JPH0819046B2 - 含フッ素化合物および含フッ素化合物を含有する潤滑剤組成物および磁気記録媒体 - Google Patents

含フッ素化合物および含フッ素化合物を含有する潤滑剤組成物および磁気記録媒体

Info

Publication number
JPH0819046B2
JPH0819046B2 JP33798390A JP33798390A JPH0819046B2 JP H0819046 B2 JPH0819046 B2 JP H0819046B2 JP 33798390 A JP33798390 A JP 33798390A JP 33798390 A JP33798390 A JP 33798390A JP H0819046 B2 JPH0819046 B2 JP H0819046B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fluorine
group
containing compound
aliphatic
formula
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP33798390A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04270243A (ja
Inventor
義昭 貝
貴志 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP33798390A priority Critical patent/JPH0819046B2/ja
Priority to US07/672,447 priority patent/US5188747A/en
Priority to DE69116959T priority patent/DE69116959T2/de
Priority to EP91105058A priority patent/EP0473871B1/en
Priority to US07/903,494 priority patent/US5266724A/en
Publication of JPH04270243A publication Critical patent/JPH04270243A/ja
Publication of JPH0819046B2 publication Critical patent/JPH0819046B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Lubricants (AREA)
  • Magnetic Record Carriers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は高精度な潤滑が要求される精密機械,精密部
品の潤滑剤あるいは界面活性剤,離型剤,防錆剤等に有
用な新規含フッ素化合物およびその含フッ素化合物を含
有する潤滑剤組成物およびその含フッ素化合物を潤滑剤
層に含有させた磁気テープ,磁気ディスク等の磁気記録
媒体に関するものである。
従来の技術 機械装置,部品の小型化、高精度化に伴いそれらの摺
動部における潤滑形態も流体潤滑から境界潤滑へと移行
してきている。とりわけ、VTR,磁気ディスク等の電子機
器,電子部品においては、記録密度の向上を目的とした
強磁性金属薄膜の採用により、磁気テープや磁気ディス
クと磁気ヘッドとの摺動には高精度の潤滑が必要となっ
てきた。たとえば、蒸着テープやハードディスクではそ
の耐久性,実用信頼性を確保しながら磁気記録媒体と磁
気ヘッドとのスペーシングロスを極力小さくして高出力
化を計るために、磁性層表面の潤滑剤層はわずか数10Å
の厚さとなるように形成される。したがって、この潤滑
剤層を形成させる材料としては、特に潤滑性能に優れた
有機化合物の開発が重要な課題となっている。
金属薄膜型磁気記録媒体用の潤滑剤としては、その分
子内にフロロカーボン鎖を有するものが金属薄膜との適
合性に優れているため、多数のフロロカーボン系潤滑剤
が提案されている(たとえば、特開昭61-107527号公
報,特開昭61-107528号公報,特開昭61-107529号公報,
特開昭62-92225号公報,特開昭62-92226号公報,特開昭
62-92227号公報)。また、パーフロロアルキルポリエー
テル鎖から成る化合物を磁気記録媒体用の潤滑剤とした
ものも提案されている(たとえば、米国特許第3,778,30
8号、特開昭60-109028号公報)。
一方、本発明の含フッ素化合物に類似の分子構造を有
するものとしては、 (式中、R6は水素または炭素数1〜12の脂肪族アルキル
基を示し、R8は炭素数1,2または5の脂肪族アルキレン
基を示し、hは0〜8の整数を示す。]が界面活性剤と
して提案されている(米国特許第3,798,265号)。
発明が解決しようとする課題 金属薄膜型磁気記録媒体用の潤滑剤は金属薄膜表面あ
るいは保護膜表面と磁気ヘッド表面に強く付着してそれ
らの表面に潤滑剤による被覆層を形成し、それらの被覆
層の接触点、すなわち磁気記録媒体と磁気ヘッドとの摺
動面において潤滑剤分子間で容易にせん断されることが
重要である。ところで、磁気記録媒体用の潤滑剤として
従来公知のパーフロロアルキルポリエーテルはその分子
表面のほとんどすべてがフッ素原子で覆われているため
に分子間のせん断性は良好であるが、その分子の極性が
弱いために金属薄膜表面あるいは保護膜表面と磁気ヘッ
ド表面に付着する力は弱い。この欠点を改善するため
に、パーフロロアルキルポリエーテルの分子末端に各種
の極性基を導入したものが提案されているが、その分子
量が3,000以上のものは極性基導入の効果があまり得ら
