JPH09248916A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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JPH09248916A
JPH09248916A JP8087279A JP8727996A JPH09248916A JP H09248916 A JPH09248916 A JP H09248916A JP 8087279 A JP8087279 A JP 8087279A JP 8727996 A JP8727996 A JP 8727996A JP H09248916 A JPH09248916 A JP H09248916A
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ink jet
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/165Prevention or detection of nozzle clogging, e.g. cleaning, capping or moistening for nozzles
    • B41J2/16517Cleaning of print head nozzles
    • B41J2/16535Cleaning of print head nozzles using wiping constructions
    • B41J2/16544Constructions for the positioning of wipers
    • B41J2/16547Constructions for the positioning of wipers the wipers and caps or spittoons being on the same movable support

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  • Ink Jet (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャップの総数をインクジェットヘッドの個
数と同数に抑え、簡単な構成で回復動作と保護動作とが
可能なインクジェット記録装置を提供すること。 【解決手段】 回復動作と保護動作とに兼用されるパー
ジキャップ46と、保護動作専用の保護キャップ21A
〜Cとを設け、保護キャップ21A〜Cの個数はインク
ジェットヘッドの個数より1少ない3個とした。そし
て、キャリッジが回復範囲にあるときにはパージキャッ
プ46のみを前進(ハ)させてインクジェットヘッドの
うち1つを覆い回復動作を行うことができるようにし、
またキャリッジが保護位置にあるときにはパージキャッ
プ46と保護キャップ21A〜Cとをともに斜めに前進
(イ、ロ)させてすべてのインクジェットヘッドを覆う
ようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多色プリンタのよ
うな複数のインクジェットヘッドを備えたインクジェッ
ト記録装置に関し、さらに詳細には、インクの吐出状態
を回復させるための吸引機構(パージ機構ともいう)を
コンパクト化したインクジェット記録装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】インクジェットヘッドを用いる記録装置
は、インクの乾燥や気泡進入等によるインク吐出状態の
悪化を防止しまた回復させるための機構を必要とする。
このため、インクジェットヘッドのノズル面を覆うキャ
ップを吸引ポンプに連通させて設け、記録データの待機
中など記録を行わないときにはノズル面をキャップで覆
って保護し、インク吐出状態が悪化した場合には劣化し
たインクを吸引ポンプで吸引除去(パージ)してインク
吐出状態を回復させるようにしている。
【0003】そして近年ではカラー印刷のためにインク
ジェットヘッドを複数個搭載したインクジェット記録装
置が普及しており、この場合には待機中のノズル面の保
護という観点からはインクジェットヘッドの数だけキャ
ップが必要である。しかし吸引ポンプによる吐出状態の
回復は、すべてのインクジェットヘッドが同時に必要と
するわけではないので、複数あるキャップすべてを共通
の吸引ポンプに連通させ同時にパージしたのでは劣化し
ていないインクも吸引され無駄が大きくなってしまう。
【0004】そこで、例えば特開平5−270006号
公報に記載されたインクジェットプリンタでは、吸引ポ
ンプに連通されない保護専用のキャップをインクジェッ
トヘッドの数と同数設け、これとは別に吸引ポンプに連
通されたパージ専用のキャップを1個設けている。すな
わち、待機時には各インクジェットヘッドをそれぞれ保
護専用キャップで覆い、パージ使用とするヘッドのみを
パージ専用のキャップで覆うようにしている。これによ
り、インクの劣化が起こっていないヘッドからインクが
吸引される無駄を排除したものである。あるいは特開平
7−32599号公報に記載されたインクジェット記録
装置のように、キャップの総数をインクジェットヘッド
の数と同数とし、その一部のキャップのみを吸引ポンプ
に連通させてパージ機能を持たせたものもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来技術に係るインクジェット記録装置には、以下に説明
