JP2000041725A - 超音波ヘアースタイリング装置 - Google Patents

超音波ヘアースタイリング装置

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JP2000041725A
JP2000041725A JP10213312A JP21331298A JP2000041725A JP 2000041725 A JP2000041725 A JP 2000041725A JP 10213312 A JP10213312 A JP 10213312A JP 21331298 A JP21331298 A JP 21331298A JP 2000041725 A JP2000041725 A JP 2000041725A
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hair
ultrasonic
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ultrasonic waves
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JP10213312A
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English (en)
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Shosuke Akisada
昭輔 秋定
Hironobu Inoue
博允 井上
Hideaki Abe
秀明 安倍
Motoharu Muto
元治 武藤
Masato Nunomura
真人 布村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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    • A45HAND OR TRAVELLING ARTICLES
    • A45DHAIRDRESSING OR SHAVING EQUIPMENT; EQUIPMENT FOR COSMETICS OR COSMETIC TREATMENTS, e.g. FOR MANICURING OR PEDICURING
    • A45D2200/00Details not otherwise provided for in A45D
    • A45D2200/20Additional enhancing means
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低ワット・短時間のセッティングにより、加
熱及び過乾燥による髪の傷みを無くし、それでいて、む
らのないヘアセットをおこなえるようにしようとする。 【解決手段】 超音波振動を発生させる振動子1とその
振動を増幅するホーン3を備えてホーン3に接触させた
毛髪Hに超音波を作用させてヘアースタイリングをおこ
なう超音波ヘアースタイリング装置である。ホーン3の
表面に超音波を伝えるとともにホーン3に比べて弾性率
の小さい物質5を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波領域での振
動エネルギーを利用するヘアースタイリング装置に関
し、詳しくは、低ワット・短時間のセッティングによ
り、加熱及び過乾燥による髪の傷みを無くし、それでい
て、むらのないヘアセットをおこなえるようにしようと
する技術に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、超音波振動を用いたヘアセット方
法においては、毛髪に対する熱・乾燥ダメージが軽微
で、毛髪を曲げたり、伸ばしたりすることができる(特
開平8−299046号、米国特許:3211159、
米国特許:4023579)ものがある。
【0003】しかし、上記従来の手段においては、超音
波振動エネルギー効率が低いため、充分なセット効果を
得るためには消費電力が大きくなり、家庭用には不向き
な面がある。
【0004】また、超音波振動の発生機構上、その振幅
はホーンの先端部で最大、根元部で最小となるため、ヘ
アセット効果を上げるためにはホーン先端部に髪を巻付
ける必要があるが、超音波を発振すると、髪がホーン先
端から根元に引き寄せられる上、ホーンを長くした場
合、その振動モードの特性上、均一に超音波が放射され
ないので、ヘアセットにおいて、安定性が低下するとい
う問題がある。
【0005】さらに、ホーンに負荷がないときなどは、
過度に振動が増大しホーンにかかる応力が大きくなり破
損する問題が生じる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、低ワット・
短時間のセッティングにより、加熱及び過乾燥による髪
の傷みがなく、むらのないヘアセットが実現できる超音
波ヘアースタイリング装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項lの発明において
は、超音波振動を発生させる振動子とその振動を増幅す
るホーンを備えてホーンに接触させた毛髪に超音波を作
用させてヘアースタイリングをおこなう超音波ヘアース
タイリング装置であって、ホーンの表面に超音波を伝え
るとともにホーンに比べて弾性率の小さい物質を設けて
あることを特徴とするものである。このような構成によ
れば、ホーンに比べて弾性率の小さい物質を介して超音
波を毛髪に作用させることで、超音波振動のむらを抑制
して超音波を毛髪に均一に伝達することができ、むらの
ない均一なカール、つまり、均一なヘアースタイリング
をおこなうものである。
【0008】請求項2の発明においては、ホーンを中空
構造にしてあることを特徴とするものである。このよう
な構成によれば、毛髪を巻付ける部分のホーン断面積を
小さくすることができ、超音波を伝える物質を通してホ
ーンからのより大きな振動(超音波)を毛髪に伝えるこ
とができ、カールがかかりやすく、結果として、低ワッ
ト、短時間化ができるものである。
