JP2969710B2 - 自動二輪車のハンドルロック装置 - Google Patents

自動二輪車のハンドルロック装置

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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) この発明は、ハンドルをロックして自動二輪車の盗難
を防止する自動二輪車のハンドルロック装置に関する。
(従来の技術) 従来のハンドルロック装置は、メインスイッチを兼ね
たハンドルロック本体を取付ブラケット等を介してヘッ
ドパイプに取り付け、ハンドルロック本体に差し込まれ
たエンジンキーを所定位置(LOCK位置)へ回転操作し
て、ロックピンをヘッドパイプおよびステアリングシャ
フトの穴へ係合させることにより、ハンドルをロックし
ている。
このようなハンドルロック装置では、取付ブラケット
を含めた取付部をカバー等で覆ってハンドルロック本体
を取り外すことができないようにしたり、ロックピンを
カバー等で覆ってこのロックピンが鉄のこぎり等によっ
て切断されないようにしたりして、他人によるハンドル
ロックの解除を防止している。
また、従来のハンドルロック装置では、エンジンキー
を挿入するキー穴にタンブラが設置され、適正なエンジ
ンキーがキー穴に挿入されたときのみロックピンが突出
入されて、ハンドルロックおよびロック解除がなされる
よう構成されている。
(発明が解決しようとする課題) ところが、上述のようにタンブラが設置されたハンド
ルロック装置では、他人がキー穴にマイナスドライバ等
を挿入し、プライヤを用いてタンブラを破壊するトルク
以上のトルクでマイナスドライバを強制的に回転させる
と、ロックピンが収納してロックが解除されてしまい、
自動二輪車が盗難されるおそれがある。
この発明は、上述した事情を考慮してなされたもので
あり、他人によるハンドルロックの解除を防止して自動
二輪車の盗難を回避することができる自動二輪車のハン
ドルロック装置を提供することを目的とする。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) この発明に係る自動二輪車のハンドルロック装置は、
上述した課題を解決するために、タンブラが設置された
キー穴へエンジンキーを挿入し、このエンジンキーの回
転操作によってロックピンを車両の略上下方向へ突出入
可能とするハンドルロック本体と、車体フレームに固体
され、上記ハンドルロック本体を上記エンジンキーの回
転方向と同方向へ回転可能に収容するハンドルロックハ
ウジングと、上記ハンドルロック本体からハンドルロッ
クハウジングを貫通して外部へ延びるワイヤハーネス
と、上記ロックピンを係合可能とする係合部が形成され
たフロントフォークアッセンブリのアンダブラケット
と、上記ハンドルロック本体およびハンドルロックハウ
ジング間に介装されて、これらのハンドルロック本体お
よびハンドルロックハウジングの相対回転を規制するト
ルクリミッタとを有し、上記トルクリミッタは、上記タ
ンブラの破壊トルクより若干小さなトルクの作用によっ
て上記ハンドルロック本体およびハンドルロックハウジ
ングの相対回転を許容するよう構成される一方、前記ワ
イヤハーネスを係脱可能に連結するカプラをハンドルロ
ックハウジング内に設けたものである。
(作用) この発明に係る自動二輪車のハンドルロック装置によ
れば、ハンドルロック本体のロックピンがフロントフォ
ークのアンダブラケットの係合部に係合してハンドルが
ロックされるので、フロントフォークをヘッドパイプか
ら取り外さない限りハンドルロックを解除できない。こ
のフロントフォークの取外しは非常に困難であるため、
自動二輪車の盗難を防止できる。
さらに、ハンドルロック本体のキー穴へ適正なエンジ
ンキーを差し込んで回転したときには、トルクリミッタ
に作用するトルクがタンブラ破壊トルクより著しく小さ
いので、トルクリミッタはハンドルロック本体とハンド
ルロックハウジングとの相対回転を規制している。この
ため、適正なエンジンキーの回転操作によってロックピ
ンを収納することができ、ハンドルロックを解除でき
る。
これに対し、不適正なエンジンキーやマイナスドライ
バ等をキー穴に差し込み、プライヤ等を用いてこれらの
マイナスドライバ等を他人が強制的に解除すると、トル
クリミッタに作用するトルクがタンブラ破壊トルクに至
