JPH09254233A - 塑性粘着物の取扱方法およびその装置 - Google Patents

塑性粘着物の取扱方法およびその装置

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JPH09254233A
JPH09254233A JP8070500A JP7050096A JPH09254233A JP H09254233 A JPH09254233 A JP H09254233A JP 8070500 A JP8070500 A JP 8070500A JP 7050096 A JP7050096 A JP 7050096A JP H09254233 A JPH09254233 A JP H09254233A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は塑性粘着物の取扱方法およびその装
置に関し、塑性及び粘着性を有し所定形状に形成された
ものを、そのもの同士、あるいは他に付着しないように
して取扱うことができる取扱方法及びその装置を実現す
ることを目的とする。 【解決手段】 塑性及び粘着性を有する物体を取り扱う
に当たり、液状物質が表面に滲出あるいは噴出している
多孔質板を支持体として行うように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は塑性粘着物の取扱方
法およびその装置に関する。詳しくは、他の材料あるい
は材料同士で接触すると粘着する塑性状態の物質、例え
ば熱可塑性ブラスチックを加熱溶融して押し出し成形し
た直後の塑性および粘着性を有する材料を送り出した
り、引き取ったりあるいは保持するなどの取扱を行う塑
性粘着物の取扱方法およびその装置に関する。
【0002】さらに詳しくは、支持体を多孔質材料から
なる板とし、該多孔質板の孔を通して液体を滲出あるい
は噴出させて塑性粘着物が支持体の表面に直接接触しな
いようにして塑性および粘着性を有する物体の取扱を行
う塑性粘着物の取扱方法およびその装置に関する。
【0003】
【従来の技術】一般に塑性粘着状態の材料は力が加わる
と簡単に変形し、また他の材料あるいは材料同士接触す
るとくっつき易い性質を持っている。例えば練り歯磨き
や粘土、硬化前の接着剤やシーリング剤、加熱溶融され
たポリエチレンやポリスチレンなどの熱可塑性プラスチ
ック、塩ビゾル、未加硫ゴム、さらにはバターやチーズ
などの食品材料など多くの例があげられる。
【0004】また、熱可塑性のプラスチックは溶融して
所定形状に保持し冷却することにより固化させて成形さ
れ、又粘性液体状あるいは粘土状の熱硬化性樹脂は所定
形状に保持された状態で加熱、紫外線照射などの手段に
より反応させ、固化される。これらの材料は各種の加工
過程において器具や装置に粘着し易く、また成形された
個々のもの同士がくっついたり、また掴んだり引っ張っ
たりすると変形し、所定の形状を維持するのが困難であ
る。
【0005】このような塑性粘着状態の材料を装置、器
具あるいは材料相互に粘着させずに取り扱う方法とし
て、従来は器具、装置の表面に油を塗ったり、フッ素樹
脂やシリコーン樹脂で処理する、いわゆる離型処理を施
したり、また、塑性材料を粉でまぶしたり、あるいは滑
剤を混入したり、さらには場合によっては他の材料との
接触を避けて高い位置より自然落下させたり、水の中を
潜らせるでどの手段を用いていた。
【0006】図7は水を搬送に利用するペレット作成装
置を示す図である。これは、傾斜した樋状の搬送路1に
複数本のパイプ2から水3を供給して水流を形成し、そ
の水の中に押出機4から押し出された紐状の樹脂5を流
して冷却させながら搬送し、固化したところでカッター
6により裁断してペレット7を形成するようになってい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の塑性粘着物
の取扱方法において、器具や装置を離型処理する方法
は、処理の効果が材料の種類や扱われる条件、例えば温
度条件などにより異なり、また効果の確実性が高くな
く、場合によっては時間の経過と共に薄れるなどの問題
がある。また、粉をまぶす方法は余分な副材料を要する
ばかりでなく、成形・固化後これらを取り除くことが困
難であるため、これら本来製品に無くてもよいものを混
入することになる。
【0008】また、空中を自由落下ないし浮遊させる方