【0009】請求項3の発明においては、ホーンにスリ
ットなどの穴があけられていることを特徴とするもので
ある。このような構成によれば、振動子で発生した縦振
動がスリット間の部分では径方向の振動に変換され、上
記縦振動に加えこの径方向の振動が超音波を伝える弾性
率の小さい物質を通して毛髪に伝わり、カールがかかり
やすい(低ワット、短時間)ものである。また、スリッ
ト間部のような応力がかかる部位においては、過振動に
よりホーンにクラックが入りやすいが、超音波を伝える
弾性率の小さい物質が振動を抑制し、クラックが入るの
を防止するものである。
【0010】請求項4の発明においては、超音波を伝え
る弾性率の小さい上記物質が水分を含んでいることを特
徴とするものである。このような構成によれば、ホーン
と超音波を伝える弾性率の小さい物質、超音波を伝える
弾性率の小さい物質と毛髪の間に空気層が介在すること
がなくなり、ホーンと超音波を伝える弾性率の小さい物
質、超音波を伝える弾性率の小さい物質と毛髪の密着度
を高めることができ、超音波を伝える弾性率の小さい物
質を通して効率よく超音波を毛髪に伝えることができ、
カールがかかりやすく(低ワット、短時間)なるもので
ある。
【0011】請求項5の発明においては、超音波を伝え
る弾性率の小さい物質がゾル(溶質の微粒子がある程度
大きいコロイド溶液)またはゲル状(ゼリー状のコロイ
ド溶液)であることを特徴とするものである。このよう
な構成によれば、ホーンと超音波を伝える弾性率の小さ
い物質、超音波を伝える弾性率の小さい物質と毛髪の間
に空気層が介在することがなくなり、ホーンと超音波を
伝える弾性率の小さい物質、超音波を伝える弾性率の小
さい物質と毛髪の密着度が高まり、超音波を伝える弾性
率の小さい物質を通して効率よく超音波を毛髪に伝え、
カールをかかりやすく(低ワット、短時間)なるもので
ある。
【0012】請求項6の発明においては、超音波を伝え
る弾性率の小さい上記物質がチューブ状をしていること
を特徴とするものである。このような構成によれば、髪
に超音波を均一に当てることができ、かつ、チューブ状
にすることにより、厚みの管理や着脱が容易となるもの
である。
【0013】請求項7の発明においては、超音波を伝え
る弾性率の小さい上記物質がホーンの外側と内側の少な
くとも一方を覆っていることを特徴とするものである。
このような構成によれば、スリット間部のホーンの外側
への振幅、またはスリット間部のホーンの内側への振幅
を最大に振動しても割れない程度まで抑制するものであ
る。また形状をキャップ状にすることで、軸方向の振動
も併せて抑制できるものである。
【0014】請求項8の発明においては、超音波を伝え
る弾性率の小さい物質の表面が毛髪をその場所に固定、
維持する機能を有することを特徴とするものである。こ
のような構成によれば、固定維持された毛髪に効率よく
超音波を当てることができ、カールがかかりやすく(低
ワット、短時間)なるものである。
【0015】請求項9の発明においては、毛髪をその場
所に固定する機能を、超音波を伝える弾性率の小さい上
記物質の表面の摩擦を利用することを特徴とするもので
ある。このような構成によれば、例えば粘着性のある上
記物質により、ほかの付随物を付けずに簡単に髪をホー
ンに固定することができるものである。
【0016】請求項10の発明においては、毛髪をその
場所に固定する機能を、超音波を伝える弾性率の小さい
上記物質の表面に毛髪を導入、維持できる溝、その他の
加工を施してあることを特徴とするものである。このよ
うな構成によれば、毛髪を溝方向に巻くことができ、き
れいなカールを付けやすくなるものである。
【0017】請求項11の発明においては、超音波を伝
える弾性率の小さい上記物質の形状、構造を、毛髪のス
タイリング目的に併せて配置することを特徴とするもの
である。このような構成によれば、溝より自由度の高い
スタイリングが可能となるものである。
【0018】請求項12の発明においては、超音波を伝
える弾性率の小さい上記物質の厚さを変化させて、毛髪
へ伝達される超音波の強度を変化させることを特徴とす
るものである。このような構成によれば、ホーン径と超
音波の強度がかわり、色々なカール径のカールをかけら
れるようになるものである。
【0019】請求項13の発明においては、超音波を伝
える弾性率の小さい上記物質のホーンへの接触圧を大き
くして、毛髪が接触していない場合でもホーンの振動振
幅が必要以上に大きくならないようにしてあることを特
徴とするものである。このような構成によれば、毛髪が
接触していないか接触していても接触圧が小さい場合に
おいてもホーンの必要以上の振動振幅を抑制してホーン
の破壊を未然に防止できるものである。
【0020】請求項14の発明においては、超音波を伝
える弾性率の小さい上記物質をホーンに対し着脱可能と
したことを特徴とするものである。このような構成によ
れば、上記物質が劣化または破壊したときの対処、ある
いはホーンのメンテナンスをより可能にすることができ
るものである。
【0021】請求項15の発明においては、超音波を伝
える弾性率の小さい上記物質にホーンの状態を知るため
のセンサ等の手段を設けてあることを特徴とするもので
ある。このような構成によれば、毛髪に大きなダメージ
を与えたり、焦がせたりすることがなく、常に安全な状
態での使用を可能にするものである。
【0022】請求項16の発明においては、超音波を伝
える弾性率の小さい上記物質に圧電素子を配してホーン
の必要以上の振動振幅を抑制すべく構成してあることを
特徴とするものである。このような構成によれば、毛髪
が接触していないか接触していても接触圧が小さい場
合、圧電素子の検出結果に基づいてホーンの必要以上の
振動振幅を抑制することができ、ホーンの破壊を未然に
防止することができるものである。
【0023】請求項17の発明においては、超音波を伝
える弾性率の小さい上記物質に温度検出素子を配置して
温度検出素子の検出結果に基づいて規定温度以上にホー
ンもしくは超音波を伝える弾性率の小さい物質が温度上
昇するとホーン振動を抑制すべく構成してあることを特
徴とするものである。このような構成によれば、規定温
