JPH11205991A - 電力ケーブル接続部 - Google Patents

電力ケーブル接続部

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JPH11205991A
JPH11205991A JP10007118A JP711898A JPH11205991A JP H11205991 A JPH11205991 A JP H11205991A JP 10007118 A JP10007118 A JP 10007118A JP 711898 A JP711898 A JP 711898A JP H11205991 A JPH11205991 A JP H11205991A
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JP
Japan
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layer
cable
semiconductive
conductor
power
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Pending
Application number
JP10007118A
Other languages
English (en)
Inventor
Takahiro Sakurai
貴裕 桜井
Toshiya Tanaka
俊哉 田中
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 形成時に、内部半導電層に亀裂が発生するの
を防ぐことができる電力ケーブル接続部を提供する。 【解決手段】 接続しようとする2本の電力ケーブルの
端末を段剥ぎし、露呈させたケーブル導体6同士を接続
し、その導体接続部7とその近傍を覆うように半導電性
テープ層4および内部半導電層2を順次設け、その上に
未架橋の補強絶縁層9を設け、この未架橋の補強絶縁層
9を加圧下で加熱して架橋した電力架橋ポリオレフィン
絶縁ケーブル接続部であって、ケーブル導体6を覆うよ
うに設けた半導電性テープ層3端部と、導体接続部7と
その近傍を覆うように設けた半導電性テープ層4の端部
とを接着層5を介して重ね合わせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絶縁性能の安定
化、信頼性向上を図った電力ケーブル接続部に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電力ケーブルの接続部を形成する
にあたっては、種々の工法が用いられたが、特に超高圧
ケーブルにおいては電気的性能をより高めるために、EM
J(押出モールドジョイント) という押出型モールド方式
が用いられている。一般に、EMJ では図2に示すよう
に、接続すべき2本のケーブルの端末を各々段剥ぎし、
露呈したケーブル導体6同士を接続し、その導体接続部
7上に半導電性テープ層4を巻き付ける。そして、この
半導電性テープ層4をケーブル導体6上のケーブル半導
電性テープ層3と重ね合わせた上に、内部半導電層2を
施工した後、押出機を用いて電力ケーブル導体接続部上
に設けた押出金型(図示せず)内に架橋性ポリオレフィ
ン系樹脂を補強絶縁層9として充填する。その後、押出
金型を取り外し、補強絶縁層9を切削整形した後、補強
絶縁層9を高圧下に保った架橋金型内にて、窒素等の不
活性ガス雰囲気中で均一に加熱、加圧を行い、架橋す
る。図中、1はケーブル絶縁体、8はケーブル内部半導
電層、10は外部半導電層である。その他の補強絶縁層
の形成方法として、内部半導電層を施工した後、架橋性
ポリオレフィン絶縁テープを所定の形状に巻き付ける方
法や、予め工場等で数分割して成形した絶縁筒ブロック
を内部半導電層上にはめ込む方法がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
EMJ の方法で形成された接続部には以下のような問題が
あった。即ち、この接続部のケーブル絶縁体1は、補強
絶縁層9の押出工程あるいは架橋工程において、加熱さ
れる。その際、ケーブル製造時にケーブル絶縁体1内に
生じていた残留応力が解放されて、図中の←方向にケー
ブル絶縁体1が収縮し、それにともない内部半導電層2
に亀裂が生じるという問題点があった。
【0004】この亀裂の原因を種種調査した結果、この
亀裂は以下の原因で生じることが明らかになった。即