する問題点があった。
【0006】すなわち特開平5−270006号のイン
クジェットプリンタでは、インクジェット記録装置では
キャップの総数がインクジェットヘッドの数より多いの
で、ヘッドまわりが大型化してしまい、装置サイズの点
で問題がある。特開平7−32599号公報のインクジ
ェット記録装置にはこの大型化という問題はないが、し
かしこのインクジェット記録装置ではキャップの進退移
動をさせるために、記録用紙搬送用のものとの兼用でな
い専用の駆動モータの装備を余儀なくされており、コス
トや装置重量の点で問題がある。
【0007】本発明は、前記従来のインクジェット記録
装置が有する問題点を解消するためになされたものであ
り、専用モータを装備することなくキャップの総数をイ
ンクジェットヘッドの数と同数に抑えて、装置のコンパ
クト化とコスト増大防止との両立を可能としたインクジ
ェット記録装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
請求項1の発明は、ノズルからインクを被記録体に吐出
して記録を行う複数のインクジェットヘッドと、前記各
インクジェットヘッドを搭載するとともに被記録体に対
面して移動可能なキャリッジと、前記インクジェットヘ
ッドの内部からインクを吸引して吐出状態を回復させる
吸引機構とを備えたインクジェット記録装置であって、
前記吸引機構に連通されるとともに前記インクジェット
ヘッドのノズル面を覆う保護吸引兼用キャップと、前記
インクジェットヘッドのうち1つを除いてそのノズル面
を覆う保護専用キャップと、前記キャリッジが保護位置
に移動する際に前記保護専用キャップを前進させて前記
インクジェットヘッドのうち1つを除いてそのノズル面
を覆わせる前進手段と、前記保護専用キャップが前進す
る際に前記保護吸引兼用キャップを前進させて前記イン
クジェットヘッドのうち前記保護専用キャップに覆われ
ないものを覆わせる連動手段とを備えたことを特徴とす
る。
【0009】このインクジェット記録装置では、通常の
記録実行状態ではキャリッジが被記録体に対面して移動
しつつインクジェットヘッドがノズルからインクを吐出
して記録を行う。記録指令を待つ待機状態になるとキャ
リッジが保護位置に移動するが、その際に前進手段によ
り保護専用キャップが前進させられる。そしてこのとき
連動手段により、保護吸引兼用キャップも前進させられ
る。このため、インクジェットヘッドのうち1つを除い
てそのノズル面が保護専用キャップにより覆われ、残り
の1つが保護吸引兼用キャップにより覆われる。すなわ
ちすべてのインクジェットヘッドのノズル面が覆われる
ので、インクの脱水等の吐出不良の原因から保護され
る。またこのとき、保護吸引兼用キャップに覆われてい
るインクジェットヘッドについては、吸引機構によりイ
ンクを吸引して吐出状態を回復させることができる。
【0010】また、請求項2の発明は、請求項1に記載
のインクジェット記録装置において、被記録体を搬送す
る搬送手段と、この搬送手段を駆動する搬送用モータと
を備え、前記キャリッジが吸引位置に移動する際に前記
搬送用モータを前記搬送手段から切り離して代わりに前
記吸引機構に連結するようにしたことを特徴とする。
【0011】このインクジェット記録装置では、通常の
記録実行状態では搬送用モータが搬送手段に連結されて
おりその駆動により被記録体が搬送されつつ印刷記録が
実行される。この状態では搬送用モータと吸引機構とは
連結されていないので、搬送用モータが被記録体の搬送
のために動いても吸引機構が駆動されることはない。し
かしキャリッジが吸引位置に移動する際には搬送用モー
タが搬送手段から切り離して代わりに吸引機構に連結さ
れるので、吸引機構によるインクジェットヘッドからの
インクの吸引が可能となる。
【0012】また、請求項3の発明は、請求項1または
請求項2に記載のインクジェット記録装置であって、前
記保護専用キャップを後退させる方向に付勢する第1復
帰バネと、前記保護吸引兼用キャップを後退させる方向
に付勢する第2復帰バネとを備えたことを特徴とする。
【0013】このインクジェット記録装置では、キャリ
ッジが保護位置から離脱すると前進手段の作用が解除さ
れるが、このとき第1復帰バネの付勢により保護専用キ
ャップが後退させられる。また、第2復帰バネの付勢に
より保護吸引兼用キャップも後退させられる。このため
すべてのインクジェットヘッドがキャップから解放され
る。
【0014】また、請求項4の発明は、請求項2に記載
のインクジェット記録装置であって、前記キャリッジが
吸引位置にある状態で、前記搬送用モータの駆動により
前記保護吸引兼用キャップを進退移動させるキャップ進
退手段を備えたことを特徴とする。
【0015】このインクジェット記録装置では、キャリ
ッジが吸引位置にあるときには、搬送用モータの駆動に
よりキャップ進退手段が保護吸引兼用キャップを進退移
動させることができる。従って、保護専用キャップの動
きとは別に保護吸引兼用キャップのみを前進させてイン
クジェットヘッドのうち任意の1つを覆うことができ
る。この状態では、搬送用モータが吸引機構に連結され
ているので、吸引機構によるインクジェットヘッドから
のインクの吸引が可能である。
【0016】また、請求項5の発明は、請求項4に記載
のインクジェット記録装置であって、前記インクジェッ