度以上にホーンもしくは超音波を伝える物質が温度上昇
するとホーン振動を抑制することができ、常に安全な状
態での使用を可能にするものである。
【0024】請求項18の発明によれば、超音波を伝え
る弾性率の小さい上記物質にヒータを設けたことを特徴
とするものである。このような構成によれば、超音波が
直接作用することによるヘアースタイリングのみなら
ず、ヒータの熱によってもスタイリングを促進もしくは
維持することができるものである。
【0025】請求項19の発明においては、超音波を伝
える弾性率の小さい上記物質とホーン表面の間に上記物
質に比べて伝達しにくい物質で間隙を満たし、毛髪が接
触するときの圧力により、超音波を伝える弾性率の小さ
い上記物質とホーンが接触することで超音波を毛髪に作
用させるべく構成してあることを特徴とするものであ
る。このような構成によれば、超音波を伝える弾性率の
小さい物質によって毛髪をホーンに接触させていない
か、接触していても接触圧が小さい場合には振動振幅を
抑制し、毛髪が必要以上に接触するときの圧力によっ
て、超音波を伝える弾性率の小さい物質とホーンが接触
またはそれに近い状態になることによって超音波を毛髪
に作用させる。これにより、誤ってホーンに指等が触っ
たりした程度では超音波は伝達されず、人体に対しては
安全となるものである。
【0026】即ち、 l)ホーンに超音波を伝達するとともにホーンに比べて
弾性率の小さい物質を付けることにより、超音波振動を
均一に伝達し、無負荷状態においても常に或程度の負荷
を与える手段 2)ホーンの外側に超音波を伝達する弾性率の小さい物
質の形状や物質により毛髪の軸方向の移動を防ぐ手段
3)ホーンの外側に超音波を伝達する弾性率の小さい物
質の厚み等を変化させる手段を取り付けて、超音波の伝
達程度を制御する手段 4)超音波を伝達する弾性率の
小さい物質内にホーンの状態を検知するセンサを内蔵す
ることによりホーンの状態を知る手段等 上記1)〜
4)の手段等によって均一に超音波を出力し、さらに超
音波振動を制御するようにしたこと
【0027】を特徴とするものである。
【発明の実施の形態】
【0028】図1は請求項lの実施の形態を示し、同図
(a)(b)(c)は作用を示す概略側面図である。
【0029】超音波ヘアースタイリング装置Aは、振動
子駆動回路2により超音波振動を発生させる振動子1
と、その振動を増幅するホーン3とを備え、ホーン3の
先端部の巻付け部4に巻付けて接触させた毛髪Hに超音
波を作用させてヘアースタイリングをおこなうものであ
る。
【0030】本発明においては、巻付け部4には、ホー
ン3から伝わる超音波の強弱を均一化させて毛髪Hに伝
えるようなシリコンゴムのようなゴム材等の弾性力を有
するとともにホーン3に比べて弾性率の小さい物質5を
装着している。上記物質5を介して超音波を毛髪Hに作
用させてヘアースタイリングをおこなうものである。
【0031】ホーン3は振動子1と接続している部分と
毛髪Hの巻付け部4で断面積が異なっているが、この断
面積の違いが、振動子1で発生させた振動を伝達し、毛
髪Hの巻付け部4での振動を大きくしている。図示した
ホーン3は一例であり、ホーン3形状はこの限りではな
い。
【0032】図1(b)にホーン3の超音波振動伝達原
理図を示している。振動子1での振動によって軸方向に
腹6と節7ができた波が伝搬している模様を示す。この
ままホーン3の巻付け部4に毛髪Hを巻き付けた場合、
腹6と節7の位置で毛髪Hに作用する超音波出力に違い
が生じ、均一なカールがかからない。そこで本発明にお
いては、同図(c)のように、巻付け部4に上記物質5
を装着して表面を覆うことで、超音波出力が均一にな
り、上記物質5上に巻き付けた髪毛Hに均一にカールが
かかるようになる。
【0033】図2に請求項2の実施の形態を示す。本実
施の形態においては、ホーン3の巻付け部4を中空構造
にしたものである。ホーン3は振動子1と接続している
部分と毛髪Hの巻付け部4で断面積が異なっているが、
この断面積の違いが、振動子1で発生させた振動が伝達
されて毛髪Hの巻付ける部分での振動を大きくしてい
る。そして、毛髪Hの巻付け部4を中空にすることでさ
らに断面積を小さくし、超音波を伝える上記物質を通し
てホーン3からのより大きな振動(超音波)を毛髪Hに
伝え、カールをかかりやすくしている。図に示したもの
は、ホーン3形状の一例であり、ホーン3形状はこの限
りではない。
【0034】図3に請求項3の実施の形態を示す。本実
施の形態においては、ホーン3の巻付け部4にスリット
8などの穴があけられているものである。ホーン3は振
動子1と接続している部分と毛髪Hの巻付け部4での断
面積が異なっているが、この断面積の違いが、振動子1
で発生させた振動が伝達され、毛髪Hの巻付ける部分で
の振動を大きくしている。毛髪Hの巻付ける部4を中空
にすることでさらに毛髪Hの巻付け部4の断面積を小さ
くし、振動子1での振動をさらに拡大している。ところ
で、振動子1からの振動はホーン3の長さ方向に縦振動
イとして伝達する。毛髪Hの巻付け部4にも縦振動イが
伝わるが、それだけでは毛髪Hに超音波振動を伝達する
のには少々効率が悪い。そこで毛髪Hの巻付け部4にス
リット8を設ける。そうすると、縦振動イがスリット8
間の部分では径方向の振動ロに変換される。従来の縦振
動イに加えこの径方向の振動ロが超音波を伝える上記物
質5を介して毛髪Hに伝え、カールをかかりやすくして
いる。図に示したホーン3及びスリット8の形状は一例
であり、この限りではない。
【0035】図4は請求項4の実施の形態を示す。本実
施の形態においては、超音波を伝える上記物質5が水分
を含んでいるものである。
【0036】ホーン3からの振動を超音波を伝える上記
物質5を介して毛髪Hに伝えるのであるが、ホーン3と
超音波を伝える物質5、超音波を伝える物質5と毛髪H
の間に空気層が介在すると著しく超音波が減衰し、せっ
かく振動子1で発生させた振動を効率よく毛髪Hに伝え
ることができない。そこで超音波を伝える上記物質5が
水分を含んでいると、ホーン3と超音波を伝える上記物
質5との密着度、超音波を伝える上記物質5と毛髪Hの
密着度が高まり、ホーン3と超音波を伝える上記物質5
間、超音波を伝える物質5と毛髪H間に空気層が介在す
ることがなくなり、ホーン3と超音波を伝える物質5、
超音波を伝える物質5と毛髪Hの間での超音波振動の伝
達ロスがなくなり、効率よく超音波を伝える物質5を通
して毛髪Hに伝え、カールをかかりやすくしてしてい
る。
【0037】図5は請求項5の実施の形態を示す。本実
施の形態においては、超音波を伝える上記物質5がゾル
またはゲル状であるものである。ホーン3からの振動を
超音波を伝える物質5を通して毛髪Hに伝えるのである
が、ホーン3と超音波を伝える物質5、超音波を伝える
物質5と毛髪Hの間に空気層が介在すると著しく超音波
が減衰し、せっかく振動子1で発生させた振動を効率よ
く毛髪Hに伝えることができない。そこで超音波を伝え
る物質5がゾル(溶質の微粒子がある程度大きいコロイ
ド溶液)またはゲル状(ゼリー状のコロイド溶液)であ
るとホーン3と超音波を伝える物質5、超音波を伝える
物質5と毛髪Hの間に空気層が介在することがなくな
り、ホーン3と超音波を伝える物質5、超音波を伝える
物質5と毛髪Hの密着度が高まり、効率よく超音波を超
音波を伝える物質5を通して毛髪Hに伝え、カールをか
かりやすくしている。
【0038】図6は請求項6の実施の形態を示す。本実
施の形態においては、超音波を伝える物質5がチューブ
状あるものである。但し、本実施の形態の基本構成は上
記実施の形態と共通であり、共通する部分には同一の符
号を付して説明は省略する。ホーン3からの振動を超音
波を伝える物質5を通して毛髪Hに伝えるのであるが、
ホーン3と超音波を伝える物質5、超音波を伝える物質
5と毛髪Hの間に空気層が介在すると著しく超音波が減
衰し、せっかく振動子1で発生させた振動を効率よく毛
髪Hに伝えることができない。そこで超音波を伝える物
質5がチューブ状であると、ホーン3と超音波を伝える
物質5、超音波を伝える物質5と毛髪Hの間に空気層が
介在することがなくなり、ホーン3と超音波を伝える物
質5、超音波を伝える物質5と毛髪Hの密着度が高ま
り、効率よく超音波を伝える物質5を通して毛髪Hに伝
え、カールをかかりやすくしている。チューブ形状は、
ホーン3に密着させることができる形状であればよい。
【0039】図7及び図8は請求項7の実施の形態を示
す。本実施の形態においては、超音波を伝える物質5が
ホーン3の外側と内側から覆っているものである。但
し、本実施の形態の基本構成は上記実施の形態と共通で
あり、共通する部分には同一の符号を付して説明は省略
する。図示するように、ホーン3のスリット8間部はホ
ーン3の外側と内側部への振動を繰り返している。毛髪
Hを巻き付けた場合、超音波を伝える物質5を通して毛
髪Hに振動が伝わりカールがかかる。しかし毛髪Hが巻
かれていないとき振動させると、大きく振動した場合、
スリット8間部に過大な応力がかかる。ホーン3の外側
から超音波を伝える物質4を覆うことでスリット8間部
のホーン3の外側への振幅を無負荷時に割れない程度ま
で抑制する。これは超音波を伝える物質5が超音波を伝
達しつつ、その内部で超音波エネルギーを消費させる
(熱として)ことでその分のスリット8を振動させるエ
ネルギーを奪うからである。ホーン3のスリット8間部
のホーン3外側への振幅を抑制するためにホーン3外側
からホーン3を覆う超音波を伝える物質5の内径はホー
ン3外径に対し少し小さめの径とする。(ぶかぶかでは
振動ダンパにならない。)またスリット8間部のホーン
3の内側への振幅を抑制するためにホーン3内側に配置
する物質5aの外径はホーン3内径に対し少し大きめに
する(ホーン3の内側に押しつけるため)。
【0040】図8は超音波を伝える物質(外側用と内側
用)5が片面で連結片5bによって結合した形状で、ホ
ーン3先端部からホーン3にかぶせることができる形状
になっている。軸方向の振動は振動子1での振動が増幅
されて、ホーン3先端部では最大になる。ホーン3の過
振動の防止として、このようなキャップ形状のダンパを
用いることで、先端部での振動を上記物質5で抑制でき
る。
【0041】図9乃至図11は請求項8の実施の形態を
示す。本実施の形態においては、超音波を伝える上記物
質5の形状が毛髪Hを固定する構造であるものである。
但し、本実施の形態の基本構成は上記実施の形態と共通
であり、共通する部分には同一の符号を付して説明は省
略する。毛髪Hを巻いたとき、超音波振動により毛髪H
も振動し一定のところに留めることが困難となり、振動
を効率よく髪に伝えることができない。
【0042】そこで、本実施の形態においては、超音波
を伝える上記物質5の形状や材質を工夫して振動により
毛髪Hを動かないようにすることにより、超音波振動が
毛髪Hに充分に伝わりカールがかかりやくすしている。
【0043】図9は請求項9の実施の形態を示す。本実
施の形態においては、上記物質5の粘着性により、毛髪
Hと物質5との摩擦で固定する構造のものである。毛髪
Hを巻いたとき、超音波振動により毛髪Hも振動し一定
のところに留めることが困難となり、振動を効率よく髪
に伝えることができない。
【0044】そこで、本実施の形態においては、超音波
を伝える物質5を粘着性のある物質にすることにより、
摩擦により髪を動かないようにすることができ、超音波
振動が毛髪に充分に伝わりカールがかかりやくすしてい
る。
【0045】図10は請求項11の実施の形態を示す。
毛髪を巻いたとき、超音波振動により毛髪も振動し一定
のところに留めることが困難となり、振動を効率よく髪
に伝えることができない。
【0046】そこで、本実施の形態においては、超音波
を伝える物質5に溝9を付けることにより、毛髪を動か
ないようにすることにより、しっかりと超音波振動が髪
に伝わりカールがかかりやくすしている。
【0047】図11は請求項11の実施の形態を示す。
本実施の形態においては、超音波を伝える物質5にスタ
イリング目的に合わせた形状、構造(この図は単純なカ
ールを巻く場合)にしたものである。髪を巻いたとき、
超音波振動により毛髪も振動し一定のところに留めるこ
とが困難となり、スタイリング目的に合わせた形で毛髪
を巻いて固定することができない。
【0048】そこで、本実施の形態においては、超音波
を伝える物質5に突起10を付けることにより毛髪を動
かないようにすることで、しっかりと超音波振動が髪に
伝わりカールがかかりやくすしている。
【0049】図12は請求項12の実施の形態を示す。
本実施の形態においては、ホーン3の径が同じ場合、超
音波照射後のカール径はいつもおなじとなる。大きなカ
ールや小さなカールは回路部分において出力を調整すれ
ば可能だがそれを実現するためにコスト上がってしま
う。
【0050】そこで、本実施の形態においては、厚みが
異なる超音波を伝える物質5を付け替えることにより、
ホーン3の径と毛髪に伝達される超音波強度を変えるこ
とにより低コストで簡単に好みのカール径を実現でき
る。
【0051】また、図13は内部が中空で収縮性があ
り、超音波を伝達する物質5の内部の水の量を調節する
ことにより径を変えるようにして、上記の効果を交換な
しで実現するようにしたものである。具体的には、シリ
ンダー11内に封入した水をピストン12の動作で上記
物質5内に供給及び排出するようにしたものである。但
し、本実施の形態の基本構成は上記実施の形態と共通で
あり、共通する部分には同一の符号を付して説明は省略
する。
【0052】図14及び図15は請求項13の実施の形
態を示す。上述した請求項1〜3の実施の形態において
は、超音波を伝える物質5は図14のようにホーン3に
巻かれるように接触した構造になっており、超音波を伝
える物質5を介して毛髪Hにホーン3の振動振幅による
超音波を作用させ、ヘアースタイリングをおこなう。
【0053】この際、超音波を伝える物質5を介して毛
髪Hをホーン3に接触させていないか、接触していても
接触圧が小さい場合、自らの過剰な振動振幅によるホー
ン3破壊が発生する。
【0054】そこで、本実施の形態においては、破壊を
未然に防止するために、超音波を伝える物質5とホーン
3との接触圧を大きくする。一例として、ホーン3のス
リット8間部のホーン3外側への振幅を抑制するために
ホーン3外側からホーン3を覆う物質5の内径はホーン
3外径に対し少し小さめの径とする(ぶかぶかでは振動
ダンパにならない)。これにより、図15の矢印ハに示
すように超音波を伝える物質5からホーン3表面に圧力
がかかる構造になり、毛髪Hが接触していないか接触し
ていても接触圧が小さい場合においてもホーン3の必要
以上の振動振幅を抑制してホーン3の破壊を未然に防止
できる。但し、本実施の形態の基本構成は上記実施の形
態と共通であり、共通する部分には同一の符号を付して
説明は省略する。
【0055】図16は請求項14の実施の形態を示す。
上述した請求項1〜3においては、超音波を伝える物質
5はホーン3に巻かれるように接触した構造になってお
り、超音波を伝える物質5を介して毛髪Hにホーン3の
振動振幅による超音波を作用させ、ヘアースタイリング
をおこなう。
【0056】この際、本実施の形態においては、超音波
を伝える物質5をホーン3に対して着脱可能にすること
により、超音波を伝える物質5が劣化または破壊したと
きの対処、あるいはホーン3のメンテナンスをより可能
にする。但し、本実施の形態の基本構成は上記実施の形
態と共通であり、共通する部分には同一の符号を付して
説明は省略する。
【0057】図17及び図18は請求項15の実施の形
態を示す。本実施の形態においては、超音波を伝える物
質5内外にホーン3の状態を知るためのセンサ等の手段
を設けたものである。超音波ヘアースタイリング装置は
ホーン3からの超音波振動を超音波を伝える物質5を通
して毛髪Hに超音波振動を伝えてカールをかけるのであ
るが、同一時間かけた場合に、ホーン3に巻く髪束の量
によってカールのかかりかたに差が生じ、場合によって
は毛髪Hにカールをかけすぎて、毛に大きなダメージを
与えたり、焦げたりする場合もあり得る。
【0058】そこで、本実施の形態においては、使用時
に安心して使えるように、超音波を伝える物質5内にホ
ーン3の情報を伝えるセンサ−を内蔵し、状況に応じて
ホーン3の駆動回路を制御手段18にて制御し、常に安
全な状態で使用できる。但し、本実施の形態の基本構成
は上記実施の形態と共通であり、共通する部分には同一
の符号を付して説明は省略する。
【0059】図18(c)は請求項16の実施の形態を
示す。本実施の形態においては、超音波を伝える物質5
内外に圧電素子13を配置したものである。
【0060】超音波を伝える物質5を介して毛髪Hをホ
ーン3に接触させていないか、接触していても接触圧が
小さい場合、自らの過剰な振動振幅によるホーン3破壊
が発生する。
【0061】本実施の形態においては、破壊を未然に防
止するために、超音波を伝える物質5とホーン3との間
かまたは超音波を伝える物質5の内側または外側に圧電
素子13を内蔵する。これによって、毛髪Hが接触して
いないか接触していても接触圧が小さい場合、圧電素子
13によりホーン3の必要以上の振動振幅を抑制してホ
ーン3の破壊を未然防止する。
【0062】図18(d)は請求項17の実施の形態を
示す。本実施の形態においては、超音波を伝える物質5
内外にサーミスタ14を配置したものである。超音波を
伝える物質5は上述のように、ホーン3に巻かれるよう
に接触した構造になっており、超音波を伝える物質5を
介して毛髪Hにホーン3の振動振幅による超音波を作用
させ、ヘアースタイリングをおこなう。
【0063】この際、同一時間かけた場合にホーン3に
巻く髪束の量によってもカールのかかりかたに差が生
じ、場合によっては毛髪Hにカールをかけすぎて、毛に
大きなダメージを与えたり、焦げたりする場合もあり得
る。
【0064】そこで、本実施の形態においては、使用時
に安心して使えるように、超音波を伝える物質5内にサ
ーミスタ14を配置することで、ホーン3、超音波を伝
える物質5の温度状態が管理でき、温度に応じてホーン
3の駆動回路を制御することで、常に安全な状態で使用
できる。但し、本実施の形態の基本構成は上記実施の形
態と共通であり、共通する部分には同一の符号を付して
説明は省略する。
【0065】図19は請求項18の実施の形態を示す。超
音波を伝える物質5はホーン3に巻かれるように接触し
た構造になっており、超音波を伝える物質5を介して毛
髪Hにホーン3の振動振幅による超音波を作用させ、ヘ
アースタイリングをおこなう。
【0066】この際、本実施の形態においては、超音波
を伝える物質5の内または外にヒータ15を設けること
により、超音波が直接作用することによるヘアースタイ
リングのみならず、ヒータ15の熱によってもスタイリ
ングを促進もしくは維持することを可能にする。但し、
本実施の形態の基本構成は上記実施の形態と共通であ
り、共通する部分には同一の符号を付して説明は省略す
る。
【0067】図20は請求項19の実施の形態を示す。
上述のように、請求項1〜3においては、超音波を伝え
る物質5がホーン3に巻かれるように接触した構造にな
っており、超音波を伝える物質5介して毛髪Hにホーン
3の振動振幅による超音波を作用させ、ヘアースタイリ
ングをおこなう。
【0068】この際、超音波を伝える物質5を介して毛
髪Hをホーン3に接触させていないか、接触していても
接触圧が小さい場合、自らの過剰な振動振幅によるホー
ン3破壊が発生する。
【0069】そこで、本実施の形態においては、破壊を
未然に防止するために、超音波を伝える物質5とホーン
3表面との間に超音波を伝達しないか、または超音波を
比較的伝達しにくい物質16を満たし、超音波を伝える
物質5を介して毛髪Hをホーン3に接触させていない
か、接触していても接触圧が小さい場合には振動振幅を
抑制し、毛髪Hが必要以上に接触するときの圧力によ
り、超音波を伝える物質5とホーン3が接触またはそれ
に近い状態になることによって超音波を毛髪Hに作用さ
せる。これによりホーン3の破壊を未然防止する。但
し、本実施の形態の基本構成は上記実施の形態と共通で
あり、共通する部分には同一の符号を付して説明は省略
する。
【0070】
【発明の効果】請求項lの発明によれば、超音波振動を
発生させる振動子とその振動を増幅するホーンを備えて
ホーンに接触させた毛髪に超音波を作用させてヘアース
タイリングをおこなう超音波ヘアースタイリング装置で
あって、ホーンの表面に超音波を伝えるとともにホーン
に比べて弾性率の小さい物質を設けてあるから、ホーン
に比べて弾性率の小さい物質を介して超音波を毛髪に作
用させることで、超音波振動のむらを抑制して超音波を
毛髪に均一に伝達することができ、むらのない均一なカ
ール、つまり、均一なヘアースタイリングをおこなうこ
とができるという利点がある。
【0071】請求項2の発明によれば、ホーンを中空構
造にしてあるから、請求項1の効果に加えて、毛髪を巻
付ける部分のホーン断面積を小さくすることができ、超
音波を伝える物質を通してホーンからのより大きな振動
(超音波)を毛髪に伝えることができ、カールがかかり
やすく、結果として、低ワット、短時間化ができるとい
う利点がある。
【0072】請求項3の発明によれば、ホーンにスリッ
トなどの穴があけられているから、請求項2の効果に加
えて、振動子で発生した縦振動がスリット間の部分では
径方向の振動に変換され、上記縦振動に加えこの径方向
の振動が超音波を伝える弾性率の小さい物質を通して毛
髪に伝わり、カールをかかりやすい(低ワット、短時
間)という利点がある。また、スリット間部のような応
力がかかる部位においては、過振動によりホーンにクラ
ックが入りやすいが、超音波を伝える弾性率の小さい物
質が振動を抑制し、クラックが入るのを防止することが
できるという利点がある。
【0073】請求項4の発明によれば、超音波を伝える
弾性率の小さい上記物質が水分を含んでいるから、請求
項1〜3のいずれかの効果に加えて、ホーンと超音波を
伝える弾性率の小さい物質、超音波を伝える弾性率の小
さい物質と毛髪の間に空気層が介在することがなくな
り、ホーンと超音波を伝える弾性率の小さい物質、超音
波を伝える弾性率の小さい物質と毛髪の密着度を高める
ことができ、超音波を伝える弾性率の小さい物質を通し
て効率よく超音波を毛髪に伝えることができ、カールが
かかりやすく(低ワット、短時間)なるという利点があ
る。
【0074】請求項5の発明によれば、超音波を伝える
弾性率の小さい物質がゾル(溶質の微粒子がある程度大
きいコロイド溶液)またはゲル状(ゼリー状のコロイド
溶液)であるから、請求項1〜3のいずれかの効果に加
えて、ホーンと超音波を伝える弾性率の小さい物質、超
音波を伝える弾性率の小さい物質と毛髪の間に空気層が
介在することがなくなり、ホーンと超音波を伝える弾性
率の小さい物質、超音波を伝える弾性率の小さい物質と
毛髪の密着度が高まり、超音波を伝える弾性率の小さい
物質を通して効率よく超音波を毛髪に伝え、カールをか
かりやすく(低ワット、短時間)なるという利点があ
る。
【0075】請求項6の発明によれば、超音波を伝える
弾性率の小さい上記物質がチューブ状をしているから、
請求項1〜3のいずれかの効果に加えて、髪に超音波を
均一に当てることができ、かつ、チューブ状にすること
により、厚みの管理や着脱が容易となるという利点があ
る。
【0076】請求項7の発明によれば、超音波を伝える
弾性率の小さい上記物質がホーンの外側と内側の少なく
とも一方を覆っているから、請求項1〜3のいずれかの
効果に加えて、スリット間部のホーンの外側への振幅、
またはスリット間部のホーンの内側への振幅を最大に振
動しても割れない程度まで抑制することができる。また
形状をキャップ状にすることで、軸方向の振動も併せて
抑制できるという利点がある。
【0077】請求項8の発明によれば、超音波を伝える
弾性率の小さい物質の表面が毛髪をその場所に固定、維
持する機能を有するから、請求項1〜3のいずれかの効
果に加えて、固定維持された毛髪に効率よく超音波を当
てることができ、カールがかかりやすく(低ワット、短
時間)なるという利点がある。
【0078】請求項9の発明によれば、毛髪をその場所
に固定する機能を、超音波を伝える弾性率の小さい上記
物質の表面の摩擦を利用するから、請求項8の効果に加
えて、例えば粘着性のある上記物質により、ほかの付随
物を付けずに簡単に髪をホーンに固定することができる
という利点がある。
【0079】請求項10の発明によれば、毛髪をその場
所に固定する機能を、超音波を伝える弾性率の小さい上
記物質の表面に毛髪を導入、維持できる溝、その他の加
