JPH09262336A - スロットマシン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】ゲームの進行を早くし、ゲームの興趣を高め
る。 【解決手段】ドラム２０ａ，２０ｂ，２０ｃが回転始動
してから一定時間経過するとドラム２０ａ，２０ｂ，２
０ｃが回転停止する自動停止手段５０を備えたので、遊
技者は自動停止手段５０を一度操作するだけで、各ドラ
ム２０ａ，２０ｂ，２０ｃが自動的に回転停止して、絵
柄合わせゲームが終了し、次の絵柄合わせゲームに早く
移行することができ、ゲームの進行を早くし、ゲームの
興趣を高めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ゲーム開始操作に
より複数のドラムが回転始動して、各ドラムの周面に描
かれた複数の絵柄が次々に表示され、ドラムが回転停止
した際に各ドラムの表示絵柄が特定の組み合わせになる
と、賞出を行うようにしたスロットマシンに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のこの種のスロットマシンとして、
メダルやコイン等のゲーム媒体を投入口に投入した後、
図柄を表示した３個のドラムを回転させ、停止スイッチ
のボタンを順次押してドラムの回転を停止し、停止後の
各表示の組合せに応じて、所定数のゲーム媒体を賞出す
るようになっているものが一般的である。このようなス
ロットマシンにおいては、２個のドラムが回転を停止し
た段階で、賞出が期待できない絵柄の組み合わせになっ
ている場合には、遊技者は次の絵柄合わせゲームに早く
移行すべく形式的に３番目の停止スイッチを押すように
している。また、遊技者が停止スイッチを押すタイミン
グは、遊技者ごとにほぼ一定である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
スロットマシンでは、前述したように、遊技者が形式的
に３番目の停止スイッチを押さなければならないこと
は、ゲームの進行を遅らせる上に、賞出が全く期待でき
ないこともあって、一層煩わしい作業になって、ゲーム
の興趣を失わせる要因になるという問題点があった。本
発明は、かかる問題点を解決すべくなされたもので、ド
ラムが回転始動してから一定時間経過するとドラムが回
転停止する自動停止手段を備えて、遊技者は自動停止手
段を一度操作するだけで、各ドラムが自動的に回転停止
して、絵柄合わせゲームが終了し、次の絵柄合わせゲー
ムに早く移行することができ、ゲームの進行を早くし、
ゲームの興趣を高めることができ、また、ドラムが回転
始動してから回転停止するまでの経過時間を調節可能な
時間調整手段を備えて、遊技者は好みにあったタイミン
グでドラムを回転停止することができ、さらに、ドラム
が回転始動してからの回転数を計数する計数回路を備え
て、ドラムが回転始動してからの経過時間を正確に計数
することができ、さらに、ドラムが回転始動してからの
経過時間を計数する計数回路を備えて、ドラムが回転始
動してからの経過時間をより正確に計数することができ
るスロットマシンを提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明の要旨とするところは、次の各項に記載され
た事項に存する。 １ ゲーム開始操作により複数のドラム（２０ａ，２０
ｂ，２０ｃ）が回転始動して、各ドラム（２０ａ，２０
ｂ，２０ｃ）の周面に描かれた複数の絵柄が次々に表示
され、ドラム（２０ａ，２０ｂ，２０ｃ）が回転停止し
た際に各ドラム（２０ａ，２０ｂ，２０ｃ）の表示絵柄
が特定の組み合わせになると、賞出を行うようにしたス
ロットマシンにおいて、前記各ドラム（２０ａ，２０
ｂ，２０ｃ）が回転始動してから一定時間経過すると前
記各ドラム（２０ａ，２０ｂ，２０ｃ）が回転停止する
自動停止手段（５０）を備えたことを特徴とするスロッ
トマシン。

