JPH09249694A - 経口投与用の水性溶液 - Google Patents
経口投与用の水性溶液Info
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- JPH09249694A JPH09249694A JP8087585A JP8758596A JPH09249694A JP H09249694 A JPH09249694 A JP H09249694A JP 8087585 A JP8087585 A JP 8087585A JP 8758596 A JP8758596 A JP 8758596A JP H09249694 A JPH09249694 A JP H09249694A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】苦味および/またはえぐ味を有するペプチドま
たはペプチド混合物を含有し、その苦味および/または
えぐ味が抑制された経口投与用の水性溶液を提供する。 【解決手段】(イ)苦味および/またはえぐ味を有する
ペプチドまたはペプチド混合物、(ロ)糖アルコール、
(ハ)酸味料、および(ニ)プラム系フレーバーからな
ることを特徴とする水性溶液、または上記(イ)〜
(ニ)の成分と(ホ)L−アスパラギン酸ナトリウムか
らなることを特徴とする水性溶液、あるいは上記(イ)
〜(ホ)の成分と(ヘ)高甘味度甘味料からなることを
特徴とする水性溶液。 【効果】上記水性溶液とすることにより、苦味および/
またはえぐ味が効果的に抑制されたので、本発明の経口
投与用の水性溶液は、服用が容易であり、かつ服用後も
口腔中に不快な味が残らない。
たはペプチド混合物を含有し、その苦味および/または
えぐ味が抑制された経口投与用の水性溶液を提供する。 【解決手段】(イ)苦味および/またはえぐ味を有する
ペプチドまたはペプチド混合物、(ロ)糖アルコール、
(ハ)酸味料、および(ニ)プラム系フレーバーからな
ることを特徴とする水性溶液、または上記(イ)〜
(ニ)の成分と(ホ)L−アスパラギン酸ナトリウムか
らなることを特徴とする水性溶液、あるいは上記(イ)
〜(ホ)の成分と(ヘ)高甘味度甘味料からなることを
特徴とする水性溶液。 【効果】上記水性溶液とすることにより、苦味および/
またはえぐ味が効果的に抑制されたので、本発明の経口
投与用の水性溶液は、服用が容易であり、かつ服用後も
口腔中に不快な味が残らない。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は経口投与用の水性溶
液に関する。さらに詳しくは、苦味および/またはえぐ
味を有するペプチドまたはペプチド混合物の、苦味また
はえぐ味、あるいはそれらの両者を抑制した経口投与用
の水性溶液に関する。ここで言うえぐ味とは、いわゆる
“あく汁”の味で、苦味と渋味を複合したような不快味
である(太田静行著、食品調味の知識、61頁、幸書房
発行、昭和50年)。
液に関する。さらに詳しくは、苦味および/またはえぐ
味を有するペプチドまたはペプチド混合物の、苦味また
はえぐ味、あるいはそれらの両者を抑制した経口投与用
の水性溶液に関する。ここで言うえぐ味とは、いわゆる
“あく汁”の味で、苦味と渋味を複合したような不快味
である(太田静行著、食品調味の知識、61頁、幸書房
発行、昭和50年)。
【0002】
【従来の技術】近年、食品等に含まれる蛋白質(カゼイ
ン、大豆蛋白質等)由来のペプチドまたはペプチド混合
物を含有する特別栄養食品や健康食品が種々開発されて
いる。これらのペプチドまたはペプチド混合物の中には
生理活性作用(例えば、降圧作用、血漿コレステロール
低下作用または鎮痛作用等)を有するものも多く知られ
ている(月刊フードケミカル11月号 別刷、1988
−11、25−59頁、1988年)。例えば、牛乳由
来カゼインのトリプシンやペプシン加水分解物から得ら
れるペプチドまたはペプチド混合物は、下式[I]、
[II]、[III]に示されるペプチドもしくはその
酸付加塩から選択される1種または2種以上を含有する
こと(以下、これらのペプチドをそれぞれCEI12、C
EIβ7、CEI5と略記する)、
ン、大豆蛋白質等)由来のペプチドまたはペプチド混合
物を含有する特別栄養食品や健康食品が種々開発されて
いる。これらのペプチドまたはペプチド混合物の中には
生理活性作用(例えば、降圧作用、血漿コレステロール
低下作用または鎮痛作用等)を有するものも多く知られ
ている(月刊フードケミカル11月号 別刷、1988
−11、25−59頁、1988年)。例えば、牛乳由
来カゼインのトリプシンやペプシン加水分解物から得ら
れるペプチドまたはペプチド混合物は、下式[I]、
[II]、[III]に示されるペプチドもしくはその
酸付加塩から選択される1種または2種以上を含有する
こと(以下、これらのペプチドをそれぞれCEI12、C
EIβ7、CEI5と略記する)、
【0003】
【化5】
【0004】
【化6】
【0005】
【化7】 そして、上記ペプチドのいずれもが、アンジオテンシン
変換酵素(Angiotensin Converti
ng Enzyme、以下ACEと略記する)阻害活性
を有すること(特公昭60−23085号、特公昭61
−51562号および特公昭60−23086号)、ま
た、上記ペプチドを主体とする粗組成物(本発明におい
ては、この粗組成物もペプチド混合物という)も同様に
ACE阻害活性を有すること(特公平5−21092
号)から、これらペプチドあるいはペプチド混合物が高
血圧症の治療のみならず、健康食品等として高血圧予防
の素材として期待されている(特公平4−58947
号、特開昭64−9938号および特開平1−1870
67号)。また、牛乳カゼインのペプシン分解物が鎮静
作用を有すること(特公平5−81220号)や、牛乳