トヘッドをワイピングするワイパ部材と、前記保護吸引
兼用キャップの進退移動に関連して前記ワイパ部材を進
退移動させるワイパ進退手段を備えたことを特徴とす
る。
【0017】このインクジェット記録装置では、ワイパ
進退手段によりワイパ部材が前進させられているときに
は、キャリッジを吸引位置から被記録体に対面する位置
へと移動させる際に、インクジェットヘッドのノズル面
がワイパ部材により拭き払われ、余剰インクが除去され
る。ワイパ部材が後退させられているときには、ノズル
面とワイパ部材とが接触しないので、キャリッジの被記
録体に対面する位置から吸引位置への動きがスムーズで
ある。
【0018】また、請求項6の発明は、請求項1ないし
請求項5のいずれかに記載のインクジェット記録装置で
あって、前記キャリッジが保護位置にある状態では前記
搬送用モータの駆動を禁止する駆動禁止手段を有するこ
とを特徴とする。
【0019】このインクジェット記録装置では、キャリ
ッジが保護位置にあるときには駆動禁止手段により搬送
用モータの駆動が禁止される。従ってこの状態では、被
記録体も吸引機構も駆動されることはない。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施の形態を
図面を参照しつつ詳細に説明する。本実施の形態に係る
インクジェット記録装置は、図1に示す概略構成を有し
ている。
【0021】図1の概略斜視図において、インクジェッ
ト記録装置のケーシング60には、記録用紙Sを搬送す
るための円筒状のプラテンローラ62が軸まわりに回転
可能に設けられている。そしてプラテンローラ62と平
行にガイドロッド64及びガイドレール66が配置さ
れ、これらに支持されつつキャリッジ9がプラテンロー
ラ62と平行に移動できるようにされている。キャリッ
ジ9は、ケーシング60内の下部に設けられたCRモー
タ68によりベルト70を介して駆動されるようになっ
ている。また、ベルト70の近傍にはリニアエンコーダ
が配置されており、キャリッジ9の位置モニタができる
ようになっている。キャリッジ9が移動できる範囲内に
は、印刷記録を行う記録範囲と、後述する回復動作を行
う回復範囲と、記録指令を待機するときの待機位置とが
含まれており、記録範囲と待機位置との間に回復範囲が
存在する。
【0022】キャリッジ9には、フルカラー印字のため
の4色(ブラック、シアン、マゼンタ、イエロー)のイ
ンクジェットヘッド10A〜Dが搭載されている。各イ
ンクジェットヘッド10A〜Dは、プラテンローラ62
に対向する面に多数のノズルを有しており、このノズル
からプラテンローラ62上の記録用紙Sにインクを吐出
して印刷記録を行うものである。
【0023】またケーシング60内には、インクジェッ
トヘッド10A〜Dのインク吐出状態が悪化したときに
これを回復させるための回復系として、ワイパ15と、
パージポンプ44およびパージキャップ46とが設けら
れている。さらに、パージキャップ46と並んで、待機
状態にあるときにインクジェットヘッド10A〜Dのノ
ズル面を保護するための保護キャップ21A〜Cが設け
られている。保護キャップ21A〜Cの数は、インクジ
ェットヘッド10A〜Dの数である4個からパージキャ
ップ46の1個を差し引いた3個である。保護キャップ
21A〜Cの背後には、パージポンプ44から吐き出さ
れる廃インクを貯蔵するドレンタンク48が配置されて
いる。
【0024】またケーシング60内には、プラテンロー
ラ62もしくはパージポンプ44等の回復系のいずれか
を択一的に駆動するPFモータ72が設けられている。
PFモータ72の回転は、ギヤトレーン74を介してプ
ラテンローラ62もしくは回復系のいずれかに択一的に
伝達されるようになっており、その切り替えはキャリッ
ジ9の動きに基づいて公知のキッカ機構によりなされる
ものである。具体的には、記録範囲と回復範囲との間で
行われ、記録範囲ではプラテンローラ62に、回復範囲
(および待機位置)では回復系に接続される。
【0025】インクジェット記録装置の主要部分である
回復系についてさらに説明する。図2の正面図に示すよ
うに、パージキャップ46はパージキャップホルダ47
に、保護キャップ21A〜Cは保護キャップケース20
に、ワイパ15はワイパアーム50に、それぞれ保持さ
れて並置されている。そして、ケーシング60の底部付
近には、両端付近を軸受け51A、Bに支えられたキャ
ップ支持軸49が設けられており、パージキャップホル
ダ47、保護キャップケース20、ワイパアーム50は
いずれもこのキャップ支持軸49に回動可能に設けられ
ている。これにより、パージキャップ46、保護キャッ
プ21A〜C、ワイパ15をインクジェットヘッド10
A〜Dのノズル面に対して前進または後退可能としたも
のである。これらのうちプラテンローラ62に最も近い
(図2中左方)のはワイパアーム50であり、次いでパ
ージキャップホルダ47、保護キャップケース20の順
である。
【0026】そして、ワイパアーム50が軸受け51A
の外側のプラテンローラ62よりの位置に、軸方向には
固定され回動のみが可能なように設けられているのに対
し、パージキャップホルダ47と保護キャップケース2
0とは、キャップ支持軸49に対して回動可能であるだ
けでなく、軸受け51A、Bの間の範囲内で軸方向に摺
動することも可能である。さらに、パージキャップホル
