JP2605754Y2 - 自動2輪車のステアリングロック装置 - Google Patents

自動2輪車のステアリングロック装置

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JP2605754Y2
JP2605754Y2 JP2262090U JP2262090U JP2605754Y2 JP 2605754 Y2 JP2605754 Y2 JP 2605754Y2 JP 2262090 U JP2262090 U JP 2262090U JP 2262090 U JP2262090 U JP 2262090U JP 2605754 Y2 JP2605754 Y2 JP 2605754Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 (産業上の利用分野) この考案は、シリンダ錠をキー操作することで開閉さ
れる自動2輪車のステアリングロック装置に関する。
(従来の技術) 自動2輪車では、駐車時に前輪を操舵不能に固定して
置くステアリングロック装置が設けられている。例え
ば、第6図に示すスクータには、ハンドルaの下など操
作しやすい位置に、ステアリング軸に沿ってステアリン
グロック用のシリンダ錠bが設置される。
ステアリングロック装置は、第7図,第8図に示すよ
うに、シリンダ錠bのロータcの回動により、カムdが
ステアリング軸eと直角に配置されたロックピンfを進
退させ、その先端がステアリング軸eに設けたロック溝
gと係脱して、施錠,解錠が選択される。
ロータcは、ハウジングhにタンブラ装置iによって
回動不能に装備され、キーjを挿入することによりタン
ブラ装置iの係合が解かれて、そのキーjの回動操作に
より回動する。ハウジングhにはスイッチハウジングk
が連設され、ロータcは同時にスイッチ部を駆動する。
すなわち、上記キーjはエンジンキーといわれるもの
で、キー操作によってエンジンの点火回路を開閉する。
そしてステアリングロック装置はエンジンを切った状態
の時に作用するように設定されている。
ところが、このような構造のものでは、ロータcのキ
ー穴挿入部mにマイナスドライバを突っ込んで、強い力
で回わすことにより、タンブラ装置iが破壊されてロー
タcが簡単に回動し、ステアリングロック装置およびエ
ンジンキーとしての機能が失われる弱点がある。
こうした不法な解錠を防ぐため、従来においてさまざ
まな方法が試みられているが、一長一短があって充分で
ないのが現状である。
例えば、キー穴部が別体でシェアピンなどにより組み
立てられたロータ、またはキー穴部の剛性が脆弱に設定
されたロータを用い、強い力で回わせばキー穴部のみが
回動し、または破壊して、ロータそのものは回動できな
いようにしたものがある。しかし、製造コストが高くな
るし、一旦は不法解錠が防止されても、その後でロータ
組み立て体およびロータそのものに補修,交換が必要と
なる。
その他、マイナスドライバが挿入できない形状のキー
穴にしたものがあるが、特殊なキーを要し、コスト高と
なる、などの問題がある。
(考案が解決しようとする課題) この考案は、このような問題に対してなされたもの
で、従来と同じキーが使用できると共に、コストアップ
することなく、マイナスドライバなどを用いたシリンダ
錠ロータの強引な回動を防止できる自動2輪車のステア
リングロック装置を提供することを目的とする。
〔考案の構成〕
(課題を解決するための手段) 上記の課題を解決するため、この考案の自動2輪車の
ステアリングロック装置は、請求項1に記載したよう
に、1つのキー穴からのキー操作によりシリンダ状のロ
ータを正逆回動させることによってステアリングロック
の解錠、施錠およびエンジン点火回路の開閉を選択的に
行なう自動2輪車のステアリングロック装置において、
前記ロータに形成されたキー穴の挿入口部の、その少な
くとも一方の側壁の長さ方向半分に、ロータを幅方向に
後退させて拡開部を形成し、上記挿入口部の先端側から
ロータ軸を中心として拡開部の底面に亘って、ロータの
