JPH0154829B2 - - Google Patents

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JPH0154829B2
JPH0154829B2 JP59011582A JP1158284A JPH0154829B2 JP H0154829 B2 JPH0154829 B2 JP H0154829B2 JP 59011582 A JP59011582 A JP 59011582A JP 1158284 A JP1158284 A JP 1158284A JP H0154829 B2 JPH0154829 B2 JP H0154829B2
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JP
Japan
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intermediate layer
terminal
electric wire
polyethylene
crosslinked polyethylene
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JP59011582A
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English (en)
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JPS60157179A (ja
Inventor
Katsuhiko Yanagawa
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Fuji Electric Corporate Research and Development Ltd
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Publication date
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【発明の詳細な説明】 〔発明の属する技術分野〕 この発明は樹脂モールド端子と架橋ポリエチレ
ン口出線とを接続する水密端子の製造方法に関す
る。
〔従来技術とその問題点〕
架橋ポリエチレン電線はポリ塩化ビニル電線な
どに比べて耐熱性、電気的性能ならびに耐水性に
すぐれているところから、高圧温水下で使用され
る電気機器の巻線や口出線に使用されている。
第1図および第2図は従来のモールド端子と口
出線との接続部の構造図で、第1図は平面図、第
2図は第1図のA−A断面図である。図におい
て、外部導体接続用のねじ部2Aを備えた埋込導
体2と、中心導体5と絶縁被覆6とからなる絶縁
電線4は、図のB部において導電接続されてお
り、この状態で図示しない成型用金型にセツトさ
れ、絶縁体3が成形される。絶縁電線4として
は、ポリ塩化ビニル電線、架橋ポリエチレン電線
等が用いられ、絶縁体3には絶縁被覆材と同種、
同質の成形材料が用いられる。
たとえば、ポリ塩化ビニル電線とポリ塩化ビニ
ル成形材料からなる絶縁体とを組み合わせた場
合、両者の接着性がよく、高圧温水中においても
充分な水密性を保持することができる。しかし、
ポリ塩化ビニル樹脂が本来剛性の低い材料であり
温度の上昇とともに徐々に軟化するため、絶縁体
3が高圧温水によつて次第にクリープ変形を起
し、その結果、形体安定性が失われることによる
温水のもれや、接続部の水密性が低下することに
よる接続部の絶縁抵抗や耐電圧特性の低下が生じ
やすいという欠点がある。
また架橋ポリエチレン電線と架橋ポリエチレン
成形材料からなる絶縁体とを組み合わせた場合、
架橋ポリエチレン成形材の高温側の剛性がポリ塩
化ビニルに比べて高いため、形態安定性は幾分改
善されるが、同種同質の架橋ポリエチレンを組合
わせたにも拘らず、相互の接着性が極めて悪いた
めに、絶縁被覆6と絶縁体3との界面に水分が浸
透して絶縁性能が低下するという欠点があつた。
上述のように従来技術によつては、密封端子とし
ての形態安定性と接続部の水密性および絶縁性能
を同時に満たすことができる接続端子を得ること
はできなかつた。
〔発明の目的〕
本発明は前述の状況に鑑みてなされたもので、
高圧温水に対しても形態の安定性と水密性と高い
絶縁抵抗とを保持できる架橋ポリエチレン電線の
端子接続部の製造方法に関する。
〔発明の要点〕
本発明の接続端子は、貫通導体ならびに貫通導
体に導電接続された口出線接続部を内部に高圧温
水を包蔵した電気機器の容器に対して絶縁支持す
るとともに前記高圧温水が容器外に漏れるのを防
ぐ役割をはたすモールド端子の絶縁体には熱変形
