフロントサイ
ドフレームに設置した場合、フロントサイドフレームを
下方に移動させる手段として、フロントサイドフレーム
の剛性を、少なくともマウント部材が設置された部分と
その後方部分とで異ならせ、フロントサイドフレームの
剛性が異なる部分の境界を、上端より下端が後方に位置
するように傾斜させる、または、マウント部材の設置位
置よりも後方においてフロントサイドフレームの下部に
凹部を形成する、或いはマウント部材の設置位置より後
方において、フロントピラーの延長部をフロントサイド
フレームに接続する方法を用いることができる。さら
に、フロントサイドフレームが、直線状に延びる上部フ
ロントサイドフレームと、上部フロントサイドフレーム
の下方に位置して上方への屈曲部を備え、前端が上部フ
ロントサイドフレームの前端に接合されるとともに、後
端が上部フロントサイドフレームと離れて形成された下
部フロントサイドフレームとを備えるようにしても良
い。車体側部材としてホイールエプロンレインフォース
メントを用い、エンジンの左右を支持するマウント部材
の少なくとも一方をホイールエプロンレインフォースメ
ントに設置し、ホイールエプロンレインフォースメント
に前方向からの荷重がかかった際に、ホイールエプロン
レインフォースメントを下方に移動させる手段を備えて
も良い。車体側部材としてサスペンションタワーを用
い、エンジンの左右を支持するマウント部材の少なくと
も一方をサスペンションタワーに設置し、前方向からの
荷重がかかった際のサスペンションタワーの挙動により
エンジンとマウント部材の結合を外すようにすることも
できる。なお、前方向からの荷重がかかった際、サスペ
ンションクロスメンバを下方に移動させるようにしても
良い。少なくとも一方のペリメータフレームをフロント
サイドフレームに向けて立ち上げ、立ち上げ部の上端か
ら前方に延びる前半部をフロントサイドフレーム下面に
接合して配置し、立ち上げ部の上部にエンジンの左右を
支持するマウント部材を設けても良い。なお、ペリメー
タフレームの立ち上げ部の上端から前方に延びる前半部
を、前端をフロントサイドフレーム前端下面に接合し、
他の部分をフロントサイドフレーム下面から離して配置
すると良い。また、車体前部両側に車体前後方向に延び
てフロントサイドフレームの機能を有するホイールエプ
ロンレインフォースメントとペリメータフレームとを備
え、エンジンの左右を支持するマウント部材の少なくと
も一方をホイールエプロンレインフォースメントに設置
し、ホイールエプロンレインフォースメントに前方向か
らの荷重がかかった際に、ホイールエプロンレインフォ
ースメントを下方に移動させるようにすることができ
る。車体側部材として車体前部両側に肢体前後方向に延
びてフロントサイドフレームの機能を有するホイールエ
プロンレインフォースメントを用い、ホイールエプロン
レインフォースメントを後端から前端に向けて下方に屈
曲または湾曲させ、ホイールエプロンレインフォースメ
ント前端にペリメータフレームの前端を接合させると良
く、さらに、ホイールエプロンレインフォースメントの
マウント部材の設置位置よりも後方に脆弱部を設けると
良い。
【0006】
【作用】エンジンの左右を支持するマウント部材を、車
体前側部を形成する車体側部材に配設したものにおい
て、車体側部材に前方向からの荷重がかかった際に、少
なくとも車体側部材におけるマウント部を下方に移動さ
せる手段を備えたことにより、前方から荷重がかかった
時にエンジンを下方に移動させることができる。エンジ
ンの左右を支持するマウント部材の少なくとも一方をフ
ロントサイドフレームに設置し、フロントサイドフレー
ムの剛性を、少なくともマウント部材が設置された部分
とその後方部分とで異ならせたことにより、前方から荷
重がかかった時にマウント部材が設置された部分とその
後方部分とで変形状態が異なってマウント部材が設置さ
れた部分を下方に移動させる。特に、フロントサイドフ
レームの剛性が異なる部分の境界を、上端より下端が後
方に位置するように傾斜させることにより、確実にマウ
ント部材が設置された部分の移動方向を確実に下方に指
向させることができる。また、マウント部材の設置位置
よりも後方においてフロントサイドフレームの下部に凹
部を形成することにより、前方から荷重がかかった時に
該凹部でフロントサイドフレームが下方に折曲し、マウ
ント部材が設置された部分を下方に移動させる。マウン
ト部材の設置位置より後方において、フロントピラーの
延長部をフロントサイドフレームに接続することによ
り、マウント部材が設置された部分の後方部分の剛性を
増大させて変形特に上方への変形を抑制し、マウント部
材が設置された部分を下方に変形させる。フロントサイ
ドフレームが、直線状に延びる上部フロントサイドフレ
ームと、上部フロントサイドフレームの下方に位置して
上方への屈曲部を備え、前端が上部フロントサイドフレ
ームの前端に接合されるとともに、後端が上部フロント
サイドフレームと別体に形成された下部フロントサイド
フレームとを備えることにより、上部フロントサイドフ
レームが前方からの荷重に対する抗力を確保する一方、