れず、極性基の効果を高めるために分子量を低減する
と、パーフロロアルキルポリエーテル分子間の相互作用
が小さいためにそれ自体の蒸発による潤滑剤の減少が生
じる。すなわち、パーフロロアルキルポリエーテルやそ
の末端基変性物は金属薄膜表面あるいは保護膜表面と磁
気ヘッド表面への付着性や安定性が悪く、その結果、こ
れらの化合物を金属薄膜型磁気記録媒体用の潤滑剤に用
いたものは耐久信頼性、特に磁性金属の凝着が磁気ヘッ
ド表面で発生しやすい低湿度環境下における性能に問題
を有していた。
一方、前記先行文献に記載されるフロロカーボン型潤
滑剤は金属薄膜との適合性に優れているため、金属薄膜
型磁気記録媒体に適用されてきたが、湿度が10%RH以下
となる低湿度環境下においては充分な耐久性が得られな
いという問題を有していた。
以上のことを考慮して種々検討した結果、同一分子内
にフロロアルキルエーテル末端基と脂肪族炭化水素末端
基と特定の極性末端基とを有する含フッ素化合物が金属
薄膜型磁気記録媒体用の潤滑剤として最適であるという
結論に達した。
本発明は金属薄膜型磁気記録媒体に対して良好な耐久
信頼性を付与する新規含フッ素化合物およびその含フッ
素化合物を含有する潤滑剤組成物およびその含フッ素化
合物を潤滑剤層に含有させた磁気テープ,磁気ディスク
等の磁気記録媒体を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段 上記目的を達成するための本発明は、 (1)一般式[I] 〔式中、Rfは炭素数6〜50の次式 FC3F6OpC2F4−, CF3OC2F4OCF2OqCF2−, (ただし、pは1〜15、qは1〜45の整数を示す。)で
表わされるフロロアルキルエーテル末端基を示し、R1
炭素数8〜30の脂肪族アルキル末端基もしくは脂肪族ア
ルケニル末端基を示し、R2は炭素数0もしくは1以上の
脂肪族アルキレン基もしくは脂肪族ポリアルキレンオキ
サイド基を示し、R3は炭素数0もしくは1以上の脂肪族
アルキレン基を示し、Xは −COOR4−,−CON(R5)− (ただし、R4は炭素数0もしくは1のメチレン基を示
し、R5は水素原子または炭素数1〜12の脂肪族アルキル
基を示す。) の中から選ばれる結合基を示し、Yは −S−,−COO− の中から選ばれる結合基を示し、k,l,mおよびnは0も
しくは1を示す。]で表わされる含フッ素化合物。
(2)一般式[I]で表わされる含フッ素化合物を含有
することを特徴とする潤滑剤組成物。
(3)非磁性支持体上に強磁性金属薄膜が形成されてい
る磁気記録媒体において、前記強磁性金属薄膜上に直接
あるいは保護膜を介して一般式[I]で表わされる含フ
ッ素化合物を少なくとも1種以上含有する潤滑剤層が形
成されていることを特徴とする磁気記録媒体。
に関するものである。
本発明の含フッ素化合物の末端基としては、たとえば
下記に示すようなものがある。
脂肪族炭化水素末端基すなわち脂肪族アルキル末端基
および脂肪族アルケニル末端基としては、 CiH2i+1− CiH2i-1(ただし、iおよびjは8以上の整数を示し、kは0も
しくは1以上の整数を示す。)等があり、これらの末端
基の総炭素数は8〜30(好ましくは12〜26)が適してお
り、総炭素数が7以下や31以上では潤滑性が充分ではな
い。
フロロアルキルエーテル末端基としては、 FC3F6OpC2F4−, CF3OC2F4OCF2OqCF2−, (ただし、pは1〜15、qは1〜45の整数を示す。) 等があり、これらの末端基の総炭素数は6〜50(好まし
くは10〜30)が適しており、総炭素数が5以下では潤滑
性が充分ではなく、総炭素数が51以上では極性末端基の
効果が低下する。
本発明の含フッ素化合物は以下の(1)〜(4)の方
法により製造することができる。
(1)脂肪族アルキル無水コハク酸もしくは脂肪族アル
ケニル無水コハク酸とフロロアルキルエーテル基付アル
コールとの等モル混合物をオートクレーブ中で3kg/cm2
以上の加圧下で100〜150℃に加熱して付加反応を行なわ
せる方法。
(2)脂肪族アルキルオキシ酸もしくは脂肪族アルケニ
ルオキシ酸とトリエチルアミンやピリジン等の塩基との
混合溶液(溶媒としては、塩基自体か無水ベンゼンや無
水エーテル等の非プロトン性無水溶媒が適している。)
にフロロアルキルエーテル基付カルボン酸ハライドを氷
冷下にオキシ酸と等モルになるように徐々に添加し、酸
ハライド反応基とオキシ酸の水酸基とをエステル化反応
させて副生する塩酸を塩基で捕獲,除去する方法。
(3)脂肪族アルキル基付無水チオリンゴ酸とフロロア
ルキルエーテル基付アルコールとの等モル混合物をオー
トクレーブ中で3kg/cm2以上の加圧下で、100〜150℃に
加熱して付加反応を行なわせることにより収率良く製造
することができる。
(4)α−メルカプト脂肪族アルキルカルボン酸とフロ
ロアルキルエーテル基付アクリレートまたは同メタクリ
レートとの等モル混合溶液(溶媒としてはエタノールや
メチルエチルケトン等のプロトン性溶媒が適してい
る。)に酢酸ナトリウムやトリエチルアミンやピリジン
等の塩基触媒とハイドロキノン等の重合禁止剤を添加
し、加熱還流させてメルカプト基にアクリルまたはメタ
クリルの炭素2重結合基を付加反応させる方法。
本発明の含フッ素化合物の製造に用いるフロロアルキ
ルエーテル原料としては、たとえば下記に示すようなも
のがある。
フロロアルキルエーテル基付アルコールとしては、 FC3F6OpC2F4CH2OH CF3OC2F4OCF2OqCF2CH2OH (ただし、R6は水素原子または炭素数1〜12の脂肪族
アルキル基を示し、Rは脂肪族アルキレン基を示
し、pは1〜15の整数を示し、qは1〜45の整数を示
