JPH09156192A - 円筒状印判製造装置 - Google Patents

円筒状印判製造装置

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JPH09156192A
JPH09156192A JP6979696A JP6979696A JPH09156192A JP H09156192 A JPH09156192 A JP H09156192A JP 6979696 A JP6979696 A JP 6979696A JP 6979696 A JP6979696 A JP 6979696A JP H09156192 A JPH09156192 A JP H09156192A
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JP
Japan
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cylindrical
peripheral surface
stamp
thermal head
blank
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JP6979696A
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English (en)
Inventor
Keiji Seo
恵二 瀬尾
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊び心あふれるオリジナルな印面を有する円
筒状印判をより簡単に作成することのできる円筒状印判
製造装置を提供すること。 【解決手段】 連続気泡を有する多孔質体によって構成
された円筒状判材20がギヤ軸110に支持される。制
御部60は、メインモータ111を駆動して円筒状判材
20を回転させつつ、レーザー光スキャナ装置120に
より選択的に円筒状判材20の周面上にレーザー光LB
を照射させる。円筒状判材20周面のレーザー光LBを
照射された部分は、溶融固化されてインクの透過を阻止
する薄膜層24が形成され、照射されなかった部分はイ
ンクの透過を許容する印字部25として形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続捺印可能な回
転式スタンプに使用する円筒状印判の製造装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、連続押印可能な印判として発泡プ
ラスチック基板等の連続気泡を有する多孔質体を用いた
印判において、この印面部を加熱によって形成されたイ
ンクの透過を阻止する薄膜層と、前記基板内部の連続気
泡と連通してインクの透過を許容する前記薄膜層から突
出した印字部とを有するものが知られている。
【0003】この印判は、特開平6ー24114号公報
に示されるように、文字、図形等の印字転写部を突部と
して形成するために、前記文字、図形等の部分が凹部と
なった感光性樹脂で形成された母型を用いて、前記母型
を予め加熱しておき、この母型に発泡プラスチック基板
等の連続気泡を有する多孔質体の一面を接触させて溶融
固化せしめ、これをインクの透過を阻止する薄膜層と
し、残りの部分をインクの透過を許容する印字部とする
ことによって製造されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
製造方法では、印面の文字、図形等の部分が凹部となっ
た感光性樹脂等で形成された母型を作成する必要があ
り、連続気泡を有する発泡プラスチックやゴム等の印材
を溶融固化させるために、前記母型を特定の温度に加熱
し熱プレスする必要があり、製造方法が煩雑で大がかり
であった。よって、手軽にオリジナルの印面内容を持つ
円筒状印判の作成をすることは不可能であった。
【0005】本発明は、上記のような円筒状印判の製造
方法の煩雑さをなくし、遊び心あふれるオリジナルな印
面を有する円筒状印判をより簡単に作成することのでき
る円筒状印判製造装置を提供することを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1に記載の円筒状印判製造装置は、少なくと
も周面部分が連続気泡を有する多孔質体によって構成さ
れた円筒状判材を支持する支持手段と、加熱手段と、前
記支持手段に支持された円筒状判材と、前記加熱手段と
の間に、円筒状判材の周面に沿った相対移動を発生させ
る駆動手段と、前記円筒状判材の周面部分に前記加熱手
段を印字ドットパターンに従って選択的に駆動加熱させ
ると共に、前記駆動手段を駆動し、その加熱したパター
ンに対応する周面部分を溶融固化せしめてインクの透過
を阻止する薄膜層として形成し、かつ加熱しなかったパ
ターンに対応する周面部分をインクの透過を許容する印
字部として形成する制御手段とを備えている。
【0007】したがって、制御手段が前記加熱手段を印
字ドットパターンに従って選択的に駆動加熱させると共
に、駆動手段を駆動して、円筒状判材の周面に沿った相
対移動を発生させ、その加熱したパターンに対応する周
面部分を溶融固化せしめてインクの透過を阻止する薄膜
層として形成し、かつ加熱しなかったパターンに対応す
る周面部分をインクの透過を許容する印字部として形成
することにより、円筒状印判を製造することができる。
【0008】また、請求項2に記載の円筒状印判製造装
置は、前記加熱手段が、多数の点状発熱素子を有するサ
ーマルヘッドと、そのサーマルヘッドを前記円筒状判材
の周面部分に押圧する押圧手段とから構成され、前記制
御手段は、その押圧手段によって前記円筒状判材の周面
