JPH11170980A - イグニッションスイッチ - Google Patents

イグニッションスイッチ

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JPH11170980A
JPH11170980A JP36399997A JP36399997A JPH11170980A JP H11170980 A JPH11170980 A JP H11170980A JP 36399997 A JP36399997 A JP 36399997A JP 36399997 A JP36399997 A JP 36399997A JP H11170980 A JPH11170980 A JP H11170980A
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JP
Japan
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key
cylinder
lock
cylinder lock
key hole
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JP36399997A
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English (en)
Inventor
Yuichi Uchiyama
雄一 内山
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Asahi Denso Co Ltd
Original Assignee
Asahi Denso Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】駐車時等にキー孔が略閉塞されていることが一
目で把握できて盗難を抑止する効果が得られると共に、
構成簡易にして既存のスイッチにも容易に適用し得るイ
グニッションスイッチを提供する。 【解決手段】イグニッションキーによって操作される第
1のシリンダ錠と、第1のシリンダ錠のキー挿入側に隣
設して設けられ、イグニッションキーが通過可能なキー
孔を有し、ロックキーによって操作される第2のシリン
ダ錠とからなり、車両の駐車時に、ロックキーの操作で
第2のシリンダ錠のキー孔と第1のシリンダ錠のキー孔
を略直交させることにより、第1のシリンダ錠のキー孔
を第2のシリンダ錠で略閉塞することを特徴とする。第
2のシリンダ錠は、そのキー孔が第1のシリンダ錠のキ
ー孔と略直交した際に第1のシリンダ錠に係合し、その
キー孔が第1のシリンダ錠のキー孔と一致した際に、イ
グニッションキーによって第1のシリンダ錠と一体的に
回動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二輪自動車等の車
両のイグニッションスイッチに係わり、特に駐車時等に
おける第三者によるキー孔への異物の挿入等を防止し得
るイグニッションスイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば駐車中の二輪自動車等のシ
リンダ錠(イグニッションスイッチ)のキー孔に、盗み
を目的とする第三者によりハサミやドライバー等(以
下、異物という)が差し込まれてシリンダ錠が破壊され
るのを防止するために、例えば特開平7−150828
号公報に開示のシリンダ錠装置が提案されている。
【0003】このシリンダ錠装置は、移動子配置孔がそ
れぞれ形成されたロータ、スリーブ及びロータケース
と、径方向変位付与部が形成されたタンブラーと、複数
の移動子を有する連係機構等を具備し、キー以外の異物
がロータのキー孔に挿入された場合に、ロータが空転し
て、シリンダ錠のスイッチ作動ができないように構成さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このシ
リンダ錠装置にあっては、ロータのキー孔全体が常に開
口してキー孔に異物が挿入され得る状態となっているた
め、例えば自動二輪車の駐車状態において第三者にキー
孔への異物の挿入が難しいと感化させること、すなわち
第三者による盗難を抑止する効果を得ることが困難で、
十分な盗難防止効果が得られ難いという問題点があっ
た。
【0005】また、シリンダ錠装置に、移動子配置孔が