温度および形態安定性のよい熱硬化性樹脂成型ま
たは注型材料を用い、口出線の絶縁被覆には耐水
性のよい架橋ポリエチレン絶縁電線を用い、ま
た、口出線とモールド絶縁体との接続部の外周面
に被覆されて接続部の水密性能ならびに絶縁性能
を保持する絶縁層には前記架橋ポリエチレン絶縁
電線との密着性にすぐれた未架橋ポリエチレンテ
ープ複数層を巻回し、その結果水密性能の点で弱
点となるモールド絶縁体および貫通導体と前記未
架橋ポリエチレン絶縁層との間にはシリコーンプ
ライマー層とエポキシ樹脂組成物層とからなる半
硬化状態の中間層を介装するように構成し、この
ように構成された接続端子を含む電気機器全体を
所定温度の加熱硬化炉に収納して中間層を加熱硬
化するとともに未架橋ポリエチレン絶縁層を架橋
することにより、水密性能ならびに絶縁性能のす
ぐれた絶縁層を形成させるよう構成することによ
り前述の目的を達成したものである。
〔発明の実施例〕 以下本発明の一実施例を添付図面を参照しつつ
説明する。
第3図および第4図は本発明の実施例を示す接
続端子の構造図で、第3図は平面図、第4図は第
3図のB−B断面図である。図において、11は
ガラス繊維等を含む不飽和ポリエステル樹脂成型
材あるいはエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂からな
る樹脂モールド端子で、貫通導体12とモールド
絶縁体13とからなり、フランジ部に設けられた
孔13AおよびOリング溝13B等を備え、たと
えば高圧温水を包蔵した電気機器の容器に取り付
けられ、貫通導体を絶縁支持するとともに、高圧
温水の漏れを防止するよう構成される。また貫通
導体12は気中側接続ねじ部12Aと口出線接続
部12Bとを備え、モールド絶縁体13の高圧温
水側の突出部の外周面と貫通導体12の口出線接
続部12Bの外周面とは互いに連接して連続した
外周面をなすよう形成されている。14は架橋ポ
リエチレン絶縁口出線で、中心導体15は貫通導
体12の口出線接続部12Bに導電接続されると
ともに、絶縁被覆16の外周面は口出線接続部1
2Bの外周面と互いに連接して連続した外周部を
なすよう形成されている。また19は絶縁体13
および貫通導体の口出線接続部12Bの外周面に
被着された水密性強化のための中間層、20は中
間層19および架橋ポリエチレン絶縁被覆16の
外周面の一部に被覆されて水密性および絶縁を保
持するためのポリエチレン絶縁層である。
つぎに前述のように構成された接続端子の製造
方法および機能について詳細に説明する。中間層
19は、シリコーンプライマー層17とエポキシ
樹脂組成物層18の二層構造からなり、最初絶縁
体13および口出線接続部12Bの外周面にシリ
コーンプライマーを塗布したのち室温で乾燥さ
せ、さらにその上にエポキシ樹脂組成物を重ね塗
りしたのち所定温度で加熱処理することによりエ
ポキシ樹脂組成物を半硬化状態(Bステージ)と
する。ついで、口出線接続部12Bに口出線14
の中心導体15を導電接続し、中間層19および
架橋ポリエチレン絶縁被覆16の外周面に密接し
て架橋剤を含む未架橋のポリエチレンテープ複数
層を巻回する。このように構成された接続端子は
状況によつて電気機器とともに所定温度の加熱乾
燥炉に搬入されて加熱されることにより、まず中
間層のエポキシ樹脂組成物層が融解して接着面に
残存する空隙を埋めつつ加熱硬化して強固な接着
層を形成するとともに、未架橋ポリエチレンテー
プが架橋されることにより架橋ポリエチレン絶縁
層20が形成される。またこのとき、中間層19
を介してモールド絶縁体13および口出線接続部
12Bと架橋ポリエチレン絶縁層20との間、な
らびに架橋ポリエチレン被覆16と架橋ポリエチ
レン絶縁層20との間をいずれも強固に接着する
ことができる。すなわち架橋ポリエチレン絶縁口
出線14と熱硬化性樹脂絶縁体13との接続部に
おける上述の絶縁材料の構成および絶縁処理条件
によつて製作された接続端子について、架橋ポリ
エチレン絶縁層20に切れ目を入れて架橋ポリエ
チレン絶縁層20を引きはがすことを試みた結
果、各部材間の接着強度が極めて高く、結局架橋
ポリエチレン絶縁層20の内部で破断を生じたと
いう事実により、中間層19等が加熱硬化処理工
程で強固な接着層を形成するのに極めて重要な役
割を有することが判明したものである。
また第4図のように構成した接続端子は、70℃
の温水中に1000時間浸漬しても絶縁抵抗の低下が
なく、第2図のように構成された接続端子に比べ
て極めてすぐれた水密性と絶縁性能を有すること
が実証された。
さらに、モールド絶縁体13にガラス繊維入り
不飽和ポリエステル樹脂成型材または、ガラス繊
維入りエポキシ樹脂を用いることにより、絶縁体