由来カゼインのトリプシン分解物が血中脂質抑制作用を
有すること(特開平6−211690号)も知られてい
る。
変換酵素(Angiotensin Converti
ng Enzyme、以下ACEと略記する)阻害活性
を有すること(特公昭60−23085号、特公昭61
−51562号および特公昭60−23086号)、ま
た、上記ペプチドを主体とする粗組成物(本発明におい
ては、この粗組成物もペプチド混合物という)も同様に
ACE阻害活性を有すること(特公平5−21092
号)から、これらペプチドあるいはペプチド混合物が高
血圧症の治療のみならず、健康食品等として高血圧予防
の素材として期待されている(特公平4−58947
号、特開昭64−9938号および特開平1−1870
67号)。また、牛乳カゼインのペプシン分解物が鎮静
作用を有すること(特公平5−81220号)や、牛乳
由来カゼインのトリプシン分解物が血中脂質抑制作用を
有すること(特開平6−211690号)も知られてい
る。
【0006】一方、ペプチドの中には強い苦味を有する
ものがあることが知られている。例えば、同種または2
種のアミノ酸が二つ結合したジペプチドのうち、Va
l、Leu、Ile、Trp、Tyr、Phe、Ly
s、Argからなる群から選択される同種または2種の
アミノ酸からなるジペプチドは苦味を有するものが多い
ことが知られている(前記食品調味の知識、71頁)。
また、食品蛋白質由来のペプチドの中にも強い苦味を有
するものがあること、また、それらのペプチドは苦味だ
けでなく、強いえぐ味を有するものもあることも知られ
ている。
ものがあることが知られている。例えば、同種または2
種のアミノ酸が二つ結合したジペプチドのうち、Va
l、Leu、Ile、Trp、Tyr、Phe、Ly
s、Argからなる群から選択される同種または2種の
アミノ酸からなるジペプチドは苦味を有するものが多い
ことが知られている(前記食品調味の知識、71頁)。
また、食品蛋白質由来のペプチドの中にも強い苦味を有
するものがあること、また、それらのペプチドは苦味だ
けでなく、強いえぐ味を有するものもあることも知られ
ている。
【0007】さて一般的に、苦味成分、例えば、フルス
ルチアミン、テトラサイクリン、テオフィリン、デキス
トロメトルファンまたは苦味配糖体等の生薬エキス等の
有する苦味を抑制するには、苦味成分と共に甘味料や酸
味料等を配合させて風味を改善することが一般的に行わ
れてきた。例えば、特開昭60−246325号には、
クエン酸およびクエン酸アルカリ金属塩をクエン酸に換
算して0.5w/v%以上と換算クエン酸重量の1/5
0以下の非ペプチドの苦味成分とを含みpHが2.5〜
5.5である苦味が軽減された苦味成分含有水性溶液が
開示されている。また、特開昭63−258557号に
は、糖アルコールであるエリスリトールを有効成分とす
る非糖類甘味料用味覚調整剤が開示されている。
ルチアミン、テトラサイクリン、テオフィリン、デキス
トロメトルファンまたは苦味配糖体等の生薬エキス等の
有する苦味を抑制するには、苦味成分と共に甘味料や酸
味料等を配合させて風味を改善することが一般的に行わ
れてきた。例えば、特開昭60−246325号には、
クエン酸およびクエン酸アルカリ金属塩をクエン酸に換
算して0.5w/v%以上と換算クエン酸重量の1/5
0以下の非ペプチドの苦味成分とを含みpHが2.5〜
5.5である苦味が軽減された苦味成分含有水性溶液が
開示されている。また、特開昭63−258557号に
は、糖アルコールであるエリスリトールを有効成分とす
る非糖類甘味料用味覚調整剤が開示されている。
【0008】しかし、上記公開公報に記載の成分だけで
は、前記のようなペプチドまたはペプチド混合物が有す
る、強い苦味および/またはえぐ味を抑制するには不十
分であった。
は、前記のようなペプチドまたはペプチド混合物が有す
る、強い苦味および/またはえぐ味を抑制するには不十
分であった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、苦味
および/またはえぐ味を有するペプチドまたはペプチド
混合物を含有し、しかもその苦味および/またはえぐ味
が抑制された経口投与用の水性溶液を提供することにあ
る。
および/またはえぐ味を有するペプチドまたはペプチド
混合物を含有し、しかもその苦味および/またはえぐ味
が抑制された経口投与用の水性溶液を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、苦味およ
び/またはえぐ味を有するペプチドまたはペプチド混合
物を含有する経口投与用の水性溶液の苦味またはえぐ味
あるいはその両者の抑制について種々検討した結果、
(イ)苦味および/またはえぐ味を有するペプチドまた
はペプチド混合物、(ロ)糖アルコール、(ハ)酸味
料、および(ニ)プラム系フレーバーからなることを特
徴とする経口投与用の水性溶液とすることにより、強い
苦味ばかりか、えぐ味までも抑制されること、さらに上
記(イ)〜(ニ)の成分と(ホ)L−アスパラギン酸ナ
トリウムからなることを特徴とする経口投与用の水性溶
液とすること、あるいは上記(イ)〜(ホ)の成分と
(ヘ)高甘味度甘味料からなることを特徴とする経口投
与用の水性溶液とすることにより、苦味およびえぐ味の
抑制効果がより一層増強されること、また、それらをそ
れぞれ経口投与した後も口腔中に不快な味が残らないこ
とを見出し、本発明を完成した。
び/またはえぐ味を有するペプチドまたはペプチド混合
物を含有する経口投与用の水性溶液の苦味またはえぐ味
あるいはその両者の抑制について種々検討した結果、
(イ)苦味および/またはえぐ味を有するペプチドまた
はペプチド混合物、(ロ)糖アルコール、(ハ)酸味
料、および(ニ)プラム系フレーバーからなることを特