ダ47の中腹部の保護キャップケース20よりの位置に
は環状のフック47Aが設けられている。このフック4
7Aは前方に向けて突出しており、キャリッジ9が回復
範囲から待機位置に移動するときに当接するようになっ
ている。一方、保護キャップケース20の中腹部のパー
ジキャップホルダ47よりの位置には突起状のフッカ2
0Aが前方へ向けて設けられている。そしてフッカ20
Aはフック47Aに背後から嵌合している。
【0027】この嵌合のため、パージキャップホルダ4
7および保護キャップケース20の動きには、次の3つ
の制約がある。パージキャップホルダ47と保護キャ
ップケース20との軸方向の位置は、互いに接触した状
態のみ可能であり離れることはできない。パージキャ
ップホルダ47が支持軸49まわりに回動することによ
りインクジェットヘッド10A〜Dのノズル面から後退
するときには、保護キャップケース20も後退する。
保護キャップケース20がノズル面に対して前進すると
きには、パージキャップホルダ47もこれに連動して前
進する。なお、パージキャップホルダ47が前進し保護
キャップケース20が後退した状態になることは可能だ
がその状態でもフッカ20Aとフック47Aとの嵌合が
はずれることはないようにされている。
【0028】また、パージキャップホルダ47および保
護キャップケース20の背後には、それぞれ引きバネ5
2、53が備えられている。引きバネ52、53はそれ
ぞれ、上端52a、53aがパージキャップホルダ4
7、保護キャップケース20の背面に係止され、下端5
2b、53bの係止位置はケーシング60に固定されて
いる。このため、パージキャップホルダ47および保護
キャップケース20はともに、支持軸49まわりの動き
に関し、インクジェットヘッド10A〜Dのノズル面か
ら後退する向きに付勢されている。また、上端52a、
53aの係止位置よりも下端52b、53bの係止位置
のほうがプラテンローラ62より(図2中左方)であ
り、このため、パージキャップホルダ47および保護キ
ャップケース20はともに、支持軸49の軸方向の動き
に関し、プラテンローラ62側へ近づく向きに付勢され
ている。
【0029】回復系について図3の平面図によりさらに
説明する。保護キャップケース20の背後には、ガイド
板54が取り付けられており、保護キャップケース20
の後端20Bが引きバネ53の付勢によりガイド板54
に押し付けられている。そしてガイド板54には傾斜が
つけられており、保護キャップケース20がプラテンロ
ーラ62から遠ざかる向き(図3中右方)に移動すると
この傾斜により引きバネ53の付勢に抗して前方へ押し
出されて前進するようになっている。保護キャップケー
ス20が前方に押し出された状態を図4の断面図に示
す。この状態では、保護キャップ21A〜Cが前進して
インクジェットヘッド10A〜Dのうち3つのノズル面
を覆っている(残る1つのノズル面もパージキャップ4
6に覆われている)。保護キャップケース20が後退し
た状態を図5の断面図に示す。この状態では、保護キャ
ップ21A〜Cが後退しているのでインクジェットヘッ
ド10A〜Dとの間に隙間がある。
【0030】パージキャップホルダ47の背後には、非
円形断面のキャップカム55が設けられており、パージ
キャップホルダ47の後端47Bが引きバネ52の付勢
によりキャップカム55に押し付けられている。キャッ
プカム55の両側には、ディスク形状のワイパカム56
およびポンプカム57が設けられ、これらは一体として
カム軸58を中心に回転可能とされている。カム軸58
はプラテンローラ62と平行である。キャップカム55
が非円形断面であるため、カム軸58の回転角度によっ
てはパージキャップホルダ47が引きバネ52の付勢に
抗して前方へ押し出されることになる。
【0031】パージキャップホルダ47がキャップカム
55の回転角度により前方に押し出された状態を図6の
断面図に示す。この状態では、パージキャップ46が前
進してインクジェットヘッド10A〜Dのうちいずれか
1つのノズル面を覆っている。パージキャップホルダ4
7がキャップカム55の回転角度により後退した状態を
図7の断面図に示す。この状態では、パージキャップ4
6が後退しているのでインクジェットヘッド10A〜D
との間に隙間がある。なお、インクジェットヘッド10
A〜Dのうちいずれについても、パージキャップ46で
覆うことを可能とするため、キャリッジ9の位置の「回
復範囲」はインクジェットヘッド10AからDに至る幅
を有している。
【0032】ワイパカム56は、そのプラテンローラ6
2よりの面にワイパアーム50を進退移動させるための
溝カム56A(図8、9参照)を有しており、また周縁
にはギヤトレーン74の一部をなすカムギヤ59と噛み
合う噛み歯が形成されている。すなわちワイパカム56
は、PFモータ72からギヤトレーン74を介して伝達
される駆動力を受けて回復系全体に伝える役割と、ワイ
パ15を進退移動させる役割とを有している。ワイパア
ーム50がワイパカム56により前進させられた状態を
図8の側視図に示す。この状態では、ワイパ15が前進
してインクジェットヘッド10A〜Dのノズル面を拭き
払うことができる。ワイパアーム50がワイパカム56
により後退した状態を図9の側視図に示す。この状態で
は、ワイパ15がインクジェットヘッド10A〜Dのノ
ズル面から退避しているので、キャリッジ9がスムーズ
に動くことができる。
