JPH09254329A - 被着体の製造方法 - Google Patents

被着体の製造方法

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JPH09254329A
JPH09254329A JP8096236A JP9623696A JPH09254329A JP H09254329 A JPH09254329 A JP H09254329A JP 8096236 A JP8096236 A JP 8096236A JP 9623696 A JP9623696 A JP 9623696A JP H09254329 A JPH09254329 A JP H09254329A
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英敏 山梨
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TEIKOKU INK SEIZO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用に際して、対象物に剥離自在に固定する
ことができる被着体の製造方法を提供する。 【解決手段】 塗布工程にて、マウスマット1の角部5
を除く全ての底面3に、紫外線硬化型の塗布インキを、
スクリーン印刷により均一塗布する。定着工程にて、塗
布インキに紫外線を照射して定着させ、マウスマット1
の底面3に粘弾性体からなる粘着層4を形成する。マウ
スマット1は、粘着層4の粘着力により、机上に貼付し
た状態で固定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、使用時に、対象物
に固定される被着体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年におけるパソコン(パーソナルコン
ピューター)においては、データなどの入力手段とし
て、キーボードと共にマウスが使用されることが多い。
このマウスは、当該マウスを移動した際に、底部に設け
られたボールが回転するように構成されており、この回
転量をマウスの移動量として、前記パソコンに伝達する
ように構成されている。
【0003】このマウスを、摩擦抵抗の少ない机上で使
用する際には、前記ボールが空回りすることがあり、マ
ウスの移動量を、正確にパソコンに伝達することができ
ない場合がある。このため、所定の摩擦抵抗を有したマ
ウスマットを机上に敷いて、マウスを使用するのが一般
的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、摩擦抵
抗が非常に少ない机上にマウスマットを敷いて、マウス
を使用した際には、マウスマット自体が滑り、マウスと
共に移動してしまうことがある。この場合においては、
マウスの移動量を、正確にパソコンに伝達することがで
きなくなってしまう。
【0005】本発明は、このような従来の課題に鑑みて
なされたものであり、使用に際して、対象物に剥離自在
に固定することができる被着体の製造方法を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
請求項1の発明にあっては、対象物に固定される被着体
の製造方法であって、前記対象物に接する前記被着体の
接触面に、塗布インキを印刷により均一塗布した後、こ
の塗布インキを定着して、前記接触面に粘弾性体からな
る粘着層を均一に形成する。
【0007】すなわち、前記粘着層は、印刷技術を用い
て形成されるので、正確な位置に面一に形成される。ま
た、この製造方法によって製造された被着体には、前記
対象物に接する接触面に、粘弾性体(粘性と弾性とを兼
ね備えた物質)からなる粘着層が均一に形成されるの
で、この被着体は、粘着層が対象物に密着した状態にお
いて粘着力が生じる。このため、前記被着体は、この粘
着力により対象物に貼付された状態で固定される。
【0008】好ましくは、前記塗布インキを前記接触面
の全面に塗布し、前記粘着層を、前記接触面の全面に形
成する。
【0009】つまり、対象物に接する接触面には、粘弾
性体からなる粘着層が全面に亙り形成されるので、粘着
層が部分的に形成された場合と比較して、被着体の固定
力が高められる。
【0010】また、請求項3の発明においては、対象物