それぞれ形成されたロータ、スリーブ及びロータケース
と、タンブラーや連係機構等の多数の部品が必要となり
かつこれらの各部品が専用部品となるため、シリンダ錠
装置の構成が複雑化してコスト高になると共に、既存の
シリンダ錠に容易に対応することが困難であるという問
題点があった。
【0006】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、請求項1ないし3記載の発明の目的は、駐車時
等にキー孔が略閉塞されていることが一目で把握できて
盗難を抑止する効果が得られると共に、構成簡易にして
既存のスイッチにも容易に適用し得るイグニッションス
イッチを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成すべ
く、本発明のうち請求項1記載の発明は、イグニッショ
ンキーによって操作される第1のシリンダ錠と、第1の
シリンダ錠のキー挿入側に隣設して設けられ、イグニッ
ションキーが通過可能なキー孔を有し、ロックキーによ
って操作される第2のシリンダ錠とからなり、車両の駐
車時に、ロックキーの操作で第2のシリンダ錠のキー孔
と第1のシリンダ錠のキー孔を略直交させることによ
り、第1のシリンダ錠のキー孔を第2のシリンダ錠で略
閉塞することを特徴とする。
【0008】このように構成することにより、車両を駐
車する場合、例えば第1のシリンダ錠を第2のシリンダ
錠と共にイグニッションキーにより「OFF」位置から
「LOCK」位置に回動させ、「LOCK」位置でイグ
ニッションキーを第1及び第2のシリンダ錠のキー孔か
ら抜き取る。そして、ロックキーを第2のシリンダ錠の
キー孔に挿入して、第2のシリンダ錠を「LOCK」位
置から「OFF」位置まで回動させる。このロックキー
の回転操作時に、ロックキーは第1のシリンダ錠のキー
孔には係合しないため、第1のシリンダ錠は「LOC
K」位置に維持され、第2のシリンダ錠のみロックキー
で「OFF」位置まで回動する。
【0009】この第2のシリンダ錠の「OFF」位置へ
の回動により、第2のシリンダ錠のキー孔が「LOC
K」位置にある第1のシリンダ錠のキー孔と略直交し、
第1のシリンダ錠のキー孔は長手方向の中央部分の一部
のみが外部に露出し、第2のシリンダ錠で略閉塞された
状態となる。これにより、第三者にイグニッションスイ
ッチのキー孔への異物の挿入が困難であることを一目で
感化させることができ、車両の盗難を抑止する効果が得
られると共に、第2のシリンダ錠は第1のシリンダ錠の
キー挿入側に、第1のシリンダ錠に大きな改造を加える
ことなく設けるだけで良く、構成簡易にして既存のイグ
ニショッンスイッチにも容易に対応し得る。
【0010】また、請求項2記載の発明は、第2のシリ
ンダ錠のキー孔が第1のシリンダ錠のキー孔と略直交し
た際に第1のシリンダ錠に係合し、キー孔が第1のシリ
ンダ錠のキー孔と一致した際に、イグニッションキーに
よって第1のシリンダ錠と一体的に回動し得ることを特
徴とする。
【0011】このように構成することにより、第2のシ
リンダ錠と第1のシリンダ錠のキー孔が一致した状態に
おいては、第1のシリンダ錠の回動操作に第2のシリン
ダ錠も一体となって回動するため、第2のシリンダ錠が
第1のシリンダ錠の操作に何ら影響することがなくな
り、既存のイグニッションスイッチへの対応がより一層
容易となる。
【0012】また、請求項3記載の発明は、第2のシリ
ンダ錠に第1タンブラーが移動可能に設けられると共
に、第1のシリンダ錠に第1タンブラーに追従して移動
し得る第2タンブラーが設けられ、第1のシリンダ錠の
キー孔と第2のシリンダ錠のキー孔とが略直交した際
に、第1タンブラーと第2タンブラーが係合して第2の
シリンダ錠がロック状態にされると共に、ロックキーに
設けられたキー部によって第2タンブラーが移動操作さ
れた際に、第1タンブラーと第2タンブラーの係合が解
かれて第2のシリンダ錠のロック状態が解除され得るこ
とを特徴とする。
【0013】このように構成することにより、例えば第
2のシリンダ錠が「OFF」位置で第1のシリンダ錠が
「LOCK」位置にある時には、第2のシリンダ錠の第
2タンブラーと第1のシリンダ錠の第1タンブラーが係
合して、第2タンブラーの回動が規制され第2のシリン
ダ錠がロック状態となる。この第2のシリンダ錠のロッ
ク状態の解除は、ロックキーに設けられたキー部で第1
タンブラーを例えば押圧する等の移動操作することによ