法は一つの有力な方法であり、かなり取り入れられてい
る方法ではあるが、たとえば熱可塑性材料、ポリエチレ
ンなどの成形においては冷却効率が悪く、落下距離ある
いは浮遊空間を十分に必要とし、大きな作業空間を要す
る欠点があり、また、冷却効率の悪さから作業スピード
をあまり上げることが出来ないという制限を受け、薄い
フィルムの製造などに用いられるのみで応用分野が限定
されている。
【0009】水中で保持、搬送を行う方法は、冷却効率
がよいこと、従って短時間で塑性粘着状態を脱するこ
と、水が介在するため装置・器具への付着、成形品同士
の粘着・塊化などのトラブルが比較的少ないこと、媒体
の水が廉く入手し易いこと、後工程の脱水が容易なこと
などから、現在例えば熱可塑性樹脂の成形においては最
も多く用いられている方法である。しかし、この方法も
熱拡散の必要から水槽が攪拌されることが好ましく、そ
の攪拌による水流により塑性粘着物が浮遊して装置壁に
付着したり、あるいはそのもの同士が粘着して塊化した
り、さらには水流または自重による力が加わることによ
る成形品の変形が起こったりする欠点がある。
【0010】また図7に示した装置では、成形品を水中
を自由浮遊させるのではなく、樋状支持槽の中を水と成
形品の移動方向を一致させて流しているが、このような
方法においても、特に粘着性の高い材料や、一般にエン
ジニアリングプラスチックと呼ばれる耐熱性の高い高融
点の樹脂、例えばポリカーボネートや芳香属ポリエーテ
ル樹脂(例えばノリル)、ポリイミドなど高温で加工さ
れるため熱容量が大きく冷えにくい材料においては、塑
性粘着状態が長く、接触・付着を無くすることは困難で
ある。従って樋の底との粘着、それによる流れの乱れな
どによる成形品同士の粘着・塊化や連続成形品の切断な
どのトラブルが多発するという問題がある。
【0011】さらに熱可塑性プラスチックの連続押し出
し成形においては、一対のベルトまたはキャタピラの間
に挟んで冷却搬送する方法も提案されているが、この方
法も、ベルトあるいはキャタピラと接触されるため粘着
事故は必ずしも十分解決されておらず、むしろ離型性の
非常に良好な材料に限定されること、装置が複雑で高価
になりがちなこと、製品形状が限定されるなど多くのマ
イナス点を有しており、応用が限られている。
【0012】本発明は上記従来の問題点に鑑み、塑性及
び粘着性を有し所定形状に形成された塑性粘着物を、そ
のもの同士、あるいは他に付着しないようにして取扱う
ことができる取扱方法及びその装置を実現しようとす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の塑性粘着物の取
扱方法に於いては、塑性及び粘着性を有する物体を取り
扱うに当たり、液状物質が表面に滲出あるいは噴出して
いる多孔質板を支持体として行うことを特徴とする。ま
た、それに加えて、前記多孔質板の裏側の所定位置を凹
状または凸状にすることにより板厚を部分的に調節し、
それにより滲出あるいは噴出する液体層の厚さ分布を調
節することを特徴とする。また、前記液状物質に水を用
いることを特徴とする。
【0014】また、本発明の塑性粘着物の取扱装置に於
いては、塑性及び粘着性を有する物体を取り扱う支持体
として裏側より供給される液状物質が表面に滲出あるい
は噴出している多孔質板を具備することを特徴とする。
また、それに加えて、前記多孔質板の裏側の所定位置を
凹状または凸状にすることにより板厚を部分的に調節
し、それにより滲出あるいは噴出する液体層の厚さ分布
を調節可能としたことを特徴とする。また前記多孔質板
が多孔質セラミックス板であることを特徴とする。ま
た、前記支持体が多孔質セラミックス板の周囲を金属で
鋳ぐるみ枠体を形成したものであることを特徴とする。
【0015】この構成を採ることにより、塑性及び粘着
性を有し所定形状に形成された塑性粘着物を、そのもの
同士、あるいは他に付着しないようにして取扱うことが
できる取扱方法及びその装置が得られる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の塑性粘着物の取扱方法の
第1の実施の形態は、液状物質が表面に滲出あるいは噴
出している多孔質板を支持体として用いて塑性粘着物を
取り扱うことを特徴としている。このように支持体とし
て液状物質が表面に滲出あるいは噴出している多孔質板
