JPH09255608A - 含フッ素化合物,表面改質剤、及びこれを用いた磁気記録媒体 - Google Patents

含フッ素化合物,表面改質剤、及びこれを用いた磁気記録媒体

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JPH09255608A
JPH09255608A JP8073588A JP7358896A JPH09255608A JP H09255608 A JPH09255608 A JP H09255608A JP 8073588 A JP8073588 A JP 8073588A JP 7358896 A JP7358896 A JP 7358896A JP H09255608 A JPH09255608 A JP H09255608A
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JP8073588A
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Hiroshi Sasaki
佐々木  洋
Saburo Shoji
三良 庄司
Takayuki Nakakawaji
孝行 中川路
Tomoe Takamura
友恵 高村
Mina Ishida
美奈 石田
Yutaka Ito
伊藤  豊
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】潤滑性の高い含フッ素化合物,表面改質剤、及
びこれを用いた磁気記録媒体を提供する。 【解決手段】下記一般式で表される含フッ素化合物。
(式中−X−は−CONR−,−CH2NR−,−CO
NRCH2−,−CH2NRCH2−(RはCk2k+1(C
k2k+1は水素或いは直鎖か分岐のアルキル鎖でkは0
から17の整数)),−CH2OSO2−,−CH2OCO
−,−CH2OCH2−,−CH2OCOCH2O−,−C
2OCOCH2−,−COS−,−CO2CH2−,−C
2−,−CO2CHCH3− を表す。nは1から5の整
数。mは1又は2。Rf,Rf′は平均分子量800以
上のパーフルオロポリオキシアルキル鎖、又はパーフル
オロポリオキシアルキレン鎖。) 【化28】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は分子内にフルオロフ
ェニル基を有する含フッ素化合物、これを用いた表面改
質剤、及びこれを用いた磁気記録媒体に関し、特に磁気
記録媒体の摺動耐久性の向上を目的とした低飛散性の表
面改質剤に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気ディスク装置の記録密度の増加を図
るため、ヘッドとディスクの距離は小さくなる傾向にあ
る。また高速で読み取りや書き込みを行うためにディス
クの回転数は大きくなってきている。そのためヘッドと
ディスクの接触の機会が増え、しかもより高速で接触す
るためディスクの摺動条件は従来に比べて更に厳しくな
ってきている。この摺動に対し、磁性層の摩耗を防ぐた
め磁気ディスクの最外層に用いられる潤滑剤は改良が加
えられてきた。
【0003】このような潤滑剤は、例えば、パーフルオ
ロオキシアルキレン鎖の両末端にピペロニル基を有する
化合物(特開昭61−4727号公報),パーフルオロオキシア
ルキル鎖やパーフルオロアルキル鎖の末端にベンゼン環
を有する化合物(特開昭63−239167号公報),パーフル
オロオキシアルキレン鎖やパーフルオロオキシアルキル
鎖末端にカルボン酸アンモニウム塩を有する化合物(特
開平5−301954号公報)等が知られている。これらを磁気
ディスク表面に塗布することによってその表面は潤滑性
が向上し、磁性層の摩耗はかなり押さえることができる
ようになった。しかし、今後更に記録密度を上げるため
ヘッドとディスクとがほぼ接触した状態で使用されるこ
とも予想され、これに対応するためのより潤滑性能の高
いものが望まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は潤滑性
の高い含フッ素化合物,表面改質剤、及びこれを用いた
磁気記録媒体を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】発明者らはパーフルオロ
オキシアルキレン鎖、或いはパーフルオロオキシアルキ
ル鎖を有する種々の含フッ素化合物を検討した結果、パ
ーフルオロオキシアルキレン鎖、或いはパーフルオロオ
キシアルキル鎖末端にフルオロフェニル基を有する化合
物が高い潤滑性を示すことを見出した。更にこれを用い
た表面改質剤からなる層を表面に形成した磁気記録媒体
表面の摺動特性が良好であることを見出した。具体的に
は下記に示す下記の含フッ素化合物,表面改質剤、及び