部分に押圧された前記サーマルヘッドの点状発熱素子を
印字ドットパターンに従って選択的に発熱させるので、
その発熱した素子に対応する周面部分を溶融固化せしめ
て周面部分をインクの透過を許容する印字部として形成
することにより、円筒状印判を製造することができる。
【0009】また、請求項3に記載の円筒状印判製造装
置は、前記サーマルヘッドは、その多数の点状発熱素子
の並びの長さが、円筒状判材の軸方向の長さよりも長く
構成されているので、前記サーマルヘッドは円筒状判材
の周面全体を溶融固化せしめてインクの透過を阻止する
薄膜層として形成することができる。
【0010】また、請求項4に記載の円筒状印判製造装
置は、前記制御手段は、前記多数の点状発熱素子のうち
前記円筒状判材の軸方向の両側縁部分に対応する素子
が、それらの素子以外の素子よりも高いエネルギーを発
生するように制御するので、円筒状判材の軸方向の両側
縁部分を十分に溶融固化することができる。
【0011】また、請求項5に記載の円筒状印判製造装
置は、前記加熱手段が、レーザー光線を発光するレーザ
ー光源と、そのレーザー光源から発光されるレーザー光
線の方向を切り換えることにより光線のON・OFF状
態を切り換える変調器と、その変調器によってON・O
FF状態が切り換えられたレーザー光線を偏向させて前
記円筒状判材の周面部分に照射する偏向器とを有し、前
記制御手段は、前記レーザー光源及び変調器を制御して
レーザー光線を発生させると共に、前記印字ドットパタ
ーンに従って光線のON・OFF状態を切り換え、さら
に、前記偏向器を制御して前記変調器からのレーザー光
線を前記円筒状判材の周面部分に照射させるので、その
照射された周面部分を溶融固化せしめてインクの透過を
阻止する薄膜層として形成し、かつ照射されなかった周
面部分をインクの透過を許容する印字部として形成する
ことにより、円筒状印判を製造することができる。
【0012】また、請求項6に記載の円筒状印判製造装
置は、前記加熱手段の偏向器によって偏向される光線の
照射幅は、円筒状判材の軸方向の長さよりも長く設定さ
れているので、円筒状判材の周面全体を溶融固化せしめ
てインクの透過を阻止する薄膜層として形成することが
できる。
【0013】また、請求項7に記載の円筒状印判製造装
置は、前記制御手段が、前記円筒状判材の軸方向の両側
縁部分に対して、それ以外の部分よりもレーザー光線が
多く照射されるように前記加熱手段を制御するので、円
筒状判材の軸方向の両側縁部分を十分に溶融固化するこ
とができる。
【0014】また、請求項8に記載の円筒状印判製造装
置は、前記制御手段は、前記円筒状判材を1回転に加え
て所定量分さらに回転させるように駆動手段を制御する
ので、駆動手段の回転量不足により生じる溶融固化して
いない残存部分を発生させることなく、円筒状印判を製
造することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0016】先ず、本発明の実施の形態において、回転
式スタンプに使用する円筒状印判の材料となる円筒状判
材20について、図2を参照して説明する。図2におい
て、(a)は、円筒状判材20の外観斜視図であり、
(b)は、(a)におけるA−A線断面図である。
【0017】円筒状判材20は、中心に歯形21が形成
された樹脂または金属性の軸22に、円筒状の熱可塑性
樹脂23を圧入または接着して構成される。
【0018】前記熱可塑性樹脂23は、微細な連続気泡
を有する硬質、半硬質のポリオレフィン系の樹脂であ
る。また、ポリウレタン、塩化ビニル樹脂、ABS樹
脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体その他の樹脂からな
る微細な連続気泡を有するプラスチックフォームも使用
することができる。これらのプラスチックフォームは、
発泡後外面を覆う表皮を除いて円筒状にカットしたもの
を軸に圧入して使用してもよいし、型成形により形成し
軸に圧入して使用してもよい。
【0019】この型に当たった面は発泡条件によって、
更に微細な気泡を形成することも可能である。
【0020】次に、本発明の第1の実施形態の円筒状印
判製造装置について図1及び図3を参照して説明する。
【0021】図3に示すように、円筒状印判製造装置1
は、入力部30と、製版部40と、表示部50とから構
成されている。
【0022】前記入力部30には、文字記号キーと種々
のファンクションキー(製版キー32、カーソル移動キ
ー、改行キー、取消キー、削除キー、等)から成るキー
ボード31が設けられている。
【0023】次に、前記製版部40について図1を参照
して説明する。図1において、(a)は円筒状判材20
が装着されていない状態の製版部40内部の斜視図であ
り、(b)は円筒状判材20が装着され、サーマルヘッ
ド43が円筒状判材20へ圧接された状態の製版部40
内部の斜視図である。
【0024】図1(a)に示すように、製版部40に
は、サーマルヘッド43と、サーマルヘッドリリースレ
バー48(図3参照)と、円筒状判材20を支持するギ
ヤ軸45と、モータ41と、モータ41の回転をギヤ軸
45に伝達するモータギヤ46とが設けられている。ま
た、ギヤ軸45には、円筒状判材20の歯形21と噛み
合うことにより円筒状判材20を固定せしめる歯形47
が設けられている。
【0025】前記サーマルヘッド43は、サーマルプリ
ンタのサーマルヘッドと同様のもので、このサーマルヘ
ッド43には、例えば96個の点状発熱素子49が1列
に設けられている。この点状発熱素子49の並びの長さ
は前記円筒状判材20の軸方向の長さよりも長く構成さ
れている。これは、円筒状判材20の軸方向の両側縁部
