JPH05485A - 文字、記号等の貼り込み用フイルムおよび文字、記号等の貼り込み方法 - Google Patents

文字、記号等の貼り込み用フイルムおよび文字、記号等の貼り込み方法

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JPH05485A
JPH05485A JP15193791A JP15193791A JPH05485A JP H05485 A JPH05485 A JP H05485A JP 15193791 A JP15193791 A JP 15193791A JP 15193791 A JP15193791 A JP 15193791A JP H05485 A JPH05485 A JP H05485A
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JP
Japan
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film
adhesive layer
word
transparent film
lamination
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Withdrawn
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JP15193791A
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English (en)
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Kenji Watanabe
健司 渡辺
Yasue Suzuki
保江 鈴木
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Kimoto Co Ltd
Original Assignee
Kimoto Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】文字等の貼り込み作業が極めて容易である、銀
塩ストリッピングフィルムに代る文字等の貼り込みフィ
ルム及び貼り込み方法を得る。 【構成】厚さ50μm以下の透明フィルムと補強フィル
ムとを貼り合わせた受像フィルムの透明フィルム面にワ
ープロ等の印字手段で鏡像印字し、粘着層と離型材から
成る粘着シートの粘着層を透明フィルムの印字面に貼着
する。この貼着されたフィルムから文字等を適当な大き
さに切取り、次いで離型材を剥離し、切取られた文字等
を粘着層を介して所定の被貼合部材に貼り込む。最後に
補強フィルムを剥がす。 【効果】ワードプロセッサ、PPC等の利用しやすい印
字装置を利用して容易に文字等を形成し、それを任意の
被貼合部材に貼り込むことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は測量図面及びその他の図
面、特にフィルムに描かれた図面上に文字を貼り込むた
めの文字貼り込み用フィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この分野には写真植字による銀塩
ストリッピングフィルム(例えばサクラ・リスオルソフ
ィルムORS−190A、コニカ(株)製)が使用され
ている。この文字貼り込み用フィルムは、図4に示すよ
うにセルローストリアセテートフィルムから成る基材
1、ニトロセルロース系塗膜から成る支持層2、銀塩乳
剤層の感光層3から成る構造を有している。
【0003】この銀塩ストリッピングフィルムは、写真
植字機により文字等を選択露光し、通常の銀塩写真の現
像処理を行うと透明フィルム上に黒文字が得られる。こ
れを切りぬき、基材1を剥がし被貼合部4に置く。メチ
ルエチルケトン等の有機溶剤を毛筆等に含ませて支持層
2と被貼合部4の間にしみ込ませると支持層2の下部が
溶解し、文字フィルムが貼り込まれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上の説明のように、
銀塩ストリッピングフィルムでは、必要な文字を選び、
それを露光するための高価な写真植字機が必要であり、
さらに写真現像処理という手間のかかる工程も必要であ
る。また、貼り込むための技術上の問題もあり、熟練者
でないと、しわ、位置ずれ等の不良が出やすい等の欠点
もある。
【0005】
【目的】この発明は上記のような従来技術の欠点を除去
するためになされたもので、写植による銀塩ストリッピ