の圧縮強度を架橋ポリエチレン製絶縁体のそれの
10倍程度に強化できるので、高圧温水に対する形
態安定性を著しく向上することができる。
なお、前述の実施例の説明においては、架橋ポ
リエチレン絶縁層20に未架橋ポリエチレンテー
プを巻回して製作した例を示したが、射出成形機
を用いて中間層の外側に架橋ポリエチレンの成形
層を作りその際中間層に熱融着させることも可能
である。
また本発明においては、本発明を必要とする主
な用途として高圧温水中で使用される電気機器へ
の適用例を示したが、本発明の製造方法は前記適
用例に限定されることなく、架橋ポリエチレン被
覆電線と熱硬化性樹脂を用いたモールド端子との
接続部の絶縁処理に応用できることは、前述の実
施例の説明により明白である。
〔発明の効果〕
本発明は前述のように、たとえば高圧高温の水
中で使用される電気機器の口出線を電気機器の外
部に引き出すための接続端子を、熱硬化性樹脂か
らなるモールド端子と、モールド端子の貫通導体
に導電接続された架橋ポリエチレン電線と、架橋
ポリエチレンと密着性のよい未架橋ポリエチレン
テープからなる絶縁層と、モールド絶縁体と前記
絶縁層との間に介装されたシリコーンプライマー
とエポキシ樹脂組成物の二重層からなる中間層と
で構成し、加熱処理することにより中間層を加熱
硬化するとともに未架橋ポリエチレンテープ層を
架橋することにより接続部を製作するようにし
た。その結果、架橋されたポリエチレン絶縁層と
モールド樹脂部および口出線接続部との間に介装
され中間層により従来接着性が劣るとされていた
モールド樹脂部と架橋ポリエチレン絶縁層との間
に強固な接着層を形成でき、かつ口出線の架橋ポ
リエチレン絶縁被覆とポリエチレン絶縁層とを強
固に密着かつ一体化させることができた。したが
つて本発明の製造方法によれば、熱硬化性樹脂を
用いることにより形態安定性がよく、したがつて
水漏れなどの危険性がなく、接続部の密着性の向
上によつて耐水性能のすぐれた絶縁構造を備えた
ポリエチレン絶縁口出線の接続端子を提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は従来の接続端子の構造を
示す平面図および側断面図、第3図および第4図
は本発明の一実施例を示す接続端子の構造を示す
平面図および側断面図である。 1,11……樹脂モールド端子、2,12……
貫通導体、3,13……モールド絶縁体、14…
…架橋ポリエチレン電線、5,15……中心導
体、6……絶縁被覆、16……架橋ポリエチレン
被覆、17……シリコーンプライマー層、18…
…エポキシ樹脂組成物層、19……中間層、20
……ポリエチレン絶縁層(未架橋→加熱架橋)。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 電気機器と高圧の温水とを包蔵するタンクに
    取り付けられた樹脂モールド端子と前記電気機器
    から引き出された架橋ポリエチレン電線とを導電
    接続するものにおいて、前記樹脂モールド端子の
    温水側に突出した部分の外周面にシリコーンプラ
    イマー皮膜と半硬化状態のエポキシ樹脂組成物皮
    膜との二重層からなる中間層を被着する工程と、
    前記樹脂モールド端子の貫通導体と前記架橋ポリ
    エチレン電線の中心導体とを導電接続する工程
    と、前記中間層と架橋ポリエチレン電線の絶縁被
    覆の外周面とに密着して未架橋ポリエチレンテー
    プを複数層巻回し加熱融着させるとともに架橋処
    理する工程とからなることを特徴とするポリエチ
    レン電線の端子接続部の製造方法。 2 特許請求の範囲第1項記載の方法において、
    中間層が、モールド樹脂表面にシリコーンプライ
    マーを塗布したのち常温乾燥し、さらにエポキシ
    樹脂接着剤を塗布し、さらに全体を所定条件で加
    熱して半硬化状態の中間層を形成することを特徴
    とするポリエチレン電線の端子接続部の製造方
    法。
JP59011582A 1984-01-25 1984-01-25 ポリエチレン電線の端子接続部の製造方法 Granted JPS60157179A (ja)

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JP2650051B2 (ja) * 1988-09-16 1997-09-03 住友電装株式会社 防水コネクターの製造方法および防水コネクター
JP2747315B2 (ja) * 1989-02-22 1998-05-06 日立電線株式会社 双方向伝送用ガラス導波路増幅器

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