JPH09298819A - 絶縁電線接続部の絶縁体形成方法 - Google Patents

絶縁電線接続部の絶縁体形成方法

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JPH09298819A
JPH09298819A JP8129199A JP12919996A JPH09298819A JP H09298819 A JPH09298819 A JP H09298819A JP 8129199 A JP8129199 A JP 8129199A JP 12919996 A JP12919996 A JP 12919996A JP H09298819 A JPH09298819 A JP H09298819A
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JP
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cross
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connecting portion
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Pending
Application number
JP8129199A
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English (en)
Inventor
Izumi Ishikawa
泉 石川
Katsuhiko Takahashi
克彦 高橋
Shiyouichirou Nakamura
詳一郎 中村
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Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 補強絶縁体ブロックの成形を容易にし、絶縁
性能を向上させる。 【解決手段】 絶縁電線接続部に被着される補強絶縁体
ブロック1を架橋剤を含まない樹脂で成形し、この補強
絶縁体ブロック1を絶縁電線接続部に被着するに際して
当該ブロックに架橋剤である有機過酸化物を含浸させ、
架橋剤含浸後かつ絶縁電線接続部に被着後の補強絶縁体
ブロック1を加熱する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ゴム,プラスチ
ック絶縁電線接続部の絶縁体の形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】絶縁電線の接続においては、いくつかの
方法が提案されている。例えば、補強絶縁体として、予
めテープ状に成形された架橋剤入り樹脂をペンシリング
されたケーブル導体同士の接続個所に巻き付け、架橋金
型により全体を覆いモールド架橋する方法、すなわちテ
ープモールドジョイント(TMJ)と呼ばれる方法があ
る。このTMJ法では、施工現場でテープを巻くため、
補強絶縁体内に異物を取り込む危険性が高く、信頼性に
劣るものであった。別の方法としては、より信頼性の高
い接続部を得るため、275KV級ケーブルの接続部と
しては、架橋剤入りポリエチレン樹脂を予めケーブル接
続部にセットした金型内に押出機により押出し注入した
後、モールド架橋する方法、すなわち押出しモールドジ
ョイント(EMJ)と呼ばれる方法がある。この方法は
性能的には優れるが、施工現場に押出し機を持ち込む必
要があり、広いスペースを必要とし、また樹脂の押出し
工程、押出し後の補正成形等が必要となり、施工時間が
長いという欠点があった。そこで、信頼性も高く、施工
時間も短くてすむ電力ケーブルの接続方法としてブロッ
クモールドジョイント(BMJ)と呼ばれる方法が開発
された。BMJ法とは、工場などで予め成形された補強
絶縁体ブロックを補強絶縁体として用い、このブロック
で接続部を被着し、モールド架橋するものである。この
方法に関する従来例としては、図1及び図2に示すよう
に絶縁電線10の導体11を接続した後、予め成形され
た補強絶縁体ブロック1をこの接続部に被着し、加熱・
加圧することが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のブロックは、架
橋剤とポリエチレンとを混合した混和物のペレットを架
橋剤の反応開始温度以下で押出し成形して作成される。
接続部被着後にこのブロックを加熱・加圧してブロック
と接続部との界面を架橋一体化する従来例では、未架橋
のブロックを成形する際、含まれている架橋剤の架橋温
度条件下で押出ししなければならず、成形が困難であっ
た。架橋剤としてDCP(ジクミルパーオキサイド)を
用いる場合、ポリエチレンの融点が100〜110℃で
ありDCPの反応開始温度が140℃であるため、12
0〜130℃の範囲で押出成形しなければならず温度コ
ントロールが難しい等の不具合があった。また、架橋剤
としてこのDCPを用いる場合、架橋反応後にクミルア
ルコールが生成しポリエチレンブロック内に残留するこ
のクミルアルコールはさらに加熱することによりα−メ
チルスチレンと水に分解するため架橋ポリエチレンの電
気絶縁性が低下する可能性がある。
【0004】そこで、この発明は、ブロック成形を容易
にし、絶縁性能を向上させた絶縁電線接続部の絶縁体形
成方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、この発明は、絶縁電線接続部に被着される補強絶縁
体ブロックを架橋剤を含まない樹脂で成形し、この補強
絶縁体ブロックを絶縁電線接続部に被着するに際して当
該ブロックに架橋剤である有機過酸化物を含浸させ、架
橋剤含浸後かつ絶縁電線接続部に被着後の補強絶縁体ブ
ロックを加熱するようにしたものである。