下部フロントサイドフレームが荷重によって変形する際
の方向を下方にガイドする。エンジンの左右を支持する
マウント部材の少なくとも一方をホイールエプロンレイ
ンフォースメントに設置し、ホイールエプロンレインフ
ォースメントに前方向からの荷重がかかった際に、ホイ
ールエプロンレインフォースメントを下方に移動させる
ことにより、確実にエンジンを下方に移動させる。車体
側部材としてサスペンションタワーを用い、エンジンの
左右を支持するマウント部材の少なくとも一方をサスペ
ンションタワーに設置し、前方向からの荷重がかかった
際のサスペンションタワーの挙動によりエンジンとマウ
ント部材の結合を外すようにすることにより、エンジン
を下方に移動させる。なお、前方向からの荷重がかかっ
た際、サスペンションクロスメンバを下方に移動させる
ことにより、エンジンの前後のマウント部材が設置され
ているサブフヘレームを下方に移動させ、エンジンを下
方に移動させる。ペリメータフレームをフロントサイド
フレームに向けて立ち上げ、立ち上げ部の上端から前方
に延びる前半部をフロントサイドフレームの下面に接合
して配置し、立ち上げ部の上部にエンジンの左右を支持
するマウント部材を設けることにより、前方からの荷重
に対する耐力をペリメータフレームとフロントサイドフ
レームとによって確保し、過大な荷重がかかるときにペ
リメータフレームが下方に屈曲してフロントサイドフレ
ームの変形方向を下方に導き、エンジンを下方に移動さ
せる。。ペリメータフレームの立ち上げ部の上端から前
方に延びる前半部を、前端をフロントサイドフレーム前
端下面に接合し、他の部分をフロントサイドフレーム下
面から離して配置することにより、ペリメータフレーム
とフロントサイドフレームとの並列部分の剛性を増大さ
せることなく、前方からの荷重に対して確実に下方に向
けて変形する。また、車体前部両側に車体前後方向に延
びてフロントサイドフレームの機能を有するホイールエ
プロンレインフォースメントとペリメータフレームとを
備え、エンジンの左右を支持するマウント部材の少なく
とも一方をホイールエプロンレインフォースメントに設
置し、ホイールエプロンレインフォースメントに前方向
からの荷重がかかった際に、ホイールエプロンレインフ
ォースメントを下方に移動させるようにすることによ
り、エンジンを下方に移動させるとともに、通常のフロ
ントサイドフレームを不要とするから、エンジンの横に
スペースを確保することができて補機類の設置が容易に
なるとともに、特に横置エンジンを備えた前輪駆動型式
の車両においては、エンジンの横に大きなスペースを確
保できるから前輪の舵角を大きく取ることができ、回転
半径を小さくすることができる。フロントサイドフレー
ムの機能を有するホイールエプロンレインフォースメン
トを後端から前端に向けて下方に屈曲または湾曲させ、
ホイールエプロンレインフォースメント前端にペリメー
タフレームの前端を接合させると良く、さらに、ホイー
ルエプロンレインフォースメントのマウント部材の設置
位置よりも後方に脆弱部を設けることにより、前方向か
らの荷重がかかった際に確実にエンジンを下方に移動さ
せる。
【0007】
【実施例】本発明の実施例を図を参照して説明する。第
1実施例は、図1及び図2において、車体前部両側に前
後方向に延びる一対のフロントサイドフレーム1R,1
Lと、フロントサイドフレーム1R,1Lの前端に両端
が接合されたフロントクロスメンバ2と、フロントサイ
ドフレーム1R,1Lの前端下面に前端が接合され、フ
ロントサイドフレーム1R,1Lの基部に後端が接合さ
れて前後方向に延びるペリメータフレーム3R,3Lと
が配設され、ペリメータフレーム3R,3Lは横メンバ
4で互いに連結されている。一方のペリメータフレーム
3Lに、エンジンEの前後を支持する前後マウント部材
5,6が設けられており、フロントサイドフレーム1
R,1LにエンジンEの左右を支持する左右マウント部
材7,8がそれぞれ設けられている。この構成により、
ペリメータフレーム3R,3LにエンジンEを組み付け
た状態でフロントサイドフレーム1R,1Lに組み付け
ることができ、組立工程が簡略化できるとともに、エン
ジンEの左右の支持位置を高くすることができ、エンジ
ンに作用するエンジン運転時の反力、特に横置きエンジ
ンにおける車体幅方向軸線回りのトルクに対する抗力を
大きくし、安定してエンジンを支持することができる。
【0008】フロントサイドフレーム1R,1Lにおい
て、左右マウント部材7,8の設置位置より後方に、上
端より下端が後方に位置する即ち斜め下向きに傾斜させ
た境界 100R, 100Lより後方部分10R,10Lの剛性
を、境界 100R, 100Lより前方部分より大きく形成さ
れている。フロントサイドフレーム1R,1Lの境界 1
00R, 100Lの前後で剛性を異ならせる手段として次の
方法がある。 境界 100R, 100Lの前後で剛性の異なる材質を用い
る、即ち後方部分10R,10Lは高い剛性の材質とし、前
方部分は低い剛性の材質とする。例えば、前方部分は冷
間圧延鋼板、後方部分10R,10Lは冷間圧延高張力鋼板