ングフィルムに代る新規な文字貼り込み用フィルム及び
貼り込み方法を提供することを目的とする。さらにこの
発明は、近年、非常に普及してきたワードプロセッサー
を利用し、文字作製、貼り込みが簡便にできる文字貼り
込み用フィルム及び貼り込み方法を提供することを目的
とする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような目的を達成
する本発明の文字貼り込み用フィルムは、厚さ50μm
以下の透明フィルムと補強フィルムとを貼り合わせて成
る受像フィルムと、2枚の離型材の間に粘着層を挟みこ
んだ粘着シートとの2種のフィルムから成るものであ
り、本発明の文字、記号等の貼り込み方法は、厚さ50
μm以下の透明フィルムと補強フィルムとを貼り合わせ
て成る受像フィルムの透明フィルム面に文字、記号等を
鏡像印字した後、粘着層を有する離型材の粘着層を印字
された透明フィルムに貼着した後、離型材を剥離し、粘
着層を被貼合部材に貼り込み、最後に補強フィルムを剥
離するものである。
【0007】ここで、受像フィルム10は、ワードプロ
セッサー等の印字装置による鏡文字の熱転写印字を受像
するフィルムで、図1に示すように薄いフィルム11と
比較的厚いフィルム12とを貼合わせた構造になってお
り、受像フィルムの印字される面は透明性の良好なプラ
スチックから成る透明フィルム11を使用する。この透
明フィルム11としては、ポリエステル、セルロースア
セテート、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビ
ニル、ポリスチレン等を用いることができるが、特に二
軸延伸されたポリエステル(ポリエチレンテレフタレー
ト)フィルムが透明性、寸法安定性等にすぐれており、
好ましい。
【0008】また、印字装置として、PPC(普通紙複
写機)にて鏡像を複写することもでき、その場合は、透
明フイルム表面にトナーが容易に接着するためのトナー
易接着層14(図2)を設けた方が良い。なぜならば、
PPCトナーは、プラスチックフィルムへの接着性がき
わめて悪く、トナーで形成された文字上へ後述の粘着シ
ートの粘着層を貼合し、その離型材を剥がす際に、文字
が透明フィルムから部分的にはがれ、文字がくずれてし
まうという不都合が生じるからである。トナー易接着層
に使用される樹脂はガラス転移温度45℃〜80℃の範
囲のものが好ましい。45℃以下であると、多数枚重ね
た時にブロッキングを起こすため好ましくない。80℃
以上であるとトナーの接着性が悪いという欠点がある。
このような樹脂としてはポリエチレン、ポリスチレン、
ポリ塩化ビニル、ポリアクリロニトリル、ポリビニルブ
チラール、ポリ酢酸ビニル、ポリアミド、ポリエステ
ル、ポリアクリル酸エステル及びこれらの共重合体を単
独又は混合して使用できる。トナー易接着層14の透明
フィルムへの接着が良くない場合はコロナ放電処理又は
アンカーコート層15を施しても良い。
【0009】透明フィルムの厚さは50μm以下、好ま
しくは25μm以下が良い。50μmより厚い場合には
被貼合材に貼り込んだ時、段差ができ、はがれやすくな
ったり、他のものを傷つける欠点がある。但し、4μm
より薄い場合には製造に難があり、使用上も扱いにくい
ものとなるので、4μm以上、好ましくは6μm以上と
する。
【0010】補強フィルム12は、透明フィルム11単
独ではワードプロセッサーに装着しにくく、装着されて
も印字ヘッドとフィルムの密着が不足するため良好な印
字ができないので、その厚さを増し、腰を強くする目的
で用いられる。補強フィルム12の材質は、特に限定さ
れないが透明フィルム11と異質のものであると温湿度
の変化によるカール等が起こる可能性があるので、同質
のものが好適である。補強フィルム12の厚さは透明フ
イルム11の厚さにもよるが、50μm〜200μmが
適当である。透明フィルム11と補強フィルム12を接
着する接着層13は被貼合材に貼り込んだ後は補強フィ
ルム12とともに剥離除去してしまうため、極めて弱い
接着力であることが望ましい。また、除去後は透明フィ
ルム11に接着剤が残らないことが必要である。このよ
うな接着層としては、粘着剤にシリコンオイルを添加し
た接着層が良好である。粘着剤としては、2液硬化型、
特にイソシアネート硬化型のアクリル系粘着剤(アクリ
ル酸メチルエステル、アクリル酸ブチル共重合体である
アミノ基又はカルボキシル基含有のもの)が、シリコン
オイルとしてはアミノ変性シリコンオイルが好適に用い
られる。アクリル系粘着剤とイソシアネートは架橋構造