これを用いた磁気記録媒体が上記課題を解決することを
見出した。
【0006】その第1は下記一般式で表される含フッ素
化合物。
【0007】
【化4】
【0008】(式中−X−は−CONR−,−CH2
R−,−CONRCH2−,−CH2NRCH2−(−R
は−Ck2k+1(Ck2k+1は水素、或いは直鎖か分岐の
アルキル鎖でありkは0から17の整数),−SO2
3,−SO264CH3,−SO265、或いは−S
2107),−CH2OSO2−,−CH2OCO−,−
CH2OCH2−,−CH2OCOCH2O−,−CH2
COCH2−,−COS−,−CO2CH2−,−CO
2−,−CO2CHCH3−を表す。nは1から5の整数。
mは1又は2。Rfは平均分子量800以上のパーフル
オロポリオキシアルキル鎖、又はパーフルオロポリオキ
シアルキレン鎖。Rf′及びRf″は平均分子量800
以上のパーフルオロポリオキシアルキル鎖。) その第2は下記一般式で表される含フッ素化合物を1種
類以上含有することを特徴とする表面改質剤。
【0009】
【化5】
【0010】(式中−X−は−CONR−,−CH2
R−,−CONRCH2−,−CH2NRCH2−(−R
は−Ck2k+1(Ck2k+1は水素、或いは直鎖か分岐の
アルキル鎖でありkは0から17の整数),−SO2
3,−SO264CH3,−SO265、或いは−S
2107),−CH2OSO2−,−CH2OCO−,−
CH2OCH2−,−CH2OCOCH2O−,−CH2
COCH2−,−COS−,−CO2CH2−,−CO
2−,−CO2CHCH3−を表す。nは1から5の整数。
mは1又は2。Rfは平均分子量800以上のパーフル
オロポリオキシアルキル鎖、又はパーフルオロポリオキ
シアルキレン鎖。Rf′及びRf″は平均分子量800
以上のパーフルオロポリオキシアルキル鎖。) その第3は非磁性支持体上に1層以上の磁性体層を備え
た磁気記録媒体において、前記磁性体層、或いは前記磁
性体層の外側に備えた保護層表面に下記一般式で表され
る含フッ素化合物を1種類以上含有する膜を形成したこ
とを特徴とする磁気記録媒体。
【0011】
【化6】
【0012】(式中−X−は−CONR−,−CH2
R−,−CONRCH2−,−CH2NRCH2−(−R
は−Ck2k+1(Ck2k+1は水素、或いは直鎖か分岐の
アルキル鎖でありkは0から17の整数),−SO2
3,−SO264CH3,−SO265、或いは−S
2107),−CH2OSO2−,−CH2OCO−,−
CH2OCH2−,−CH2OCOCH2O−,−CH2
COCH2−,−COS−,−CO2CH2−,−CO
2−,−CO2CHCH3−を表す。nは1から5の整数。
mは1又は2。Rfは平均分子量800以上のパーフル
オロポリオキシアルキル鎖、又はパーフルオロポリオキ
シアルキレン鎖。Rf′及びRf″は平均分子量800
以上のパーフルオロポリオキシアルキル鎖。) 化1から化6の化合物の基本構造はパーフルオロオキシ
アルキレン鎖、或いはパーフルオロオキシアルキル鎖末
端にフルオロフェニル基を有する化合物である。
【0013】Rfはパーフルオロポリオキシアルキル
鎖、又はパーフルオロポリオキシアルキレン鎖を表して
いる。またRf′及びRf″はパーフルオロポリオキシ
アルキル鎖を表している。これらを導入する際の原料は
Montefluos 社製のFomblin(繰り返し単位は−(CF2
2O)α−(CF2O)β−、或いは
−(CF(CF3)−CF2O)α′−(CF2O)β′−),ダ
イキン工業社製DEMNUM(繰り返し単位は−(CF2CF2
CF2O)γ−),Du Pont社製のKrytox(繰り返し単位
は−(CF(CF3)CF2O)δ−)等が挙げられる。これ
らの平均分子量は1500前後から15000程度まで
のものがある。分子量が大きいほど摺動による飛散は少
ない。本発明の化合物を合成する際はパーフルオロポリ
オキシアルキル鎖末端、又はパーフルオロポリオキシア
ルキレン鎖末端にカルボキシル基,ハイドロキシメチレ
ン基,ヨウ化エチレン基等を持ったものを用いる。パー
フルオロポリオキシアルキル鎖、又はパーフルオロポリ
オキシアルキレン鎖の分子量が低すぎると(800未満
の場合)パーフルオロヘキサン系の溶剤への溶解性が低
下する傾向がある。そのため分子量は800以上が望ま
しい。また、更に溶解性を上げるにはRf,Rf′及び
Rf″の分子量をなるべく大きくすることが望ましい。
そのため、できれば2000以上のものが望ましい。
【0014】−X−はRfとフルオロ基を持つベンゼン
環の結合部位である。この構造は−CONR−や−CO
NRCH2−といったアミド結合(RはCk2k+1(Ck
2k+1 は水素、或いは直鎖か分岐のアルキル鎖であり
kは0から17の整数)),−CH2NR−や−CH2NR
