JPH09252523A - 架橋ポリエチレン絶縁電力ケーブルの接続部および接続方法 - Google Patents

架橋ポリエチレン絶縁電力ケーブルの接続部および接続方法

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JPH09252523A
JPH09252523A JP8058690A JP5869096A JPH09252523A JP H09252523 A JPH09252523 A JP H09252523A JP 8058690 A JP8058690 A JP 8058690A JP 5869096 A JP5869096 A JP 5869096A JP H09252523 A JPH09252523 A JP H09252523A
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清一 奥山
Taku Kuramochi
卓 蔵持
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洋 新延
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 架橋ポリエチレン絶縁電力ケーブルの接続に
おいて、架橋剤入り未架橋EPゴムテープの機械巻きを
可能にし、かつ、絶縁層と外部半導電層の一括モールド
ができるようにして、従来のGPPジョイントの長所を
そのまま生かしつつ施工性を向上させた架橋ポリエチレ
ン絶縁電力ケーブルの接続部および接続方法を提供す
る。 【解決手段】 ケーブル導体2および導体接続管8の周
面部に接続部側半導電層9が設けられた状態でこの半導
電層9およびケーブル絶縁体4周面部に施工する絶縁
が、絶縁テープを巻いてそれをモールドしたものであ
り、前記絶縁テープ10は、架橋されたEPゴム層10
aと架橋剤入りの未架橋EPゴム層10bとを貼り合わ
せた2層構造のモールド用絶縁テープ10Aあり、かつ
巻き付け機で機械巻きされるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、架橋ポリエチレン
絶縁電力ケーブル(CVケーブル)をモールド接続する
接続部および接続方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、高圧以上の電力送電・配電に用
いる架橋ポリエチレン絶縁電力ケーブルの接続は、例え
ば図8に示すように、両電力ケーブルa,aの該端部a
1,a1から導体b,bを露出させるために、該端部a
1,a1それぞれの内部半導電層c,c、架橋ポリエチ
レン絶縁体d,d、外部半導電層e,e、金属遮蔽層
f,f、ケーブルシースg,gを適切に剥ぎ取る。特に
絶縁体d,dは、先端側を細径にするペンシリングを行
う。
【0003】そして、前記導体b,b同士を導体接続管
hで圧縮接続しており、その圧縮接続した導体b,bお
よび導体接続管hからなる接続箇所表面部に接続部半導
電層i等を形成しさらにその上に補強絶縁層jを形成し
て絶縁を施す。なお、補強絶縁層j外周面に外部半導電
層kを形成したのちに保護体で接続部全体を覆う。
【0004】前記補強絶縁層jは、その絶縁性能がケー
ブル接続部の電気的性能を左右する重要な部分であり、
その絶縁の形成方法についての技術は、従来、種々に開
発され実用化されている。
【0005】従来、66〜220kVクラスの架橋ポリ
エチレン絶縁電力ケーブルの接続方法として採用されて
いる技術としては、自己融着性のゴムテープを巻いて接
続部分の絶縁を形成するジョイント方法(テープ式ジョ
イント)、架橋剤入りの未架橋ポリエチレンテープを巻
いた後に、これをモールドして接続部分の絶縁を形成す
るジョイント方法(TMJ)、架橋剤入り未架橋ポリエ