で形成する。 境界 100R, 100Lの前後で板厚を変える、即ち後方
部分10R,10Lの板厚を大とし、前方部分の板厚を小と
する。 補強構造を設ける、即ち後方部分10R,10Lに補強材
を設ける。 この構成により、前方から荷重がかかると、図4に示す
ように、境界 100R,100Lの前方部分が圧縮されると
同時に点線で示す(1R1 ,1L1 )ように下方に折曲
され、その動きにつれて左右マウント部材7,8が下方
に移動してエンジンEを下方に移動させる。なお、境界
100R, 100Lを斜め下向きに傾斜させたことにより、
前方からかかる略水平方向の力を斜め下向きの力に変え
ることができる。
【0009】図3に示す第2実施例は、車体前部両側に
前後方向に延びる一対のフロントサイドフレーム1R,
1Lと、フロントサイドフレーム1R,1Lの前端に両
端が接合されたフロントクロスメンバ2と、フロントサ
イドフレーム1R,1Lの基部に両端が接合されて車体
幅方向に延びるサスペンションクロスメンバ11と、前端
がフロントクロスメンバ2に接合され、後端がサスペン
ションクロスメンバ11に接合されて前後方向に延びるサ
ブフレーム12とを備え、サブフレーム12にエンジンEの
前後を支持する前後マウント部材5,6が設けられてお
り、フロントサイドフレーム1R,1LにエンジンEの
左右を支持する左右マウント部材7,8がそれぞれ設け
られている。この構成により、フレーム材を少なくして
車体重量を軽減させることができるとともに、エンジン
Eの左右の支持位置を高くすることができ、エンジンに
作用するエンジン運転時の反力、特に横置きエンジンに
おける車体幅方向軸線回りのトルクに対する抗力を大き
くし、安定してエンジンを支持することができる。
【0010】上記第1実施例と同様に、フロントサイド
フレーム1R,1Lは、左右マウント部材15,16の位置
より後方に、斜め下向きに傾斜させた境界 100R, 100
Lより後方部分10R,10Lの剛性が、境界 100R, 100
Lより前方部分より大きく形成されており、境界 100
R, 100Lの前後で剛性の異なる材質を用いる、または
境界 100R, 100Lの前後で板厚を変える、或いは補強
構造を設けるのいずれかの手段を用いている。なお、前
方からの荷重がかかった時に、サスペンションクロスメ
ンバ11が下方に屈曲するように脆弱部を設けることによ
り、サブフレーム12を下降させ、前後マウント部材5,
6とともにエンジンEを下方に移動させる。
【0011】図5および図6に示す第3実施例は、フロ
ントサイドフレーム1R,1Lにエンジンの左右を支持
する左右マウント部材7,8が設けられており、左右マ
ウント部材7,8の位置より後方のフロントサイドフレ
ーム1R,1Lに下方が開放した湾曲部13R,13Lが設
けられる。フロントサイドフレーム1R,1Lの左右マ
ウント部材7,8と湾曲部13R,13Lの間と、基部とに
両端が接合された略L字形の補強フレーム14R,14Lが
フロントサイドフレーム1R,1Lの下方に設けられて
いる。なお、湾曲部13R,13Lは、円弧状に限らず、山
型でも良く、またフロントサイドフレーム1R,1Lの
下面のみに凹部を形成してもよいものである。この構成
により、前方から荷重がかかると、湾曲部13R,13Lで
フロントサイドフレーム1R,1Lが下方に屈曲し(図
6参照)、左右マウント部材7,8を下方に移動させ、
エンジンを下方に移動させる。また補強フレーム14R,
14Lにより、フロントサイドフレーム1R,1Lの上方
への屈曲を確実に抑制することができるとともに、前方
からの荷重に対する耐力を向上させる。
【0012】図7に示す第4実施例は、エンジンの左右
を支持する左右マウント部材7,8を備えたフロントサ
イドフレーム1R,1Lにおいて、左右マウント部材
7,8の位置よりも後方のフロントサイドフレーム1
R,1Lに、左右のフロントピラー15R,15Lの下端を
前方に延長して形成した延長部 151R, 151Lの前端を
接合している。この構成によると、フロントサイドフレ
ーム1R,1L全体としてフレーム剛性が向上するとと
もに、前方からの荷重がかかったとき、フロントサイド
フレーム1R,1Lの上方への変形を抑制し、下方への
変形のみを許容することになって左右マウント部材7,
8を下方に移動させ、エンジンを下方に移動させる。
【0013】図8及び図9に示す第5実施例は、フロン
トサイドフレーム1R,1Lが、直線状に延びる上部フ
ロントサイドフレーム16R,16Lと、上部フロントサイ
ドフレームの下方に位置して上方への屈曲部を備え、前
端が上部フロントサイドフレームの前端に接合されると
ともに、後端が上部フロントサイドフレームと間隔をお
いて形成された折曲部を有する下部フロントサイドフレ
ーム17R,17Lとから成り、下部フロントサイドフレー
ム17R,17Lにエンジンの左右を支持する左右マウント
部材7,8が設置されている。この構成により、前方か
らの荷重がかかった時、上部フロントサイドフレーム16
R,16Lがフロントサイドフレームとしての耐力を保持
するものであり、荷重が過大であるときには下部フロン