って行われ、ロックキー以外による第2のシリンダ錠の
回動操作、すなわち第2のシリンダ錠のロック状態の解
除が困難となり、より確実な盗難抑止効果が得られる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
を図面に基づいて詳細に説明する。図1〜図7は、本発
明に係わるイグニッションスイッチの一実施例を示し、
図1がその平面図、図2がその一部を断面にした正面
図、図3がロックキーを操作した状態の部分断面図、図
4がイグニッションキーの挿入時の要部平面図、図5が
図4のA−A断面図、図6が第2のシリンダ錠によるロ
ック状態の要部平面図、図7が図6のB−B断面図であ
る。
【0015】図1及び図2において、イグニッションス
イッチ1は上端側が開口するシリンダボディ2を有し、
このシリンダボディ2の上端部にはボディキャップ3が
被冠されて一対の首切ボルト4で固定されている。ボデ
ィキャップ3の上面には、図2に示すイグニッションキ
ー5及びロックキー6が挿入され得るキー挿入孔7が形
成され、このキー挿入孔7の外周縁の略十字位置にはロ
ックキー溝7aが形成されると共に、キー挿入孔7の周
囲のボティキャップ3の上面には、イグニッションキー
5の位置を示す「ON」「OFF」「LOCK」「P」
等の文字が印刷(もしくは刻印)されている。
【0016】また、シリンダボディ2の下部にはリード
線8が結束バンド9によって固定されており、このリー
ド線8の一端はシリンダボディ2内に設けた図示しない
接点盤の各接点に接続され、他端には図示しないコネク
タが接続されている。
【0017】そして、シリンダボディ2の上部でボディ
キャップ3内には、図3に示すように、第1のシリンダ
錠を構成するロータ10と、第2のシリンダ錠11が配
設されている。第1のシリンダ錠のロータ10は、シリ
ンタボディ2の上部内に回転可能に嵌装され、このロー
タ10は従来と略同様に構成されて、その上面から中心
軸に沿ってイグニッションキー5が挿入される幅w1を
有する細長いキー孔12が形成されると共に、その下面
中心部の嵌合凹部に図示しないカムの上端部が嵌合して
いる。
【0018】このロータ10の上部に、シリンダ13、
シリンダキャップ14及び2組で合計4個のタンブラー
15〜18等からなる第2のシリンダ錠11が配設され
ている。すなわち、ロータ10の上面には、その直径方
向(キー孔12の向きと直交する方向)の両端部で軸方
向(図では上下方向)に所定深さの一対の凹部19が形
成され、この凹部19内に第1タンブラーとしてのタン
ブラー15、16がバネ20によってそれぞれ上下動可
能に嵌挿されている。
【0019】前記シリンダ13は、このロータ10の上
面に上下動可能でかつ回転可能に配設されており、その
中心位置にはロータ10のキー孔12に連通するキー孔
21が形成されると共に、その直径方向の両端部でロー
タ10の凹部19と対向する位置には、上下方向に貫通
する貫通孔22がそれぞれ形成されている。シリンダ1
3のキー孔21は、その幅がロータ10のキー孔12の
幅w1と略同一に設定されると共に、その長さL1がキ
ー孔12と略同一長さに設定されている。
【0020】また、シリンダ13の貫通孔22は、下部
側に小径部22aが形成され上部側に大径部22bが形
成されており、この貫通孔22内には第2タンブラーと
してのタンブラー17、18がバネ23によってそれぞ
れ上下動可能に嵌挿されている。タンブラー17、18
は、その下端が貫通孔22の小径部22a内に位置し得
る如く形成されており、シリンダ13の貫通孔22がロ
ータ10の凹部19と対向し、かつロックキー6でシリ
ンダ13が押圧操作された図3に示す状態においては、
その下面がタンブラー15、16の上面にそれぞれ当接
している。
【0021】そして、この位置からロックキー6を回転
操作してシリンダ13を回動させることにより、タンブ
ラー15、17及びタンブラー16、18の上下面の当
接状態が解かれ、タンブラー15、16の上面はシリン
ダ13の下面に当接し、タンブラー17、18は後述す
る如く貫通孔22内に収納されることになる。なお、図
3に示すように、タンブラー15、16のバネ20の当
接部より上方の寸法t1、t2及びタンブラー17、1
8の全長寸法t3、t4は、例えばt1<t2、t3>
t4となる如く設定されている。
【0022】また、前記シリンダ13の上面にはシリン