る前に時点で、トルクリミッタによるハンドルロック本
体とハンドルロックハウジングとの規制が解除される。
この結果、ハンドルロック本体がハンドルロックハウジ
ングに対し相対回転し、そのためロックピンの収納がな
されず、ロックピンはアンダブラケットの係合部に係合
した状態を保持する。故に、他人によるハンドルロック
の解除を防止でき、自動二輪車の盗難を回避できる。
(実施例) 以下、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図はこの発明に係る自動二輪車のハンドルロック
装置の一実施例を示す第3図のI−I線に沿う断面図、
第2図は第1図のハンドルロック装置が適用された自動
二輪車(スクータ)を示す全体側面図である。
第2図に示すように、スクータは、前輪1を操作する
ハンドル2とシート3との間を、U字形状に深く湾曲し
た形状を有する。シート3はボックス形状の後部フレー
ム4上に覆設され、この後部フレーム4の前下端部はダ
ウンチューブ5の後端部に固着される。このダウンチュ
ーブ5は前記U字形の湾曲形状を有し、その前端にヘッ
ドパイプ7が固着される。
ヘッドパイプ7には、ハンドル2を固定したフロント
フォークアッセンブリ8が取り付けられる。このフロン
トフォークアッセンブリ8は、左右2本のフロントフォ
ーク9がアンダブラケット10に固定され、このアンダブ
ラケット10にステアリングシャフト11が立設されたもの
であり、ステアリングシャフト11の上端にハンドル2が
固定される。フロントフォークアッセンブリ8はステア
リングシャフト11がヘッドパイプ7に貫通されて、車体
左右方向に回転可能に設けられる。
また、後輪12は、図示しないエンジンユニットと一体
的に設けられており、このエンジンユニットが緩衝ユニ
ット(図示せず)により後部フレーム4に支持されて、
緩衝懸架される。なお、第2図中、符号13はレッグシー
ルド、符号14はボデーカバーをそれぞれ示す。
この自動二輪車はヘッドパイプ7の近傍でダウンチュ
ーブ5にハンドルロック装置15が取り付けられる。この
ハンドルロック装置15は、第1図および第3図に示すよ
うに、ハンドルロック本体16をハンドルロックハウジン
グ17内に収容したものであり、このハンドルロックハウ
ジング17がダウンチューブ5に溶接等によって固着され
る。
ハンドルロック本体16は、シリンダボディ18内にキー
ロータ19およびカムロータ20がロータ軸廻りに回転自在
にそれぞれ配置され、これらのロータ19,20が連結シャ
フト21により連結されて構成される。キーロータ19に
は、図示しないエンジンキーを挿入可能とするキー穴22
が形成されると共に、タンブラ23Aが設置される。ま
た、カムロータ20は、シリンダボデー18の下端部にビス
18Aにより固定されたシリンダボデー底板18Bによって支
持される。
この自動二輪車のハンドルロック装置15は、ハンドル
ロック本体16のキーロータ19がハンドルロックハウジン
グ17に埋没した状態で収容され、ハンドルロック本体16
が外部に露出されていないので、キーロータ19をハンマ
等で叩いて破損することを防止できる。このため、ハン
ドルロック装置15の破壊を防止でき、自動二輪車の盗難
を回避できる。
このカムロータ20にはロックピン23を嵌入する内孔24
が形成され、この内孔24の内周面からカムロータ外周面
へ貫通状態でカム溝25が刻設される。ロックピン23には
カムガイドピン26が固定され、このカムガイドピン26が
カム溝25に常時嵌入される。また、このカムガイドピン
26の両端は、シリンダボデー18に軸方向に延びるように
刻設されたガイド溝25Aに嵌入される。
したがって、適正なエンジンキーをキー穴22に挿入し
て、回転操作することにより、キーロータ19が回転し、
この回転は連結シャフト21を介してカムロータ20へ伝達
される。カムロータ20が回転すると、カム溝25が移動す
るので、ガイドピン26がこのカム溝25内を相対的に移動
し、同時にガイド溝25Aに沿って移動する間に、ロック
ピン23がヘッドパイプ7の軸心と平行な方向、つまり車
両の略上下方向に突出入する。第1図中、ロックピン23
の二転鎖線位置が、ロックピン23の突出位置を示す。
突出状態にあるロックピン23は、フロントフォークア
ッセンブリ8のアンダブラケット10における係合部27に
嵌合される。この係合部27は、アンダブラケット10にお