分を含んだ周面全体を溶融固化せしめてインクの透過を
阻止する薄膜層として形成するためである。
【0026】サーマルヘッド43は、本体に固定された
軸2を中心に揺動可能に取り付けられ、その背面に設け
られたサーマルヘッドリリースレバー48を手指等で所
定量回動することにより、前記円筒状判材20への圧接
及び解放が可能となっている。
【0027】また、サーマルヘッド43は、中間のコイ
ル部を軸2に挿通支持した線バネ8の一端が固定され、
その線バネ8の他端が図示しない支持部材に固定され
て、反時計方向に常時弾性付勢されている。従って、線
バネ8は、サーマルヘッド43が円筒状判材20へ圧接
されている状態(図1(b)に示す)では、サーマルヘ
ッド43の点状発熱素子49を、円筒状判材20に対し
て一定の圧力で押圧する。
【0028】また、図3に示すように、前記表示部50
には、LCD(液晶ディスプレイ)51が設けられ、円
筒状判材20の周面に形成する印字部のパターンに相当
する文字列等を表示可能に構成されている。
【0029】次に、製版部40と表示部50とを駆動制
御する制御部60を含む制御系について図4を参照して
説明する。
【0030】制御部60には、CPU61と、ROM6
2と、RAM63とが設けられ、これらはバスにより相
互に接続されている。また、CPU61は、さらに入力
部30のキーボード31と、製版部40のサーマルヘッ
ドドライバ44と、同じく製版部40のモータドライバ
42と、表示部50のLCDドライバ52とに接続され
ている。尚、前記CPU61が、本発明の制御手段を構
成している。
【0031】前記ROM62は、この円筒状印判製造装
置1の全体の作動を制御する制御プログラムと、仮名・
漢字変換等のための辞書とが記憶されている。また、前
記ROM62には、印字対象となる多数の文字のドット
パターンデータがコードデータと対応付けて記憶され、
また、印字対象となる多数の文字の表示用ドットパター
ンデータがコードデータと対応付けて記憶されている。
【0032】前記RAM63には、入力データを記憶す
る入力バッファ、印字用ドットパターンデータを記憶す
る印字データバッファ、その他種々のカウンタやレジス
タが設けられている。
【0033】尚、ギヤ軸45は本発明の支持手段を、モ
ータ41は駆動手段を、線バネ8は押圧手段を、サーマ
ルヘッド43と線バネ8は加熱手段をそれぞれ構成する
ものである。
【0034】続いて、上述した円筒状印判製造装置1
が、円筒状判材20の周面上に印字部を形成する作用に
ついて説明する。
【0035】始めに、入力部30のキーボード31によ
り、所望の文字、記号や図形等を入力する。すると、入
力データに対応するドットパターンが表示部50のLC
D51に表示される。表示内容を見ながら、キーボード
31により文字列等の編集を行い、印字したい文字列等
を確定する。
【0036】次に、サーマルヘッドリリースレバー48
を時計方向に所定量回し保持した状態で、円筒状判材2
0を製版部40の挿入口3からギヤ軸45の歯形47に
合わせて製版部40内に装着する。そして、サーマルヘ
ッドリリースレバー48を解放すると、サーマルヘッド
43は線バネ8により弾性付勢されて、図1(b)に示
すように円筒状判材20周面に押圧される。
【0037】次に、キーボード31の製版キー32を入
力する。すると、円筒状判材20周面への製版が開始さ
れる。すなわち、CPU61はモータドライバ42に駆
動信号を送信してモータ41を駆動し、ギヤ軸45を介
して円筒状判材20は反時計方向へ回転する(図5参
照)。前記回転と同時に、CPU61は、サーマルヘッ
ドドライバ44に印字ドットパターン信号を送信し、サ
ーマルヘッド43の点状発熱素子49のうち、円筒状判
材20周面の印字部とならない部分に対応する素子を選
択的に発熱させて前記周面を溶融固化し、この発熱を繰
り返すことによりインクの透過を阻止する薄膜層を形成
する。
【0038】ここで、円筒状判材20周面の全体を選択
的に溶融固化するためには、前記円筒状判材20は上述
の方法により1回転されなければならないが、1回転に
加え所定量分さらに多く回転させ、既に印字部が形成さ
れている部分に対してオーバーラップ(図5参照)を生
じさせるようにモータ41を制御することにより、モー
タ41の回転量不足により生じる溶融固化していない残
存部分の発生を防ぐことができる。例えば、円筒状判材
20の印字部が実質的に開始する前の部分と終了した後
の部分については、非印字部とするために全面溶融させ
ておく必要があるが、この場合、仮にモータ111の回
転量不足により溶融されない部分が残ると、本来非印字
部で空白となる部分が印字部となって、捺印字に不要な
インク転写がなされてしまうが、上記したように所定量
分さらに多く回転させることにより、不要なインク転写
を確実に防ぐことができる。
【0039】また、サーマルヘッドドライバ44は、サ
ーマルヘッド43の点状発熱素子49において、円筒状
判材20の両側縁部分に対応する各数ドット、例えば5
ドットづつ(図6でハッチングを施した点状発熱素子4
9a)を制御的にそれ以外の点状発熱素子よりも通電時
間を長く設定することにより、円筒状判材20の前記数
ドットの点状発熱素子49aに接する部分を、それらの
素子以外の素子が接する部分よりも高いエネルギーで溶
融固化させる。例えば、点状発熱素子49a以外の素子
の通電時間を8msecに設定するのに対して、点状発
熱素子49aの通電時間を16msecに設定する。こ
れは、円筒状判材20の軸方向の両側縁部分を十分に溶
融固化することにより、捺印時に、円筒状印判に含浸さ
れたインクが円筒状印判の軸方向の両側面より滲出する
ことを防ぐためである。