正回転方向上方へ傾斜するヘリカル状の湾曲斜面を形成
した構成になるものである。
(作用) このようになっているので、ロータへのキー挿脱には
何ら支障がなく、自動2輪車を盗む目的で、マイナスド
ライバを差し込んで強引にロータを回わそうとしても、
マイナスドライバ先端がヘリカル状の斜面により滑って
回わしにくく、タンブラ装置を破壊する程の力を加えら
れない。
よって、この種の方法による盗難が防止でき、また、
その行為があっても、装置が破損されないので、補修の
必要なく引き続き自動2輪車のステアリングロック装置
として使用できる。
(実施例) 以下この考案の実施例を示す図について説明する。
第1図は、シリンダ錠に用いられるロータの頂面を示
し、第2図,第3図,第4図は第1図のA−A,B−B,C−
C矢視によるロータの断面図、第5図はステアリングロ
ック装置の縦断面図である。
ステアリングロック装置は、第5図に示すように、シ
リンダ錠のロータ1を正逆回動させることによってロッ
クピン2が進退し、その先端がステアリング軸に設けた
ロック溝と係脱して、解錠,施錠が選択される。
すなわち、ロータ1はハウジング3に回動自在に収め
られて、タンブラ装置4により一定位置に回動不能に係
止され、中心部を貫通するキー穴5に所定のキーを差し
込むことにより、タンブラ装置4の係合が解けて、その
キーの回動操作により回動される。ロータ1の回動によ
り、一体に回動するカム6が、ステアリング軸と直角に
配置されたロックピン2を進退させる。正回転(矢印)
で解錠し、逆回転で施錠される。7はその逆回転時のス
トッパである。
ハウジング3にはスイッチハウジング8が連設され、
ロータ1は同時にスイッチ部9を駆動し、エンジンの点
火回路などを開閉する。
次に、キー穴5の挿入口部10は、少し膨大してキーを
差し込みやすくなっている。さらに挿入口部10の一方の
側壁10aにガイド11が形成される。
そして、挿入口部10の反対側の側壁10bには、ロータ
1を正回転させる(矢印)時にキーが押す方向になる半
分に、その正回転方向の上方へ傾斜するヘリカル状の斜
面12が形成されている。
挿入口部10は、第1図乃至第4図に示すように、他方
の側壁10bの上半分(挿入口部10の長さ方向半分)が、
挿入口部10を幅を広げるように後退して拡開部13が形成
され、この拡開部13により挿入口部10の入り口側に段部
が形成される。そして、上記拡開部13は、挿入口部の段
部の片側半分、具体的にはロータ1の正回転時にキーが
押圧する方向になる半分を、ヘリカル状に削り取り、ロ
ータ軸を中心としてロータ1の正回転上方に延びるヘリ
カル状の湾曲斜面12が形成される。ヘリカル状の斜面12
は挿入口部10の先端側側壁10bの片側半分から拡開部13
の底面に向かってヘリカル状に延びる湾曲面に形成され
る。
この斜面の存在により、マイナスドライバまたは類似
のものを挿入口部10に差し込んで正回転させようとして
も、滑りが発生してロータ1を回わしにくい。従って、
タンブラ装置4を破壊させるほどの力で強引にロータ1
を回動することによって、ステアリングロック装置を解
錠して自動2輪車を盗ろうとする行為が有効に防止でき
る。
斜面は、ロータ軸を中心にして対称に、側壁10a側に
も形成すれば、さらに効果的である。
この自動2輪車のステアリングロック装置は、イグニ
ッション(エンジン点火回路の開閉)とステアリングロ
ックとを1つのキーのキー操作により行なうことができ
るので、ステアリングロックのみを単独で行なうものよ
り、キーの使用頻度が高く、キー自身の耐久性、耐盗難
防止の必要性がより求められる。このステアリングロッ
ク装置においては、シリンダ状のロータ1のキー穴挿入
部に形成されたヘリカル状の斜面がタンブラ部まで届い
ておらず、ロータ1自身の強度が充分に確保され、破損
しにくい一方、ヘリカル状の斜面を形成しても、キーは
キー穴5に充分な長さ係合することができ、キー回転力
がロータ1に伝わり易く、ロータ1をスムーズに回動さ
せることができる。
正当な解錠のためのキーは、タンブラ装置4まで深く
挿入するので、斜面12の存在は障害にならない。また斜