いて車両の後方へ膨出して設けられ(第3図参照)、こ
の膨出部にロックピン23を嵌合する係合凹部28が形成さ
れる。また、係合部27の上面には、補強プレート29が固
着され、この補強プレート29に貫通孔30が、係合凹部28
に対応して形成される。ロックピン23が貫通孔30を貫通
し係合凹部28に嵌合することにより、アンダブラケット
10の水平方向の回転、つまりフロントフォークアッセン
ブリ8のステアリングシャフト11の軸廻りの回転が防止
されて、ハンドル2がロックされる。
自動二輪車のハンドルロックハウジング17は、ハウジ
ングホルダ31、ハウジング底部32およびハウジングキャ
ップ33を備えて構成され、ハウジングキャップ33はハウ
ジング底部32から上方へ向って延びる締付ボルト34によ
り固定される。この締付ボルト34の頭部は、ハウジング
底部32に埋込状態に配置され、ハンドルロック時アンダ
ブラケット10の係合部27および補強プレート29によって
下方から覆われる。また、ハウジングキャップ33は、ハ
ンドルロック本体16のキーロータ19を埋没するようにし
て、ハウジングホルダ31の上部に取り付けられる。
ハンドルロック本体16は、ハンドルロックハウジング
17内に回転可能に収容され、その回転方向はキー穴22に
差し込まれたエンジンキーの回転方向と同一方向であ
る。ハンドルロック本体16のシリンダボデー底板18Bと
ハンドルロックハウジング17のハウジング底部32との間
に、トルクリミッタとしてのシャーピン35が介装され
る。このシャーピン35は、ハンドルロック本体16のキー
ロータ19におけるキー穴22にエンジンキーが挿入されて
キーロータ19が回転されたとき、タンブラ23Aを介しシ
リンダボデー18が回転しようとするのを規制するもので
ある。そして、このシャーピン35は、キーロータ19から
シリンダボデー18を介してシャーピン35へ作用するトル
クが、タンブラ23への破壊トルクより若干小さなトルク
以上になった時点で剪断される強度に構成される。
また、第4図に示すように、ハンドルロック本体16か
らハンドルロックハウジング17のハウジングホルダ31を
貫通し外部へ延びるワイヤハーネス36に、カプラ37が配
置される。このカプラ37は、カプラ凹部37Aにカプラ凸
部37Bが嵌入されたものであり、またワイヤハーネス36
はハーネス固定部38によって、ハンドルロックハウジン
グ17のハウジングホルダ31に固定される。前記シャーピ
ン35が剪断されて、ハンドルロック本体16がハンドルロ
ックハウジング17に対し回転したときに、カプラ凸部37
Bがカプラ凹部37Aから外れて、警報ブザーが鳴ったり、
エンジンが始動できないように構成される。すなわち、
ワイヤハーネス36は途中にカプラ37が設けられる一方、
ハンドルロックハウジング17を貫通して外部に延び、警
報装置もしくはエンジンに連結される。
自動二輪車のハンドルロック装置によれば、ハンドル
ロック本体16のキー穴22へ適正なエンジンキーを差し込
んで回転させたとき、シャーピン35に作用するトルクが
タンブラ破壊トルクより著しく小さいので、シャーピン
35はハンドルロック本体16とハンドルロックハウジング
17との相対移動を規制している。したがって、ハンドル
ロック本体16のシリンダボデー18が回転せず、エンジン
キーの回転操作によりロックピン23が突出入可能となっ
て、ハンドルロックおよびロック解除が可能となる。
一方、他人がキーロータ19のキー穴22へマイナスドラ
イバや不適正なエンジンキーを差し込み、プライヤ等を
用いてこれらのマイナスドライバ等を回転したときに
は、タンブラ23Aが破壊する前にシャーピン35が剪断
し、ハンドルロック本体16がハンドルロックハウジング
17に対し回転してしまう。このとき、キーロータ19、連
結シャフト21およびカムロータ20はタンブラ23Aを介し
てシリンダボデー18と一体に回転してしまい、ロックピ
ン23もカムガイドピン26を介し、シリンダボデー18と一
体に回転する。この結果、ロックピン23の収納がなされ
ず、ロックピン23はアンダブラケット10の係合部27にお
ける凹部28、および補強プレート29の貫通孔30に嵌合し
た状態を保持する。故に、他人によるハンドルロックの
解除を防止でき、スクータの盗難を回避できる。
また、シャーピン35が剪断してハンドルロック本体16
がハンドルロックハウジング17に対し回転したときに