CH2−のようなアミン結合,−CH2OCO−,−CH2
OCOCH2O−,−CH2OCOCH2−,−CO2CH
2−,−CO2−,−CO2CHCH3−のようなエステル
結合,−COS−のようなチオエステル結合,−CH2
OSO2−のようなスルホン酸エステル結合,−CH2
CH2−のようなエーテル結合が挙げられる。
【0015】これらのうち−X−が−CONR−,−C
ONRCH2−,−COS−,−CO2CH2−,−CO2
−、或いは−CO2CHCH3− 等の場合はRfの末端
はCO2HやCOClといったものを用いて合成する。
−CH2NR−,−CH2NRCH2−,−CH2OSO2
−,−CH2OCO−,−CH2OCH2−,−CH2OC
OCH2O−、或いは−CH2OCOCH2−等の場合は
Rfの末端はCH2ClやCH2OHといったものを用い
て合成する。
【0016】nはフェニル基に結合しているフルオロ基
の数である。摺動特性を向上するには必ずフルオロ基は
必要である。またフルオロ基が多いものほど摺動特性が
良好である傾向があるが、導入できる個数は最大5つで
ある。そのためnの範囲は1から5の整数になる。
【0017】mはフルオロフェニル基の導入個数であ
る。Rfがパーフルオロポリオキシアルキル鎖の場合は
片末端がCF3 であるからフルオロフェニル基は1個導
入可能となる。またRfがパーフルオロポリオキシアル
キレン鎖の場合は両末端に導入できる可能性がある。そ
のためmは1か2である。
【0018】本発明以外の潤滑剤でも主鎖の構造はパー
フルオロオキシアルキレン鎖、或いはパーフルオロオキ
シアルキル鎖のものが多い。そのため本発明の化合物の
潤滑剤としての作用は主にパーフルオロオキシアルキレ
ン鎖、或いはパーフルオロオキシアルキル鎖が発現して
いると考えられる。末端のフルオロフェニル基のフルオ
ロ基はこの作用を更に高める何らかの役割を担っている
と推定される。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明を実施例により詳細に説明
する。
【0020】(実施例1)Rfがパーフルオロオキシア
ルキレン基で、−X−が−CONHCH2−,nが5,
mが2の化合物(化合物1)の合成方法を記述する。
【0021】
【化7】
【0022】化合物1はペンタフルオロベンジルアミン
のアミノ基とMontefluos 社製 Fomblin のZ−DI
AC(分子量約4000)のカルボキシル基を反応(こ
の場合はアミド化)させることにより得られる。
【0023】初めにペンタフルオロベンジルアミンの合
成方法を示す。ペンタフルオロベンゾニトリル(20重
量部)をテトラヒドロフラン(THF)(200重量
部)に溶解させ、これに水素化リチウムアルミニウム
(5重量部)を加え、乾燥窒素雰囲気下6時間撹拌す
る。反応液を細かく砕いた氷(500重量部)に注ぐ。
塩化メチレン(100重量部)で3回抽出し、抽出液を
硫酸ナトリウムで乾燥する。エバポレータで塩化メチレ
ンを揮発させ、酢酸エチルとn−ヘキサンから再結晶し
ペンタフルオロベンジルアミン(18重量部)を得る。
【0024】次にアミド化を記述する。Z−DIAC
(20重量部)を3M社製フッ素系溶剤FC−72(2
00重量部)に溶解した後、溶液を0℃に冷却下ジシク
ロヘキシルカルボジイミド(DCC)(4重量部)を加
え撹拌する。これに上記反応で得たペンタフルオロベン
ジルアミン(3重量部)を塩化メチレン(20重量部)
に溶解したものを加え、0℃で2時間,引き続き常温で
30時間撹拌する。撹拌後24時間静置すると2層に分
離し、上層に固体が析出する。上層(塩化メチレン層)
を除去後下層(FC−72層)をG2のフィルタで濾過
し、濾液中のFC−72をエバポレータで揮発させ、更
に真空ポンプで完全に揮発させることで目的の化合物1
(20重量部)を得た。
【0025】なお図1に化合物1のIRスペクトルを示
す。
【0026】(実施例2)Rfがパーフルオロオキシア
ルキレン基で、−X−が−CONH−,nが5,mが2
の化合物(化合物2)の合成方法を記述する。
【0027】
【化8】
【0028】化合物2はペンタフルオロベンジルアミン
の代わりにペンタフルオロアニリン(3重量部)を用い
る以外は化合物1と同様の方法で得られた。収量は20
重量部である。
【0029】化合物2のIRスペクトルは2900cm-1
付近の吸収がない以外は化合物1のスペクトルと同様で
あった。
【0030】(実施例3)Rfがパーフルオロオキシプ
ロピルユニットの繰り返し単位のパーフルオロオキシア
ルキル基で、−X−が−CONHCH2− ,nが5,m
が1の化合物(化合物3)の合成方法を記述する。
【0031】
【化9】
【0032】化合物3はZ−DIACの代わりにダイキ
ン工業社製DEMNUMのSH(分子量約4000)(40重