【0040】以上詳細に説明した作用により製造された
円筒状印判29の斜視図を図7に示す。円筒状印判29
の周面には、薄膜層24と印字部25とが形成されてい
る。薄膜層24は、サーマルヘッド43の点状発熱素子
49が発熱したために、多孔質体である円筒状判材20
の周面を溶融固化して形成された部分であり、気孔が埋
まってインク不透過性の層となっている。印字部25
は、前記点状発熱素子49が発熱しないために前記円筒
状判材20の周面を溶融固化しないで残った部分であ
り、インクが浸透することができる。
【0041】また、図7では文字部分を印字部25と
し、文字でない部分を薄膜層24として形成したが、反
対に文字でない部分を印字部25、文字部分を薄膜層2
4として形成するよう制御することも当然に可能であ
る。捺印時には、前者ではインクにより文字像が転写さ
れるのに対し、後者ではインクにより文字以外の部分が
転写され、文字像は白抜きとなる。
【0042】次に、前記円筒状印判29を使用した回転
式スタンプの例を図を参照して説明する。装着して回転
式スタンプとして使用するための取っ手10について図
8を参照して説明する。
【0043】先ず、前記円筒状印判29を装着する取っ
手10について図8を参照して説明する。
【0044】取っ手10には、把手部11と、回転軸1
5と、ストッパ14とが設けられている。
【0045】回転軸15には歯形12が設けられ、円筒
状印判29の歯形21と噛み合うよう形成されている。
【0046】ストッパ14は把手部11の台座を中心に
回動し、U溝13において回転軸15に嵌合される。
【0047】前記取っ手10に、円筒状印判29を回転
軸15において装着し、ストッパ14を回転軸に固定す
ることで、円筒状印判29の装着が完了し、図9に示す
ような回転式スタンプ100が完成する。
【0048】そして、回転式スタンプ100の前記把手
部11を持って円筒状印判29の周面を図示しないスタ
ンプ台に圧接しつつ回転させるか、あるいは、ペンタイ
プのスタンプ用インクを印字部25に塗布することによ
り、インクを含浸させる。薄膜層24が形成されていな
い印字部25にはインクが浸透し、それ以外の薄膜層2
4が形成されていない領域ではインクが浸透しない。数
回の試し印字にて薄膜層24形成領域上のインクを除去
することにより、使用可能な状態となる。
【0049】そして、図9に示すように、前記把手部1
1を持って非印字媒体7に対して押圧回転させることに
より、連続捺印させることができる。
【0050】使用後は、印面保護フタ16を装着するこ
とにより印面へのゴミ等の付着を防止し、さらに机上等
に放置した場合でも他の物へのインクの付着をも防止す
ることができる。
【0051】以上詳細に説明した本発明の実施の形態に
おける円筒状印判製造装置1は、円筒状判材20が予め
用意されていれば、従来のような印面の文字、図形等の
部分が凹部となった感光性樹脂等で形成された母型を作
製する必要もなく、連続気泡を有する発泡プラスチック
基板を溶融させるために、前記母型を特定の温度に加熱
する必要がなく、所望の文字及び画像データを表示上で
編集し、所望の文字等から成る印字部を持つ遊び心いっ
ぱいの円筒状印判を、必要なときにその場で簡単に作製
することができる。
【0052】尚、本発明は前記実施の形態に限定される
ものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種
々の変更を加えることができる。
【0053】例えば、前記実施の形態においてはサーマ
ルヘッド43を回動可能として構成したが、これを固定
として構成することも可能である。
【0054】例えば、図10に示すように、サーマルヘ
ッド43を固定とし、ギヤ軸45を、ローラホルダ軸7
1を中心に回動可能に設けられたローラホルダ70上に
取り付け、そのローラホルダ70に中間のコイル部をロ
ーラホルダ軸71に挿通支持した線バネ75の一端を固
定し、その線バネ75の他端を図示しない支持部材に固
定して構成してもよい。
【0055】尚、線バネ75は本発明の押圧手段を構成
するものである。
【0056】また、図11に示すように、同じくサーマ
ルヘッド43を固定とし、前記円筒状判材20の軸にギ
ヤ26を形成し、ローラホルダ軸81を中心に回動可能
に設けられたローラホルダ80に爪状の軸受け82を設
けて前記円筒状判材20をスナップフィット形式にセッ
トし、そのローラホルダ80に中間のコイル部をローラ
ホルダ軸81に挿通支持した線バネ85の一端を固定
し、その線バネ85の他端を図示しない支持部材に固定
して構成してもよい。
【0057】尚、ローラホルダ80は本発明の支持手段
を、線バネ85は押圧手段をそれぞれ構成するものであ
る。
【0058】また、図12に示すように、取っ手90の
把手部に回転中心となる貫通孔92を設けることによ
り、前記取っ手90ごと前記円筒状印判製造装置1の軸
91にセットし、その取っ手90に中間のコイル部を軸
91に挿通支持した線バネ95の一端を固定し、その線
バネ95の他端を図示しない支持部材に固定するよう構
成してもよい。
【0059】尚、軸91は本発明の支持手段を、線バネ
95は押圧手段をそれぞれ構成するものである。
【0060】ここで、円筒状判材20の軸にギヤ26を
設けた構成とする場合、ギヤ26の外径は円筒状印刷原
版20の外径よりも小さくなるようにモータギヤ46か
らの伝達のギヤ構成を設定する。この理由は、捺印の際
にギヤ26の外径が邪魔とならないようにするためであ
る。
【0061】次に、本発明の第2の実施形態の円筒状印
判製造装置について、図13及び図14を参照して説明
する。
【0062】図14に示すように、円筒状印判製造装置