し、rは1以上の整数を示す。) 等がある。
フロロアルキルエーテル基付カルボン酸ハライドとし
ては、 F(C3F6O)pC2F4COX CF3OC2F4OCF2OqCF2COX (ただし、R6は水素原子または炭素数1〜12の脂肪族ア
ルキル基を示し、Rは脂肪族アルキレン基を示し、
Xはフッ素原子または塩素原子を示し、pは1〜15の整
数を示し、qは1〜45の整数を示す。) 等がある。
フロロアルキルエーテル基付アクリレートとしては、 FC3F6OpC2F4CH2OCOCH=CH2 CF3OC2F4OCF2OqCF2CH2OCOCH=CH2 (ただし、R6は水素原子または炭素数1〜12の脂肪族ア
ルキル基を示し、Rは脂肪族アルキレン基を示し、
pは1〜15の整数を示し、qは1〜45の整数を示し、r
は1以上の整数を示す。) 等がある。
フロロアルキルエーテル基付メタクリレートとして
は、 (ただし、R6は水素原子または炭素数1〜12の脂肪族ア
ルキル基を示し、Rは脂肪族アルキレン基を示し、
pは1〜15の整数を示し、qは1〜45の整数を示し、r
は1以上の整数を示す。) 等がある。
本発明の潤滑剤組成物としては一般式[I]で表わさ
れる含フッ素化合物単独あるいはこれらと他の潤滑剤と
の混合物が適しており、前記他の潤滑剤としてはフロロ
カーボン系潤滑剤の使用が好ましい。とりわけ、特開昭
61-107527号公報,特開昭61-107528号公報,特開昭61-1
07529号公報,特開昭62-92225号公報,特開昭62-92226
号公報,特開昭62-92227号公報等に記載されているもの
が好適である。さらにその他公知の潤滑剤,防錆剤等を
混合使用することもできる。
一般式[I]で表わされる含フッ素化合物は潤滑剤組
成物中に20%以上、好ましくは30%以上含有させること
が必要で、20%未満であると本発明の効果が得られ難
い。
つぎに、一般式[I]で表わされる含フッ素化合物を
含有する潤滑剤層を形成した強磁性金属薄膜型磁気記録
媒体の例について説明する。
強磁性金属薄膜型磁気記録媒体の磁性層上には前記潤
滑剤組成物が直接あるいは保護層を介して通常の湿式塗
布法あるいは真空蒸着等の乾式塗布法による形成され
る。その付着量としては表面1m2当り0.05〜100mg、好ま
しくは0.1〜50mgとなるように薄層状に存在させる。
強磁性金属薄膜としてはCO,CO-Ni,Co-Cr,Co-Fe,Co-Ni
-Cr,Co-Ni-Fe,Co-Ni-P,Co-Ni-Ta等あるいはこれらの部
分酸化されたものが適用でき、これらの薄膜は真空蒸着
法,スパッタリング法,イオンプレーティング法,メッ
キ法等により形成される。また、必要に応じてCr,Ti等
の下地層を設けることも可能であり、下地層を含めた強
磁性金属薄膜の厚みとしては500〜5,000Åが適当であ
る。強磁性金属薄膜の表面には必要に応じてCr,W,NiP等
の金属系保護層、SiO,SiC,カーボン,グラファイト,ダ
イヤモンドライクカーボン等の無機系保護層,フッ素樹
脂,シリコン樹脂,エポキシ樹脂,ポリアミド樹脂,プ
ラズマ重合生成物,放射線重合生成物等の有機系保護層
あるいは複合系保護層等を形成させることができる。
非磁性支持体としてはガラス,セラミックス等の酸化
物、Al合金,Ti合金等の金属あるいはポリエステル,ポ
リイミド,ポリアミドイミド,ポリカーボネート,ポリ
アクリレート等のプラスチックス等を主体として用いる
ことができる。さらに、その表面には必要に応じてCo-P
メッキ,ポリイミドコーティング膜等を形成させたもの
や微小粒状,山状,波状等の突起、テクスチャ加工によ
る突起等を設けたものが使用できる。それらの支持体の
表面粗さとしては最大高さRmaxで50〜600Åが適当であ
る。また、その形状としてはテープ,フィルム,シー
ト,ディスク,カード,ドラム等目的に応じて選定する
ことができる。
作用 本発明の含フッ素化合物は同一分子内にフロロアルキ
ルエーテル末端機と脂肪族炭化水素末端基と特定の極性
末端基とを有しており、その分子量が数100〜3,000程度
であるために極性末端基の効果が充分発揮され、金属薄
膜表面あるいは保護膜表面と磁気ヘッド表面にこの極性
末端基が強く付着する。また、フロロアルキルエーテル
末端基は表面に露出してその表面の低エネルギー化に寄
与し、非粘着面を形成する。さらに、脂肪族炭化水素末
端基は柔軟な炭素−炭素結合鎖であり、かつ隣接する他
の分子の炭化水素鎖との適度な分子間相互作用で配向す
るために良好な潤滑性を示す。
したがって、これらの各末端基の相乗効果により過酷
な低湿度環境を含む全環境において良好な潤滑性能を発
現し、金属薄膜型磁気記録媒体の耐久信頼性に関する問
題は解決されることになる。
実施例 以下、実施例1〜24においては含フッ素化合物の例と
その製造方法について、実施例25,57においてはそれら
の含フッ素化合物を含有する潤滑剤組成物を用いた磁気
記録媒体の例について具体的に述べる。
実施例1 式F[CF(CF3)CF2O]3CF(CF3)CH2OHで表わされる
フロロアルキルエーテル基付アルコール64.8g(0.10モ
ル)とオクタデシル無水コハク酸35.3g(0.10モル)を
撹拌翼を備えた1のガラス製耐圧オートクレーブに採
取し、系内を窒素置換した後、120℃で窒素圧3kg/cm2
下で5時間撹拌しながら反応を行なった。この後、反応
混合物をイソプロピルエーテルに溶解し、−10℃に冷却
して未反応のオクタデシル無水コハク酸を除去した。さ
らに、反応混合物を油拡散ポンプを有する真空蒸留器に
移し、100℃,約1×10-3mmHgの条件下で未反応のフロ
ロアルキルエーテル基付アルコールを除去して融点86℃
