JPH09254513A - 印判製造装置 - Google Patents

印判製造装置

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JPH09254513A
JPH09254513A JP8069794A JP6979496A JPH09254513A JP H09254513 A JPH09254513 A JP H09254513A JP 8069794 A JP8069794 A JP 8069794A JP 6979496 A JP6979496 A JP 6979496A JP H09254513 A JPH09254513 A JP H09254513A
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stamp
laser beam
ink
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flat
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JP8069794A
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Tetsuji Fuwa
鉄治 不破
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Brother Industries Ltd
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Brother Industries Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41DAPPARATUS FOR THE MECHANICAL REPRODUCTION OF PRINTING SURFACES FOR STEREOTYPE PRINTING; SHAPING ELASTIC OR DEFORMABLE MATERIAL TO FORM PRINTING SURFACES
    • B41D7/00Shaping elastic or deformable material, e.g. rubber, plastics material, to form printing surfaces
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41KSTAMPS; STAMPING OR NUMBERING APPARATUS OR DEVICES
    • B41K1/00Portable hand-operated devices without means for supporting or locating the articles to be stamped, i.e. hand stamps; Inking devices or other accessories therefor
    • B41K1/02Portable hand-operated devices without means for supporting or locating the articles to be stamped, i.e. hand stamps; Inking devices or other accessories therefor with one or more flat stamping surfaces having fixed images

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  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 より簡単に多孔性樹脂板を用いて印判を作成
することができる印判製造装置を提供すること。 【解決手段】 連続気泡を有する多孔性樹脂板20を用
いた印判用部材27をスタンプ35の印面として取り付
け、印面作成装置50の可動部材60に装着して、スタ
ンプ35を移動させつつレーザー光スキャナ装置120
によりレーザー光LBを照射させる。印判用部材27の
レーザー光LBを照射された部分は、溶融固化されてイ
ンクの透過を阻止するインク非透過部が形成され、照射
されなかった部分はインクの透過を許容するインク透過
部として残り印面が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続して押印する
ことが可能な印判の製造方法及びその装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、連続押印可能な印判として連続気
泡を有する多孔性樹脂板を用いた印判において、この印
面部を加熱によって形成されたインクの透過を阻止する
薄膜層と、前記基板内部の連続気泡と連通してインクの
