JPH09249694A - 経口投与用の水性溶液 - Google Patents

経口投与用の水性溶液

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JPH09249694A
JPH09249694A JP8087585A JP8758596A JPH09249694A JP H09249694 A JPH09249694 A JP H09249694A JP 8087585 A JP8087585 A JP 8087585A JP 8758596 A JP8758596 A JP 8758596A JP H09249694 A JPH09249694 A JP H09249694A
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JP
Japan
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aqueous solution
peptide
mixture
solution according
acid
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JP8087585A
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English (en)
Inventor
Satoshi Yomoda
敏 与茂田
Toshiki Okubo
敏樹 大窪
Ryuji Sugai
隆二 菅井
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Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】苦味および/またはえぐ味を有するペプチドま
たはペプチド混合物を含有し、その苦味および/または
えぐ味が抑制された経口投与用の水性溶液を提供する。 【解決手段】(イ)苦味および/またはえぐ味を有する
ペプチドまたはペプチド混合物、(ロ)糖アルコール、
(ハ)酸味料、および(ニ)プラム系フレーバーからな
ることを特徴とする水性溶液、または上記(イ)〜
(ニ)の成分と(ホ)L−アスパラギン酸ナトリウムか
らなることを特徴とする水性溶液、あるいは上記(イ)
〜(ホ)の成分と(ヘ)高甘味度甘味料からなることを
特徴とする水性溶液。 【効果】上記水性溶液とすることにより、苦味および/
またはえぐ味が効果的に抑制されたので、本発明の経口
投与用の水性溶液は、服用が容易であり、かつ服用後も
口腔中に不快な味が残らない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は経口投与用の水性溶
液に関する。さらに詳しくは、苦味および/またはえぐ
味を有するペプチドまたはペプチド混合物の、苦味また
はえぐ味、あるいはそれらの両者を抑制した経口投与用
の水性溶液に関する。ここで言うえぐ味とは、いわゆる
“あく汁”の味で、苦味と渋味を複合したような不快味
である(太田静行著、食品調味の知識、61頁、幸書房
発行、昭和50年)。
【0002】
【従来の技術】近年、食品等に含まれる蛋白質(カゼイ
ン、大豆蛋白質等)由来のペプチドまたはペプチド混合
物を含有する特別栄養食品や健康食品が種々開発されて
いる。これらのペプチドまたはペプチド混合物の中には
生理活性作用(例えば、降圧作用、血漿コレステロール
低下作用または鎮痛作用等)を有するものも多く知られ
ている(月刊フードケミカル11月号 別刷、1988
−11、25−59頁、1988年)。例えば、牛乳由
来カゼインのトリプシンやペプシン加水分解物から得ら
れるペプチドまたはペプチド混合物は、下式[I]、
[II]、[III]に示されるペプチドもしくはその
酸付加塩から選択される1種または2種以上を含有する
こと(以下、これらのペプチドをそれぞれCEI12、C
EIβ7、CEI5と略記する)、
【0003】
【化5】
【0004】
【化6】
【0005】
【化7】 そして、上記ペプチドのいずれもが、アンジオテンシン
変換酵素(Angiotensin Converti
ng Enzyme、以下ACEと略記する)阻害活性
を有すること(特公昭60−23085号、特公昭61
−51562号および特公昭60−23086号)、ま
た、上記ペプチドを主体とする粗組成物(本発明におい
ては、この粗組成物もペプチド混合物という)も同様に
ACE阻害活性を有すること(特公平5−21092
号)から、これらペプチドあるいはペプチド混合物が高