の白色固体を収率92%で得た。この白色固体は赤外分光
分析(IR)、GPCおよび有機質量分析(FD-MS)により、
出発原料および副生成物を含まない式Aおよび式A′で
表わされる含フッ素化合物の混合物であることが判明し
た。
IR;カルボン酸1,705cm-1、エステル1,775cm-1の吸収ピ
ーク出現、酸無水物1,755cm-1の吸収ピーク消滅 GPC;フロロアルキルエーテル基付アルコール原料および
オクタデシル無水コハク酸原料検出されず FD-MS;m/e1,000に主ピーク有 実施例2 式CF3OCF2CF(CF3)OCF2OqCF2CH2OH(平均
分子量700、p,qは1〜9の整数)で表わされるフロロア
ルキルエーテル基付アルコール70.0g(0.10モル)とテ
トラデシル無水コハク酸29.7g(0.10モル)を撹拌翼を
備えた1のガラス製耐圧オートクレーブに採取し、系
内を窒素置換した後、100℃で窒素圧5kg/cm2の下で6時
間撹拌しながら反応を行なった。この後、反応混合物を
イソプロピルエーテルに溶解し、−10℃に冷却して未反
応のテトラデシル無水コハク酸を除去した。さらに、反
応混合物を油拡散ポンプを有する真空蒸溜器に移し、10
0℃,約1×10-3mmHgの条件下で未反応のフロロアルキ
ルエーテル基付アルコールを除去して融点約60℃の白色
固体を収率96%で得た。この白色固体はIR,GPCおよびFD
-MSにより、出発原料および副生成物を含まない式Bお
よび式B′で表わされる含フッ素化合物の混合物である
ことが判明した。
IR;カルボン酸1,705cm-1、エステル1,755cm-1の収率ピ
ーク出現、酸無水物1,775cm-1の吸収ピーク消滅 GPC;フロロアルキルエーテル基付アルコール原料および
テトラデシル無水コハク酸原料検出されず FD-MS;m/e1,000に主ピーク有 実施例3 式FC3F6OpC2F4CH2OH(平均分子量2,480、pは1
〜15の整数)で表わされるフロロアルキルエーテル基付
アルコール283g(0.10モル)とオクタデセニル無水コハ
ク酸35.0g(0.10モル)を撹拌翼を備えた1のガラス
製耐圧オートクレーブに採取し、系内を窒素置換した
後、140℃で窒素圧10kg/cm2の下で8時間撹拌しながら
反応を行なった。この後、反応混合物をイソプロピルエ
ーテルに溶解し、−10℃に冷却して未反応のオクタデセ
ニル無水コハク酸を除去した。さらに、反応混合物を油
拡散ポンプを有する真空蒸留器に移し、140℃,約1×1
0-4mmHgの条件下で未反応のフロロアルキルエーテル基
付アルコールを除去してワックス状半固体を収率82%で
得た。このワックス状半固体はIR,GPCおよびFD-MSによ
り、出発原料および副生成物を含まない式Cおよび式
C′で表わされる含フッ素化合物の混合物であることが
判明した。
IR;カルボン酸1,705cm-1、エステル1,775cm-1の吸収ピ
ーク出現、酸無水物1,775cm-1の吸収ピーク消滅 GPC;クロロアルキルエーテル基付アルコール原料および
オクタデセニル無水コハク酸原料検出されず FD-MS;m/e2,830に主ピーク有 実施例4 式CClF2OCF2CF(CF3)OCF2OqCF2CH2OH
(平均分子量1,280、p,qは1〜20の整数)で表わされる
フロロアルキルエーテル基付アルコール128g(0.10モ
ル)とデシル無水コハク酸24.0g(0.10モル)を実施例
1と同様の条件で製造して無色透明液体を収率87%で得
た。この無色透明液体はIR,GPCおよびFD-MSにより、出
発原料および副生成物を含まない式DおよびD′で表わ
される含フッ素化合物の混合物であることが判明した。
IR;カルボン酸1,705cm-1、エステル1,775cm-1の吸収ピ
ーク出現、酸無水物1,755cm-1の吸収ピーク消滅 GPC;クロロアルキルエーテル基付アルコール原料および
デシル無水コハク酸原料検出されず FD-MS;m/e1,520に主ピーク有 実施例5〜8 実施例1と同様の条件で下記に示す含フッ素化合物を
製造した。
実施例5 および (平均分子量1,100) 実施例6 および (平均分子量1,730) 実施例7 および (平均分子量1,250) 実施例8 および (平均分子量1,750) 実施例9 式FCF(CF3)CF2O3CF(CF3)COFで表わされるフ
ロロアルキルエーテル基付カルボン酸フロライド66.4g
(0.10モル)と無水ジエチルエーテル300mlを拡散翼と
滴下ロートを備えた1のフラスコに採取し、5℃以下
に冷却後、α−ヒドロキシパルミチン酸27.2g(0.10モ
ル)を溶解した無水ピリジン100mlを撹拌下に約2時間
で滴下して反応を行なった。反応終了後、この溶液を5
%塩酸で洗浄し、つづけて蒸溜水で水層のpHが7になる
まで繰り返し洗浄した後、この溶液を無水芒硝で乾燥さ
せた。つぎに、ジエチルエーテルを−10℃冷却して未反
応のα−ヒドロキシパルミチン酸を除去した。さらに、
反応混合物を油拡散ポンプを有する真空蒸留器に移し、
100℃,約1×10-3mmHgの条件下で未反応のフロロアル
キルエーテル原料から加水分解生成したフロロアルキル
エーテル基付カルボン酸を除去して融点76℃の白色固体
を得た。この白色固体はIR,GPCおよびFD-MSにより、出
発原料および副生成物を含まない式Eで表わされる含フ
ッ素化合物であることが判明した。
IR;エステル1,755cm-1の吸収ピーク出現、水酸基3,330c
m-1の吸収ピーク消滅 GPC;フロロアルキルエーテル基付カルボン酸およびα−
ヒドロキシパルミチン酸原料検出されず FD-MS;m/e917に主ピーク有 実施例10 式CF3OCF2CF(CF3)OCF2OqCF2COCl(平均
