JPS6342502Y2 - - Google Patents

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JPS6342502Y2
JPS6342502Y2 JP7367783U JP7367783U JPS6342502Y2 JP S6342502 Y2 JPS6342502 Y2 JP S6342502Y2 JP 7367783 U JP7367783 U JP 7367783U JP 7367783 U JP7367783 U JP 7367783U JP S6342502 Y2 JPS6342502 Y2 JP S6342502Y2
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JP
Japan
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insulating
insulation
electrical equipment
connection
windings
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JP7367783U
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JPS59180414U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 本考案は水中もしくは、水封状態で使用する電
気機器巻線の接続部絶縁に関する。
〔考案の技術的背景と問題点〕
従来、水中もしくは水封状態で使用する電気機
器巻線の中性点などの接続部の絶縁は、例えば架
橋ポリエチレン絶縁電線を巻線として用いるもの
について示すと第1図のようになつていた。ま
ず、巻線の導体1を相互に接続した後、接続部の
巻線相互間の空隙を接続部の形状にほぼ合致した
形状のポリエチレンなど熱可塑性の絶縁詰物2を
挿入することにより充填していた。更にその後、
導体1、絶縁層3を覆うように対地絶縁4を形成
する。このように形成した接続部絶縁を押え巻き
するテープで覆つた後、リボンヒーター等で加熱
融着して一体化していた。
この従来技術による電気機器巻線の接続部絶縁
では、加熱融着後に架橋ポリエチレン絶縁電線の
絶縁層内部は、第2図に示すように加熱融着時の
熱伝達の違いなどのために、絶縁詰物2が融点に
達する前に、対地絶縁4および架橋ポリエチレン
絶縁電線の絶縁層3が柔らかくなり、絶縁詰物2
の端部“A”において架橋ポリエチレン絶縁電線
の絶縁層3が絶縁詰物2のためストレスを受け
往々にして凹状に変形する事が見られた。更に、
この端部“A”は大地電位としての水電極の形状
が複雑になるため、他の部分に比べ電界強度が強
くなる事もあつて、絶縁破壊は全てこの部分に現
れ、接続部対地絶縁の厚さを増しても破壊電圧は
架橋ポリエチレン絶縁電線本来の絶縁耐力の70〜
80%と低い値となり、電気機器巻線の最弱点個所
となる欠点があつた。
また、これを防ぐには絶縁詰物2が先に融点に
達するようにすれば良いが、内部から加熱するこ
とは非常に困難である。当然のことながらこれら
従来手法の接続部絶縁の長期信頼性も十分なもの
とは言えなかつた。
〔考案の目的〕
本考案はこれらの問題に対処するためになされ
たものであり、弱点部を強化し、信頼性の高い電
気機器巻線の接続部絶縁を得ることを目的とす
る。
〔考案の概要〕
この目的を達成するために、本発明の電気機器
巻線の接続部絶縁においては、複数の接続導体が
つくる鋭角部分に配置する絶縁詰物をY字形とし
てその端部に弾力性を持たせ、上記接続導体およ
び絶縁詰物を包囲する対地絶縁を設ける。
〔考案の実施例〕
本考案の実施例を第3図および第4図を参照し
て説明する。まず接続部の形状にほぼ合致した形
状に、電気機器巻線の絶縁層3に適合した均一組
成の絶縁材料を用いて注型、成型もしくは機械加
工により、絶縁詰物5をつくる。この絶縁詰物5
はその端部“B”の厚みを変化させることにより
分岐部相互間に弾力性を持たせる。
これを接続部に挿入し、その後、導体1、絶縁
詰物5および電気機器巻線の絶縁層3を覆うよう
に、絶縁層3に適合した絶縁材料を巻回絶縁し、
対地絶縁4を形成する。
このように形成した接続部絶縁に、更に、離型
作用をもつテープおよび接続部絶縁を押え巻きす
るテープを巻回、もしくは型を当て、これら絶縁
詰物5、対地絶縁4および絶縁層3をリボンヒー
ターや赤外線ヒーター等の加熱機器により全体を
均一に加熱し、一体化した電気機器巻線の接続部
絶縁を得る。
さらに、第4図に示すように対地絶縁を形成す
る際、絶縁詰物5の端部“B”を絶縁層3と同時
に巻回絶縁し、更に、上記加熱方法により一体化
することも可能である。
これにより、絶縁詰物5の端部が直接絶縁層3