量部)を用いる以外は化合物1と同様の方法で得られ
た。収量は20重量部である。
【0033】化合物3のIRスペクトルは1700cm-1
付近の吸収が若干小さい以外は化合物1のスペクトルと
同様であった。
【0034】(実施例4)Rfがパーフルオロオキシイ
ソプロピルユニットの繰り返し単位のパーフルオロオキ
シアルキル基で、−X−が−CONHCH2− ,nが
5,mが1の化合物(化合物4)の合成方法を記述す
る。
【0035】
【化10】
【0036】化合物4はZ−DIACの代わりにDu Pon
t社製Krytoxの157 FS−L(分子量約1920)
(20重量部)を用いる以外は化合物1と同様の方法で
得られた。収量は20重量部である。
【0037】化合物4のIRスペクトルは化合物1のス
ペクトルとほぼ同様であった。
【0038】(実施例5)Rfがパーフルオロオキシア
ルキレン基で、−X−が−CONHCH2− ,nが1,
mが2の化合物(化合物5)の合成方法を記述する。
【0039】
【化11】
【0040】化合物5はペンタフルオロベンジルアミン
の代わりに3−フルオロベンジルアミン(3重量部)を
用いる以外は化合物1と同様の方法で得られた。収量は
20重量部である。
【0041】なお図2に化合物5のIRスペクトルを示
す。
【0042】(実施例6)Rfがパーフルオロオキシア
ルキレン基で、−X−が−CONHCH2− ,nが2,
mが2の化合物(化合物6)の合成方法を記述する。
【0043】
【化12】
【0044】化合物6はペンタフルオロベンジルアミン
の代わりに3,5−ジフルオロベンジルアミン(3重量
部)を用いる以外は化合物1と同様の方法で得られた。
収量は20重量部である。
【0045】なお図3に化合物6のIRスペクトルを示
す。
【0046】(実施例7)Rfがパーフルオロオキシア
ルキレン基で、−X−が−CON((CH2)17CH3)CH
2− ,nが1,mが2の化合物(化合物7)の合成方法
を記述する。
【0047】
【化13】
【0048】化合物7はZ−DIACのカルボン酸クロ
ライドと3−フルオロ−N−オクタデシルベンジルアミ
ンを反応させることにより得られる。
【0049】初めにZ−DIACのカルボン酸クロライ
ドの合成方法を示す。Z−DIAC(20重量部)をF
C−72(100重量部)に溶解し、これに塩化メチレ
ン(20重量部)と塩化チオニル(1重量部)を加え、
5時間還流する。還流後12時間静置し、上層(塩化メ
チレン層)を除く。下層(FC−72層)をG2のフィ
ルタで濾過し、濾液中のFC−72をエバポレータで揮
発させ、更に真空ポンプで完全に揮発させることでZ−
DIACのカルボン酸クロライド(20重量部)を得
た。この化合物は水と反応し容易にZ−DIACへ戻っ
てしまうので湿気を与えないよう注意する必要がある。
【0050】次に3−フルオロ−N−オクタデシルベン
ジルアミンの合成方法を記述する。3−フルオロベンジ
ルアミン(13重量部)をピリジン(100重量部)に
溶解し、約0℃に冷却下パラトルエンスルホニルクロラ
イド(21重量部)を加え、室温で12時間撹拌する。
反応液を5%塩酸に注ぎ析出する固体を濾取する。この
固体を5%塩酸で洗った後、引き続き洗液が中性になる
まで水で洗う。エタノールで再結晶し3−フルオロベン
ジルアミンとパラトルエンスルホン酸からなるアミド
(25重量部)を得る。
【0051】この反応で得られた3−フルオロベンジル
アミンとパラトルエンスルホン酸からなるアミド(14
重量部)をエタノール(200重量部)に懸濁し、これ
に1−ブロモオクタデカン(20重量部)と炭酸カリウ
ム(8重量部)を加え、20時間還流する。反応液中の
エタノールをエバポレータで揮発させた後、塩化メチレ
ン(200重量部)を加えて良く撹拌する。塩化メチレ
ンを水で洗った後、硫酸ナトリウムで乾燥する。塩化メ
チレンをエバポレータで揮発させた後、残渣をエタノー
ル:アセトン=1:1の混合溶媒で再結晶し3−フルオ
ロ−N−オクタデシルベンジルアミンとパラトルエンス
ルホン酸からなるアミド(20重量部)を得た。
【0052】この反応で得られた3−フルオロ−N−オ
クタデシルベンジルアミンとパラトルエンスルホン酸か
らなるアミド(20重量部)をエタノール(200重量
部)に懸濁し、これに35%塩酸(50重量部)を加え
12時間還流する。反応液を冷却後エバポレータで反応
液を乾固し、5%炭酸ナトリウム水溶液(200重量
部)と塩化メチレン(200重量部)を加え約1分間撹
拌する。水層を除去し、塩化メチレン層を硫酸ナトリウ
ムで乾燥する。エバポレータで塩化メチレンを揮発後残
渣をエタノール:アセトン=1:2の混合溶媒で再結晶
し3−フルオロ−N−オクタデシルベンジルアミン(1
0重量部)を得た。
【0053】最後に化合物7の合成方法を記述する。上