徴とする経口投与用の水性溶液とすることにより、強い
苦味ばかりか、えぐ味までも抑制されること、さらに上
記(イ)〜(ニ)の成分と(ホ)L−アスパラギン酸ナ
トリウムからなることを特徴とする経口投与用の水性溶
液とすること、あるいは上記(イ)〜(ホ)の成分と
(ヘ)高甘味度甘味料からなることを特徴とする経口投
与用の水性溶液とすることにより、苦味およびえぐ味の
抑制効果がより一層増強されること、また、それらをそ
れぞれ経口投与した後も口腔中に不快な味が残らないこ
とを見出し、本発明を完成した。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明でいう苦味および/または
えぐ味を有するペプチドまたはペプチド混合物とは、苦
味またはえぐ味か、あるいはそれらの両者を有するペプ
チドまたはペプチド混合物であれば特に限定されるもの
ではない。
えぐ味を有するペプチドまたはペプチド混合物とは、苦
味またはえぐ味か、あるいはそれらの両者を有するペプ
チドまたはペプチド混合物であれば特に限定されるもの
ではない。
【0012】上記のペプチドまたはペプチド混合物とし
ては、例えば、蛋白質、特に食品に含まれる蛋白質を酵
素または酸分解して得られるペプチドまたはペプチド類
の混合物が挙げられ、具体的には、上述したようなAC
E阻害活性を有するCEI12、CEIβ7、CEI5もし
くはその酸付加塩が挙げられる。そして、これらのペプ
チドまたはペプチド混合物はいずれも、ペプチド独特の
強い苦味ばかりか(前記月刊フードケミカル11月号
別刷、44頁)、えぐ味も有する。
ては、例えば、蛋白質、特に食品に含まれる蛋白質を酵
素または酸分解して得られるペプチドまたはペプチド類
の混合物が挙げられ、具体的には、上述したようなAC
E阻害活性を有するCEI12、CEIβ7、CEI5もし
くはその酸付加塩が挙げられる。そして、これらのペプ
チドまたはペプチド混合物はいずれも、ペプチド独特の
強い苦味ばかりか(前記月刊フードケミカル11月号
別刷、44頁)、えぐ味も有する。
【0013】上記CEI12、CEIβ7、CEI5のそれ
ぞれペプチド、あるいはそれらのペプチドを主体とする
粗組成物、すなわち、ペプチド混合物は、特公昭60−
23085号、特公昭61−51562号、特公昭60
−23086号、特公平5−21092号および特開平
1−187067号に記載の公知の方法により得ること
ができる。
ぞれペプチド、あるいはそれらのペプチドを主体とする
粗組成物、すなわち、ペプチド混合物は、特公昭60−
23085号、特公昭61−51562号、特公昭60
−23086号、特公平5−21092号および特開平
1−187067号に記載の公知の方法により得ること
ができる。
【0014】本発明に使用する糖アルコールとしては、
糖のカルボニル基が還元された多価アルコールであれば
特に限定されるものではなく、これらの糖アルコールを
単独あるいは2種以上を組み合わせて使用することがで
きる。これらの中でも、4価アルコール(例えば、エリ
スリトール等)、5価アルコール(例えば、キシリトー
ル等)、6価アルコール(例えば、ソルビトール、マン
ニトール等)、および2糖類アルコール(例えば、マル
チトール等)が好ましく、より好ましくはエリスリトー
ル、キシリトール、ソルビトール、マンニトールおよび
マルチトールで、さらに好ましくはエリスリトールであ
る。
糖のカルボニル基が還元された多価アルコールであれば
特に限定されるものではなく、これらの糖アルコールを
単独あるいは2種以上を組み合わせて使用することがで
きる。これらの中でも、4価アルコール(例えば、エリ
スリトール等)、5価アルコール(例えば、キシリトー
ル等)、6価アルコール(例えば、ソルビトール、マン
ニトール等)、および2糖類アルコール(例えば、マル
チトール等)が好ましく、より好ましくはエリスリトー
ル、キシリトール、ソルビトール、マンニトールおよび
マルチトールで、さらに好ましくはエリスリトールであ
る。
【0015】本発明に使用する酸味料としては、食品お
よび/または医薬品に通常添加される有機酸または無機
酸であれば特に限定されるものではなく、これらを単独
あるいは2種以上を組み合わせて使用することができ
る。それらの中でも、フマル酸、クエン酸、酒石酸、リ
ンゴ酸および塩酸が好ましく、より好ましくはフマル酸
およびクエン酸である。
よび/または医薬品に通常添加される有機酸または無機
酸であれば特に限定されるものではなく、これらを単独
あるいは2種以上を組み合わせて使用することができ
る。それらの中でも、フマル酸、クエン酸、酒石酸、リ
ンゴ酸および塩酸が好ましく、より好ましくはフマル酸
およびクエン酸である。
【0016】本発明に使用するプラム系フレーバーと
は、プラムに含有される香気成分を有するフレーバーを
意味する。
は、プラムに含有される香気成分を有するフレーバーを
意味する。
【0017】そしてこれらのフレーバーは、天然から得
られるナチュナルフレーバーに限定されず、これらのナ
チュナルフレーバーから単離されたフレーバーの香気成
分として合成された、炭化水素系化合物(例えば、ピネ
ン、リモネン、p−サイメン)、脂肪族アルコール(例
えば、青葉アルコール等)、環状テルペンアルコール
(例えば、l−メントール等)、芳香族アルコール(例
えば、β−フェニルエチルアルコール、桂皮アルコール
等)、芳香族アルデヒド(例えば、ベンズアルデヒド、
シンナミックアルデヒド等)、脂肪族カルボン酸のエス
テル(例えば、酢酸イソアミル、酪酸イソアミル、酢酸
エチル、酪酸エチル、酪酸シトロネリル、イソ酪酸シト
ロネリル等)、芳香族エステル(例えば、桂皮酸メチル
等)、酸(例えば、酢酸、2−メチル酪酸等)、ラクト
ン(例えば、ラクトンC−10−G等)などの化合物の
1種または2種以上を配合したいわゆる人造フレーバー
も包含される。
られるナチュナルフレーバーに限定されず、これらのナ
チュナルフレーバーから単離されたフレーバーの香気成
分として合成された、炭化水素系化合物(例えば、ピネ
ン、リモネン、p−サイメン)、脂肪族アルコール(例
えば、青葉アルコール等)、環状テルペンアルコール
(例えば、l−メントール等)、芳香族アルコール(例
えば、β−フェニルエチルアルコール、桂皮アルコール
等)、芳香族アルデヒド(例えば、ベンズアルデヒド、
シンナミックアルデヒド等)、脂肪族カルボン酸のエス
テル(例えば、酢酸イソアミル、酪酸イソアミル、酢酸
エチル、酪酸エチル、酪酸シトロネリル、イソ酪酸シト
ロネリル等)、芳香族エステル(例えば、桂皮酸メチル
等)、酸(例えば、酢酸、2−メチル酪酸等)、ラクト
ン(例えば、ラクトンC−10−G等)などの化合物の
1種または2種以上を配合したいわゆる人造フレーバー
も包含される。
【0018】上記プラム系フレーバーとしては、例え
ば、プラムフレーバーM−9966、プラムエッセンス
G−7272−E、ドリンクフレーバーM−9888、
ウメシュエッセンスP−6037(いずれも高砂香料工
業社製)等が挙げられ、単独でもしくは2種以上を組み
合わせて使用することができる。
ば、プラムフレーバーM−9966、プラムエッセンス
G−7272−E、ドリンクフレーバーM−9888、
ウメシュエッセンスP−6037(いずれも高砂香料工
業社製)等が挙げられ、単独でもしくは2種以上を組み
合わせて使用することができる。
【0019】本発明に使用し得るL−アスパラギン酸ナ
トリウムとしては、食品添加物公定書解説書(廣川書店
発行、1992年)のD−30頁に記載のL−アスパラ
ギン酸ナトリウムが好適に使用される。
トリウムとしては、食品添加物公定書解説書(廣川書店
発行、1992年)のD−30頁に記載のL−アスパラ
ギン酸ナトリウムが好適に使用される。
【0020】本発明に使用し得る高甘味度甘味料として
は、アスパルテーム、ステビオサイド、サッカリンナト
リウムおよびグリチルリチン酸の二ナトリウム塩または
三ナトリウム塩が挙げられ、これらの高甘味度甘味料
は、単独あるいは2種以上を組み合わせて使用すること
ができる。これらの中でも、特にアスパルテームが好ま
しい。
は、アスパルテーム、ステビオサイド、サッカリンナト
リウムおよびグリチルリチン酸の二ナトリウム塩または
三ナトリウム塩が挙げられ、これらの高甘味度甘味料
は、単独あるいは2種以上を組み合わせて使用すること
ができる。これらの中でも、特にアスパルテームが好ま
しい。
【0021】本発明の水性溶液は、苦味および/または
えぐ味を有するペプチドまたはペプチド混合物および酸
味料と、要すれば後述する防腐剤等を水に加えて、通常
75〜100℃に加温してこれらの成分を溶解し、この
液を室温まで冷却した後、メンブランフィルター等によ
り濾過する。次いで、その濾液(以下、この濾液をペプ
チド混合物を含有する濾液という)に、糖アルコールお
よびプラム系フレーバーと、要すればエタノール等を加
えた後、その液をメンブランフィルター等により濾過す
ることにより製造することができる。
えぐ味を有するペプチドまたはペプチド混合物および酸
味料と、要すれば後述する防腐剤等を水に加えて、通常
75〜100℃に加温してこれらの成分を溶解し、この
液を室温まで冷却した後、メンブランフィルター等によ
り濾過する。次いで、その濾液(以下、この濾液をペプ
チド混合物を含有する濾液という)に、糖アルコールお
よびプラム系フレーバーと、要すればエタノール等を加
えた後、その液をメンブランフィルター等により濾過す
ることにより製造することができる。
【0022】また、上記のペプチドまたはペプチド混合
物を含有する濾液に、糖アルコール、プラム系フレーバ
ーおよびL−アスパラギン酸ナトリウムと、要すればエ
タノール等を加えた後、その液をメンブランフィルター
等により濾過することによっても本発明の水性溶液を製
造することができる。
物を含有する濾液に、糖アルコール、プラム系フレーバ
ーおよびL−アスパラギン酸ナトリウムと、要すればエ
タノール等を加えた後、その液をメンブランフィルター
等により濾過することによっても本発明の水性溶液を製
造することができる。
【0023】さらに、前記のペプチドまたはペプチド混
合物を含有する濾液に、糖アルコール、プラム系フレー
バー、L−アスパラギン酸ナトリウムおよび高甘味度甘
味料と、要すればエタノール等を加えた後、その液をメ
ンブランフィルター等により濾過することによっても本
発明の水性溶液を製造することができる。
合物を含有する濾液に、糖アルコール、プラム系フレー
バー、L−アスパラギン酸ナトリウムおよび高甘味度甘
味料と、要すればエタノール等を加えた後、その液をメ
ンブランフィルター等により濾過することによっても本
発明の水性溶液を製造することができる。
【0024】前記の、強い苦味とえぐ味を有するCEI
12、CEIβ7、CEI5もしくはその酸付加塩から選択
される1種または2種以上を含有する場合には、L−ア
スパラギン酸ナトリウムと高甘味度甘味料を含有する水
性溶液とすることが特に好ましい。
12、CEIβ7、CEI5もしくはその酸付加塩から選択
される1種または2種以上を含有する場合には、L−ア
スパラギン酸ナトリウムと高甘味度甘味料を含有する水
性溶液とすることが特に好ましい。
【0025】苦味および/またはえぐ味を有するペプチ
ドまたはペプチド混合物の使用量は、生理活性作用を有
するペプチドの含有量により異なり、本発明の水性溶液
の全容量に対し通常0.01〜20.0(w/v)%で
ある。
ドまたはペプチド混合物の使用量は、生理活性作用を有
するペプチドの含有量により異なり、本発明の水性溶液
の全容量に対し通常0.01〜20.0(w/v)%で
ある。