【０００５】２ ゲーム開始操作により複数のドラム
（２０ａ，２０ｂ，２０ｃ）が回転始動して、各ドラム
（２０ａ，２０ｂ，２０ｃ）の周面に描かれた複数の絵
柄が次々に表示され、ドラム（２０ａ，２０ｂ，２０
ｃ）が回転停止した際に各ドラム（２０ａ，２０ｂ，２
０ｃ）の表示絵柄が特定の組み合わせになると、賞出を
行うようにしたスロットマシンにおいて、前記各ドラム
（２０ａ，２０ｂ，２０ｃ）が回転始動してから一定時
間経過すると前記各ドラム（２０ａ，２０ｂ，２０ｃ）
が回転停止する自動停止手段（５０）と、前記各ドラム
（２０ａ，２０ｂ，２０ｃ）が回転始動してから回転停
止するまでの時間を調節可能な停止時間調整手段（５
４）とを備えたことを特徴とするスロットマシン。

【０００６】３ 前記自動停止手段（５０）は、前記各
ドラム（２０ａ，２０ｂ，２０ｃ）を回転停止するため
の制動部と、前記各ドラム（２０ａ，２０ｂ，２０ｃ）
が回転始動してからの回転数を積算する積算部（５１）
と、該積算した回転数が予め設定された基準回転数以上
になると、前記制動部へ回転停止信号を出力可能にする
停止信号出力部（５２）とを有していることを特徴とす
る１または２項記載のスロットマシン。

【０００７】４ 前記停止時間調整手段（５４）は、前
記基準回転数を設定するための回転数設定部を有してい
ることを特徴とする２または３項記載のスロットマシ
ン。

【０００８】５ 前記自動停止手段（６０）は、前記各
ドラム（２０ａ，２０ｂ，２０ｃ）を回転停止するため
の制動部と、前記ドラム（２０ａ，２０ｂ，２０ｃ）が
回転始動してからの経過時間を積算する積算部（６１）
と、該積算した経過時間が予め設定された基準時間以上
になると、前記制動部へ回転停止信号を出力可能にする
停止信号出力部（６２）とを有していることを特徴とす
る１または２項記載のスロットマシン。 ６ 前記停止時間調整手段（６４）は、前記基準時間を
設定するための時間設定部を有していることを特徴とす
る２または３項記載のスロットマシン。

【０００９】次に、前記各項に記載された発明の作用に
ついて説明する。請求項１記載のスロットマシンでは、
ドラム（２０ａ，２０ｂ，２０ｃ）が回転始動してから
一定時間経過すると、自動停止手段（５０）がドラム
（２０ａ，２０ｂ，２０ｃ）を自動的に回転停止する。
それにより、遊技者は自動停止手段（５０）を一度操作
するだけで、各ドラム（２０ａ，２０ｂ，２０ｃ）が自
動的に回転停止することができ、絵柄合わせゲームが自
動的に終了し、次の絵柄合わせゲームに迅速に移行する
ことができ、ゲーム全体の進行が早くなり、ゲームの興
趣が向上する。

【００１０】請求項２記載のスロットマシンでは、遊技
者または係員は、停止時間調整手段（５４）を用いて、
ドラム（２０ａ，２０ｂ，２０ｃ）が回転始動してから
回転停止するまでの経過時間を調節することができ、遊
技者や遊技場側の好みにあったタイミングでドラム（２
０ａ，２０ｂ，２０ｃ）を回転停止することができる。

【００１１】請求項３記載のスロットマシンでは、自動
停止手段（５０）の積算部（５１）は、各ドラム（２０
ａ，２０ｂ，２０ｃ）が回転始動してからの回転数を積
算していく。積算された回転数情報は、例えば逐次停止
信号出力部（５２）に入力され、停止信号出力部（５
２）は、積算された回転数が、予め設定された基準回転
数以上になると、制動部へ回転停止信号を出力する。そ
れにより、制動部は各ドラム（２０ａ，２０ｂ，２０
ｃ）を回転停止する。