記方法で得られたZ−DIACのカルボン酸クロライド
(20重量部)をFC−72(100重量部)に溶解
し、これに3−フルオロ−N−オクタデシルベンジルア
ミン(10重量部)を塩化メチレン(100重量部)に
溶解したものを加え、室温で12時間撹拌し、その後1
2時間静置する。上層(塩化メチレン層)を除去し、下
層(FC−72層)をエバポレータで揮発させ、更に真
空ポンプで完全に揮発させることで目的の化合物7(2
0重量部)を得た。
【0054】なお図4に化合物7のIRスペクトルを示
す。
【0055】(実施例8)Rfがパーフルオロオキシア
ルキレン基で、−X−が−CON((CH2)17CH3)−,
nが5,mが2の化合物(化合物8)の合成方法を記述
する。
【0056】
【化14】
【0057】化合物8は3−フルオロ−N−オクタデシ
ルベンジルアミンの代わりにペンタフルオロ−N−ヘキ
シルアニリン(8重量部)を用いる以外は化合物7と同
様の方法で得られた。収量は20重量部である。
【0058】ペンタフルオロ−N−ヘキシルアニリンは
3−フルオロベンジルアミンの代わりにペンタフルオロ
アニリンを用い、1−ブロモオクタデカンの代わりに1
−ブロモヘキサンを用いる以外は3−フルオロ−N−オ
クタデシルベンジルアミンを合成する際と同様の方法で
得られる。
【0059】化合物8のIRスペクトルは2900cm-1
付近の吸収が若干小さい以外は化合物7のスペクトルと
同様であった。
【0060】(実施例9)Rfがパーフルオロオキシア
ルキレン基で、−X−が−CO2CH2−,nが5,mが
2の化合物(化合物9)の合成方法を記述する。
【0061】
【化15】
【0062】化合物9は3−フルオロ−N−オクタデシ
ルベンジルアミンの代わりにペンタフルオロベンジルア
ルコール(8重量部)を用いる以外は化合物7と同様の
方法で得られた。収量は20重量部である。
【0063】なお図5に化合物9のIRスペクトルを示
す。
【0064】(実施例10)Rfがパーフルオロオキシ
アルキレン基で、−X−が−CO2− ,nが5,mが2
の化合物(化合物10)の合成方法を記述する。
【0065】
【化16】
【0066】化合物10は3−フルオロ−N−オクタデ
シルベンジルアミンの代わりにペンタフルオロフェノー
ル(7重量部)を用いる以外は化合物7と同様の方法で
得られた。収量は20重量部である。
【0067】化合物10のIRスペクトルは2900cm
-1付近の吸収がない以外は化合物9のスペクトルと同様
であった。
【0068】(実施例11)Rfがパーフルオロオキシ
アルキレン基で、−X−が−CO2CHCH3−,nが
5,mが2の化合物(化合物11)の合成方法を記述す
る。
【0069】
【化17】
【0070】化合物11は3−フルオロ−N−オクタデ
シルベンジルアミンの代わりに1−(ペンタフルオロフ
ェニル)エタノール(8重量部)を用いる以外は化合物
7と同様の方法で得られた。収量は20重量部である。
【0071】化合物11のIRスペクトルは2900cm
-1付近の吸収が若干大きい以外は化合物9のスペクトル
とほぼ同様であった。
【0072】(実施例12)Rfがパーフルオロオキシ
アルキレン基で、−X−が−COS−,nが5,mが2
の化合物(化合物12)の合成方法を記述する。
【0073】
【化18】
【0074】化合物12は3−フルオロ−N−オクタデ
シルベンジルアミンの代わりにペンタフルオロチオフェ
ノール(8重量部)を用いる以外は化合物7と同様の方
法で得られた。収量は20重量部である。
【0075】化合物12のIRスペクトルは1700cm
-1付近と2900cm-1付近の吸収がない以外は化合物9
のスペクトルとほぼ同様であった。
【0076】(実施例13)Rfがパーフルオロオキシ
アルキレン基で、−X−が−CH2N((CH2)17CH3)
CH2−,nが1,mが2の化合物(化合物13)の合
成方法を記述する。
【0077】
【化19】
【0078】化合物13は3−フルオロ−N−オクタデ
シルベンジルアミンと、Montefluos社製Fomblin のZ−
DOL(分子量約4000)の水酸基をクロル基に置換
した化合物を反応させることにより得られる。
【0079】初めにZ−DOLの水酸基をクロル基に置
換した化合物の合成方法を示す。Z−DOL(20重量
部)をFC−72(100重量部)に溶解し、これにピ
リジン(10重量部)を塩化メチレン(50重量部)に
溶かしたものを加え、更に塩化チオニル(5重量部)を
加え、5時間還流する。還流後12時間静置し、上層
(塩化メチレン層)を除く。下層(FC−72層)をG
2のフィルタで濾過し、濾液中のFC−72をエバポレ
ータで揮発させ、更に真空ポンプで完全に揮発させるこ
とでZ−DOLの水酸基をクロル基に置換した化合物
(20重量部)を得た。なお、3−フルオロ−N−オク