トサイドフレーム17R,17Lが略V字形或いは略U字形
などに屈曲し(図9に点線で示す)、左右マウント部材
7,8を下方に移動させる。
【0014】図10に示す第6実施例は、フロントサイド
フレーム1R,1Lの外側上方に設けられたホイールエ
プロン18R,18Lに、それぞれホイールエプロンレイン
フォースメント19R,19Lが設けられており、エンジン
Eの右側を支持する右マウント部材7をホイールエプロ
ンレインフォースメント19Rに設置するとともに、ホイ
ールエプロンレインフォースメント19R,19Lに脆弱部
191R, 191Lを設けている。この構成により、左右マ
ウント部材7,8を高い位置に設けることができるか
ら、エンジンEの発生するトルク等に対して十分に安定
して支持することができるとともに、前方から過大な荷
重がかかった際に、ホイールエプロンレインフォースメ
ント19R,19Lが脆弱部 191R, 191Lで下方に屈曲
し、左右マウント部材7,8が下方に移動する。
【0015】図11及び図12に示す第7実施例は、断面
積、材質、板厚等の設定によりホイールエプロンレイン
フォースメント20R,20Lの剛性を増大させてフロント
サイドフレームの機能を備えさせたものであり、サイド
メンバ21R,21Lの上部に基部が接合されたホイールエ
プロンレインフォースメント20R,20Lは、先細り形状
を備えて前端に向かって下方に湾曲し、前端 201R, 2
01Lが上下に延びる短柱状に形成されている。ホイール
エプロンレインフォースメント20R,20Lの前端 201
R, 201Lの下端に両端が接合されたフロントクロスメ
ンバ22と、その下面に前端が接合され、後端がサイドメ
ンバ21R,21Lの基部に接合されたペリメータフレーム
23R,23Lと、前端がフロントクロスメンバ22に接合さ
れ、後端がサスペンションクロスメンバ11に接合された
サブフレーム12とを備え、サブフレーム12にエンジンE
の前後を支持する前後マウント部材5,6が設けられて
おり、エンジンEの右側を支持する右マウント部材7が
ホイールエプロンレインフォースメント20Rに、左側を
支持する左マウント部材8がペリメータフレーム23Lに
設けられている。なお、両左右マウント部材7,8を、
それぞれホイールエプロンレインフォースメント20R,
20Lに設置しても良いものである。
【0016】この構成によると、フロントサイドフレー
ムを不要としているから、車体重量を大幅に軽減するこ
とができるとともに、エンジンEの両側にスペースを確
保することができ、補機類の設置が容易になる。特に横
置エンジンを備えた前輪駆動型式の車両においては、エ
ンジンの横に大きなスペースを確保できるから前輪の舵
角を大きく取ることができ、回転半径を小さくすること
ができる。また、ホイールエプロンレインフォースメン
ト20R,20Lが前端に向かって下方に湾曲しているため
に、前方から荷重がかかると、ホイールエプロンレイン
フォースメント20R,20Lが下方に屈曲して前端 201
R, 201Lが下方に移動し、右マウント部材7を下方に
移動させるとともに、サブフレーム12及びペリメータフ
レーム23R,23Lの前端を下方に移動させ、前後マウン
ト部材5,6(特に前マウント部材5)及び左マウント
部材8を下方に移動させ、エンジンEを下方に移動させ
る。
【0017】図13に示す第8実施例は、フロントサイド
フレームの機能を備えたホイールエプロンレインフォー
スメント20R,20Lの適当位置、好ましくは後半部に脆
弱部202R, 202Lが設けられている。この構成によ
り、前方から荷重がかかると、脆弱部 202R, 202Lの
位置からホイールエプロンレインフォースメント20R,
20Lが確実に下方に屈曲し、左右マウント部材並びに前
後マウント部材を下方に移動させ、エンジンを下方に移
動させる。
【0018】図14及び図15に示す第9実施例は、フロン
トサイドフレーム1R,1Lの下方にペリメータフレー
ム30R,30Lを有するものであって、一方のペリメータ
フレーム30Rを上方に立ち上げ、車体側方から見て略ク
ランク状に形成し、フロントサイドフレーム1Rに沿っ
て延びる前半部 301Rと、立ち上がり部 302Rと、他方
のペリメータフレーム30Lと同じ高さに位置してフロン
トサイドフレーム1Rの基部に後端が接合される後半部
303Rとから成り、該後半部 303Rと他方のペリメータ
フレーム30Lとに両端が接合された横メンバ31が配設さ
れている。ペリメータフレーム30Rの前半部 301Rは、
フロントサイドフレーム1Rの下面に沿って延設されて
おり、前端 300Rのみがフロントサイドフレーム1Rの
前端下部に接合され、他の部分はフロントサイドフレー
ム1Rの下面から離隔して配設されており、立ち上がり
部 302Rの上部にエンジンの右側を支持する右マウント
部材7が設置されている。フロントサイドフレーム1R
において、前半部 301Rに対応する部分の剛性を他の部
分よりも低くしてある。例えば、板厚を薄くする、剛性
の低い材質を用いる等の手段によって剛性を低下させ