をつくり、高凝集、低タックの粘着性を与え、さらにア
ミノ変性シリコンオイルとイソシアネートは反応し、結
合して適度の離型性を与える。シリコンオイルの添加量
は粘着剤固形分の2〜10%が好ましい。2%よりも少
ないと剥がしにくくなり、10%よりも多いと剥がれ易
すぎ、印字中に透明フィルムと補強フィルムが剥がれ始
めてしまうという不都合がある。
【0011】この接着層用組成物を補強フィルム12に
塗布乾燥し、透明フィルム11を貼り合わせる。補強フ
ィルム12と接着層13の接着を上げるために塗布前の
補強フィルム12にコロナ放電処理を施しても良い。塗
布膜厚は1μm〜5μmが適当である。次に、粘着シー
ト20は、印字済みの受像フィルム10の受像面に粘着
層22を貼りつけるためのシートで、図1に示すように
離型材21、粘着層22、離型材23の3層で構成され
る。離型材21、23の基材は透明な粘着層を得るため
にプラスチックフィルムが好ましい。このプラスチック
フィルムとしては、ポリエステル、セルロースアセテー
ト、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、
ポリスチレン等が使用できるが、平面性、平滑性、寸法
安定性等の点から2軸延伸されたポリエステル特にポリ
エチレンテレフタレートフィルムが良好である。また、
いずれか一方の離型材21(23)は他方よりも離型性
が軽いことが必要である。同程度の離型性であると、一
方の離型材をきれいに剥がすことができない。
【0012】この粘着シート20の粘着層22に使用す
る粘着剤としては、ゴム系、アクリル系、シリコン系の
いずれの粘着剤も使用できるが、経時の黄変がないこと
でアクリル系、シリコン系が好ましく、汎用離型シート
が使用できる点でアクリル系が最も好ましい。粘着層2
2の厚さは、5μm〜30μmが良い。5μmよりも薄
くすると粘着性が不安定となり、30μmよりも厚くす
ると粘着剤がフィルムのわきにはみ出し、取扱上不都合
が生じる。さらに好ましくは15μm〜25μmが良
い。
【0013】
【作用】熱転写印字方式ワードプロセッサー等の印字装
置を用いて受像フィルム10の透明フィルム11面に鏡
像印字30した後、一方の離型材21を剥離した粘着シ
ート20の粘着層22を印字面に貼り合わせる。この貼
り合わされたフィルムから必要に応じ印字された文字、
記号等を適当な大きさに切抜き、離型材23を剥離し、
印字された薄い透明フィルムと粘着層22とから成るフ
ィルムを被貼合部材40に貼り込む。最後に補強フィル
ム12を剥離する(図3)。
【0014】
【実施例】
実施例1 1.受像フィルムの作製 厚さ75μmのポリエステルフィルム(ルミラー、東レ
(株)製)に下記組成の接着層用塗布液を乾燥後2μm
の厚さとなるようにメイヤーバーにて塗布し乾燥した。
その塗布面に厚さ12μmのポリエステルフィルム(ル
ミラー、東レ(株)製)を貼り合わせ、受像フィルム1
0を作製した。 接着層用塗布液 アクリル系粘着剤(ニッセツPC505、日本カーバイド工業(株)製) 固形分濃度25% 10部 酢酸エチル 12部 トルエン 8部 イソシアネートプレポリマー(コロネートL、日本ポリウレタン(株)製) 固形分濃度75% 0.3部 アミノ変性シリコンオイル(KP−359、信越化学工業(株)製) オイル100% 0.2部 2.粘着シートの作製 厚さ75μmのポリエステルフィルムから成る離型材
(セラピールBH(重剥離タイプ)、東洋メタライジン
グ(株)製)に下記組成の粘着層用塗布液を、乾燥後の
塗布厚が20μmとなるようにメイヤーバーにて塗布し
た。その塗布面に厚さ25μmのポリエステルフィルム
から成る離型材(セラピールBG(軽剥離タイプ)、東
洋メタライジング(株)製)を貼り合わせ、粘着シート
を作製した。粘着層用塗布液 アクリル系粘着剤(ニッセツPE121、日本カーバイト工業(株)製) 固形分濃度34% 10部 酢酸エチル 12部 トルエン 8部 イソシアネートプレポリマー(コロネートL、日本ポリウレタン(株)製) 0.1部 3.文字貼り込み 1.で作製した受像フィルム10の12μm厚フィルム
11面にワードプロセッサー(ルポJW88F(株)東
芝製)にて鏡文字を打ち、2.で作製した粘着シートを
適当な大きさに切り取り、離型材21をはがし、受像フ
ィルム10の鏡文字部分に貼った。貼り合わされた両フ
ィルムの文字部分を適当な大きさに切り取り、離型材2
3を剥がした。これを被貼合部材40に貼り、補強フィ
ルム12を最後に剥がした。得られた貼り込み文字は文
字がフィルム内側に入っているため、爪での引っ掻き等