【0033】ポンプカム57は、そのドレンタンク48
よりの面にパージポンプ44を駆動するための2本の溝
カム57A、B(図4、5参照)を有している。そして
その周縁の一部には切り欠き57Cがあり、ケーシング
60に取り付けられた原点センサ61を作動させるよう
になっている。パージポンプ44が原点位置にあること
を制御系に報知するためである。またパージポンプ44
は、ホース43によりパージキャップホルダ47と連絡
している(図6、7参照)。
【0034】以上の、キャップカム55、ワイパカム5
6、ポンプカム57は一体としてカム軸58に回転可能
とされているので、パージキャップ46の進退、パージ
ポンプ44の作動、ワイパ15の進退、は相互に関連し
ている。より詳細には、パージポンプ44による吸引は
パージキャップ46が前進しているときに行われるよう
になっており、ワイパ15の前進はパージキャップ46
の前進が解除され後退するときになされるようになって
いる。
【0035】続いてインクジェット記録装置の制御系に
ついて、図13のブロック図により説明する。この制御
系は、公知の演算処理装置であるCPU83を中心に構
成されている。CPU83は、インターフェース82を
介してホスト81(パソコン等)に接続されている。す
なわちこのインクジェット記録装置は、ホスト81から
印刷指令を受け、その指令に従い種々の印刷記録を実行
するものである。CPU83には、スイッチパネル8
4、ROM85、RAM86が接続されている。スイッ
チパネル84は、用紙サイズその他の各種記録パラメー
タを設定し、また表示するものである。ROM85は、
インクジェット記録装置の制御上必要な種々のプログラ
ム類を格納するものである。RAM86は、ホスト81
から転送された記録データや、インクジェット記録装置
の制御上必要な種々の数値の一時記憶を行うものであ
る。
【0036】そしてCPU83に接続された駆動回路と
しては、インクジェットヘッド10A〜Dを駆動するヘ
ッド駆動回路87、CRモータ68を駆動するCR駆動
回路88、PFモータ72を駆動するPF駆動回路8
9、がある。CRモータ68は前記のようにベルト70
を介してキャリッジ9を移動させるものである。またベ
ルト70の近傍に配置されたリニアエンコーダが位置セ
ンサ75として作用し、キャリッジ9の位置をCPU8
3に報知するようになっている。そしてCPU83で
は、この位置信号を受けて、キャリッジ9が待機位置に
あるときにはPFモータ72の駆動をさせない制御を行
うようになっている。PFモータ72は、前記のように
ギヤトレーン74を介して紙送り機構71(プラテンロ
ーラ62等)と回復機構73(パージポンプ44等)と
のいずれかを択一的に駆動するものである。そしてギヤ
トレーン74の駆動先の選択は、前記のようにキャリッ
ジ9の動きに基づいて公知のキッカ機構によりなされる
ものである。
【0037】次に、インクジェット記録装置の動作を説
明する。インクジェット記録装置の基本的な動作は、イ
ンクジェットヘッド10A〜Dによる、プラテンローラ
62上の記録用紙Sへの印刷記録である。すなわち、プ
ラテンローラ62の回転により記録用紙Sが搬送され、
記録される行がインクジェットヘッド10A〜Dに対面
する位置とされる。そしてCRモータ68によりキャリ
ッジ9を記録範囲内で移動させつつインクジェットヘッ
ド10A〜Dからインクを吐出して印刷記録がなされ
る。1行分の記録が終了するとプラテンローラ62によ
り記録用紙Sが一行分送られ、後続する行について記録
が続行される。かかる一連の動作は、ホスト81からの
指令に従いCPU83が統括制御して行う。なお、記録
動作を行うときは、保護キャップ21A〜C、パージキ
ャップ46、ワイパ15、とも後退した状態にある(図
5、7、9参照)。
【0038】そして、印刷記録が実行されると、インク
ジェットヘッド10A〜Dの内部での気泡の発生やイン
クの脱水による増粘、あるいは紙くず等異物の混入のよ
うなインクの劣化が起こってノズルからのインク吐出状
態が不良となる場合がある。このため定期的に、あるい
は適宜、インクジェットヘッド10A〜Dの吐出状態の
回復動作が行われる。この回復動作は、インクジェット
ヘッド10A〜Dのうち回復させようとするものをパー
ジキャップ46で覆い、その状態でパージポンプ44を
駆動してインクを吸引することにより行う。回復動作を
行うときは、まず、印刷記録を中断してキャリッジ9を
記録範囲から回復範囲に移動させる。このとき、キャリ
ッジ9の動きによるキック動によりギヤトレーン74が
切り替えられ、PFモータ72がプラテンローラ62か
ら切り離されるとともに回復系に接続される。そして、
インクジェットヘッド10A〜Dのうち回復させようと
するものがパージキャップ46と対面する位置でキャリ
ッジ9を停止させる。
【0039】この位置でPFモータ72を回転させてキ
ャップカム55によりパージキャップホルダ47を前進
させると、保護キャップケース20は前進せずパージキ
ャップホルダ47のみが引きバネ52の付勢に抗してま
っすぐに前進する(図3中の矢印ハ)。このため、イン
クジェットヘッド10A〜Dのうち回復させようとする
もののみがパージキャップ46に覆われ(図6の状
態)、他のヘッドは覆われていない状態となる。この状
態での上方からの断面図を図10、11に示す。図10
はインクジェットヘッド10Dを覆った状態であり、図
