JPH09262123A - ヘアセット方法及びその装置 - Google Patents

ヘアセット方法及びその装置

Info

Publication number
JPH09262123A
JPH09262123A JP7793496A JP7793496A JPH09262123A JP H09262123 A JPH09262123 A JP H09262123A JP 7793496 A JP7793496 A JP 7793496A JP 7793496 A JP7793496 A JP 7793496A JP H09262123 A JPH09262123 A JP H09262123A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hair
vibrating body
vibration
setting device
hair setting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7793496A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3633089B2 (ja
Inventor
Izumi Mihara
泉 三原
Hideo Iwata
秀雄 岩田
Shigenori Kukumiya
重徳 久々宮
Miki Isogai
美樹 磯貝
Haruki Matsuo
治樹 松尾
Shinji Nishimura
真司 西村
Hironobu Inoue
博允 井上
Yasuhiro Sato
安広 佐藤
Takeyuki Imai
健之 今井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP07793496A priority Critical patent/JP3633089B2/ja
Publication of JPH09262123A publication Critical patent/JPH09262123A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3633089B2 publication Critical patent/JP3633089B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A45HAND OR TRAVELLING ARTICLES
    • A45DHAIRDRESSING OR SHAVING EQUIPMENT; EQUIPMENT FOR COSMETICS OR COSMETIC TREATMENTS, e.g. FOR MANICURING OR PEDICURING
    • A45D2200/00Details not otherwise provided for in A45D
    • A45D2200/20Additional enhancing means
    • A45D2200/207Vibration, e.g. ultrasound