ダキャップ14が被冠されて、図示しないネジもしくは
接着剤等によってシリンダ13に固定されている。この
シリンダキャップ14は、その中心位置にシリンダ13
のキー孔21に対応した細長いキー孔24が形成される
と共に、その直径方向の両端部でシリンダ13の貫通孔
22と対向する位置には円形の孔25がそれぞれ穿設さ
れている。この孔25は、シリンダ13の貫通孔22の
大径部22bより小径で、後述するロックキー6のキー
部29、30の外形より大きく形成されることにより、
タンブラー17、18のシリンダ13の貫通孔22から
の上方への抜けが防止されると共に、ロックキー6のキ
ー部29、30が挿入され得る如く構成されている。
【0023】ところで、上記のイグニッションスイッチ
1で使用されるイグニッションキー5は、図2に示すよ
うに、従来と同様の板状の一般的なイグニッションキー
が使用され、ロックキー6は、図2及び図3に示すよう
に構成されている。すなわち、ロックキー6はイグニッ
ションキー5と同様に板状に形成され、幅広な握持部2
7の下部には、ボディキャップ3のキー挿入孔7より大
きくロックキー溝7aより若干小さい長さを有する係合
部28が設けられると共に、この係合部28の両端下部
には突出長さt5、t6(図3参照)の異なる(t5<
t6)一対の前記キー部29、30が設けられている。
【0024】また、係合部28の中央下部には突起部3
1(図2参照)が設けられ、この突起部31は、図3に
示すように、シリンダ13のキー孔21に挿入される幅
w2の基端31aと、ロータ10のキー孔12の上部に
挿入される幅w3の先端31bとで形成されている。こ
のロックキー6の突起部31の先端31bは、ロータ1
0のキー孔12の幅w1より小さく設定され、ロックキ
ー6の回転操作時にキー孔12には何ら係合しない。
【0025】次に、上記イグニッションスイッチ1の動
作について図4〜図7等を参照して説明する。先ず、自
動二輪車(車両)を走行させようとし、イグニッション
キー5が「OFF」位置(もしくは「ON」位置)にあ
る状態(以下、説明の便宜上通常状態という)において
は、図4及び図5に示すように(図は「OFF」位置を
示す)、シリンダ13のキー孔21とロータ10のキー
孔12が同一方向を向いて上下方向で一致している。こ
の位置で、イグニッションキー5をボディキャップ3の
キー挿入孔7、シリンダキヤップ14のキー孔24、シ
リンダ13のキー孔21及びロータ10のキー孔12に
順に挿入する。
【0026】そして、イグニッションキー5を右方向で
ある「ON」方向に回転させることにより、ロータ10
及び接点盤(図示せず)が回動して、イグニッションス
イッチがONし、例えばエンジンが始動する。この通常
状態においては、シリンダ13のキー孔21(シリンダ
キャップ14のキー孔24)とロータ10のキー孔12
とが図4に示すように一致し、タンブラー15、17及
びタンブラー16、18の位置は、図5に示すように上
下方向で一致しないため、タンブラー15、16はバネ
20の付勢力によって、凹部19内を上方に押し上げら
れシリンダ13の下面にそれぞれ当接している。シリン
ダ13内のタンブラー17、18は、バネ23の付勢力
で貫通孔22内を上方に押し上げられ、シリンダキャッ
プ14の内面に当接した状態で収納されている。
【0027】また、このタンブラー15、16による押
し上げにより、シリンダ13の外周端下部に設けた鍔部
13aが、ボディキャップ3内の段差部3aに当接する
位置まで押し上げられる。なおこの時、シリンダキャッ
プ14の上面とボディキャップ3の内面との間には若干
の隙間が形成されている。したがって、この通常状態の
位置においては、シリンダ13がロータ10の上部で回
転自在となっており第2のシリンダ錠11は機能せず、
イグニッションキー5の回転操作に何ら影響することが
ない。
【0028】そして、例えば自動二輪車を駐車させる場
合等のように、運転者が自動二輪車から離れる場合は、
ロータ10のキー孔12への第三者による異物の挿入等
を防止するために、第2のシリンダ錠11を次のように
してセット状態(ロック状態)とする。すなわち、先ず
イグニッションキー5を「OFF」位置から、ロータ1
0の軸方向下方にプッシュしながら図4の二点鎖線イに
示すように左方向の「LOCK」位置まで回転させ、こ
の「LOCK」位置でイグニッションキー5をイグニッ