透過を許容する前記薄膜層から突出した印字部とを有す
るものが知られている。
【0003】この印判は、特開平6ー24114号公報
に示されるように、文字、図形等の印字転写部を突部と
して形成するために、前記文字、図形等の部分が凹部と
なった感光性樹脂で形成された母型を用いて、前記母型
を予め加熱しておき、この母型に多孔性樹脂板の一面を
接触させて溶融固化せしめ、これをインクの透過を阻止
する薄膜層とし、残りの部分をインクの透過を許容する
印字部とすることによって製造されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
製造方法では、印判の文字、図形等の部分が凹部となっ
た感光性樹脂等で形成された母型を作成する必要があ
り、また、多孔性樹脂板を溶融させるために、前記母型
を特定の温度に加熱する必要があり製造方法が非常に煩
雑であった。よって、手軽にオリジナルの印面内容を持
つ印判を作成することは困難であった。
【0005】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、より簡単に多孔性樹脂板を用い
て印判を作成することができる印判製造装置を提供する
ことを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の請求項1に記載の印判製造装置は、少なくと
も片面部分が連続気泡を有する多孔質体によって構成さ
れた平板状判材を支持する支持手段と、レーザー光線を
照射することにより、前記多孔質体の連続気泡を有する
表面を溶融固化させる加熱手段と、前記支持手段に支持
された平板状判材と前記加熱手段との間に、平板状判材
の表面に沿った相対移動を発生させる駆動手段と、前記
平板状判材の表面に前記加熱手段を印字パターンに従っ
て選択的に駆動させると共に、前記駆動手段を駆動し、
その印字パターンに対応する連続気泡を有する平面部分
を溶融固化せしめてインクの透過を阻止する薄膜層とし
て形成し、かつ印字パターンに対応しない平面部分をイ
ンクの透過を許容する印字部として形成する制御手段と
を備えている。
【0007】従って、制御手段が前記加熱手段を印字パ
ターンに従って選択的に駆動させると共に、駆動手段を
駆動して、平板状判材の表面に沿った相対移動を発生さ
せ、その印字パターンに対応する平面部分を溶融固化せ
しめてインクの透過を阻止する薄膜層として形成し、か
つ印字パターンに対応しない平面部分をインクの透過を
許容する印字部として形成することにより、平板状印判
を製造することができる。
【0008】また、請求項2記載の印判製造装置は、前
記加熱手段が、レーザー光線を発生するレーザー光源
と、そのレーザー光源から発光されるレーザー光線の方
向を切り換えることにより光線のON・OFF状態を切
り換える変調器と、その変調器によってON・OFF状
態が切り換えられたレーザー光線を偏向させて前記平板
状判材の表面部分に照射する偏向器とから成り、前記制
御手段は、前記レーザー光源及び変調器を制御してレー
ザー光線を発生させると共に、前記印字パターンに従っ
て光線のON・OFF状態を切り換え、さらに、前記偏
向器を制御して前記変調器からのレーザー光線を前記平
板状判材の表面に照射させるので、そのレーザー光線が
照射された平面部分を溶融固化せしめてインクの透過を
阻止する薄膜層として形成し、かつ照射されなかった平
面部分をインクの透過を許容する印字部として形成する
ことにより、平板状印判を製造することができる。
【0009】また、請求項3に記載の印判製造装置は、
前記加熱手段の偏向器によって偏向される光線の照射幅
は、少なくとも前記平板状判材の幅方向の長さよりも長
く設定されているので、平板状判材の平面全体を溶融固
化せしめてインクの透過を阻止する薄膜層として形成す
ることができる。
【0010】また、請求項4に記載の印判製造装置は、
前記平板状判材の表面に配設され、前記加熱手段による
レーザー光の照射時に前記平板状判材を圧縮するための
圧縮部材を備えているので、溶融した部分の連続気泡が
確実に塞がれ、インクの透過を阻止する薄膜層を形成で
きる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0012】まず、本実施形態において使用する多孔性
樹脂板の斜視図を図1に示す。この多孔性樹脂板20
は、微細な連続気泡を有するポリウレタンやポリエチレ
ン等で形成された多孔性樹脂の薄板であり、連続気泡を
有するために、インクを透過させる性質を有する。この
多孔性樹脂板20を前加工した状態の斜視図を図2に示
す。これは、多孔性樹脂板20を予め加熱した型によ
り、側面23が面押しされ、気孔が溶融固化されてイン
ク非透過部となっている。そして、上面部22が印面形
成が可能なインク透過領域となる。このように前加工さ
れた多孔性樹脂板20を印判用部材27とする。
【0013】図2に示した印判用部材27に、印面が形