タデシルベンジルアミンの合成は実施例7中に記述し
た。
【0080】次に化合物13の合成方法を記述する。上
記方法で得られたZ−DOLの水酸基をクロル基に置換
した化合物(20重量部)を3M社製フッ素系溶剤FC
−77(100重量部)に溶解し、これに3−フルオロ
−N−オクタデシルベンジルアミン(10重量部)と炭
酸カリウム(5重量部)をエタノール(100重量部)
に懸濁したものを加え、12時間還流し、その後室温で
48時間静置する。上層(エタノール層)を除去し、下
層(FC−77層)をG2のフィルタで濾過し、濾液中
のFC−77をエバポレータで揮発させ、更に真空ポン
プで完全に揮発させることで目的の化合物13(20重
量部)を得た。
【0081】なお図6に化合物13のIRスペクトルを
示す。
【0082】(実施例14)Rf′がパーフルオロオキ
シアルキレン基で、nが1の化合物(化合物14)の合
成方法を記述する。
【0083】
【化20】
【0084】化合物14は3−フルオロ−N−オクタデ
シルベンジルアミンの代わりに3−フルオロベンジルア
ミン(0.3重量部)を用い、FomblinのZ−DOLの代
わりにダイキン工業社製DEMNUMのSA(分子量約400
0)(20重量部)を用いる以外は化合物13と同様の
方法で得られた。収量は20重量部である。
【0085】化合物14のIRスペクトルは2900cm
-1付近の吸収が小さい以外は化合物13のスペクトルと
ほぼ同様であった。
【0086】(実施例15)Rf″がパーフルオロオキ
シアルキレン基で、nが5の化合物(化合物15)の合
成方法を記述する。
【0087】
【化21】
【0088】化合物15は3−フルオロ−N−オクタデ
シルベンジルアミンの代わりにペンタフルオロアニリン
(0.4重量部)を用い、FomblinのZ−DOLの代わり
にSA(20重量部)を用いる以外は化合物13と同様
の方法で得られた。収量は20重量部である。
【0089】化合物15のIRスペクトルは2900cm
-1付近の吸収が小さい以外は化合物13のスペクトルと
ほぼ同様であった。
【0090】(実施例16)Rfがパーフルオロオキシ
アルキレン基で、−X−が−CH2N(SO264
3)CH2− ,nが1,mが2の化合物(化合物16)
の合成方法を記述する。
【0091】
【化22】
【0092】化合物16は3−フルオロ−N−オクタデ
シルベンジルアミンの代わりに3−フルオロベンジルア
ミンとパラトルエンスルホン酸からなるアミド(10重
量部)を用いる以外は化合物13と同様の方法で得られ
た。収量は20重量部である。ところで3−フルオロベ
ンジルアミンとパラトルエンスルホン酸からなるアミド
は実施例7の3−フルオロ−N−オクタデシルベンジル
アミンの合成の際の中間体であり、その合成方法は実施
例7で記述している。
【0093】化合物16のIRスペクトルは3300〜
3200cm-1付近の吸収が若干大きい以外は化合物13
のスペクトルとほぼ同様であった。
【0094】(実施例17)Rfがパーフルオロオキシ
アルキレン基で、−X−が−CH2CO2−,nが5,m
が2の化合物(化合物17)の合成方法を記述する。
【0095】
【化23】
【0096】Z−DOL(20重量部)をFC−72
(100重量部)に溶解し、これにピリジン(5重量
部)を塩化メチレン(50重量部)に溶かしたものを加
え、更にペンタフルオロ安息香酸クロライド(5重量
部)を加え、5時間還流する。還流後12時間静置し、
上層(塩化メチレン層)を除く。下層(FC−72層)
をG2のフィルタで濾過し、濾液中のFC−72をエバ
ポレータで揮発させ、更に真空ポンプで完全に揮発させ
ることで化合物17(20重量部)を得た。
【0097】なお図7に化合物17のIRスペクトルを
示す。
【0098】(実施例18)Rfがパーフルオロオキシ
アルキレン基で、−X−が−CH2OSO2− ,nが
5,mが2の化合物(化合物18)の合成方法を記述す
る。
【0099】
【化24】
【0100】化合物18はペンタフルオロ安息香酸クロ
ライドの代わりにペンタフルオロスルホン酸クロライド
(6重量部)を用いる以外は化合物17と同様の方法で
得られた。収量は20重量部である。
【0101】化合物18のIRスペクトルは1700cm
-1付近の吸収がない以外は化合物17のスペクトルとほ
ぼ同様であった。
【0102】(実施例19)Rfがパーフルオロオキシ
アルキレン基で、−X−が−CH2OCOCH2−,nが
5,mが2の化合物(化合物19)の合成方法を記述す
る。
【0103】
【化25】
【0104】化合物19はペンタフルオロ安息香酸クロ
ライドの代わりにペンタフルオロフェニル酢酸クロライ
ド(7重量部)を用いる以外は化合物17と同様の方法
で得られた。収量は20重量部である。
【0105】ペンタフルオロフェニル酢酸クロライドは