Landscapes

  • Hair Curling (AREA)
  • Brushes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 毛髪を傷めることなく毛髪のセットを行う。 【解決手段】 超音波領域で振動する振動体1に毛髪2
を接触させて毛髪2の曲げや伸ばし等のヘアセットを行
う。超音波領域で振動を行う振動体に毛髪を接触させる
ことで毛髪に振動を与えれば、熱を加えてはいないにも
拘わらず、熱を加えた場合と同様にヘアセットを行うこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は毛髪に巻きぐせをつ
けたり伸ばしたりするヘアセットについての新規な方法
及び新規なヘアセット装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ヘアセットのための装置としてヘアドラ
イヤーやヘアアイロン、ヘアカール器等各種のものがあ
るが、これらは毛髪に熱を加えて熱の作用でセットする
ものである点で共通している。毛髪のカールしている状
態やストレートな状態は毛髪内の弱い結合である水素結
合によって保たれているとともにこの水素結合状態を変
更することによって毛髪の上記状態を変えることができ
るものであり、水素結合は熱によって切れたりずれたり
するために、熱を毛髪に加えることでヘアセットを行え
るものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし毛髪に熱を加え
ると、髪の水分量の極端な減少や髪の蛋白質の変性によ
ってどうしても毛髪が傷んでしまい、枝毛になりやすく
なったり、髪が切れやすくなったり、髪が変色してしま
うという問題を有している。毛髪の加熱に際して毛髪を
湿潤させておくことで毛髪の傷みを少なくすることはで
きるが、毛髪をヘアセットに必要な温度にまで加熱して
いることにかわりはなく、上記問題点を依然としてかか
えている。
【0004】本発明はこのような点に鑑み為されたもの
であり、その目的とするところは毛髪を傷めることなく
セットすることができるヘアセット方法及びその装置を
提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】しかして本発明に係るヘ
アセット方法は、超音波領域で振動する振動体に毛髪を
接触させて毛髪の曲げや伸ばし等のヘアセットを行うこ
とに特徴を有している。超音波領域で振動を行う振動体
に毛髪を接触させることで毛髪に振動を与えれば、その
理由は定かではないものの、熱を加えた場合と同様にヘ
アセットを行うことができる。すなわち、図1(a)に
示すように超音波領域での振動を行う振動体1に毛髪2
を接触させるとともに毛髪2に接触時の形状をしばし維
持させたならば、図1(b)に示すように、振動体1を
外した後も毛髪2は振動体1に接触させていた時の形状
を保持するものとなる。なお、超音波振動を毛髪に加え
た場合には毛髪に摩擦熱が生じるが、超音波振動を毛髪
に与えた場合、毛髪に熱を加える場合に比して毛髪温度
が15℃以上低い温度でヘアセットすることができるこ
とから、ヘアセットができる理由が上記摩擦熱でないこ
とは明らかであり、超音波振動そのものが上記水素結合
に作用するためと考えられる。
【0006】超音波振動を行う振動体に毛髪を接触させ
るにあたっては、振動体に毛髪を巻き付ける、毛髪に振
動体をなでつける、振動体に毛髪を押さえ付けるといっ
た手法を用いることができ、特に毛髪に振動体をなでつ
けるにあたっては毛髪にテンションを加えておくことが
有効であり、振動体に毛髪を押さえ付ける場合にはこの
状態で振動体を毛髪に添って移動させることがストレー
トヘアへのセットに際して有効である。
【0007】そして本発明に係るヘアセット装置は、超
音波振動発生手段とこの超音波振動発生手段によって超
音波領域での振動を行う振動体とを備えるとともに、振
動体に毛髪を接触させる接触面を設けていることに特徴
を有している。振動体の接触面に毛髪を接触させること
で毛髪に超音波領域の振動を与えることができる。振動
体としては、毛髪の巻き付け面である外周面が毛髪との
接触面となっているもの、振動体の外周面の接触面に毛
髪を押さえ付ける押さえ体を備えたもの、一面が接触面
となっている平板状であり、該接触面に毛髪を押さえ付
ける押さえ体を備えているものなどを好適に使用するこ
とができ、上記押さえ体には振動体を備えた本体部に枢
着されたものを好適に用いることができる。
【0008】振動体は毛髪が接触する接触面と直交する
方向に振動を行うものであることが望ましく、この場
合、超音波振動発生手段としてリング状振動子を好適に
用いることができるが、振動方向は上記方向に限定され
るものではない。振動体の長さについてはこの振動体に
加えられる振動の半波長の長さとすることが望ましい。
振動体に加える振動周波数を周期的に切り換えるもので
あってもよい。振動体は硬質高分子材料で形成しておく
とよい。
【0009】振動体を中空体とするとともに内部空間を
冷却する冷却手段を備えたものとすることも望ましい。
この場合の冷却手段には内部空間へ送風を行う送風手段
や半導体冷却素子を用いることができる。振動体の毛髪
との接触面を凹凸面としたり、上記接触面に振動伝達媒
体を配したりしてもよく、振動伝達媒体を用いる場合に
は振動体に振動伝達媒体を保持する保持部材を設けた
り、振動体を多孔質金属で形成して振動体自体が保持部
材となるようにするとよい。
【0010】振動体を回転自在とするとともに該回転に
対して負荷抵抗を加えておくことも望ましく、特に負荷
抵抗を越える力に対して振動体の回転を自由とするクラ
ッチ機構を設けておくのも望ましい。振動体の毛髪との
接触面の断面形状を複数の曲率の合成曲線としておいた
り、振動体の一部を覆って振動体の毛髪との接触面に接
する毛髪の接触角度を規制するカバーを設けたり、振動
体の毛髪との接触面に振動伝達性を有するブラシ型の突
起を設けたりしてもよく、更には振動伝達性を有するブ
ラシ型突起は振動体の毛髪との接触面の所定エリアに設
け、他のエリアには振動減衰性のブラシ型突起を設ける
のもよい。
【0011】上記のブラシ型の突起は振動体に着脱自在
とされた部材の表面に設けるようにしてもよく、この場
合の振動体に着脱自在とされた部材と振動体との間には
振動伝達媒体を配するとよい。振動発生の制御について
は、振動体の温度乃至振動体の接触面に接触する毛髪の
温度を検出するセンサと、センサの検出結果に応じて振
動発生を制御する制御手段とを備えたものとしたり、振
動体の接触面に接触する毛髪の水分量を検出するセンサ
と、センサの検出結果に応じて振動発生を制御する制御
手段とを備えたものとするとよい。この時のセンサは振
動体の表面、あるいは振動体の毛髪との接触面に毛髪を
押し付ける押さえ体、あるいは振動体の内部に配してお
くとよい。
【0012】振動の連続発生時間を制限するタイマを備
えたものとしてもよく、限時時間が異なる複数種のタイ
マとこれらタイマを切り換えていく切換手段とを備えた
ものとしてもよい。振動を間欠的に発生させる制御手段
を備えたものとするのも好ましく、上記センサを用いた
制御に際しては、センサによる検出値と上限値との比較
で振動発生を休止させ、検出値と下限値との比較で振動