【００１２】請求項４記載のスロットマシンでは、前記
停止時間調整手段（５４）は、前記基準回転数を設定す
るための回転数設定部を有しているので、遊技者や係員
は、回転数設定部を用いて、基準回転数の数値を調整す
ることができ、ゲームの進行速度を調整することができ
る。請求項５記載のスロットマシンでは、自動停止手段
（６０）の積算部（６１）は、各ドラム（２０ａ，２０
ｂ，２０ｃ）が回転始動してからの経過時間を積算して
いく。積算された経過時間情報は、例えば逐次停止信号
出力部（６２）に入力され、停止信号出力部（６２）
は、積算された経過時間が、予め設定された基準時間以
上になると、制動部へ回転停止信号を出力する。それに
より、制動部は各ドラム（２０ａ，２０ｂ，２０ｃ）を
回転停止する。

【００１３】請求項６記載のスロットマシンでは、前記
停止時間調整手段（６４）は、前記基準時間を設定する
ための時間設定部を有しているので、遊技者や係員は、
回転数設定部を用いて、基準時間の数値を調整すること
ができ、ゲームの進行速度を調整することができる。

【００１４】

【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の一実
施の形態について説明する。図２〜図５は、本発明の一
実施の形態を示している。図３に示すように、スロット
マシン１０の箱体１１の正面１１ａには、ドラム形状の
図柄を液晶表示する３個のドラム２０ａ，２０ｂ，２０
ｃが横方向に並設されている。ドラム２０ａ，２０ｂ，
２０ｃは、表示される絵柄２４をバックライトにより明
るく輝いて見えるようにするものである。

【００１５】ドラム２０ａ，２０ｂ，２０ｃの前面の正
面１１ａには、液晶前面表示器４０が設けられている。
液晶前面表示器４０は、各絵柄２４の前面に配置され、
液晶ガラスを用い、通常は透光状態であるが、通電によ
り部分的に遮光状態に変化して表示を行うようになって
いる。ドラム２０ａ，２０ｂ，２０ｃの下方には、それ
ぞれに対応して３個の停止操作スイッチ２５ａ，２５
ｂ，２５ｃが設けられている。停止操作スイッチ２５
ａ，２５ｂ，２５ｃは、ドラム２０ａ，２０ｂ，２０ｃ
の絵柄２４の変化の停止タイミングを選択するための停
止ボタンである。また、正面１１ａには、ゲーム媒体と
して用いられるメダルの投入口１２と、ゲーム開始スイ
ッチ１３とが形成されている。スロットマシン１０の内
部には、投入口１２に投入されたメダルの真偽を識別す
る識別部１４が設けられている。

【００１６】また、スロットマシン１０の内部には、図
４に示す制御装置３０が設けられている。制御装置３０
は、絵柄表示制御手段３１と、賞出組合せ設定手段３２
と、賞出判断手段３３と、前面表示制御手段３４とが設
けられている。絵柄表示制御手段３１は、識別部１４が
投入されたメダルの真正を識別したとき、ゲーム開始ス
イッチ１４の操作に応じて、３個のドラム２０ａ，２０
ｂ，２０ｃのそれぞれに、縦方向に絵や記号、数字、文
字等の複数種類の絵柄２４を上または下方に滑るように
変化させて表示させるようになっている。また、絵柄表
示制御手段３１は、所定の停止タイミング、すなわち、
３個の停止操作スイッチ２５ａ，２５ｂ，２５ｃの操作
により選択された停止タイミングで、３個のドラム２０
ａ，２０ｂ，２０ｃのうち対応するドラムの絵柄２４の
変化を停止するようになっている。

【００１７】賞出組合せ設定手段３２は、各絵柄２４の
うち直線上に配列される絵柄２４による複数の所定の組
合せから、識別部１４により真正と識別されたメダルの
個数に応じて、賞出組合せを設定するようになってい
る。賞出判断手段３３は、ドラム２０ａ，２０ｂ，２０
ｃの、変化を停止後の各絵柄２４の組合せが所定の賞出
組合せ、すなわち、賞出組合せ設定手段３２により設定
された賞出組合せと一致するか否かを判断するようにな
っている。

