JP4035224B2 - ステアリングロック装置 - Google Patents

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JP4035224B2
JP4035224B2 JP6892098A JP6892098A JP4035224B2 JP 4035224 B2 JP4035224 B2 JP 4035224B2 JP 6892098 A JP6892098 A JP 6892098A JP 6892098 A JP6892098 A JP 6892098A JP 4035224 B2 JP4035224 B2 JP 4035224B2
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和宏 宮田
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ステアリングロック装置に関し、特に、固定のシリンダ体と、キーの差し込みを可能とするとともに差し込まれたキーによる回動操作を可能として前記シリンダ体に挿入されるロータと、該ロータに従動して回動し得るジョイントと、前記ロータとともに前記ジョイントがLOCK位置に回動するのに応じてステアリングシャフトを回動不能にロックすることを可能としてジョイントに連動、連結されるロック部材とを備え、前記ロータのACC位置からLOCK位置への回動操作時には前記キーとともに前記ロータをシリンダ体内に押し込む操作を必要とするステアリングロック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ロータのACC位置からLOCK位置への回動操作時には押し込み操作が必要であるステアリングロック装置が、たとえば実公平7−5002号公報等により既に知られており、かかるステアリングロック装置では、ロータをACC位置からLOCK位置に回動する際に、押し込み操作を強要することにより、ロータが一気に回動しないようにして車両走行中の安全性を高めている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、かかるステアリングロック装置においては、正規のキー以外のものがロータに挿入されることによる不正解錠を防止する必要があり、正規キー以外の異物によりロータが無理回しされるのに応じて、ロータに設けられているヒューズ部(切り込み部)が切断して、ロータからジョイントに回動力が伝達されない構造のものが既に実現されている。
【0004】
しかるに、上述のようにロータが切断してしまうものでは、不正解錠操作が行なわれた後には、ロータが破壊されてしまうので、ステアリングロック装置を取り換える必要がある。
【0005】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、不正解錠操作時に破壊が生じることを回避して取り換えを不要とした上で、不正解錠を防止し得るようにしたステアリングロック装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、固定のシリンダ体と、キーの差し込みを可能とするとともに差し込まれたキーによる回動操作を可能として前記シリンダ体に挿入されるロータと、該ロータに従動して回動し得るジョイントと、前記ロータとともに前記ジョイントがLOCK位置に回動するのに応じてステアリングシャフトを回動不能にロックすることを可能としてジョイントに連動、連結されるロック部材とを備え、前記ロータのACC位置からLOCK位置への回動操作時には前記キーとともに前記ロータをシリンダ体内に押し込む操作を必要とするステアリングロック装置において、固定のハウジング内の前部に挿入、固定されるシリンダ体に、前記ロータがそのACC以外の位置ではシリンダ体内に押込むことを不能として挿入され、前記ロータとの相対回動を可能とした回動筒が軸方向移動を規制されて前記ロータおよび前記シリンダ体間に挿入され、前記ロータには、前記回動筒に係合可能な複数のタンブラーが正規のキーの挿入時にだけそれらのタンブラーの全ての前記回動筒との係合を解除することを可能として装着され、前記シリンダ体に近接した前進位置ならびに前記シリンダ体から離反した後退位置間での移動を可能とするとともに前進位置側にばね付勢されたジョイントが、前記ロータの回動軸線と同一軸線まわりに回動することを可能として前記シリンダ体の後方側でハウジング内に収納され、前記ロータの回動軸線と平行な