1は、入力部30と、製版部101と、表示部50とか
ら構成されている。
【0063】前記入力部30には、文字記号キーと種々
のファンクションキー(製版キー32、カーソル移動キ
ー、改行キー、取消キー、削除キー、等)から成るキー
ボード31が設けられている。
【0064】また、前記表示部50には、LCD(液晶
ディスプレイ)51が設けられ、円筒状判材20の周面
に形成する印字部のパターンに相当する文字列等を表示
可能に構成されている。
【0065】次に、前記製版部101について図13を
参照して説明する。図13において、(a)は円筒状判
材20が装着されていない状態の製版部101内部の斜
視図であり、(b)は円筒状判材20が装着された状態
の製版部101内部の斜視図である。
【0066】図13(a)に示すように、製版部101
には、レーザ光スキャナ装置120と、レーザ光スキャ
ナ装置120の後述する矩形状の切欠き121cと軸方
向が対向するように円筒状判材20を支持するギヤ軸1
10と、メインモータ111と、メインモータ111の
回転をギヤ軸110に伝達するメインモータギヤ112
とが設けられている。また、ギヤ軸110には、円筒状
判材20の歯形21と噛み合うことにより円筒状判材2
0を固定せしめる歯形113が設けられている。
【0067】続いて、レーザ光スキャナ装置120につ
いて、図16及び図17に基づいて説明する。
【0068】平面視略矩形状で、底壁121aとその底
壁121aの外周部に立設された外周壁121bとで一
体形成された箱状体のユニットケース121の前方内部
(図17中右側)には、スキャナモータ123が固着さ
れ、そのスキャナモータ123の駆動軸(図示略)に
は、平面視正6角形状の6面体ミラー124が水平面内
で回転可能に固着されている。
【0069】更に、ユニットケース121の前後方向の
略中間における側部の一部分が段落ち状に形成され、こ
の段落ち状の外周壁121bには、レーザ光源125が
設けられ、そのレーザ光源125から6面体ミラー12
4に向けてレーザ光LBを投射可能に構成されている。
また、そのレーザ光源125と6面体ミラー124との
間、即ちレーザ光LBの照射経路には、コンプレッサレ
ンズ127、シリンダレンズ128及び超音波光変調器
129が配置されている。
【0070】ユニットケース121内の前記6面体ミラ
ー124よりも後側(図16中左側)には、左右方向に
延びる形状の第1F−θレンズ130と第2F−θレン
ズ131とが、前後方向に所定間隔おいてそれぞれ配設
されている。また、その第2F−θレンズ131の直ぐ
後側には、第2F−θレンズ131を通過したレーザ光
LBを下方に反射させる左右方向に延びる反射ミラー1
32が配設されている。そして、このユニットケース1
21は、板状の蓋部材121dで蓋されている。
【0071】ここで、前記円筒状判材20としては、6
0℃から250℃の間で表面が溶融固化されるものが好
ましく、従って、レーザ光源125についても、円筒状
判材20の円周表面に上記程度のエネルギーを供給し得
るものを使用する必要があり、炭酸ガスレーザ、YAG
レーザ、アルゴンレーザ、ヘリウム・ネオンレーザ、及
び半導体レーザ等が例示される。
【0072】次に、前記製版部101と表示部50とを
駆動制御する制御部60を含む制御系について図15を
参照して説明する。尚、この制御系は基本的には一般的
なレーザプリンタの制御系と同様なので簡単に説明する
ものとする。
【0073】この制御部60は、種々の制御プログラム
が格納されたROM62と、各種データ記憶領域を有す
るRAM63と、入力データをバッファに書き込み/読
出すためのタイミング信号を発生するタイミング制御回
路(TC)64と、スキャンバッファを有しビットイメ
ージデータに変換された印字情報を順次製版部101を
制御するDCコントローラ回路118へ出力するビデオ
インターフェース(V・I/F)66と、キーボード3
1からの信号を受けるキーボードインターフェース(K
・I/F)67とを備えており、これらはバス68を介
して制御部60内のCPU61に夫々接続されている。
また、表示部50のLCD51のための駆動回路52が
バス68を介してCPU61に接続されている。
【0074】製版部101を制御するDCコントローラ
回路118には、ギヤ軸110を駆動するメインモータ
111の為の駆動回路114と、レーザ光源125の駆
動回路115と、6面体ミラー124を駆動するスキャ
ナモータ123の駆動回路116と、レーザ光LBを変
調する超音波光変調器129の駆動回路117とが夫々
接続されている。
【0075】前記ROM62には、この円筒状印判製造
装置1の全体の作動を制御する制御プログラム、及び仮
名・漢字変換等のための辞書等が記憶されている。ま
た、前記ROM62には、印字対象となる多数の文字の
ドットパターンデータがコードデータと対応付けて記憶
され、印字対象となる多数の文字の表示用ドットパター
ンデータについてもコードデータと対応付けて記憶され
ている。
【0076】前記RAM63には、入力データを記憶す
る入力バッファ、印字用ドットパターンデータを記憶す
る印字データバッファ、その他種々のカウンタやレジス
タが設けられている。
【0077】尚、前記ギヤ軸110は本発明の支持手段
を、メインモータ111は駆動手段を、レーザ光スキャ
ナ装置120は加熱手段をそれぞれ構成するものであ
る。また、前記超音波変調器129が本発明の変調器を
構成し、前記6面体ミラー124、第1F−θレンズ1
30、第2F−θレンズ131及び反射ミラー132が
本発明の偏向器を構成している。
【0078】続いて、上述した円筒状印判製造装置1
が、円筒状判材20の周面上に印字部を形成する作用に
