JP2000191995A - 剥離自在に貼着可能な貼着体 - Google Patents

剥離自在に貼着可能な貼着体

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JP2000191995A
JP2000191995A JP10371556A JP37155698A JP2000191995A JP 2000191995 A JP2000191995 A JP 2000191995A JP 10371556 A JP10371556 A JP 10371556A JP 37155698 A JP37155698 A JP 37155698A JP 2000191995 A JP2000191995 A JP 2000191995A
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英敏 山梨
Shinichi Fujita
藤田  進一
Hiroyuki Fujiwara
宏之 藤原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 剥離自在で、その表面には任意の画像の形成
が容易な貼着体を得る。 【解決手段】 貼着体1を、シート状に形成された基材
2の表面に熱融着によって定着可能なトナーによる画像
形成面を有し、他方の面には貼着層4とにより構成し、
貼着層4を剥離紙6によって剥離自在に被覆したもので
あって、電子写真式複写機、レーザープリンター等によ
って画像形成が可能であり、剥離自在な貼着体である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、剥離自在に貼着可
能な貼着体であって、その表面に画像形成することがで
き貼着体に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に室内外の装飾や案内のために壁面
等に写真やポスター等の印刷物を取り付けることが行わ
れている。これらを取り付けるためには、一般に、画鋲
や粘着テープ等によって取り付けたり、枠に入れて取り
付けることが行われている。ところが、画鋲や粘着テー
プによって壁面に固定された場合には、画鋲による穴、
あるいは粘着テープを取り外しの際の傷等が生じるため
に、取り付けた印刷物等の位置を変更して再度取り付け
ることは困難であった。そこで、表面に画像形成が可能
な剥離自在に貼着可能な貼着体が求められていた。本出
願人は、表面に画像受理層、更には摩擦面を有するとと
もに、裏面に剥離自在な貼着層を形成したシートを特願
平9−306425号等において提案している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、任意の基材
上に剥離可能に貼着することができ、画像形成可能な表
面を有する貼着体を提供することを課題とするものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、基材面に貼着
可能な貼着層を有する貼着体において、一方の面には、
トナーの熱融着による画像の定着が可能な画像形成面を
有するとともに、他方の面には、被貼着物へ剥離自在に
貼着可能な貼着部を有する剥離自在に貼着可能な貼着体
である。貼着部は剥離自在な粘着層もしくは粘弾性体か
ら形成されたものである前記の貼着体である。剥離自在
な粘着層もしくは粘弾性体層は、基材面の全面、もしく
は一部分に形成されたものである前記の貼着体である。
剥離自在な粘着層もしくは粘弾性体層は、電離放射線硬
化性組成物の硬化によって形成されたものである前記の
貼着体である。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の剥離自在に貼着すること
ができる貼着体は、その表面が加熱によってトナー粒子
を定着させることができるトナー粒子の熱定着性表面を
有したものであり、熱定着性表面は、トナー粒子を形成
する合成樹脂と親和性を有するものを用いることによっ
て、トナー粒子により画像を形成することを可能とする