【００１８】前面表示制御手段３４は、液晶前面表示器
４０に、賞出組合せ設定手段３２により設定された賞出
組合せの各絵柄２４の配列に沿ったライン表示３５ａ〜
３５ｅを、各絵柄２４の前面に表示させるようになって
いる。また、前面表示制御手段３４は、賞出判断手段３
３が賞出組合せと一致すると判断したとき、液晶前面表
示器４０に所定の賞出表示を表示させるようになってい
る。所定の賞出表示としては、賞出判断手段３３が賞出
組合せと一致すると判断した各絵柄２４の配列に沿った
ライン表示３５ａ〜３５ｅの点滅表示や、液晶前面表示
器４０の、賞出判断手段３３が賞出組合せと判断した各
絵柄２４に対応する位置を囲んで点滅する枠表示３６等
が表示されるようになっている。

【００１９】図５（Ａ）に示すメダルを投入しない状態
に対し、賞出組合せとそれに対応するライン表示３５ａ
〜３５ｅは、例えば、識別部１４により識別されたメダ
ルの個数が１個のときには、図５（Ｂ）にライン表示３
５ａで示すように、３個のドラム２０ａ，２０ｂ，２０
ｃによって、それぞれの中段で３個の賞出絵柄２４、例
えば「７」が真横に並ぶ組合せである。また、メダルの
個数が２個のときには、図５（Ｃ）にライン表示３５ａ
〜３５ｃで示すように、３個のドラム２０ａ，２０ｂ，
２０ｃによって、それぞれの上段、中段、下段のいずれ
かで３個の賞出絵柄２４が真横に並ぶ組合せである。ま
た、メダルの個数が３個のときには、図５（Ｄ）にライ
ン表示３５ａ〜３５ｅで示すように、３個のドラム２０
ａ，２０ｂ，２０ｃによって、それぞれの上段、中段、
下段のいずれかで３個の賞出絵柄２４が真横に並ぶ組合
せか、左側のドラム２０ａの下段と中央のドラム２０ｂ
の中段と右側のドラム２０ｃの上段とで３個の同種の絵
柄２４が斜めに並ぶ組合せか、あるいは、左側のドラム
２０ａの上段と中央のドラム２０ｂの中段と右側のドラ
ム２０ｃの下段とで３個の賞出絵柄２４が斜めに並ぶ組
合せのいずれかの組合せである。

【００２０】また、箱体１１の内部には、音発生手段３
７が設けられている。音発生手段３７は、賞出判断手段
３３の判断に応じて、賞出があったことを知らせる音を
発生させるようになっている。また、箱体１１には、賞
出手段３８が設けられている。賞出手段３８は、賞出判
断手段３３が賞出組合せと一致すると判断したとき、箱
体１１の下部に設けられた賞出皿３９内に賞として複数
のメダルを排出するものである。

【００２１】制御装置３０は、絵柄表示制御手段３１、
賞出組合せ設定手段３２、賞出判断手段３３および前面
表示制御手段３４の機能を、プログラム可能なマイクロ
コンピュータ、または、これと同等のものを適宜に用い
て実現することができ、例えば、ＣＰＵ、ＲＯＭ、ＲＡ
Ｍ、インターフェース等を揃えて構成する。自動停止手
段５０は、自動手動切換スイッチ５８を介して絵柄表示
制御手段３１に接続されている。絵柄表示制御手段３１
内には、ドラム２０ａ，２０ｂ，２０ｃへ停止信号を出
力可能な図示省略した制動部が設けられている。

【００２２】図１に示すように、自動停止手段５０は、
ドラム２０ａ，２０ｂ，２０ｃが回転始動すると、図示
省略したリレーのコイルが通電してオン状態となるａ接
点５５を有している。ａ接点５５の一方の接点には電源
が接続され、ａ接点５５の他方の接点には可変抵抗器で
ある停止時間調整手段５４が接続されている。停止時間
調整手段５４にはコンデンサである積算部５１と、増幅
器である停止信号出力部５２が並列接続されている。停
止信号出力部５２のコレクタ側には供給電圧が印加さ
れ、エミッタ側にはＡＤコンバータ５７が接続されてい
る。ＡＤコンバータ５７の出力端には自動手動切換スイ
ッチ５８の接点が接続されている。