ションスイッチ1から抜き取る。
【0029】これにより、シリンダボディ2内に設けら
れている図示しないステアリングロック機構が作動し
て、ロックバー32(図2参照)が突出してステアリン
グがロックされると共に、シリンダ13のキー孔21及
びロータ10のキー孔12とが、図4の二点鎖線の位置
に設定される。このロータ10の回動時に、第2のシリ
ンダ錠11のシリンダ13も、そのキー孔21にイグニ
ッションキー5が差し込まれて係合していることから、
ロータ10と一体的に「LOCK」位置まで回動し、こ
の位置においてシリンダ13のキー孔21とロータ10
のキー孔12は上下方向において一致している。
【0030】そして、この状態で、ロックキー6をシリ
ンダ13のキー孔21に挿入して、プッシュしながらシ
リンダ13を右方向の「OFF」位置まで回動させる。
このロックキー6によるシリンダ13の回動時に、ロッ
クキー6は、その幅広な係合部28がボディキャップ3
のキー挿入孔7及びロックキー溝7aに挿入され、突起
部31の基端31aがシリンダ13のキー孔21に挿入
されると共に、突起部31の先端31bがロータ10の
キー孔12内に挿入される。
【0031】また、ロックキー6をシリンダ13のキー
孔21に挿入してプッシュすると、ロックキー6の一対
のキー部29、30が、シリンダキャップ14の孔25
を挿通してシリンダ13のタンブラー17、18の上面
に当接して、このタンブラー17、18をバネ23の付
勢力に抗して下方に押し下げる。また、ロックキー6
は、その係合部28の上面がボディキャップ3のキー挿
入孔7の内面より内側に位置する。
【0032】そして、このロックキー6によるタンブラ
ー17、18の押し下げにより、タンブラー17、18
の下面に当接しているタンブラー15、16も、バネ2
0の付勢力に抗して下方に押し下げられ、図3に示すよ
うに、タンブラー15、17及びタンブラー16、18
の当接面が、ロータ10の上面(すなわちシリンダ13
の下面)と面一となってシリンダ13が回動可能な状態
となる。
【0033】この状態でロックキー6を図4の実線ロで
示すように右方向の「OFF」位置まで回転させると、
キー部29、30に貫通孔22を介して係合しているシ
リンダ13も一体となって回動し(ロータ10は回動せ
ず)、シリンダ13とロータ10の位置関係が図6に示
す状態となる。
【0034】これにより、図7に示すように、タンブラ
ー15、17とタンブラー16、18の位置が上下方向
において一致する。この位置でロックキー6を抜くと、
シリンダ13に対する上方からの押圧力が解除され、ロ
ータ10の凹部19内のバネ20の付勢力でタンブラー
15、16を介してシリンダ13が上方に持ち上げられ
て、その鍔部13aがボディキャップ3の段差部3aに
当接して停止する。
【0035】この時、ロータ10内のタンブラー15、
16は、バネ20によって上方に持ち上げられるため、
その上端がシリンダ13の貫通孔22の小径部22a内
にそれぞれ挿入する。このタンブラー15、16の貫通
孔22内への挿入によって、ロータ10とシリンダ13
が係合状態となり、ロータ10に対するシリンダ13の
回転が規制(阻止)される。
【0036】また、この状態において、シリンダキャッ
プ14のキー孔24とロータ10のキー孔12とは直交
する状態となって、ボディキャップ3のキー挿入孔7部
分には、シリンダキャップ14のキー孔24と、このキ
ー孔24の中央部分からロータのキー孔12の一部(図
6のa部分)が見えるだけで、ロータ10のキー孔12
はシリンダキャップ14(第2のシリンダ錠11)で略
閉塞された状態となる。したがって、イグニッションス
イッチ1を外部から見た場合、ロータ10のキー孔12
がほとんど視認されない状態となる。
【0037】このように、上記実施例のイグニッション
スイッチ1によれば、イグニッションキー5で操作され
るロータ10等からなる第1のシリンダ錠の上部に、シ
リンダ13、シリンダキャップ14及びタンブラー15
〜18等からなり、ロックキー6で操作される第2のシ
リンダ錠11を配設しているため、例えば自動二輪車の
駐車時等に、ロックキー6で第2のシリンダ錠11を操
作してロック状態とすることにより、そのシリンダ13
等でロータ10のキー孔12を略閉塞することができ
て、第三者によるキー孔12への異物の挿入を抑制する
ことができる。
【0038】特に、ロータ10のキー孔12がシリンダ