は、ハンドルロック本体16が正回転してカプラ37が第4
図の実線に示す位置にあっても、またハンドルロック本
体16が逆回転してカプラ37が第4図の二点鎖線で示す位
置にきても、このカプラ37のカプラ凹部37Aおよびカプ
ラ凸部37Bの係合が外れるので、警報ブザーが鳴った
り、エンジンの始動が不可能になって、スクータの盗難
防止に寄与できる。
ハンドルロック本体16の上部にあるキーロータ19が、
ハンドルロックハウジング17のハウジングキャップ33内
に埋設状態にあり、外部に露出されていないので、この
キーロータ19がハンマ等で直接叩かれて破壊されること
を防止でき、ハンドルロックの解除を防止して、スクー
タの盗難を回避できる。また、ハンドルキャップ33がハ
ンマ等で叩かれてハウジング底部32がハウジングホルダ
31から抜けたり、ハウジングキャップ33がハウジングホ
ルダ31内へめり込んでしまっても、ロックピン23と補強
プレート29および係合部27との係合は解除されないの
で、ハンドルロックの解除を防止できる。
また、ハンドルロック本体16のロックピン23がフロン
トフォークアッセンブリ8のアンダブラケット10の係合
部27および補強プレート29に係合してハンドルがロック
されるので、フロントフォークアッセンブリ8をヘッド
パイプ5から取り外さない限り、ハンドルロックを解除
できない。このフロントフォークアッセンブリ8の取外
しは非常に困難であるので、スクータの盗難を防止でき
る。
さらに、ロックピン23はキーロータ19の直下に位置す
るので、第3図に示すようにステアリングシャフト11の
中心から距離Rの位置にある。従来のハンドルロック装
置では、大抵の場合、ロックピン39がヘッドパイプ7お
よびステアリングシャフト11に開口されたそれぞれの貫
通孔40および41を貫通してハンドルロックするものであ
るため、ロックピン39とステアリングシャフト11の中心
との距離はステアリングシャフト11の半径r(<R))
となる。
この自動二輪車のハンドルロック装置15の場合、ロッ
クピン23とステアリングシャフト11の中心との距離Rが
従来のものrより大きくなるので、ロックピン23のガタ
ツキが同程度でもフロントフォークアッセンブリ8のガ
タが少なくなり、しかもロックピン23の強度もR/rだけ
向上する。
また、上記実施例ではハンドルロック時においてフロ
ントフォークアッセンブリ8へ作用するハンドル回転力
は、主にロックピン23並びにアンダブラケット10の係合
部27および補強プレート29によって支持される。これに
対し、従来のハンドルロック装置では、ハンドルロック
本体を取付ブラケットを介して取付ボルトによりヘッド
パイプに取り付けており、ハンドルロック時には、ハン
ドル回転力をロックピン39並びにヘッドパイプ7および
ステアリングシャフト11の他、取付ボルトによっても支
持しているので、この取付ボルトおよび取付ブラケット
の強度を大きくする必要があり、重量が増大してしま
う。
この実施例のハンドルロック装置15では、ハンドルロ
ックハウジング17がハンドルロック回転力を殆ど支持し
ないので、このハンドルロックハウジング17の強度を考
慮する必要がなく、ハンドルロックハウジング17を例え
ば樹脂製として軽量化することができる。
なお、上記実施例では、トルクリミッタとしてシャー
ピン35を用いるものを説明したが、第5図(A),
(B)に示すトルクカム方式のトルクリミッタ42を採用
してもよい。このトルクリミッタ42は、先端半球形状の
ピストンカム43がスプリング44に付勢されて、ハンドル
ロック本体16のシリンダボデー底板18Bに内蔵され、こ
のピストンカム43の先端が、ハンドルロックハウジング
17のハウジング底部32に形成された円錐形状の係止孔45
に係合されて構成される。このトルクリミッタ42のリミ
ットトルクは、スプリング44の付勢力、カムピストン43
の取付位置rおよび係止孔45の傾斜角θによって決定さ
れ、トルクリミッタ42へ作用するトルクがタンブラ23A
の破壊トルクより若干小さなトルク以上になった時点
で、ピストンカム43と係止孔45との係合が外れるよう設
定される。このトルクリミッタ42の場合には、シャーピ
ン35の場合に較べ復元可能な点で有効である。
〔発明の効果〕
以上に述べたように、この発明に係る自動二輪車のハ
ンドルロック装置によれば、ロックピンがフロントフォ
ークアッセンブリのアンダブラケット自体を利用してハ