血圧症の治療のみならず、健康食品等として高血圧予防
の素材として期待されている(特公平4−58947
号、特開昭64−9938号および特開平1−1870
67号)。また、牛乳カゼインのペプシン分解物が鎮静
作用を有すること(特公平5−81220号)や、牛乳
由来カゼインのトリプシン分解物が血中脂質抑制作用を
有すること(特開平6−211690号)も知られてい
る。
【0006】一方、ペプチドの中には強い苦味を有する
ものがあることが知られている。例えば、同種または2
種のアミノ酸が二つ結合したジペプチドのうち、Va
l、Leu、Ile、Trp、Tyr、Phe、Ly
s、Argからなる群から選択される同種または2種の
アミノ酸からなるジペプチドは苦味を有するものが多い
ことが知られている(前記食品調味の知識、71頁)。
また、食品蛋白質由来のペプチドの中にも強い苦味を有
するものがあること、また、それらのペプチドは苦味だ
けでなく、強いえぐ味を有するものもあることも知られ
ている。
【0007】さて一般的に、苦味成分、例えば、フルス
ルチアミン、テトラサイクリン、テオフィリン、デキス
トロメトルファンまたは苦味配糖体等の生薬エキス等の
有する苦味を抑制するには、苦味成分と共に甘味料や酸
味料等を配合させて風味を改善することが一般的に行わ
れてきた。例えば、特開昭60−246325号には、
クエン酸およびクエン酸アルカリ金属塩をクエン酸に換
算して0.5w/v%以上と換算クエン酸重量の1/5
0以下の非ペプチドの苦味成分とを含みpHが2.5〜
5.5である苦味が軽減された苦味成分含有水性溶液が
開示されている。また、特開昭63−258557号に
は、糖アルコールであるエリスリトールを有効成分とす
る非糖類甘味料用味覚調整剤が開示されている。
【0008】しかし、上記公開公報に記載の成分だけで
は、前記のようなペプチドまたはペプチド混合物が有す
る、強い苦味および/またはえぐ味を抑制するには不十
分であった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、苦味
および/またはえぐ味を有するペプチドまたはペプチド
混合物を含有し、しかもその苦味および/またはえぐ味
が抑制された経口投与用の水性溶液を提供することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、苦味およ
び/またはえぐ味を有するペプチドまたはペプチド混合
物を含有する経口投与用の水性溶液の苦味またはえぐ味
あるいはその両者の抑制について種々検討した結果、
(イ)苦味および/またはえぐ味を有するペプチドまた
はペプチド混合物、(ロ)糖アルコール、(ハ)酸味
料、および(ニ)プラム系フレーバーからなることを特
徴とする経口投与用の水性溶液とすることにより、強い
苦味ばかりか、えぐ味までも抑制されること、さらに上
記(イ)〜(ニ)の成分と(ホ)L−アスパラギン酸ナ
トリウムからなることを特徴とする経口投与用の水性溶
液とすること、あるいは上記(イ)〜(ホ)の成分と
(ヘ)高甘味度甘味料からなることを特徴とする経口投
与用の水性溶液とすることにより、苦味およびえぐ味の
抑制効果がより一層増強されること、また、それらをそ
れぞれ経口投与した後も口腔中に不快な味が残らないこ
とを見出し、本発明を完成した。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明でいう苦味および/または
えぐ味を有するペプチドまたはペプチド混合物とは、苦
味またはえぐ味か、あるいはそれらの両者を有するペプ
チドまたはペプチド混合物であれば特に限定されるもの
ではない。
【0012】上記のペプチドまたはペプチド混合物とし
ては、例えば、蛋白質、特に食品に含まれる蛋白質を酵
素または酸分解して得られるペプチドまたはペプチド類
の混合物が挙げられ、具体的には、上述したようなAC
E阻害活性を有するCEI12、CEIβ7、CEI5もし
くはその酸付加塩が挙げられる。そして、これらのペプ
チドまたはペプチド混合物はいずれも、ペプチド独特の
強い苦味ばかりか(前記月刊フードケミカル11月号
別刷、44頁)、えぐ味も有する。
【0013】上記CEI12、CEIβ7、CEI5のそれ
ぞれペプチド、あるいはそれらのペプチドを主体とする
粗組成物、すなわち、ペプチド混合物は、特公昭60−
23085号、特公昭61−51562号、特公昭60
−23086号、特公平5−21092号および特開平
1−187067号に記載の公知の方法により得ること
ができる。
【0014】本発明に使用する糖アルコールとしては、
