JPS6146145A - 界磁コイルの絶縁方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 この発明は平角導体をエツジワイズに巻回してなる界磁
コイルの絶縁方法の改良に関する。

〔従来技術〕

従来の方法により絶縁されたかかる界磁コイル、の軸線
方向の断面図が第６図に示されている。

図において、（１）は界磁コイ“ルであって、（１１）
は平角導体、（１２）は線間絶縁層、（１３）は対接絶
縁層である。従来、線間絶縁層（１２）はシート状のノ
ーメックスペーパー、ガラス布、アスベスト等に半硬化
状のユボキシ樹脂等の熱硬化性樹脂を塗布した樹脂プリ
プレグ材を人手により、隣接する平角導体（１１）間に
挿入し、加熱加圧して平角導体（１１）を一体化し、余
分な樹脂プリプレグ材を切断することにより形成し、次
いでこのように一体化したものの周囲にガラステープや
マイカテープなどの多孔質のテープをやはり人手により
巻回した後熱硬化性樹脂を真空含浸し−これを加熱硬化
させることにより、対接絶縁＃（１３）を形成していた
。

しかるに、従来のかかる線間絶縁方法は人手による手作
業によるところが大きく、またかかる手作業が複雑で長
時間を要する欠点があった。

〔発明の概要〕

この発明は従来のもののかかる欠点を除失するためにな
されたもので、平角導体間の線間絶縁層を流動浸漬塗装
で形成することにより、極めて簡単かつ短時間で線間絶
縁を行なうことのできる界磁コイルの絶縁方法を提供す
ることを目的とするものである。

〔発明の実施例〕

以下、この発明の一実施例を第１図乃至第５図について
説明する◇ まず、第一の工程として裸平角導体（１１）をエツジワ
イズに巻回したコイルを第１図に示すように、隣接する
平角導体１１１）の対向表面（１４）間に間隙（１５）
ができるように軸、ＩＩ（１６）方向に広げた状態とし
、その状態のまま第２図に示すように流動浸漬塗装によ
り熱硬化性樹脂の粉体塗膜（１７）を形成、硬化させる
。この第一の工程に続いて、第二の工程として前記の広
げた状態で流動浸漬塗装により前記の硬化した粉体塗膜
（１７）の上に熱硬化性樹脂粉体塗料（１８）を付着さ
せ、次いで第三の工程としてこの粉体塗料が溶融状態に
ある間にコイルを軸線（１６）方向に圧縮すると共に加
熱して溶融状態の粉体塗料（１８）を硬化させて第４図
に示すように平角導体（１１）を一体的に接着させる。

この時に平角導体（１１）の対向表面（１４）間に前記
粉体塗膜（１７）と粉体塗料（１８）によって形成され
る粉体塗膜とによって・線間絶縁層（１２Ａ）（第６図
の（１２）に対応する）が形成される０この際１第三の
工程で粉体塗料（１８）が溶融状態にある間にコイルを
圧縮するので、第一の工程で形成した粉体塗膜（１７）
に凹凸があっても、粉体塗料（１８）がかかる凹凸にな
じんで平角導体（１１）間は空隙もなく良好に絶縁され
ると共に熱伝導が良くなり、コイル温度の低減効果も大
きい。前記の第三の工程に続いて第四の工程として第５
図に示すように、上述のように一体化されたコイルの外
周を熱硬化性樹脂で流動浸漬塗装して対地絶縁層（１３
Ａ）を形成する。

この対地絶縁層（１３Ａ）の厚さは必要に応じ流動浸漬
回数を調整することにより得ることができる。

以下に前記実施例の具体例を示す。

３＋ｍＸ４０ｍの平角導体をエツジワイズに成型加工し
、ターン数１２回の裸コイルを形成した。このコイルを
治具で第１図の状態に広げて固定し、１６０°Ｃに加熱
した後、住友スリーエム社のスコッチキャストＡ２６０
（エポキシ樹脂粉体塗料の商品名）の流動浸漬槽に浸漬
した後、再び１６０℃に加熱して硬化させて０．２票の
粉体塗膜（１７）を形成した。これを再度前記流動浸漬
槽に浸漬して粉体塗料（１８）を粉体塗膜（１７）に付
着させ、粉体塗料（１８）がまだ溶融状態にある間にコ
イルを第４図の状態に圧縮し、再び１６０”Ｃに加熱し
て硬化させ平角導体（１１）を一体的に接着した。・こ
の時に粉体塗料（１８）にて形成した粉体塗膜の厚さは
０．０１　ｍであった。次いで上述したのと同じ粉体塗
料を用いて流動浸漬塗装を５回繰返し、厚さ３ｍの対地
絶縁層（１３Ａ）を形成した。

このように絶縁した界磁コイルに１５０°Ｃ〜−４０°
Ｃのヒートサイクルを２０回かけ２００″ｃ１ｉｏｏｏ
時間の熱劣化を行なった後、交流２゜ＫＶ　１分間の水
中耐圧試験を行なったところ何等異常はなく良好に絶縁
されていることがわかったＯ なお、第一の工程で形成する粉体塗膜（１７）の厚さは
０．０１　ｍ〜１薦とするのが好ましい。