ンドルロックされるので、取外しが非常に困難なフロン
トフォークアッセンブリのアンダブラケットを取り外さ
ない限り、ハンドルロックを解除できず、自動二輪車の
盗難を回避でき、さらに、この発明に係る自動二輪車の
ハンドルロック装置は、タンブラが設置されたキー穴を
備え、ロックピンを突出入可能とするハンドルロック本
体が、車体フレームに固定されたハンドルロックハウジ
ングに回転可能に収容され、これらハンドルロック本体
とハンドルロックハウジングの間にトルクリミッタが介
装されて、ハンドルロック本体およびハンドルロックハ
ウジング両者の相対回転が規制され、上記トルクリミッ
タが上記タンブラの破壊トルクより若干小さなトルクの
作用によって、ハンドルロック本体およびハンドルロッ
クハウジングの相対回転を許容するよう構成される一
方、ハンドルロック本体からハンドルロックハウジング
を貫通してワイヤハーネスが延び、このワイヤハーネス
はハンドルロックハウジング内に設けられたカプラで係
脱可能に連結された構成としたので、不適正なエンジン
キーやマイナスドライバがキー穴に差し込まれ強制回転
されても、トルクリミッタの規制が解除されてハンドル
ロック本体がハンドルロックハウジングに対し相対回転
するので、ハンドルロックの解除を防止でき、さらに、
ハンドルロック本体がハンドルロックハウジングに対し
相対回転すると、カプラが外れて警報ブザーが鳴った
り、エンジンの始動が不可となるので、前記トルクリミ
ッタとカプラで二重の盗難防止対策を施すことができ、
自動二輪車の盗難を確実に効率よく回避することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に係る自動二輪車のハンドルロック装
置の一実施例を示す第3図のI−I線に沿う断面図、第
2図は第1図のハンドルロックが適用された自動二輪車
(スクータ)を示す全体側面図、第3図は第2図のIII
−III線に沿う断面図、第4図は第1図のIV−IV線に沿
う断面図、第5図(A)はこの発明の他の実施例におけ
るトルクリミッタを示す断側面図、第5図(B)は第5
図(A)のトルクリミッタを示すハンドルロック本体の
底面図である。 5……ダウンチューブ、7……ヘッドパイプ、8……フ
ロントフォークアッセンブリ、9……フロントフォー
ク、10……アンダブラケット、15……ハンドルロック装
置、16……ハンドルロック本体、17……ハンドルロック
ハウジング、19……キーロータ、20……カムロータ、22
……キー穴、23……ロックピン、23A……タンブラ、25
……カム溝、26……カムガイドピン、27……係合部、28
……係合凹部、29……補強プレート、30……貫通孔、31
……ハウジングホルダ、32……ハウジング底部、33……
ハウジングキャップ、35……シャーピン、36……ワイヤ
ハーネス、37……カプラ、42……トルクリミッタ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】タンブラが設置されたキー穴へエンジンキ
    ーを挿入し、このエンジンキーの回転操作によってロッ
    クピンを車両の略上下方向へ突出可能とするハンドルロ
    ック本体と、車体フレームに固定され、上記ハンドルロ
    ック本体を上記エンジンキーの回転方向と同方向へ回転
    可能に収容するハンドルロックハウジングと、上記ハン
    ドルロック本体からハンドルロックハウジングを貫通し
    て外部へ延びるワイヤーハーネスと、上記ロックピンを
    係合可能とする係合部が形成されたフロントフォークア
    ッセンブリのアンダブラケットと、上記ハンドルロック
    本体およびハンドルロックハウジング間に介装されて、
    これらのハンドルロック本体およびハンドルロックハウ
    ジングの相対回転を規制するトルクリミッタとを有し、
    上記トルクリミッタは、上記タンブラの破壊トルクより
    若干小さなトルクの作用によって上記ハンドルロック本
    体およびハンドルロックハウジングの相対回転を許容す
    るよう構成される一方、前記ワイヤハーネスを係脱可能
    に連結するカプラをハンドルロックハウジング内に設け
    たことを特徴とする自動二輪車のハンドルロック装置。
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