る。また、フロントサイドフレーム1R,1Lは前から
の荷重により下方に屈曲する構造を備えている。
【0019】この構成によると、エンジンの左右を支持
する左右マウント部材の位置を高くすることができ、前
方からの荷重がかかるとき、フロントサイドフレーム1
R,1Lが下方に屈曲し、ペリメータフレーム30R,30
Lが下方に移動して各マウント部材を下方に移動させ
る。
【0020】図16乃至図18に示す第10実施例について説
明すると、車体右側において、フロントサイドフレーム
1Rと、フロントサイドフレーム1Rの外側上方に設け
られたホイールエプロン18Rと、ホイールエプロン18R
に設けられたホイールエプロンレインフォースメント19
Rと、ホイールハウスと、ホイールハウスに突設された
サスペンションタワー41Rとを備え、サスペンションタ
ワー41Rの車体内側にブラケット42Rが設けられてい
る。ブラケット42Rは、上端がサスペンションタワー41
Rの上端に結合され、下端がフロントサイドフレーム1
R上面に結合されており、車体内側で幅方向に係止ピン
43Rが略水平に突設されて右マウント部材40Rが形成さ
れている。
【0021】エンジンEの右側のエンジンマウント44R
は、中央に上記係止ピン43Rが係合する小孔45を備えた
環状弾性体46と、環状弾性体46の外周を覆うカバー47と
から成り、支持ブラケット48RでエンジンEに固定され
ている。右マウント部材40Rの係止ピン43Rを、エンジ
ンEのエンジンマウント44Rの小孔45に嵌合させてエン
ジンEの右側を支持する。前方からの荷重がかかった時
は、エンジンEの挙動、並びに各フレーム類の変形によ
り、サスペンションタワー41Rが動いて右マウント部材
40Rの係止ピン43Rの向きを変える、例えば、図19に示
すように、サスペンションタワー41Rが図の反時計回り
に回動し、右マウント部材40Rの係止ピン43Rが車体後
方に回動してエンジンEのエンジンマウント44Rから離
脱するから、エンジンEは下方に移動することになる。
なお、係止ピン43Rの動きが前後、上下、左右何れの方
向でも良いことは当然である。この構成によると、前方
からの荷重がかかった時にエンジンEをマウント部材か
ら切り離すことにより、エンジンEの挙動に自由度を与
え、衝撃吸収スペースを確保することができる。
【0022】
【発明の効果】本発明は上述のとおり構成されているか
ら、以下に述べるとおりの効果を奏する。エンジンの左
右を支持するマウント部材が配設された車体側部材に前
方向からの荷重がかかった際に、少なくとも車体側部材
におけるマウント部を下方に移動させる手段を備えたこ
とにより、前方から荷重がかかった時にエンジンを下方
に移動させることができる。エンジンの左右を支持する
マウント部材の少なくとも一方をフロントサイドフレー
ムに設置し、フロントサイドフレームの剛性を、少なく
ともマウント部材が設置された部分とその後方部分とで
異ならせたことにより、前方から荷重がかかった時にマ
ウント部材が設置された部分とその後方部分とで変形状
態が異なってマウント部材が設置された部分を下方に移
動させる。特に、フロントサイドフレームの剛性が異な
る部分の境界を、上端より下端が後方に位置するように
傾斜させることにより、確実にマウント部材が設置され
た部分の移動方向を確実に下方に指向させることができ
る。また、マウント部材の設置位置よりも後方において
フロントサイドフレームの下部に凹部を形成することに
より、前方から荷重がかかった時に該凹部でフロントサ
イドフレームが下方に折曲し、マウント部材が設置され
た部分を下方に移動させる。マウント部材の設置位置よ
り後方において、フロントピラーの延長部をフロントサ
イドフレームに接続することにより、マウント部材が設
置された部分の後方部分の剛性を増大させて変形特に上
方への変形を抑制し、マウント部材が設置された部分を
下方に変形させる。フロントサイドフレームが、直線状
に延びる上部フロントサイドフレームと、上部フロント
サイドフレームの下方に位置して上方への屈曲部を備
え、前端が上部フロントサイドフレームの前端に接合さ
れるとともに、後端が上部フロントサイドフレームと別
体に形成された下部フロントサイドフレームとを備える
ことにより、上部フロントサイドフレームが前方からの
荷重に対する抗力を確保する一方、下部フロントサイド
フレームが荷重によって変形する際の方向を下方にガイ
ドする。エンジンの左右を支持するマウント部材の少な
くとも一方をホイールエプロンレインフォースメントに
設置し、ホイールエプロンレインフォースメントに前方
向からの荷重がかかった際に、ホイールエプロンレイン
フォースメントを下方に移動させることにより、確実に
エンジンを下方に移動させる。車体側部材としてサスペ
ンションタワーを用い、エンジンの左右を支持するマウ
ント部材の少なくとも一方をサスペンションタワーに設
置し、前方向からの荷重がかかった際のサスペンション
タワーの挙動によりエンジンとマウント部材の結合を外
すようにすることにより、エンジンを下方に移動させ
る。なお、前方向からの荷重がかかった際、サスペンシ