ペンタフルオロフェニル酢酸(7重量部)と塩化チオニ
ル(7重量部)を塩化メチレン(50重量部)に溶解
し、5時間還流後、反応液をエバポレータで揮発させる
ことによって得られる。
【0106】化合物19のIRスペクトルは2900cm
-1付近の吸収が若干大きい以外は化合物17のスペクト
ルとほぼ同様であった。
【0107】(実施例20)Rfがパーフルオロオキシ
アルキレン基で、−X−が−CH2OCOCH2O−,n
が5,mが2の化合物(化合物20)の合成方法を記述
する。
【0108】
【化26】
【0109】化合物20はペンタフルオロ安息香酸クロ
ライドの代わりにペンタフルオロフェノキシ酢酸クロラ
イド(8重量部)を用いる以外は化合物17と同様の方
法で得られた。収量は20重量部である。
【0110】ペンタフルオロフェノキシ酢酸クロライド
はペンタフルオロフェノキシ酢酸(8重量部)と塩化チ
オニル(7重量部)を塩化メチレン(50重量部)に溶
解し、5時間還流後、反応液をエバポレータで揮発させ
ることによって得られる。化合物20のIRスペクトル
は2900cm-1付近の吸収が若干大きい以外は化合物1
7のスペクトルとほぼ同様であった。
【0111】(実施例21)Rfがパーフルオロオキシ
アルキレン基で、−X−が−CH2OCH2− ,nが
5,mが2の化合物(化合物21)の合成方法を記述す
る。
【0112】
【化27】
【0113】化合物21はZ−DOLをパラトルエンス
ルホニル化(トシル化)した化合物とペンタフルオロベ
ンジルブロマイドを縮合(この場合はエーテル化)する
ことにより得られる。
【0114】まずZ−DOLをトシル化した化合物の合
成方法を示す。Z−DOL(20重量部)をFC−72
(100重量部)に溶解し、これにピリジン(10重量
部)を塩化メチレン(50重量部)に溶かしたものを加
え、更にパラトルエンスルホニルクロライド(4重量
部)を加え、5時間還流する。還流後12時間静置し、
上層(塩化メチレン層)を除く。下層(FC−72層)
をG2のフィルタで濾過し、濾液中のFC−72をエバ
ポレータで揮発させ、更に真空ポンプで完全に揮発させ
ることでZ−DOLをトシル化した化合物(20重量
部)を得た。
【0115】次に化合物21の合成方法を示す。Z−D
OLをトシル化した化合物(20重量部)をFC−72
(100重量部)に溶解し、これに水素化ナトリウム
(1重量部)をTHF(100重量部)に懸濁したもの
を加え良く撹拌する。更にペンタフルオロベンジルブロ
マイドをTHF(100重量部)に溶解したものを2時
間かけて滴下後、乾燥窒素雰囲気下6時間撹拌する。反
応液を細かく砕いた氷(500重量部)に注ぐ。FC−
72(100重量部)で3回抽出し、抽出液を硫酸ナト
リウムで乾燥する。エバポレータでFC−72を揮発さ
せ、更に真空ポンプで完全に揮発させることで目的の化
合物21(20重量部)を得た。
【0116】化合物21のIRスペクトルは1300〜
1000cm-1付近の吸収が若干小さい以外は化合物14
のスペクトルとほぼ同様であった。
【0117】(実施例22)5.25 インチのAl合金
ディスク表面のNi−P層とその上にCo層を設け、こ
の上にNi−Co系の磁性層を50nmの厚さにスパッ
タ蒸着し、更にカーボンからなる保護層を50nmの厚
さに製膜したディスクを用意する。このディスクを化合
物1から21の0.1wt% のFC−72溶液に1分間
浸漬し、その後引上げ速度1mm/sで引上げた後、室温
に2時間放置して溶剤を揮発させ、化合物1から21の
膜を表面に形成したディスクを作成した。このディスク
の構成の模式図を図8に示す。
【0118】これらディスクの摺動特性をCSS法(コ
ンタクトスタートストップ法:試験機は小野田セメント
(株)製)で評価した。条件は回転数:3600rpm ,1
サイクル:30秒,最終サイクル数1000サイクル,
ヘッド荷重:10gで、最終サイクルのスティクション
時の摩擦力で評価した。これらの比較例としてステアリ
ン酸アンモニウム(表1では化合物22と記述)も評価
した。結果を表1に示す。
【0119】
【表1】
【0120】この結果より、本発明の磁気記録媒体の表
面の摺動特性は非常に高いことがわかった。また、この
ことから本発明の化合物は潤滑性を向上する表面改質剤
として作用することもわかった。
【0121】
【発明の効果】潤滑性の高い含フッ素化合物,表面改質
剤、及びこれを用いた磁気記録媒体を提供することが可
能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】化合物1のIRスペクトル図。
【図2】化合物5のIRスペクトル図。
【図3】化合物6のIRスペクトル図。
【図4】化合物7のIRスペクトル図。
【図5】化合物9のIRスペクトル図。