チレン樹脂を押し出した後に、これをモールドして接続
部分の絶縁を形成するジョイント方法(EMJ)、予め
工場で製造されたゴムストレスコーン(プレモールド絶
縁体)とエポキシ絶縁ユニットを現場で組み合わせて接
続部分の絶縁を形成するジョイント方法(PJ)等があ
る。
【0006】また、架橋剤入り未架橋EP(エチレン・
プロピレン)ゴムテープを巻いた後に、これを加熱・加
圧可能な金型に入れ、モールドして接続部分の絶縁を形
成するジョイント方法(EPRモールドジョイント)が
あり、TMJに比べコスト面で若干優位性はあるものの
品質面で劣るため現在は、前記TMJにシエアを奪われ
ている状況にある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、154
kV以上の架橋ポリエチレン絶縁電力ケーブルにおいて
は、絶縁性能の面から主に前記TMJが採用されている
が、施工環境面や施工時間の面で以下の欠点がある。す
なわち、架橋剤入り未架橋ポリエチレンテープを巻くた
めには、施工環境のクリーン度を厳しく管理することが
必要である。このため、未架橋ポリエチレンテープを巻
く作業は1ないし2時間しか要しないにも拘わらず、ク
リーンルームの設置などで絶縁施工環境を整えるのに半
日以上(TMJ)を要していた。また、架橋剤入り未架
橋ポリエチレンテープ巻き層のモールド時には、加熱冷
却の制御(特に徐冷が必要である)に連続する長い作業
時間が必要である。したがって、前記電力ケーブルの接
続作業全体の時間やコストがかかり過ぎていた。
【0008】一方、66〜77kVクラスの架橋ポリエ
チレン絶縁電力ケーブルでは、施工環境による制約が比
較的厳しくなく、施工時間が短くコスト面で最も優れて
いるテープ式ジョイントが広く採用されているが、この
ジョイントでは、テープ同士が粘着層で張り付いている
だけ等の理由から絶縁性能面で154kVクラス以上の
ものに適用するのは難しかった。
【0009】なお、前記EPRモールドジョイントは次
にように施工性に優れた面がある。すなわち、架橋剤入
り未架橋EPゴムテープとケーブル絶縁体との接着条件
が架橋剤入りポリエチレンよりも容易であり、しかも、
冷却時の徐冷が不要であるので、施工時間が短くて済
む。また、異物混入についても比較的特性低下が見られ
ないのて、作業環境のクリーン度の管理が厳しくない。
したがって、クリーンルームの設置などは不要であるの
で絶縁施工環境を整えるの簡易かつ短時間に行える。よ
って、施工環境面や施工時間面で前記TMJに比較して
有利である。
【0010】しかしながら、従来の架橋剤入り未架橋E
Pゴムテープは、巻き付け機を用いて機械巻きすること
ができず、手巻きを採用するため、巻き込む空気量にバ
ラツキが大きく、巻き手の熟練度が要求される上に、テ
ープ巻き層はモールド後に外周面に段差ができやすく、
ストレスコーン立ち上がり部などの整形作業が必要であ
った。そのため、絶縁層と外部半導電層の一括モールド
ができないという問題点があった。
【0011】本発明は、前記従来の問題点を解消するべ
くなされたものであって、架橋ポリエチレン絶縁電力ケ
ーブルの接続において、架橋剤入り未架橋EPゴムテー
プの機械巻きを可能にし、かつ、絶縁層と外部半導電層
の一括モールドができるようにして、従来のGPPジョ
イントの長所をそのまま生かしつつ施工性を向上させ得
る架橋ポリエチレン絶縁電力ケーブルの接続部および接
続方法を提供することを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため次の構成を有する。請求項1の発明は、導体
の外周部には内部半導電層、架橋ポリエチレン絶縁体、
外部半導電層、遮蔽層が順に設けられる架橋ポリエチレ
ン絶縁電力ケーブルを接続する接続部において、導体接