ョンクロスメンバを下方に移動させることにより、エン
ジンの前後のマウント部材が設置されているサブフヘレ
ームを下方に移動させ、エンジンを下方に移動させる。
ペリメータフレームをフロントサイドフレームに向けて
立ち上げ、立ち上げ部の上端から前方に延びる前半部を
フロントサイドフレームの下面に接合して配置し、立ち
上げ部の上部にエンジンの左右を支持するマウント部材
を設けることにより、前方からの荷重に対する耐力をペ
リメータフレームとフロントサイドフレームとによって
確保し、過大な荷重がかかるときにペリメータフレーム
が下方に屈曲してフロントサイドフレームの変形方向を
下方に導き、エンジンを下方に移動させる。。ペリメー
タフレームの立ち上げ部の上端から前方に延びる前半部
を、前端をフロントサイドフレーム前端下面に接合し、
他の部分をフロントサイドフレーム下面から離して配置
することにより、ペリメータフレームとフロントサイド
フレームとの並列部分の剛性を増大させることなく、前
方からの荷重に対して確実に下方に向けて変形する。ま
た、車体前部両側に車体前後方向に延びてフロントサイ
ドフレームの機能を有するホイールエプロンレインフォ
ースメントとペリメータフレームとを備え、エンジンの
左右を支持するマウント部材の少なくとも一方をホイー
ルエプロンレインフォースメントに設置し、ホイールエ
プロンレインフォースメントに前方向からの荷重がかか
った際に、ホイールエプロンレインフォースメントを下
方に移動させるようにすることにより、エンジンを下方
に移動させるとともに、通常のフロントサイドフレーム
を不要とするから、エンジンの横にスペースを確保する
ことができて補機類の設置が容易になるとともに、特に
横置エンジンを備えた前輪駆動型式の車両においては、
エンジンの横に大きなスペースを確保できるから前輪の
舵角を大きく取ることができ、回転半径を小さくするこ
とができる。フロントサイドフレームの機能を有するホ
イールエプロンレインフォースメントを後端から前端に
向けて下方に屈曲または湾曲させ、ホイールエプロンレ
インフォースメント前端にペリメータフレームの前端を
接合させると良く、さらに、ホイールエプロンレインフ
ォースメントのマウント部材の設置位置よりも後方に脆
弱部を設けることにより、前方向からの荷重がかかった
際に確実にエンジンを下方に移動させる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例を示す斜視図である。
【図2】 本発明の第1実施例を示す側面図である。
【図3】 本発明の第2実施例を示す斜視図である。
【図4】 本発明に係る第1及び第2実施例の動作説明
図である。
【図5】 本発明の第3実施例を示す斜視図である。
【図6】 本発明の第3実施例を示す側面図である。
【図7】 本発明の第4実施例を示す斜視図である。
【図8】 本発明の第5実施例を示す斜視図である。
【図9】 本発明の第5実施例を示す側面図である。
【図10】 本発明の第6実施例を示す斜視図である。
【図11】 本発明の第7実施例を示す斜視図である。
【図12】 図11におけるA−A線断面図である。
【図13】 本発明の第8実施例を示す側面図である。
【図14】 本発明の第9実施例を示す斜視図である。
【図15】 本発明の第9実施例を示す要部拡大側面図
である。
【図16】 本発明の第10実施例を示す斜視図である。
【図17】 本発明の第10実施例を示す平面図である。
【図18】 本発明の第10実施例を示す要部拡大図であ
る。
【図19】 本発明の第10実施例の動作説明図である。
【符号の説明】
1R,1L フロントサイドフレーム、2 フロントク
ロスメンバ 3R,3L ペリメータフレーム、4 横メンバ 5,6 前後マウント部材、7.8 左右マウント部材
フロントページの続き (72)発明者 水野 圭 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの前部及び後部を支持するマウ
    ント部材を備えたペリメータフレームを設け、エンジン
    の左右を支持するマウント部材を、車体前側部を形成す
    る車体側部材に配設したものにおいて、車体側部材に前
    方向からの荷重がかかった際に、少なくとも車体側部材
    におけるマウント部を下方に移動させる手段を備えたこ
    とを特徴とする自動車の前部構造。
  2. 【請求項2】 一端がフロントクロスメンバに固定さ
    れ、他端がサスペンションクロスメンバに固定されて車
    体前後方向に延びるサブフレームを設け、エンジンの前
    部及び後部を支持するマウント部材を該サブフレームに
    配設し、エンジンの左右を支持するマウント部材を、車
    体前側部を形成する車体側部材に配設したものにおい
    て、車体側部材に前方向からの荷重がかかった際に、少
    なくとも車体側部材におけるマウント部を下方に移動さ
    せる手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の自動
    車の前部構造。
  3. 【請求項3】 一端がフロントクロスメンバに固定さ
    れ、他端がサスペンションクロスメンバに固定されて車
    体前後方向に延びるサブフレームを設け、エンジンの前
    部及び後部を支持するマウント部材を該サブフレームに
    配設し、エンジンの左右を支持するマウント部材を、車
    体前側部を形成する車体側部材に配設したものにおい
    て、車体側部材に前方向からの荷重がかかった際に、車
    体側部材を下方に移動させる手段を備えたことを特徴と
    する自動車の前部構造。
  4. 【請求項4】 エンジンの左右を支持するマウント部材
    の少なくとも一方をフロントサイドフレームに設置し、
    フロントサイドフレームの剛性を、少なくともマウント
    部材が設置された部分とその後方部分とで異ならせたこ
    とを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3記載
    の自動車の前部構造。
  5. 【請求項5】 フロントサイドフレームの剛性が異なる
    部分の境界を、上端より下端が後方に位置するように傾
    斜させたことを特徴とする請求項4記載の自動車の前部
    構造。
  6. 【請求項6】 エンジンの左右を支持するマウント部材
    の少なくとも一方をフロントサイドフレームに設置し、
    マウント部材の設置位置よりも後方においてフロントサ
    イドフレームの下部に凹部を形成したことを特徴とする
    請求項1、請求項2または請求項3記載の自動車の前部
    構造。
  7. 【請求項7】 エンジンの左右を支持するマウント部材
    の少なくとも一方をフロントサイドフレームに設置し、
    マウント部材の設置位置より後方において、フロントピ
    ラーの延長部をフロントサイドフレームに接続したこと
    を特徴とする請求項1、請求項2または請求項3記載の
    自動車の前部構造。
  8. 【請求項8】 エンジンの左右を支持するマウント部材
    の少なくとも一方をホイールエプロンレインフォースメ
    ントに設置し、ホイールエプロンレインフォースメント
    に前方向からの荷重がかかった際に、ホイールエプロン
    レインフォースメントを下方に移動させる手段を備えた
    ことを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3記
    載の自動車の前部構造。
  9. 【請求項9】 エンジンの左右を支持するマウント部材
    の少なくとも一方をサスペンションタワーに設置し、前
    方向からの荷重がかかった際のサスペンションタワーの
    挙動によりエンジンとマウント部材の結合を外すことを
    特徴とする自動車の前部構造。
  10. 【請求項10】 エンジンの左右を支持するマウント部
    材の少なくとも一方をフロントサイドフレームに設置
    し、フロントサイドフレームが、直線状に延びる上部フ
    ロントサイドフレームと、上部フロントサイドフレーム
    の下方に位置して上方への屈曲部を備え、前端が上部フ
    ロントサイドフレームの前端に接合されるとともに、後
    端が上部フロントサイドフレームと離れて形成された下
    部フロントサイドフレームとを備えたことを特徴とする
    請求項1、請求項2または請求項3記載の自動車の前部
    構造。
  11. 【請求項11】 前方向からの荷重がかかった際、サス
    ペンションクロスメンバを下方に移動させることを特徴
    とする請求項2または請求項3記載の自動車の前部構
    造。
  12. 【請求項12】 少なくとも一方のペリメータフレーム
    をフロントサイドフレームに向けて立ち上げ、立ち上げ
    部の上端から前方に延びる前端部をフロントサイドフレ
    ーム下面に接合して配置したことを特徴とする請求項1
    記載の自動車の前部構造。
  13. 【請求項13】 少なくとも一方のペリメータフレーム
    をフロントサイドフレームに向けて立ち上げ、立ち上げ
    部の上端から前方に延びる前半部をフロントサイドフレ
    ームに沿って配置し、立ち上げ部の上部にエンジンの左
    右を支持するマウント部材を設けたことを特徴とする請
    求項1記載の自動車の前部構造。
  14. 【請求項14】 ペリメータフレームの立ち上げ部の上
    端から前方に延びる前半部及び前半部に対応するフロン
    トサイドフレーム部分の剛性を低下させたことを特徴と
    する請求項12または請求項13記載の自動車の前部構
    造。
  15. 【請求項15】 車体前部両側に車体前後方向に延びて
    フロントサイドフレームの機能を有するホイールエプロ
    ンレインフォースメントと、ペリメータフレームとを備
    え、エンジンの左右を支持するマウント部材の少なくと
    も一方をホイールエプロンレインフォースメントに設置
    し、ホイールエプロンレインフォースメントに前方向か
    らの荷重がかかった際に、ホイールエプロンレインフォ