ものである。また、本発明の貼着体の画像形成面は、画
像受理層を形成したものでも良いが、格別に画像受理層
を形成したものでなくても良い。
【0006】本発明の剥離可能な貼着体は、静電潜像を
形成した感光体等を、着色材料と合成樹脂からなる熱定
着可能なトナー粒子を含有する現像剤によって現像し、
形成された画像を、画像形成面上に転写した後に熱定着
することによって、画像形成面上に所望の画像を形成す
ることが可能となる。本発明の貼着体上への画像形成で
は、印刷版を作製することなく、任意の写真、絵柄、文
字などの画像を形成した印刷物を得ることができる。
【0007】そして、画像が形成された貼着体を使用す
る際には、基材の裏面に形成された粘弾性体、すなわち
粘性と弾性とを兼ね備えた物質からなる貼着部を、窓ガ
ラスや机上等の被貼着物に密着させることができる。ま
た、貼着部は剥離自在であるので、本発明の任意の画像
が形成された貼着体は、被貼着物に剥離自在に貼着され
た状態で固定される。
【0008】本発明の貼着体は、基材には、ポリエステ
ル樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリオ
レフィン樹脂等の合成樹脂製のフイルム、シートあるい
は薄い金属フイルム等が使用できる。ポリエステル樹脂
フイルムは、機械的強度、寸法安定性、熱的安定性の点
で優れ、アクリル樹脂フイルムは透明性などの点で優れ
ている。したがって、貼着体の使用用途との関連で使用
する基材を選択する必要がある。これらの基材は、画像
形成前に画像形成面にコロナ放電処理などの処理、トナ
ーの易接着化処理等の表面処理を行っても良い。とく
に、ポリエステル、アクリル樹脂は、静電複写装置、静
電式プリンタ等に一般に用いられているトナー粒子との
親和性が良好であるので好ましい。
【0009】本発明の貼着体は、平坦な表面を有する被
貼着物へ剥離自在に貼着する機能を有している。剥離自
在に貼着する機能は、貼着部に形成する粘着層もしくは
粘弾性体層を形成する物質の粘着性により形成されるも
の。粘着層もしくは粘弾性体層を形成する物質の粘着性
と、空洞部の気体を排除することによって圧力差を形成
して吸着する吸盤との相乗効果によって形成するものの
両者が挙げられる。また、貼着部は、基材面の全面、も
しくは一部分に形成されたもののいずれのものでも良
い。
【0010】粘着層もしくは粘弾性体層を形成する場合
には、例えばウレタン樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン
樹脂、塩化ビニル樹脂などの樹脂に、硬化剤、可塑剤、
溶剤その他の添加剤を配合して可撓性及び柔軟性等の調
整を行い、吸盤としての機能を発揮する空洞構造を形成
可能な組成物を調製し、この組成物をスクリーン印刷等
の方法によって吸盤としての機能を発揮する空洞構造の
繰リ返し単位を有する構造として形成することができ
る。
【0011】粘着層もしくは粘弾性体層を形成する組成
物としては、溶剤に溶解あるいは分散したもの、あるい
は紫外線等の電離放射線硬化型の組成物のいずれのもの
も用いることができるが、紫外線硬化型組成物を用いた
場合には、基材への密着性が良好な強度が大きな貼着部
を形成することができる。このような用途に使用される
市販の紫外線硬化型インキ組成物としては、帝国インキ
製造株式会社製のUVQVN−000メジウム、UVQ
VN−70425特メジウム、QVN−000メジウム
等を挙げることができる。また、粘着層あるいは粘弾性
体層を形成する物質として、大きな貼着性を示す物質を
用いるならば、吸盤用の空洞を形成する必要はない。
【0012】紫外線等により硬化して再剥離自在な貼着
性を示す層を形成する紫外線硬化型組成物としては、重
量平均分子量が1000〜12000であり、好ましく
は平均分子量は3000〜10000のウレタンアクリ
レートオリゴマーもしくはウレタンジアクリレートオリ
ゴマーと、単官能モノマーに、紫外線などにより重合反
応、架橋反応、硬化反応を起こす活性種を生成する光開
