JPH09245184A - レイアウトデザイン装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】文字、図面、写真等からなる素材データを割付
けたデータをレイアウトしてなるレイアウトデータのチ
ェクを行なう場合に、確実に容易にチェックできると共
に、レイアウトデータのデータ量を小さくして記憶させ
ることができるレイアウトデザイン装置を提供すること
を目的とするものである。 【解決手段】素材データが割付けられた画像データを複
数レイアウトしてなるレイアウトデータを作成するレイ
アウトデザイン装置において、素材データを記憶する記
憶手段１と、素材データの構成状態を示す簡易データに
変換する簡易データ作成手段２と、簡易データを割付け
ることにより画像データを作成する画像作成手段３と、
複数の画像データをレイアウトすることによりレイアウ
トデータを作成するレイアウト作成手段４と、レイアウ
トデータを表示する表示手段５または出力する出力手段
６と、を具備することを特徴としたものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、文字、図面、写真
等からなる素材デ−タが割付けられた画像データを複数
レイアウトしてなるレイアウトデータをチェックする際
に使用するレイアウトデザイン装置に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】従来、印刷物を作成する際には、予め、
紙面上での文字、図面、写真等の素材の位置を決め、素
材毎に版下をそれぞれ作成し、版下を台紙上に割付けて
製版用フィルムを作成していた。この作業のほとんど全
てが手作業であるため、素材のレイアウトには時間が係
り、また、台紙上で素材を間違った位置に割付けた場合
に、再度正しく割付けすることは困難で、たいへん手間
の係るものであった。

【０００３】そのため、近年、素材データをデジタルデ
ータとして取り込み、コンピュータシステムであるレイ
アウトデザイン装置により、ディスプレイ画面上で上記
素材データを割付けた図３に示されるような割付けデー
タが作成され、この割付けデータに基づいて製版用フィ
ルムが作成されていた。

【０００４】そして、印刷物が多数頁かなる場合は、印
刷部の製本を踏まえた頁の面付けが必要となり、面付け
情報を示している面付け指定書等に従い、頁単位や見開
きの２頁単位で作成された割付けデータを複数レイアウ
トした面付けデータに基づいて製版用フィルムが作成さ
れていた。

【０００５】上記面付けデータが、頁単位や見開きの２
頁単位からなる場合は、ディスプレイで全ての頁を表示
して製版用フィルムを作成する前に、面付けデータを確
認することができたので、誤ってレイアウトまたは割付
けがされていても、確実に誤りをチェックすることがで
きた。しかし、多数の割付けデータをレイアウトした面
付けデータの場合には、割付けデータの総称名や総称番
号、例えば頁名（図７参照）や固有の名称を表記してデ
ィスプレイ上には表示されたので、製版用フィルム作成
前にはディスプレイ上では面付けデータをチェックする
ことはできなかった。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】つまり、多数の割付け
データをレイアウトした場合には、ディスプレイ上では
総称名や総称番号のみしでしか表示されないので、誤っ
たレイアウトや割付けがされてもチェックを行なず、製
版用フィルム作成後に誤りを発見し、再度製版用フィル
ムを作成する場合が生じた。

【０００７】しかし、上記課題を生じさせないために、
面付けされる全ての割付けデータを表示すると、その表
示には大量のデータが必要となり、ディスプレイ上に表
示するには長時間かかり効率が低下すると共に、ディス
プレイ上に表示された画像は汚くなり、１つ１つの割付
けデータを確認することができない場合が生じた。

【０００８】本発明は、上述した課題に鑑みてされたも
のであり、文字、図面、写真等からなる素材データを割
付けた画像データをレイアウトしてなるレイアウトデー
タを製版用フィルムに加工する前にチェックを行なう場
合に、確実に容易にチェックできると共に、レイアウト
データのデータ量を小さくして記憶させることができる
レイアウトデザイン装置を提供することを目的とするも
のである。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明の請求項１に記載
されているレイアウトデザイン装置は、図面、絵柄、写
真等の素材データが割付けられたデータを複数レイアウ
トしてなるレイアウトデータを作成するレイアウトデザ
イン装置において、文字、図面、写真等の素材データが
記憶された記憶手段１と、前記憶手段から前記素材デー
タを読み出し、簡易データに変換する簡易データ作成手
段２と、前記簡易データを割付けることにより画像デー
タを作成する画像作成手段３と、複数の前記画像データ
をレイアウトすることによりレイアウトデータを作成す
るレイアウト作成手段４と、上記レイアウトデータを表
示する表示手段５と、を具備することを特徴としたもの
である。

【００１０】本発明の請求項２に記載されているレイア
ウトデザイン装置は、上記レイアウトデータを出力する
出力手段６を具備することを特徴とした、上記レイアウ
トデザイン装置である。