に固定される被着体の製造方法であって、前記対象物に
接する前記被着体の接触面に、塗布インキを印刷により
点状塗布した後、この塗布インキを定着して、前記接触
面に粘弾性体からなる粘着層を網点状に形成する。
【0011】すなわち、この製造方法によって製造され
た被着体には、前記対象物に接する接触面に、粘弾性体
からなる粘着層が網点状に形成されるので、この被着体
は、粘着層が対象物に密着した状態において粘着力が生
じる。このため、前記被着体は、この粘着力により対象
物に貼付された状態で固定される。また、前記粘着層
は、点状塗布された塗布インキにより形成されるので、
塗布インキが均一に塗布した場合と比較して、塗布イン
キの使用量が削減される。
【0012】好ましくは、前記塗布インキを、スクリー
ン印刷により塗布する。
【0013】つまり、前記塗布インキはスクリーン印刷
により塗布され、前記粘着層が形成されるので、該粘着
層は厚肉に形成される。
【0014】また、請求項5の発明にあっては、対象物
に固定される被着体の製造方法であって、前記対象物に
接する前記被着体の接触面に、塗布インキをグラビア印
刷により塗布した後、この塗布インキを定着して、前記
接触面に粘弾性体からなる粘着層を形成し、請求項6の
発明では、対象物に固定される被着体の製造方法であっ
て、前記対象物に接する前記被着体の接触面に、塗布イ
ンキをフレキソ印刷により塗布した後、この塗布インキ
を定着して、前記接触面に粘弾性体からなる粘着層を形
成する。そして、請求項7の発明においては、対象物に
固定される被着体の製造方法であって、前記対象物に接
する前記被着体の接触面に、塗布インキをロールコータ
を用いて塗布した後、この塗布インキを定着して、前記
接触面に粘弾性体からなる粘着層を形成する。
【0015】これにより、請求項5、6及び7の各発明
においては、被着体への塗布インキの塗布が高速に行わ
れる。また、請求項1の場合と同様に、この製造方法に
よって製造された被着体には、前記対象物に接する接触
面に、粘弾性体からなる粘着層が形成されるので、この
被着体は、前記粘着層が対象物に密着した状態において
粘着力が生じる。このため、前記被着体は、この粘着力
により対象物に貼付された状態で固定される。
【0016】好ましくは、前記塗布インキを格子状に塗
布して、前記粘着層を格子状に形成する。
【0017】すなわち、前記塗布インキが格子状に塗布
され、格子状の粘着層が形成されるので、塗布インキを
均一に塗布した場合と比較して、塗布インキの使用量が
削減される。
【0018】また、前記塗布インキは、可塑剤を含有し
た溶剤型のインキからなり、この塗布インキが定着され
てなる前記粘着層を軟質化する。
【0019】これにより、形成される粘着層は、軟質化
されるので、使用時における固定物への密着性が高ま
る。
【0020】あるいは、前記塗布インキは、紫外線硬化
型のインキからなり、この塗布インキに紫外線を照射し
て定着させる。
【0021】これにより、前記塗布インキの乾燥時間の
短縮化図られる。
【0022】
【実施例】
(第1実施例)以下、本発明の第1実施例を図面にした
がって説明する。図1及び図2は、本実施例に係る被着
体としてのマウスマット1を示すものである。
【0023】このマウスマット1は、塩化ビニール、ポ
リエステル、ポリカーボネイト、PP、あるいは、ウレ
タンにより形成されており、シート状に形成されている
(本実施例においては一例として長方形のシート状のも
のを示した)。前記マウスマット1の表面2は、粗目状
に加工されており、所定の摩擦抵抗を有している。ま
た、マウスマット1の底面3(接触面)には、粘弾性体
(粘性と弾性とを兼ね備えた物質)からなる粘着層4が
均一に形成されている。この粘着層4は、前記マウスマ
ット1の底面3に塗布インキを塗布する塗布工程と、前
記塗布インキを定着させる定着工程を経て形成されてい
る。
【0024】すなわち、前記塗布工程は、前記マウスマ
ット1の角部5を除く全ての底面3に、紫外線硬化型の
塗布インキをスクリーン印刷によって均一塗布する工程
であり、この工程にて使用される塗布インキは、次に示
す成分が各々の割合で混合されてなる。