発生を再開させるものとするとよい。これらの場合の制
御手段は振動発生動作の回数または振動発生動作の通算
時間で振動発生を終わらせるものとしておくとよい。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明に係るヘアセット装置の実
施形態例を図2に、その内部構造を図3に示す。円筒状
のグリップとして機能する器体3とこの器体3の先端か
ら突出させた棒状の振動体1とからなるとともに、図2
(b)に示すものにおいては器体3先端部に枢着された
押さえ体4が設けられているヘアセット装置は、図3に
示すように直流電源を出力する直流電源部10と発振回
路11、発振回路11にて駆動されて電気信号を超音波
領域(ほぼ20kHz〜200kHz)の機械的振動に
変換するトランスデューサー12、トランスデューサー
12による機械的振動の振幅を拡大させるブースタ13
とからなる振動発生部と、電源スイッチ30とを器体3
に備えており、上記ブースタ13に振動体1の一端が機
械的に結合されてブースタ13からの振動により振動体
1が振動を行うようになっている。
【0014】今、図1に示すように振動体1に毛髪を巻
き付けた状態で上記振動発生部によって振動体1を振動
させたならば、前述のように毛髪にカール付けのヘアセ
ットを行うことができる。またこのようにしてヘアセッ
トを行った場合、前述のように熱を加えてヘアセットを
行った場合に比して毛髪2は15℃ほど低い温度しか示
さず、またヘアセット前と比較した毛髪2の水分量の減
少率は30%にとどまり、熱を加えてヘアセットを行っ
た場合の毛髪2の水分量の減少率が60〜80%である
ことを考えれば、毛髪2に熱ダメージを与えてしまうこ
とがないことがわかる。
【0015】毛髪2に振動を付与するにあたっては、毛
髪2と振動体1とが強い接触圧で接触していると毛髪2
に加えられる振動がより強くなるために、毛髪2は振動
体1に強く巻き付けることが望ましく、また振動体1の
外周面はこの点に答えることができるように、摩擦係数
が大きいものとしておくことが望ましい。図2(b)に
示すような押さえ体4で振動体1に巻き付けている毛髪
2を振動体1に向けて押さえ付けるようにしてもよい。
【0016】振動体1に毛髪2を接触させる手法は上記
巻き付けに限るものではない。図4に示すように、毛髪
2に振動体1をなでつけることによってもヘアセットを
行うことができる。もっとも、先端が自由な状態にある
毛髪2に振動体1を当てても接触圧を強くすることがで
きないために、図5に示すようにブラシ40でブラッシ
ングを行いながら振動体1を毛髪2になでつけたり、あ
るいは図6に示すように毛髪2の先端に重り41を付け
たクリップ42を装着した状態で振動体1を毛髪2にな
でつけるとよい。テンションがかかった状態の毛髪2に
振動体1を当てるために接触圧を高く保つことができ
る。もちろん毛髪2に手でテンションをかけながら振動
体1をなでつけてもよい。
【0017】振動体1は棒状のものに限るものではなく
平板状や曲板状のものであっても上述の毛髪2になでつ
ける場合には適用することができる。また振動体1を平
板状とする場合には、図7に示すように器体3の一面に
振動体1を配するとともに器体3に枢着した平板状の押
さえ体4を器体3の上記一面に対向させたものとすると
よい。図8に示すように、振動体1と押さえ体4との間
に毛髪2を挟み込むことで振動体1に毛髪2を接触させ
ることができるようにするわけである。
【0018】この場合、毛髪2の特定箇所を挟んでその
箇所についてのヘアセットを行うほか、図8に矢印で示
すように毛髪2に添って移動させるようにしてヘアセッ
トを行うことができ、後者のような使用方法をとる場
合、器体3における振動体1の周囲や押さえ体4に多数
の小突起31,43設けておくと、髪を梳って整えるこ
とができるために図9に示すようなストレートヘアへの
ヘアセットがさらに容易となる。
【0019】また毛髪2に添ってヘアセット装置を動か
すにあたり、毛髪2の振動体1と押さえ体4とで挟んだ
部分が毛髪2の根元側と異なる角度をなすような状態で
動かすならば、毛髪2に加えられた振動は毛髪2の振動
体1に接触している部分から他の部分へと少しは伝搬さ
れるために、図10及び図11に示すように毛髪2の根
元側に曲げを与えたヘアセットを行うことができる。
【0020】振動体1の形状としては図12に示すよう
に、毛髪2を巻き付けることができる複数本の突起部1
5を表面から突出させたようなものであってもよく、こ
の場合、毛髪2に対してカール付けした部分とストレー
トな部分とを設けるヘアセットを行うことができる。突
起部15が毛髪を巻き付けることができないものであっ
てもよい。多数の突起部15を振動体1の表面に突出さ
せておけば、毛髪2と接触して毛髪2に振動を与える部
分を多くすることができるためにヘアセットをより速く
行うことができる。
【0021】ところで上記振動発生部によって振動体1
に振動を加えるにあたっては、振動体1そのものが振動
を減衰させてしまうものであると振動を毛髪2に有効に
与えることができないために、振動体1は金属あるいは
硬い高分子材料で形成しておく。特にポリイミド樹脂、
フッ素樹脂、PPS(ポリフェニレンサルファイド)樹
脂等が金属に比して振動体1の製造の点において利点を
有する。
【0022】また振動を行う部分であるトランスデュー
サー12とブースタ13と振動体1は、図13及び図1
4に示すように、振動の節となる部分にフランジ16を
設けて、このフランジ16部分で器体3に取り付けてお
く。振動の無用な減衰を避けることができると同時に、
グリップを兼ねた器体3が振動してしまうのを防ぐこと
ができる。
【0023】この時、フランジ16から片持ちの振動体
1の先端までの長さLは、波長をλ(λ=M/f f:
振動数,M:振動体内の音速)とする時、図14に示す
ようにL=3/4・λとすると、振動体1の先端が大き
く振動することになる。振動体1の先端は毛髪2を巻き
付ける際に指が接触したりすることが多い部分であり、
ここに大きな振動が生じるということは指に火傷させて
しまう虞れがあることから、図15あるいは図16に示
すように、振動体1の先端に上記振動の節がくるよう
に、波長λと上記長さLとの関係を設定することが好ま
しい。
【0024】更に図14及び図15に示すL=3/4・
λあるいはL=λとすると、振動体1の途中に振動が殆
ど生じない節ができることになり、この部分に毛髪2を
接触させても毛髪2に振動を効果的に与えることはでき
ない。従って図16に示すように、L=λ/2としてお
くことが最も好ましい。毛髪2を一番巻き付けやすい振
動体1の中間部の振幅が最大となる上に、振動体1の先
端には振動が殆ど生じないからである。
【0025】ヘアセットに好ましい振動周波数域と、毛
髪2の巻き付け等に適した上記長さLとが上記L=λ/
2の関係を満たさない場合、振動周波数fを適宜変化さ
せるとよい。たとえば図17に示すように、L=λ/2
とL=λとの状態が周期的に生じるように振動周波数f
を切り替えたり、L=2λとL=λとの状態が周期的に
生じるように振動周波数fを切り替えるのである。な
お、組み合わせは上記のものに限るものではない。この
ように振動周波数fを切り替えれば、振動の節が振動体
1の途中の一定箇所に生じてその部分に接触させた毛髪