【００１１】本発明の請求項３に記載されているレイア
ウトデザイン装置は、上記素材データを各素材毎に決ま
った形式の簡易データとして変換する簡易データ作成手
段を具備することを特徴とした上記レイアウトデザイン
装置である。。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下、本発明のレイアウトデザイ
ン装置の実施の形態を図を用いて説明する。図１は、本
発明のレイアウトデザイン装置の全体構成例を示すブロ
ック図である。すなわち、本実施例のレイアウトデザイ
ン装置は、図１に示されるように、入力手段により入力
された文字、図面、写真等からなる素材データを記憶す
る記憶手段１と、前記記憶手段１から前記素材データを
読み出し、前記素材データの各素材の構成の形態のみを
示すことができる簡易データに変換する簡易データ作成
手段２、上記割付けデータに割付けられた素材データの
代わりに上記簡易データを割付けることにより画像デー
タを作成する画像作成手段３と、複数の画像データをレ
イアウトすることによりレイアウトデータを作成するレ
イアウト作成手段４と、上記レイアウトデータを表示す
る表示手段５と、上記レイアウトデータを出力する出力
手段６とから構成されている。

【００１３】図２は、上記の機能的な基本構成を実現す
るためにコンピュータシステムを用いて本実施例の装置
を構築した際の例を示すものであり、図２を参照して各
手段を説明する。文字、図面、絵柄、写真等からなる素
材データは、２次元画像である画像を読み取り入力する
スキャナー８や、図面上のポイントの座標入力やメニュ
ー、素材の選択指示に使用するマウス９や、素材の移動
量やパラメータ（製版サイズ等）のような数値や、シス
テムやアプリケーションを起動するようなコマンドを入
力するキーボード１０等からなる入力手段により入力さ
れ、記憶装置１２に記憶される。

【００１４】記憶装置１２はハードディスク等からな
り、上記入力手段により入力された文字、図面、写真等
からなる素材データを記憶するものであり、上記記憶手
段１に該当する。また、記憶装置１２は、後述する簡易
データ、画像データ、レイアウトデータや上記割付けデ
ータ等も記憶する。また、ＣＰＵ７の作業用記憶エリア
としてメモリ１１も記憶手段１２となる。

【００１５】ＣＰＵ７は、簡易データ作成手段２、画像
作成手段３、レイアウト作成手段４に該当し、以下のよ
うな制御演算処理を行なうものである。上記素材デ−タ
を簡易データに変換し、前記簡易データを割付けて画像
データを作成し、前記画像データをレイアウトしてレイ
アウトデータを作成し、前記レイアウトデータをディス
プレイ１３に表示し、また、カラーカンプ等にカラープ
リンタ１６により出力させる。

【００１６】このようにディスプレイ１３に表示された
り、カラープリンタ１６により出力されたレイアウトデ
ータは、素材データや画像データ等をイメージとして表
しているので、このイメ−ジを確認するだけで、指示通
りのレイアウトまたは割付けがされているかの確認を容
易にすることができる。さらに、レイアウトデータにお
いて写真や図形の簡易データを示すトリミング枠の部分
を赤色、文字の部分を青、その他の面付け部分やマーク
類等を黒色のように色分けしてディスプレイ１３に表示
したり、カラープリンタ１６に出力することにより、レ
イアウトデータをより明瞭に表示できるとともに、レイ
アウトと割付けの確認を容易に行なうことができる。

【００１７】上記レイアウトデータを表示するディスプ
レイ１３は、上記表示手段５に該当する。また、上記レ
イアウトデータを表示するカラープリンタ１６は、上記
出力手段６に該当する。また、ＣＰＵ７はデータ出力Ｉ
／Ｆ１４を介して、レイアウトスキャナ１５に接続され
ている。

【００１８】ここで、本実施の形態における各データを
説明する。本発明においての素材データとは、図３に示
されるような写真（３０１）、文字（３０２）、図形
（３０３、３０４）、切り抜き写真（３０５）等であ
り、素材データは上記素材以外でも印刷できる素材の全
てを含むものとする。本発明においての割付けデータと
は、上記素材データが実データのまま割付けされたデー
タあり、図３に示されているデータである。本発明にお
いての面付けデータとは、複数の上記割付けデータがレ
イアウトされたレイアウトデータのことである。

【００１９】本発明においての簡易データとは、上記素
材データの各素材の構成や形状等の体裁を区別できる最
も簡易なデータである。具体的には、本実施の形態にお
いては図４に示されているように、簡易写真データ（４
０１）、簡易文字データ（４０２）、簡易図形データ
（４０３、４０４）、簡易切り抜き写真データ（４０
５）の各データである。この簡易データの表し方として
は、簡易写真データ（４０１）、簡易図形データ（４０
３、４０４）、簡易切り抜き写真データ（４０５）の場
合は、その素材の輪郭、形状や形態を示し、簡易文字デ
ータ（４０２）の場合は、その文字や文字列の大きさや
長さを線等で示すこととする。ただし、これらの簡易デ
ータの表し方や、変換処理のしかたは上記方法に限定さ
れるものではない。