工を施してあるから、請求項8の効果に加えて、毛髪を
溝方向に巻くことができ、きれいなカールを付けやすく
なるという利点がある。
【0080】請求項11の発明によれば、超音波を伝え
る弾性率の小さい上記物質の形状、構造を、毛髪のスタ
イリング目的に併せて配置するから、請求項8の効果に
加えて、溝より自由度の高いスタイリングが可能とな
る。
【0081】請求項12の発明によれば、超音波を伝え
る弾性率の小さい上記物質の厚さを変化させて、毛髪へ
伝達される超音波の強度を変化させるから、請求項1〜
3のいずれかの効果に加えて、ホーン径と超音波の強度
がかわり、色々なカール径のカールをかけられるように
なる。
【0082】請求項13の発明によれば、超音波を伝え
る弾性率の小さい上記物質のホーンへの接触圧を大きく
して、毛髪が接触していない場合でもホーンの振動振幅
が必要以上に大きくならないようにしてあるから、請求
項1〜3のいずれかの効果に加えて、毛髪が接触してい
ないか接触していても接触圧が小さい場合においてもホ
ーンの必要以上の振動振幅を抑制してホーンの破壊を未
然に防止できるという利点がある。
【0083】請求項14の発明によれば、超音波を伝え
る弾性率の小さい上記物質をホーンに対し着脱可能とし
たから、請求項1〜3のいずれかの効果に加えて、上記
物質が劣化または破壊したときの対処、あるいはホーン
のメンテナンスをより可能にすることができるという利
点がある。
【0084】請求項15の発明によれば、超音波を伝え
る弾性率の小さい上記物質にホーンの状態を知るための
センサ等の手段を設けてあるから、請求項1〜3のいず
れかの効果に加えて、毛髪に大きなダメージを与えた
り、焦がせたりすることがなく、常に安全な状態での使
用を可能にするという利点がある。
【0085】請求項16の発明によれば、超音波を伝え
る弾性率の小さい上記物質に圧電素子を配してホーンの
必要以上の振動振幅を抑制すべく構成してあるから、請
求項15の効果に加えて、毛髪が接触していないか接触
していても接触圧が小さい場合、圧電素子によりホーン
の必要以上の振動振幅を抑制することができ、ホーンの
破壊を未然に防止することができるという利点がある。
【0086】請求項17の発明によれば、超音波を伝え
る弾性率の小さい上記物質に温度検出素子を配置して温
度検出素子の検出結果に基づいて規定温度以上にホーン
もしくは超音波を伝える弾性率の小さい物質が温度上昇
するとホーン振動を抑制すべく構成してあるから、請求
項15の効果に加えて、規定温度以上にホーンもしくは
超音波を伝える物質が温度上昇するとホーン振動を抑制
することができ、常に安全な状態での使用を可能にする
という利点がある。
【0087】請求項18の発明によれば、超音波を伝え
る弾性率の小さい上記物質にヒータを設けたから、請求
項1〜3のいずれかの効果に加えて、超音波が直接作用
することによるヘアースタイリングのみならず、ヒータ
の熱によってもスタイリングを促進もしくは維持するこ
とができるという利点がある。
【0088】請求項19の発明によれば、超音波を伝え
る弾性率の小さい上記物質とホーン表面の間に超音波を
比較的伝達しにくい物質で間隙を満たし、毛髪が接触す
るときの圧力により、超音波を伝える弾性率の小さい上
記物質とホーンが接触することで超音波を毛髪に作用さ
せるべく構成してあるから、請求項1〜3のいずれかの
効果に加えて、超音波を伝える弾性率の小さい物質によ
って毛髪をホーンに接触させていないか、接触していて
も接触圧が小さい場合には振動振幅を抑制し、毛髪が必
要以上に接触するときの圧力によって、超音波を伝える
弾性率の小さい物質とホーンが接触またはそれに近い状
態になることによって超音波を毛髪に作用させる。これ
により、誤ってホーンに指等が触ったりした程度では超
音波は伝達されず、人体に対しては安全である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項1の実施の形態を示し、(a)
(b)(c)は作用を示す概略側面図である。
【図2】同上の請求項2の実施の形態を示し、(a)は
作用を示す概略側面図、(b)は概略斜視図である。
【図3】同上の請求項3の実施の形態を示し、(a)は
概略側面図、(b)は概略斜視図である。
【図4】同上の請求項4の実施の形態を示す概略側面図
である。
【図5】同上の請求項5の実施の形態を示す概略側面図
である。
【図6】同上の請求項6の実施の形態を示し、(a)は
概略側面図、(b)は概略正面図、(c)は概略斜視図
である。
【図7】同上の請求項7の実施の形態を示し、(a)は
概略側面図、(b)は概略正面図、(c)(d)(e)
は概略斜視図である。
【図8】同上の実施の形態を示し、(a)は概略側面
図、(b)は概略斜視図、(c)は概略側面図である。
【図9】同上の請求項8の実施の形態を示し、(a)は
概略側面図、(b)は概略正面図である。
【図10】同上の請求項10の実施の形態を示し、
(a)は概略側面図、(b)は概略正面図である。
【図11】同上の請求項11の実施の形態を示し、
(a)は概略側面図、(b)は概略正面図である。
【図12】同上の請求項12の実施の形態を示し、
(a)は概略正面図、(b)は概略斜視図、(c)は概
略正面図、(d)は概略斜視図、(e)は概略正面図、
(f)は概略斜視図である。
【図13】同上の実施の形態の概略側断面図である。
【図14】同上の請求項13の実施の形態を示し、
(a)は概略側面図、(b)は概略斜視図である。
【図15】同上の実施の形態を示し、(a)(b)は作
用を示す説明図である。
【図16】同上の請求項14の実施の形態を示す作用を
示す概略側面図である。
【図17】同上の請求項15の実施の形態を示す概略側
面図である。
【図18】同上の実施の形態を示し、(a)は概略側面
図、(b)は概略正面図、(c)は請求項16の実施の
形態の概略拡大側断面図、(d)は請求項17の実施の
形態の概略拡大側断面図である。
【図19】同上の請求項18の実施の形態を示し、
(a)は概略側面図、(b)は概略正面図である。
【図20】同上の請求項19の実施の形態を示し、
(a)及び(b)は作用を示す概略側断面図である。
【符号の説明】
1 振動子 2 振動子駆動回路 3 ホーン 4 巻付け部 5 超音波を伝える物質
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安倍 秀明 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 武藤 元治 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 布村 真人 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 5D107 AA03 AA15 AA16 BB07 CC01 FF03 FF10

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波振動を発生させる振動子とその振
    動を増幅するホーンを備えてホーンに接触させた毛髪に
    超音波を作用させてヘアースタイリングをおこなう超音
    波ヘアースタイリング装置であって、ホーンの表面に超
    音波を伝えるとともにホーンに比べて弾性率の小さい物
    質を設けたことを特徴とする超音波ヘアースタイリング
    装置。
  2. 【請求項2】 ホーンが中空構造であることを特徴とす
    る請求項1記載の超音波ヘアースタイリング装置。
  3. 【請求項3】 ホーンにスリットなどの孔があけられて
    いることを特徴とする請求項2記載の超音波ヘアースタ
    イリング装置。
  4. 【請求項4】 超音波を伝える弾性率の小さい上記物質
    が水分を含んでいることを特徴とする請求項1〜3のい
    ずれかに記載の超音波ヘアースタイリング装置。
  5. 【請求項5】 超音波を伝える弾性率の小さい上記物質
    がゾル、またはゲル状であることを特徴とする請求項1
    〜3のいずれかに記載の超音波ヘアースタイリング装
    置。
  6. 【請求項6】 超音波を伝える弾性率の小さい上記物質
    がチューブ状をしていることを特徴する請求項1〜3の
    いずれかに記載の超音波ヘアースタイリング装置。
  7. 【請求項7】 超音波を伝える弾性率の小さい上記物質
    がホーンの外側と内側の少なくとも一方を覆っているこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の超音波
    ヘアースタイリング装置。
  8. 【請求項8】 超音波を伝える弾性率の小さい上記物質
    の表面が毛髪をその場所に固定、維持する機能を有する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の超音
    波ヘアースタイリング装置。
  9. 【請求項9】 毛髪をその場所に固定する機能を、超音
    波を伝える弾性率の小さい上記物質の表面の摩擦を利用
    することを特徴とする請求項8記載の超音波ヘアースタ
    イリング装置。
  10. 【請求項10】 毛髪をその場所に固定する機能を、超
    音波を伝える弾性率の小さい上記物質の表面に毛髪を導
    入、維持できる溝、その他の加工を施したことを特徴と
    する請求項8記載の超音波ヘアースタイリング装置。
  11. 【請求項11】 超音波を伝える弾性率の小さい上記物
    質の形状、構造を、毛髪のスタイリング目的に併せて配
    置することを特徴とする請求項8記載の超音波ヘアース
    タイリング装置。
  12. 【請求項12】 超音波を伝える弾性率の小さい上記物
    質の厚さを変化させて、毛髪へ伝達される超音波の強度
    を変化させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか
    に記載の超音波ヘアースタイリング装置。
  13. 【請求項13】 超音波を伝える弾性率の小さい上記物
    質のホーンへの接触圧を大きくして、毛髪が接触してい
    ない場合でもホーンの振動振幅が必要以上に大きくなら
    ないようにして成ることを特徴とする請求項1〜3のい
    ずれかに記載の超音波ヘアースタイリング装置。
  14. 【請求項14】 超音波を伝える弾性率の小さい上記物
    質をホーンに対し着脱可能としたことを特徴とする請求
    項1〜3のいずれかに記載の超音波ヘアースタイリング
    装置。
  15. 【請求項15】 超音波を伝える弾性率の小さい上記物
    質にホーンの状態を知るためのセンサ等の手段を設けて
    成ることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の
    超音波ヘアースタイリング装置。
  16. 【請求項16】 超音波を伝える弾性率の小さい上記物
    質に圧電素子を配して圧電素子の検出結果に基づいてホ
    ーンの必要以上の振動振幅を抑制すべく構成して成るこ
    とを特徴とする請求項15記載の超音波ヘアースタイリ
    ング装置。
  17. 【請求項17】 超音波を伝える弾性率の小さい上記物
    質内外に温度検出素子を配置して温度検出素子の検出結
    果に基づいて規定温度以上にホーンもしくは上記物質が
    温度上昇するとホーン振動を抑制すべく構成したことを
    特徴とする請求項15記載の超音波ヘアースタイリング
    装置。
  18. 【請求項18】 超音波を伝える弾性率の小さい上記物
    質にヒータを設けたことを特徴とする請求項1〜3のい
    ずれかに記載の超音波ヘアースタイリング装置。
  19. 【請求項19】 超音波を伝える弾性率の小さい上記物
    質とホーン表面の間に超音波を比較的伝達しにくい物質
    で間隙を満たし、毛髪が接触するときの圧力により、超
    音波を伝える弾性率の小さい上記物質とホーンが接触す
    ることで超音波を毛髪に作用させることを特徴とする請
    求項1〜3のいずれかに記載の超音波ヘアースタイリン
    グ装置。
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