11はインクジェットヘッド10Aを覆った状態である
が、インクジェットヘッド10B、Cについても同様に
覆うことができることはもちろんである。
【0040】この状態でさらにPFモータ72を回転さ
せると、ヘッドがパージキャップ46に覆われたままポ
ンプカム57によりパージポンプ44が駆動されてイン
クの吸引が行われる。すなわち、ヘッドから劣化したイ
ンクが除去されてインクの吐出状態が回復する。吸い出
されたインクはホース43を経由してパージポンプ44
に至り、その後ドレンタンク48に排出される。インク
の吸引が終了すると、PFモータ72がさらに回転して
引きバネ52の付勢によりパージキャップホルダ47が
後退し、パージキャップ46でヘッドを覆った状態が解
除される(図7の状態)。
【0041】そしてワイパカム56によりワイパ15が
前進(図3中の矢印ニ)した状態(図8)となるので、
キャリッジ9を記録範囲に向けて移動させると回復動作
をしたノズル面がワイパ15により拭き払われて清浄化
される。その後ワイパ15が後退した状態(図9)に戻
され、ギヤトレーン74がプラテンローラ62側に切り
替えられて、キャリッジ9が記録範囲に復帰して印刷記
録が再開される。なお、インクジェットヘッド10A〜
Dのうち回復させるべきものが2以上ある場合にはそれ
ぞれについて回復動作を実施してから印刷記録に復帰す
る。
【0042】ところでインクジェット記録装置の使用状
況においては、ホスト81から記録データが送信されな
い状態がしばらく続くことがある。このような休止状態
にあるときには、インクジェットヘッド10A〜Dのノ
ズル面をすべて覆ってインクの乾燥を防止しなければな
らない。インクジェット記録装置の使用を終了して電源
をオフする場合も同様である。このため、CRモータ6
8の駆動によりキャリッジ9が記録範囲から回復範囲を
経由して保護位置まで移動させられ、そこで保護が行わ
れる。この保護について説明する。
【0043】まず、キャリッジ9が記録範囲から回復範
囲に移動する際には回復動作の場合と同様にギヤトレー
ン74が回復系側に切り替えられるが、この場合には特
にカム類の駆動が行われるわけではない。そしてキャリ
ッジ9は回復範囲を超えて、図11の位置よりさらに右
向きに移動させられる。このとき、キャリッジ9がパー
ジキャップホルダ47のフック47Aに当接するので、
その後パージキャップホルダ47もキャリッジ9に押さ
れて、引きバネ52の付勢に抗して支持軸49に沿って
移動する。すると、保護キャップケース20もパージキ
ャップホルダ47に押されて、引きバネ53の付勢に抗
して支持軸49に沿って移動することになる。
【0044】保護キャップケース20は、支持軸49に
沿って移動すると、ガイド板54の傾斜のため引きバネ
53の付勢に抗して前方に向けて押し出される。そして
この保護キャップケース20の前方への動きによりフッ
カ20Aがフック47Aを背後から押し出すので、パー
ジキャップホルダ47も引きバネ52の付勢に抗して前
方に向けて押し出されることになる。よって結局、パー
ジキャップホルダ47および保護キャップケース20
は、図3中の矢印イ、ロのように斜めに前進する。これ
によりインクジェットヘッド10A〜Dのノズル面が保
護キャップ21A〜C、パージキャップ46に覆われる
と移動は完了する。この位置が保護位置である。このと
き、ベルト70の近傍に配置されたリニアエンコーダに
より、キャリッジ9が保護位置にある旨が制御系のCP
U83に報知され、以後PFモータ72の駆動が禁止さ
れる。
【0045】この状態での上方からの断面図を図12に
示す。この状態では、インクジェットヘッド10Aのノ
ズル面がパージキャップ46に覆われ、インクジェット
ヘッド10B〜Dのノズル面が保護キャップ21A〜C
に覆われている。すなわちすべてのノズル面が覆われて
おり、インクの乾燥が防止されているのでインクの固化
等による目詰まりが生じることはない。なお、図12を
図11と対比してみると、キャリッジ9がさらに右に移
動していることが理解できる。
【0046】また、パージキャップ46は、パージポン
プ44による回復動作とこの保護動作との両方に使用さ
れるので保護吸引兼用キャップであるということができ
る。パージキャップ46についてこのような使い方をし
ていることにより、保護キャップ21A〜Cの個数をイ
ンクジェットヘッド10A〜Dの個数より1つ少ない3
個で済ますことができているのである。
【0047】待機状態から動作状態に復帰するとき、あ
るいは電源を投入して使用開始するときには、インクジ
ェットヘッド10A〜Dを覆った保護状態を解除しなけ
ればならない。このため、CRモータ68の駆動により
キャリッジ9が保護位置から逆に記録範囲に向けて移動
させられる。この移動により、キャリッジ9がパージキ
ャップホルダ47のフック47Aを図12中右向きに押
し付けている状態が解除される。このためパージキャッ
プホルダ47は引きバネ52の付勢により支持軸49に
沿って左向きに移動し、そしてこれに伴い保護キャップ
ケース20も引きバネ53の付勢により支持軸49に沿
って左向きに移動する。この軸方向の移動により、保護
キャップケース20がガイド板54の傾斜のため前方に
向けて押し出されている状態が解除され、引きバネ53
の付勢により後退する。そしてこのため、パージキャッ
プホルダ47が保護キャップケース20のフッカ20A