方向に移動することを可能とした複数の押圧部材の後端が前記ジョイントの前端に当接され、前記回動筒の後部には、前記タンブラーを介してロータに連結された状態での該回動筒のLOCK位置からACC位置への回動に応じて前記各押圧部材を介して前記ジョイントを前進位置から後退位置に移動せしめるカム面が各押圧部材の前端を接触させるようにして設けられ、前記ロータの後端部にはジョイント側に延びる係合部が一体に設けられ、前記ジョイントが前進位置にある状態で前記係合部を挿入させる係止凹部が前記ジョイントの後退位置への移動に応じて前記係合部を離脱させるようにしてジョイントの前部に設けられ、該係止凹部は、該係止凹部への係合部の挿入時には前記ロータのLOCK位置およびACC位置間での回動時にロータが所定角度だけ空回りすることを許容するが、前記LOCK位置およびACC位置間以外でのロータの回動時には係合部を相対回動不能に係合させる形状に形成されることを特徴とする。
【0007】
かかる構成によれば、正規のキーをロータに挿入したときには、ロータに装着されている複数のタンブラーの全てが回動筒と係合することがなく、回動筒を回動させずにロータを回動せしめることができ、ジョイントも前進位置に在る。したがってロータと一体の係合部がジョイントの係止凹部に挿入されており、ロータのLOCK位置およびACC位置間の回動時に所定角度だけロータが空回りするもののロータおよびジョイントを連結した状態にあり、正規のキーによるロータの回動操作に応じてジョイントが回動することになる。一方、正規のキー以外のものがロータに挿入されると、前記タンブラーの回動筒との係合がすべて解除されてしまうことはないので、正規のキー以外のものでロータを無理やり回動すると、回動筒もロータとともに回動する。このためロータがLOCK位置からACC位置に回動すると、各押圧部材がジョイントを後退位置に移動させることになり、ロータと一体の係合部がジョイントの係止凹部から離脱し、ジョイントを回動せしめることなくロータが空回りするのでロック部材によるステアリングシャフトのロック状態が解除されることはなく、不正解錠を防止することができる。しかもACC位置においてロータを押込んでも、LOCK位置からACC位置までの間でロータが所定角度だけ空回りしているので、ロータの係合部がジョイントの係止凹部に挿入されることがなく、ロータおよびジョイントの連結は不可能である。したがって、ステアリングロック装置を構成する各構成部材を破壊することなく不正解錠を防止することができ、不正解錠操作後にステアリングロック装置を取り換えることなく、そのまま用いることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
【0009】
図1ないし図9は本発明の一実施例を示すものであり、図1は正規のキーを挿入した状態でロータがACC位置に在るときのステアリングロック装置の縦断面図、図2はシリンダ体を斜め前方側から見た斜視図、図3は回動筒の側面図、図4は図1の4−4線拡大断面図、図5は不正規キー挿入時の図4に対応した断面図、図6は図1の6−6線拡大断面図、図7は図6の7−7線から見た周方向展開断面図、図8は図1の8−8線断面図、図9は不正規のキーを挿入した状態での図1に対応した縦断面図である。
【0010】
先ず図1において、このステアリングロック装置は、図示しないステアリングコラムに取付けられるハウジング11と、該ハウジング11の前部に挿入、固定されるシリンダ体12と、差し込まれた正規のキー13による回動操作を可能としてシリンダ体12に挿入されるロータ14と、ロータ14との相対回動を可能として該ロータ14の後部およびシリンダ体12間に挿入される回動筒15と、前記ロータ14に相対回動不能に係合され得るジョイント16と、ステアリングシャフト(図示せず)を回動不能にロックすることを可能としてジョイント16に連動、連結されるロック部材17(図8参照)と、前記ジョイント16に連結されてハウジング11の後端部に取付けられるイグニッションスイッチ18とを備える。
【0011】
ハウジング11には、前端を開放した収納孔20が設けられており、該収納孔20内の前部には、後端を閉じた有底円筒状に形成されるシリンダ体12が挿入され、ハウジング11にその外側方から挿通される規制ピン21が、シリンダ体12に挿通、係合されることにより、シリンダ体12がハウジング11内の前部に固定される。
【0012】