ち、内部半導電層2の内側には、ケーブル導体6上の半
導電性テープ層3と導体接続部7上に設けた半導電性テ
ープ層4との重ね合わせ部が存在している。この半導電
性テープ層3は、加熱によるケーブル絶縁体1の収縮に
追従して←方向に移動する。一方、導体接続部7上に設
けられた半導電性テープ層4は外力を受けず、移動する
ことはない。従って、半導電性テープ層4と半導電性テ
ープ層3が単に重ね合わせるように施工されている場
合、半導電性テープ層3の移動に伴い、内部半導電層2
のA部(半導電性テープ層3、4の重ね合わせ部近傍)
に応力が集中して、亀裂が生じる。この亀裂が大きい場
合、内部半導電層2の切断という結果を招く。また、接
続部形成後においても、ケーブルのヒートサイクルによ
るケーブル導体6の伸縮などにより、切断に進展してし
まう危険性がある。内部半導電層2が切断した場合に
は、その切断端面に電気ストレスが集中し、接続部が絶
縁破壊する恐れがある。なお、亀裂を防ぐために、内部
半導電層2を厚くすることが考えられるが、そうする
と、ケーブル接続部の外径が大きくなるという別の問題
を生ずる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決すべくなされたもので、ケーブル導体を覆った半導電
性テープ層を備えてなる2本の電力ケーブルの端末を段
剥ぎし、露呈させたケーブル導体同士を接続し、その導
体接続部とその近傍を覆うように半導電性テープ層およ
び内部半導電層を順次設け、その上に未架橋の補強絶縁
層を設け、この未架橋の補強絶縁層を加圧下で加熱して
架橋した電力架橋ポリオレフィン絶縁ケーブル接続部で
あって、前記ケーブル導体を覆った半導電性テープ層端
部と、前記導体接続部とその近傍を覆うように設けた半
導電性テープ層の端部とを接着層を介して接続したこと
を特徴とする電力ケーブル接続部である。
【0006】上述のように、ケーブル導体を覆った半導
電性テープ層端部と、導体接続部とその近傍を覆うよう
に設けた半導電性テープ層の端部とを接着層を介して接
続すると、両半導電性テープ層を一体化させるとができ
る。こうすることにより、加熱時のケーブル絶縁体の収
縮によるケーブル導体上の半導電性テープ層の移動を抑
え、また内部半導電層に生じる応力を分散して、内部半
導電層に亀裂が発生することを防ぐことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明にか
かる電力ケーブル接続部の実施の形態を詳細に説明す
る。図1は、本発明にかかる電力ケーブル接続部の一実
施形態の説明図である。図1は、図2に関して説明した
部分と同部分は同符号で指示してある。図1において、
接続しようとする2本の電力架橋ポリオレフィン絶縁ケ
ーブルの端末を段剥ぎし、露呈させたケーブル導体6同
士を接続する。その導体接続部7上およびその近傍に半
導電性テープ層4を設ける。そうしてケーブル導体6直
上に設けられた半導電性テープ層3の端部と、導体接続
部7とその近傍の外周を覆うように設けた半導電性テー
プ層4の端部との重ね合わせ部に接着層5を介在させ
る。その上に内部半導電層2をモールド成形する。さら
に内部半導電層2を覆って、未架橋の補強絶縁層9を設
け、この未架橋の補強絶縁層9を窒素等の不活性ガス雰
囲気の加圧下において加熱、架橋して、ケーブル接続部
とする。上記ケーブル接続部の作製工程において、内部
半導電層2をモールド成形する際の加熱により、半導電
性テープ層3および4は接着層5を介して接着される。
従って、その後の加熱によりケーブル絶縁体1が収縮し
ても、ケーブル導体6上の半導電性テープ層3の移動を
抑え、また内部半導電層2に生じる応力を分散して、内
部半導電層2に亀裂が発生することを防ぐことができ
る。
【0008】この接着層5は、半導電性テープ層3およ
び4との接着性が良好でなくてはならない。そこで接着
層5の材質としては、例えば、低密度ポリエチレン, 中
密度ポリエチレン, 超低密度ポリエチレン, 直鎖状低密
度ポリエチレンなどの各種ポリエチレン、ブチルゴム,
エチレン−プロピレンゴム,エチレン−エチルアクリレ
ート共重合体, エチレン−酢酸ビニル共重合体,エチレ
ン−アクリル酸共重合体,エチレン−スチレン共重合体
などを、単独若しくは2種類以上を混合してなるオレフ
ィン系樹脂に、ジクミルパーオキサイド(DCP) や公知の
架橋剤または加硫剤、老化防止剤を配合してなる樹脂組