    ースメントを下方に移動させる手段を備えたことを特徴
    とする自動車の前部構造。
  16. 【請求項16】 ホイールエプロンレインフォースメン
    トを後端から前端に向けて下方に屈曲または湾曲させ、
    ホイールエプロンレインフォースメント前端にペリメー
    タフレームの前端を接合したことを特徴とする請求項1
    5記載の自動車の前部構造。
  17. 【請求項17】 ホイールエプロンレインフォースメン
    トのマウント部材の設置位置よりも後方に脆弱部を設け
    たことを特徴とする請求項14または請求項15記載の
    自動車の前部構造。
JP21357593A 1993-08-06 1993-08-06 自動車の前部構造 Pending JPH0747843A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21357593A JPH0747843A (ja) 1993-08-06 1993-08-06 自動車の前部構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21357593A JPH0747843A (ja) 1993-08-06 1993-08-06 自動車の前部構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0747843A true JPH0747843A (ja) 1995-02-21

Family

ID=16641478

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21357593A Pending JPH0747843A (ja) 1993-08-06 1993-08-06 自動車の前部構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0747843A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09240291A (ja) * 1995-12-27 1997-09-16 Toyota Motor Corp パワートレインの支持装置
JPH09263141A (ja) * 1996-03-27 1997-10-07 Mazda Motor Corp 自動車の前部構造
JP2019051914A (ja) * 2017-09-19 2019-04-04 トヨタ自動車株式会社 車両前部構造及び車両用ブラケット

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09240291A (ja) * 1995-12-27 1997-09-16 Toyota Motor Corp パワートレインの支持装置
JPH09263141A (ja) * 1996-03-27 1997-10-07 Mazda Motor Corp 自動車の前部構造
JP2019051914A (ja) * 2017-09-19 2019-04-04 トヨタ自動車株式会社 車両前部構造及び車両用ブラケット

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR20100045800A (ko) 서스펜션용 서브 프레임
JP2000345837A (ja) 車両における排気管の配置構造
US6402172B1 (en) Suspension frame construction
JPH0885473A (ja) 自動車のサブフレーム構造
JP2000085616A (ja) 自動車におけるスタビライザーの支持構造
EP4015354A1 (en) Front vehicle body structure
JPH04230421A (ja) 自動車の燃料タンクの支持構造および組付方法
JPH0747843A (ja) 自動車の前部構造
JP7083035B2 (ja) サブフレーム構造
JP3224222B2 (ja) 自動車の燃料タンク支持構造
JP2001233246A (ja) 車体構造
JPH09221067A (ja) 車両のカウル構造
KR20220085231A (ko) 후방 차체 구조
JPH0761243A (ja) 自動車の前部構造
JPH04300792A (ja) 自動車の下部車体構造
JP2512268Y2 (ja) 自動車の前部車体構造
JP2000255448A (ja) 車両のリアサブフレーム構造
JP2001191775A (ja) トレーリングアーム構造
JP2528272Y2 (ja) インストルメントパネルのフレーム取付構造
JPH0747844A (ja) 自動車のパワートレイン支持構造
JPH0248298Y2 (ja)
JP2522798B2 (ja) 自動車のステアリング支持構造
JP2532778Y2 (ja) 自動車の後輪駆動装置の取付構造
JPS6382881A (ja) 自動車の前部車体構造
KR100347724B1 (ko) 차체용 케이지 구조