JP2598850B2 - 電力ケーブル接続部の製造方法 - Google Patents

電力ケーブル接続部の製造方法

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JP2598850B2
JP2598850B2 JP3308277A JP30827791A JP2598850B2 JP 2598850 B2 JP2598850 B2 JP 2598850B2 JP 3308277 A JP3308277 A JP 3308277A JP 30827791 A JP30827791 A JP 30827791A JP 2598850 B2 JP2598850 B2 JP 2598850B2
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insulator
power cable
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cable connection
rising
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芳久 高橋
真 磯野
英男 佐藤
正幸 山口
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Tokyo Electric Power Co Inc
Hitachi Cable Ltd
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Tokyo Electric Power Co Inc
Hitachi Cable Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は電力ケーブル、特にゴ
ム・プラスチック絶縁電力ケーブルの接続部の製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のCVケーブルの中間接続部の製造
方法は、図2に示すように接続するケーブル1,1´の
端部を段剥ぎ処理して露出させたケーブル導体同士を導
体接続管2で接続し、この外周に未架橋のポリエチレン
コンパウンドを山形状に押出成形するか、あるいは未架
橋のポリエチレンテープを山形状に巻きつけて絶縁体3
を形成し、この絶縁体3の外周に外部半導電層4を施し
た後、この絶縁体3両端の立ち上がり部付近の外部半導
電層4上に3〜5mm程度の厚さに未架橋ポリエチレン
テープ5,5´を巻き付け、然る後、これらの周上に架
橋用金型6を被せ、絶縁体3を加圧しながら加熱して架
橋処理を行うものである。なお、7は架橋用金型6内に
配置されたヒータである。
【0003】ところで、このようにして形成されるCV
ケーブルの接続部では、架橋処理時に生じる応力集中に
より絶縁体3の立ち上がり部に電気的欠陥が生じ易い。
そして、これは絶縁体3の肉厚が厚くなるほど生じ易く
なる。これは図3中、31で示すように絶縁体3の両側
の立ち上がり部分が早期に架橋を完了しケーブル1,1
´の絶縁体と中間接続部の絶縁体3の界面における接合
が強固となったところへその後の加熱によって膨張した
絶縁体中央部32からの応力が上記立ち上がり部分に集
中するために生じるものである。さらに詳細には、この
電気的欠陥は、上記絶縁体中央部32からの応力を受け
て早期に架橋完了した立ち上がり部分31の界面31´
に剪断応力が働き(立ち上がり部分31は架橋処理によ
ってケーブル絶縁体に対して固着している。)、これに
より当該界面31´近傍の絶縁体立ち上がり部分31に
おいて分子鎖の切断が生じた結果起こるものである。そ
こで、これを解決するためには、絶縁体全体の架橋時間
の中での立ち上がり部分の架橋完了時間帯を遅らせ、絶
縁体の立ち上がり部に生じる上記応力の集中をなくすこ
とである。
【0004】この発明は、このような点に鑑みてなされ
たもので、従来技術で解決できない欠点を解消し、電気
的絶縁性能の優れた電力ケーブル用接続部を提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段および作用】この発明は、
ゴム・プラスチック絶縁電力ケーブルのモールド方式中
間接続部両端の立ち上がり部付近の外周に接続部絶縁体
と同材質であるテープ、例えば未架橋ポリエチレンテー
プを中間接続部外部半導電層の最大外径寸法まで巻き付
け、架橋処理を実施することで絶縁体の立ち上がり部に
発生する応力集中による電気的欠陥を防止することがで
きるようにしたことを特徴とする電力ケーブル接続部の
製造方法である。
【0006】
【実施例】以下、図面に基づいてこの発明の実施例を説
明する。図1は実施例の電力ケーブル中間接続部の製造
方法を示す横断面図である。即ち、接続するCVケーブ
ル1,1′の端部がそれぞれ段剥ぎ処理されて露出さ
れ、ケーブル導体同士を突き合わせて、これら両ケーブ
ル導体に跨るように当該両ケーブル導体上に導体接続管
2を被せ、さらに導体接続管2を圧縮させてケーブル導
体同士が接続される。この上に未架橋のポリエチレンコ
ンパウンドを山形状に押出成形し、あるいは未架橋ポリ