を用いることにより、該支持体の表面には液状物質の層
ができ、この層により塑性粘着物が該支持体に直接接触
することはなく、従って支持体に付着することもない。
また液状物質が塑性粘着物を覆うため塑性粘着物相互が
くつっくこともない。
【0017】また、塑性粘着物を所望の方向に搬送する
には、その方向への液体の流れを加えれば良く、その場
合は液体の流れに対して直角な方向への動きは多孔質板
から出ている液状物質により牽制され、搬送など意図さ
れた方向への強制力に従ってのみ移動させることができ
る。
【0018】支持体が水平に置かれた場合でいうならば
下から上向きの液体の上に塑性粘着物が保持され、重力
と釣り合った位置で停止することになる。これを例えば
左から右へ水平方向に移動させようと意図すれば左から
右の方への力を加えれば良い。
【0019】また、本発明の塑性粘着物の取扱方法の第
2の実施の形態は、多孔質板の裏側の所定位置を凹状ま
たは凸状にすることにより板厚を部分的に調節し、それ
により滲出あるいは噴出する液体層の厚さ分布を調節す
ることを特徴としたものである。即ち本実施の形態によ
れば滲出あるいは噴出する液体が支持体表面全体に一様
に平面状に層をなすのではなく、凹凸に分布させる。い
いかえると液の山と谷ができるようにして、その谷の部
分に支持物を安定して保持することができるようにした
ものである。
【0020】なお、本発明の塑性粘着物の取扱方法にお
いて、多孔質板から滲出あるいは噴出させる液体として
は安価に入手できる水を用いることが好ましい。
【0021】次に本発明の塑性粘着物の取扱装置につい
て説明する。図1乃至図3は本発明の塑性粘着物の取扱
装置の第1の実施の形態を示す図で、図1は側面図、図
2は図1のA−A線における断面図、図3は上面図であ
る。各図において10は支持体である樋状の搬送路であ
り、該搬送路はその両端を昇降装置11を介して台車1
2に支持されている。また、該搬送路10はユニット化
した搬送路を複数個連結したものであり、図は4個の搬
送路ユニット10−1乃至10−4が連結されている。
【0022】各搬送路ユニット10−1〜10−4は図
3に示すように多孔性物質よりなる板13と、その周囲
を金属で枠状に鋳ぐるんで形成した枠14と、図2の如
く該枠14の両辺から立ち上げて樋状にした側壁15,
15′と、前記多孔質板13の下部に設けられたトレー
状の加圧室16とにより構成され、該加圧室16には液
体供給パイプ17が設けられ、該液体供給パイプ17は
図示なき液体供給装置に接続されている。
【0023】また、図1の如く搬送路10の一方の端部
には搬送用の液流をつくるための液体供給パイプ18が
設けられており、該液体供給パイプ18は図示なき液体
供給装置に接続されている。また、他方の端部には搬送
されてくる塑性粘着物と液体とを分離する液体分離槽1
9が接続されている。
【0024】前記多孔質板13は、扱われる塑性粘着物
の形状、大きさ、使用される液体の種類などによって左
右されるが、多孔質で透液性があれば何でも使用可能で
ある。一般に滲み出しあるいは噴出の状態をコントロー
ルし易く、かつ表面が成るべく平滑なものが好ましく、
従って孔の大きさと個数は0.4〜0.7mmの時9〜1
3個/cm2 、0.15〜0.3mmの時35〜50個/cm
2 が好ましい。
【0025】また、多孔質材料としては、鉄、アルミニ
ュウム、銅、チタンなどの金属またはそれらを含む合金
や、亜鉛、錫などで表面処理された鋼板などの金属材料
や、木、ブラスチックなどの板に孔をあけたもの、ある
いは紙、織布、不織布、発泡プラスチックなど本来通気
性のある材料、あるいは粉末や粒子を接合してえられる
もの、例えば焼結金属、焼結セラミックス、焼結炭素材
料、さらには多孔質透水性岩石、海綿などの天然材料あ
るいはこれらを組み合わせたものなど、透液性が有り、
使用される液状物質に侵されず、塑性粘着物に対して不
活性なものであれば使用できる。
【0026】その寸法は、設計上の機械的強度を満たす
範囲であれば制限されるものではない。特に、多孔性焼
結材料、就中多孔質セラミックスを鉄、アルミニュウ
ム、その他の金属あるいは合金で外周を鋳ぐるんだもの
が機械的強度も高く各種液状物質に不活性で好ましい。
【0027】また、使用される液状物質としては、水、
アルコール、各種溶液、油類、可塑剤、液状重合物、あ