図2を併せて参照して、シリンダ体12の前端部には前方に臨む環状の段差である第1カム面22を形成して拡径孔部23が設けられる。またシリンダ体12の前端面には、LOCK位置、ACC位置、ON位置およびSTART位置が、周方向に間隔をあけて表示される。
【0013】
一方、ロータ14は、前端を開放した有底のキー孔25を有して横断面円形の棒状に形成されており、シリンダ体12に設けられているシリンダ孔26に回動自在に挿入される。このロータ14の前端には、シリンダ体12の前部の第1カム面22に対向して拡径孔部23に挿入される鍔部14aが半径方向外方に張出すようにして一体に設けられており、該鍔部14aの周方向に沿う1箇所には、前記第1カム面22に摺接する突部24が一体に突設される。
【0014】
前記第1カム面22は、ロータ14の回動軸線に直交する平面に沿って円弧状に形成される第1平坦部22aと、第1平坦部22aよりも後方側でロータ14の回動軸線に直交する平面に沿って円弧状に形成されるとともに第1平坦部22aの周方向一端に段差をなして連なる第2平坦部22bと、第1平坦部22aの周方向他端および第2平坦部22b間を滑らかに結ぶ傾斜部22cとから成るものである。而してロータ14の前記突部24は、第1カム面22に沿って摺動するものであり、ロータ14をACC位置からLOCK位置に回動する際には、前記突部24が第1平坦部22aの一端から第2平坦部22bに移るようにロータ14を押込むことが可能であり、ロータ14がACC位置からLOCK位置に移動するにつれて前記突部24が第2平坦部22bから傾斜部22cを経て第1平坦部22aの他端に移るので、ACC位置で押し込んだロータ14がLOCK位置では元の位置に自動的に戻ることになる。
【0015】
図3を併せて参照して、ロータ14の後部およびシリンダ体12間にはロータ14との相対回動が可能である回動筒15が挿入される。この回動筒15は、シリンダ孔26の内周面に外周面を摺接させるとともに内周面にロータ14の外周面を摺接させる大径円筒部15aと、該大径円筒部15aの後端に段差を介して連なるとともにロータ14の外周面を内周面に摺接させる小径円筒部15bとが同軸にかつ一体に連設されて成るものであり、小径円筒部15bの後端がシリンダ体12の後端閉塞部に摺接され、大径円筒部15aの前端部外周に設けられた環状段部27に前記規制ピン21の内端が係合される。したがって回動筒15は、軸方向位置をシリンダ体12の後端閉塞部および規制ピン21間で規制されつつ、ロータ14との相対回動を可能としてロータ14およびシリンダ体12間に挿入されることになる。
【0016】
図4を併せて参照して、ロータ14には、一対ずつ複数組のタンブラー28…がそれらの一端をロータ14の外面から突出させることを可能として、該ロータ14の軸方向に間隔をあけた複数箇所に装着されており、それらのタンブラー28…およびロータ14間には、ばね29…がそれぞれ設けられる。一方、各タンブラー28…の両端に対応する部分で回動筒15における大径円筒部15aの内面には凹部30…が設けられており、前記ばね29…は、各タンブラー28…の一端を凹部30…に係合せしめる方向に付勢されている。而して各タンブラー28…は、キー孔25への正規のキー13の挿入時にはそれらのタンブラー28…の全てが前記凹部30…との係合を解除するのであるが、キー孔25に正規のキー13以外のもの、たとえば図5で示すように不正規のキー13′が挿入されたときには、各タンブラー28…のうちの少なくとも一部のタンブラー28がその軸方向いずれか一方側の端部を凹部30に係合するように形成されている。したがってキー孔25に正規のキー13が挿入された状態では回動筒15がロータ14とともに回動することはないが、キー孔25に正規のキー13以外のものを挿入してロータ14を回動操作したときには、該ロータ14とともに回動筒15が回動することになる。
【0017】
シリンダ体12の後方側でハウジング11内には、ロータ14の回動軸線と同一軸線まわりに回動することが可能であるジョイント16が、前記シリンダ体12に近接した前進位置ならびに前記シリンダ体12から離反した後退位置間での移動を可能として収納されており、該ジョイント16は、ハウジング11との間に介装されるばね31により、前進位置側にばね付勢される。
【0018】
シリンダ体12の後方側でハウジング11の内面には、シリンダ体12側に臨む環状の段部32が設けられており、ジョイント16の前端には、前記段部32に対向する鍔部16aが半径方向外方に張出すようにして一体に設けられ、段部32および鍔部16a間に、ジョイント16を前進位置側に付勢するばね31が設けられる。