【0025】 ウレタン系オリゴマー・・・・・・・・・・・・・・・ 30.0〜60.0% エポキシ系モノマー・・・・・・・・・・・・・・・・ 8.0〜15.0% エステル系モノマー・・・・・・・・・・・・・・・・ 25.0〜30.0% アセトフェノン系光開始剤・・・・・・・・・・・・・ 3.0〜 8.0% アシルホォスフィンオキサイド・・・・・・・・・・・ 3.0〜 8.0% エラストマー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1.0〜10.0% アクリル系等に代表されるシリコンを含まない消泡剤・ 1.0〜 3.0% 重合禁止剤・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 0.1% そして、前記定着工程では、前記マウスマット1の底面
3に塗布された前記塗布インキに紫外線を照射して、前
記底面3に定着させる工程である。
【0026】なお、前記塗布工程においては、前記マウ
スマット1の底面3に、直接紫外線硬化型の塗布インキ
を塗布して、粘着層4を形成したが、マウスマット1と
前記粘着層4との密着性を強固にするために、マウスマ
ット1の材質と、このマウスマット1に塗布される塗布
インキとの関係に応じて、マウスマット1に予めアンダ
ーコート層を設け、このアンダーコート層上に塗布イン
キを塗布して前記粘着層4を形成しても良い。
【0027】以上の構成からなる本実施例において、前
記塗布インキが塗布されたマウスマット1の底面3に
は、粘弾性体からなる粘着層4が均一に形成されるの
で、この粘着層4の粘着力によって、マウスマット1を
対象物、つまり机上に貼付した状態で固定することがで
きる。したがって、このマウスマット1を、摩擦抵抗が
非常に少ない滑らかな机上に敷いた場合であっても、従
来のように、マウスを移動操作した際に、マウスマット
が滑って移動してしまうことはない。よって、マウスの
移動量を正確にパソコンに伝達することができる。
【0028】また、前記塗布インキは、印刷技術を用い
て塗布されるので、正確な位置に面一に塗布された後、
定着されて面一な粘着層4が形成される。このため、粘
着層4が面一に形成されていない場合と比較して、机上
への密着性を高めることができる。さらに、前記塗布イ
ンキは、スクリーン印刷により塗布されるので、厚肉に
塗布することができ、これにより前記粘着層4を厚肉に
形成することができる。この場合には、この粘着層4を
机上を押圧することにより、前記粘着層4の机への密着
性を高めることができる。そして、この粘着層4は、マ
ウスマット1の角部5を除く全ての底面3に均一に形成
されているので、粘着層が不均一に形成されている場合
と比較して、机上への密着性を高めることができる。こ
のように、前記粘着層4による粘着力を高めることがで
きるので、マウスマット1の固定力を向上させることが
できる。
【0029】一方、前記マウスマット1を机より剥がす
際には、前記角部5をよりマウスマット1をめくり上
げ、マウスマット1を机から剥離する。このとき、前記
角部5には、粘着層4が形成されておらず、また前記粘
着層4は粘弾性体からなるため、机からのマウスマット
1の剥離が容易に行えるとともに、さらには、貼着剥離
を繰り返し行うことができる。また、前記粘着層4は、
密着させることにより粘着力が生じるので、未使用時に
は、このマウスマット1をガラス等の壁面に張り付けて
おくこともできる。
【0030】なお、本実施例における前記塗布工程にお
いては、塗布インキをスクリーン印刷した場合について
説明したが、例えば、グラビア印刷やフレキソ印刷など
の他の印刷方法、あるいは、ロールコーターを用いた印
刷方法により、前記塗布インキを塗布しても良く、この
場合には、前記塗布インキに、エステル系モノマー又は
エーテル系モノマーを添加し、塗布インキの粘性率を
0.1〜10%にする。これらの印刷方法においては、
マウスマット1への塗布インキの塗布を高速に行うこと
ができるので、粘着層4を有したマウスマット1を短時
間にて大量に生産することができ、マウスマット1の製
造コストの低減化を図ることができる。
【0031】また、本実施例では、紫外線硬化型の塗布
インキを塗布した後、この塗布インキを紫外線により定
着させて前記粘着層4を形成したが、可塑剤を含有した
溶剤型の塗布インキを塗布した後、この塗布インキを熱
乾燥させて軟質化された粘着層を形成しても良い。前記
溶剤型の塗布インキは、具体的には、次に示す成分が各
々の割合で混合されてなる。