始剤を含有する液状組成物が好ましい。単官能モノマー
としては、
【0013】
【化1】
【0014】ただし、n=1〜5、R1=炭素数1〜1
5個の炭化水素残基 を挙げることができる。式1で示す化合物において、R
1として炭素数が6〜9個の炭化水素残基を有するもの
が好ましく、具体的には、R1はヘキシル基、オクチル
基、ノニル基等を挙げることができる。
【0015】とくにこれらの組成物を用いて形成した貼
着体は、剥離した後の多数回の繰り返し貼着が可能であ
り、また貼着性が低下した場合には、中性洗剤等によっ
て洗浄することによって容易に貼着性を回復し、剥離し
た後の多数回の繰り返し貼着性を発現することができる
という特徴を有している。
【0016】また、本発明の貼着体においては、貼着前
には貼着部に紙、合成樹脂製フィルムを仮に貼着するこ
とによって貼着部を保護することが好ましい。このよう
な目的で使用する紙、合成樹脂製フィルムは、表面処理
が行われていない一般的な製品を用いることができる
が、表面に離型層を形成したものであってもよい。
【0017】以下に本発明の実施の形態を示し、本発明
を説明する。 1.第1の実施の形態 以下、本発明の第1の実施の形態を図面にしたがって説
明する。図1は、本実施の形態に係る貼着体1を示すも
のであり、該貼着体1は、写真、絵柄、文字等を表面に
印刷して、窓ガラスや机上に貼着するものである。
【0018】この貼着体1は、図2に断面図を示すよう
に、塩化ビニール、ポリエステル、ポリカーボネート、
ポリプロピレン、あるいは、ポリウレタンにより長方形
のシート状の基材2からなるトナーによる画像形成面3
と、基材2の裏面側に積層された貼着部としての貼着層
4とにより構成されている。貼着層4は、基材2の角部
5を除く全面に均一に形成されており、この貼着層は、
剥離可能な剥離紙6によって覆われている。そして、貼
着体1の画像形成可能な表面は、電子写真式複写機、レ
ーザープリンター等のトナーを構成する合成樹脂の熱融
着によって画像を定着することができる厚みとされてい
る。
【0019】一方、貼着層4は、貼着体1を被転写物へ
剥離自在に貼着する粘弾性体、すなわち粘性と弾性とを
兼ね備えた物質からなり、貼着層4は、紫外線硬化型の
貼着層形成用組成物がスクリーン印刷等により均一塗布
された後、紫外線が照射され、定着されて形成されてい
る。
【0020】すなわち、貼着層形成用組成物は、ウレタ
ン系オリゴマー30〜60重量部、エポキシ系モノマー
8〜15重量部、エステル系モノマー25〜30重量
部、アセトフェノン系光開始剤30〜80重量部、アシ
ルホスフィンオキサイド3〜8重量部、エラストマー
1.0〜10.0重量部、アクリル系等に代表されるシ
リコーンを含まない消泡剤1.0〜30重量部、重合禁
止剤0.1重量部を含むものを挙げることができる。
【0021】具体的には以下の例を挙げることができ
る。 ウレタン系オリゴマー(Photomer6210 サンノプコ社製) …50重量部 エポキシ系モノマー(アロニックスM-111 東亞合成化学工業製) …8重量部 エステル系モノマー(トリプロピレングリコールジアクリレート)…25重量 部 アセトフェノン系光開始剤(Darocure1116 メルク社製) …6重量部 アシルホスフィンオキサイド …4重量部 エラストマー(アサプレンT431旭化成工業) …5重量部 シリコーンを含まない消泡剤(BYK052 ヒ゛ックケミー社) …2重量部 重合禁止剤(MQ 川口化学工業製) …0.1重量部
【0022】なお、貼着層形成用組成物の塗布工程にお
いては、基材2に、直接に紫外線硬化型の貼着層形成用
組成物を塗布して貼着層4を形成したが、基材2と貼着
層4との密着性を強固にするために、基材2の材質と塗
布される貼着層形成用組成物との関係に応じて、基材2
に予め下地層を設け、この下地層上に貼着層形成用組成
物を塗布して、貼着層4を形成しても良い。
【0023】以上の構成からなる本実施の形態におい
て、貼着体1の表面3 に、任意の写真、絵柄、文字などのカラー印刷を施すこ
とができる。また、カラー印刷が施され、対象物に貼着