成された状態の斜視図を図3に示す。上面22は、印字
パターンに応じて表面処理され、インク透過部24とイ
ンク非透過部25が形成されている。このインク透過部
24とインク非透過部25が形成された多孔性樹脂板2
0を印判28とする。
【0014】次に、前記印判28を用いたスタンプ35
の断面図及び斜視図を図4,図5に示す。スタンプ35
は、プラスチックまたは金属から成るケース31を有
し、印判28はケース31内に収納されている。印判2
8の側面23と、ケース31の内壁31aとが接着剤層
30によって接着されることにより、印判28はケース
31に固定されており、印判28の裏面(図中、印判2
8の上方)にはスポンジ等で形成されるインク保持層3
2が置かれており、インクはここから常時印判28に供
給される。さらに、インク保持層32の上部には、格子
状支持部材33が設けられており、これによって押印時
に印判28の平面状態が保持されるようになっている。
また、ケース31の上面には、取っ手34が設けられ、
その側面には、後述するガイド溝41と係合部42が設
けられている。
【0015】続いて、図6を参照して、本実施形態の印
面作成装置について説明する。
【0016】印面作成装置50は、本体フレーム55、
本体フレーム55の前面に設けられたキーボード51、
表示部52、本体フレーム55の後部に設けられた製版
部110、及び本体フレーム55内に設けられた制御系
100等により構成されている。
【0017】前記キーボード51には、製版キー56や
文字キー、記号キー、種々のファンクションキー等が配
置されている。また、前記表示部52は、キーボード5
1により入力された印字対象のパターンに相当する複数
行の文字列や枠取り等を表示可能な液晶表示器である。
【0018】前記フレーム55の一方の側面(図中左側
側面)には、スタンプ35を挿入するための挿入口54
が形成されており、挿入口54と製版部110との間に
は、スタンプ35を支持する可動部材60が印面作成装
置50の幅方向に移動可能に設けられている。この可動
部材60は、装置の幅方向に設けられた一対のガイドバ
ー65により挿入口54から製版部110に向けて摺動
移動可能に支持されている。可動部材60の側面に設け
られた突出部67には、ワイヤー63の一端が固定され
ている。ワイヤー63は、一対のプーリ62(図には一
方のみを図示)に巻回され、このプーリ62は搬送モー
タ59(図示せず)に直結されており、この搬送モータ
59の回転によって可動部材60は一対のガイドバー6
5に沿って摺動移動するように構成されている。
【0019】多孔性樹脂板20は、印面を形成する前の
印判用部材27の状態で、予めスタンプ35に取り付け
られ、印面作成装置50に装着される。スタンプ35
は、可動部材60が挿入口54側に位置している状態
で、印判用部材27を上方(図6参照)に向けて、可動
部材60に装着される。
【0020】次に、図7に基づいて前記可動部材60と
スタンプ35との関連について説明する。前記可動部材
60にはコの字形状の挿入部60aが形成されており、
印面を作成する際には、スタンプ35の取っ手34が挿
入部60aに挿入される。挿入部60aの前記取っ手3
4と対向する内表面601、602には、取っ手34に
形成された前記ガイド溝41に係合するガイドレール6
1がそれぞれ形成されており、このガイドレール61に
案内されてスタンプ35が挿入部60aに挿入される。
また、挿入部60aの内表面601、602には、図示
しないばねにより取っ手34側に付勢された2つのロー
ラ162、163(片面のみ図示)がそれぞれ突出して
設けられており、ローラ163は、スタンプ35に形成
された前記係合部42に係合するように構成されてい
る。
【0021】また、スタンプ35の印判用部材27の図
中上部に示される透明板66には、その側面の4ヶ所に
弾性変形可能な爪部68が設けられており、透明板66
を前記印判用部材27に対向させた状態で、各爪部68
をケース31の上面に係合させることにより、透明板6
6を印板用部材27に押圧させた状態で固定する。この
ようにして透明板66が装着されたスタンプ35の取っ
手34のガイド溝41を、ガイドレール61に係合させ
てスタンプ35を可動部材60に挿入することにより、
スタンプ35の可動部材60に対する図中上下方向(Z
で示す方向)の位置が定まる。そして、ローラ162が
取っ手34を付勢することによって、スタンプ35の図
中前後方向(Yで示す方向)の位置が定まり、さらに、
ローラ163がケース31に形成された前記合部42に
係合することにより、スタンプ35の図中左右方向(X
で示す方向)の位置が定まる。尚、前記透明板66が、
本発明の圧縮部材を構成している。
【0022】続いて、本実施形態の印面作成装置50の
製版部110について図8,図9に基づいて説明する。
【0023】本実施形態の印面作成装置50の製版部1
10は、レーザー光スキャナ装置120によって構成さ