【0032】 熱可塑性樹脂・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 25.0〜30.0% ケント系溶剤・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 30.0〜60.0% 芳香族系溶剤・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 8.0〜10.0% ジオクチルフタレートに代表される可塑剤等・・・・・ 15.0〜40.0% アクリル系等に代表されるシリコンを含まない消泡剤・ 0.5〜 3.0% この場合、軟質化された粘着層を机上に押圧することに
より、密着性を高めることができるので、マウスマット
1の机上への固定力を、さらに高めることができる。
【0033】また、溶剤型の塗布インキを、グラビア印
刷やフレキソ印刷などの他の印刷方法、あるいは、ロー
ルコーターを用いた印刷方法により、マウスマット1に
塗布する際には、前述した溶剤型の塗布インキに、ケン
ト系または芳香族系を添加して、塗布インキの粘性率を
0.1〜10%にする。これらの印刷方法により溶剤型
の塗布インキを塗布した場合においても、前述と同様
に、マウスマット1への塗布インキの塗布を高速に行う
ことができ、マウスマット1の製造コストの低減化を図
ることができる。
【0034】さらに、パット印刷、オフセット印刷(凸
オフセット印刷、ウエットオフセット印刷)、凸版印
刷、あるいは、エンボスロールによる印刷によって塗布
インキを塗布しても良く、さらには、水性型の塗布イン
キを用いることもできる。
【0035】(第2実施例)図3は、第2実施例を示す
ものである。マウスマット11は、第1実施例を同様
に、塩化ビニール、ポリエステル、ポリカーボネイト、
PP、あるいは、ウレタンからなり、シート状(本実施
例においては一例として長方形のシート状のものを示し
た)に形成されている。
【0036】このマウスマット11の表面12は、粗目
状に加工されており、底面13(接触面)には、粘弾性
体からなる複数の粘着層14,・・・が網点状に形成さ
れている。この粘着層14,・・・は、前記マウスマッ
ト11の底面13に塗布インキを塗布する塗布工程と、
前記塗布インキを定着させる定着工程を経て形成されて
いる。
【0037】すなわち、前記塗布工程は、前記マウスマ
ット11の角部15を除く底面13の部位に、前述した
紫外線硬化型、溶剤型、あるいは、水性型の塗布インキ
を、前述したスクリーン印刷、グラビア印刷、フレキソ
印刷、パット印刷、オフセット印刷(凸オフセット印
刷、ウエットオフセット印刷)、凸版印刷などの印刷方
法、あるいは、ロールコーターやエンボスロールを用い
た印刷方法により、点状塗布する工程であり、前記定着
工程は、この塗布インキを、紫外線照射、あるいは、熱
乾燥により定着させる工程である。
【0038】以上の構成からなる本実施例において、前
記塗布インキが塗布されたマウスマット11の底面13
には、粘弾性体からなる粘着層14,・・・が網点状に
形成されるので、第1実施例と同様に、この粘着層1
4,・・・の粘着力によって、マウスマット11を机上
に貼付した状態で固定することができる。したがって、
机上におけるマウスマット11の不用意な滑りを防止す
ることができる。また、塗布インキを点状塗布して網点
状の粘着層14を形成したので、塗布インキを、角部1
5を除く全面に均一塗布した場合と比較して、塗布イン
キの使用量を削減することができる。これよって、マウ
スマット11を安価にて提供することができる。
【0039】(第3実施例)図4及び図5は、第3実施
例を示すものである。マウスマット21は、第1実施例
を同様に、塩化ビニール、ポリエステル、ポリカーボネ
イト、PP、あるいは、ウレタンからなり、シート状
(本実施例においては一例として長方形のシート状のも
のを示した)に形成されている。
【0040】このマウスマット21の表面22は、粗目
状に加工されており、底面23(接触面)には、粘弾性
体からなる粘着層24が格子状に形成されている。この
粘着層24は、前記マウスマット21の底面23に塗布
インキを塗布する塗布工程と、前記塗布インキを定着さ
せる定着工程を経て形成されている。
【0041】すなわち、前記塗布工程は、前記マウスマ
ット21の角部25を除く底面23の部位に、前述した
紫外線硬化型、溶剤型、あるいは、水性型の塗布インキ