13(シリンダキャップ14)等で覆われ、長手方向の
中央部分の一部のみが外部から視認されるだけであるた
め、従来のようにロータ10のキー孔12全体がそのま
ま外部に露出することがなくなり、第三者へキー孔12
への異物挿入が困難であることを一目で感化させること
ができて、車両の盗難に対する十分な抑止効果を得るこ
とができる。
【0039】また、イグニッションスイッチ1の上面に
開口している部分が、図6のa部分のように、一辺がロ
ータ10のキー孔12の幅w1に相当する正方形状の孔
となるため、この孔に、例えばロータ10のキー孔12
に対応した形状のマイナスドライバー等の比較的大きな
回転トルクが得られ易い異物を挿入することが困難とな
って、イグニッションスイッチ1の異物挿入による破壊
を防止することができる。したがって、上記抑止効果と
合わせ、車両の盗難を、簡単な構成により効率良く防止
することが可能になる。
【0040】また、第2のシリンダ錠11は、イグニッ
ションキー5とは別体で別形状のロックキー6によって
施錠及び解錠操作される如く構成されると共に、そのロ
ックキー6に突出長さt5、t6の異なる一対のキー部
29、30を設けているため、所定の向きでないと第2
のシリンダ錠11のロック状態を解除することができな
い。
【0041】また、シリンダ13はロック状態におい
て、ロータ10のタンブラー15、16の上端がシリン
ダ13の貫通孔22内に位置して、シリンダ13とロー
タ10が係合状態となるため、シリンダ13のロータ1
0に対するロック状態を安定させることができる。これ
らのことから、正規のロックキー6を持たない第三者に
よる第2のシリンダ錠11のロック状態の解除を確実に
防止することができて、盗難抑止効果の一層の向上が図
れる。
【0042】さらに、第1のシリンダ錠としてのロータ
10等は従来と略同様に構成され、ロータ10の上部に
第2のシリンダ錠11を配設するだけで構成することが
できるため、ロータ10及びボディキャップ3等の形状
を一部変更するだけで、既存のイグニッションスイッチ
1にも容易に対応することができる。また、第2のシリ
ンダ錠11がシリンダ13、シリンダキャップ14及び
タンブラー15〜18等で構成されているため、その構
造をシンプルとすることができて、安価でかつ十分な盗
難防止効果のあるコストパフォーマンスの優れたイグニ
ッションスイッチ1が得られる。
【0043】またさらに、ロックキー6による操作をイ
グニッションキー5による操作と同様のプッシュ及び回
転操作によって行うことができるため、操作性に優れか
つ使い勝手の優れたイグニッションスイッチ1を得るこ
とができる。また、第2のシリンダ錠11に対するロッ
クキー6の抜き差しできる位置が、イグニッションース
イッチ1の「OFF」位置と「LOCK」位置に設定さ
れているため、ロックキー6のプッシュ及び回転操作を
ボディキャップ3の上面に印刷されている既存の矢印表
示等にしたがって操作できて、その操作性を一層向上さ
せることができる。
【0044】なお、上記実施例においては、ロータ10
及びシリンダ13に3つ以上のタンブラーをそれぞれ設
けるようにしても良い。また、上記実施例におけるイグ
ニッションスイッチ1の全体形状、第2のシリンダ錠1
1を構成するシリンダ13やシリンダキャップ14等の
部品形状、その組付構造等は一例であって、本発明の要
旨を逸脱しない範囲において、種々変更可能であること
はいうまでもない。
【0045】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の発
明によれば、車両の駐車時等に第1のシリンダ錠のキー
孔と第2のシリンダ錠のキー孔とを略直交させることに
より、第2のシリンダ錠によって第1のシリンダ錠のキ
ー孔を略閉塞状態とすることができるため、第1のシリ
ンダ錠のキー孔への異物の挿入が困難であることを第三
者に一目で感化させることができ、車両の盗難を抑止す
る効果を得ることができると共に、第2のシリンダ錠の
構成を簡略化し得て既存のイグニッションスイッチにも
容易に適用することができる。
【0046】また、請求項2記載の発明によれば、第2
のシリンダ錠のキー孔と第1のシリンダ錠のキー孔が一
致した場合に、第2のシリンダ錠が第1のシリンダ錠と
一体的に回動し得るため、第1のシリンダ錠の使用時に
第2のシリンダ錠が何ら影響することがなくなり、既存