【0019】
図6および図7を併せて参照して、ジョイント16の前端面外周部すなわち鍔部16aの前面外周部には環状の第2カム面34が設けられており、この第2カム面34は、LOCK位置およびACC位置間の中間部からACC位置側に向うにつれてシリンダ体12側に近接するように傾斜する山部34aと、ACC位置で前記山部34aに段差をなして一端が連なるとともにLOCK位置およびACC位置間の中間部で前記山部34aの傾斜開始点に他端が連なる円弧状の平坦部34bとから成るものであり、平坦部34bはジョイント16の回動軸線に直交する平面に沿うように形成されている。
【0020】
一方、ハウジング11には、内端を前記第2カム面34に摺接させるコントロールピン35が圧入されている。したがってロータ14およびジョイント16が連結されている状態で、ロータ14をACC位置からLOCK位置に回動する際には、ロータ14およびジョイント16を押し込んでコントロールピン35が前記山部34aを乗り越えるようにしなければ、ロータ14のACC位置からLOCK位置への回動ができないことになる。
【0021】
第2カム面34よりも内方側でジョイント16の前端には、ロータ14の回動軸線と平行な方向に移動することが可能である複数たとえば一対のピン状の押圧部材36,36の後端が当接される。これらの押圧部材36,36は、ジョイント16の一直径線上に配置されており、シリンダ体12の後端閉塞部には、各押圧部材36,36を摺動自在に貫通せしめる一対の摺動孔37,37が設けられる。
【0022】
各押圧部材36,36の先端は、回動筒15の後部に設けられている第3カム面38に摺接される。第3カム面38は、回動筒15において大径円筒部15aおよび小径円筒部15b間の段部に形成されるものであり、ロータ14がLOCK位置にあるときに前記各押圧部材36,36の前端を嵌合せしめるようにして三角形状に形成される一対の凹部38a…と、ロータ14の回動軸線に直交する平面に沿う平坦面に形成されて両凹部38a…間を結ぶ一対の平坦部38b…とで構成される。
【0023】
このような第3カム面38によれば、ロータ14に正規のキー13以外のものが挿入されるのに応じて回動筒15がタンブラー28…を介してロータ14に連結された状態でロータ14とともに回動筒15がLOCK位置からACC位置に回動するときには、図3の鎖線で示すように、両各押圧部材36,36の前端が凹部38a…から平坦部38b…に乗り上げることにより、各押圧部材36,36はばね32のばね力に抗して前記ジョイント16を前進位置から後退位置に移動せしめることになる。
【0024】
ロータ14の後端部の中心部には、たとえば略T字状の横断面形状を有する係合部40が一体に設けられ、該係合部40は、シリンダ体12の後端閉塞部の中央部を軸方向移動および回動を可能として貫通してジョイント16側に延設される。而して係合部40には、シリンダ体12の後端閉塞部後面に当接することによりロータ14がシリンダ体12から前方に抜け出す方向に移動することを阻止するための止め輪39が装着される。
【0025】
一方、ジョイント16の前部には、ジョイント16が前進位置にある状態では前記係合部40を挿入させる係止凹部41が前記ジョイント16の後退位置への移動に応じて前記係合部40を離脱させるようにして設けられており、該係止凹部41は、該係止凹部41への係合部40の挿入時には、前記ロータ14がLOCK位置(図6の鎖線で示す位置)からACC位置(図6の実線で示す位置)に回動する間にロータ14が所定角度だけ空回りすることを許容する遊びを係合部40との間に生じさせるとともに、前記LOCK位置およびACC位置間以外でのロータ14の回動時には係合部40を相対回動不能に係合させる形状に形成されている。
【0026】
ところで、ロータ14のLOCK位置からACC位置への回動時には前記第2カム面34およびコントロールピン35の働きにより、第2カム面34の山部34aをコントロールピン35が乗り越えるようにしてジョイント16が後方側に押されるのであるが、その際に係合部40が係止凹部41から離脱することがないように、第2カム面34における山部34aの高さが設定される。
【0027】
図8において、ハウジング11の後部には、前記ジョイント16に設けられるカム43を貫通せしめる貫通孔44を有するスライダ45が摺動可能に嵌合され、ステアリングシャフトに係合して該ステアリングシャフトを回動不能にロックするロック部材17がスライダ45に連結され、ロック部材17でステアリングシャフトをロックする方向にスライダ45を付勢するばね46がハウジング11に固着されたキャップ47およびスライダ45間に設けられる。