【００２３】積算部５１にはリセット回路が接続され、
リセット回路は、抵抗Ｒ２とａ接点であるリセット用の
スイッチ５３とから成る。自動停止手段５０は、ａ接点
４５がオン状態になると、停止時間調整手段５４を通っ
て積算部５１に充電し、その電圧が所定電圧になると、
停止信号出力部５２のベース電流が流れて、停止信号出
力部５２が作動するように構成されている。リセット用
のスイッチ５３は、ＡＤコンバータ５７から回転停止信
号が出力されると、図示省略したコイルが通電し、オン
状態となり、積算部５１を放電状態にするものである。

【００２４】次に、作用について説明する。ゲームを行
う場合、まず、投入口１２に、設定しようとする賞出組
合せに応じた個数のメダルを投入する。すなわち、図５
の（Ｂ）に示すように１つの賞出組合せを設定する場合
には、１個のメダルを投入し、図５の（Ｃ）に示すよう
に３つの賞出組合せを設定する場合には、２個のメダル
を投入し、図５の（Ｄ）に示すように５つの賞出組合せ
を設定する場合には、３個のメダルを投入する。

【００２５】投入したメダルが識別部１４により真正と
識別されると、識別された個数に応じて賞出組合せ設定
手段３２により賞出組合せが設定されるとともに、前面
表示制御手段３４により、投入した個数に応じて、図２
（Ａ）に示すように、液晶前面表示器４０にライン表示
３５ａ〜３５ｅが表示される。液晶前面表示器４０は、
通常は透光状態であって、正面側にドラム２０ａ，２０
ｂ，２０ｃの各絵柄２４を見せているが、前面表示制御
手段３４により表示が行われる場合には、各絵柄２４の
前面で、表示が行われる部分が通電により遮光状態に変
化して所定の表示が行われる。このライン表示３５ａ〜
３５ｅは、図５の（Ｂ）、（Ｃ）、（Ｄ）で示す太線に
対応して表示される。ライン表示３５ａ〜３５ｅによ
り、賞出組合せとなる配列を把握しやすくなるため、ゲ
ームの面白みが増進するものである。なお、メダルを投
入しない状態では、液晶前面表示器４０にライン表示３
５ａ〜３５ｅは表示されていない。次に、ゲーム開始ス
イッチ１３を押して操作すると、絵柄表示制御手段３１
により、３個のドラム２０ａ，２０ｂ，２０ｃに表示さ
れた絵柄２４が、複数種類の絵柄で次々と上から下へ、
または下から上へと滑るように変化して表示される。

【００２６】このとき、自動手動切換スイッチ５８が自
動停止手段５０側に切り換えらている自動停止モードの
場合には、ゲーム開始スイッチ１３を押して操作する
と、図示省略したリレーのコイルが通電してａ接点４５
がオン状態となり、積算部５１が充電されていき、積算
部５１の電圧が基準電圧以上になると、停止信号出力部
５２のベース電流が流れて、停止信号出力部５２が作動
し、ＡＤコンバータ５７の入力端に印加され、ＡＤコン
バータ５７が回転停止信号を自動手動切換スイッチ５８
を介して絵柄表示制御手段３１へ出力する。絵柄表示制
御手段３１の制動部は、停止信号をドラム２０ａ，２０
ｂ，２０ｃに出力し、それにより、所定の停止タイミン
グで、対応するドラム２０ａ，２０ｂ，２０ｃの絵柄２
４の変化が停止する。

【００２７】停止した絵柄２４が賞出組合せのいずれ
か、または、すべてと一致するとき、すなわち、液晶前
面表示器４０に表示されるライン表示３５ａ〜３５ｅの
いずれかと重なって賞出絵柄２４が表示されたとき、賞
出判断手段３３により、賞出手段３８は賞出皿３９へメ
ダルを賞出する。賞出と同時に、音発生手段３７が賞出
したことを知らせる音を発し、また、前面表示制御手段
３４により、液晶前面表示器４０には、賞出表示が表示
される。このように、賞出の際の変化に富むため、ゲー
ムの面白みが増進するものである。賞出表示としては、
液晶前面表示器４０には、賞出組合せと一致した各絵柄
２４の配列に沿ったライン表示３５ａ〜３５ｅの点滅表
示や、各絵柄２４に対応する位置を囲んで点滅する枠表
示３６とが表示される。またはこれらを適当に組み合せ
てもよい。これにより、どの配列で賞出組合せが表示さ
れたかを知らせるとともに、射幸心をあおることができ
る。