ついて説明する。
【0079】始めに、入力部30のキーボード31によ
り、所望の文字、記号や図形等を入力する。すると、入
力データに対応するドットパターンが表示部50のLC
D51に表示される。表示内容を見ながら、キーボード
31により文字列等の編集を行い、印字したい文字列等
を確定する。
【0080】次に、円筒状判材20を製版部101の挿
入口からギヤ軸110の歯形113に合わせて製版部1
01内に装着し、キーボード31の製版キー32を入力
すると、円筒状判材20周面への製版が開始される。即
ち、CPU61はDCコントロ−ラ回路118を介して
メインモータ駆動回路114に駆動信号を送信してメイ
ンモータ111を駆動し、ギヤ軸110を介して円筒状
判材20は反時計方向へ回転する(図13参照)。前記
回転と同時に、CPU61は、DCコントローラ回路1
18を介してレーザ光源駆動回路115に駆動信号を送
信し、レーザ光LBをレーザ光源125から投射させ
る。そして、超音波光変調器駆動回路117に印字ドッ
トパターン信号を送信し、レーザ光LBの円筒状判材2
0周面の印字部とならない部分に対応する箇所を選択的
に変調させ、さらに、同時にスキャナモータ駆動回路1
16に駆動信号を送信してスキャナモータ123を駆動
させ、6面体ミラー124を回転させる。
【0081】前記コンプレッサレンズ127、超音波光
変調器129及びシリンダレンズ128を通過して6面
体ミラー124に入射したレーザ光LBは、一定の高速
度で回転する6面体ミラー124のミラー面毎に所定角
度偏向されることにより、図16に示す走査開始位相
(レーザ光LBSで図示)から走査終了位相(レーザ光
LBEで図示)まで走査範囲αに亙って主走査され、第
1・第2F−θレンズ130・131を経て反射ミラー
132で下方に反射される。そして、この反射されたレ
ーザ光LBは、ユニットケース121の底壁121aに
形成された左右方向に延びる矩形状の切欠き121cを
挿通して、ギヤ軸110にセットされた円筒状判材20
上に照射され、その周面を溶融固化する。この動作を繰
り返すことによりインクの透過を阻止する薄膜層を形成
する。
【0082】尚、前記走査範囲αは、前記円筒状判材2
0の軸方向の長さよりも長く構成されている。これは、
円筒状判材20の軸方向の両側縁部分を含んだ周面全体
を溶融固化せしめてインクの透過を阻止する薄膜層とし
て形成するためである。
【0083】ここで、円筒状判材20周面の全体を選択
的に溶融固化するためには、前記円筒状判材20は上述
の方法により1回転されなければならないが、1回転に
加え所定量分さらに多く回転させ、既に印字部が形成さ
れている部分に対してオーバーラップ(図18参照)を
生じさせるようにメインモータ111を制御することに
より、モータ111の回転量不足により生じる溶融固化
していない残存部分の発生を防ぐことができる。
【0084】また、DCコントローラ回路118は、レ
ーザ光スキャナ装置120のスキャナモータ123、超
音波光変調器129において、円筒状判材20の両側縁
部分に対応する部分を制御的にそれ以外の部分よりもエ
ネルギを高く印加させるために、6面体ミラー124の
最初の1面で印字データを照射させ、次の1面にて前記
円筒状判材20の両側縁部分に対応する部分のみを照射
させる。つまり主走査1ラインに対して6面体ミラー1
24の2面のミラーを用いて照射溶融させるように制御
する。これは、円筒状判材20の軸方向の両側縁部分を
十分に溶融固化することにより、捺印時に、円筒状印判
20に含浸されたインクが円筒状印判20の軸方向の両
側面より滲出することを防ぐためである。
【0085】以上詳細に説明した作用により製造された
円筒状印判29の斜視図を図7に示す。円筒状印判29
の周面には、薄膜層24と印字部25とが形成されてい
る。薄膜層24は、レーザ光スキャナ装置120により
レーザ光LBが照射されたために、多孔質体である円筒
状判材20の周面を溶融固化して形成された部分であ
り、気孔が埋まってインク不透過性の層となっている。
印字部25は、前記レーザ光スキャナ装置120により
照射されなかったために前記円筒状判材20の周面を溶
融固化しないで残った部分であり、インクが浸透するこ
とができる。
【0086】また、図7では文字部分を印字部25と
し、文字でない部分を薄膜層24として形成したが、反
対に文字でない部分を印字部25、文字部分を薄膜層2
4として形成するよう制御することも当然に可能であ
る。捺印時には、前者ではインクにより文字像が転写さ
れるのに対し、後者ではインクにより文字以外の部分が
転写され、文字像は白抜きとなる。
【0087】そして、形成された円筒状印判29は、上
記した第1の実施形態の場合と同様に図8,図9に示す
回転式スタンプとして使用することができる。
【0088】以上詳細に説明した本発明の第2の実施形
態における円筒状印判製造装置は、円筒状判材20が予
め用意されていれば、従来のような印面の文字、図形等
の部分が凹部となった感光性樹脂等で形成された母型を
作製する必要もなく、連続気泡を有する発泡プラスチッ
ク基板を溶融させるために、前記母型を特定の温度に加
熱する必要がなく、所望の文字及び画像データを表示上
で編集し、所望の文字等から成る印字部を持つ遊び心い
っぱいの円筒状印判を、必要なときにその場で簡単に作
製することができる。
【0089】尚、本発明は前記実施の形態に限定される
ものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種
々の変更を加えることができる。
【0090】また、図19に示すように、取っ手90の
把手部にセット可能となる貫通角孔92を設けることに
より、前記取っ手90ごと前記円筒状印判製造装置1の
軸91にセットする構成にしてもよい。
【0091】ここで、円筒状判材20の軸にギヤ26を
設けた構成とする場合、ギヤ26の外径は円筒状判材2
0の外径よりも小さくなるようにメインモータギヤ11
2からの伝達のギヤ構成を設定する。この理由は、捺印
の際にギヤ26の外径が邪魔とならないようにするため
である。
【0092】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明の請求項1に記載の円筒状印判製造装置は、少なく
とも周面部分が連続気泡を有する多孔質体によって構成
された円筒状判材を支持する支持手段と、加熱手段と、
前記支持手段に支持された円筒状判材と、前記加熱手段
との間に、円筒状判材の周面に沿った相対移動を発生さ
せる駆動手段と、前記円筒状判材の周面部分に前記加熱
手段を印字ドットパターンに従って選択的に駆動加熱さ
せると共に、前記駆動手段を駆動し、その加熱したパタ
ーンに対応する周面部分を溶融固化せしめてインクの透
過を阻止する薄膜層として形成し、かつ加熱しなかった
パターンに対応する周面部分をインクの透過を許容する
印字部として形成する制御手段とを備えている。
【0093】したがって、制御手段が前記加熱手段を印
字ドットパターンに従って選択的に駆動加熱させると共
に、駆動手段を駆動して、円筒状判材の周面に沿った相
対移動を発生させ、その加熱したパターンに対応する周
面部分を溶融固化せしめてインクの透過を阻止する薄膜
層として形成し、かつ加熱しなかったパターンに対応す
る周面部分をインクの透過を許容する印字部として形成
することにより、円筒状印判を製造することができる。
【0094】また、請求項2に記載の円筒状印判製造装
置は、前記加熱手段が、多数の点状発熱素子を有するサ
ーマルヘッドと、そのサーマルヘッドを前記円筒状判材
の周面部分に押圧する押圧手段とから構成され、前記制
御手段は、その押圧手段によって前記円筒状判材の周面
部分に押圧された前記サーマルヘッドの点状発熱素子を
印字ドットパターンに従って選択的に発熱させるので、
その発熱した素子に対応する周面部分を溶融固化せしめ
て周面部分をインクの透過を許容する印字部として形成
することにより、円筒状印判を製造することができる。
【0095】また、請求項3に記載の円筒状印判製造装
置は、前記サーマルヘッドは、その多数の点状発熱素子
の並びの長さが、円筒状判材の軸方向の長さよりも長く
構成されているので、前記サーマルヘッドは円筒状判材
の周面全体を溶融固化せしめてインクの透過を阻止する
薄膜層として形成することができる。
【0096】また、請求項4に記載の円筒状印判製造装
置は、前記制御手段は、前記多数の点状発熱素子のうち
前記円筒状判材の軸方向の両側縁部分に対応する素子
が、それらの素子以外の素子よりも高いエネルギーを発
生するように制御するので、円筒状判材の軸方向の両側
縁部分を十分に溶融固化することができる。
【0097】また、請求項5に記載の円筒状印判製造装
置は、前記加熱手段が、レーザー光線を発光するレーザ
ー光源と、そのレーザー光源から発光されるレーザー光
線の方向を切り換えることにより光線のON・OFF状
態を切り換える変調器と、その変調器によってON・O
FF状態が切り換えられたレーザー光線を偏向させて前
記円筒状判材の周面部分に照射する偏向器とを有し、前
記制御手段は、前記レーザー光源及び変調器を制御して
レーザー光線を発生させると共に、前記印字ドットパタ
ーンに従って光線のON・OFF状態を切り換え、さら
に、前記偏向器を制御して前記変調器からのレーザー光
線を前記円筒状判材の周面部分に照射させるので、その
照射された周面部分を溶融固化せしめてインクの透過を
阻止する薄膜層として形成し、かつ照射されなかった周
面部分をインクの透過を許容する印字部として形成する
ことにより、円筒状印判を製造することができる。
【0098】また、請求項6に記載の円筒状印判製造装
置は、前記加熱手段の偏向器によって偏向される光線の
照射幅は、円筒状判材の軸方向の長さよりも長く設定さ
れているので、円筒状判材の周面全体を溶融固化せしめ
てインクの透過を阻止する薄膜層として形成することが
できる。
【0099】また、請求項7に記載の円筒状印判製造装
置は、前記制御手段が、前記円筒状判材の軸方向の両側
縁部分に対して、それ以外の部分よりもレーザー光線が
多く照射されるように前記加熱手段を制御するので、円
筒状判材の軸方向の両側縁部分を十分に溶融固化するこ
とができる。
【0100】また、請求項8に記載の円筒状印判製造装
置は、前記制御手段は、前記円筒状判材を1回転に加え
て所定量分さらに回転させるように駆動手段を制御する
ので、駆動手段の回転量不足により生じる溶融固化して
いない残存部分を発生させることなく、円筒状印判を製
造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の円筒状印判製造装置
1の製造部40内部の斜視図である。
【図2】円筒状判材20の説明図である。
【図3】円筒状印判製造装置1の外観図である。
【図4】円筒状印判製造装置1の制御系を表すブロック
図である。
【図5】円筒状判材20にオーバーラップ加熱押圧作用
を施す説明図である。
【図6】円筒状印判製造装置1の円筒状判材20にサー
マルヘッド43を圧着した状態の説明図である。
【図7】円筒状判材を製版した後の円筒状印判29の斜
視図である。
【図8】円筒状印判29を装着する取っ手10の斜視図
である。
【図9】回転式スタンプ100の捺印説明図である。
【図10】本発明の第1の実施形態の変形例の説明図で
ある。