【0028】
而してロータ14がLOCK位置以外の位置、すなわちACC位置、ON位置およびSTART位置にあるときには、ロック部材17はステアリングシャフトの回動を許容する状態に在るのに対し、ロータ14がLOCK位置に在るときには、カム43がロック部材17をステアリングシャフトに係合させるようにスライダ45をばね46のばね力で移動せしめるような回動位置となる。
【0029】
次にこの実施例の作用について説明すると、ロータ14との相対回動を可能とした回動筒15が軸方向移動を規制されてロータ14およびシリンダ体12間に挿入され、ロータ14には、前記回動筒15に係合する方向にばね付勢される複数のタンブラー28…が正規のキー13の挿入時にだけそれらのタンブラー28…の全ての前記回動筒15との係合を解除することを可能として装着されている。したがって、図1で示すように正規のキー13をロータ14に挿入したときには、全てのタンブラー28…が図4で示すように回動筒15との係合を解除した状態となり、回動筒15を回動させずにロータ14を回動せしめることができる。一方、図9で示すように、正規のキー13以外のもの、たとえば不正規のキー13′をロータ14に挿入したときには、図5で示すように、各タンブラー28…の少なくとも一部が回動筒15に係合した状態となり、不正規のキー13′でロータ14を無理やり回動すると、回動筒15もロータ14とともに回動することになる。
【0030】
しかもジョイント16が、シリンダ体12に近接した前進位置ならびにシリンダ体12から離反した後退位置間での移動を可能とするとともに前進位置側にばね付勢されてシリンダ体12の後方側でハウジング11内に収納されており、ロータ14およびジョイント16間に設けられる複数たとえば一対の押圧部材36,36の前端が、回動筒15の後部に設けられた第3カム面38に摺接されており、第3カム面38は、回動筒15のLOCK位置からACC位置への回動に応じて前記各押圧部材36,36を介して前記ジョイント16を前進位置から後退位置に移動せしめるように形成されている。したがって、不正規のキー13′でロータ14を回動操作したときには、回動筒15の回動に応じて各押圧部材36,36がジョイント16を後退位置に移動させることになる。
【0031】
しかもロータ14が一体に備える係合部40を、ジョイント16が前進位置にある状態で挿入させる係止凹部41が前記ジョイント16の後退位置への移動に応じて前記係合部40を離脱させるようにしてジョイント16の前部に設けられており、この係止凹部41は、該係止凹部41への係合部40の挿入時には前記ロータ14のLOCK位置およびACC位置間での回動時にロータ14が所定角度だけ空回りすることを許容するが、前記LOCK位置およびACC位置間以外でのロータ14の回動時には係合部40を相対回動不能に係合させる形状に形成されている。したがって、正規のキー13によるロータ14の回動時には、ロータ14のLOCK位置およびACC位置間の回動時に所定角度だけロータ14が空回りするもののロータ14およびジョイント16を連結した状態にあり、正規のキー13によるロータ14の回動操作に応じてジョイント16が回動することになる。一方、不正規のキー13′でロータ14を無理やり回動したときには、ロータ14がLOCK位置からACC位置に回動するのに応じて各押圧部材36,36がジョイント16を後退位置に移動させ、係合部40が係止凹部41から離脱することになり、ロータ14が空回りするのでロック部材17によるステアリングシャフトのロック状態が解除されることはなく、不正解錠を防止することができる。
【0032】
しかもACC位置においてロータ14を押込んでも、LOCK位置からACC位置までの間でロータ14が所定角度だけ空回りしているので、ロータ14の係合部40がジョイント16の係止凹部41に挿入されることはなく、ロータ14およびジョイント16の連結は不可能である。
【0033】
このようにしてステアリングロック装置を構成する各構成部材を破壊することなく不正解錠を防止することができ、不正解錠操作後にステアリングロック装置を取り換えることなく、そのまま用いることができる。
【0034】
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行なうことが可能である。