を、グラビア印刷、フレキソ印刷、パット印刷、オフセ
ット印刷(凸オフセット印刷、ウエットオフセット印
刷)、凸版印刷などの印刷方法、あるいは、ロールコー
ターやエンボスロールを用いた印刷方法により、格子状
に塗布する工程であり、前記定着工程は、この塗布イン
キを、紫外線照射、あるいは、熱乾燥により定着させる
工程である。
【0042】以上の構成からなる本実施例において、前
記塗布インキが塗布されたマウスマット21の底面23
には、粘弾性体からなる粘着層24が格子状に形成され
るので、第1実施例と同様に、この粘着層24の粘着力
によって、マウスマット21を机上に貼付した状態で固
定することができる。したがって、机上におけるマウス
マット21の不用意な滑りを防止することができる。ま
た、前記塗布インキを格子状に塗布して、格子状の粘着
層24を形成したので、前記塗布インキを角部を除く全
面に均一に塗布した場合と比較して、塗布インキの使用
量を削減することができる。これよって、安価なマウス
マット21を提供することができる。
【0043】(第4実施例)図6は、第4実施例を示す
ものである。マウスマット31は、第1実施例を同様
に、塩化ビニール、ポリエステル、ポリカーボネイト、
PP、あるいは、ウレタンからなり、シート状(本実施
例においては一例として長方形のシート状のものを示し
た)に形成されている。
【0044】このマウスマット31の表面32は、粗目
状に加工されており、底面33(接触面)には、粘弾性
体からなる粘着層34,・・・が形成されている。この
粘着層34,・・・は、前記マウスマット31の底面3
3に塗布インキを塗布する塗布工程と、前記塗布インキ
を定着させる定着工程を経て形成されている。
【0045】すなわち、前記塗布工程は、前記マウスマ
ット31の底面33全面に亙り、前述した紫外線硬化
型、溶剤型、あるいは、水性型の塗布インキを、前述し
たスクリーン印刷、グラビア印刷、フレキソ印刷、パッ
ト印刷、オフセット印刷(凸オフセット印刷、ウエット
オフセット印刷)、凸版印刷などの印刷方法、あるい
は、ロールコーターやエンボスロールを用いた印刷方法
により、均一塗布する工程であり、前記定着工程は、こ
の塗布インキを、紫外線照射、あるいは、熱乾燥により
定着させる工程である。
【0046】以上の構成からなる本実施例において、前
記塗布インキが塗布されたマウスマット31の底面33
には、粘弾性体からなる粘着層34が全面に亙り形成さ
れるので、第1実施例と同様に、この粘着層34の粘着
力によって、マウスマット31を机上に貼付した状態で
固定することができる。したがって、机上におけるマウ
スマット31の不用意な滑りを防止することができる。
【0047】また、本実施例においては、前記粘着層3
4がマウスマット31底面33の全面に亙り形成されて
いるので、第1実施例で示したように、マウスマットの
角部を除く底面に粘着層が均一に形成された場合や、第
2実施例で示したように、粘着層が網点状に形成された
場合や、第3実施例で示したように、格子状に形成され
た場合と比較して、マウスマット31の固定力が高ま
る。したがって、優れた固定性を有するマウスマット3
1となり得る。
【0048】なお、前記各実施例においては、粘着層
4,14,24,34を、マウスマット1,11,2
1,31に形成したものを例に挙げて説明したが、例え
ば、水性ペンによる書き消しが可能なUVインキにより
形成された皮膜を表面に有する軽量のホワイトボードの
裏面に形成しても良い。この場合には、フックや磁石な
どの固定手段を用いることなく、前記ホワイトボード
を、冷蔵庫、食器棚、ガラス等に貼着することができ
る。
【0049】また、前記粘着層を、複数の小片を組み合
わせて絵などを完成させるジグソーパズルの各小片の裏
面に形成しても良く、この場合には、前記各小片を机上
に貼着することができるので、各小片を配置する枠が不
要となる。そして、前記各小片を、冷蔵庫、食器棚、ガ
ラス等の起立した面に貼着することもできることから、
平面にて各小片を組み合わせなければならなかった従来
のジグソーパズルと比較して、利用形態が広がる。
【0050】さらに、前記粘着層を成型品の底面に形成
しても良く、この場合には、成形品を載置した際の不用
意な横滑りを防止することができる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