【００２８】停止した絵柄２４が賞出組合せと一致しな
いときには、賞出や、賞出表示、音の発生のいずれも行
われない。ドラム２０ａ，２０ｂ，２０ｃは、ドラム３
を用いる場合に比べて、絵柄２４の個数と寸法とを変え
ずに奥行を薄くすることができ、このため、スロットマ
シン１０自体の奥行を薄くすることができる。

【００２９】ドラム２０ａ，２０ｂ，２０ｃを停止する
場合において、自動手動切換スイッチ５８が停止操作ス
イッチ２５ａ，２５ｂ，２５ｃ側に切り換えられている
手動停止モードのときには、停止操作スイッチ２５ａ，
２５ｂ，２５ｃを押すと、その操作に応じた停止タイミ
ングで、対応するドラム２０ａ，２０ｂ，２０ｃの絵柄
２４の変化が停止するようになる。

【００３０】自動手動切換スイッチ５８が自動停止手段
５０側に切り換えられている自動停止モードにおいて、
前記基準時間を調整するには、停止時間調整手段５４を
操作してその抵抗値を変えるようにすれば良い。停止時
間調整手段５４は、遊技者が操作可能なものでもよく、
また、係員が操作可能なものであってもよい。遊技者が
操作可能な場合には、停止時間調整手段５４はスロット
マシン１０の正面に設けられる。なお、前記実施の形態
においては、各ドラム２０ａ，２０ｂ，２０ｃが回転始
動すると、積算部５１が充電していき、回転始動してか
ら基準時間経過すると、積算部５１が所定の電圧にな
り、ＡＤコンバータ５７から回転停止信号が出力され
て、各ドラム２０ａ，２０ｂ，２０ｃが回転停止するよ
うにした自動停止手段５０を示したが、これに限らず、
例えば、図６に示すようなものであってもよい。

【００３１】すなわち、各ドラム２０ａ，２０ｂ，２０
ｃが一回転するごとに、光がフォトダイオード６５にあ
たるようにし、フォトダイオード６５の出力電流が増幅
器６６のベースに印加され、増幅器６６が作動する。増
幅器６６が作動するごと、すなわち、各ドラム２０ａ，
２０ｂ，２０ｃが一回転するごとに積算回路である積算
部６１が充電していき、積算部６１の出力電圧がコンパ
レータである停止信号出力部６２の一方の入力端に印加
される。停止信号出力部６２の他方の入力端には所定電
圧が印加され、停止信号出力部６２は、クロック信号の
入力されるごとに、出力電圧と基準電圧とを比較し、出
力電圧が基準電圧以上になる、すなわち、ドラム２０
ａ，２０ｂ，２０ｃが基準回転数以上回転すると、停止
信号出力部６２は、ＡＤコンバータ５７に検出信号を出
力し、ＡＤコンバータ５７が絵柄表示制御手段３１へ回
転停止信号を出力する。また、ドラム２０ａ，２０ｂ，
２０ｃの基準回転数は、可変抵抗器である停止時間調整
手段６４の抵抗値を調整することにより設定される。

【００３２】また、４０をアナログ回路にて構成したも
のを示したが、ディジタル回路にて構成してもよいこと
は言うまでもない。ディジタル回路にて構成する際に
は、例えば、基準回転数や基準時間をキーボードによっ
てキー入力し、メモリ内の基準回転数や基準時間を書き
換えるようにすればよい。さらに、３個のドラムを有す
るものについて説明したが、３個に限るものではなく、
２個以上のいかなる個数であってもよい。さらに、ドラ
ムは液晶表示でなく、実際に各ドラムを回転駆動可能に
構成してもよい。