のイグニッションスイッチへの対応をより一層容易に行
うことができる。
【0047】また、請求項3記載の発明によれば、第2
のシリンダ錠の第2タンブラーと第1のシリンダ錠の第
1タンブラーが係合した第2のシリンダ錠のロック状態
の解除を、ロックキーのキー部により第2タンブラーを
移動操作することによって行うことができるため、ロッ
クキー以外の第2のシリンダ錠の回動操作、すなわち第
2のシリンダ錠のロック状態の解除操作が困難となって
盗難に対するより確実な抑止効果が得られる等の効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるイグニッションスイッチの一実
施例を示す平面図
【図2】同その一部を断面にした正面図
【図3】同ロックキーを操作した状態の部分断面図
【図4】同イグニッションキーの挿入時の要部平面図
【図5】同図4のA−A断面図
【図6】同第2のシリンダ錠によるロック状態の要部平
面図
【図7】同図6のB−B断面図
【符号の説明】
1・・・・・・・・・・イグニッションスイッチ 2・・・・・・・・・・シリンダボディ 3・・・・・・・・・・ボディキャップ 5・・・・・・・・・・イグニッションキー 6・・・・・・・・・・ロックキー 7・・・・・・・・・・キー挿入孔 7a・・・・・・・・・ロックキー溝 10・・・・・・・・・ロータ(第1のシリンダ錠) 11・・・・・・・・・第2のシリンダ錠 12、21、24・・・キー孔 13・・・・・・・・・シリンダ 14・・・・・・・・・シリンダキャップ 15〜18・・・・・・タンブラー 19・・・・・・・・・凹部 20、23・・・・・・バネ 22・・・・・・・・・貫通孔 28・・・・・・・・・係合部 29、30・・・・・・キー部 31・・・・・・・・・突起部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】イグニッションキーによって操作される第
    1のシリンダ錠と、該第1のシリンダ錠のキー挿入側に
    隣設して設けられ、前記イグニッションキーが通過可能
    なキー孔を有し、ロックキーによって操作される第2の
    シリンダ錠とからなり、車両の駐車時に、ロックキーの
    操作で前記第2のシリンダ錠のキー孔と第1のシリンダ
    錠のキー孔を略直交させることにより、第1のシリンダ
    錠のキー孔を第2のシリンダ錠で略閉塞することを特徴
    とするイグニッションスイッチ。
  2. 【請求項2】前記第2のシリンダ錠は、そのキー孔が第
    1のシリンダ錠のキー孔と略直交した際に第1のシリン
    ダ錠に係合し、そのキー孔が第1のシリンダ錠のキー孔
    と一致した際に、前記イグニッションキーによって第1
    のシリンダ錠と一体的に回動し得ることを特徴とする請
    求項1記載のイグニッションスイッチ。
  3. 【請求項3】前記第2のシリンダ錠に第1タンブラーが
    移動可能に設けられると共に、第1のシリンダ錠に前記
    第1タンブラーに追従して移動し得る第2タンブラーが
    設けられ、第1のシリンダ錠のキー孔と第2のシリンダ
    錠のキー孔とが略直交した際に、第1タンブラーと第2
    タンブラーが係合して第2のシリンダ錠がロック状態に
    されると共に、ロックキーに設けられたキー部によって
    第2タンブラーが移動操作された際に、第1タンブラー
    と第2タンブラーの係合が解かれて第2のシリンダ錠の
    ロック状態が解除され得ることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載のイグニッションスイッチ。
JP36399997A 1997-12-16 1997-12-16 イグニッションスイッチ Pending JPH11170980A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007022119A (ja) * 2005-07-12 2007-02-01 Asahi Denso Co Ltd イグニッションスイッチ装置
JP2012012762A (ja) * 2010-06-29 2012-01-19 Asahi Denso Co Ltd イグニッションスイッチ装置

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