続箇所の周面部に接続部側半導電層が設けられた状態で
この半導電層およびケーブル絶縁体周面部に施工する絶
縁が、絶縁テープを巻いてそれをモールドしたものであ
り、前記絶縁テープは、架橋されたEPゴム層と架橋剤
入りの未架橋EPゴム層とを貼り合わせた2層構造のモ
ールド用絶縁テープであり、かつ機械巻きされるもので
あることを特徴とする架橋ポリエチレン絶縁電力ケーブ
ルの接続部である。
【0013】請求項2の発明は、導体の外周部には内部
半導電層、架橋ポリエチレン絶縁体、外部半導電層、遮
蔽層が順に設けられる架橋ポリエチレン絶縁電力ケーブ
ルを接続する接続部において、導体接続箇所の周面部に
接続部側半導電層が設けられた状態でこの半導電層およ
びケーブル絶縁体周面部に施工する絶縁が、絶縁テープ
を巻いてそれをモールドしたものであり、前記絶縁テー
プは、架橋されたEPゴム層の両面に架橋剤入りの未架
橋EPゴム層を貼り合わせた3層構造のモールド用絶縁
テープであり、かつ機械巻きされるものであることを特
徴とする架橋ポリエチレン絶縁電力ケーブルの接続部で
ある。
【0014】請求項3の発明は、導体の外周部には内部
半導電層、架橋ポリエチレン絶縁体、外部半導電層、遮
蔽層が順に設けられる架橋ポリエチレン絶縁電力ケーブ
ルを接続する接続部において、導体接続箇所の周面部に
接続部側半導電層が設けられた状態でこの半導電層およ
びケーブル絶縁体周面部に施工する絶縁が、絶縁テープ
を巻いてそれをモールドしたものであり、前記絶縁テー
プは、非架橋、または半架橋、または架橋ポリエチレン
等の、非架橋、または半架橋、または架橋ポリオレフィ
ン層と架橋剤入りの未架橋EPゴム層とを貼り合わせた
2層構造のモールド用絶縁テープであり、かつ機械巻き
されるものであることを特徴とする架橋ポリエチレン絶
縁電力ケーブルの接続部である。
【0015】請求項4の発明は、導体の外周部には内部
半導電層、架橋ポリエチレン絶縁体、外部半導電層、遮
蔽層が順に設けられる架橋ポリエチレン絶縁電力ケーブ
ルを接続する接続部において、導体接続箇所の周面部に
接続部側半導電層が設けられた状態でこの半導電層およ
びケーブル絶縁体周面部に施工する絶縁が、絶縁テープ
を巻いてそれをモールドしたものであり、前記絶縁テー
プは、非架橋、または半架橋、または架橋ポリエチレン
等の、非架橋、または半架橋、または架橋ポリオレフィ
ン層の両面に架橋剤入りの未架橋EPゴム層を貼り合わ
せた3層構造のモールド用絶縁テープであり、かつ機械
巻きされるものであることを特徴とする架橋ポリエチレ
ン絶縁電力ケーブルの接続部である。
【0016】請求項5の発明は、導体の外周部には内部
半導電層、架橋ポリエチレン絶縁体、外部半導電層、遮
蔽層が順に設けられる架橋ポリエチレン絶縁電力ケーブ
ルを接続する接続方法において、導体接続箇所の周面部
に接続部側半導電層を設け、この半導電層およびケーブ
ル絶縁体周面部に、架橋されたEPゴム層の少なくとも
一面に架橋剤入りの未架橋EPゴム層を貼り合わせた層
構造のモールド用絶縁テープを機械巻きで巻き付け、巻
き付けたモールド用絶縁テープの外周部に接続部側外部
半導電層を形成してそれら絶縁テープおよび外部半導電
層を一括にモールドすることを特徴とする架橋ポリエチ
レン絶縁電力ケーブルの接続方法である。
【0017】請求項6の発明は、導体の外周部には内部
半導電層、架橋ポリエチレン絶縁体、外部半導電層、遮
蔽層が順に設けられる架橋ポリエチレン絶縁電力ケーブ
ルを接続する接続方法において、導体接続箇所の周面部
に接続部側半導電層を設け、この半導電層およびケーブ
ル絶縁体周面部に、非架橋、または半架橋、または架橋
ポリエチレン等の、非架橋、または半架橋、または架橋
ポリオレフィン層の少なくとも一面に架橋剤入りの未架