【００３３】

【発明の効果】本発明に係るスロットマシンによれば、
ドラムが回転始動してから一定時間経過するとドラムが
回転停止する自動停止手段を備えたので、遊技者は自動
停止手段を一度操作するだけで、各ドラムが自動的に回
転停止して、絵柄合わせゲームが終了し、次の絵柄合わ
せゲームに早く移行することができ、ゲームの進行を早
くし、ゲームの興趣を高めることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施の形態のスロットマシンの自動
停止手段の回路図である。

【図２】本発明の一実施の形態のスロットマシンの、賞
出表示を表示したドラムの概略正面図である。

【図３】本発明の一実施の形態のスロットマシンの正面
図である。

【図４】本発明の一実施の形態のスロットマシンの機能
を示すブロック図である。

【図５】本発明の一実施の形態の賞出組合せを示すドラ
ムの概略正面図である。

【図６】本発明の他の実施の形態のスロットマシンの自
動停止手段の回路図である。

【符号の説明】

１０…スロットマシン １１…箱体 １２…投入口 １３…ゲーム開始スイッチ １４…識別部 ２０ａ，２０ｂ，２０ｃ…ドラム ２４…絵柄 ２５ａ，２５ｂ，２５ｃ…停止操作スイッチ ３０…制御装置 ３１…絵柄表示制御手段 ３２…賞出組合せ設定手段 ３３…賞出判断手段 ３４…前面表示制御手段 ３５ａ〜３５ｅ…ライン表示 ３６…枠表示 ３７…音発生手段 ３８…賞出手段 ３９…賞出皿 ４０…液晶前面表示器 ５０…自動停止手段 ５１…積算部 ５２…停止信号出力部 ５３…リセット用のスイッチ ５４…停止時間調整手段 ５５…ａ接点 ５７…ＡＤコンバータ ５８…自動手動切換スイッチ

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ゲーム開始操作により複数のドラムが回転
   始動して、各ドラムの周面に描かれた複数の絵柄が次々
   に表示され、ドラムが回転停止した際に各ドラムの表示
   絵柄が特定の組み合わせになると、賞出を行うようにし
   たスロットマシンにおいて、 前記各ドラムが回転始動してから一定時間経過すると前
   記各ドラムが回転停止する自動停止手段を備えたことを
   特徴とするスロットマシン。
2. 【請求項２】ゲーム開始操作により複数のドラムが回転
   始動して、各ドラムの周面に描かれた複数の絵柄が次々
   に表示され、ドラムが回転停止した際に各ドラムの表示
   絵柄が特定の組み合わせになると、賞出を行うようにし
   たスロットマシンにおいて、 前記各ドラムが回転始動してから一定時間経過すると前
   記各ドラムが回転停止する自動停止手段と、 前記各ドラムが回転始動してから回転停止するまでの時
   間を調節可能な停止時間調整手段とを備えたことを特徴
   とするスロットマシン。
3. 【請求項３】前記自動停止手段は、前記各ドラムを回転
   停止するための制動部と、前記各ドラムが回転始動して
   からの回転数を積算する積算部と、該積算した回転数が
   予め設定された基準回転数以上になると、前記制動部へ
   回転停止信号を出力可能にする停止信号出力部とを有し
   ていることを特徴とする請求項１または２記載のスロッ
   トマシン。
4. 【請求項４】前記停止時間調整手段は、前記基準回転数
   を設定するための回転数設定部を有していることを特徴
   とする請求項２または３記載のスロットマシン。
5. 【請求項５】前記自動停止手段は、前記各ドラムを回転
   停止するための制動部と、前記ドラムが回転始動してか
   らの経過時間を積算する積算部と、該積算した経過時間
   が予め設定された基準時間以上になると、前記制動部へ
   回転停止信号を出力可能にする停止信号出力部とを有し
   ていることを特徴とする請求項１または２記載のスロッ
   トマシン。
6. 【請求項６】前記停止時間調整手段は、前記基準時間を
   設定するための時間設定部を有していることを特徴とす
   る請求項２または３記載のスロットマシン。