れており、このレーザー光スキャナ装置120は、平面
視略矩形状であり、底壁121aとその底壁121aの
外周部に立設された外周壁121bとで一体形成された
箱状体のユニットケース121の前端部の内部には、ス
キャナモータ123が固着され、そのスキャナモータ1
23の駆動軸(図示略)には、平面視正6角形状の6面
体ミラー124が水平面内で回転可能に固着されてい
る。
【0024】更に、ユニットケース121の前後方向の
略中間における側部の一部分が段落ち状に形成され、こ
の段落ち状の外周壁121bには、レーザー光源125
が設けられ、そのレーザー光源125から6面体ミラー
124に向けてレーザー光LBを投射可能に構成されて
いる。また、そのレーザー光源125と6面体ミラー1
24との間、即ちレーザー光LBの照射経路には、コン
プレッサレンズ127、シリンダレンズ128及び超音
波変調器129が配置されている。
【0025】ユニットケース121内の前記6面体ミラ
ー124よりも後側(図9中左側)には、左右方向に延
びる形状の第1F−θレンズ130と第2F−θレンズ
131とが、前後方向に所定間隔おいてそれぞれ配設さ
れている。また、その第2F−θレンズ131の直ぐ後
側には、第2F−θレンズ131を通過したレーザー光
LBを下方に反射させる左右方向に延びる反射ミラー1
32が配設されている。そして、このユニットケース1
21は、板状の蓋部材121dで蓋されている。
【0026】ここで、前記印判用判材27としては、6
0゜Cから250゜Cの間で表面の溶融固化されるもの
が好ましく、従って、レーザー光源125についても、
印判用部材27の表面に上記程度のエネルギーを供給し
得るものを使用する必要があり、炭酸ガスレーザ、YA
Gレーザ、アルゴンレーザ、ヘリウム・ネオンレーザ、
半導体レーザ等が例示される。
【0027】次に、製版部110と表示部52とを駆動
制御する制御部80を含む制御系について図10を参照
して説明する。
【0028】この制御系100は基本的には一般的なレ
ーザプリンタの制御系と同様なので簡単に説明するもの
とする。
【0029】この制御部80は、種々の制御プログラム
が格納されたROM82と、各種データ記憶領域を有す
るRAM83と、入力データをバッファに書き込み/読
出すためのタイミング信号を発生するタイミング制御回
路(TC)84と、スキャンバッファを有しビットイメ
ージデータに変換された印字情報を順次製版部110を
制御するDCコントローラ回路118へ出力するビデオ
インターフェース(V・I/F)86と、キーボード5
1からの信号を受けるキーボードインターフェース(K
・I/F)87とを備えており、これらはバス88を介
して制御部80内のCPU81に夫々接続されている。
また、表示部52のLCD71のための駆動回路72が
バス88を介してCPU81に接続されている。尚、こ
のCPU81が、本発明の制御手段を構成している。
【0030】製版部110を制御するDCコントローラ
回路118には、上述した可動部材60を駆動する搬送
モータ59の為の駆動回路114と、レーザー光源12
5の為の駆動回路115と、6面体ミラー124を駆動
するスキャナモータ123の為の駆動回路116と、レ
ーザー光LBを変調する超音波光変調器129の為の駆
動回路117とが夫々接続されている。
【0031】前記ROM82は、この印面作成装置50
の全体の作動を制御する制御プログラム、及び仮名・漢
字変換等のための辞書とが記憶されている。また、前記
ROM82には、印字対象となる多数の文字のドットパ
ターンデータがコードデータと対応付けて記憶され、ま
た、印字対象となる多数の文字の表示用ドットパターン
データについてもコードデータと対応付けて記憶されて
いる。
【0032】前記RAM83には、入力データを記憶す
る入力バッファ、印字用ドットパターンデータを記憶す
る印字データバッファ、その他種々のカウンタやレジス
タが設けられている。
【0033】尚、前記可動部材60が本発明の支持手段
を、搬送モータ59が本発明の駆動手段を、レーザー光
スキャナ装置120が加熱手段をそれぞれ構成するもの
である。また、前記超音波光変調器129が本発明の変
調器を構成し、前記6面体ミラー124、第1F−θレ
ンズ130、第2F−θレンズ131及び反射ミラー1
32が本発明の偏向器を構成している。
【0034】続いて、上述した印面作成装置50が、印
判用部材27に印字部を形成する作用について説明す
る。
【0035】始めに、入力部57のキーボード51によ
り、所望の文字、記号や図形等を入力すると、入力デー
タに対応するドットパターンが表示部52のLCD71
に表示される。表示内容を見ながら、キーボード51に
より文字列等の編集を行い、印字したい文字列等を確定
する。
【0036】次に、印面が形成されていないスタンプ3
5を、挿入口54から挿入し前記可動部材60に装着
し、キーボード51の製版キー56を入力すると、印判
用部材27への製版が開始される。即ち、CPU81は
DCコントロ−ラ回路118を介して搬送モータ駆動回
路114に駆動信号を送信して搬送モータ59を駆動
し、ワイヤー63を介して可動部材60をガイドレール
61に沿って印面作成装置10の内部方向へ搬送する。
前記搬送と同時に、CPU81は、DCコントローラ回
路118を介してレーザー光源駆動回路115に駆動信
号を送信し、レーザー光LBがレーザー光源125から
投射させる。そして、超音波光変調器駆動回路117に
印字ドットパターン信号を送信し、印判用部材27の印
字部とならない部分に対応する箇所を選択的に変調さ
せ、さらに、同時にスキャナモータ駆動回路116に駆
動信号を送信してスキャナモータ123を駆動させ、6
面体ミラー124を回転させる。
【0037】前記コンプレッサレンズ127、超音波光
変調器129及びシリンダレンズ128を通過して6面
体ミラー124に入射したレーザー光LBは、一定の高
速度で回転する6面体ミラー124のミラー面毎に所定
角度偏向されることにより、図8に示す走査開始位相
(レーザー光LBSで図示)から走査終了位相(レーザ
ー光LBEで図示)まで走査範囲αに亙って主走査さ
れ、第1・第2F−θレンズ130・131を経て反射
ミラー132で下方に反射される。そして、この反射さ
れたレーザー光LBは、ユニットケース121の底壁1
21aに形成された左右方向に延びる矩形状の切欠き1
21cを挿通して、可動部材60にセットされたスタン
プ35の印判用部材27上面を押圧している透明板66
を透過し、印判用部材27上に照射され、前記上面部2
2を溶融固化する。この動作を繰り返すことによりイン
クの透過を阻止する薄膜層を形成する。
【0038】尚、前記走査範囲αは、前記印判用部材2
7の幅方向の長さよりも長く構成されている。これは、
印判用部材27の幅方向の両側縁部分を含んだ周面全体
を溶融固化せしめてインクの透過を阻止する薄膜層とし
て形成するためである。
【0039】以上詳細に説明した作用により、印判28
を備えたスタンプ35が出来上がる。
【0040】このように本実施形態の印面作成装置50
によれば、印判用部材27が予め用意されていれば、従
来のような印面の文字、図形等の部分が凹部となった感
光性樹脂等で形成された母型を作成する必要もなく、連
続気泡を有する多孔性樹脂板を溶融させるために、前記
母型を特定の温度に加熱する必要がなく、所望の文字及
び画像データを表示上で編集し、所望の文字等から成る
印字部を持つ印判を容易に作成することができる。
【0041】尚、本発明は前記実施の形態に限定される
ものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種
々の変更を加えることができる。
【0042】例えば、前述の説明では文字部分をインク
透過部24とし、文字でない部分をインク非透過部25
として形成したが、反対に文字でない部分をインク透過
部24、文字部分をインク非透過部25として形成する
よう制御することも当然に可能である。捺印時には、前
者ではインクにより文字像が転写されるのに対し、後者
ではインクにより文字以外の部分が転写され、文字像は
白抜きとなる。
【0043】また、赤外線レーザー光を利用して高エネ
ルギーにて溶融させることにより、所望画像以外の領域
を凹に形成し、インク含浸の際に非画像部へのインクの
付着を防ぐよう構成してもよい。
【0044】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明の請求項1に記載の印判製造装置は、少なくとも片
面部分が連続気泡を有する多孔質体によって構成された
平板状判材を支持する支持手段と、レーザー光線を照射
することにより、前記多孔質体の連続気泡を有する表面
を溶融固化させる加熱手段と、前記支持手段に支持され
た平板状判材と前記加熱手段との間に、平板状判材の表
面に沿った相対移動を発生させる駆動手段と、前記平板
状判材の表面に前記加熱手段を印字パターンに従って選
択的に駆動させると共に、前記駆動手段を駆動し、その
印字パターンに対応する連続気泡を有する平面部分を溶
融固化せしめてインクの透過を阻止する薄膜層として形
成し、かつ印字パターンに対応しない平面部分をインク
の透過を許容する印字部として形成する制御手段とを備
えている。
【0045】従って、制御手段が前記加熱手段を印字パ
ターンに従って選択的に駆動させると共に、駆動手段を
駆動して、平板状判材の表面に沿った相対移動を発生さ
せ、その印字パターンに対応する平面部分を溶融固化せ
しめてインクの透過を阻止する薄膜層として形成し、か
つ印字パターンに対応しない平面部分をインクの透過を
許容する印字部として形成することにより、平板状印判
を製造することができる。
【0046】また、請求項2記載の印判製造装置は、前
記加熱手段が、レーザー光線を発生するレーザー光源
と、そのレーザー光源から発光されるレーザー光線の方