橋EPゴム層を貼り合わせた層構造のモールド用絶縁テ
ープを機械巻きで巻き付け、巻き付けたモールド用絶縁
テープの外周部に接続部側外部半導電層を形成してそれ
ら絶縁テープおよび外部半導電層を一括にモールドする
ことを特徴とする架橋ポリエチレン絶縁電力ケーブルの
接続方法である。
【0018】本発明は、架橋ポリエチレン電力ケーブル
を接続する際に、現場施工性を重視するため、接続部の
半導電層およびケーブル絶縁体周面部に形成する絶縁
(補強絶縁)の施工を絶縁テープを巻き、その巻いた絶
縁テープを加圧下で加熱モールドして絶縁テープ層間の
界面、および絶縁テープとケーブル絶縁体との界面を融
着させて接続部の絶縁を形成する。
【0019】また、絶縁テープとして、前述のGPPジ
ョイントの利点を生かして未架橋EPゴムテープを含む
テープを用い、それと共に機械巻きを可能にするため、
次ぎの構成のものである。絶縁テープは、架橋されたE
Pゴム層と架橋剤入りの未架橋EPゴム層とを貼り合わ
せた2層構造のモールド用絶縁テープである。
【0020】また、絶縁テープは、架橋されたEPゴム
層の両面に架橋剤入りの未架橋EPゴム層を貼り合わせ
た3層構造のモールド用絶縁テープである。
【0021】また、絶縁テープは、非架橋、または半架
橋、または架橋ポリエチレン等の、非架橋、または半架
橋、または架橋ポリオレフィン層と架橋剤入りの未架橋
EPゴム層とを貼り合わせた2層構造のモールド用絶縁
テープである。
【0022】また、絶縁テープは、非架橋、または半架
橋、または架橋ポリエチレン等の、非架橋、または半架
橋、または架橋ポリオレフィン層の両面に架橋剤入りの
未架橋EPゴム層を貼り合わせた3層構造のモールド用
絶縁テープである。
【0023】本発明によれば、絶縁テープを機械巻きが
可能で、かつ絶縁層と外部半導電層の一括モールドがで
きるものである。従来のTMJとGPPジョイントとを
比較した場合の施工性におけるGPPジョイントの欠点
を解決するものである。また、本発明による接続部は、
66〜77kVクラスに採用されているテープ式ジョイ
ントより安定した電気的性能が得られるので、154k
Vクラスに十分に適用可能である。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図1〜図3は、本発明の実
施形態に係る架橋ポリエチレン絶縁電力ケーブルの接続
部Aの説明図であって、接続工程にしたがって示されて
いる。
【0025】図1に示すように、端部同士が接続される
架橋ポリエチレン絶縁電力ケーブル1,1は、中心部に
ケーブル導体2,2があり、そのケーブル導体2,2の
外周部にはケーブル内部半導電層3,3、架橋ポリエチ
レンからなるケーブル絶縁体(絶縁層)4、ケーブル外
部半導電層5、ケーブル金属遮蔽層6が順に設けられ、
さらに遮蔽層6,6の外周部はケーブルシース7,7で
保護される。
【0026】接続部Aにおける架橋ポリエチレン絶縁電
力ケーブル1,1の各接続端部1a,1aでは、それぞ
れのケーブル導体2,2を口出しし、ケーブル外部半導
電層5,5をはぎ取り、ケーブル絶縁体4,4をペンシ
ル状に仕上げた(ペンシリングした)後に、ケーブル導
体2,2同士を導体接続管8で圧縮接続する。この導体
接続管8および導体2,2の露出部からなる導体接続箇
所に半導電性収縮チューブを被せることにより、接続部
内部半導電層9を形成する。
【0027】次いで、前記両接続端部1a,1aのケー
ブル外部半導電層5,5の間に未架橋層を含むモールド
用絶縁テープ10を巻き付け機(テーピングマシン)1
1(図1参照)でリール11aを軸周方向に回転移動さ
せつつ軸方向に前後動して巻き付ける。これにより、図
2に示すように、接続部には未架橋状態の補強絶縁層
(モールド用絶縁テープ巻き層)12を形成し、その