【図6】化合物13のIRスペクトル図。
【図7】化合物17のIRスペクトル図。
【図8】本発明の磁気記録媒体の断面図。
【符号の説明】
1…Al合金、2…Ni−P層、3…Cr層、4…Ni
−Co合金の磁性層、5…カーボン層、6…化合物を含
む層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 217/08 7457−4H C07C 217/08 271/14 9451−4H 271/14 271/28 9451−4H 271/28 309/73 7419−4H 309/73 311/17 7419−4H 311/17 329/10 7106−4H 329/10 C08G 65/32 NQJ C08G 65/32 NQJ C09D 171/02 PLQ C09D 171/02 PLQ C09K 3/00 C09K 3/00 R C10M 107/38 C10M 107/38 107/44 107/44 G11B 5/71 G11B 5/71 // C08G 2/00 NAA C08G 2/00 NAA C10N 40:18 50:08 (72)発明者 高村 友恵 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 石田 美奈 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 伊藤 豊 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式で表される含フッ素化合物。 【化1】 (式中−X−は−CONR−,−CH2NR−,−CO
    NRCH2−,−CH2NRCH2−(−Rは−Ck2k+1
    (Ck2k+1は水素、或いは直鎖か分岐のアルキル鎖で
    ありkは0から17の整数),−SO2CH3,−SO26
    4CH3,−SO265、或いは−SO2107),−
    CH2OSO2−,−CH2OCO−,−CH2OCH
    2−,−CH2OCOCH2O−,−CH2OCOCH
    2−,−COS−,−CO2CH2−,−CO2−,−CO2
    CHCH3−を表す。nは1から5の整数。mは1又は
    2。Rfは平均分子量800以上のパーフルオロポリオ
    キシアルキル鎖、又はパーフルオロポリオキシアルキレ
    ン鎖。Rf′及びRf″は平均分子量800以上のパー
    フルオロポリオキシアルキル鎖。)
  2. 【請求項2】下記一般式で表される含フッ素化合物を1
    種類以上含有することを特徴とする表面改質剤。 【化2】 (式中−X−は−CONR−,−CH2NR−,−CO
    NRCH2−,−CH2NRCH2−(−Rは−Ck2k+1
    (Ck2k+1は水素、或いは直鎖か分岐のアルキル鎖で
    ありkは0から17の整数),−SO2CH3,−SO26
    4CH3,−SO265、或いは−SO2107),−
    CH2OSO2−,−CH2OCO−,−CH2OCH2−,
    −CH2OCOCH2O−,−CH2OCOCH2−,−C
    OS−,−CO2CH2−,−CO2−,−CO2CHCH3
    −を表す。nは1から5の整数。mは1又は2。Rfは
    平均分子量800以上のパーフルオロポリオキシアルキ
    ル鎖、又はパーフルオロポリオキシアルキレン鎖。R
    f′及びRf″は平均分子量800以上のパーフルオロ
    ポリオキシアルキル鎖。)
  3. 【請求項3】非磁性支持体上に1層以上の磁性体層を備
    えた磁気記録媒体において、前記磁性体層、或いは前記
    磁性体層の外側に備えた保護層表面に下記一般式で表さ
    れる含フッ素化合物を1種類以上含有する膜を形成した
    ことを特徴とする磁気記録媒体。 【化3】 (式中−X−は−CONR−,−CH2NR−,−CO
    NRCH2−,−CH2NRCH2−(−Rは−Ck2k+1
    (Ck2k+1は水素、或いは直鎖か分岐のアルキル鎖で
    ありkは0から17の整数),−SO2CH3,−SO26
    4CH3,−SO265、或いは−SO2107),−
    CH2OSO2−,−CH2OCO−,−CH2OCH
    2−,−CH2OCOCH2O−,−CH2OCOCH
    2−,−COS−,−CO2CH2−,−CO2−,−CO2
    CHCH3−を表す。nは1から5の整数。mは1又は
    2。Rfは平均分子量800以上のパーフルオロポリオ
    キシアルキル鎖、又はパーフルオロポリオキシアルキレ
    ン鎖。Rf′及びRf″は平均分子量800以上のパー
    フルオロポリオキシアルキル鎖。)
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