される貼着体1の基材2は、透明のものに限らず、着色
されたものであっても良い。着色された貼着体を用いる
場合には、対象物の色や模様の浮き出しや、窓ガラスに
貼着した場合には、裏面からの光によるカラー印刷への
影響を防止することができるとともに、カラー印刷の発
色性を高めることができる。そして、この貼着体1を使
用する際には、基材2の裏面に均一に形成された粘弾性
体からなる貼着層4を、窓ガラスや机上等の被貼着物に
密着させることにより、被貼着物に剥離自在に貼着した
状態で固定することができる。
【0024】したがって、パソコン等で編集した好みの
写真や絵柄を基材2の表面に印刷し、例えば、窓ガラス
や冷蔵庫の壁面に貼着することにより、好みの印刷が施
された貼着体1を、ポスターやステッカーとして掲示す
ることができる。また、パソコン等により作成した絵柄
や文字を印刷することによって、ラベルや表示板として
使用することもできる。よって、小ロット掲示物の製作
に適している。
【0025】また、表面に写真が印刷された貼着体1
を、貼着層4により机上に密着させた状態で固定するこ
とができるので、机上の有効利用を図ることができる。
さらに、複数の貼着体1において、それぞれの表面の印
刷を、異なるものに設定することができるので、自己が
作製した貼着体と他人が作成した貼着体との差別化を図
ることができる。
【0026】他方、貼着体1は、粘弾性体からなる貼着
層4によって対象物に剥離自在に貼着されることから、
対象物への貼着、剥離を繰り返し行うことができる。よ
って、貼着体1を固定する画鋲や粘着テープが不要とな
るとともに、剥離後において被貼着物に残存する粘着糊
の除去作業等が不要となる。そして、貼着体1を画鋲に
より固定した場合のように、貼着体1への画鋲による穴
あきを防止することができるとともに、貼着体1を貼着
テープにより固定した場合のように、粘着テープの剥離
作業も不要となる。これにより、貼着体1の破損を未然
に防止することができる。
【0027】また、貼着層4を形成する貼着インキも、
印刷技術を用いて塗布されるので、正確な位置に均一に
形成することができる。このため、貼着層4が均一に形
成されていない場合と比較して、対象物への密着性を高
めることができる。さらに、前記貼着層形成用組成物は
スクリーン印刷により塗布されるので、他の印刷方法に
より塗布した場合と比較して、厚肉に塗布することがで
き、これにより貼着層4を厚肉に形成することができ
る。この場合には、この貼着層4を押圧することによ
り、貼着層4の対象物への密着性を高めることができ
る。このように、貼着層4による粘着力を高めることが
できるので、貼着体1の固定力を向上させることができ
る。さらに、この貼着層4は、貼着体1の角部5を除く
部位に形成されているので、貼着体1を対象物より剥が
す際には、角部5より貼着体1を引き剥がし、貼着体1
を被貼着物から容易に剥離することができる。
【0028】そして、貼着体1には、貼着層4を覆う剥
離紙6が剥離自在に設けられているので、例えば、この
貼着体1をプラスチックフィルム製袋に収容して出荷す
る際には、貼着体1に設けられた貼着層4のプラスチッ
クフィルム製袋への不用意な貼着を防止することができ
る。よって、出荷作業の効率化を図ることができる。
【0029】なお、本実施の形態においては、貼着層4
を形成する貼着インキをスクリーン印刷した場合につい
て説明したが、例えば、グラビア印刷やフレキソ印刷な
どの他の印刷方法、あるいは、ロールコーターを用いた
印刷方法により、貼着層形成用組成物を塗布しても良
い。この場合には、貼着層形成用組成物に、エステル系
モノマー又はエーテル系モノマーを添加し、貼着層形成
用組成物の粘性率を1/100〜1/10とする。これ
により、基材2への貼着層形成用組成物の塗布を高速に
行うことができるので、貼着層4を有した貼着体1を短
時間に大量に生産することができる。
【0030】また、本実施の形態では、紫外線硬化型の
貼着層形成用組成物を塗布した後、この貼着層形成用組
成物を紫外線により定着させて貼着層4を形成したが、