【図11】本発明の第1の実施形態の変形例の説明図で
ある。
【図12】本発明の第1の実施形態の変形例の説明図で
ある。
【図13】本発明の第2の実施形態の円筒状印判製造装
置1の製版部101内部の斜視図である。
【図14】円筒状印判製造装置1の外観図である。
【図15】円筒状印判製造装置1の制御系を表すブロッ
ク図である。
【図16】レーザー光スキャナ装置120の平面図であ
る。
【図17】図16中のA−A線縦断面図である。
【図18】円筒状判材20にオーバーラップ加熱作用を
施す説明図である。
【図19】本発明の第2の実施形態の変形例の説明図で
ある。
【符号の説明】
1 円筒状印判製造装置 8 線バネ 20 円筒状判材 24 薄膜層 25 印字部 41 モータ 43 サーマルヘッド 45 ギヤ軸 49 点状発熱素子 49a 点状発熱素子 60 制御部 75 線バネ 80 ローラホルダ 85 線バネ 91 軸 95 線バネ 110 ギヤ軸 111 メインモータ 120 レーザー光スキャナ装置 124 6面体ミラー 125 レーザー光源 129 超音波変調器 130 第1F−θレンズ 131 第2F−θレンズ 132 反射ミラー

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも周面部分が連続気泡を有する
    多孔質体によって構成された円筒状判材を支持する支持
    手段と、 加熱手段と、 前記支持手段に支持された円筒状判材と、前記加熱手段
    との間に、円筒状判材の周面に沿った相対移動を発生さ
    せる駆動手段と、 前記円筒状判材の周面部分に前記加熱手段を印字ドット
    パターンに従って選択的に駆動加熱させると共に、前記
    駆動手段を駆動し、その加熱したパターンに対応する周
    面部分を溶融固化せしめてインクの透過を阻止する薄膜
    層として形成し、かつ加熱しなかったパターンに対応す
    る周面部分をインクの透過を許容する印字部として形成
    する制御手段とを備えたことを特徴とする円筒状印判製
    造装置。
  2. 【請求項2】 前記加熱手段は、多数の点状発熱素子を
    有するサーマルヘッドと、そのサーマルヘッドを前記円
    筒状判材の周面部分に押圧する押圧手段とから構成さ
    れ、 前記制御手段は、その押圧手段によって前記円筒状判材
    の周面部分に押圧された前記サーマルヘッドの点状発熱
    素子を印字ドットパターンに従って選択的に発熱させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の円筒状印判製造装
    置。
  3. 【請求項3】 前記サーマルヘッドは、その多数の点状
    発熱素子の並びの長さが、円筒状判材の軸方向の長さよ
    りも長く構成されていることを特徴とする請求項2に記
    載の円筒状印判製造装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記多数の点状発熱素
    子のうち前記円筒状判材の軸方向の両側縁部分に対応す
    る素子が、それらの素子以外の素子よりも高いエネルギ
    ーを発生するように制御することを特徴とする請求項2
    もしくは3に記載の円筒状印判製造装置。
  5. 【請求項5】 前記加熱手段は、レーザー光線を発光す
    るレーザー光源と、そのレーザー光源から発光されるレ
    ーザー光線の方向を切り換えることにより光線のON・
    OFF状態を切り換える変調器と、その変調器によって
    ON・OFF状態が切り換えられたレーザー光線を偏向
    させて前記円筒状判材の周面部分に照射する偏向器とを
    有し、 前記制御手段は、前記レーザー光源及び変調器を制御し
    てレーザー光線を発生させると共に、前記印字ドットパ
    ターンに従って光線のON・OFF状態を切り換え、さ
    らに、前記偏向器を制御して前記変調器からのレーザー
    光線を前記円筒状判材の周面部分に照射させることを特
    徴とする請求項1に記載の円筒状印判製造装置。
  6. 【請求項6】 前記加熱手段の偏向器によって偏向され
    る光線の照射幅は、円筒状判材の軸方向の長さよりも長
    く設定されていることを特徴とする請求項5に記載の円
    筒状印判製造装置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、前記円筒状判材の軸方
    向の両側縁部分に対して、それ以外の部分よりもレーザ
    ー光線が多く照射されるように前記加熱手段を制御する
    ことを特徴とする請求項5もしくは6に記載の円筒状印
    判製造装置。
  8. 【請求項8】 前記制御手段は、前記円筒状判材を1回
    転に加えて所定量分さらに回転させるように駆動手段を
    制御することを特徴とする請求項2乃至7のいずれかに
    記載の円筒状印判製造装置。
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JP2002292818A (ja) * 2001-03-29 2002-10-09 Brother Ind Ltd 画像形成装置および画像処理装置

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JP2002292818A (ja) * 2001-03-29 2002-10-09 Brother Ind Ltd 画像形成装置および画像処理装置

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