【００２０】本発明においての画像データとは、上記簡
易データが単頁単位（図４参照）や２頁単位で割付けら
れたデータのことである。この画像データは、ディスプ
レイ１３上で割付け指定に従って上記簡易データを割付
けることにより作成することができる。また、通常簡易
データは上記素材データと同一の位置に割付けられるの
で、上記素材データの位置に簡易データを流し込み、画
像データを作成することもできる。本発明においてのレ
イアウトデータとは、図５に示されているように複数の
画像データがレイアウトされたデータのことであり、製
版用フィルムの基になるデータのことである。

【００２１】上述した構成の本発明のレイアウトデザイ
ン装置による動作について、図６のフローチャートを用
いて説明する。 ステップ１（Ｓ１） 文字、図面、絵柄、写真等からなる素材データが、スキ
ャナ８、キーボード１０等により入力され、キーボード
１０、マウス９により素材データを表示するためのデー
タが入力される。

【００２２】ステップ２（Ｓ２） 次いで、印刷物における上記各素材データの配置の指
示、塗り潰し表示する際の網伏せを行なうための指示、
絵柄や写真等の画像を貼込む際に必要なトリミング合わ
せを行なうための加工指示等の各指示データがマウス８
やキーボード９により入力される。そして、入力された
指示データに従い上記各素材データはレイアウトされ、
図３に示されるような割付けデータが作成される。作成
された割付けデータに固有のファイル番号またはファイ
ル名称をつけられ、記憶装置１２に記憶される。また、
通常、上記割付けデータは、頁単位または見開きの２頁
単位で作成される。上記作業を繰り返すことにより全頁
の割付けデータが作成される。

【００２３】ステップ３（Ｓ３） 次いで、上記素材データが割付けられる前の上記割付け
データ、つまり頁単位または見開きの２頁単位である枠
からなるデータを、レイアウトして簡易レイアウトデー
タを作成し、記憶装置１２に記憶する。

【００２４】ステップ４（Ｓ４） 次いで、文字、図面、絵柄、写真等からなる素材データ
を、簡易データに変換する。以下に、基礎画像データを
簡易データへの変換方法を説明する。上記入力された素
材データは、写真３０１、文字３０２、図形３０３、３
０４、切り抜き写真３０５からなるデータであるとす
る。まず、入力された写真３０１においては、写真を形
成している枠に沿ってトリミングがされ、このトリミン
グ枠が簡易写真データ４０１として記憶される。また、
切り抜き写真３０５においては、切り抜き写真部の輪郭
線に沿ってトリミングがされ、このトリミングにより求
められた輪郭線が簡易切り抜き写真データ４０５として
記憶される。ただし、この切り抜き写真部がビットマッ
プデータである場合は、このデータの輪郭線を抽出し、
ポリゴンデータ（ＣＡＤデータ）に変換して表示するこ
とにより、容易に簡易切り抜き写真部データを作成する
ことができる。

【００２５】また、文字３０２は、文字または文字列を
直線に置き換え、文字の大きさによって線の太さを変え
る簡易文字データ４０２として記憶される。上記文字部
はＪＩＳコード等のコードで示し、上記文字部の大きさ
はポイント等で示すこととする。上記直線作成する方法
としては、文字または文字列の大きさ（指定されている
ポイント）をコードの改行部まで確認し、そのコードの
最初から最後までの間で一番大きなポイントに合わせて
太さを決定し直線を作成する方法であり、また、文字コ
ードの１つ１つのポイントの大きさを確認して、そのポ
イントの大きさに合わせて直線の太さを変える方法があ
る。ただし、上記直線の作成方法は、上記方法に限定さ
れることはない。また、図形３０３、３０４は、簡易デ
ータに変換せずに用いることができ、簡易図形データ４
０３、４０４として記憶される。

【００２６】なお、上記変換においては、ロゴ等の網伏
せ等は示されていないが、この部分は切り抜き写真３０
５と同じく、輪郭線により簡易データを作成する。素材
データを簡易データに変換することにより、取り扱うデ
ータ量を小さくすることができる。また、複数の切り抜
き部が複数ある場合でも、上記の方法により各簡易デー
タを作成することができる。

【００２７】ステップ５（Ｓ５） 次いで、上記簡易データを割付けることにより画像デー
タが作成され、画像データは記憶装置１２に記憶する。
この画像データは、簡易データを１つ１つ割付け作成す
ることもできるが、簡易データは素材データと同一の位
置に割付けられるので、ステップ２で作成された上記割
付けデータにおいて割付けられている素材データと簡易
データを置き換えることにより作成することもできる。
また、この際に、レイアウトデータに設けられているト
ンボや色玉等のマーク類も設けることもできる。