に押されて前進してる状態が解除され、引きバネ52の
付勢により後退する。かくして、インクジェットヘッド
10A〜Dが開放される。
【0048】また、キャリッジ9が保護位置から離脱す
るときに、ベルト70に付されたリニアエンコーダがそ
の旨を制御系のCPU83に報知し、PFモータ72の
駆動禁止が解除される。そしてキャリッジ9がさらに移
動して回復範囲から記録範囲に移るときに、ギヤトレー
ン74がプラテンローラ62側に切り替えられて印刷記
録が可能な状態になる。なお、記録範囲に移る前に回復
範囲でキャリッジ9をいったん止めて、前記したパージ
ポンプ44による吸引動作を行ってもよい。
【0049】以上詳細に説明したように、本実施の形態
では、パージキャップ46を吸引動作と保護動作とで兼
用し、保護キャップ21A〜Cが前進するときにはパー
ジキャップ46もこれに連動して前進するようにしたの
で、キャップの総数がインクジェットヘッド10A〜D
の数と同数で済むコンパクトなインクジェット記録装置
が実現されている。そして、保護キャップケース20の
背後に傾斜のあるガイド板54を設けたので、キャリッ
ジ9が回復範囲から保護位置に移動する動きに基づいて
保護キャップ21A〜Cを前進させ、そしてパージキャ
ップ46を前進させてインクジェットヘッド10A〜D
のすべてのノズル面を覆うことができ、保護動作のため
の専用モータを設ける必要がない。
【0050】さらに、キャップカム55を設けて、キャ
リッジ9が回復範囲内にあるときには保護キャップ21
A〜Cを前進させずにパージキャップ46のみを前進さ
せられるようにしたので、各インクジェットヘッド10
A〜Dのうち任意のものについてパージキャップ46で
覆ってパージポンプ44による吸引動作を行うことがで
きる。また、保護キャップケース20には引きバネ53
を、パージキャップホルダ47には引きバネ52をそれ
ぞれ設け、ともに、進退方向についてはキャップを後退
させる向きに、支持軸49に沿う方向についてはワイパ
15に近づく向きに付勢するようにしたので、待機状態
から記録を再開するときや、回復動作が終わったときに
は各キャップが引き戻されて後退し、キャリッジ9の動
きを妨げない。
【0051】また、キャップカム55と一体に回転する
ワイパカム56でワイパ15の進退を行うようにしたの
で、パージキャップ46の進退に関連してワイパ15を
進退させることができ、具体的には吸引動作後にワイパ
15によりノズル面の拭き払いを行うことができる。ま
た、キャリッジの動きにより切り替えられるギヤトレー
ン74を設けたので、キャリッジ9が記録範囲から回復
範囲に移動すると、PFモータ72からプラテンローラ
62が切り離されて印刷用紙Sの搬送が停止されるとと
もに、PFモータ72と回復系とが接続されてパージキ
ャップ46やワイパ15の進退が可能となり、また、パ
ージポンプ44も作動可能となる。その一方、キャリッ
ジ9が記録範囲内にあるときにはこれら回復系が駆動さ
れることはない。
【0052】また、キャリッジ9の駆動のためのベルト
70の近傍に配置されたリニアエンコーダをキャリッジ
9の位置センサとして用い、キャリッジ9が保護位置に
あるときにはPFモータ72の駆動を禁止させるように
したので、インクジェットヘッド10A〜Dを保護して
いる状態ではプラテンローラ62も回復系も作動するこ
とはない。
【0053】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の
改良、変形が可能であることはもちろんである。
【0054】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように請求項1
の発明によれば、保護吸引兼用キャップと保護専用キャ
ップとを設け、キャリッジが保護位置に移動する際に保
護専用キャップを前進させそして保護吸引兼用キャップ
をも前進させてインクジェットヘッドのノズル面を覆う
ようにしたので、キャップの総数をインクジェットヘッ
ドの個数と同数に抑えながら、キャップの進退移動のた
めの専用モータを設ける必要がなく、軽量でコンパクト
なインクジェット記録装置が提供されている。
【0055】また、請求項2の発明によれば、キャリッ
ジが吸引位置に移動する際に搬送用モータを搬送手段か
ら切り離して代わりに吸引機構に連結するようにしたの
で、記録動作中に吸引機構が駆動されることがない一
方、キャリッジが吸引位置にあるときには搬送用モータ
により吸引機構を駆動して吐出状態の回復を行うことが
できる。また、吸引動作中に被記録体が搬送されること
はない。また、請求項3の発明によれば、保護吸引兼用
キャップと保護専用キャップとをともに、復帰バネで後
退方向に付勢するようにしたので、吐出状態の回復動作
が終了したとき等には復帰バネの付勢により保護吸引兼
用キャップや保護専用キャップが後退し、キャリッジが
スムーズに記録範囲に移動することができる。
【0056】また、請求項4の発明によれば、キャリッ
ジが吸引位置にあるときには、搬送用モータの駆動によ
り保護吸引兼用キャップを進退移動させることができる
ので、任意のインクジェットヘッドについて吸引機構に
よる吐出状態の回復を行うことができる。また、請求項
5の発明によれば、保護吸引兼用キャップの進退移動に
関連してワイパ部材が進退移動するので、吸引機構によ
る吐出状態の回復が行われた後にインクジェットヘッド