にストレスを与えることが防止され、更に、この
部分の絶縁厚さが増し絶縁耐力は強化され、非常
に信頼性の高い接続部絶縁構造が提供されること
になる。あわせて、絶縁性詰物5の相互間の微小
ボイドや不純物を混入する可能性のある界面の存
在などが発生する可能性も減り長期信頼性も向上
する。
絶縁詰物5および対地絶縁4の絶縁材料として
は、電気機器巻線の絶縁層3の絶縁材料と同一材
質のものを用いることが好ましい。一般には水中
もしくは水封状態で使用する電気機器巻線の絶縁
材料としては、架橋ポリエチレン、エチレンプロ
ピレン、ポリプロピレンなどの熱可塑性有機高分
子材料が用いられている。従つて、例えば電気機
器巻線の絶縁層3に架橋ポリエチレンを用いてい
る場合には、絶縁詰物5および対地絶縁4にも架
橋ポリエチレンを用いるのが最適ではあるが、電
気機器の使用条件等によつて、対地絶縁にはエチ
レンプロピレンを用いるなど、これら熱可塑性有
機高分子材料を種々組合せて用いることも出来
る。
第5図は、実験データを示すもので、従来と本
発明による構造を有する各10本の試料につき、そ
の破壊電圧の比較を行なつたものである。被接続
電線はφ3.0の銅線に1.0mmの電子線架橋ポリエチ
レンを被覆した電線を用いた。絶縁詰物は同じく
架橋ポリエチレンブロツクを接続部鋭角部形状に
あわせ削り加工したものである。又、接続部の対
地絶縁層は、ゲル分率50%の電子線架橋ポリエチ
レンテープにて巻回した。従来aの場合は第1図
に従い形成し、本発明による場合は第3図に従つ
たものをb、第4図に従つたものをcに示す。第
5図において破線が電線本来の破壊電圧である。
本発明による絶縁では従来に比べ、破壊電圧が向
上し、あわせてばらつきも減ること。更に、電線
本来の値より高くなる事がわかる。
〔考案の効果〕
本考案の水中もしくは水封状態で使用する電気
機器巻線の接続部絶縁は、絶縁詰物の分岐部に弾
力性を持たせたことにより、絶縁詰物端部におい
て、電気機器巻線の絶縁層にストレスを加えるこ
とがなく、破壊電圧は電気機器巻線本来の絶縁耐
力以上を有するようになる。そのため、例えば高
温度、高圧力状態の使用条件下においても長期間
にわたり、高い信頼性を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来技術における電気機器巻線の接続
部絶縁を示す断面図、第2図は第1図の“X”部
の拡大図、第3図および第4図は本考案の一実施
例の接続部絶縁を示す断面図、第5図は破壊電圧
の比較図であり、aは従来の接続部絶縁の破壊電
圧、bおよびcは本考案による接続部絶縁の破壊
電圧である。 1…導体、2…絶縁詰物(従来)、3…絶縁層、
4…対地絶縁、5…絶縁詰物(本考案)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 相互に接続された巻線によつて挾まれる部分に
    断面が略Y字形をなし先端部分において徐々に肉
    厚を減じ弾力性を有する絶縁詰物を介設したこと
    を特徴とする電気機器巻線の接続部絶縁。
JP7367783U 1983-05-19 1983-05-19 電気機器巻線の接続部絶縁 Granted JPS59180414U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7367783U JPS59180414U (ja) 1983-05-19 1983-05-19 電気機器巻線の接続部絶縁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7367783U JPS59180414U (ja) 1983-05-19 1983-05-19 電気機器巻線の接続部絶縁

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59180414U JPS59180414U (ja) 1984-12-01
JPS6342502Y2 true JPS6342502Y2 (ja) 1988-11-08

Family

ID=30203792

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7367783U Granted JPS59180414U (ja) 1983-05-19 1983-05-19 電気機器巻線の接続部絶縁

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JP (1) JPS59180414U (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS59180414U (ja) 1984-12-01

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