2に十分な振動を加えることができない事態が生じるの
を避けることができるとともに、振動体1のほぼ全域に
ついてほぼ均一な振動を与えることが可能である。
【0026】振動体1における振動方向に関しては限定
するものではないが、振動体1の軸方向よりも振動体1
の毛髪2が接触する面に直交する方向に振動するように
しておくことが少ないエネルギーで有効にヘアセットす
ることが可能となる。この点からすれば、毛髪2を巻き
付けることができるようにする振動体1に関しては、図
18に示す径方向振動を発生するリング振動子と称され
るトランスデューサー12を用いるとよく、この場合、
トランスデューサー12そのものを毛髪2を接触させる
振動体1として使用することができる。しかもトランス
デューサー12(振動体1)は筒状で中空であるため
に、超音波振動時に発生する熱を効果的に逃がすことが
できる。もちろん、振動方向に関しては棒状の振動体1
や平板状の振動体1についてもその表面と直交する方向
の振動を行うものであることが好ましい。また付与され
る振動についての共振体としておくとよい。
【0027】ところで、前述のように超音波領域での振
動を行う振動体1に皮膚が直接接触することは好ましい
ことではなく、時には火傷を生じさせる可能性を有して
いる。この点については、振動を減衰させる振動減衰部
材6を振動体1の皮膚と接触するおそれのある部分に設
けておくことで対処することができる。もっとも振動減
衰部材6が振動体1への毛髪2の接触を妨げることがな
いようにしておかなくてはならないことから、振動体1
が棒状のものである場合には、図19及び図20に示す
ように、振動体1の外周面から鍔状の振動減衰部材6を
振動体1の軸方向において所要の間隔で突出させておい
たり、振動体1の先端面をキャップ状の振動減衰部材6
で被覆しておけばよい。鍔状の振動減衰部材6は毛髪2
を振動体1に巻き付けることの妨げにはならないが、振
動体1が頭皮に接触してしまうことを確実に防ぐ。また
キャップ状の振動減衰部材6は振動体1の先端面に指や
肌が触れてしまうことを防ぐ。振動減衰部材6には内部
損失の大きいもの、たとえば軟質の合成樹脂やゴム系材
を好適に用いることができる。振動体1の外周に配する
振動減衰部材6にはブラシ形状のものも用いることがで
きる。
【0028】図21は振動発生時に生じた熱が振動体1
を熱くしてしまうことがないようにするために、振動体
1を中空のものとして内部に空気通路17を形成すると
ともに、振動体1の周面及び先端面に放熱孔18を形成
したものを示している。図22に示すように器体3側か
ら空気通路17に向けて送風を行って強制空冷すること
も好ましい。図23に示すように、ペルチェ素子である
冷却用半導体素子19を振動体1の内部に配してもよ
い。
【0029】上記振動減衰部材6を振動体1の外周面に
設けた場合の振動体1と毛髪2との接触面積の減少は、
図24に示すように、振動体1の毛髪2との接触面を凹
凸面とすることによって補うことができる。もちろん、
振動減衰部材6を設けないものにおいては、凹凸面とす
ることによって毛髪2との接触面積を増大させることが
できる。図25に示すように、振動伝達媒体20を振動
体1の表面に配するならば、多くの毛髪に効果的に振動
を与えることができる。なお、振動伝達媒体20として
はジェル状のものを好適に用いることができる。
【0030】振動伝達媒体42には水のような液体も用
いることができるが、この場合には図26に示すように
振動伝達媒体20を保持することができる保持部材2
1、たとえばフェルトやスポンジ等を振動体1の表面に
配しておけばよい。振動体1を多孔質金属で形成するな
らば、振動体1そのもので振動伝達媒体20を保持させ
ることができる。
【0031】振動体1の外周面から振動減衰部材6を突
出させたものにおいて押さえ体4を設ける場合には、図
27及び図28に示すように、振動減衰部材6間に嵌ま
り込む押さえ片44を押さえ体4に設けておくことによ
って、毛髪2を振動体1に押し付けることができる。図
中45は押さえ体4の回動軸、46は押さえ体4を付勢
しているばねである。ここにおける押さえ片44は振動
減衰部材6と同様に内部損失が大きい材質で形成してお
くとよい。
【0032】図29に示すものは、振動体1及び押さえ
体4を振動体1の軸回り方向において器体3に対して所
定の角度内の回転が自在となるようにするとともに、一
対のばね47,47によって振動体1を回転方向両側か
ら付勢したものである。振動体1に毛髪2を巻き付けて
押さえ体4で押さえた状態でヘアカーラー装置を毛髪2
に添って移動させれば、器体3に対して振動体1及び押
さえ体4がばね47に抗して回転し、この結果、毛髪2
にはばね47を圧縮させた分の引っ張り力が作用する。
このために毛髪2と振動体1との接触圧を適切に高める
ことができて、毛髪に作用させる超音波振動をヘアセッ
トに適した強さとすることができる。
【0033】もっとも、ばね47の圧縮代を越える力と
なった場合には、毛髪2と振動体1との接触圧が高くな
り過ぎるために、器体3の先端部に図30に示すような
クラッチ機構50を設けて、上記力が強くなり過ぎた時
には振動体1及び押さえ体4が器体3に対して自由に回
転して過剰な引っ張り力が作用してしまうことがないよ
うにしておくとよい。図示例におけるクラッチ機構50
は、互いに接する方向にばね(図示せず)によって付勢
された対向面の一方に凸部51を、他方に凸部51が嵌
まり込む凹部52を設けて、両者の係合で常時は回転を
阻止しているものの、上記力が強くなれば凹部52から
凸部51が抜け出て回転するものとして形成してある
が、この形態のものに限るものではない。またクラッチ
機構50を設けることは押さえ体4がないものにおいて
も有効である。
【0034】棒状(筒状)の振動体1の断面形状は円形
に限るものではない。たとえば図31に示す楕円形状や
おむすび型、つまり複数の異なる曲率の線をつないだも
のとして形成してもよい。曲率半径が小さい部分に接触
する毛髪は小さなカールとなり、曲率半径が大きい部分
に接触する毛髪は大きなカールができることになるため
に、振動体1への毛髪2の当て方によって大きさの異な
るカール付けの選択を行うことができることになる。
【0035】図32に示すように、振動体1の外周面の
ほぼ半周を覆うようなカバー35を振動体1の外周面か
ら所定の間隔をおいた位置(図示例では振動減衰部材6
の外周位置)に配しても、図33に示すように、振動体
1の外周面の曲率半径とは異なった半径のカール付けを
行うことができる。そしてカバー35の周方向の長さあ
るいは半径を変えれば、カバー35を用いた場合のカー
ル付け半径を変更することができる。カバー35は振動
を減衰させる材質のもので形成しているのはもちろんで
ある。
【0036】図34に示すものは、振動体1の毛髪2と
の接触面である外周面に、振動伝達性を有しているブラ
シ型の突起36を設けたものを示している。毛髪2を振
動体1に接触させる時、突起36が毛髪2に絡み付くた
めに、この状態で毛髪を梳くようにした時、毛髪2にテ
ンションをかけることができる。振動体1の全周に上記
の振動伝達性を有する突起36を設けるのではなく、図
35に示すように、振動体1の周方向において、上記突
起36を設けたエリアと、振動減衰性を有する突起37