可塑剤を含有した溶剤型の貼着インキを塗布した後、こ
の貼着層形成用組成物を加熱乾燥させて軟質化された貼
着層4を形成しても良い。この溶剤型の貼着層形成用組
成物は、熱可塑性樹脂25〜30重量部、ケトン系溶剤
30〜60重量部、芳香族系溶剤8〜10重量部、ジオ
クチルフタレートに代表される可塑剤等15〜40重量
部等を含むものを用いることができる。
【0031】具体的には以下の例を挙げることができ
る。 熱可塑性樹脂(デンカビニール1000GK 電気化学工業製)…27.5重 量部 ケトン系溶剤(シクロヘキサノン) …45重量部 芳香族炭化水素系溶剤(カクタスソルヘ゛ントP150 カクタス石油製) …9重量部 ジオクチルフタレート …17.5重 量部 シリコーンを含まない消泡剤(BYK052 ヒ゛ックケミー社) …1重量部
【0032】この場合、軟質化された貼着層4を、被貼
着物に押圧することにより、密着性を高めることができ
るので、貼着体1の対象物への固定力を、さらに高める
ことができる。
【0033】また、溶剤型の貼着層形成用組成物を、グ
ラビア印刷やフレキソ印刷などの他の印刷方法、あるい
は、ロールコーターを用いた印刷方法により、貼着体1
の基材2に塗布する際には、前述した溶剤型の貼着層形
成用組成物に、ケトン系または芳香族系の有機溶剤を添
加して、貼着層形成用組成物の粘性率を1/100〜1
/10とする。これらの印刷方法により溶剤型の貼着イ
ンキを塗布した場合においても、前述と同様に、基材2
への貼着層形成用組成物の塗布を高速に行うことができ
る。
【0034】さらに、パット印刷、オフセット印刷(凸
状オフセット印刷、湿式オフセット印刷)、凸版印刷に
よって塗布インキを塗布しても良く、また塗布後にエン
ボスロール成形加工も可能であり、さらには、水性型の
塗布インキを用いることもできる。
【0035】2.第2の実施の形態 また、図3は、基材の表面層に画像を形成し、規則的な
凸部を有する貼着層を形成した貼着体の一実施例を説明
する図である。図3(A)は、画像形成面に垂直な断面
を示す断面図であり、図3(B)は、貼着層を形成した
裏面から見た図であり。基材21の表面の画像形成面2
2には、トナーの熱溶融による定着によって画像23が
形成されている。一方、基材の画像形成面の反対側に
は、凸部24を有する貼着層25が形成されており、被
貼着物に固定される。
【0036】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明を説明する。 実施例1 (貼着層の形成)試験用基材として下記の合成樹脂製フ
ィルム、合成紙を用いて、試験用基材の一方の面に、紫
外線硬化性インキ(帝国インキ製造製 UVQVN−7
0425特メジウム)を用いて、貼着層を形成したスク
リーン印刷版によって、塗布して紫外線を照射して、硬
化後の厚さが15μmの貼着層を形成した。
【0037】(試験用基材) (1)ポリエチレンテレフタレートフィルム ルミラー 100 T60 (東レ製) 東洋紡エステルフィルム E5000 (東洋紡績製) (2)易接着処理ポリエチレンテレフタレートフィルム テイジンテトロンフィルム UL9 (帝人製) ドルック ベース (きもと製) (3)ハードコート処理ポリエチレンテレフタレートフ
ィルム HYNT CHC ハードコート/ポリエチレンテレフ
タレートフィルム(東洋紡績製) (4)合成紙 ポリエチレン合成紙 ユポ FPG(王子油化) ポリエチレン合成紙 ピーチコート SEK−130H
T(日清紡) ポリエステル合成紙 クリスパー G2323(東洋紡
績製)
【0038】試験用基材の貼着層の面に剥離紙を貼着し
て、貼着層の保護を行った後に、貼着層の形成面とは反
対側の面に、電子写真式カラー複写機(富士ゼロックス
製A−COLOR 620)によって、カラーチャート
(ISO400)を用いて画像を形成し、画像の解像
度、色調、再現性をカラー複写機用専用フィルムに形成
した画像と比較したところ、いずれの試料フィルムに形
成した画像もカラー複写機用専用フィルムと同等の画像