【0006】
【作用】予め成形される補強絶縁体ブロックは、架橋剤
を含まないので、ポリエチレンを押出成形する場合、1
20〜240℃という広範囲の温度条件が選べ、成形が
容易となる。
【0007】
【発明の実施の形態】この発明における絶縁電線接続部
の絶縁体は、従来と同様に図1および図2に示すような
構成となる。図1において、絶縁電線10の導体11を
接続した後に予め成形された補強絶縁体ブロック1をこ
の接続部に被着し、加熱・加圧する。導体11は絶縁層
12で覆われ、この絶縁層12をペンシリングし、導体
11同士を導電スリーブ13により接続する。さらにそ
の上層に半導体層14を巻回した上で、その周囲に予め
成形してある例えば2つ割りの補強絶縁体ブロック1を
被着する。この2つ割りした補強絶縁体ブロック1の一
方を1A、他方を1Bとする。このブロック1は架橋剤
を含まない樹脂絶縁体から成り、絶縁電線接続部にこの
ブロック1を被着する前に、当該ブロック1に架橋剤で
ある有機過酸化物を含浸させる。含浸後このブロック1
を絶縁電線接続部に被着し、このブロック1を加熱する
が、同時に加圧することが望ましい。ブロック1が加熱
されると架橋され、かつ加圧されることにより絶縁電線
接続部とブロック1との間の隙間はなくなり、両者間が
閉じる。図2に示す例は、補強絶縁体ブロック1が内部
シールド1Cおよび外部半導電層1Dが予め絶縁部1E
と一体構造をなしており、その内径は接続すべき絶縁電
線10の絶縁層12の外径とほぼ同じ寸法に成形されて
いる。導体11は導体接続管15で接続され、これら導
体11の突合せ個所には円筒状のスペーサ16をセット
し、予め絶縁電線10に挿入してある補強絶縁体ブロッ
ク1をこの接続部中央の位置に移動させ、この状態で補
強絶縁体ブロック1を加熱・加圧する。この補強絶縁体
ブロック1を絶縁電線接続部に被着するに際して当該ブ
ロック1に架橋剤である有機過酸化物を含浸させてお
く。
【0008】図1および図2に示す接続部の構造はそれ
ぞれ一例であり、その他のBMJ法に用いられる補強絶
縁体ブロック1でも同様に絶縁電線接続部に被着する前
に当該ブロックに架橋剤である有機過酸化物を含浸させ
ておく。
【0009】樹脂材料例えばポリエチレンを押出成形し
て成形された補強絶縁体ブロック1に含浸させる架橋剤
である有機過酸化物としては、次の表1から選ばれる少
なくとも1種を用いる。
【0010】
【表1】
【0011】上記表1のうち試料 No.1,2,4,6,
7,8のいずれか少なくとも1種を用いた場合、従来一
般に用いられていた No.4の試料を用いたものよりも架
橋後のブロックモールド接続部に残るクミルアルコール
の量が少なくなり、加熱による水分の発生が低減でき、
電気的性能が向上することが判明した。
【0012】次いで、架橋剤の入っていないポリエチレ
ンを押出成形して補強絶縁体ブロック1を成形し、この
成形されたブロック1に表1の試料 No.1,2,4を含
浸させたものをそれぞれ実施例1〜3とし、試料 No.3
を混入したポリエチレンを押出成形したものを比較例1
とした。これを表2に示す。
【0013】
【表2】
【0014】比較例1は予め架橋剤入りのポリエチレン
を押出成形したものであり、表1の試料 No.3に示す架
橋剤を2重量%混入させたものである。この表2におけ
る実施例1〜3の含浸方式とは、60℃×24時間の条
件で含浸させたものである。ブロック1のケーブル(絶
縁電線10)に接する部分の架橋剤含浸量は表面から5
mmの深さの平均濃度が1.5〜2重量%であった。そし
て、66KV×2000mm2 CVにて比較検討してみ
た。この表2の結果から再加熱後のブロック中の水分は
比較例1に比べ実施例1〜3のものは極めて少ないもの
となった。比較例1は、架橋剤としてジクミルパーオキ
サイドを用いたが、ポリエチレンの融点が100〜11
0℃であり、ジクミルパーオキサイドの反応開始温度が
140℃であるため、120〜130℃の範囲で押出成
形した。このとき温度コントロールは極めて困難であっ
た。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、はじめに補強絶縁体ブロックには架橋剤を含まない
ので、押出成形時における温度管理が従来の如く困難と
ならず、ブロック成形が容易となる。そして、この架橋
剤を含まない補強絶縁体ブロックを絶縁電線接続部に被
着するに際して当該ブロックに架橋剤である有機過酸化
物を含浸させ、その後にブロックを加熱することによ
り、絶縁性能も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】接続部の構造の一例を示す断面図。
【図2】接続部の他の構造の例を示す断面図。
【符号の説明】
1 補強絶縁体ブロック 10 絶縁電線

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁電線接続部に被着される補強絶縁体
    ブロックを架橋剤を含まない樹脂で成形し、 この補強絶縁体ブロックを絶縁電線接続部に被着するに
    際して当該ブロックに架橋剤である有機過酸化物を含浸
    させ、 架橋剤含浸後かつ絶縁電線接続部に被着後の補強絶縁体
    ブロックを加熱することを特徴とする絶縁電線接続部の
    絶縁体形成方法。
  2. 【請求項2】 前記架橋剤含浸後かつ絶縁電線接続部に
    被着後の補強絶縁体ブロックを加熱・加圧することを特
    徴とする請求項1に記載の絶縁電線接続部の絶縁体形成
    方法。
JP8129199A 1996-04-26 1996-04-26 絶縁電線接続部の絶縁体形成方法 Pending JPH09298819A (ja)

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