あっては、被着体の接触面には、粘弾性体からなる粘着
層が均一形成されるので、この被着体を、前記粘着層の
粘着力によって対象物に貼付した状態で固定することが
できる。また、前記粘着層は、印刷技術を用いて形成さ
れており、正確な位置に面一に形成されることから、こ
の粘着層が面一に形成されていない場合と比較して、前
記対象物への密着性を高めることができ、被着体の固定
力を高めることができる。
【0052】したがって、被着体としてのマウスマット
の裏面に、前記粘着層を形成し、このマウスマットを、
摩擦抵抗が非常に少ない滑らかな机上に敷いた場合にお
いては、前記マウスマットが机上に貼着した状態で固定
されることから、従来のように、マウスを移動操作した
際に、マウスマットが滑って移動してしまうことはな
い。よって、マウスの移動量を正確にパソコンに伝達す
ることができる。また、前記粘着層は、粘弾性体からな
るため、机上からのマウスマットの剥離を容易に行うこ
とができるとともに、さらには、貼着、剥離を繰り返し
行うことができる。そして、前記粘着層は、対象物に密
着させた際に粘着力が生じるので、被着体が軽量である
場合には、粘着層を密着させることのできる壁面等に貼
着して固定することもできる。
【0053】また、請求項2の発明では、対象物に接す
る接触面には、粘弾性体からなる粘着層が全面に亙り形
成されるので、粘着層が部分的に形成された場合と比較
して、被着体の固定力が高まる。したがって、優れた固
定性を有する被着体を製造することができる。
【0054】さらに、請求項3の発明の製造方法によっ
て製造された被着体には、粘弾性体からなる粘着層が網
点状に形成されるので、この粘着層の粘着力によって被
着体を対象物に貼付された状態で固定することができ
る。これにより、請求項1と同様の効果を得ることがで
きる。また、前記粘着層を形成する塗布インキは、点状
塗布されるので、塗布インキを均一に塗布した場合と比
較して、塗布インキの使用量を削減することができる。
これよって、被着体を安価にて提供することができる。
【0055】加えて、請求項4の発明では、前記塗布イ
ンキをスクリーン印刷により塗布するので、前記粘着層
を厚肉に形成することができる。このため、前記被着体
を対象物に押圧することにより、前記粘着層の対象物へ
の密着性を高めることができる。これにより、前記粘着
層による粘着力を高めることができ、被着体の固定力を
さらに向上させることができる。
【0056】また、請求項5、6及び7の発明にあって
は、塗布インキを、グラビア印刷、フレキソ印刷により
塗布する、あるいは、ロールコータを用いて塗布するこ
とにより、被着体への塗布インキの塗布を、高速に行う
ことができる。よって、請求項1の効果に加えて、被着
体を短時間にて大量に生産することができ、被着体の製
造コストの低減化を図ることができる。
【0057】さらに、請求項8の発明では、前記塗布イ
ンキを格子状に塗布し、格子状の粘着層を形成するの
で、塗布インキを均一に塗布した場合と比較して、塗布
インキの使用量を削減することができる。これよって、
被着体を安価にて提供することができる。
【0058】そして、請求項9の発明にあっては、前記
塗布インキは可塑剤を含有した溶剤型のインキであり、
形成される前記粘着層は軟質化されるので、使用時にお
ける軟質化された前記粘着層の固定物への密着性が高ま
り、被着体の固定力がさらに高まる。
【0059】また、請求項10の発明では、紫外線硬化
型の塗布インキを用いるとともに、該塗布インキを紫外
線により定着することにより、この塗布インキの乾燥時
間の短縮化を図ることができるので、大量生産に適した
被着体の製造方法となり得る。
【0060】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す模式図である。
【図2】同実施例を示す斜視図である。
【図3】第2実施例を示す示す斜視図である。
【図4】第3実施例を示す模式図である。
【図5】同実施例の底面を示す斜視図である。
【図6】第4実施例を示す模式図である。
【符号の説明】
1 マウスマット(被着体) 3 底面(接触面) 4 粘着層 11 マウスマット(被着体) 13 底面(接触面) 14 粘着層 21 マウスマット(被着体) 23 底面(接触面) 24 粘着層 31 マウスマット(被着体) 33 底面(接触面) 34 粘着層