分子量750、p,qは1〜9の整数)で表わされるフロロア
ルキルエーテル基付カルボン酸クロライド75.0g(0.10
モル)と無水ジエチルエーテル300mlを撹拌翼と滴下ロ
ートを備えた1のフラスコに採取し、5℃以下に冷却
後、12−ヒドロキシステアリン酸30.1g(0.10モル)を
溶解した無水ピリジン100mlを撹拌下に約2時間で滴下
して反応を行なった。反応終了後、実施例9と同様な精
製処理を行なって融点62℃の白色固体を得た。この白色
固体はIR,GPCおよびFD-MSにより、出発原料および副生
成物を含まない式Fで表わされる含フッ素化合物である
ことが判明した。
IR;エステル1,755cm-1の吸収ピーク出現、水酸基3,330c
m-1の吸収ピーク消滅 GPC;フロロアルキルエーテル基付カルボン酸および12−
ヒドロキシステアリン酸原料検出されず FD-MS;m/e1,050に主ピーク有 実施例11 9−オキシ−12−オクタデセン酸30.0(0.10モル)と
無水ピリジン30mlを撹拌翼と滴下ロートを備えた1の
フラスコに採取し、5℃以下に冷却後、式FC3F6Op
C2F4COCl(平均分子量2,510、pは1〜15の整数)で表
わされるフロロアルキルエーテル基付カルボン酸クロラ
イド251g(0.10モル)を溶解した無水ジエチルエーテル
300mlを撹拌下に約3時間で滴下して反応を行なった。
反応終了後、実施例9と同様な精製処理を行なってワッ
クス状半固体を得た。このワックス状半固体はIR,GPCお
よびFD-MSにより、出発原料および副生成物を含まない
式Gで表わされる含フッ素化合物であることが判明し
た。
IR;エステル1,755cm-1の吸収ピーク出現、水酸基3,330c
m-1の吸収ピーク消滅 GPC;フロロアルキルエーテル基付カルボン酸および9−
オキシ−12−オクタデセンク酸原料検出されず FD-MS;m/e2,760に主ピーク有 実施例12 式CClF2OCF2CF(CF3)OCF2OqCF2COCl(平
均分子量1,310、p,qは1〜20の整数)で表わされるフロ
ロアルキルエーテル基付カルボン酸クロライドとβ−ヒ
ドロキシミリスチン酸を用いて実施例9と同様の条件で
製造して無色透明液体を得た。この無色透明液体はIR,G
PCおよびFD-MSにより、出発原料および副生成物を含ま
ない式Hで表わされる含フッ素化合物であることが判明
した。
IR;エステル1,755cm-1の吸収ピーク出現、水酸基3,330c
m-1の吸収ピーク消滅 GPC;フロロアルキルエーテル基付カルボン酸およびβ−
ヒドロキシミリスチン酸原料検出されず FD-MS;m/e1,550に主ピーク有 実施例13〜15 実施例9と同様の条件で下記に示す含フッ素化合物を製
造した。
実施例13 (平均分子量1,010) 実施例14 (平均分子量1,640) 実施例15 (平均分子量1,360) 実施例16 式CClF2OCF(CF3)CF2OCF2OqCF2CH2OHで表
わされるフロロアルキルエーテル基付アルコール(平均
分子量1,0000、p,qは1〜7の整数)100gとテトラデシ
ル無水チオリンゴ酸33gとを1のガラス製オートクレ
ーブに採取し窒素置換後、140℃で窒素圧9〜10kg/cm2
の下で2時間反応させることにより、乳白色コロイド状
液状物(25℃)130gを得た。IRによりカルボン酸1,705c
m-1およびエステル1,775cm-1の吸収ピーク出現、酸無水
物1,755cm-1の吸収ピーク消滅を確認、式OおよびO′
で表わされる含フッ素化合物の混合物であることが判明
した。
実施例17 式FCF(CF3)CF2O4CF(CF3)CH2OHで表わされる
フロロアルキルエーテル基付アルコール76gとオクタデ
シル無水チオリンゴ酸38gとをガラス製オートクレーブ
内で120℃で窒素圧4〜5kg/cm2の下で10時間反応させ、
融点63℃の白色固体110gを得た。IRによりカルボン酸1,
705cm-1およびエステル1,755cm-1の吸収ピーク出現、酸
無水物吸収ピーク消滅を確認、式Pおよび式P′で表わ
される含フッ素化合物の混合物であることが判明した。
実施例18 式CF3OCF2CF2OCF2OqCF2CONCH3CH2CH2O
H(平均分子量900、p,qは1〜7の整数)90gとヘプタデ
シル無水チオリンゴ酸37gとをガラス製オートクレーブ
内で140℃で窒素圧9〜10kg/cm2の下で2時間反応させ
ることにより乳白色コロイド状液状物(25℃)120gを得
た。IRによりカルボン酸1,705cm-1およびエステル1,755
cm-1の吸収ピーク出現、酸無水物ピーク消滅を確認、式
Qおよび式Q′で表わされる含フッ素化合物であること
が判明した。
実施例19 式CF3CF2CF2OCF2CF2CF2OpCF2CF2CH2OHで表わされ
るフロロアルキルエーテル基付アルコール(平均分子量
1,000)100gとオクタデシル無水チオリンゴ酸38gとをガ
ラス製オートクレーブ内で140℃で窒素圧9〜10kg/cm2
の下で2時間反応させることにより乳白色コロイド状液
状物(25℃)120gを得た。IRによりカルボン酸1,705cm
-1およびエステル1,755cm-1の吸収ピーク出現、酸無水
物ピーク消滅を確認、式RおよびR′で表わされる含フ
ッ素化合物であることが判明した。
実施例20 式CF3OCF2CF(CF3)OCF2OgCF2CH2OCOCH=
CH2(平均分子量790、p,qは1〜9の整数)で表わされ
るフロロアルキルエーテル基付アクリレート79.0g(0.1
0モル)とα−メルカプトミリスチン酸26.0g(0.10モ
ル)と酢酸ナトリウム50gとハイドロキノン1gと95%エ
タノール300mlとを撹拌翼を備えた1のフラスコに採
取し、6時間加熱還流を続けて付加反応を行なわせた。
反応終了後、エタノールと未反応のフロロアルキルエー
テル基付アクリレートを真空蒸留により留去し、反応生
成物に蒸留水を加えてイソプロピルエーテルで抽出精製
することにより融点35℃の白色固体86gを得た。この白
色固体はIRおよびFD-MSにより出発原料および副生成物
を含まない式Sで表わされる含フッ素化合物であること
が判明した。
IR;カルボン酸1,705cm-1、エステル1,755cm-1ピークが
存在、チオール2,600cm-1、炭素炭素二重結合1,640-1
ーク消滅。
FD-MS;m/e980に主ピーク有り。
実施例21 α−メルカプトステアリン酸28.2gと次式で示される
フロロポリエーテルアクリレート(分子量703) FCF(CF3)CF2O3CF(CF3)CH2OCOCH=CH2 70.3gおよび95%エタノール400mlを使用し実施例20と同
様の方法にて白色固体(融点79℃)81gを得た。分析の
結果式Tで表わされる含フッ素化合物であることが判明
した。
IR;カルボン酸1,705cm-1、エステル1,755cm-1ピークが
存在、チオール2,600cm-1、炭素炭素二重結合1,640cm-1
ピークが消滅。
FD-MS;m/e985に主ピーク有り。
実施例22 α−メルカプトラウリン酸21.0gと次式で示されるフ
ロロポリエーテルアクリレート(平均分子量1,000) FCF2CF2CF2OpCF2CF2CH2OCOCH=CH2 100gおよび95%エタノール500mlを使用し実施例20と同
様の方法にて白色状半固体76gを得た。分析の結果式U
で表わされる含フッ素化合物であることが判明した。
IR;カルボン酸1,705cm-1、エステル1,755cm-1ピークが
存在、チオール2,600cm-1、炭素炭素二重結合1,640cm-1
ピークが消滅。
FD-MS;m/e1,200に主ピーク有り。
実施例23 α−メルカプトステアリン酸28.2gと次式で示される
フロロポリエーテルアクリレート(平均分子量1,350、
p,qは1〜20の整数)100gおよび95%エタノール CClF2OCF2CF(CF3)OCF2OqCF2CH2OCOCH=CH
2400mlを使用し実施例20と同様の方法にて白色半固体10
3gを得た。分析の結果式Vで表わされる含フッ素化合物
であることが判明した。
IR;カルボン酸1,705cm-1、エステル1,755cm-1ピークが
存在、チオール2,600cm-1、炭素炭素二重結合1,640cm-1
ピークが消滅。
FD-MS;m/e1,600に主ピーク有り。
実施例24 α−メルカプトステアリン酸29.3gと次式で示される
フロロポリエーテルアクリレート(平均分子量1,400)1
00gおよび95%エタノール400mlを使用し FCF(CF3)CF2OpCFCF3COOC2H44OCOCH=CH
2 実施例20と同様の方法にて白色半固体95gを得た分析の
結果式Wで表わされる含フッ素化合物であることが判明
した。
IR;カルボン酸1,705cm-1、エステル1,755cm-1ピークが
存在、チオール2,600cm-1、炭素炭素二重結合1,640cm-1
ピークが消滅。
FD-MS;m/e1,700に主ピーク有り。
実施例25 ポリエステルフィルム内に添加されたシリカ微粒子に
よる勾配のゆるやかな粒状突起(平均高さ70Å、直径1
μm)が表面100μm2当り数個存在し、しかも重合触媒
残渣に起因する微粒子による比較的大きな突起を極力低
減させたポリエステルフィルムの表面に、直径150Åの
シリカコロイド粒子を核とし紫外線硬化エポキシ樹脂を
結合剤とする急峻な山状突起を1mm2当り1×107個とな
るように形成させたものを非磁性基板とした。その上に
連続真空斜め蒸着法によりCo-Ni強磁性金属薄膜(Ni含
有量20%、厚膜1000Å)を微量の酸素の存在下で形成さ
せた。薄膜中の酸素含有量は原子分率で5%であった。
この試料に前記本発明の含フッ素化合物あるいはそれ
らと従来公知の潤滑剤との混合物を各々別々に金属薄膜
表面1m2当り10mgの存在量となるように塗布して潤滑剤
層を形成させた後、所定幅に裁断して磁気テープを作製
した。これらのテープを23℃、5%RH環境下で市販ビデ
オデッキに掛けて繰り返し走行時の出力特性を測定し、
RF出力が初期値に対し3dB低下するかあるいは出力変動
の発生し始めるまでの走行回数を求めた。これらの結果
を第1表に示す。なお、用いた本発明の含フッ素化合物
は前記の実施例番号で第1表中に示した。また、本発明
の含フッ素化合物と従来公知の潤滑剤との混合物により
潤滑剤層を形成した例も併せて記した。
第1表より、本発明の含フッ素化合物を含有する潤滑
剤層を有する磁気テープ試料はすべて低湿度中における
繰り返し走行耐久性に優れていることがわかる。一方、
従来公知の潤滑剤のみから成る潤滑剤層を有する磁気テ
ープ試料は比較例の通り、低湿度中での耐久性に劣る。
実施例57 直径95mm、厚さ1.2mmのAl合金板の表面に厚さ25μm
の非磁性Ni-P合金メッキを施し、テクスチャ加工により
平均粗さ50Å、最大高さ300Åの突起を形成したものを
非磁性基板とした。その上にスパッタリング法によって
厚さ1,300ÅのCr下地と厚さ600ÅのCo-Ni強磁性金属薄
膜を形成し、さらその上にスパッタリング法によって厚
さ200Åのグラファイト保護層を形成させたものを試料
Aとする。前記において、グラファイト保護層の代わり
にプラズマCVD法によって厚さ50Åのダイヤモンドライ
クカーボン保護層を形成させたものを試料Bとする。こ
れらの試料に前記本発明の含フッ素化合物あるいはそれ
らと従来公知の潤滑剤との混合物を各々別々に保護層表
面1m2当り10mgの存在量となるように塗布して潤滑剤層
を形成させた。これらの磁気ディスクを23℃、5%RH環
境下でCSS耐久試験を実施し、摩擦係数が1.0を超えた時
点のCSS回数またはヘッドクラッシュ発生時のCSS回数で
耐久性の判定を行なった。これらの結果を第2表に示
す。なお、用いた本発明の含フッ素化合物は前記の実施
例番号で第2表中に示した。また、本発明の含フッ素化
合物と従来公知の潤滑剤との混合物により潤滑剤層を形
成した例も併せて記した。
第2表より、本発明の含フッ素化合物を含有する潤滑
剤層を有する磁気ディスク試料はすべて低湿度中におけ
るCSS耐久性に優れていることがわかる。一方、従来公
知の潤滑剤のみから成る潤滑剤層を有する磁気ディスク
試料は比較例の通り、低湿度中での耐久性に劣る。
発明の効果 本発明の含フッ素化合物は同一分子内にフロロアルキ
ルエーテル末端基と脂肪族炭化水素末端基とカルボキシ
ル末端基とを有する特異構造のものであり、それらの各
末端基の相乗効果により過酷な低湿度環境を含む全環境
において良好な潤滑性能を発現する。
したがって、本発明の含フッ素化合物はそれ単独での
利用はもちろんのこと、それらと従来公知の化合物との
混合物から成る潤滑剤として、さらにはそれらを潤滑剤
層とする磁気記録媒体として利用できるためにその工業
的価値は非常に大きい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C10M 107/34 107/46 G11B 5/71 // C10N 30:00 Z 40:18

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式[I] 〔式中、Rfは炭素数6〜50の次式 FC3F6OpC2F4−, CF3OC2F4OCF2OqCF2−, (ただし、pは1〜15、qは1〜45の整数を示す。)で
    表わされるフロロアルキルエーテル末端基を示し、R1
    炭素数8〜30の脂肪族アルキル末端基もしくは脂肪族ア
    ルケニル末端基を示し、R2は炭素数0もしくは1以上の
    脂肪族アルキレン基もしくは脂肪族ポリアルキレンオキ
    サイド基を示し、R3は炭素数0もしくは1以上の脂肪族
    アルキレン基を示し、Xは −COOR4−,−CON(R5)− (ただし、R4は炭素数0もしくは1のメチレン基を示
    し、R5は水素原子または炭素数1〜12の脂肪族アルキル
    基を示す。)の中から選ばれる結合基を示し、Yは −S−,−COO− の中から選ばれる結合基を示し、k,l,mおよびnは0も
    しくは1を示す。]で表わされる含フッ素化合物。
  2. 【請求項2】一般式[I]で表わされる含フッ素化合物
    を含有することを特徴とする潤滑剤組成物。
  3. 【請求項3】非磁性支持体上に強磁性金属薄膜が形成さ
    れている磁気記録媒体において、前記強磁性金属薄膜上
    に直接あるいは保護膜を介して一般式[I]で表わされ
    る含フッ素化合物を少なくとも1種以上含有する潤滑剤
    層が形成されていることを特徴とする磁気記録媒体。
JP33798390A 1990-09-04 1990-11-30 含フッ素化合物および含フッ素化合物を含有する潤滑剤組成物および磁気記録媒体 Expired - Fee Related JPH0819046B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33798390A JPH0819046B2 (ja) 1990-09-04 1990-11-30 含フッ素化合物および含フッ素化合物を含有する潤滑剤組成物および磁気記録媒体
US07/672,447 US5188747A (en) 1990-09-04 1991-03-20 Fluorine-containing lubricant compounds
DE69116959T DE69116959T2 (de) 1990-09-04 1991-03-28 Fluor enthaltende Verbindungen
EP91105058A EP0473871B1 (en) 1990-09-04 1991-03-28 Fluorine-containing compounds
US07/903,494 US5266724A (en) 1990-09-04 1992-06-24 Fluorine-containing compounds

Applications Claiming Priority (7)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23488390 1990-09-04
JP26089890 1990-09-28
JP26911990 1990-10-05
JP2-234883 1990-10-05
JP2-269119 1990-10-05
JP2-260898 1990-10-05
JP33798390A JPH0819046B2 (ja) 1990-09-04 1990-11-30 含フッ素化合物および含フッ素化合物を含有する潤滑剤組成物および磁気記録媒体

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13907295A Division JP2553831B2 (ja) 1990-09-04 1995-06-06 含フッ素化合物および含フッ素化合物を含有する潤滑剤組成物および磁気記録媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04270243A JPH04270243A (ja) 1992-09-25