糖のカルボニル基が還元された多価アルコールであれば
特に限定されるものではなく、これらの糖アルコールを
単独あるいは2種以上を組み合わせて使用することがで
きる。これらの中でも、4価アルコール(例えば、エリ
スリトール等)、5価アルコール(例えば、キシリトー
ル等)、6価アルコール(例えば、ソルビトール、マン
ニトール等)、および2糖類アルコール(例えば、マル
チトール等)が好ましく、より好ましくはエリスリトー
ル、キシリトール、ソルビトール、マンニトールおよび
マルチトールで、さらに好ましくはエリスリトールであ
る。
【0015】本発明に使用する酸味料としては、食品お
よび/または医薬品に通常添加される有機酸または無機
酸であれば特に限定されるものではなく、これらを単独
あるいは2種以上を組み合わせて使用することができ
る。それらの中でも、フマル酸、クエン酸、酒石酸、リ
ンゴ酸および塩酸が好ましく、より好ましくはフマル酸
およびクエン酸である。
【0016】本発明に使用するプラム系フレーバーと
は、プラムに含有される香気成分を有するフレーバーを
意味する。
【0017】そしてこれらのフレーバーは、天然から得
られるナチュナルフレーバーに限定されず、これらのナ
チュナルフレーバーから単離されたフレーバーの香気成
分として合成された、炭化水素系化合物(例えば、ピネ
ン、リモネン、p−サイメン)、脂肪族アルコール(例
えば、青葉アルコール等)、環状テルペンアルコール
(例えば、l−メントール等)、芳香族アルコール(例
えば、β−フェニルエチルアルコール、桂皮アルコール
等)、芳香族アルデヒド(例えば、ベンズアルデヒド、
シンナミックアルデヒド等)、脂肪族カルボン酸のエス
テル(例えば、酢酸イソアミル、酪酸イソアミル、酢酸
エチル、酪酸エチル、酪酸シトロネリル、イソ酪酸シト
ロネリル等)、芳香族エステル(例えば、桂皮酸メチル
等)、酸(例えば、酢酸、2−メチル酪酸等)、ラクト
ン(例えば、ラクトンC−10−G等)などの化合物の
1種または2種以上を配合したいわゆる人造フレーバー
も包含される。
【0018】上記プラム系フレーバーとしては、例え
ば、プラムフレーバーM−9966、プラムエッセンス
G−7272−E、ドリンクフレーバーM−9888、
ウメシュエッセンスP−6037(いずれも高砂香料工
業社製)等が挙げられ、単独でもしくは2種以上を組み
合わせて使用することができる。
【0019】本発明に使用し得るL−アスパラギン酸ナ
トリウムとしては、食品添加物公定書解説書(廣川書店
発行、1992年)のD−30頁に記載のL−アスパラ
ギン酸ナトリウムが好適に使用される。
【0020】本発明に使用し得る高甘味度甘味料として
は、アスパルテーム、ステビオサイド、サッカリンナト
リウムおよびグリチルリチン酸の二ナトリウム塩または
三ナトリウム塩が挙げられ、これらの高甘味度甘味料
は、単独あるいは2種以上を組み合わせて使用すること
ができる。これらの中でも、特にアスパルテームが好ま
しい。
【0021】本発明の水性溶液は、苦味および/または
えぐ味を有するペプチドまたはペプチド混合物および酸
味料と、要すれば後述する防腐剤等を水に加えて、通常
75〜100℃に加温してこれらの成分を溶解し、この
液を室温まで冷却した後、メンブランフィルター等によ
り濾過する。次いで、その濾液(以下、この濾液をペプ
チド混合物を含有する濾液という)に、糖アルコールお
よびプラム系フレーバーと、要すればエタノール等を加
えた後、その液をメンブランフィルター等により濾過す
ることにより製造することができる。
【0022】また、上記のペプチドまたはペプチド混合
物を含有する濾液に、糖アルコール、プラム系フレーバ
ーおよびL−アスパラギン酸ナトリウムと、要すればエ
タノール等を加えた後、その液をメンブランフィルター
等により濾過することによっても本発明の水性溶液を製
造することができる。
【0023】さらに、前記のペプチドまたはペプチド混
合物を含有する濾液に、糖アルコール、プラム系フレー
バー、L−アスパラギン酸ナトリウムおよび高甘味度甘
味料と、要すればエタノール等を加えた後、その液をメ
ンブランフィルター等により濾過することによっても本
発明の水性溶液を製造することができる。
【0024】前記の、強い苦味とえぐ味を有するCEI
12、CEIβ7、CEI5もしくはその酸付加塩から選択
される1種または2種以上を含有する場合には、L−ア
スパラギン酸ナトリウムと高甘味度甘味料を含有する水
性溶液とすることが特に好ましい。
【0025】苦味および/またはえぐ味を有するペプチ
ドまたはペプチド混合物の使用量は、生理活性作用を有