を設けたエリアとを設けるようにしてもよい。
【0037】また振動体1から直接突起36を突出させ
るのではなく、図36に示すように、振動伝達性を有す
るブラシ型突起36を備えた筒体38を振動体1に着脱
自在に被せるようにしてもよい。筒体38を振動伝達部
材で形成しているのはもちろんである。図37に示すよ
うに、振動体1と筒体38との間に振動伝達媒体39を
介在させることで振動体1から筒体38への振動伝達を
確実に行えるようにしてもよい。
【0038】次に、超音波領域の振動発生の制御系につ
いて説明する。図38及び図39に示すものは、振動体
1の温度あるいは毛髪2の温度を検出することができる
センサ70を振動体1の外面もしくは押さえ体4もしく
は振動体1の内部の少なくとも一か所に配して、検出さ
れる振動体1乃至毛髪2の温度が所定温度以上となれ
ば、スイッチ71を切って振動発生を停止するようにし
たものである。振動体1の過昇温による毛髪2への熱ダ
メージを防ぐことができる。また上記スイッチ71は、
連続振動発生時間を制限するタイマ72がタイムアップ
してもオフとなるようにしておくことで、やはり振動体
1の過昇温による毛髪2への熱ダメージや、過度の超音
波振動付与を防ぐことができる。上記センサ70は、毛
髪2と接触する部分に配置する場合には毛髪2の水分量
を検出するものであってもよい。振動体1の過昇温は毛
髪2の水分量の急速な低下を引き起こすために、水分量
の監視によってもやはり毛髪2への熱ダメージを防ぐこ
とができる。
【0039】タイマ72を設ける場合、1回目の処理で
十分なセット効果が得られずに再度セット処理を行う場
合を想定して、再処理時の連続振動発生時間を初回処理
時よりも短くするために、図40に示すように限時時間
が異なる二種のタイマ72a,72bを設けて切り換え
られるようにしておくことも好ましい。また超音波振動
の発生は図41に示すように短時間の振動発生を休止時
間をおいて所定回数行うというようにすることも好まし
い。このようにした場合にも振動体1の過昇温とこれに
伴う毛髪2への熱ダメージを防ぐことができるとともに
超音波振動の過剰付与を防ぐことができる。特に超音波
振動の間欠発生は、連続発生の場合に比して同じヘアセ
ット効果を得られる超音波振動付与を行っても毛髪の温
度上昇を低く抑えることができることを確認している。
なお、振動発生の最終停止は上記回数ではなく、振動発
生時間の通算時間で制御してもよい。
【0040】温度を検出するセンサ70を用いた場合の
振動発生制御は、図42に示すように、上限温度と下限
温度との範囲内に検出温度が収まるようにしてもよい。
この場合も超音波振動の間欠発生とすることができる。
また、振動発生回数または振動発生時間の通算時間で停
止させることによって、超音波振動の過剰付与を防ぐこ
とができる。
【0041】なお、振動発生の開始は、押さえ体4を有
するものにおいては押さえ体4が閉じられたことを検出
するスイッチ(図示せず)を設けてこのスイッチを電源
スイッチ30と直列に接続しておき、押さえ体4が閉じ
られていない時には振動が発生しないようにしておくと
よい。
【0042】
【発明の効果】以上のように本発明におけるヘアセット
方法は、超音波領域で振動する振動体に毛髪を接触させ
て毛髪の曲げや伸ばし等のヘアセットを行うものであ
り、毛髪に熱を加えてヘアセットを行う場合に比して、
毛髪に殆ど熱によるダメージを与えることなくヘアセッ
トを行うことができる上に、ヘアセットに要する時間も
熱の立ち上がりに要する時間がなくなることもあって短
時間ですむものである。
【0043】そして超音波振動を行う振動体と毛髪との
接触は、振動体に毛髪を巻き付けることで行うとカール
付けが容易であり、毛髪に振動体をなでつけることで行
うと任意のカール付けを行うことができ、振動体に毛髪
を押さえ付けることで行うと、振動体の振動を毛髪に確
実に付与することができるためにヘアセットに要する時
間が短くてすむ。そして毛髪に振動体をなでつけるにあ
たり、毛髪にテンションを加えておくならば、振動体と
毛髪との接触圧を高くして毛髪への振動付与が確実にな
るためにヘアセットに要する時間を短縮することがで
き、振動体に毛髪を押さえ付ける場合にはこの状態で振
動体を毛髪に添って移動させると、ストレートヘアへの
セットを簡単に行うことができる。
【0044】また本発明におけるヘアセット装置は、超
音波振動発生手段とこの超音波振動発生手段によって超
音波領域での振動を行う振動体とを備えるとともに、振
動体に毛髪を接触させる接触面を設けていることから、
毛髪に超音波領域の振動を与えることによるヘアセット
を簡単に行うことができる。そして上記振動体に毛髪の
巻き付け面である外周面が毛髪との接触面となっている
ものを用いたならば、毛髪を巻き付けてカール付けをす
るものを得ることができ、振動体の外周面の接触面に毛
髪を押さえ付ける押さえ体を備えたものとすれば、振動
体と毛髪との接触圧を高めて確実なカール付けを行うこ
とができるものとすることができ、一面が接触面となっ
ている平板状であって該接触面に毛髪を押さえ付ける押
さえ体を備えているものとすれば、ストレートヘアへの
セットに適したものとすることができる。また上記押さ
え体に振動体を備えた本体部に枢着されたものを用いた
ならば、使い勝手に優れた押さえ体を備えたものとする
ことができる。
【0045】振動体は毛髪が接触する接触面と直交する
方向に振動を行うものにしておくと、毛髪に対する超音
波振動の作用を効果的に得ることができるために、ヘア
セットに要する時間の短縮や確実なヘアセットを行える
ものとすることができ、この時の超音波振動発生手段と
してリング状振動子を用いると、リング状振動子を毛髪
を接触させる振動体として用いることができるために部
品数の削減も図ることができる。
【0046】振動体はこの振動体に加えられる振動の半
波長の長さとしておくと、振動体の毛髪を接触させるこ
とがなる部分に振動の節が生じることがなくて毛髪への
振動付与を確実に行うことができるものとなる上に、振
動体の端部での振動が殆どなくなるために振動体が皮膚
や指に接触した場合の火傷の発生の虞れを少なくするこ
とができる。振動体に加える振動周波数を周期的に切り
換えるようにしても、振動体の毛髪を接触させることに
なる部分で殆ど振動することがない部分を無くすことが
できて、ヘアセットを確実に行うことができるものであ
り、しかもヘアセットに適した振動周波数とヘアセット
を行うのに適した振動体の長さとの関係に制限がなくな
るために上記両条件を共に満足させるものを得ることが
できる。更に振動体は硬質高分子材料で形成しておく
と、毛髪への振動付与を確実に行うことができる振動体
を簡便に得ることができる。
【0047】振動体を中空体とするとともに内部空間を
冷却する冷却手段を備えたものとすると、振動体の振動
時の温度上昇による毛髪への熱影響を避けることができ
る。この場合の冷却手段には内部空間へ送風を行う送風
手段や半導体冷却素子を用いると、冷却が容易である。
振動体の毛髪との接触面を凹凸面としたり、接触面に振
動伝達媒体を配したりしておくと、毛髪と振動体との接
触面積を増大させることができて、毛髪への振動付与を
確実に行うことができる。振動伝達媒体を用いる場合に
は振動体に振動伝達媒体を保持する保持部材を設けた