によく耐え、フィルムクリーナー等有機溶剤で強くこす
っても、消去、脱落は全くなかった。 実施例2 1.受像フィルムの作製 実施例1と同様の12μm厚のポリエステルフィルムの
片面に下記組成の塗布液A(アンカーコート層)、塗布
液B(トナー易接着層)を膜厚がそれぞれ1μmとなる
ようにメイヤーバーにて順次塗布乾燥した。 塗布液A ポリエステル樹脂ペレット(バイロン#200、東洋紡績(株)製) 10部 メチルエチルケトン 45部 トルエン 45部 塗布液B アクリル樹脂(アクリディックA−190、大日本インキ化学工業(株)製) Tg65℃ 固形分濃度50% 10部 メチルエチルケトン 20部 トルエン 20部 以下、75μm厚のポリエステルフィルムに実施例1と
同様の接着層用塗布液を塗布乾燥し、上記の2層を片面
に塗布して成る12μm厚のポリエステルフィルムの裏
面を貼り合わせ、受像フィルム2を作製した(図2)。
【0015】この受像フィルム2にPPC(XEROX
5039、富士ゼロックス(株)製)にて鏡文字を複
写し、実施例1の粘着シート20の粘着層22を貼合し
て実施例1同様の貼り込み作業により、被貼合部材に貼
り込んだ。トナー画像のフィルム面への接着が良好であ
るので、文字は粘着層の貼合時にもくずれることなく良
好な文字形態を保ち、きれいな貼り込み文字が得られ
た。実施例1と同様に文字の耐摩耗性は良好で、爪でこ
すってもフィルムクリーナー等有機溶剤でこすっても消
去、脱落は全くなかった。
【0016】尚、これら実施例では文字の貼り込みの場
合について説明したが、絵や記号などでも良く、黒白の
みでなく、カラー熱転写プリンターによるカラー画像、
色文字などを鏡像又は正像で打ち出し、ガラス板、プラ
スチック板、プラスチックフィルム、紙等に貼って使用
することもできる。
【0017】
【発明の効果】以上の実施例からも明らかなようにこの
発明によれば、従来多大な設備費のかかる写真植字機に
より露光し、手間のかかる写真現像処理により作製して
いた貼り込み用文字フイルムを安価なワードプロセッサ
ー、複写機等を使用し、簡便な方法で作製できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の文字、記号等の貼り込み用フィルムの
一実施例を示す断面図。
【図2】本発明の文字、記号等の貼り込み用フィルムの
他の実施例を示す断面図。
【図3】本発明の文字、記号等の貼り込み方法を説明す
る図。
【図4】従来の文字、記号等の貼り込み用フィルムを示
す図。
【符号の説明】
10……受像フィルム 11……透明フィルム 12……補強フィルム 13……接着層 14……トナー易接着層 20……粘着シート 21、23……離型材 22……粘着層 40……被貼合部材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】厚さ50μm以下の透明フィルムと補強フ
    ィルムとを貼り合わせて成る受像フィルムと、2枚の離
    型材の間に粘着層を挟みこんだ粘着シートとから成る文
    字、記号等の貼り込み用フィルム。
  2. 【請求項2】厚さ50μm以下の透明フィルムと補強フ
    ィルムとを貼り合わせて成る受像フィルムの前記透明フ
    ィルム面に文字、記号等を鏡像印字した後、粘着層を有
    する離型材の前記粘着層を印字された前記透明フィルム
    に貼着し、前記離型材を前記粘着層から剥離・除去し、
    印字された前記透明フィルムと前記粘着層とを被貼合部
    材に貼り込むことを特徴とする文字、記号等の貼り込み
    方法。
JP15193791A 1991-06-24 1991-06-24 文字、記号等の貼り込み用フイルムおよび文字、記号等の貼り込み方法 Withdrawn JPH05485A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002294183A (ja) * 2001-03-28 2002-10-09 Lintec Corp アプリケーションシートおよび塗装粘着シートの貼着方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002294183A (ja) * 2001-03-28 2002-10-09 Lintec Corp アプリケーションシートおよび塗装粘着シートの貼着方法

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Effective date: 19980903