後、この上に、半導電性収縮チューブ等を被せて接続部
外部半導電層13を形成する。
【0028】上述の手順で形成した未架橋の接続部Aに
は、図3に示すように、加熱ヒータ14付きの圧力容器
(架橋金型)15(ただし加熱ヒータと圧力容器はセパ
レートタイプを含む)とを装着し、ガスシール部16で
この圧力容器15の気密を保った状態でガス注入口15
aから容器15内にN2などのガスを注入して、加圧
(3〜15kgf/cm2)範囲で、加熱ヒータ14に通電す
ることにより、接続部Aの絶縁テープ10を加熱(15
0〜300℃の温度範囲)して未架橋層に架橋反応を起
こさせてモールドする。
【0029】ここで、未架橋層を含む前記モールド用絶
縁テープ10には、図4の(a)に示すように、テープ
厚0.8mm未満であって、かつ、架橋されたEPゴム
層10aと架橋剤入りの未架橋EPゴム層10bとを貼
り合わせた(ラミネートした)2層構造のモールド用絶
縁テープ10Aを用いることができる。また、図4
(b)に示すように、テープ厚0.8mm未満であっ
て、かつ、架橋されたEPゴム層10aの両面に架橋剤
入りの未架橋EPゴム層10b,10bを貼り合わせた
3層構造のモールド用絶縁テープ10Bを用いることが
できる。
【0030】また、モールド用絶縁テープ10には、図
5の(a)に示すように、テープ厚0.8mm未満であ
って、かつ、非架橋、または半架橋、または架橋ポリエ
チレン等の、非架橋、または半架橋、または架橋ポリオ
レフィン層10cと架橋剤入りの未架橋EPゴム層10
bとを貼り合わせた2層構造のモールド絶縁テープ10
Cを用いることができる。また、モールド用絶縁テープ
10には図5の(b)に示すように、テープ厚0.8m
m未満であって、かつ、非架橋、または半架橋、または
架橋ポリエチレン等の、非架橋、または半架橋、または
架橋ポリオレフィン層10cの両面に架橋剤入りの未架
橋EPゴム層10bを貼り合わせた3層構造のモールド
用絶縁テープ10Dを用いることができる。
【0031】前記図4または図5のモールド絶縁テープ
10を機械巻きした状態と、加熱モールド後の状態を、
前記2層構造のモールド用絶縁テープ10A,10Cに
ついては、図6の(a)と(b)とにそれぞれ示し、3
層構造のモールド用絶縁テープ10B,10Dについて
は、図7の(a)と(b)とにそれぞれ示す。
【0032】図6(a)と図7(a)に示すように、加
熱モールド前には、補強絶縁層13において絶縁テープ
10は機械巻きできしかも架橋されたEPゴム層10a
や非架橋等のポリオレフィン層10cと未架橋層10b
が柔軟なために人手をわずらわせることなく均一に絶縁
テープ10を巻き付けることができる。このため、絶縁
テープ10の巻き姿は外表面がほぼ平坦にでき、もしも
若干の凹凸があるとしても、それは接続部外部半導電層
13を被せて張り付けることができる範囲での凹凸にで
きる。したがって、接続部外部半導電層13を加熱モー
ルド前に張り付けることができ、また、前記GPPジョ
イントのように、モールド後に整形作業は不要である。
【0033】そして、図6(b)と図7(b)に示すよ
うに、加熱モールド後には、その凹凸が鈍り外表面が滑
らかになるので、その外表面に被せてある接続部外部半
導電層13と十分に密着した状態でモールドできる。
【0034】
【発明の効果】以上説明した通り本発明によれば、従来
のTMJとGPPジョイントとを比較した場合の施工性
におけるGPPジョイントの欠点を解決できるものであ
り、従来のTMJとGPPジョイントを比較した場合の
施工性におけるGPPジョイントの欠点(手巻きしなけ
ればならなかったこと)を解決して、能率のよい機械巻
きを採用でき、作業時間が短縮できる。
【0035】また、本発明による接続部は、66〜77
kVクラスに採用されているテープ式ジョイントより安