即ち０．０１　ｍより薄いと平角導体（１１）間の線間
絶縁が十分でな（、ＩＩ＋ＩＩ＋より厚くすることは線
間絶縁として不要であってコイルを大形化するだけ無駄
だからである０ま゛た、第三の工程で粉体塗料（１８）
によって形成される粉体塗膜の厚さは０．００１ｍｍ〜
０．５票とするのが好ましい。即ち、０．００１ｍより
薄いと平角導体間を十分に接着することができず、０．
５票より厚いと圧縮時に溶融した粉体塗料が平角導体間
からはみ出してきてコイル側面に凸部が生じるからであ
る。第四の工程で形成される対地絶縁層（１３Ａ）の厚
さは０．５　ｒｔｒｍ〜１０罵とするのが好ましい。０
．５票より薄いと対地絶縁が十分でなり、１０Ｉ＋ｌｌ
１１より厚くすることは不必要でコイルの大形化につな
がるからである。、ｊ、。

以上のように、線間絶縁層（１２Ａ）を熱硬化性樹脂の
流動浸漬塗装で形成することにより、従来のように平角
導体（１１）間に樹脂プリプレグテープやシートを挿入
したり１かかるテープやシートの余分な部分を切断した
りする手作業が不要になり、極めて簡単にかつ短時間で
線間絶縁を施すことができる０また、自動化された治具
で界磁コイルを拡げたり（第一の工程）−。

圧縮したり（第三の工程）するようにすれば１線間絶縁
層（１２Ａ）の形成を自動化することができ、作業時間
を更に短縮することができる。

前記実施例では対地絶縁層（１３Ａ）も熱硬化性樹脂を
流動浸漬塗装することにより形成しており、これが好ま
しいのではあるが、最も問題となるのは線間絶縁層であ
って、対地絶縁層（１３Ａ）だけは従来と同様ガラステ
ープやマイカテープなどの多孔質テープを人手で巻回し
た後、含浸樹脂を含浸し、硬化させることにより形成し
ても良い。また、第一、第二、第四の工程で使用する熱
硬化性樹脂粉体塗料は同じものを使用すれば、同じ流動
浸漬槽を使用することができて便利であるが、それぞれ
異なる粉体塗料を使用することもできる０なお、第三の
工程に詔ける界磁コイルの軸線方向の圧縮は粉体塗料が
溶融状態にある間に行なえば良く１流動浸漬槽中為また
はこれら取出した後為あるいは加熱炉に入れた後に行な
っても良い０ 〔発明の効果〕 以上のように、この発明は平角導体間の線間絶縁層を熱
硬化性樹脂粉体塗料を流動浸漬塗装、することにより形
成するので、極めて簡単にかつ短時間で線間絶縁を施す
ことができる効果を奏する。

【図面の簡単な説明】 ８１図乃至第５図はこの発明の方法の一実施例を説明す
るための界磁コイルの軸線方向断面図、＃！６図は従来
の方法により線間絶縁を施された界磁コイルの軸線方向
断面図であり、図中同一符号は同一部または相当部を示
す。なお、図中（１）は界磁コイル、（１１）は平角導
体、（１２Ａ）は線間絶縁層、（１’３Ａ）は対地絶縁
層、（１７）は粉体塗膜（第一の工程）、（１８）は粉
体塗料（第二の工程）である。 代理人　弁理士　　大　　岩　　増　　雄第３図 第４図

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）平角導体をエッジワイズに巻回してなる界磁コイ
   ルの絶縁方法において、前記コイルの隣接する平角導体
   の対向表面間に間隙ができるように前記コイルを軸線方
   向に広げた状態で流動浸漬塗装により平角導体の表面に
   熱硬化性樹脂の粉体塗膜を形成、硬化する第一の工程と
   、この第一の工程に引き続き前記の広げた状態で流動浸
   漬塗装により前記の硬化した粉体塗膜の上に熱硬化性樹
   脂粉体塗料を付着させる第二の工程と、この第二の工程
   で付着させた粉体塗料が溶融状態にある間に前記コイル
   を前記軸線方向に圧縮すると共に加熱して前記の溶融状
   態にある粉体塗料を硬化させて平角導体を一体的に接着
   する第三の工程とこの第三の工程に引き続いて一体化さ
   れたコイルの外周に対接絶縁層を施す第四の工程とから
   なることを特徴とする界磁コイルの絶縁方法。
2. （２）第一の工程で形成する粉体塗膜の厚さを０．０１
   〜１ｍｍ、第二の工程および第三の工程で形成する粉体
   塗膜の厚さを０．００１〜０．５ｍｍ、第四の工程で形
   成する粉体塗膜の厚さを０．５〜１０ｍｍとする特許請
   求の範囲第１項記載の界磁コイルの絶縁方法。
3. （３）第四の工程における対接絶縁層の施与を熱硬化性
   樹脂を流動浸漬塗装することによって行なう特許請求の
   範囲第１項記載の界磁コイルの絶縁方法。