るいはこれらの混合物、さらには水ガラス、水銀などあ
げられる。これらの例は多孔質材料及び塑性粘着物に不
活性で孔を通過できるものであればいずれも使用可能で
あり、これに限るものではない。特に水が有用である。
【0028】このように構成された本第1の実施の形態
は、図4の如くにして用いられる。これは本実施の形態
を樹脂ペレット製造装置の搬送路に用いた例であり、2
0は樹脂押出機、21は本実施の形態の塑性粘着物の取
扱装置、22はカッターである。そして液体供給パイプ
17から多孔質板に液体が供給され、該多孔質板から液
体が滲出または噴出している搬送路10に、押出し機2
0から紐状となった樹脂23が押し出される。紐状とな
った樹脂23は液体により冷却固化されながら多孔質板
上を搬送され引取ロール24を経てカッター22に供給
され、該カッター22により切断されてペレット25と
なる。
【0029】この場合、搬送路10を搬送される樹脂は
塑性及び粘着性を有していても多孔質板13から滲出ま
たは噴出している液体により直接多孔質板13に接触す
ることはなく、従って多孔質板13に粘着することはな
い。また樹脂23は多孔質板13から滲出または噴出し
ている液体に包まれるため、相互に、または壁などに粘
着することも防止される。なお、樹脂23を搬送路10
で搬送する際、多孔質板13からの液体のみでは不足す
る場合には搬送路端部の液体供給パイプ18から液体を
供給して液体の流れを作ってもよい。
【0030】本実施の形態は搬送路10を水平に設置し
ても、あるいは傾斜させて設置しても使用できる。さら
に搬送路10はユニット化された搬送路ユニットを複数
個連結しているため、対象とする塑性粘着物の性状や冷
却温度条件などにより連結数を加減して搬送路長を調整
して用いることができる。
【0031】図5は本発明の塑性粘着物の取扱装置の第
2の実施の形態における多孔質板を示す断面図である。
本第2の実施の形態は第1の実施の形態とは、この多孔
質板の構成が異なるのみで他は同様である。従って、多
孔質板のみについて説明し他は省略する。
【0032】本実施の形態の多孔質板13′は、その裏
面に凹凸26を形成し、部分的に肉厚を変化させたもの
である。材質、多孔性等は前実施の形態と同様である。
【0033】このように構成された本実施の形態は図6
に示すように、裏面から液体が供給されると、表面から
滲出または噴出する液体27の量は多孔質板13′の肉
厚によって薄い所は多く、厚いところは少なくなる。こ
の性質を利用して塑性粘着物の搬送・保持または冷却温
度条件等を微妙に変化させることができる。
【0034】以上の第1及び第2の実施の形態の取り扱
い可能な樹脂としては、熱可塑性プラスチックが代表と
してあげられる。即ちポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリスチレン、ABS、AAS、AS、塩化ピニール、
塩化ピニリデン、塩素化ポリエチレン、エチレン酢ビ共
重合物、フッ素樹脂、これらの各種共重合物、アイオノ
マー、アモルファスポリプロピレンなどがあげられる。
【0035】さらに高融点のため高温度での成形を余儀
なくされ比較的長い冷却期間を要するもの、あるいは熱
安定性の上から微妙な温度管理が必要なものなど、例え
ばポリアミド、ポリエステル、ポリアセタール、ポリウ
レタン、あるいはエンジニアリングプラスチックと呼ば
れるポリカーボネート、芳香族ポリアミド、ポリイミ
ド、ポリアミドイミド、ポリアリレート、ポリエーテル
イミド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリサルホン、
ポリエーテルサルホン、ポリフェニレンエーテル、ポリ
フェニレンサルファイド、およびザイダー、エコノー
ル、ベクトラ、ロッドラン、ノバキュレートなどの液晶
ポリマーと呼ばれるものなどがあり、本実施の形態はこ
れらに適用されて効果はより発揮される。
【0036】また、硬化前あるいは硬化途上の熱硬化性
樹脂やそれらの配合物、天然ゴム、配合ビスコース、ア
スファルトなどの天然産出材料、油性パテなどの成形に
も適用できる。さらにヌードル状に成形される粘着性食
品材料や豆腐などのように連続成形物でないものにも適
用可能であり、その用途は非常に広く大変有用である。
【0037】
【実施例】多孔質板セラミックス板(孔の径は0.15
〜0.3mmで個数は35〜50個/cm2 )の周囲を鉄で
鋳ぐるみ枠を形成したプレート(製品名プレスナイトプ
レート、株式会社ナベヤ製)を複数個用いて搬送路10
を形成し図1〜図3に示すような支持装置を構成し、図
4に示すペレット製造装置に適用した。
【0038】そして、多孔質セラミックス板13の下面
に設けられた加圧室16から2Kg /cm2 の水圧かけ、多
孔質セラミックス板13の表面に水を噴出させ、押出機
20よりポリカーボネイト樹脂23を280℃で、径5
mmの丸ノズルより押出し、搬送路10を通して引取ロー
ル24及びカッター22を経てペレット25を製造し
た。この場合連続30時間の作業中、塊化、切れ、装置
壁などへの付着などの異常は全く生じなかった。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、塑性及び粘着性を有す
る物体を搬送あるいは保持するような取扱を行う場合、
支持板として多孔質板を使用し、その裏面から加圧した
液体を供給し、表面から液体を滲出または噴出させるこ
とにより支持板への粘着及び塑性粘着物同士の粘着を防
止することができる。また搬送路をユニット化すること
により長さを調節することができ樹脂の種々な搬送及び
冷却条件に適応することができる。また多孔質板の裏面
に凹凸を設けて表面から滲出または噴出する液体の量を
加減することにより塑性粘着物の微妙な取扱に対応する
ことができる。さらにコンベアのように駆動装置を必要
としないため騒音が出ず静粛である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の塑性粘着物の取扱装置の第1の実施の
形態を示す側面図である。
【図2】図1のA−A線における断面図である。
【図3】本発明の塑性粘着物の取扱装置の第1の実施の
形態を示す上面図である。
【図4】本発明の塑性粘着物の取扱装置の第1の実施の
形態を用いたペレット製造装置を示す図である。
【図5】本発明の塑性粘着物の取扱装置の第2の実施の
形態における多孔質板を示す断面図である。
【図6】本発明の塑性粘着物の取扱装置の第2の実施の
形態における多孔質板の作用を説明するための図であ
る。
【図7】従来の塑性粘着物の取扱装置の1例を示す図で
ある。
【符号の説明】
10…搬送路 10−1〜10−4…搬送路ユニット 11…昇降装置 12…台車 13,13′…多孔質板 14…枠 15,15′…側壁 16…加圧室 17,18…液体供給パイプ 19…液体分離槽 20…押出機 21…取扱装置 22…カッター 23…樹脂 24…引取ロール 25…ペレット 26…凹凸 27…液体

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塑性及び粘着性を有する物体を取り扱う
    に当たり、液状物質が表面に滲出あるいは噴出している
    多孔質板を支持体として行うことを特徴とする塑性粘着
    物の取扱方法。
  2. 【請求項2】 前記多孔質板の裏側の所定位置を凹状ま
    たは凸状にすることにより板厚を部分的に調節し、それ
    により滲出あるいは噴出する液体層の厚さ分布を調節す
    ることを特徴とする請求項1記載の塑性粘着物の取扱方
    法。
  3. 【請求項3】 前記液状物質に水を用いることを特徴と
    する請求項1記載の塑性粘着物の取扱方法。
  4. 【請求項4】 塑性及び粘着性を有する物体を取り扱う
    支持体として裏面より供給される液状物質が表面に滲出
    あるいは噴出している多孔質板を具備することを特徴と
    する塑性粘着物の取扱装置。
  5. 【請求項5】 前記多孔質板の裏側の所定位置を凹状ま
    たは凸状にすることにより板厚を部分的に調節し、それ
    により滲出あるいは噴出する液体層の厚さ分布を調節可
    能としたことを特徴とする請求項4記載の塑性粘着物の
    取扱装置。
  6. 【請求項6】 前記多孔質板が多孔質セラミックス板で
    あることを特徴とする請求項4記載の塑性粘着物の取扱
    装置。
  7. 【請求項7】 前記支持体が多孔質セラミックス板の周
    囲を金属で鋳ぐるみ枠体を形成したものであることを特
    徴とする請求項4記載の塑性粘着物の取扱装置。
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