定した電気的性能が得られるので、154kVクラスに
十分にも適用可能である。
【0036】さらには、本発明による接続部は、従来の
TMJに比べ、架橋在入りの未架橋EPゴムテープとケ
ーブル絶縁体との接着条件が架橋剤入り未架橋ポリエチ
レンよりも容易で、冷却時の徐冷が不要で、かつ、異物
混入に付いても比較的電気的特性の低下が見られないの
で、作業環境のクリーン度の管理が厳しくない等のGP
Pジョイントの長所をそのまま生かしたものにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る架橋ポリエチレン絶縁
電力ケーブルの接続部の説明図であって、モールド用絶
縁テープを着付けるまでの接続工程を説明する断面図で
ある。
【図2】接続部おけるモールド用絶縁テープを巻き付け
た後の外部半導電層を設けた状態を説明する断面図であ
る。
【図3】図2の接続部を加圧下で加熱モールドを説明す
る断面図である。
【図4】モールド用絶縁テープの一例を説明する断面図
であり、(a)は2層を、(b)は3層の例をそれぞれ
示す。
【図5】モールド用絶縁テープの他の例を説明する断面
図であり、(a)は2層を、(b)は3層の例をそれぞ
れ示す。
【図6】図4または図5のモールド絶縁テープの2層の
もののモールドの説明断面図であって、(a)は機械巻
きした状態を、(b)は加熱モールド後の状態をそれぞ
れ示す。
【図7】図4または図5のモールド絶縁テープの3層の
もののモールドの説明断面図であって、(a)は機械巻
きした状態を、(b)は加熱モールド後の状態をそれぞ
れ示す。
【図8】一般の接続部の説明断面図である。
【符号の説明】 1 架橋ポリエチレン絶縁電力ケーブル 1a 加熱ポリエチレン絶縁電力ケーブルの接続端部 2 ケーブル導体 4 ケーブル絶縁体 5 ケーブル外部半導電層 8 導体接続管 9 接続部内部半導電層 10 モールド用絶縁テープ 10A モールド用絶縁テープ(請求項1に対応) 10B モールド用絶縁テープ(請求項2に対応) 10C モールド用絶縁テープ(請求項3に対応) 10D モールド用絶縁テープ(請求項4に対応) 10a 架橋されたEPゴム層 10b 架橋剤入りの未架橋EPゴム層 10c 非架橋、または半架橋、または架橋ポリオレフ
ィン層 11 巻き付け機 12 補強絶縁層 13 接続部外部半導電層 14 加熱ヒータ 15 圧力容器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 光山 安一 千葉県富津市新富42番1 株式会社フジク ラ富津工場内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導体の外周部には内部半導電層、架橋ポ
    リエチレン絶縁体、外部半導電層、遮蔽層が順に設けら
    れる架橋ポリエチレン絶縁電力ケーブルを接続する接続
    部において、 導体接続箇所の周面部に接続部側半導電層が設けられた
    状態でこの半導電層およびケーブル絶縁体周面部に施工
    する絶縁が、絶縁テープを巻いてそれをモールドしたも
    のであり、 前記絶縁テープは、架橋されたEPゴム層と架橋剤入り
    の未架橋EPゴム層とを貼り合わせた2層構造のモール
    ド用絶縁テープであり、かつ機械巻きされるものである
    ことを特徴とする架橋ポリエチレン絶縁電力ケーブルの
    接続部。
  2. 【請求項2】 導体の外周部には内部半導電層、架橋ポ
    リエチレン絶縁体、外部半導電層、遮蔽層が順に設けら
    れる架橋ポリエチレン絶縁電力ケーブルを接続する接続
    部において、 導体接続箇所の周面部に接続部側半導電層が設けられた
    状態でこの半導電層およびケーブル絶縁体周面部に施工