り、振動体を多孔質金属で形成して振動体自体が保持部
材となるようにすると、振動伝達媒体についての取り扱
いが容易となり、特に後者の場合には保持部材を別部品
として用いる必要がなくなる。
【0048】振動体を回転自在とするとともに該回転に
対して負荷抵抗を加えておくことも毛髪に適切なテンシ
ョンをかけた状態で振動を与えるという点において良好
な結果を得ることができ、負荷抵抗を越える力に対して
振動体の回転を自由とするクラッチ機構を設けておくな
らば、強すぎるテンションが毛髪に加わってしまうこと
による問題を招くこともない。
【0049】振動体の毛髪との接触面の断面形状を複数
の曲率の合成曲線としておくならば、振動体が単一であ
っても毛髪を接触させる位置によって大きさの異なるカ
ール付けを行うことができる。振動体の一部を覆って振
動体の毛髪との接触面に接する毛髪の接触角度を規制す
るカバーを設けても、振動体そのものが有している曲率
とは異なる曲率のカール付けを行うことができるものと
なる。
【0050】振動体の毛髪との接触面に振動伝達性を有
するブラシ型の突起を設けたりしてもよく、この場合、
ブラシ型の突起は毛髪にテンションを与える部材と毛髪
に振動を伝える部材とを兼ねることになるために、確実
に且つ迅速にヘアセットを行うことができるものとな
る。また振動伝達性を有するブラシ型突起は振動体の毛
髪との接触面の所定エリアに設け、他のエリアには振動
減衰性のブラシ型突起を設けた時には、ヘアセットに際
して特徴のあるカール付けを行うことができるものとな
る。
【0051】上記のブラシ型の突起は振動体に着脱自在
とされた部材の表面に設けるようにしてもよく、この場
合振動体に直接毛髪を接触させる場合と、ブラシ型の突
起を用いた場合とで異なるヘアセットを行うことができ
るものとなる。そして振動体に着脱自在とされた部材と
振動体との間には振動伝達媒体を配すると、着脱自在な
ブラシ型突起への振動体からの振動伝達を確実なものと
することができる。
【0052】振動発生の制御については、振動体の温度
乃至振動体の接触面に接触する毛髪の温度を検出するセ
ンサと、センサの検出結果に応じて振動発生を制御する
制御手段とを備えたものとすると、振動体の過昇温や毛
髪の熱ダメージを確実に防ぐことができる。振動体の接
触面に接触する毛髪の水分量を検出するセンサと、セン
サの検出結果に応じて振動発生を制御する制御手段とを
備えたものとした時には、毛髪の過乾燥を防ぐことがで
きる。この時のセンサは振動体の表面、あるいは振動体
の毛髪との接触面に毛髪を押し付ける押さえ体、あるい
は振動体の内部とすることで、適切な検出を行うことが
できる。
【0053】振動の連続発生時間を制限するタイマを備
えたものとしても、やはり振動体の過昇温や毛髪の熱ダ
メージを防ぐことができる。限時時間が異なる複数種の
タイマとこれらタイマを切り換えていく切換手段とを備
えたものとしておくと、1回ではヘアセットが不十分で
あった場合の再度の超音波振動付与に際しての毛髪の損
傷を適切に防ぐことができる。
【0054】振動を間欠的に発生させる制御手段を備え
たものとした時には、毛髪に与える熱的影響を更に低減
しつつヘアセットを行うことができるものとなる。上記
センサを用いた制御に際しても、センサによる検出値と
上限値との比較で振動発生を休止させ、検出値と下限値
との比較で振動発生を再開させるものとすることで、毛
髪に与える熱的影響を更に低減しつつヘアセットを行う
ことができる。そしてこれらの場合の制御手段は振動発
生動作の回数または振動発生動作の通算時間で振動発生
を終わらせるものとしておくことで、超音波振動の過剰
な付与という事態を招くことがないものとすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を示すもので、(a)は毛髪と振動
体との接触の一例を示す正面図、(b)はヘアセットさ
れた毛髪の斜視図である。
【図2】本発明装置の実施の形態例を示すもので、
(a)は一例の斜視図、(b)は他例の斜視図である。
【図3】同上の概略構成を示す説明図である。
【図4】毛髪と振動体との接触の他例を示す説明図であ
る。
【図5】毛髪と振動体との接触の更に他例を示す説明図
である。
【図6】毛髪と振動体との接触の別の例を示す説明図で
ある。
【図7】他の実施形態例を示すもので、(a)(b)は
共に斜視図である。
【図8】同上の使用状態を示す説明図である。
【図9】同上のヘアセットされた毛髪の説明図である。
【図10】同上の他の使用状態を示す説明図である。
【図11】同上のヘアセットされた毛髪の説明図であ
る。
【図12】別の実施形態例を示す斜視図である。
【図13】器体による振動発生部の保持位置の説明のた
めの概略図である。
【図14】同上の振動体の振動についての説明図であ
る。
【図15】同上の振動体の他の振動についての説明図で
ある。
【図16】同上の振動体の更に他の振動についての説明
図である。
【図17】同上の振動体の別の振動についての説明図で
ある。
【図18】異なる振動体の概略斜視図である。
【図19】他の実施の形態の一例の斜視図である。
【図20】同上の部分断面図である。
【図21】同上の他例の断面図である。
【図22】同上の更に他例の部分断面図である。
【図23】同上の異なる例の断面図である。
【図24】同上の別の例の部分断面図である。
【図25】同上の更に別の例の部分断面図である。
【図26】同上の別の例の部分断面図である。
【図27】同上の押さえ体を設けた場合の斜視図であ
る。
【図28】同上の部分断面図である。
【図29】同上の他例の部分斜視図である。
【図30】同上のクラッチ機構の分解斜視図である。
【図31】振動体の断面形状例を示すもので、(a)
(b)は共に横断面図である。
【図32】振動体の他の例を示す斜視図である。
【図33】同上の横断面図である。
【図34】振動体の別の例の縦断面図である。
【図35】同上の更に別の例の横断面図である。
【図36】振動体の他例の分解斜視図である。
【図37】同上の更に他例の分解斜視図である。
【図38】動作制御に関する構成を示す概略図である。
【図39】制御部のブロック回路図である。
【図40】制御部の他例のブロック回路図である。
【図41】制御部の動作説明のためのタイムチャートで
ある。
【図42】制御部の他の動作説明のためのタイムチャー
トである。
【符号の説明】
1 振動体 2 毛髪
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 磯貝 美樹 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 松尾 治樹 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 西村 真司 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 井上 博允 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 佐藤 安広 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 今井 健之 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内