【0035】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、正規のキー以外のものがロータに挿入されたときにはロータの回動に応じてロータおよびジョイントの連結を解除してロータを空回りさせるようにし、ステアリングロック装置を構成する各構成部材を破壊することなく不正解錠を防止することができ、不正解錠操作後にステアリングロック装置を取り換えることなくそのまま用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】正規のキーを挿入した状態でロータがACC位置に在るときのステアリングロック装置の縦断面図である。
【図2】シリンダ体を斜め前方側から見た斜視図である。
【図3】回動筒の側面図である。
【図4】図1の4−4線拡大断面図である。
【図5】不正規キー挿入時の図4に対応した断面図である。
【図6】図1の6−6線拡大断面図である。
【図7】図6の7−7線から見た周方向展開断面図である。
【図8】図1の8−8線断面図である。
【図9】不正規のキーを挿入した状態での図1に対応した縦断面図である。
【符号の説明】
11・・・ハウジング
12・・・シリンダ体
13・・・キー
14・・・ロータ
15・・・回動筒
16・・・ジョイント
17・・・ロック部材
28・・・タンブラー
36・・・押圧部材
38・・・カム面
40・・・係合部
41・・・係止凹部

Claims (1)

  1. 固定のシリンダ体(12)と、キー(13)の差し込みを可能とするとともに差し込まれたキー(13)による回動操作を可能として前記シリンダ体(12)に挿入されるロータ(14)と、該ロータ(14)に従動して回動し得るジョイント(16)と、前記ロータ(14)とともに前記ジョイント(16)がLOCK位置に回動するのに応じてステアリングシャフトを回動不能にロックすることを可能としてジョイント(16)に連動、連結されるロック部材(17)とを備え、前記ロータ(14)のACC位置からLOCK位置への回動操作時には前記キー(13)とともに前記ロータ(14)をシリンダ体(12)内に押し込む操作を必要とするステアリングロック装置において、固定のハウジング(11)内の前部に挿入、固定されるシリンダ体(12)に、前記ロータ(14)がそのACC以外の位置ではシリンダ体(12)内に押込むことを不能として挿入され、前記ロータ(14)との相対回動を可能とした回動筒(15)が軸方向移動を規制されて前記ロータ(14)および前記シリンダ体(12)間に挿入され、前記ロータ(14)には、回動筒(15)に係合可能な複数のタンブラー(28)が正規のキー(13)の挿入時にだけそれらのタンブラー(28)の全ての前記回動筒(15)との係合を解除することを可能として装着され、前記シリンダ体(12)に近接した前進位置ならびに前記シリンダ体(12)から離反した後退位置間での移動を可能とするとともに前進位置側にばね付勢されたジョイント(16)が、前記ロータ(14)の回動軸線と同一軸線まわりに回動することを可能として前記シリンダ体(12)の後方側でハウジング(11)内に収納され、前記ロータ(14)の回動軸線と平行な方向に移動することを可能とした複数の押圧部材(36)の後端が前記ジョイント(16)の前端に当接され、前記回動筒(15)の後部には、前記タンブラー(28)を介してロータ(14)に連結された状態での該回動筒(15)のLOCK位置からACC位置への回動に応じて前記各押圧部材(36)を介して前記ジョイント(16)を前進位置から後退位置に移動せしめるカム面(38)が各押圧部材(36)の前端を接触させるようにして設けられ、前記ロータ(14)の後端部にはジョイント(16)側に延びる係合部(40)が一体に設けられ、前記ジョイント(16)が前進位置にある状態で前記係合部(40)を挿入させる係止凹部(41)が前記ジョイント(16)の後退位置への移動に応じて前記係合部(40)を離脱させるようにしてジョイント(16)の前部に設けられ、該係止凹部(41)は、該係止凹部(41)への係合部(40)の挿入時には前記ロータ(14)のLOCK位置およびACC位置間での回動時にロータ(14)が所定角度だけ空回りすることを許容するが、前記LOCK位置およびACC位置間以外でのロータ(14)の回動時には係合部(40)を相対回動不能に係合させる形状に形成されることを特徴とするステアリングロック装置。
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