    する絶縁が、絶縁テープを巻いてそれをモールドしたも
    のであり、 前記絶縁テープは、架橋されたEPゴム層の両面に架橋
    剤入りの未架橋EPゴム層を貼り合わせた3層構造のモ
    ールド用絶縁テープであり、かつ機械巻きされるもので
    あることを特徴とする架橋ポリエチレン絶縁電力ケーブ
    ルの接続部。
  3. 【請求項3】 導体の外周部には内部半導電層、架橋ポ
    リエチレン絶縁体、外部半導電層、遮蔽層が順に設けら
    れる架橋ポリエチレン絶縁電力ケーブルを接続する接続
    部において、 導体接続箇所の周面部に接続部側半導電層が設けられた
    状態でこの半導電層およびケーブル絶縁体周面部に施工
    する絶縁が、絶縁テープを巻いてそれをモールドしたも
    のであり、 前記絶縁テープは、非架橋、または半架橋、または架橋
    ポリエチレン等の、非架橋、または半架橋、または架橋
    ポリオレフィン層と架橋剤入りの未架橋EPゴム層とを
    貼り合わせた2層構造のモールド用絶縁テープであり、
    かつ機械巻きされるものであることを特徴とする架橋ポ
    リエチレン絶縁電力ケーブルの接続部。
  4. 【請求項4】 導体の外周部には内部半導電層、架橋ポ
    リエチレン絶縁体、外部半導電層、遮蔽層が順に設けら
    れる架橋ポリエチレン絶縁電力ケーブルを接続する接続
    部において、 導体接続箇所の周面部に接続部側半導電層が設けられた
    状態でこの半導電層およびケーブル絶縁体周面部に施工
    する絶縁が、絶縁テープを巻いてそれをモールドしたも
    のであり、 前記絶縁テープは、非架橋、または半架橋、または架橋
    ポリエチレン等の、非架橋、または半架橋、または架橋
    ポリオレフィン層の両面に架橋剤入りの未架橋EPゴム
    層を貼り合わせた3層構造のモールド用絶縁テープであ
    り、かつ機械巻きされるものであることを特徴とする架
    橋ポリエチレン絶縁電力ケーブルの接続部。
  5. 【請求項5】 導体の外周部には内部半導電層、架橋ポ
    リエチレン絶縁体、外部半導電層、遮蔽層が順に設けら
    れる架橋ポリエチレン絶縁電力ケーブルを接続する接続
    方法において、 導体接続箇所の周面部に接続部側半導電層を設け、 この半導電層およびケーブル絶縁体周面部に、架橋され
    たEPゴム層の少なくとも一面に架橋剤入りの未架橋E
    Pゴム層を貼り合わせた層構造のモールド用絶縁テープ
    を機械巻きで巻き付け、 巻き付けたモールド用絶縁テープの外周部に接続部側外
    部半導電層を形成してそれら絶縁テープおよび外部半導
    電層を一括にモールドすることを特徴とする架橋ポリエ
    チレン絶縁電力ケーブルの接続方法。
  6. 【請求項6】 導体の外周部には内部半導電層、架橋ポ
    リエチレン絶縁体、外部半導電層、遮蔽層が順に設けら
    れる架橋ポリエチレン絶縁電力ケーブルを接続する接続
    方法において、 導体接続箇所の周面部に接続部側半導電層を設け、 この半導電層およびケーブル絶縁体周面部に、非架橋、
    または半架橋、または架橋ポリエチレン等の、非架橋、
    または半架橋、または架橋ポリオレフィン層の少なくと
    も一面に架橋剤入りの未架橋EPゴム層を貼り合わせた
    層構造のモールド用絶縁テープを機械巻きで巻き付け、 巻き付けたモールド用絶縁テープの外周部に接続部側外
    部半導電層を形成してそれら絶縁テープおよび外部半導
    電層を一括にモールドすることを特徴とする架橋ポリエ
    チレン絶縁電力ケーブルの接続方法。
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