をワイピングすることができる。また、請求項6の発明
によれば、駆動禁止手段により、キャリッジが保護位置
にあるときには搬送用モータの駆動を禁止するので、待
機中には被記録体の搬送も吸引機構の搬送もされること
はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェット記録装置の概略構成を説明する
図である。
【図2】パージキャップと保護キャップとを正面から見
た図である。
【図3】パージキャップホルダ、保護キャップケース、
および回復系の平面図である。
【図4】保護キャップが前進してノズル面を覆った状態
を示す側視断面図である。
【図5】保護キャップが後退してノズル面との間に隙間
ができた状態を示す側視断面図である。
【図6】パージキャップが前進してノズル面を覆った状
態を示す側視断面図である。
【図7】パージキャップが後退してノズル面との間に隙
間ができた状態を示す側視断面図である。
【図8】ワイパが前進してノズル面に突出した状態を示
す側視図である。
【図9】ワイパが後退してノズル面から退避した状態を
示す側視図である。
【図10】パージキャップのみを前進させてインクジェ
ットヘッド(10D)を覆った状態を示す平面断面図で
ある。
【図11】パージキャップのみを前進させてインクジェ
ットヘッド(10A)を覆った状態を示す平面断面図で
ある。
【図12】パージキャップと保護キャップとをともに斜
めに前進させてすべてのインクジェットヘッドを覆った
状態を示す平面断面図である。
【図13】インクジェット記録装置の制御系を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
9 キャリッジ 10A〜D インクジェットヘッド 15 ワイパ 20A フッカ 21A〜C 保護キャップ 44 パージポンプ 46 パージキャップ 47A フック 52 引きバネ 53 引きバネ 54 ガイド板 55 キャップカム 56 ワイパカム 62 プラテンローラ 70 ベルト 72 PFモータ 74 ギヤトレーン

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノズルからインクを被記録体に吐出して
    記録を行う複数のインクジェットヘッドと、前記各イン
    クジェットヘッドを搭載するとともに被記録体に対面し
    て移動可能なキャリッジと、前記インクジェットヘッド
    の内部からインクを吸引して吐出状態を回復させる吸引
    機構とを備えたインクジェット記録装置において、 前記吸引機構に連通されるとともに前記インクジェット
    ヘッドのノズル面を覆う保護吸引兼用キャップと、 前記インクジェットヘッドのうち1つを除いてそのノズ
    ル面を覆う保護専用キャップと、 前記キャリッジが保護位置に移動する際に前記保護専用
    キャップを前進させて前記インクジェットヘッドのうち
    1つを除いてそのノズル面を覆わせる前進手段と、 前記保護専用キャップが前進する際に前記保護吸引兼用
    キャップを前進させて前記インクジェットヘッドのうち
    前記保護専用キャップに覆われないものを覆わせる連動
    手段とを備えたことを特徴とするインクジェット記録装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のインクジェット記録装
    置において、 被記録体を搬送する搬送手段と、 この搬送手段を駆動する搬送用モータとを備え、 前記キャリッジが吸引位置に移動する際に前記搬送用モ
    ータを前記搬送手段から切り離して代わりに前記吸引機
    構に連結するようにしたことを特徴とするインクジェッ
    ト記録装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のインク
    ジェット記録装置において、 前記保護専用キャップを後退させる方向に付勢する第1
    復帰バネと、 前記保護吸引兼用キャップを後退させる方向に付勢する
    第2復帰バネとを備えたことを特徴とするインクジェッ
    ト記録装置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載のインクジェット記録装
    置において、 前記キャリッジが吸引位置にある状態で、前記搬送用モ
    ータの駆動により前記保護吸引兼用キャップを進退移動
    させるキャップ進退手段を備えたことを特徴とするイン
    クジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のインクジェット記録装
    置において、 前記インクジェットヘッドをワイピングするワイパ部材
    と、 前記保護吸引兼用キャップの進退移動に関連して前記ワ
    イパ部材を進退移動させるワイパ進退手段を備えたこと
    を特徴とするインクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項5のいずれかに記
    載のインクジェット記録装置において、 前記キャリッジが保護位置にある状態では前記搬送用モ
    ータの駆動を禁止する駆動禁止手段を有することを特徴
    とするインクジェット記録装置。
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