するペプチドの含有量により異なり、本発明の水性溶液
の全容量に対し通常0.01〜20.0(w/v)%で
ある。
【0026】酸味料の使用量は、本発明の水性溶液の全
容量に対し通常0.1〜5(w/v)%で、好ましくは
0.3〜2(w/v)%である。
【0027】糖アルコールの使用量は、本発明の水性溶
液の全容量に対し通常5〜25(w/v)%で、好まし
くは7〜20(w/v)%である。
【0028】プラム系フレーバーの使用量は、本発明の
水性溶液の全容量に対し通常0.01〜1.0(v/
v)%で、好ましくは0.05〜0.2(v/v)%で
ある。
【0029】L−アスパラギン酸ナトリウムの使用量
は、本発明の水性溶液の全容量に対し通常0.01〜
0.5(w/v)%で、好ましくは0.02〜0.25
(w/v)%である。
【0030】高甘味度甘味料の使用量は、本発明の水性
溶液の全容量に対し通常0.01〜0.3(w/v)%
で、好ましくは0.02〜0.1(w/v)%である。
【0031】本発明の水性溶液には、要すればエタノー
ル、防腐剤(例えば、安息香酸、安息香酸ナトリウム、
パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸ブチル
等の食品および/または医薬品に通常添加される防腐
剤)等を添加することもできる。
【0032】本発明の水性溶液は、医薬品としての液
剤、特定保健用食品の飲料あるいは食品の清涼飲料とし
てそのまま使用することができる。また、本発明の水性
溶液に、医薬品あるいは特定保健用食品の分野で有効成
分として使用される成分、例えば、各種ビタミン(例え
ば、アスコルビン酸、塩酸チアミン、塩酸ピリドキシ
ン、酢酸トコフェロール等)や漢方エキス(例えば、ニ
ンジンエキス等)等の成分を加えて、医薬品としての液
剤(例えば、ドリンク剤)や特定保健用食品の飲料等と
することもできる。さらに、本発明の水性溶液をそのま
ま、あるいはそれに矯味剤(例えば、白糖)等を添加し
てシロップ剤とすることもできる。
【0033】
【発明の効果】本発明の(イ)苦味および/またはえぐ
味を有するペプチドまたはペプチド混合物、(ロ)糖ア
ルコール、(ハ)酸味料、および(ニ)プラム系フレー
バーからなることを特徴とする経口投与用の水性溶液
は、公知技術(特開昭60−246325号、特開昭6
3−258557号)によって調製された水性溶液に比
べて、苦味ばかりか、えぐ味も効果的に抑制された。
【0034】すなわち、本発明の水性溶液と上記公知技
術の水性溶液のそれぞれに暗号を付し、いずれの水性溶
液を先に服用するか、または後に服用するかパネラーに
わからないようにして、パネラーに口腔内を濯がせた
後、それぞれを服用させた。次に、いずれが苦味とえぐ
味が少なく、服用が容易であるかをパネラーに投票させ
て、2点比較法により官能試験し有意差検定を行った結
果、本発明の水性溶液が明らかに公知技術の水性溶液に
比べて、優れていることがわかった。
【0035】また、前記(イ)〜(ニ)の成分と(ホ)
L−アスパラギン酸ナトリウムからなることを特徴とす
る経口投与用の水性溶液は、上記(イ)〜(ニ)の成分
からなる水性溶液に比べて、苦味とえぐ味がより一層抑
制された。
【0036】さらに、前記(イ)〜(ホ)の成分と
(ヘ)高甘味度甘味料からなることを特徴とする経口投
与用の水性溶液は、上記の水性溶液に比べて、より一層
苦味とえぐ味が効果的に抑制された。
【0037】従って、本発明の経口投与用の水性溶液
は、服用が容易であり、かつ服用後も口腔中に不快な味
が残らない。
【0038】
【実施例】以下に、実施例および参考例を挙げて本発明
をさらに詳細に説明する。 実施例1 (製造法)精製水約500mlに、ペプチド混合物(後
記参考例参照)、クエン酸(和光純薬工業社製食品添加
物)およびフマル酸(日本触媒化学工業社製)を上記分
量の30倍量加え、約95℃に加温して溶解し、室温ま
で冷却し一夜放置した後、メンブランフィルターで濾過
した。その濾液にエリスリトール(日研化学社製)を上
記分量の30倍量加え、約95℃に加温して溶解し、室
温まで冷却後、ドリンクフレーバーM−9888(高砂
香料工業社製)を上記分量の30倍量加えた。この液に
精製水を加えて全量3000mlとし、これをメンブラ
ンフィルターで濾過して本発明の水性溶液を得た。
【0039】実施例2 (製造法)精製水約500mlに、ペプチド混合物、ク
エン酸(和光純薬工業社製食品添加物)およびフマル酸
(日本触媒化学工業社製)を上記分量の30倍量加え、
約95℃に加温して溶解し、室温まで冷却し一夜放置し
た後、メンブランフィルターで濾過した。その濾液にエ