Claims (41)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波領域で振動する振動体に毛髪を接
    触させて毛髪の曲げや伸ばし等のヘアセットを行うこと
    を特徴とするヘアセット方法。
  2. 【請求項2】 振動体と毛髪との接触を振動体に毛髪を
    巻き付けることで行うことを特徴とする請求項1記載の
    ヘアセット方法。
  3. 【請求項3】 振動体と毛髪との接触を毛髪に振動体を
    なでつけることで行うことを特徴とする請求項1記載の
    ヘアセット方法。
  4. 【請求項4】 毛髪に振動体をなでつけるにあたり、毛
    髪にテンションを加えておくことを特徴とする請求項3
    記載のヘアセット方法。
  5. 【請求項5】 振動体と毛髪との接触を振動体に毛髪を
    押さえ付けることで行うことを特徴とする請求項1記載
    のヘアセット方法。
  6. 【請求項6】 振動体に毛髪を押さえ付けた状態で振動
    体を毛髪に添って移動させることを特徴とする請求項5
    記載のヘアセット方法。
  7. 【請求項7】 超音波振動発生手段とこの超音波振動発
    生手段によって超音波領域での振動を行う振動体とを備
    えるとともに、振動体に毛髪を接触させる接触面を設け
    ていることを特徴とするヘアセット装置。
  8. 【請求項8】 振動体は毛髪の巻き付け面である外周面
    が毛髪との接触面となっていることを特徴とする請求項
    7記載のヘアセット装置。
  9. 【請求項9】 振動体の外周面の接触面に毛髪を押さえ
    付ける押さえ体を備えることを特徴とする請求項8記載
    のヘアセット装置。
  10. 【請求項10】 振動体は一面が接触面となっている平
    板状であり、該接触面に毛髪を押さえ付ける押さえ体を
    備えていることを特徴とする請求項7記載のヘアセット
    装置。
  11. 【請求項11】 押さえ体は振動体を備えた本体部に枢
    着されていることを特徴とする請求項9または10記載
    のヘアセット装置。
  12. 【請求項12】 振動体は毛髪が接触する接触面と直交
    する方向に振動を行うものであることを特徴とする請求
    項7乃至11のいずれかに記載のヘアセット装置。
  13. 【請求項13】 超音波振動発生手段としてリング状振
    動子を用いることを特徴とする請求項12記載のヘアセ
    ット装置。
  14. 【請求項14】 振動体の長さをこの振動体に加えられ
    る振動の半波長の長さとしていることを特徴とする請求
    項7記載のヘアセット装置。
  15. 【請求項15】 振動体に加えられる振動周波数が周期
    的に切り換えられるものであることを特徴とする請求項
    7記載のヘアセット装置。
  16. 【請求項16】 振動体は硬質高分子材料で形成されて
    いることを特徴とする請求項7記載のヘアセット装置。
  17. 【請求項17】 振動体は中空体であるとともに内部空
    間を冷却する冷却手段を備えていることを特徴とする請
    求項7記載のヘアセット装置。
  18. 【請求項18】 冷却手段が内部空間へ送風を行う送風
    手段であることを特徴とする請求項17記載のヘアセッ
    ト装置。
  19. 【請求項19】 冷却手段が半導体冷却素子であること
    を特徴とする請求項17記載のヘアセット装置。
  20. 【請求項20】 振動体は毛髪との接触面が凹凸面とし
    て形成されていることを特徴とする請求項7記載のヘア
    セット装置。
  21. 【請求項21】 振動体は毛髪との接触面に振動伝達媒
    体が配されていることを特徴とする請求項7記載のヘア
    セット装置。
  22. 【請求項22】 振動体は振動伝達媒体を保持する保持
    部材を備えていることを特徴とする請求項21記載のヘ
    アセット装置。
  23. 【請求項23】 保持部材は多孔質金属で形成された振
    動体自体であることを特徴とする請求項22記載のヘア
    セット装置。
  24. 【請求項24】 振動体は回転自在となっているととも
    に該回転に対して負荷抵抗が加えられていることを特徴
    とする請求項7記載のヘアセット装置。
  25. 【請求項25】 負荷抵抗を越える力に対して振動体の
    回転を自由とするクラッチ機構を備えていることを特徴
    とする請求項24記載のヘアセット装置。
  26. 【請求項26】 振動体の毛髪との接触面の断面形状が
    複数の曲率の合成曲線となっていることを特徴とする請
    求項7記載のヘアセット装置。
  27. 【請求項27】 振動体の一部を覆って振動体の毛髪と
    の接触面に接する毛髪の接触角度を規制するカバーを備
    えていることを特徴とする請求項7記載のヘアセット装
    置。
  28. 【請求項28】 振動体の毛髪との接触面に振動伝達性
    を有するブラシ型の突起を備えていることを特徴とする
    請求項7記載のヘアセット装置。
  29. 【請求項29】 振動伝達性を有するブラシ型突起は振
    動体の毛髪との接触面の所定エリアに設けられ、他のエ
    リアには振動減衰性のブラシ型突起が設けられているこ
    とを特徴とする請求項28記載のヘアセット装置。
  30. 【請求項30】 ブラシ型の突起は振動体に着脱自在と
    された部材の表面に設けられていることを特徴とする請
    求項28または29記載のヘアセット装置。
  31. 【請求項31】 振動体に着脱自在とされた部材と振動
    体との間に振動伝達媒体を配していることを特徴とする
    請求項30記載のヘアセット装置。
  32. 【請求項32】 振動体の温度乃至振動体の接触面に接
    触する毛髪の温度を検出するセンサと、センサの検出結
    果に応じて振動発生を制御する制御手段とを備えている
    ことを特徴とする請求項7記載のヘアセット装置。
  33. 【請求項33】 振動体の接触面に接触する毛髪の水分
    量を検出するセンサと、センサの検出結果に応じて振動
    発生を制御する制御手段とを備えていることを特徴とす
    る請求項7記載のヘアセット装置。
  34. 【請求項34】 センサは振動体の表面に設けられてい
    ることを特徴とする請求項32または33記載のヘアセ
    ット装置。
  35. 【請求項35】 センサは振動体の毛髪との接触面に毛
    髪を押し付ける押さえ体に設けられていることを特徴と
    する請求項32または33記載のヘアセット装置。
  36. 【請求項36】 センサは振動体の内部に配されている
    ことを特徴とする請求項32記載のヘアセット装置。
  37. 【請求項37】 振動の連続発生時間を制限するタイマ
    を備えていることを特徴とする請求項7記載のヘアセッ
    ト装置。
  38. 【請求項38】 限時時間が異なる複数種のタイマとこ
    れらタイマを切り換えていく切換手段とを備えているこ
    とを特徴とする請求項37記載のヘアセット装置。
  39. 【請求項39】 振動を間欠的に発生させる制御手段を
    備えていることを特徴とする請求項7記載のヘアセット
    装置。
  40. 【請求項40】 制御手段はセンサによる検出値と上限
    値との比較で振動発生を休止させ、検出値と下限値との
    比較で振動発生を再開させるものであることを特徴とす
    る請求項32または33記載のヘアセット装置。
  41. 【請求項41】 制御手段は振動発生動作の回数または
    振動発生動作の通算時間で振動発生を終わらせるもので
    あることを特徴とする請求項39または40記載のヘア
    セット装置。
JP07793496A 1996-03-29 1996-03-29 ヘアセット装置 Expired - Fee Related JP3633089B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07793496A JP3633089B2 (ja) 1996-03-29 1996-03-29 ヘアセット装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07793496A JP3633089B2 (ja) 1996-03-29 1996-03-29 ヘアセット装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09262123A true JPH09262123A (ja) 1997-10-07
JP3633089B2 JP3633089B2 (ja) 2005-03-30