成物を挙げることができる。これら接着層5に用いるオ
レフィン系樹脂は、接着しようとする半導電性テープ層
3および4に用いられているオレフィン系樹脂と同一樹
脂を選択することが接着性の点においてより好ましい。
また、接着層5に、ファーネスブラック,ケッチェンブ
ラック,アセチレンブラック等の導電性カーボンを配合
して導電性を付加すると、内部半導電層2との電気的な
連続性が得られ、好ましい。接着層5は、テープ若しく
は熱収縮性を有するリング状に加工されたもので形成さ
れ、内部半導電層2をモールド成形する際の加熱によ
り、配合した架橋剤の分解反応が進行し、半導電性テー
プ層3および4と接着することで両者を一体化するよう
に形成される。
【0009】
【実施例】以下、図1を参照して本発明の実施例につい
て説明する。本実施例の電力架橋ポリオレフィン絶縁ケ
ーブル接続部は以下の構造をしたものである。即ち、接
続しようとする2本の電力架橋ポリオレフィン絶縁ケー
ブル(275kV) の端末を段剥ぎし、露呈させたケーブル導
体6同士を接続し、その導体接続部7とその近傍の外周
を覆い、且つケーブル導体6直上に設けられた半導電性
テープ層3端部と重ね合わさるように半導電性テープ層
4を設ける。そうして、その重ね合わせ部に接着層5を
介在させる。また、半導電テープ層4の上に内部半導電
層2を設ける。この際、外部加熱ヒーターにより内部半
導電層2および接着層5に配合した架橋剤の分解反応が
進行するのに十分な温度で、所定時間の加熱モールド成
形を行う。さらに、未架橋の補強絶縁層9および外部半
導電層10を順次設け、この未架橋の補強絶縁層9およ
び外部半導電層10を、窒素等の不活性ガス雰囲気の加
圧下において加熱、架橋し、電力架橋ポリオレフィン絶
縁ケーブル接続部を作製する。本実施例において、接着
層5として表1〜4に示す5種類のものを用い、実施例
1〜4とした。
【0010】 注)老化防止剤a:4,4-チオビス(3- メチル-6-t- ブチルフェノール)
【0011】
【0012】
【0013】 注)老化防止剤b:ビス[2- メチル-4-(3-n-アルキルチオプロオピニルオキシ )-5-t-ブチルフェニル ]スルフィド
【0014】上記実施例1〜4について、各5個の接続
部を作製し、各接続部の内部半導電層を検査した。その
結果、各実施例の5個の接続部の内部半導電層には、い
ずれにも亀裂は見出されなかった。一方、比較例とし
て、接着層を設けない接続部を5個、作製したところ、
5個のうち3個の接続部に亀裂が見出された。以上よ
り、本実施例によれば、接続部の内部半導電層に亀裂が
生じるのを抑えることができることがわかる。なお、上
記実施例は、本発明を具体化した一例であって、本願発
明の技術的範囲を限定するものではない。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、電力ケーブル接続部の
内部半導電層に亀裂が発生するのを防ぐことができると
いう優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電力ケーブル接続部の一実施形態
の説明図である。
【図2】従来の電力ケーブル接続部の説明図である。
【符号の説明】
1 ケーブル絶縁体 2 内部半導電層 3、4 半導電性テープ層 5 接着層 6 ケーブル導体 7 導体接続部 8 ケーブル内部半導電層 9 補強絶縁層 10 外部半導電層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーブル導体を覆った半導電性テープ層
    を備えてなる2本の電力ケーブルの端末を段剥ぎし、露
    呈させたケーブル導体同士を接続し、その導体接続部と
    その近傍を覆うように半導電性テープ層および内部半導
    電層を順次設け、その上に未架橋の補強絶縁層を設け、
    この未架橋の補強絶縁層を加圧下で加熱して架橋した電
    力架橋ポリオレフィン絶縁ケーブル接続部であって、前
    記ケーブル導体を覆った半導電性テープ層端部と、前記
    導体接続部とその近傍を覆うように設けた半導電性テー
    プ層の端部とを接着層を介して接続したことを特徴とす
    る電力ケーブル接続部。
JP10007118A 1998-01-19 1998-01-19 電力ケーブル接続部 Pending JPH11205991A (ja)

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