であった。また、幅24mmのセロハンテープ(ニチバ
ン製 セロテープ)によって剥離試験を行ったところ、
いずれの試料フィルムに形成した画像も剥離することは
なかった。
【0039】実施例2 貼着層形成用組成物として、下記のものを用いた以外
は、実施例1と同様にして、基材の一方の面の50%の
面積にスクリーン印刷によって厚さ15μmの貼着層を
形成した。 (貼着層形成用組成物) ウレタン系ジアクリレート(Ebecryl 230 ダイセルUCB製)…35重量部 単官能モノマー(下記の式2の化合物) …59重量部
【0040】
【化2】
【0041】 アセトフェノン系光開始剤(Darocure 1116 メルク社製) … 4重量部 シリコーンオイル(信越シリコンKF96 信越化学工業製) … 2重量部 補助剤(シリコン油) … 1.0重量部 ガラス板表面への貼着と剥離を繰り返した。1万回以上
の繰り返しでも、貼着剥離特性も良好であった。また、
被貼着面の汚れ(糊残り現象)も小さかく、実施例1と
同様にして、画像を形成したところ実施例1と同様の特
性を有する画像が得られた。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の貼着体
は、基材表面への熱融着によって定着するトナーの使用
によって印刷が可能であり、貼着体を使用する際には、
基材の裏面に形成された粘弾性体からなる貼着部を、窓
ガラス、机上面、電気冷蔵庫等の電気製品等の被貼着物
に密着させることにより、剥離自在に貼着して固定する
ことができる。画像が形成された貼着体は、ポスター、
ラベル等の剥離自在な印刷物として使用することもでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本実施の形態に係る貼着体1を示す図
である。
【図2】図2は、図1の断面を示す図である。
【図3】図3は、基材の画像形成面に画像を形成し、規
則的な凸部を有する貼着層を形成した貼着体の一実施例
を説明する図である。
【符号の説明】
1…貼着体、2…基材、3…画像形成面、4…貼着層、
5…角部、6…剥離紙、21…基材、22…画像形成
面、23…画像、24…凸部、25…貼着層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤原 宏之 東京都荒川区西尾久8丁目43番2号 帝国 インキ製造株式会社内 Fターム(参考) 4F100 AK04 AK42 AR00C AT00 AT00B BA03 BA07 BA10C CB04A CB05A DC27 DC27A DG10 EJ54 GB71 JL05 JL13 JL14 JL14A 4J004 AA06 AA13 AA14 AA17 AB06 AB07 CA03 CA04 CA06 CA08 CC02 CC05 CE03 FA01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材面に貼着可能な貼着層を有する貼着
    体において、一方の面には、トナーの熱融着による画像
    の定着が可能な画像形成面を有するとともに、他方の面
    には、被貼着物へ剥離自在に貼着可能な貼着部を有する
    ことを特徴とする剥離自在に貼着可能な貼着体。
  2. 【請求項2】 貼着部は剥離自在な粘着層もしくは粘弾
    性体から形成されたものであることを特徴とする請求項
    1記載の貼着体。
  3. 【請求項3】 剥離自在な粘着層もしくは粘弾性体層
    は、基材面の全面、もしくは一部分に形成されたもので
    あることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記
    載の貼着体。
  4. 【請求項4】 剥離自在な粘着層もしくは粘弾性体層
    は、電離放射線硬化性組成物の硬化によって形成された
    ものであることを特徴とする請求項1ないし5記載の貼
    着体。
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