向を切り換えることにより光線のON・OFF状態を切
り換える変調器と、その変調器によってON・OFF状
態が切り換えられたレーザー光線を偏向させて前記平板
状判材の表面部分に照射する偏向器とから成り、前記制
御手段は、前記レーザー光源及び変調器を制御してレー
ザー光線を発生させると共に、前記印字パターンに従っ
て光線のON・OFF状態を切り換え、さらに、前記偏
向器を制御して前記変調器からのレーザー光線を前記平
板状判材の表面に照射させるので、そのレーザー光線が
照射された平面部分を溶融固化せしめてインクの透過を
阻止する薄膜層として形成し、かつ照射されなかった平
面部分をインクの透過を許容する印字部として形成する
ことにより、平板状印判を製造することができる。
【0047】また、請求項3に記載の印判製造装置は、
前記加熱手段の偏向器によって偏向される光線の照射幅
は、少なくとも前記平板状判材の幅方向の長さよりも長
く設定されているので、平板状判材の平面全体を溶融固
化せしめてインクの透過を阻止する薄膜層として形成す
ることができる。
【0048】また、請求項4に記載の印判製造装置は、
前記平板状判材の表面に配設され、前記加熱手段による
レーザー光の照射時に前記平板状判材を圧縮するための
圧縮部材を備えているので、溶融した部分の連続気泡が
確実に塞がれ、インクの透過を阻止する薄膜層を形成で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】印判を作成するための多孔性樹脂板を示す斜視
図である。
【図2】多孔性樹脂板を使用する印判のサイズに前加工
した状態を示す斜視図である。
【図3】浸透式スタンプ印判部の斜視図である。
【図4】浸透式スタンプ印判をスタンプとして保持する
スタンパの断面図である。
【図5】本実施形態のスタンプの斜視図である。
【図6】印判製造装置の縦断側面図である。
【図7】印判製造装置の加熱溶融部の斜視図である。
【図8】レーザー光スキャナ装置の平面図である。
【図9】図8のA−A線縦断面図である。
【図10】印判製造装置の制御系のブロック図である。
【符号の説明】
20 多孔性樹脂板 24 インク透過部 25 インク非透過部 27 印判用部材 50 印面作成装置 60 可動部材 81 CPU 100 制御部 120 レーザー光スキャナ装置 124 6面体ミラー 125 レーザー光源 129 超音波変調器 130 第1Fーθレンズ 131 第2Fーθレンズ 132 反射ミラー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも片面部分が連続気泡を有する
    多孔質体によって構成された平板状判材を支持する支持
    手段と、 レーザー光線を照射することにより、前記多孔質体の連
    続気泡を有する表面を溶融固化させる加熱手段と、 前記支持手段に支持された平板状判材と前記加熱手段と
    の間に、平板状判材の表面に沿った相対移動を発生させ
    る駆動手段と、 前記平板状判材の表面に前記加熱手段を印字パターンに
    従って選択的に駆動させると共に、前記駆動手段を駆動
    し、その印字パターンに対応する連続気泡を有する平面
    部分を溶融固化せしめてインクの透過を阻止する薄膜層
    として形成し、かつ印字パターンに対応しない平面部分
    をインクの透過を許容する印字部として形成する制御手
    段と、 を備えたことを特徴とする印判製造装置。
  2. 【請求項2】 前記加熱手段は、レーザー光線を発生す
    るレーザー光源と、そのレーザー光源から発光されるレ
    ーザー光線の方向を切り換えることにより光線のON・
    OFF状態を切り換える変調器と、その変調器によって
    ON・OFF状態が切り換えられたレーザー光線を偏向
    させて前記平板状判材の表面部分に照射する偏向器とか
    ら成り、 前記制御手段は、前記レーザー光源及び変調器を制御し
    てレーザー光線を発生させると共に、前記印字パターン
    に従って光線のON・OFF状態を切り換え、さらに、
    前記偏向器を制御して前記変調器からのレーザー光線を
    前記平板状判材の表面に照射させることを特徴とする請
    求項1に記載の印判製造装置。
  3. 【請求項3】 前記加熱手段の偏向器によって偏向され
    る光線の照射幅は、少なくとも前記平板状判材の幅方向
    の長さよりも長く設定されていることを特徴とする請求
    項1もしくは2に記載の印判製造装置。
  4. 【請求項4】 前記平板状判材の表面に配設され、前記
    加熱手段によるレーザー光の照射時に前記平板状判材を
    圧縮するための圧縮部材を備えたことを特徴とする請求
    項1乃至3のいずれかに記載の印判製造装置。
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