JPH09256708A - ハンドルロック装置 - Google Patents

ハンドルロック装置

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JPH09256708A
JPH09256708A JP7055596A JP7055596A JPH09256708A JP H09256708 A JPH09256708 A JP H09256708A JP 7055596 A JP7055596 A JP 7055596A JP 7055596 A JP7055596 A JP 7055596A JP H09256708 A JPH09256708 A JP H09256708A
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JP
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cylinder
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crankshaft
crank
lock device
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Kenji Konno
健志 今野
Mutsumi Katayama
睦 片山
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 クランク軸30を、シリンダ部31とク
ランク部32との2部品から構成し、クランク軸30に
大きな力で押込まれたときにシリンダ部31とクランク
部32との回転方向の結合が解除可能で且つ解除後に再
度結合可能なブレーカ機構40を備えた。 【効果】 シリンダ部が軸方向にたたき込まれたときに
シリンダ部とクランク部との結合がブレーカ機構によっ
て解除され、シリンダ部を回しても回転はクランク部に
伝わらない。また、シリンダ部とクランク部とはブレー
カ機構によって再度結合することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はハンドルロック装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】ハンドルロック装置としては、特開平4
−260885号公報「車両のステアリングロツク装
置」が知られている。この技術は、同公報図1に示され
る通り、鍵穴22及びタンブラ−24を備えたシリンダ
20と、このシリンダ20と一体的に回動しロックバ−
52を出し入れするためのクランク部34を備えた作動
軸33とをハウジング12に収納し、これらシリンダ2
0と作動軸33との間に回転自在な回転子57を設け
て、シリンダ20にドリルで孔が開けられた場合に、ド
リルが回転子57に当って空転し、それ以上の切削作業
を不可能にするものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
では、鍵穴22にはさみやドライバーを挿入し、無理に
回したりシリンダ20の軸方向に大きな力で衝撃を加え
ると、ダンブラー24が破損し、シリンダ20と一体に
作動軸33が回動し、ロックバー52が移動してハンド
ルロックが解除する虞れがある。本発明の目的は、シリ
ンダを無理に回そうとしたり、シリンダ軸方向にたたき
込んでも、ロックを解除することが困難なハンドルロッ
ク装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の請求項1は、クランク軸を、シリンダ部とク
ランク部との2部品から構成し、クランク軸に大きな力
で押込まれたときにシリンダ部とクランク部との回転方
向の結合が解除可能で且つ解除後に再度結合可能なブレ
ーカ機構を備えた。
【0005】シリンダ部が軸方向にたたき込まれたとき
にシリンダ部とクランク部との結合がブレーカ機構によ
って解除され、シリンダ部を回しても回転はクランク部
に伝わらない。また、シリンダ部とクランク部とはブレ
ーカ機構によって再度結合することができる。
【0006】請求項2は、請求項1のシリンダ部に大き
な力で回されたときに破断するヒューズ溝を外周に備え
た。
【0007】シリンダ部が大きな力で回されたときにヒ
ューズ溝が破断し、クランク部を回動することができな
くなる。また、シリンダ部が軸方向にたたき込まれたと
きにシリンダ部とクランク部との結合がブレーカ機構に
よって解除され、シリンダ部を回しても回転はクランク
部に伝わらない。また、シリンダ部とクランク部とはブ
レーカ機構によって再度結合することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見る
ものとする。図1は本発明に係るハンドルロック装置を
備えた自動二輪車のフロント部分の斜視図であり、自動
二輪車1は、図示せぬフレームの前部に取付けたステア
リングヘッド2と、このステアリングヘッド2に図示せ
ぬハンドルポストを介して揺動可能に取付けたフロント
フォーク3と、このフロントフォーク3端部に取付けた
ホイール付きフロントタイヤ4と、このフロントタイヤ
4上部を覆うフロントフェンダ5と、フロントフォーク
3を一体的に揺動するハンドル6と、このハンドル6左
右に取付けたクラッチレバー7、フロントブレーキレバ
ー(不図示)並びにバックミラー11,11(右側は省
略)と、ハンドル6左右端に取付けたグリップ12,1
2とを備える。
【0009】そして、自動二輪車1は、ステアリングヘ
ッド2前部に取付けた、前から後に順に風防13、スピ
ードメータ14及びタコメータ15、ハンドルロック装
置16(図3参照)付きメインスイッチ17と、ステア
リングヘッド2後部のフレーム上部に取付けた燃料タン
ク18と、この燃料タンク18下方のフレームに取付け
たエンジン19と、このエンジン19前部から取出した
エキゾーストパイプ19aとを備える。
【0010】図2は本発明に係るハンドルロック装置付
きメインスイッチの平面図であり、メインスイッチ17
は、上面にキー孔23aと、キーの回動位置を示すOF
F、ON、PUSH及びLOCKの表示を有する。
【0011】キーがOFF位置にあるときは、エンジン
19(図1参照)は停止状態、ハンドル6(図1参照)
はアンロック状態にある。この位置でキーを差込むこと
ができる。キーをON位置にすると、エンジン19は始
動可能になる。ここで、スタータスイッチをオンにして
エンジン19を始動する。ハンドル6はもちろんアンロ
ック状態にある。
【0012】ハンドル6をロックする場合は、まず、図
1において、ハンドル6を左又は右一杯に切り、この状
態でメインスイッチ17のキーをOFF位置で押込み、
図2において、反時計回りにLOCK位置まで回す。こ
のLOCK位置でキーは下方からの付勢力で上方の元の
高さ位置に戻り、ハンドルロックが完了する。このLO
CK位置では、キーを引き抜くことができる。
【0013】図3は図2の3−3線断面図であり、キー
がLOCK位置にある状態を示す。メインスイッチ17
は、上部のハンドルロック装置16と、図示せぬ下部の
イグニッションスイッチ部とからなる。ハンドルロック
装置16は、車体に取付けた錠外筒21と、この錠外筒
21の中間部に上下動可能に収納したシリンダリング2
2と、錠外筒21上部に回動並びに上下動可能に収納し
たキーガイド23と、シリンダリング22の上部に配置
してキーガイド23を上方に付勢するコイルばね24
と、キーガイド23の下方のシリンダリング22に回動
並びに上下動可能に取付けたクランク軸30と、このク
ランク軸30によりロック又はアンロック状態となるロ
ックピン25とからなる。
【0014】錠外筒21は、内径部にスプライン穴部2
1aを有する。シリンダリング22は、スプライン軸で
あり、錠外筒21のスプライン穴部21aに上下動可能
に嵌合する。キーガイド23は、キーを挿入するための
キー孔23aを有する。
【0015】クランク軸30は、キーガイド23下部内
径部に上部を嵌合するシリンダ部31と、このシリンダ
部31と回転方向の結合・非結合可能なクランク部32
とからなる。
【0016】シリンダ部31は、キー挿入孔31aにキ
ーを挿入することにより引き込まれてシリンダリング2
2との上下動・回動の係合を解除するタンブラ31b…
(…は複数個を示す。以下同様。)と、タンブラ31b
上方の外周面に形成したヒューズ溝31cと、球形凹部
31e…と、球形凹部31eの上方に形成した周溝31
fと、各球形凹部31e…と周溝31fとをつなぐガイ
ド溝31g…と、工具挿入穴31hとを有する。
【0017】クランク部32は、シリンダ部31の球形
凹部31e…に入るクリックボール32a…と、シリン
ダ部31とでクリックボール32a…を把持するセット
スプリング32bと、このセットスプリング32b下部
に一体的に取付けロックピン24を出し入れするための
クランク32cと、シリンダ部31を上方に付勢するコ
イルばね32dとからなる。
【0018】図4は本発明に係るクランク軸の分解斜視
図であり、クランク軸30は、シリンダ部31と、クラ
ンク部32とからなり、クランク部32は、クリックボ
ール32a…と、セットスプリング32bと、クランク
32cと、コイルばね32dとからなる。ここで、ブレ
ーカ機構40を、図に示すシリンダ部31下部と、クリ
ックボール32a…と、コイルばね32dと、セットス
プリング32bとから構成する。
【0019】シリンダ部31は、下部外周面にクリック
ボール32a…が入る球形凹部31e…と、この球形凹
部31e…の上方に形成した周溝31fと、これら球形
凹部31e…及び周溝31fの間に形成したテーパ部3
1iに、球形凹部31e…と周溝31fとをつないでク
リックボール32aが当接するシリンダ部31が容易に
上下動するためのガイド溝31g…と、後述する工具挿
入穴31hとを有する。
【0020】セットスプリング32bは、底部32eを
有し上方を開口する円筒に複数の切欠きを設けて形成し
た起立部32f…を備え、この起立部32f…の内周面
にそれぞれ球形凹部32g…(2カ所は省略)を有す
る。この起立部32f…は径方向に弾性作用を有する。
クリックボール32aは、通常は、シリンダ部31の球
形凹部31e…とセットスプリング32bの球形凹部3
2g…とに保持され、且つセットスプリング32bの弾
性力によってシリンダ部31側に押圧されて、シリンダ
部31とクランク部32とを回動方向に結合する。
【0021】以上に述べたハンドルロック装置の作用を
次に説明する。図5(a),(b)は本発明に係るシリ
ンダ軸上部の作用を説明する斜視図であり、(a)はシ
リンダ部の回動前の状態、(b)はシリンダ部を無理廻
しした状態を示す。(a)において、ハンドル6(図1
参照)をロックした場合には、シリンダ部31からタン
ブラ31b…が突出し、シリンダリング22(図3参
照)と係合してクランク軸30の回動を阻止する。
【0022】(b)において、シリンダ部のキー挿入孔
31aにキー以外のはさみやドライバー等の異形物D
(図6参照)を挿入し、大きな力(トルク=T1)で無
理に廻した場合に、このトルクT1が最も低強度のヒュ
ーズ溝31cの破断トルクを越えると、ヒューズ溝31
c部分で破断する。
【0023】図6(a),(b)は本発明に係るクラン
ク軸の作用を説明する断面図であり、(a)はクランク
軸を押込む前の状態、(b)はクランク軸を異形物でた
たいて押し込んだ状態を示す。(a)において、シリン
ダ部31とクランク部32とはクリックボール32a…
によって結合し、この状態でキーガイド23のキー孔2
3aからキーをシリンダ部31のキー挿入孔31aに差
込んで、この図に示すLOCK位置から図2に示したO
FF位置に廻せば、クランク部32はシリンダ部31と
一体に回動し、クランク32cが図の左方に移動しロッ
クピン25が同様に左方に移動してハンドルロックが解
除する。
【0024】(b)において、キー孔23aからキー以
外のはさみやドライバー等の異形物Dを挿入し、大きな
力でたたき込んだ場合には、まず、キーガイド23が沈
み込み、キーガイド23がシリンダ部31に当接した
後、シリンダ部31及びシリンダリング22が沈み込
み、シリンダ部31は、セットスプリング32b内に押
込まれ、これに伴って、シリンダ部31とセットスプリ
ング32bの球形凹部32g…に保持されたクリックボ
ール32a…との当接部位は、球形凹部31e…からガ
イド溝31g…、周溝31fに移動する。即ち、シリン
ダ部31とクランク部32との結合が解除される。従っ
て、たたき込んだ後にシリンダ部31を廻しても、クラ
ンク部32は廻らずハンドルロックを解除することはで
きない。
【0025】図7(a),(b)は本発明に係るクラン
ク軸の再結合の作用を説明する側面図であり、(a)は
図6(b)に示したクランク軸が非結合の状態、(b)
はクランク軸が再結合した状態を示す。(a)におい
て、ハンドルロック装置16は、錠外筒21の側面にク
ランク軸30の再結合のための工具挿入窓21bを有す
る。クランク軸30が非結合の状態では、工具挿入窓2
1bの下部にシリンダ部31に開けた工具挿入穴31h
が臨める。
【0026】(b)において、(a)の状態からクラン
ク軸30を結合状態にするには、工具挿入窓21bから
図示せぬ専用工具を工具挿入穴31hに挿入し、上方に
シリンダ部31を固定されるまで持ち上げる。これで、
クリックボール32a…の当接位置がシリンダ部31の
周溝31f、ガイド溝31g…と移行して最後に球形凹
部31e…に収まり、図6(a)に示したようにクラン
ク軸30のシリンダ部31とクランク部32は再結合す
る。
【0027】尚、本発明のハンドルロック装置は、実施
例の自動二輪車に限るものではなく、自動三・四輪車、
電動車、作業車等に採用できる。
【0028】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1のハンドルロック装置は、クランク軸
を、シリンダ部とクランク部との2部品から構成し、ク
ランク軸に大きな力で押込まれたときにシリンダ部とク
ランク部との回転方向の結合が解除可能で且つ解除後に
再度結合可能なブレーカ機構を備えたので、シリンダ部
が軸方向にたたき込まれたときにシリンダ部とクランク
部との結合がブレーカ機構によって解除され、シリンダ
部を回しても回転はクランク部に伝わらない。また、シ
リンダ部とクランク部とはブレーカ機構によって再度結
合することができる。
【0029】請求項2のハンドルロック装置は、シリン
ダ部に大きな力で回されたときに破断するヒューズ溝を
外周に備えたので、シリンダ部が大きな力で回されたと
きにヒューズ溝が破断し、クランク部を回動することが
できなくなる。また、シリンダ部が軸方向にたたき込ま
れたときにシリンダ部とクランク部との結合がブレーカ
機構によって解除され、シリンダ部を回しても回転はク
ランク部に伝わらない。また、シリンダ部とクランク部
とはブレーカ機構によって再度結合することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るハンドルロック装置を備えた自動
二輪車のフロント部分の斜視図
【図2】本発明に係るハンドルロック装置付きメインス
イッチの平面図
【図3】図2の3−3線断面図
【図4】本発明に係るクランク軸の分解斜視図
【図5】本発明に係るシリンダ軸上部の作用を説明する
斜視図
【図6】本発明に係るクランク軸の作用を説明する断面
【図7】本発明に係るクランク軸の再結合を説明する側
面図
【符号の説明】
1…自動二輪車、16…ハンドルロック装置、21…錠
外筒、25…ロックピン、30…クランク軸、31…シ
リンダ部、31a…キー挿入孔、31b…タンブラ、3
1c…ヒューズ溝、32…クランク部、40…ブレーカ
機構。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体に取付けられる錠外筒に、ロックピ
    ンを出し入れするためのクランク軸を収納し、クランク
    軸にタンブラを備え、クランク軸の端面にキー挿入孔を
    備え、キーをキー挿入孔に挿入することによりタンブラ
    をアンロック状態にしてクランク軸の回動を可能にする
    形式のハンドルロック装置において、前記クランク軸
    は、シリンダ部とクランク部との2部品からなり、クラ
    ンク軸は大きな力で押込まれたときにシリンダ部とクラ
    ンク部との回転方向の結合が解除可能で且つ解除後に再
    度結合可能なブレーカ機構を備えたことを特徴とするハ
    ンドルロック装置。
  2. 【請求項2】 前記シリンダ部は大きな力で回されたと
    きに破断するヒューズ溝を外周に備えたことを特徴とす
    る請求項1記載のハンドルロック装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009286193A (ja) * 2008-05-27 2009-12-10 Miyata Ind Co Ltd 自転車用ヘッドロック装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009286193A (ja) * 2008-05-27 2009-12-10 Miyata Ind Co Ltd 自転車用ヘッドロック装置

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