Family

ID=13647920

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP07793496A Expired - Fee Related JP3633089B2 (ja) 1996-03-29 1996-03-29 ヘアセット装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3633089B2 (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6526988B2 (en) 1999-06-29 2003-03-04 Kikuboshi Corporation Method for treating hair shape and treating device thereof
JP2007089712A (ja) * 2005-09-27 2007-04-12 Matsushita Electric Works Ltd 超音波ヘアセット器
JP2007089711A (ja) * 2005-09-27 2007-04-12 Matsushita Electric Works Ltd 超音波ヘアセット器
WO2007060872A1 (ja) * 2005-11-25 2007-05-31 Matsushita Electric Works, Ltd. 超音波ヘアセット装置
WO2009028237A1 (ja) 2007-08-29 2009-03-05 Kikuboshi Corporation 毛髪形状の処理装置とその処理方法
WO2009150764A1 (ja) 2008-06-09 2009-12-17 株式会社菊星 毛髪形状の処理装置
JP2010518984A (ja) * 2007-02-21 2010-06-03 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー トルクリミッターを備えた化粧用アプリケータ
JP2010518983A (ja) * 2007-02-21 2010-06-03 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー トルクリミッターを備えた化粧用アプリケータ
JP2010518940A (ja) * 2007-02-21 2010-06-03 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー トルクリミッターを備えた化粧用アプリケータ
JP2015181865A (ja) * 2014-03-26 2015-10-22 株式会社プレム 毛髪形状処理器および毛髪形状処理方法
CN109198839A (zh) * 2018-09-25 2019-01-15 覃小鹏 一种声波震动多功能洗发仪
CN109527759A (zh) * 2019-01-17 2019-03-29 覃小鹏 一种电动洗发仪
CN113784688A (zh) * 2019-04-25 2021-12-10 皇家飞利浦有限公司 用于区别压力的装置和方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB201021458D0 (en) 2010-12-17 2011-02-02 Tf3 Ltd Hair styling device

Cited By (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6526988B2 (en) 1999-06-29 2003-03-04 Kikuboshi Corporation Method for treating hair shape and treating device thereof
US8393338B2 (en) 2005-06-02 2013-03-12 The Procter & Gamble Company Cosmetic applicator with torque limiter
JP4561563B2 (ja) * 2005-09-27 2010-10-13 パナソニック電工株式会社 超音波ヘアセット器
JP2007089712A (ja) * 2005-09-27 2007-04-12 Matsushita Electric Works Ltd 超音波ヘアセット器
JP2007089711A (ja) * 2005-09-27 2007-04-12 Matsushita Electric Works Ltd 超音波ヘアセット器
JP4561564B2 (ja) * 2005-09-27 2010-10-13 パナソニック電工株式会社 超音波ヘアセット器
WO2007060872A1 (ja) * 2005-11-25 2007-05-31 Matsushita Electric Works, Ltd. 超音波ヘアセット装置
JP2007143783A (ja) * 2005-11-25 2007-06-14 Matsushita Electric Works Ltd 超音波ヘアセット器
EP1958531A1 (en) * 2005-11-25 2008-08-20 Matsushita Electric Works, Ltd. Ultrasonic hair setting device
EP1958531A4 (en) * 2005-11-25 2009-08-05 Panasonic Elec Works Co Ltd ULTRASOUND FEEDING DEVICE
KR101010168B1 (ko) * 2005-11-25 2011-01-20 파나소닉 전공 주식회사 초음파 헤어세트장치
JP2010518983A (ja) * 2007-02-21 2010-06-03 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー トルクリミッターを備えた化粧用アプリケータ
JP2010518940A (ja) * 2007-02-21 2010-06-03 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー トルクリミッターを備えた化粧用アプリケータ
JP2010518984A (ja) * 2007-02-21 2010-06-03 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー トルクリミッターを備えた化粧用アプリケータ
US8356608B2 (en) 2007-08-29 2013-01-22 Kikuboshi Corporation Device and method for styling hair
WO2009028237A1 (ja) 2007-08-29 2009-03-05 Kikuboshi Corporation 毛髪形状の処理装置とその処理方法
WO2009150764A1 (ja) 2008-06-09 2009-12-17 株式会社菊星 毛髪形状の処理装置
JP2015181865A (ja) * 2014-03-26 2015-10-22 株式会社プレム 毛髪形状処理器および毛髪形状処理方法
CN109198839A (zh) * 2018-09-25 2019-01-15 覃小鹏 一种声波震动多功能洗发仪
CN109527759A (zh) * 2019-01-17 2019-03-29 覃小鹏 一种电动洗发仪
CN113784688A (zh) * 2019-04-25 2021-12-10 皇家飞利浦有限公司 用于区别压力的装置和方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3633089B2 (ja) 2005-03-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH09262123A (ja) ヘアセット方法及びその装置
KR100922264B1 (ko) 초음파 헤어 트리트먼트 장치
EP2289366B1 (en) Hair style treatment device
RU2407412C2 (ru) Ультразвуковое устройство для укладки волос
JPS6116181B2 (ja)
JPH08507246A (ja) ヘア・ドライヤ器具のためのヘア・ドライヤ・アクセサリ
US4023579A (en) Ultrasonic treatment of hair
KR101564889B1 (ko) 펌 시술용 세팅 시트 및 이를 이용한 시술 방법
KR200415385Y1 (ko) 기능성 머리빗
KR100712248B1 (ko) 퍼머넌트웨이브 장치
EP0928575A4 (en) ULTRASONIC DEVICE FOR CLOSING HAIR
KR102293558B1 (ko) 펌용 헤어클립
JPH09262121A (ja) ヘアセット装置
KR101591822B1 (ko) 음파 진동 고데기
JPH09262119A (ja) ヘアセット器
JP4204021B2 (ja) 毛髪セット方法
JPH09262120A (ja) 毛髪の処理方法及びその装置
JP3037334B1 (ja) 振動脱毛器
JPH09308516A (ja) ヘアーアイロン
JP4148531B1 (ja) ヘアカーラの構造
JP2001037526A (ja) 超音波パーマ装置
WO2008114961A1 (en) Clamp for hair permanent
KR20100110667A (ko) 헤어 아이론
JP3195566U (ja) 加温機能付きマッサージ具
JP2000041725A (ja) 超音波ヘアースタイリング装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040224

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040426

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040713

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040913

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20041207

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20041220

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080107

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090107

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090107

Year of fee payment: 4

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090107

Year of fee payment: 4

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100107

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100107

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110107

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120107

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120107

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130107

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees