JPH09254665A - サンルーフ装置 - Google Patents

サンルーフ装置

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JPH09254665A
JPH09254665A JP6830696A JP6830696A JPH09254665A JP H09254665 A JPH09254665 A JP H09254665A JP 6830696 A JP6830696 A JP 6830696A JP 6830696 A JP6830696 A JP 6830696A JP H09254665 A JPH09254665 A JP H09254665A
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sunroof device
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パネルが前端位置にあるときに、パネルの前
移動を直接的にかつ精度良く規制でき、パネルが上方位
置に達したときにはスライダの前移動を直接的にかつ精
度良く規制できるようにする。 【解決手段】 ガイドレール7に沿ってスライダ8を前
後移動することにより、屋根開口部3を開閉するパネル
4を、開口部全開位置から前端まで前移動し、前端位置
から開口部閉鎖位置へ上昇動作しかつ開口部閉鎖位置か
ら上方位置へ上昇動作させる。前記パネル4が前端位置
に達したときに、パネル4の前後中途部の当接部18と
当接してその前移動を規制するストッパ部19をガイド
レール7に形成し、かつパネル4が上方位置に達したと
きにスライダ8を前記ストッパ部19と当接可能にす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の乗り物
の屋根に装備されるサンルーフ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来技術としては、特開平2−
290717号公報に開示されているように、乗り物屋
根の開口部を開閉するパネルの内面に左右一対のリフタ
を設け、リフタの前部を前後摺動自在に案内する左右ガ
イドレールを屋根側に固定し、この左右各ガイドレール
にスライダによって前後移動するカム体を支持し、前端
がリフタに枢支された昇降リンクの後端と中途部とをカ
ム体に形成した昇降カム溝に摺動自在に係合し、前記カ
ム体を前移動することにより、パネルを開口部全開位置
から前端位置まで移動させ、前端位置から開口部閉鎖位
置まで上昇動作させ、さらに開口部閉鎖位置から上方に
チルト動作させるように構成されている。
【0003】この従来技術では、パネルが前端位置に達
したとき及びパネルが上昇動作するときにパネルの前移
動を規制するために、ガイドレール上に、パネルの前端
を支持する前シューと当接する前部位置にストッパを設
けるか、又は一端がパネルの中途部に枢支されかつ他端
がガイドレール内に摺動自在に支持された移動規制部材
を設け、この移動規制部材の中途部のピンと当接する中
途位置にガイド体を設けるかしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術では、前
シューと当接するストッパを設ける場合は、位置規制の
みに使用する専用のストッパ部材を必要とし、昇降カム
溝及びスライダまでの距離が長くて各種部材が存在する
ため、加工公差及び組立て公差が大きくなり、パネルの
位置精度を正確にするのが困難になる。
【0005】また、移動規制部材の中途ピンと当接する
ガイド体を設ける場合は、位置規制のガイド体の他に移
動規制部材を必要とし、部品点数が多くなり、しかもパ
ネルは移動規制部材と枢支連結であって直接的には位置
規制されないので、パネルの位置精度を正確にするのが
困難になる。さらに、両方ともに、パネルがチルト上げ
位置に達したときのスライダの位置規制は行っていな
く、チルト上げ位置でのパネルの位置保持が不安定にな
ることがある。
【0006】本発明の重要な目的は、パネルが前端位置
にあるとき、パネルの前移動を直接的にかつ精度良く規
制でき、パネルが上方位置に達したときにはスライダを
直接的にかつ精度良く前移動を規制できるようにするに
ある。本発明の他の重要な目的は、パネルが上昇動作す
るときもストッパ部で前方移動を規制できるようにする
にある。
【0007】本発明の他の目的は、ストッパ部をストッ
パ専用部材を設けることなく、デフレクタ枢支用の取付
部材を使って、簡単かつ安価に形成するにある。本発明
の他の目的は、ストッパ部によって前移動が規制された
パネルの上昇動作中に後方位置規制手段で後方移動を規
制できるようにするにある。本発明の他の目的は、スト
ッパ部によって前移動が規制されたパネルの上昇動作中
に前方位置規制手段で前方移動を規制できるようにする
にある。
【0008】本発明の他の目的は、リフタ側の当接部を
カム体の前面で形成することにより、当接部を特別な部
材で形成することなく、簡単かつ安価に形成できるよう
にするにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明における課題解決
のための第1の具体的手段は、ガイドレール7に沿って
スライダ8を前後移動することにより、屋根開口部3を
開閉するパネル4を、開口部全開位置から前端まで前移
動し、前端位置から開口部閉鎖位置へ上昇動作しかつ開
口部閉鎖位置から上方位置へ上昇動作させるサンルーフ
装置において、前記パネル4が前端位置に達したとき
に、パネル4の前後中途部の当接部18と当接してその
前移動を規制するストッパ部19をガイドレール7に形
成し、かつパネル4が上方位置に達したときにスライダ
8を前記ストッパ部19と当接可能にしていることであ
る。
【0010】これによって、パネル4が前端位置にある
ときに、パネル4の前後中途部の前移動を直接的にかつ
精度良く規制する。本発明における課題解決のための第
2の具体的手段は、屋根開口部3を開閉するパネル4の
内面に左右一対のリフタ6を設け、リフタ6の前部とス
ライダ8とを前後摺動自在に案内する左右ガイドレール
7を屋根側に固定し、リフタ6とスライダ8との間にス
ライダ8の前後移動によってリフタ6の後部を昇降する
昇降機構17を設け、スライダ8を前移動することによ
り、パネル4を開口部全開位置から前移動し、前端のチ
ルト下げ位置から開口部閉鎖位置へチルト動作しかつ開
口部閉鎖位置からチルト上げ位置へチルト動作させるサ
ンルーフ装置において、前記パネル4がチルト下げ位置
に達したときに、パネル4の前後中途部の当接部18と
当接してその前移動を規制するストッパ部19をガイド
レール7に形成し、かつパネル4がチルト上げ位置に達
したときにスライダ8を前記ストッパ部19と当接可能
にしていることである。
【0011】これによって、パネル4が前端のチルト下
げ位置にあるときに、パネル4の前後中途部の前移動を
直接的にかつ精度良く規制する。本発明における課題解
決のための第3の具体的手段は、第1又は2の具体的手
段に加えて、前記ストッパ部19はパネル4が上昇動作
するときも当接部18との当接を維持する形状であるこ
とである。
【0012】これによって、パネル4が上昇動作いてい
るときに、パネル4の前後中途部の前移動を直接的にか
つ精度良く規制する。本発明における課題解決のための
第4の具体的手段は、第1又は2の具体的手段に加え
て、前記ガイドレール7にデフレクタ43の基部を枢支
する取付部材42を固定し、この取付部材42の後面に
ストッパ部19を形成していることである。
【0013】これによって、専用部材を設けることな
く、デフレクタ43枢支用の取付部材42を使ってスト
ッパ部19を形成する。本発明における課題解決のため
の第5の具体的手段は、第1又は2の具体的手段に加え
て、前記パネル4の前後中途部とガイドレール7との間
に、パネル4が移動前端のチルト下げ位置より上方にあ
るときに後方移動を規制する後方位置規制手段44を設
けていることである。
【0014】これによって、ストッパ部19によって前
移動が規制された状態のパネル4が上昇動作するときの
後方移動を規制する。本発明における課題解決のための
第6の具体的手段は、第1又は2の具体的手段に加え
て、前記パネル4の前後中途部とガイドレール7との間
に、パネル4が移動前端のチルト下げ位置より上方にあ
るときに前方移動を規制する前方位置規制手段を設けて
いることである。
【0015】これによって、ストッパ部19によって前
移動が規制された後にパネル4が上昇動作するときの前
方移動を規制する。本発明における課題解決のための第
7の具体的手段は、第2の具体的手段に加えて、前記昇
降機構17はリフタ6の側面に固定されていて昇降カム
溝5を形成したカム体31と、上部が昇降カム溝5に摺
動自在に係合されかつ下部がガイドレール7に前後移動
可能に支持されていてスライダ8によって前後移動する
ことによりカム体31を昇降する昇降リンク9とを有
し、前記カム体31の前面に当接部18を形成している
ことである。
【0016】これによって、リフタ6側の当接部18を
特別な部材で形成することなく、カム体31の前面で形
成される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1〜11において、スライドチ
ルト式サンルーフ装置1は、自動車等の乗り物の屋根2
に装備されており、屋根2に形成した開口部3をパネル
4で閉鎖状態、換気可能状態及び開放状態に変更可能に
している。
【0018】パネル4は透明もしくは有色のガラス又は
プラスチック、金属板等で形成されており、その内面周
囲には金属枠21が固定され、外周にはウエーザストリ
ップ22が取り付けられており、金属枠21の左右側部
には下向き突出したリフタ6が取り付けられている。2
3は屋根2の下側に固着のフレームで、左右側部と前部
とを有する平面視コ字状であり、前後の中途に連結板2
4を固着しており、この連結板24とフレーム23の前
部で囲まれる部分が内開口部25となっている。
【0019】前記フレーム23の左右側部上にはガイド
レール7が前後方向に取り付けられている。この各ガイ
ドレール7は、幅方向中央の樋部7Aを挟んで外側にケ
ーブルガイド溝7B及び外シューガイド溝7Cが、内側
(内開口部25側)に内シューガイド溝7Dがそれぞれ
形成され、内シューガイド溝7Dより更に内側にサンシ
ェードガイド溝7Eが形成されている。なお、サンシェ
ードは図9中符号26で示している。
【0020】内シューガイド溝7Dにはリフタ6の前端
に設けた前シュー(前支持体)28が摺動自在に支持さ
れ、内外シューガイド溝7C、7Dにわたってスライダ
8が摺動自在に支持されている。スライダ8はケーブル
ガイド溝7B内に挿通されたケーブル29に連結されて
おり、このケーブル29はフレーム23の前下面に固定
の駆動装置30によって押し引き駆動可能になってい
る。
【0021】前記リフタ6の後部の外側面にはカム体3
1が固定されており、このカム体31のリフタ6側の面
に昇降カム溝5が形成されており、この昇降カム溝5は
前後中途部の閉鎖部5Aと、前側の前下向き傾斜状のチ
ルト上げ部5Bと、後側の尻上がり状のチルト下げ部5
Cとを有する。前記スライダ8は後部に凹部8Aが形成
されており、この凹部8Aに昇降リンク9の中途部が挿
入され、この中途部に設けた横軸(中途支持体)16が
左右に突出し、その両端がスライダ8に支持されてい
る。
【0022】前記スライダ8に回動自在に枢支された昇
降リンク9は、側面視くの字形状で、後部がリフタ6の
後端が入り込むように二股形状に形成され、前部が立ち
上がりの1枚板形状に形成されている。この前部はリフ
タ6とカム体31との間に下側から挿入され、前端にピ
ンを挿入することにより形成された上係合部32が前記
昇降カム溝5に摺動自在に係合している。
【0023】昇降リンク9は横軸16が左右に突出して
スライダ8に支持されているため、スライダ8を介して
内外のシューガイド溝7C、7Dに両持ち支持された状
態になっており、姿勢が左右にグラ付かないようになっ
ている。昇降リンク9の後部の二股状後端には左右一方
に内シューガイド溝7D内を摺動する後シュー(後支持
体)12が設けられ、他方には外シューガイド溝7Cの
内側を移動する係合部10が設けられ、これら左右に振
り分け形成された後シュー12及び係合部10はピン状
の突起形状である。
【0024】14はドリップレールで、その左右両端は
支持部材15に連結されている。この各支持部材15は
少なくとも外シューガイド溝7Cに前後摺動自在に支持
されており、連動体34の後端が連結されている。連動
体34の前部には掛合溝35が形成されており、リフタ
6に設けた掛合ピン36が上下移動可能に掛合されてい
て、リフタ6が上下動するのを許容し、かつリフタ6が
前後移動するときに同伴移動するようになっている。
【0025】前記支持部材15には外シューガイド溝7
Cから突出した位置に昇降保持部11が設けられてい
る。この昇降保持部11は左右方向において係合部10
と対向する位置にあり、係合部10を導入可能な尻上が
り形状のカム溝が形成されていて、そのカム溝の上面が
上案内面11A、下面が下案内面11B、溝奥が保持部
11Cとなっている。
【0026】そして、係合部10が後方移動してきたと
き、カム溝に導入して下案内面11Bで後上方に案内
し、保持部11C内に保持する。この保持状態から係合
部10を前移動させると、上案内面11Aが前下方に案
内する。前記保持部11Cは係合部10の上下位置を規
制するものであり、後方に開放されていてもよい。前記
昇降リンク9、カム体31及び昇降保持部11等によっ
て、スライダ8の前後移動によってリフタ6の後部を昇
降する昇降機構17が構成されている。
【0027】前記ガイドレール7の内シューガイド溝7
Dには、パネル4閉鎖位置のときの昇降保持部11に対
応して切欠13が形成されており、内シューガイド溝7
D内を摺動する後シュー12が上方に逃げ可能になって
いる。図1、3において、40F、40Rはガイドレー
ル7又はガイドレールに固定の板材に形成された前後一
対の係止溝であり、リフタ6に設けた前後一対の係止ピ
ン41F、41Rを係止可能になっている。
【0028】パネル4が閉鎖位置にあるとき後係止ピン
41Rが後係止溝40Rと係合し、パネル4がチルト上
げ位置にあるとき前係止ピン41Fが前係止溝40Fと
係合し、車体が振動したりパネル4に風を受けたりして
も、パネル4が前後にガタ付いたりしないようにしてい
る。パネル4がチルト下げ位置にあるとき、前後係止ピ
ン41F、41Rは前後係止溝40F、40Rから離脱
し、パネル4の後方移動を許容する。
【0029】前記前後係止溝40F、40Rはそれぞれ
前後係止ピン41F、41Rの径より充分広くてもよ
く、前後係止ピン41F、41Rの後方移動を規制でき
ればよく、両者によって後方移動規制手段44が構成さ
れている。また、前記前後係止溝40F、40Rはそれ
ぞれ前後係止ピン41F、41Rの径と略同寸法にして
おくと、前後係止ピン41F、41Rの前方移動も規制
することができ、両者によって前方移動規制手段が構成
される。この場合、ストッパ部19は、パネル4がチル
ト下げ状態でのみ当接部18と当接し、開口部閉鎖位置
以上にあるときに当接しない上下寸法にしてもよい。
【0030】図1〜3、5において、42はガイドレー
ル7に固定の取付部材であり、この取付部材42に形成
された後突出部42Aには、デフレクタ43の基部の支
持軸44が貫通して枢支されている。前記デフレクタ4
3は、平面視コの字形状でその左右両端が後突出部42
Aに支持され、パネル4を開放動作させたときに、弾発
手段を介して支持軸44を中心に回動して、前部が開口
部3から上方に突出可能になっている。
【0031】前記取付部材42の後突出部42Aの後部
には緩衝用舌部42Bが形成され、この舌部42Bに対
向してカム体31の前面に当接部18が形成され、リフ
タ6が後方から前移動してきたときに、カム体31の当
接部18が舌部42Bの後面に当接し、リフタ6の前移
動を規制し、パネル4の前端位置を設定するようになっ
ている。
【0032】また、前記取付部材42の水平部後端42
Cはスライダ8に対向しており、パネル全開位置からス
ライダ8を前移動してきたときに水平部後端42Cと当
接し、スライダ8の前移動を規制する。前記舌部42B
及び後端42Cでストッパ部19を形成しており、舌部
42Bでスライダ8の前移動規制も行うようにしてもよ
く、また当接部18及びスライダ8と当接させるのに、
緩衝体はあってもなくてもよい。
【0033】次に、前記構成のサンルーフ装置1の開閉
動作を説明する。図1に示す閉鎖状態から、ケーブル2
9を介してスライダ8を前移動させると、昇降リンク9
が前移動して上係合体32が昇降カム溝5の閉鎖部5A
からチルト上げ部5Bへ移行し、パネル4を図11に示
すチルト上げ位置(上方位置)まで上昇し、乗り物内の
空気を排出可能な換気状態にする。
【0034】図1に示す閉鎖位置から、スライダ8を介
して昇降リンク9を後移動させると、上係合体32が昇
降カム溝5の閉鎖部5Aからチルト下げ部5Cへ移行
し、これと同時に係合部10が昇降保持部11内に導入
され、係合部10が下案内面11Bで後上方に案内され
ることになり、後支持体12は切欠13を通ってガイド
レール7の上側へ移動する。
【0035】これによって、昇降リンク9は横軸16を
中心に前傾回動し、チルト下げ部5Cへの移行と前傾回
動の二重動作によって、パネル4を図10に示すチルト
下げ位置(前端位置)まで下降させる。このとき係合部
10は昇降保持部11の保持部11Cに保持される。前
記図10に示すチルト下げ位置の状態から、更にスライ
ダ8を介して昇降リンク9を後移動させると、係合部1
0が保持部11Cに保持されたまま、リフタ6とドリッ
プレール14及び支持部材15は一体的に後方移動し、
パネル4を図1に2点鎖線で示す全開位置まで移動す
る。
【0036】このパネル4が全開位置から全閉位置へ移
行するとき、スライダ8を前移動していくと、前記チル
ト下げ部5Cが尻上がり形状になっていることにより、
昇降リンク9の上係合体32がリフタ6を介してパネル
4を前移動させる。このとき、上係合体32がチルト下
げ部5Cを押動する力は斜め上方に向けられるので、昇
降リンク9にかかる摺動抵抗は軽減され、また、昇降カ
ム溝5に対する上係合体32の位置をガタ付かせないよ
うに保持できる。
【0037】パネル4が前移動で図10に示す移動前端
のチルト下げ位置に達したとき、リフタ6の当接部18
が取付部材42のストッパ部19に当接してその前移動
が規制され、前端位置(チルト下げ位置)に正確に停止
する。パネル4が前端位置にある状態からスライダ8を
更に前移動させると、リフタ6の当接部18がストッパ
部19に当接したままでパネル4を不動状態にし、昇降
リンク9は横軸16が前移動すると同時に、係合部10
が保持部11Cから出て上案内面11Aで前下方に案内
されて、強制的に起立姿勢に姿勢変更され、上係合体3
2が昇降カム溝5のチルト下げ部5Cから閉鎖部5Aへ
確実に移行し、パネル4を全閉位置へ移行する。
【0038】パネル4が全閉位置にある状態からスライ
ダ8を更に前移動させるときも、リフタ6の当接部18
がストッパ部19に当接したままでパネル4を不動状態
にし、昇降リンク9は上係合体32が昇降カム溝5のチ
ルト上げ部5B内を移行し、パネル4をチルト上げ位置
へ移行する。パネル4がチルト上げ位置に移行したと
き、スライダ8がストッパ部19に当接してその前移動
が規制され、パネル4をチルト上げ位置に正確に停止保
持する。
【0039】前記パネル4が前端位置にある状態から上
方へ上昇すると、略全閉位置になるまで後係止ピン41
Rが後係止溝40Rに係合してスライダ8の後方移動を
規制し、更に上昇すると全閉位置からチルト上げ位置ま
で前係止ピン41Fが前係止溝40Fに係合してスライ
ダ8の後方移動を規制する。なお、本発明は前記実施の
形態に限定されるものではなく、種々変形することがで
きる。例えば、サンルーフ装置としては、ガイドレール
7に沿ってスライダ8を前後移動することにより、屋根
開口部3を開閉するパネル4を、開口部全開位置から前
端まで前移動し、前端位置から開口部閉鎖位置へ水平状
態で上昇動作しかつ開口部閉鎖位置から前部を中心に後
部を上昇動作させる形式でもよく、リフタ6の中途部に
ピンを設けて当接部18としてもよく、昇降機構17は
スライダ8に昇降ガイド溝5と係合するピンを設けたも
のでもよく、後移動規制手段44は、後係止溝40Rを
上側に長く形成し、前係止溝40F及び前係止ピン41
Fを割愛してもよい。
【0040】
【発明の効果】以上詳述した本発明によれば、パネル4
が前端位置に達したときに、パネル4の前後中途部の当
接部18と当接してその前移動を規制するストッパ部1
9をガイドレール7に形成し、かつパネル4が上方位置
に達したときにスライダ8を前記ストッパ部19と当接
可能にしているので、パネル4が前端位置にあるときに
前後中途部で前移動を直接的にかつ精度良く規制でき、
パネル4が上方位置に達したときにはスライダ8の前移
動を直接的にかつ精度良く規制できる。
【0041】パネル4がチルト下げ位置に達したとき
に、パネル4の前後中途部の当接部18と当接してその
前移動を規制するストッパ部19をガイドレール7に形
成し、かつパネル4がチルト上げ位置に達したときにス
ライダ8を前記ストッパ部19と当接可能にしているの
で、パネル4が前端のチルト下げ位置にあるときに前移
動を前後中途部で直接的にかつ精度良く規制でき、パネ
ル4がチルト上げ位置に達したときにはスライダ8の前
移動を直接的にかつ精度良く規制できる。
【0042】ストッパ部19はパネル4が上昇動作する
ときも当接部18との当接を維持する形状であるので、
パネル4が上昇動作するときも前移動を直接的にかつ精
度良く規制できる。ガイドレール7にデフレクタ43の
基部を枢支する取付部材42を固定し、この取付部材4
2の後面にストッパ部19を形成しているので、専用部
材を設けることなく、デフレクタ43枢支用の取付部材
42を使ってストッパ部19を簡単かつ安価に形成でき
る。
【0043】パネル4の前後中途部とガイドレール7と
の間に、パネル4が移動前端のチルト下げ位置より上方
にあるときに後方移動を規制する後方位置規制手段44
を設けているので、ストッパ部19によって前移動が規
制された状態のパネル4が上昇動作するときの後方移動
を規制できる。パネル4の前後中途部とガイドレール7
との間に、パネル4が移動前端のチルト下げ位置より上
方にあるときに前方移動を規制する前方位置規制手段を
設けているので、ストッパ部19によって前移動が規制
された状態のパネル4が上昇動作するときの前方移動を
規制できる。
【0044】昇降機構17はリフタ6の側面に固定され
ていて昇降カム溝5を形成したカム体31と、上部が昇
降カム溝5に摺動自在に係合されかつ下部がガイドレー
ル7に前後移動可能に支持されていてスライダ8によっ
て前後移動することによりカム体31を昇降する昇降リ
ンク9とを有し、前記カム体31の前面に当接部18を
形成しているので、リフタ6側の当接部18を特別な部
材で形成することなく、カム体31の前面で簡単かつ安
価に形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示していて、パネルが全
閉位置にあるサンルーフ装置の断面側面図である。
【図2】ストッパ部周辺の分解斜視図である。
【図3】サンルーフ装置の全体平面図である。
【図4】昇降機構の分解斜視図である。
【図5】ドリップレール連動体及びデフレクタを示す側
面図である。
【図6】図1のX−X線断面図である。
【図7】図1のY−Y線断面図である。
【図8】図5のZ−Z線断面図である。
【図9】サンルーフ装置全体の分解斜視図である。
【図10】パネルがチルト下げ位置にあるサンルーフ装
置の断面側面図である。
【図11】パネルがチルト上げ位置にあるサンルーフ装
置の断面側面図である。
【符号の説明】
1 サンルーフ装置 2 屋根 3 開口部 4 パネル 6 リフタ 7 ガイドレール 8 スライダ 9 昇降リンク 17 昇降機構 18 当接部 19 ストッパ部 31 カム体 40 係止溝 41 係止ピン 42 取付部材 43 デフレクタ 44 後方移動規制手段

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガイドレール(7)に沿ってスライダ
    (8)を前後移動することにより、屋根開口部(3)を
    開閉するパネル(4)を、開口部全開位置から前端まで
    前移動し、前端位置から開口部閉鎖位置へ上昇動作しか
    つ開口部閉鎖位置から上方位置へ上昇動作させるサンル
    ーフ装置において、 前記パネル(4)が前端位置に達したときに、パネル
    (4)の前後中途部の当接部(18)と当接してその前
    移動を規制するストッパ部(19)をガイドレール
    (7)に形成し、かつパネル(4)が上方位置に達した
    ときにスライダ(8)を前記ストッパ部(19)と当接
    可能にしていることを特徴とするサンルーフ装置。
  2. 【請求項2】 屋根開口部(3)を開閉するパネル
    (4)の内面に左右一対のリフタ(6)を設け、リフタ
    (6)の前部とスライダ(8)とを前後摺動自在に案内
    する左右ガイドレール(7)を屋根側に固定し、リフタ
    (6)とスライダ(8)との間にスライダ(8)の前後
    移動によってリフタ(6)の後部を昇降する昇降機構
    (17)を設け、スライダ(8)を前移動することによ
    り、パネル(4)を開口部全開位置から前移動し、前端
    のチルト下げ位置から開口部閉鎖位置へチルト動作しか
    つ開口部閉鎖位置からチルト上げ位置へチルト動作させ
    るサンルーフ装置において、 前記パネル(4)がチルト下げ位置に達したときに、パ
    ネル(4)の前後中途部の当接部(18)と当接してそ
    の前移動を規制するストッパ部(19)をガイドレール
    (7)に形成し、かつパネル(4)がチルト上げ位置に
    達したときにスライダ(8)を前記ストッパ部(19)
    と当接可能にしていることを特徴とするサンルーフ装
    置。
  3. 【請求項3】 前記ストッパ部(19)はパネル(4)
    が上昇動作するときも当接部(18)との当接を維持す
    る形状であることを特徴とする請求項1又は2に記載の
    サンルーフ装置。
  4. 【請求項4】 前記ガイドレール(7)にデフレクタ
    (43)の基部を枢支する取付部材(42)を固定し、
    この取付部材(42)の後面にストッパ部(19)を形
    成していることを特徴とする請求項1又は2に記載のサ
    ンルーフ装置。
  5. 【請求項5】 前記パネル(4)の前後中途部とガイド
    レール(7)との間に、パネル(4)が移動前端のチル
    ト下げ位置より上方にあるときに後方移動を規制する後
    方位置規制手段(44)を設けていることを特徴とする
    請求項1又は2に記載のサンルーフ装置。
  6. 【請求項6】 前記パネル(4)の前後中途部とガイド
    レール(7)との間に、パネル(4)が移動前端のチル
    ト下げ位置より上方にあるときに前方移動を規制する前
    方位置規制手段を設けていることを特徴とする請求項1
    又は2に記載のサンルーフ装置。
  7. 【請求項7】 前記昇降機構(17)はリフタ(6)の
    側面に固定されていて昇降カム溝(5)を形成したカム
    体(31)と、上部が昇降カム溝(5)に摺動自在に係
    合されかつ下部がガイドレール(7)に前後移動可能に
    支持されていてスライダ(8)によって前後移動するこ
    とによりカム体(31)を昇降する昇降リンク(9)と
    を有し、前記カム体(31)の前面に当接部(18)を
    形成していることを特徴とする請求項2に記載のサンル
    ーフ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107323232A (zh) * 2017-08-04 2017-11-07 武汉凯沃森工业科技有限公司 一种汽车天窗后起翘机构运动总成

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