面の形成は、鋳造時に一体成型できるのでコストアップ
にならないし、不正行為に会ってもロータが破損されな
いので、部品の補修,交換なく引き続きステアリングロ
ック装置として機能する効果がある。
なお、ステアリングロック装置に限らず、シリンダ錠
を用いたイグニッションスイッチやシートロック装置に
も応用できる。
〔考案の効果〕
以上の通り、この考案に係わる自動2輪車のステアリ
ングロック装置は、1つのキー穴からのキー操作により
シリンダ状のロータを正逆回動させることによってステ
アリングロックの解錠、施錠およびエンジン点火回路の
開閉を選択的に行なう自動2輪車のステアリングロック
装置において、前記ロータに形成されたキー穴の挿入口
部の、その少なくとも一方の側壁の長さ方向半分に、ロ
ータを幅方向に後退させて拡開部を形成し、上記挿入口
部の先端側からロータ軸を中心として拡開部の底面に亘
って、ロータの正回転方向上方へ傾斜するヘリカル状の
湾曲斜面を形成したので、1つのキーでステアリングロ
ックおよびイグニッションを行なうことができ、使用頻
度が高い。ヘリカル状の斜面をキー穴の挿入口部に形成
したので、タンブラ部まで届いておらず、ロータ自身の
機械的・物理的強度が確保され、破損しにくい一方、キ
ーとキー穴との係合長さを充分に確保でき、ロータにキ
ー回転力をスムーズに伝達することができ、さらに、マ
イナスドライバー等の不正解錠手段をキー穴に挿入し、
ロータを強制的に回動しようとしても、不正解錠手段の
先端が拡開部のヘリカル状の斜面により滑り、不正解錠
手段によるロータの回動を防止でき、ロータの回転方向
への強制的な回動によるタンブラ装置の破壊を防止で
き、不正解錠を防止することができ、さらにまた、ヘリ
カル状斜面は鋳造時の一体成型で成形でき、コストアッ
プを防止することができる一方、ロータの破損がないの
で、部品の補修、交換を伴わずに、マイナスドライバを
用いた自動2輪車の盗難を未然にかつ有効的に防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例になる自動2輪車のステアリ
ングロック装置に用いられるシリンダ錠ロータの平面
図、第2図は第1図ロータのA−A矢視の縦断側面図、
第3図は第1図ロータのB−B矢視の縦断側面図、第4
図は第1図ロータのC−C矢視の縦断側面図、第5図は
ステアリングロック装置の縦断側面図、第6図はステア
リングロック装置を備えた自動2輪車の側面図、第7図
は第6図のステアリングロック装置の斜視図、第8図は
同じく要部の分解斜視図である。 1…ロータ、2…ロックピン、3…ハウジング、4…タ
ンブラ装置、5…キー穴、6…カム、8…スイッチハウ
ジング、10…キー穴挿入口部、10a,10b…側壁、12…斜
面、13拡開部。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】1つのキー穴からのキー操作によりシリン
    ダ状のロータを正逆回動させることによってステアリン
    グロックの解錠、施錠およびエンジン点火回路の開閉を
    選択的に行なう自動2輪車のステアリングロック装置に
    おいて、前記ロータに形成されたキー穴の挿入口部の、
    その少なくとも一方の側壁の長さ方向半分に、ロータを
    幅方向に後退させて拡開部を形成し、上記挿入口部の先
    端側からロータ軸を中心として拡開部の底面に亘って、
    ロータの正回転方向上方へ傾斜するヘリカル状の湾曲斜
    面を形成したことを特徴とする自動2輪車のステアリン
    グロック装置。
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JPS59224779A (ja) * 1983-06-02 1984-12-17 日産自動車株式会社 キ−シリンダ
JPS6452886U (ja) * 1987-09-30 1989-03-31

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