エチレンテープを山形状に巻回して絶縁体3が形成さ
れ、この上に公知の手段で外部半導電層4が構成されて
いる。そして、この絶縁体3の両側の立ち上がり部付近
の外部半導電層4上に未架橋ポリエチレンテープ5,
5′を外部半導電層4の最大外径寸法まで厚く施し、こ
の後、従来の押え処理を行う。そして、この外周に架橋
用金型6を被せ、絶縁体3を加圧しながら加熱して架橋
を行うのである。7は架橋用金型6内に配置されたヒー
タである。
【0007】従って、この立上り部外周に設ける補強層
5,5´は、例えば外部半導電層4の最大外径と同径に
なるように厚く施すことにより絶縁体立ち上がり部の架
橋を遅らせることが可能となる。また、接続部絶縁体と
同材質の未架橋ポリエチレン層であることが重要であ
る。
【0008】図4は、接続部表面を200℃の温度で1
5時間加熱した場合の導体接続管の温度と、従来技術お
よびこの発明での絶縁体立ち上がり部の架橋度の経時変
化を示したものである。また、図5は、ポリエチレンの
線膨張率の温度特性を示したものである。図4から分か
るように、従来技術で架橋処理を実施した場合、立ち上
がり部が架橋完了した時点で導体接続管の温度(T)は
まだ70℃である。従って、絶縁体の中央部付近ではま
だ加熱処理が進んでおらず、今後加熱による膨張があ
る。これに対し、この発明で架橋処理を実施した場合
は、絶縁体立ち上がり部の架橋時間が遅く、立ち上がり
部が架橋完了する前に導体接続管の温度(T′)が十分
に高くなり、立ち上がり部の架橋が完了する時点ではす
でに接続部全体がほとんど飽和温度に近いことが分か
る。なお、図5から分かるように、ポリエチレンは約1
00℃を過ぎるとその後の膨張量は非常に少ない。
【0009】
【発明の効果】以上説明したとおり、この発明のモール
ド方式の電力ケーブル接続部の製造方法によれば、接続
部絶縁体と同材質の未架橋ポリエチレンテープを立上り
部外周に施すことにより、応力集中による立ち上がり部
分の電気的欠陥の生成が防止される。即ち、この未架橋
ポリエチレンテープの補強層の形成により、架橋処理時
の立ち上がり部の架橋反応を遅くすることができ、架橋
完了後に生じる接続部中央部の膨張に伴う応力集中を防
ぐことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例の電力ケーブル接続部の製造
方法を説明するための接続部の横断面図、
【図2】従来の電力ケーブル接続部の製造方法を説明す
るための接続部の横断面図、
【図3】従来の電力ケーブル接続部の製造方法を実施し
たときにおける接続部絶縁体の架橋の進行を説明するた
めの接続部横断面図、
【図4】電力ケーブル接続部の製造時における導体接続
管の温度と絶縁体立ち上がり部の架橋度の経時変化を示
すグラフ、
【図5】ポリエチレンの線膨張率の温度特性を示すグラ
フである。
【符号の説明】
1,1′ 接続するCVケーブル 2 導体接続管 3 絶縁体 4 外部半導電層 5,5´ 未架橋ポリエチレンテープ(補強層) 6 架橋用金型 7 ヒータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 英男 茨城県日立市日高町5丁目1番1号「日 立電線株式会社パワーシステム研究所 内」 (72)発明者 山口 正幸 茨城県日立市日高町5丁目1番1号「日 立電線株式会社パワーシステム研究所 内」 (56)参考文献 特開 昭63−228910(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接続したケーブル導体上に未架橋のポリ
    エチレンコンパウンドを山形状に押出成形するか、ある
    いは、未架橋ポリエチレンテープを巻き付けて中間接続
    部絶縁体を形成し、該中間接続部絶縁体の外周に外部半
    導電層を施した後、この上に架橋用金型を配置して架橋
    処理を行う際、 上記 中間接続部絶縁体両端の立ち上がり部付近の外周に
    上記中間接続部絶縁体と同材質である未架橋ポリエチレ
    ンテープを上記外部半導電層の最大外径寸法まで厚く
    き付けた後、架橋処理を行うことにより、 上記中間接続部 絶縁体両端の立ち上がり部の架橋開始時
    間を遅らせて、該立ち上がり部における電気的欠陥を防
    止できるようにしたことを特徴とする電力ケーブル接続
    部の製造方法。
JP3308277A 1991-10-29 1991-10-29 電力ケーブル接続部の製造方法 Expired - Lifetime JP2598850B2 (ja)

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JPH05122819A JPH05122819A (ja) 1993-05-18
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH07101965B2 (ja) * 1987-03-17 1995-11-01 住友電気工業株式会社 架橋ポリエチレン絶縁ケーブルの接続部形成方法

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