【００２８】ステップ６（Ｓ６） 次いで、上記画像データをレイアウトすることによりレ
イアウトデータが作成され、作成されたレイアウトデー
タは記憶装置１２に記憶される。このレイアウトデータ
は、画像データを１つ１つレイアウトすることもできる
が、ステップ３で作成した簡易レイアウトデータに上記
画像データをレイアウトすることによる、作成すること
ができる。

【００２９】ステップ７（Ｓ７） 次いで、上記レイアウトデータをディスプレイ１３に表
示したり、あるいはカラープリンタ１６により出力し
て、簡易データの割付けが指示通りに行なわれたかの確
認を行なう。確認時に指示通りに行なわれていた場合
は、次工程に移行し、行なわれていない場合は、ステッ
プ２に移行して、素材データの割付けから再度、同工程
を行ない正レイアウトデータを作成する。

【００３０】ステップ８（Ｓ８） 次いで、正しくレイアウトデータが作成されている場合
には、簡易データが割付けられている位置に、再度記憶
装置１２に記憶されている素材データを読み出し、簡易
データである画像データと入れ替え面付けデータを作成
し、この面付けデータをデータ出力Ｉ／Ｆ１２を介して
レイアウトスキャナ１３へ送出し、レイアウトスキャナ
１３においこの面付けフィルムを基に製版フィルムが作
成し、上記工程は終了する。

【００３１】また、実際の印刷に用いる高精度の印刷イ
メージを作成するレイアウトスキャナにおいても、本発
明のレイアウトデザイン装置からのデータで上記のよう
な作業を行なうことができる。また、本実施の形態が表
したレイアウトデザイン装置は、本発明の一構成例を開
示したものであり、本発明のレイアウトデザイン装置
は、文字、写真等の印刷データを扱い、レイアウトを行
なうことができるものの全てを含むものである。

【００３２】

【発明の効果】以上説明したように、本発明のレイアウ
トデザイン装置によれば、レイアウトデータにおいて素
材データがイメージ化された簡易データが作成されるの
で、製版フィルムを作成する前に、指示された通りに割
付けられているのかのチェックを容易に行なうことがで
きる。よって、間違った印刷用の版を作成することがな
くなり、作業効率を向上させることができる。

【００３３】また、基礎画像データを簡易な簡易データ
に変換して表示または出力できるので、記憶、表示、出
力するためのデータ量が小さくなり、表示、出力の時間
を短くすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態を示すレイアウトデザイン
装置を説明するためのブロック図である。

【図２】本発明の実施の形態を示すレイアウトデザイン
装置の概略構成を示すブロック図である。

【図３】本実施の形態で使用される素材データが割付け
られた、画像データを示す簡略図である。

【図４】本発明のレイアウトデザイン装置により簡易化
された簡易データを示す簡略図である。

【図５】本発明のレイアウトデザイン装置により作成さ
れたレイアウトデータを示す簡略図である。

【図６】本発明の実施の形態を示すレイアウトデザイン
装置の流れを示すフローチャートである。

【図７】従来のレイアウトデータを示す面付けデータで
ある。

【符号の説明】

１……記憶手段 ９……マウス ２……簡易データ作成手段 １０……キーボ
ード ３……画像作成手段 １１……メモリ ４……レイアウト作成手段 １２……記憶装
置 ５……表示手段 １３……ディス
プレイ ６……出力手段 １４……データ
出力Ｉ／Ｆ ７……ＣＰＵ １５……レイア
ウトスキャナ ８……スキャナ １６……カラー
プリンタ

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】文字、図面、写真等の素材データが割付け
   られたデータを複数レイアウトしてなるレイアウトデー
   タを作成するレイアウトデザイン装置において、 文字、図面、写真等の素材データが記憶された記憶手段
   と、 前記憶手段から前記素材データを読み出し、簡易データ
   に変換する簡易データ作成手段と、 前記簡易データを割付けることにより画像データを作成
   する画像作成手段と、 複数の前記画像データをレイアウトすることによりレイ
   アウトデータを作成するレイアウト作成手段と、 上記レイアウトデータを表示する表示手段と、を具備す
   ることを特徴としたレイアウトデザイン装置。
2. 【請求項２】上記レイアウトデータを出力する出力手段
   を具備することを特徴とした請求項１記載のレイアウト
   デザイン装置。
3. 【請求項３】上記素材データを各素材毎に決まった形式
   の簡易データとして変換する簡易データ作成手段を具備
   することを特徴とした請求項１記載または請求項２記載
   のレイアウトデザイン装置。