リスリトール(日研化学社製)およびL−アスパラギン
酸ナトリウム(味の素社製)を上記分量の30倍量加
え、約95℃に加温して溶解し、室温まで冷却後、ドリ
ンクフレーバーM−9888(高砂香料工業社製)を上
記分量の30倍量加えた。この液に精製水を加えて全量
3000mlとし、これをメンブランフィルターで濾過
して本発明の水性溶液を得た。
【0040】実施例3 (製造法)精製水約500mlに、ペプチド混合物、ク
エン酸(和光純薬工業社製食品添加物)、フマル酸(日
本触媒化学工業社製)および安息香酸ナトリウム(保栄
薬工業社製)を上記分量の30倍量加え、約95℃に加
温して溶解し、室温まで冷却し一夜放置した後、メンブ
ランフィルターで濾過した。その濾液にエリスリトール
(日研化学社製)、アスパルテームおよびL−アスパラ
ギン酸ナトリウム(いずれも味の素社製)を上記分量の
30倍量加え、約95℃に加温して溶解し、室温まで冷
却後、ドリンクフレーバーM−9888およびレモンエ
ッセンスA−70159(いずれも高砂香料工業社製)
を上記分量の30倍量加えた。この液に精製水を加えて
全量3000mlとし、これをメンブランフィルターで
濾過して本発明の水性溶液を得た。
【0041】実施例4 (製造法)精製水約500mlに、ペプチド混合物、ク
エン酸(和光純薬工業社製食品添加物)、フマル酸(日
本触媒化学工業社製)、安息香酸ナトリウム(保栄薬工
業社製)、パラオキシ安息香酸エチルおよびパラオキシ
安息香酸ブチル(いずれも上野製薬社製)を上記分量の
30倍量加え、約95℃に加温して溶解し、室温まで冷
却し一夜放置した後、メンブランフィルターで濾過し
た。その濾液にエリスリトール(日研化学社製)、アス
パルテームおよびL−アスパラギン酸ナトリウム(いず
れも味の素社製)を上記分量の30倍量加え、約95℃
に加温して溶解し、室温まで冷却後、ドリンクフレーバ
ーM−9888(高砂香料工業社製)を上記分量の30
倍量加えた。この液に精製水を加えて全量3000ml
とし、これをメンブランフィルターで濾過して本発明の
水性溶液を得た。
【0042】実施例5 (製造法)精製水約500mlに、ペプチド混合物、ク
エン酸(和光純薬工業社製食品添加物)、フマル酸(日
本触媒化学工業社製)および安息香酸ナトリウム(保栄
薬工業社製)を上記分量の30倍量加え、約95℃に加
温して溶解し、室温まで冷却し一夜放置した後、メンブ
ランフィルターで濾過した。その濾液にエリスリトール
(日研化学社製)、アスパルテームおよびL−アスパラ
ギン酸ナトリウム(いずれも味の素社製)を上記分量の
30倍量加え、約95℃に加温して溶解し、室温まで冷
却後、ウメシュエッセンスP−6037およびレモンエ
ッセンスA−70159(いずれも高砂香料工業社製)
を上記分量の30倍量加えた。この液に精製水を加えて
全量3000mlとし、これをメンブランフィルターで
濾過して本発明の水性溶液を得た。
【0043】参考例 実施例に用いた、苦味および/またはえぐ味を有するペ
プチド混合物は以下のようにして調製した。すなわち、
牛乳由来カゼイン(ベニエ社製、食品用酸カゼイン)3
kgを50リットルのジャーファーメンター(ミツワ社
製)中で30リットルの水に懸濁し、10Nの水酸化カ
リウム水溶液によってpHを7.5に調整した。この液
を37℃に保温し、トリプシン(シグマ社製タイプ3、
EC. 3. 4.21. 4)7.5gを加え撹拌しながら4時間消
化を行った。次いで、これをジャーファーメンター内で
高温加圧加熱処理(121℃、10分間)し、生じた沈
澱を10000rpm、4℃で連続遠心分離して除き、
カゼイントリプシン分解溶液の上清を得た。このように
して得られたカゼイントリプシン分解溶液5リットルを
限外濾過膜にかけ、高分子量のペプチドを除いた。限外
濾過膜は旭化成工業社製SEP1013(分画分子量3
000)を用いた。透過液に、クエン酸を添加してpH
を4付近に調整した後、濾過し、その濾液を凍結乾燥し
て、CEI12を4.15(w/w)%含有するペプチド
混合物(カゼイントリプシン分解物低分子量ペプチド画
分)を得た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 47/28 A61K 47/42 L 47/42 C07K 7/08 C07K 7/08 14/47 14/47 A61K 37/02 37/18

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (イ)苦味および/またはえぐ味を有す