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年4月23日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】さらに、パット印刷、オフセット印刷(凸
オフセット印刷、ウェットオフセット印刷)凸版印刷に
よって塗布インキを塗布しても良く、また塗布後にエン
ボスロール成型加工も可能であり、さらには水性型の塗
布インキを用いる事も出来る。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象物に固定される被着体の製造方法で
    あって、 前記対象物に接する前記被着体の接触面に、塗布インキ
    を印刷により均一塗布した後、この塗布インキを定着し
    て、前記接触面に粘弾性体からなる粘着層を均一に形成
    することを特徴とした被着体の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記塗布インキを前記接触面の全面に塗
    布し、前記粘着層を、前記接触面の全面に形成すること
    を特徴とした請求項1記載の被着体の製造方法。
  3. 【請求項3】 対象物に固定される被着体の製造方法で
    あって、 前記対象物に接する前記被着体の接触面に、塗布インキ
    を印刷により点状塗布した後、この塗布インキを定着し
    て、前記接触面に粘弾性体からなる粘着層を網点状に形
    成することを特徴とした被着体の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記塗布インキを、スクリーン印刷によ
    り塗布することを特徴とした請求項1、2または3記載
    の被着体の製造方法。
  5. 【請求項5】 対象物に固定される被着体の製造方法で
    あって、 前記対象物に接する前記被着体の接触面に、塗布インキ
    をグラビア印刷により塗布した後、この塗布インキを定
    着して、前記接触面に粘弾性体からなる粘着層を形成す
    ることを特徴とした被着体の製造方法。
  6. 【請求項6】 対象物に固定される被着体の製造方法で
    あって、 前記対象物に接する前記被着体の接触面に、塗布インキ
    をフレキソ印刷により塗布した後、この塗布インキを定
    着して、前記接触面に粘弾性体からなる粘着層を形成す
    ることを特徴とした被着体の製造方法。
  7. 【請求項7】 対象物に固定される被着体の製造方法で
    あって、 前記対象物に接する前記被着体の接触面に、塗布インキ
    をロールコータを用いて塗布した後、この塗布インキを
    定着して、前記接触面に粘弾性体からなる粘着層を形成
    することを特徴とした被着体の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記塗布インキを格子状に塗布して、前
    記粘着層を格子状に形成することを特徴とした請求項
    5、6または7のいずれか記載の被着体の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記塗布インキは、可塑剤を含有した溶
    剤型のインキからなり、この塗布インキが定着されてな
    る前記粘着層を軟質化することを特徴とした請求項1か
    ら8のいずれか記載の被着体の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記塗布インキは、紫外線硬化型のイ
    ンキからなり、この塗布インキに紫外線を照射して定着
    させることを特徴とした請求項1から8のいずれか記載
    の被着体の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998036374A1 (en) * 1997-02-13 1998-08-20 Maurice Depiero Mouse pad
JP2006327038A (ja) * 2005-05-26 2006-12-07 Yokohama Rubber Co Ltd:The 筒状成形体の加工方法及び空気入りタイヤの製造方法

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