【0026】酸味料の使用量は、本発明の水性溶液の全
容量に対し通常0.1〜5(w/v)%で、好ましくは
0.3〜2(w/v)%である。
容量に対し通常0.1〜5(w/v)%で、好ましくは
0.3〜2(w/v)%である。
【0027】糖アルコールの使用量は、本発明の水性溶
液の全容量に対し通常5〜25(w/v)%で、好まし
くは7〜20(w/v)%である。
液の全容量に対し通常5〜25(w/v)%で、好まし
くは7〜20(w/v)%である。
【0028】プラム系フレーバーの使用量は、本発明の
水性溶液の全容量に対し通常0.01〜1.0(v/
v)%で、好ましくは0.05〜0.2(v/v)%で
ある。
水性溶液の全容量に対し通常0.01〜1.0(v/
v)%で、好ましくは0.05〜0.2(v/v)%で
ある。
【0029】L−アスパラギン酸ナトリウムの使用量
は、本発明の水性溶液の全容量に対し通常0.01〜
0.5(w/v)%で、好ましくは0.02〜0.25
(w/v)%である。
は、本発明の水性溶液の全容量に対し通常0.01〜
0.5(w/v)%で、好ましくは0.02〜0.25
(w/v)%である。
【0030】高甘味度甘味料の使用量は、本発明の水性
溶液の全容量に対し通常0.01〜0.3(w/v)%
で、好ましくは0.02〜0.1(w/v)%である。
溶液の全容量に対し通常0.01〜0.3(w/v)%
で、好ましくは0.02〜0.1(w/v)%である。
【0031】本発明の水性溶液には、要すればエタノー
ル、防腐剤(例えば、安息香酸、安息香酸ナトリウム、
パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸ブチル
等の食品および/または医薬品に通常添加される防腐
剤)等を添加することもできる。
ル、防腐剤(例えば、安息香酸、安息香酸ナトリウム、
パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸ブチル
等の食品および/または医薬品に通常添加される防腐
剤)等を添加することもできる。
【0032】本発明の水性溶液は、医薬品としての液
剤、特定保健用食品の飲料あるいは食品の清涼飲料とし
てそのまま使用することができる。また、本発明の水性
溶液に、医薬品あるいは特定保健用食品の分野で有効成
分として使用される成分、例えば、各種ビタミン(例え
ば、アスコルビン酸、塩酸チアミン、塩酸ピリドキシ
ン、酢酸トコフェロール等)や漢方エキス(例えば、ニ
ンジンエキス等)等の成分を加えて、医薬品としての液
剤(例えば、ドリンク剤)や特定保健用食品の飲料等と
することもできる。さらに、本発明の水性溶液をそのま
ま、あるいはそれに矯味剤(例えば、白糖)等を添加し
てシロップ剤とすることもできる。
剤、特定保健用食品の飲料あるいは食品の清涼飲料とし
てそのまま使用することができる。また、本発明の水性
溶液に、医薬品あるいは特定保健用食品の分野で有効成
分として使用される成分、例えば、各種ビタミン(例え
ば、アスコルビン酸、塩酸チアミン、塩酸ピリドキシ
ン、酢酸トコフェロール等)や漢方エキス(例えば、ニ
ンジンエキス等)等の成分を加えて、医薬品としての液
剤(例えば、ドリンク剤)や特定保健用食品の飲料等と
することもできる。さらに、本発明の水性溶液をそのま
ま、あるいはそれに矯味剤(例えば、白糖)等を添加し
てシロップ剤とすることもできる。
【0033】
【発明の効果】本発明の(イ)苦味および/またはえぐ
味を有するペプチドまたはペプチド混合物、(ロ)糖ア
ルコール、(ハ)酸味料、および(ニ)プラム系フレー
バーからなることを特徴とする経口投与用の水性溶液
は、公知技術(特開昭60−246325号、特開昭6
3−258557号)によって調製された水性溶液に比
べて、苦味ばかりか、えぐ味も効果的に抑制された。
味を有するペプチドまたはペプチド混合物、(ロ)糖ア
ルコール、(ハ)酸味料、および(ニ)プラム系フレー
バーからなることを特徴とする経口投与用の水性溶液
は、公知技術(特開昭60−246325号、特開昭6
3−258557号)によって調製された水性溶液に比
べて、苦味ばかりか、えぐ味も効果的に抑制された。
【0034】すなわち、本発明の水性溶液と上記公知技
術の水性溶液のそれぞれに暗号を付し、いずれの水性溶
液を先に服用するか、または後に服用するかパネラーに
わからないようにして、パネラーに口腔内を濯がせた
後、それぞれを服用させた。次に、いずれが苦味とえぐ
味が少なく、服用が容易であるかをパネラーに投票させ
て、2点比較法により官能試験し有意差検定を行った結
果、本発明の水性溶液が明らかに公知技術の水性溶液に
比べて、優れていることがわかった。
術の水性溶液のそれぞれに暗号を付し、いずれの水性溶
液を先に服用するか、または後に服用するかパネラーに
わからないようにして、パネラーに口腔内を濯がせた
後、それぞれを服用させた。次に、いずれが苦味とえぐ
味が少なく、服用が容易であるかをパネラーに投票させ
て、2点比較法により官能試験し有意差検定を行った結
果、本発明の水性溶液が明らかに公知技術の水性溶液に
比べて、優れていることがわかった。
【0035】また、前記(イ)〜(ニ)の成分と(ホ)
L−アスパラギン酸ナトリウムからなることを特徴とす
る経口投与用の水性溶液は、上記(イ)〜(ニ)の成分
からなる水性溶液に比べて、苦味とえぐ味がより一層抑
制された。
L−アスパラギン酸ナトリウムからなることを特徴とす
る経口投与用の水性溶液は、上記(イ)〜(ニ)の成分
からなる水性溶液に比べて、苦味とえぐ味がより一層抑
制された。
【0036】さらに、前記(イ)〜(ホ)の成分と
(ヘ)高甘味度甘味料からなることを特徴とする経口投
与用の水性溶液は、上記の水性溶液に比べて、より一層
苦味とえぐ味が効果的に抑制された。
(ヘ)高甘味度甘味料からなることを特徴とする経口投
与用の水性溶液は、上記の水性溶液に比べて、より一層
苦味とえぐ味が効果的に抑制された。
【0037】従って、本発明の経口投与用の水性溶液
は、服用が容易であり、かつ服用後も口腔中に不快な味
が残らない。
は、服用が容易であり、かつ服用後も口腔中に不快な味
が残らない。
【0038】
【実施例】以下に、実施例および参考例を挙げて本発明
をさらに詳細に説明する。 実施例1 (製造法)精製水約500mlに、ペプチド混合物(後
記参考例参照)、クエン酸(和光純薬工業社製食品添加
物)およびフマル酸(日本触媒化学工業社製)を上記分
量の30倍量加え、約95℃に加温して溶解し、室温ま
で冷却し一夜放置した後、メンブランフィルターで濾過
した。その濾液にエリスリトール(日研化学社製)を上
記分量の30倍量加え、約95℃に加温して溶解し、室
温まで冷却後、ドリンクフレーバーM−9888(高砂
香料工業社製)を上記分量の30倍量加えた。この液に
精製水を加えて全量3000mlとし、これをメンブラ
ンフィルターで濾過して本発明の水性溶液を得た。
をさらに詳細に説明する。 実施例1 (製造法)精製水約500mlに、ペプチド混合物(後
記参考例参照)、クエン酸(和光純薬工業社製食品添加
物)およびフマル酸(日本触媒化学工業社製)を上記分
量の30倍量加え、約95℃に加温して溶解し、室温ま
で冷却し一夜放置した後、メンブランフィルターで濾過
した。その濾液にエリスリトール(日研化学社製)を上
記分量の30倍量加え、約95℃に加温して溶解し、室
温まで冷却後、ドリンクフレーバーM−9888(高砂
香料工業社製)を上記分量の30倍量加えた。この液に
精製水を加えて全量3000mlとし、これをメンブラ
ンフィルターで濾過して本発明の水性溶液を得た。
【0039】実施例2 (製造法)精製水約500mlに、ペプチド混合物、ク
エン酸(和光純薬工業社製食品添加物)およびフマル酸
(日本触媒化学工業社製)を上記分量の30倍量加え、
約95℃に加温して溶解し、室温まで冷却し一夜放置し
た後、メンブランフィルターで濾過した。その濾液にエ
リスリトール(日研化学社製)およびL−アスパラギン
酸ナトリウム(味の素社製)を上記分量の30倍量加
え、約95℃に加温して溶解し、室温まで冷却後、ドリ
ンクフレーバーM−9888(高砂香料工業社製)を上
記分量の30倍量加えた。この液に精製水を加えて全量
3000mlとし、これをメンブランフィルターで濾過
して本発明の水性溶液を得た。
エン酸(和光純薬工業社製食品添加物)およびフマル酸
(日本触媒化学工業社製)を上記分量の30倍量加え、
約95℃に加温して溶解し、室温まで冷却し一夜放置し
た後、メンブランフィルターで濾過した。その濾液にエ
リスリトール(日研化学社製)およびL−アスパラギン
酸ナトリウム(味の素社製)を上記分量の30倍量加
え、約95℃に加温して溶解し、室温まで冷却後、ドリ
ンクフレーバーM−9888(高砂香料工業社製)を上
記分量の30倍量加えた。この液に精製水を加えて全量
3000mlとし、これをメンブランフィルターで濾過
して本発明の水性溶液を得た。
【0040】実施例3 (製造法)精製水約500mlに、ペプチド混合物、ク
エン酸(和光純薬工業社製食品添加物)、フマル酸(日
本触媒化学工業社製)および安息香酸ナトリウム(保栄
薬工業社製)を上記分量の30倍量加え、約95℃に加
温して溶解し、室温まで冷却し一夜放置した後、メンブ
ランフィルターで濾過した。その濾液にエリスリトール
(日研化学社製)、アスパルテームおよびL−アスパラ
ギン酸ナトリウム(いずれも味の素社製)を上記分量の
30倍量加え、約95℃に加温して溶解し、室温まで冷
却後、ドリンクフレーバーM−9888およびレモンエ
ッセンスA−70159(いずれも高砂香料工業社製)
を上記分量の30倍量加えた。この液に精製水を加えて
全量3000mlとし、これをメンブランフィルターで
濾過して本発明の水性溶液を得た。
エン酸(和光純薬工業社製食品添加物)、フマル酸(日
本触媒化学工業社製)および安息香酸ナトリウム(保栄
薬工業社製)を上記分量の30倍量加え、約95℃に加
温して溶解し、室温まで冷却し一夜放置した後、メンブ
ランフィルターで濾過した。その濾液にエリスリトール
(日研化学社製)、アスパルテームおよびL−アスパラ
ギン酸ナトリウム(いずれも味の素社製)を上記分量の
30倍量加え、約95℃に加温して溶解し、室温まで冷
却後、ドリンクフレーバーM−9888およびレモンエ
ッセンスA−70159(いずれも高砂香料工業社製)
を上記分量の30倍量加えた。この液に精製水を加えて
全量3000mlとし、これをメンブランフィルターで
濾過して本発明の水性溶液を得た。
【0041】実施例4 (製造法)精製水約500mlに、ペプチド混合物、ク
エン酸(和光純薬工業社製食品添加物)、フマル酸(日
本触媒化学工業社製)、安息香酸ナトリウム(保栄薬工
業社製)、パラオキシ安息香酸エチルおよびパラオキシ
安息香酸ブチル(いずれも上野製薬社製)を上記分量の
30倍量加え、約95℃に加温して溶解し、室温まで冷
却し一夜放置した後、メンブランフィルターで濾過し
た。その濾液にエリスリトール(日研化学社製)、アス
パルテームおよびL−アスパラギン酸ナトリウム(いず
れも味の素社製)を上記分量の30倍量加え、約95℃
に加温して溶解し、室温まで冷却後、ドリンクフレーバ
ーM−9888(高砂香料工業社製)を上記分量の30
倍量加えた。この液に精製水を加えて全量3000ml
とし、これをメンブランフィルターで濾過して本発明の
水性溶液を得た。
エン酸(和光純薬工業社製食品添加物)、フマル酸(日
本触媒化学工業社製)、安息香酸ナトリウム(保栄薬工
業社製)、パラオキシ安息香酸エチルおよびパラオキシ
安息香酸ブチル(いずれも上野製薬社製)を上記分量の
30倍量加え、約95℃に加温して溶解し、室温まで冷
却し一夜放置した後、メンブランフィルターで濾過し
た。その濾液にエリスリトール(日研化学社製)、アス
パルテームおよびL−アスパラギン酸ナトリウム(いず
れも味の素社製)を上記分量の30倍量加え、約95℃
に加温して溶解し、室温まで冷却後、ドリンクフレーバ
ーM−9888(高砂香料工業社製)を上記分量の30
倍量加えた。この液に精製水を加えて全量3000ml
とし、これをメンブランフィルターで濾過して本発明の
水性溶液を得た。
【0042】実施例5 (製造法)精製水約500mlに、ペプチド混合物、ク
エン酸(和光純薬工業社製食品添加物)、フマル酸(日
本触媒化学工業社製)および安息香酸ナトリウム(保栄
薬工業社製)を上記分量の30倍量加え、約95℃に加
温して溶解し、室温まで冷却し一夜放置した後、メンブ
ランフィルターで濾過した。その濾液にエリスリトール
(日研化学社製)、アスパルテームおよびL−アスパラ
ギン酸ナトリウム(いずれも味の素社製)を上記分量の
30倍量加え、約95℃に加温して溶解し、室温まで冷
却後、ウメシュエッセンスP−6037およびレモンエ
ッセンスA−70159(いずれも高砂香料工業社製)
を上記分量の30倍量加えた。この液に精製水を加えて
全量3000mlとし、これをメンブランフィルターで
濾過して本発明の水性溶液を得た。
エン酸(和光純薬工業社製食品添加物)、フマル酸(日
本触媒化学工業社製)および安息香酸ナトリウム(保栄
薬工業社製)を上記分量の30倍量加え、約95℃に加
温して溶解し、室温まで冷却し一夜放置した後、メンブ
ランフィルターで濾過した。その濾液にエリスリトール
(日研化学社製)、アスパルテームおよびL−アスパラ
ギン酸ナトリウム(いずれも味の素社製)を上記分量の
30倍量加え、約95℃に加温して溶解し、室温まで冷
却後、ウメシュエッセンスP−6037およびレモンエ
ッセンスA−70159(いずれも高砂香料工業社製)
を上記分量の30倍量加えた。この液に精製水を加えて
全量3000mlとし、これをメンブランフィルターで
濾過して本発明の水性溶液を得た。
【0043】参考例 実施例に用いた、苦味および/またはえぐ味を有するペ
プチド混合物は以下のようにして調製した。すなわち、
牛乳由来カゼイン(ベニエ社製、食品用酸カゼイン)3
kgを50リットルのジャーファーメンター(ミツワ社
製)中で30リットルの水に懸濁し、10Nの水酸化カ
リウム水溶液によってpHを7.5に調整した。この液
を37℃に保温し、トリプシン(シグマ社製タイプ3、
EC. 3. 4.21. 4)7.5gを加え撹拌しながら4時間消
化を行った。次いで、これをジャーファーメンター内で
高温加圧加熱処理(121℃、10分間)し、生じた沈
澱を10000rpm、4℃で連続遠心分離して除き、
カゼイントリプシン分解溶液の上清を得た。このように
して得られたカゼイントリプシン分解溶液5リットルを
限外濾過膜にかけ、高分子量のペプチドを除いた。限外
濾過膜は旭化成工業社製SEP1013(分画分子量3
000)を用いた。透過液に、クエン酸を添加してpH
を4付近に調整した後、濾過し、その濾液を凍結乾燥し
て、CEI12を4.15(w/w)%含有するペプチド
混合物(カゼイントリプシン分解物低分子量ペプチド画
分)を得た。
プチド混合物は以下のようにして調製した。すなわち、
牛乳由来カゼイン(ベニエ社製、食品用酸カゼイン)3
kgを50リットルのジャーファーメンター(ミツワ社
製)中で30リットルの水に懸濁し、10Nの水酸化カ
リウム水溶液によってpHを7.5に調整した。この液
を37℃に保温し、トリプシン(シグマ社製タイプ3、
EC. 3. 4.21. 4)7.5gを加え撹拌しながら4時間消
化を行った。次いで、これをジャーファーメンター内で
高温加圧加熱処理(121℃、10分間)し、生じた沈
澱を10000rpm、4℃で連続遠心分離して除き、
カゼイントリプシン分解溶液の上清を得た。このように
して得られたカゼイントリプシン分解溶液5リットルを
限外濾過膜にかけ、高分子量のペプチドを除いた。限外
濾過膜は旭化成工業社製SEP1013(分画分子量3
000)を用いた。透過液に、クエン酸を添加してpH
を4付近に調整した後、濾過し、その濾液を凍結乾燥し
て、CEI12を4.15(w/w)%含有するペプチド
混合物(カゼイントリプシン分解物低分子量ペプチド画
分)を得た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 47/28 A61K 47/42 L 47/42 C07K 7/08 C07K 7/08 14/47 14/47 A61K 37/02 37/18
Claims (14)
- 【請求項1】 (イ)苦味および/またはえぐ味を有す
るペプチドまたはペプチド混合物、(ロ)糖アルコー
ル、(ハ)酸味料、および(ニ)プラム系フレーバーか
らなることを特徴とする経口投与用の水性溶液。 - 【請求項2】 (イ)苦味および/またはえぐ味を有す
るペプチドまたはペプチド混合物、(ロ)糖アルコー
ル、(ハ)酸味料、(ニ)プラム系フレーバー、および
(ホ)L−アスパラギン酸ナトリウムからなることを特
徴とする経口投与用の水性溶液。 - 【請求項3】 (イ)苦味および/またはえぐ味を有す
るペプチドまたはペプチド混合物、(ロ)糖アルコー
ル、(ハ)酸味料、(ニ)プラム系フレーバー、(ホ)
L−アスパラギン酸ナトリウム、および(ヘ)高甘味度
甘味料からなることを特徴とする経口投与用の水性溶
液。 - 【請求項4】 高甘味度甘味料が、アスパルテーム、ス
テビオサイド、サッカリンナトリウムおよびグリチルリ
チン酸の二ナトリウムまたは三ナトリウム塩から選択さ
れる1種または2種以上の混合物である請求項3に記載
の水性溶液。 - 【請求項5】 高甘味度甘味料が、アスパルテームであ
る請求項3に記載の水性溶液。 - 【請求項6】 糖アルコールが、4価アルコール、5価
アルコール、6価アルコール、および2糖類アルコール
から選択される1種または2種以上の混合物である請求
項1〜5のいずれかに記載の水性溶液。 - 【請求項7】 糖アルコールが、エリスリトール、キシ
リトール、ソルビトール、マンニトールおよびマルチト
ールから選択される請求項1〜5のいずれかに記載の水
性溶液。 - 【請求項8】 糖アルコールが、エリスリトールである
請求項1〜5のいずれかに記載の水性溶液。 - 【請求項9】 酸味料が、フマル酸、クエン酸、酒石
酸、リンゴ酸および塩酸から選択される1種または2種
以上の混合物である請求項1〜8のいずれかに記載の水
性溶液。 - 【請求項10】 苦味および/またはえぐ味を有するペ
プチドまたはペプチド混合物が、生理活性作用を有して
いる請求項1〜9のいずれかに記載の水性溶液。 - 【請求項11】 苦味および/またはえぐ味を有するペ
プチドまたはペプチド混合物が、食品の蛋白質を蛋白質
分解酵素により分解して得られるアンジオテンシン変換
酵素を阻害するペプチドまたはペプチド混合物である請
求項1〜9のいずれかに記載の水性溶液。 - 【請求項12】 食品の蛋白質が、牛乳由来カゼインで
ある請求項11に記載の水性溶液。 - 【請求項13】 下式[I]、[II]、[III] 【化1】 【化2】 【化3】 で示されるペプチドもしくはその酸付加塩から選択され
る1種または2種以上のペプチドを含有する請求項1〜
12のいずれかに記載の水性溶液。 - 【請求項14】 下式[I] 【化4】 で示されるペプチドもしくはその酸付加塩を含有する請
求項1〜12のいずれかに記載の水性溶液。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8087585A JPH09249694A (ja) | 1996-03-15 | 1996-03-15 | 経口投与用の水性溶液 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8087585A JPH09249694A (ja) | 1996-03-15 | 1996-03-15 | 経口投与用の水性溶液 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09249694A true JPH09249694A (ja) | 1997-09-22 |
Family
ID=13919087
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8087585A Pending JPH09249694A (ja) | 1996-03-15 | 1996-03-15 | 経口投与用の水性溶液 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09249694A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1226831A1 (en) * | 2001-01-30 | 2002-07-31 | Leandro Baiocchi | Aqueous pharmaceutical solutions with trisubstituted glycyrrhizic acid salts |
JP2005187448A (ja) * | 2004-04-02 | 2005-07-14 | Ajinomoto Co Inc | 腸管洗浄用組成物 |
JP2005295875A (ja) * | 2004-04-09 | 2005-10-27 | Calpis Co Ltd | ペプチド含有飲料 |
US7550436B2 (en) | 2000-05-11 | 2009-06-23 | Kracie Pharma, Ltd. | Compositions containing peptide and electrolyte excretion promoter and foods containing the same |
JP2011162549A (ja) * | 2011-03-28 | 2011-08-25 | Ajinomoto Co Inc | 腸管洗浄用組成物 |
JP2016086721A (ja) * | 2014-11-04 | 2016-05-23 | 花王株式会社 | 酸性飲料 |
-
1996
- 1996-03-15 JP JP8087585A patent/JPH09249694A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7550436B2 (en) | 2000-05-11 | 2009-06-23 | Kracie Pharma, Ltd. | Compositions containing peptide and electrolyte excretion promoter and foods containing the same |
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JP2005295875A (ja) * | 2004-04-09 | 2005-10-27 | Calpis Co Ltd | ペプチド含有飲料 |
JP2011162549A (ja) * | 2011-03-28 | 2011-08-25 | Ajinomoto Co Inc | 腸管洗浄用組成物 |
JP2016086721A (ja) * | 2014-11-04 | 2016-05-23 | 花王株式会社 | 酸性飲料 |
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