    るペプチドまたはペプチド混合物、(ロ)糖アルコー
    ル、(ハ)酸味料、および(ニ)プラム系フレーバーか
    らなることを特徴とする経口投与用の水性溶液。
  2. 【請求項2】 (イ)苦味および/またはえぐ味を有す
    るペプチドまたはペプチド混合物、(ロ)糖アルコー
    ル、(ハ)酸味料、(ニ)プラム系フレーバー、および
    (ホ)L−アスパラギン酸ナトリウムからなることを特
    徴とする経口投与用の水性溶液。
  3. 【請求項3】 (イ)苦味および/またはえぐ味を有す
    るペプチドまたはペプチド混合物、(ロ)糖アルコー
    ル、(ハ)酸味料、(ニ)プラム系フレーバー、(ホ)
    L−アスパラギン酸ナトリウム、および(ヘ)高甘味度
    甘味料からなることを特徴とする経口投与用の水性溶
    液。
  4. 【請求項4】 高甘味度甘味料が、アスパルテーム、ス
    テビオサイド、サッカリンナトリウムおよびグリチルリ
    チン酸の二ナトリウムまたは三ナトリウム塩から選択さ
    れる1種または2種以上の混合物である請求項3に記載
    の水性溶液。
  5. 【請求項5】 高甘味度甘味料が、アスパルテームであ
    る請求項3に記載の水性溶液。
  6. 【請求項6】 糖アルコールが、4価アルコール、5価
    アルコール、6価アルコール、および2糖類アルコール
    から選択される1種または2種以上の混合物である請求
    項1〜5のいずれかに記載の水性溶液。
  7. 【請求項7】 糖アルコールが、エリスリトール、キシ
    リトール、ソルビトール、マンニトールおよびマルチト
    ールから選択される請求項1〜5のいずれかに記載の水
    性溶液。
  8. 【請求項8】 糖アルコールが、エリスリトールである
    請求項1〜5のいずれかに記載の水性溶液。
  9. 【請求項9】 酸味料が、フマル酸、クエン酸、酒石
    酸、リンゴ酸および塩酸から選択される1種または2種
    以上の混合物である請求項1〜8のいずれかに記載の水
    性溶液。
  10. 【請求項10】 苦味および/またはえぐ味を有するペ
    プチドまたはペプチド混合物が、生理活性作用を有して
    いる請求項1〜9のいずれかに記載の水性溶液。
  11. 【請求項11】 苦味および/またはえぐ味を有するペ
    プチドまたはペプチド混合物が、食品の蛋白質を蛋白質
    分解酵素により分解して得られるアンジオテンシン変換
    酵素を阻害するペプチドまたはペプチド混合物である請
    求項1〜9のいずれかに記載の水性溶液。
  12. 【請求項12】 食品の蛋白質が、牛乳由来カゼインで
    ある請求項11に記載の水性溶液。
  13. 【請求項13】 下式[I]、[II]、[III] 【化1】 【化2】 【化3】 で示されるペプチドもしくはその酸付加塩から選択され
    る1種または2種以上のペプチドを含有する請求項1〜
    12のいずれかに記載の水性溶液。
  14. 【請求項14】 下式[I] 【化4】 で示されるペプチドもしくはその酸付加塩を含有する請
    求項1〜12のいずれかに記載の水性溶液。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1226831A1 (en) * 2001-01-30 2002-07-31 Leandro Baiocchi Aqueous pharmaceutical solutions with trisubstituted glycyrrhizic acid salts
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JP2005295875A (ja) * 2004-04-09 2005-10-27 Calpis Co Ltd ペプチド含有飲料
US7550436B2 (en) 2000-05-11 2009-06-23 Kracie Pharma, Ltd. Compositions containing peptide and electrolyte excretion promoter and foods containing the same
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JP2016086721A (ja) * 2014-11-04 2016-05-23 花王株式会社 酸性飲料

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