JPH0819046B2 true JPH0819046B2 (ja) 1996-02-28

Family

ID=27477602

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33798390A Expired - Fee Related JPH0819046B2 (ja) 1990-09-04 1990-11-30 含フッ素化合物および含フッ素化合物を含有する潤滑剤組成物および磁気記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0819046B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4024317B2 (ja) * 1993-10-19 2007-12-19 松下電器産業株式会社 含フッ素カルボン酸アミン塩及びそれを表面に付与した磁気記録媒体
KR100345844B1 (ko) 1997-07-16 2002-07-24 마츠시타 덴끼 산교 가부시키가이샤 윤활제 조성물 및 자기기록 매체와 자기기록 매체의제조방법
US6103677A (en) * 1998-02-10 2000-08-15 Hitachi Maxell, Ltd. Lubricant and magnetic recording medium comprising the same
JP2010013593A (ja) * 2008-07-07 2010-01-21 Panasonic Corp 磁気記録媒体の潤滑剤
JP6523897B2 (ja) * 2015-09-24 2019-06-05 株式会社ネオス 含フッ素カルボン酸化合物

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04270243A (ja) 1992-09-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0473871B1 (en) Fluorine-containing compounds
KR100674394B1 (ko) 자기기록매체용 윤활제 및 이의 용도
JP3139206B2 (ja) 含フッ素アルキルコハク酸ジエステルとその製造方法およびそれを有する磁気記録媒体
JPH0819046B2 (ja) 含フッ素化合物および含フッ素化合物を含有する潤滑剤組成物および磁気記録媒体
US5578387A (en) Fluorine-containing alkylsuccinic acid diester, process for preparing the same and use thereof
US5266724A (en) Fluorine-containing compounds
JPH06145687A (ja) 潤滑剤及びその潤滑剤を保有する磁気記録媒体
US5391814A (en) Fluorine-containing alkylsuccinic acid diester, process for preparing the same and use thereof
US5252400A (en) Fluorine-containing compounds
EP0363987A2 (en) Organic fluorine compound
JP2553831B2 (ja) 含フッ素化合物および含フッ素化合物を含有する潤滑剤組成物および磁気記録媒体
JPH06306013A (ja) 含フッ素アルキルポリカルボン酸エステルとその製造方法およびそれを有する磁気記録媒体
JP2574622B2 (ja) 含フッ素アルキルコハク酸ジエステルとその製造方法およびそれを有する磁気記録媒体
JPH07133253A (ja) 含フッ素アルキルコハク酸ジエステルとその製造方法およびそれを有する磁気記録媒体
JP2962033B2 (ja) 含フッ素アルコールとその製造方法およびそれを有する磁気記録媒体
JP3216316B2 (ja) 含フッ素カルボン酸およびそれを有する磁気記録媒体
JPH1180073A (ja) 含フッ素アルキルカルボン酸と該含フッ素アルキルカルボン酸を含有する潤滑剤層を設けた磁気記録媒体
KR20050036810A (ko) 윤활제, 기록 매체, 및 카르복실산계 화합물
EP0563791B1 (en) Fluorine-containing alkyl-succinic acid diester, process for preparing the same and use thereof
JP2956404B2 (ja) フロロアルケニルカルボン酸エステルとその製造方法及びその潤滑剤層を有する磁気記録媒体
JPH06102637B2 (ja) 含フッ素化合物とその製造方法および含フッ素化合物を含有する潤滑剤組成物および磁気記録媒体
JPH04178357A (ja) 含フッ素化合物とその製造方法および含フッ素化合物を含有する潤滑剤組成物および磁気記録媒体
JPH11171832A (ja) 含フッ素アルキルカルボン酸エステルとそれを有する磁気記録媒体及び磁気記録媒体の製造方法
JPH06208720A (ja) フロロアルキル基とメルカプト基を有するアルキルコハク酸エステルとその製造方法及びそれを用いた磁気記録媒体
JPH04244046A (ja) 含弗素化合物とその製造方法および含弗素化合物を含有する潤滑剤組成物および磁気記録媒体

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees