JPH10293780A - 版下用台紙図面作成装置 - Google Patents

版下用台紙図面作成装置

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JPH10293780A
JPH10293780A JP9115089A JP11508997A JPH10293780A JP H10293780 A JPH10293780 A JP H10293780A JP 9115089 A JP9115089 A JP 9115089A JP 11508997 A JP11508997 A JP 11508997A JP H10293780 A JPH10293780 A JP H10293780A
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JP
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mount
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board
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JP9115089A
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Noriyuki Yamaguchi
紀之 山口
Takeshi Nakamura
中村  剛
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多様な形態や、多種の寸法、多彩なデザイン
の軟包装材料を、短納期、高品質、低コストで製造する
ために、製版用版下を、効率的かつ正確に作成すること
ができる版下用台紙図面作成装置を提供する。 【解決手段】 複数種類の形態の異なる包材の仮想展開
図を記憶する手段12と、前記記憶手段の仮想展開図を
選択して指定し、指定された仮想展開図に、寸法値を与
える手段13と、与えられた寸法値に基づいて、包材の
展開図を含む台紙図面を生成する手段14と、生成した
包材の台紙図面を、版下作成用台紙データにデータ形式
を変換する手段21と、データ形式を変換された版下作
成用台紙データを、外部装置に入力するための手段20
とを備えた版下用台紙図面作成装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷物を製作する
ときに必要な版下の作成に関し、特に、パウチなどの軟
包装材料の印刷に適した版下用台紙図面を、簡便かつ正
確に作成するための版下用台紙図面作成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、印刷物を作成する場合、製版用の
版下を作成する。製版用の版下作成では、先ず、割り付
け指定紙やラフ原稿に基づいて、版下台紙を作成してい
た。この版下台紙は、写真やイラスト、文字原稿、ロゴ
や罫線などの配置位置を、鉛筆で下書きし、次いで、そ
れぞれの配置を示す枠線を墨入れして配置図を作図す
る。さらに、その周囲に、印刷物の仕上がり寸法や印刷
色の指示、加工指示に必要なトンボと呼ばれるレジスタ
マークを書き入れる。次に、印画紙に出力した写植文字
を、上記版下台紙に貼り込み、版下とする。
【0003】でき上がった版下は、一旦、印刷物発注者
に提示されて、レイアウトや寸法、文字の間違いの有無
を確認する。この段階では、カラー写真の印刷仕上がり
は確認できない。この段階を版下校正と呼ぶ。この版下
は、従来、手書きで作成されていた。しかしながら、版
下台紙に作図した配置図形や寸法図形は、印刷物発注者
にて確認したとき、修整や変更が行なわれることが多
く、その都度、版下を修整したり、作り直すことは、手
間がかかる。そこで最近は、座標入力用のデジタイザ
と、作図用のペンプロッタで構成された版下作図機や、
CAD装置を利用して作図している。
【0004】版下作図機は、版下台紙を作成するための
CAD装置で、デジタイザやキーボードによる座標入力
部と、ペンプロッタなどの作図機による出力部と、これ
らを制御するコンピュータとで構成される。通常は、割
り付け指定紙に記載してある版面、写真、色帯、罫線な
どに係わる情報を、線、円、矩形などの図形情報や位置
情報としてデジタイザから入力し、位置揃え、大きさ修
整などを施して、作図機で台紙に描画する。これに、図
版や文字などを貼り込み完全台紙とする。版下作図機で
作成された台紙情報は、フロッピディスクなどを介し
て、製版マスクのカッティング装置やレイアウトスキャ
ナシステムに入力して画像の抜きマスクを作成すること
により、正確な寸法の製版画像を得ることができる。
【0005】その後、この版下台紙を製版カメラで撮影
して線画原稿フィルムを作る。また、別途、写真やイラ
ストなどのカラー原稿を、指定の寸法に拡大、縮小、お
よび必要に応じてトリミングして色分解フィルムを作成
する。次いで、前記線画原稿フィルムとカラー原稿の色
分解フィルムとを合成し、製版用の4原色(YMCK)
分の製版フィルムを作成する。このとき、線画原稿フィ
ルムや色分解フィルムに抜きマスクを被せて、不要部分
を除去したり、階調や色調を補正する。次いで、前記製
版フィルムを用いて校正刷りを行い、再度印刷物発注者
に提示し、主に写真の色調や階調などに関する確認を行
う。これはいわゆる色校正と呼ばれる確認作業である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】通常、包材用の印刷物
を作成するときは、先ず、印刷指示原稿に基づいて版下
台紙を作成する。版下台紙は包材の展開図を正確に作図
して作成する。次に、前記展開図における折位置やシー
ル(熱融着)領域を考慮しながら、商品名や製造者名、
販売者名、内容物の品質表示、使用方法や注意事項、価
格表示などの文字や文章を配置する。次に、製版や印
刷、または、包装機械を用いて内容物を包装するときに
必要な、位置合わせ用のレジスタマークを版下台紙に墨
入れ作図する。さらに、必要に応じて、商品イメージを
向上するための、イラストやロゴマーク、あるいは写真
などの画像をレイアウトする。
【0007】しかし、包材は、形状や寸法が多様で、統
一化された規格品はない。従って、内容物の形状や寸
法、または数量や容量に対応して、包材の形状や寸法が
決定され、決定された正確な寸法で包材用の印刷物を製
作する必要がある。そのため製版用の版下を作成する段
階において、形状や寸法違いを生じないように正確に版
下台紙を作図しなければならないが、しかし、人手によ
って、その都度、作図すると形状や寸法間違いを皆無に
することは困難であり、また、正確に作図しようとする
と膨大な手間と時間がかかる。一方、昨今のように、次
々と新商品が開発され、販売競争が激化している状況で
は、かかる包材の製作時間の短縮、および包材製造の多
品種化、短納期化に対応することが急務である。
【0008】本発明は、上述のごとき問題点を解決する
ことを目的としており、包材印刷用の版下を、正確、か
つ簡便、迅速に作成するための装置を提供するものであ
り、特に、印刷の基になる版下用の台紙図面を、正確、
かつ簡便に作成できる版下用台紙図面の作成装置を提供
するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の版下用台紙図面
作成装置では、先ず、各種包装形態や印刷形態に基づ
き、包材の仮想展開図を分類整理してデータベース化し
ておく。版下用台紙図面を作成するときは、この仮想展
開図の一つを選択し、寸法値を指定することによって、
実寸法、または所定の縮尺の包材の展開図を生成する。
また同時に、印刷する絵柄の配置図を前記展開図に重ね
合わせて作図する。この絵柄配置図は、通常、包材展開
図と同一の寸法で構成されるが、例えば、包材の仕上が
り寸法とは異なる寸法の単位絵柄を、包材展開図上に繰
り返し配列するとき、この絵柄配置図を用いることによ
って、包材展開図と異なる位置に、印刷する単位絵柄を
配置することができる。
【0010】さらに、本発明の版下用台紙図面作成装置
では、この包材の製版や印刷の製作工程、あるいはこの
包材を用いる包装機械において必要な補助図形、すなわ
ち、寸法線や、トンボと呼ばれるレジスタマーク、品名
枠や検印枠などの表題欄を、包材の展開図の周囲に自動
的に付加して版下用の台紙図面を作成する。次いで、こ
の包材の展開図を含む台紙図面のデータ形式を変換し
て、版下作成用の台紙データを作成し、この台紙データ
に基づいて、実際に印刷する文字や絵柄を、包材展開図
や絵柄配置図上にてデザイン、レイアウトし、版下を作
成する。
【0011】すなわち、本発明の版下用台紙図面作成装
置は、一種のCAD(コンピュータ支援設計)装置であ
り、この台紙図面作成装置で作成した包材の展開図を含
む台紙図面を、データ形式を変換して版下作成用の台紙
データに変換した後、版下作成用の図形処理装置に入力
し、前記展開図や絵柄配置図をガイドラインとして利用
しながら、イラストや写真画像を、正確な位置に配置で
きるようにした。ここでいうガイドラインとは、版下作
成用の図形処理装置において、印刷する文字や絵柄をデ
ザインし、レイアウトするとき、文字や絵柄(写真など
も含む)をこのガイドラインに引き寄せ位置づける機能
を備えた図形である。
【0012】また、本発明の台紙図面作成装置で前もっ
て付加した、寸法線や、トンボなどのレジスタマーク、
品名枠や検印枠などの表題欄を、版下作成用の図形処理
装置において、そのまま、製版用の版下図形として使用
できるようにした。つまり、本発明の版下用台紙図面作
成装置を用いることによって、版下用の台紙図面を、簡
便かつ正確、迅速に作成できるようにして前記課題を解
決したものであり、より詳しい解決手段について下記に
説明する。
【0013】すなわち、本発明の版下用台紙図面作成装
置は、請求項1に示したように、包材の印刷寸法を指定
し、該寸法値に基づいて版下用台紙図面を作成する装置
であって、複数種類の形態の異なる包材の仮想展開図を
記憶する手段と、前記記憶手段の仮想展開図を選択して
指定する手段と、指定された仮想展開図に、寸法値を与
える手段と、与えられた寸法値に基づいて、包材の展開
図を含む台紙図面を生成する手段と、生成した包材の台
紙図面を、版下作成用台紙データにデータ形式を変換す
る手段と、データ形式を変換された版下作成用台紙デー
タを、外部装置に入力するための手段とを備えている。
【0014】また、本発明の版下用台紙図面作成装置
は、請求項2に示したように、請求項1の発明に加え
て、包材の展開図を生成する手段と、得られた展開図に
重ね合わせて、絵柄の配置図を付加する手段と、展開図
の外周の少なくとも2辺に近接して、所定の位置に寸法
線を付加する手段と、展開図の周囲にレジスタマークを
配置する手段と、展開図の周囲に標題欄を配置する手段
とを備えた、版下用の台紙図面を生成する手段を設けて
ある。
【0015】さらに、本発明の版下用台紙図面作成装置
は、請求項3に示したように、請求項1、または請求項
2の発明に加えて、得られた包材の展開図と、展開図に
重ね合わされた絵柄の配置図とを、ガイドライン図形に
変換するとともに、展開図の周囲に付加された、寸法線
と、レジスタマークと、標題欄とを、版下図形に変換す
ることにより、版下作成用の台紙データを作成する手段
を備えている。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の版下用台紙図面作
成装置について、実施例の図面に基づいて詳細に説明す
る。
【0017】(版下用台紙図面)先ず始めに、本発明の
版下用台紙図面作成装置を用いて作成する版下用台紙図
面について説明する。図1は、本装置で作成する版下用
台紙図面の一例である。また、図2は、版下用台紙図面
の構成を模式的に示す配置図である。図において、A
は、包材の展開図である。包材展開図Aは、包材の形態
や寸法、印刷の面付け数などによって、それぞれ形状や
寸法が異なる。図1の例はその一例を示している。ま
た、包材展開図Aの周囲の上下左右の領域B1、B2、
B3、およびB4には、各種のレジスタマーク6が配置
され、さらに、その外周の下辺に沿った領域C1と、右
辺に沿った領域C2に、それぞれ寸法線5が配置されて
いる。さらに、展開図Aの上方の領域D1に、包材の品
名と図面の管理項目などの記入枠、また、展開図Aの右
下の領域D2に、図面の検査承認のための押印枠、など
の表題欄7が配置されている。
【0018】本発明の版下用台紙図面作成装置は、上記
した台紙図面の包材展開図Aや、その周囲に配置された
各種レジスタマーク6、寸法線5、および表題欄7など
をコンピュータ上で作図し、同じくコンピュータ上で版
下を作成することができる版下作成装置に、作図した台
紙図面のデータを入力して、包材印刷用の版下作成を支
援しようとするものである。なお、包材展開図Aは、版
下を作成するときのデザインやレイアウトに利用するた
めのものであり、実際に包材に印刷する図形ではない。
一方、包材展開図Aの周囲に配置された寸法線5やレジ
スタマーク6、表題欄7などは、版下校正作業や、試し
印刷における色校正作業において、そのまま印刷される
図形である。
【0019】次に、包材の展開図の基になる包材の形態
について説明する。包材の形態には様々な種類があり、
各種類に対応して包材の展開図が異なっている。包材の
形態の例をあげると図3に示すものがある。図におい
て、(a)は三方シール包材、(b)は四方シール包
材、(c)はピロー包材、(d)はガセット包材の、そ
れぞれ外観斜視図である。また、それぞれの包材の展開
図の例を、図4〜図7に示す。なお、図4は三方シール
包材の、図5は四方シール包材の、図6はピロー包材
の、図7はガセット包材の、各展開図の例である。図に
おいて、1〜5の符号は、包材を構成する各面を示して
いる。また、英字で記された寸法線上の符号は、包材を
構成する各面の幅や長さを示す変数や、その計算式を示
している。なお、図8は、前記図4〜図7に示した各包
材の展開図に付された変数が、包材のどの部分の寸法で
あるかを示している。
【0020】本発明者らは、上記した形態の包材を含め
た各種の包材について、製版や印刷に対する版下作成条
件を考慮して各包材の展開図を類型化し、さらに、類型
化された展開図を構成する図面要素をパターン化して、
それぞれの仮想展開図を作成した。図4〜図7は、その
仮想展開図の一例である。これらの仮想展開図は、図9
に示すように、包材の展開図を構成する各線分を、包材
の形態別にデータベース化して構成した。これらの線分
要素は、図10に示すように、大別して、包材展開図そ
のものを作図するための複数種類の表示線1〜9と、包
材展開図の周囲に配置するトンボと呼ばれる各種レジス
タマークを作図するための、複数種類の基準線で構成さ
れる非表示線24〜29とからなる。なお、これらの表
示線1〜9、および非表示線24〜29は、展開図を構
成するときに、展開図の上部(天)または下部(地)に
表示される水平線と、展開図の左部または右部に表示さ
れる垂直線との、2種類、または4種類の線種に細分化
して構成されている。
【0021】一方、包材展開図Aの周囲に配置されるト
ンボと呼ばれる各種レジスタマークは、前記展開図を構
成する各種線分のうち、表示線の2〜4(仕上げ線、シ
ール境界線、折り線)、および非表示線の26〜29
(仕上げ中心、印刷中心、絵柄外形、絵柄中心)にそれ
ぞれ対応付けられており、それぞれ図面構成部品として
別途類型化してある。図11は、これらのレジスタマー
クの種類と、展開図において各線分に対応付けられる作
図位置と、各レジスタマークの拡大図形とを示してい
る。また、台紙図面を構成する品名記入枠や、検査、承
認の押印枠などの表題欄もレジスタマークと同様に、図
12に示すように、図面構成部品として別途パターン化
してある。
【0022】上述したように、本発明の版下用台紙図面
作成装置で作図される版下用の台紙図面は、表示線1〜
9、および非表示線24〜29で構成される包材展開図
と、展開図を構成する線分のうち、仕上げ線2、シール
境界線3、折り線4などの表示線、および仕上げ中心基
準線26、印刷中心基準線27、絵柄外形基準線28、
絵柄中心基準線29などの非表示線に、それぞれ対応付
けられて展開図の周囲に配置されるレジスタマーク、お
よび寸法線や表題欄などで構成される。
【0023】(装置の構成)次に、上記版下用の台紙図
面を作成するための版下用台紙図面作成装置の構成につ
いて説明する。図13は、版下用台紙図面作成装置の一
実施例を示すブロック構成図である。図おいて、10
は、版下用台紙図面作成装置である。また、20は本装
置で作成した台紙図面のデータを記憶させる台紙データ
記憶手段である。台紙図面作成装置10は、台紙図面を
作成するための演算制御装置11、プログラムやデータ
を記憶するための記憶装置12、作成した台紙図面を表
示するための表示装置23、およびこれらの装置を操作
したり、台紙図面の寸法値を入力するための入力操作装
置13などで構成される。
【0024】版下用台紙図面作成装置10は、パーソナ
ルコンピュータ、例えば、PowerMacintos
h(Apple社の商標)を用いることができる。演算
制御装置11には、メモリを16MB以上搭載しておく
のがよく、また、記憶装置12として、ハードディスク
を用い10MB以上の空き容量を有するのが望ましい。
さらに、表示装置23としては、640×480ドット
以上の解像度があり、好ましくは、1280×960ド
ットの17インチ、もしくは、それ以上の解像度を有す
るものを用いるのがよい。
【0025】台紙図面作成装置10を構成する演算制御
装置11には、前述した各包材の仮想展開図、およびレ
ジスタマークや表題欄などの図面構成部品を使用して、
版下用の台紙図面を生成する台紙図面生成手段14と、
前記台紙図面生成手段14で生成した台紙図面を、版下
作成用の台紙データに変換して出力するデータ形式変換
手段21とを備えている。台紙図面生成手段14として
は、市販の汎用CADソフトの機能を拡張して用いるこ
とができる。例えば、米国カリフォルニア州所在、AS
HLAR社の「Ashlar・Vellum」(商標)
を使用することができる。この場合、演算制御装置11
のOS(オペレーティングシステム)は、Apple社
製の漢字Talk7.1.2以降のものを使用する必要
がある。
【0026】前記台紙図面生成手段14は、図14に示
すように、包材の仮想展開図にあらかじめ設定されてい
る変数に寸法値を与えて、包材展開図を生成する包材展
開図生成手段15と、得られた展開図に重ね合わせて、
絵柄の配置図を付加する絵柄配置図重合手段16と、展
開図の外周の少なくとも2辺に隣接して所定の位置に寸
法線を付加する寸法線付加手段17と、展開図の周囲
に、台紙図面を構成する各種レジスタマークの部品図を
配置するレジスタマーク配置手段18と、品名等の記入
枠や検査承認の押印枠などの標題欄を、展開図の周囲に
配置する標題欄貼込手段19とで構成されている。
【0027】また、データ形式変換手段21は、図14
に示すように、前記台紙図面生成手段14にて得られた
台紙図面の、包材展開図および絵柄配置図を版下作成用
のガイドライン用図形に変換するとともに、展開図の周
囲に配置された寸法線、各種レジスタマーク、および表
題欄を版下用図形に変換する機能を備えている。なお、
図13の台紙図面作成装置10を構成する記憶装置12
には、前述した複数種類の形態の異なる包材の仮想展開
図を記憶保管しておく仮想展開図データベース12a
と、台紙図面を生成するための各種の図面構成部品を記
憶保管しておく台紙図面構成部品データベース12bと
を設けておく。
【0028】(装置の作用動作)次に、上述した版下用
台紙図面作成装置10の作用動作について説明する。図
15、および図16は、本装置の作用動作を説明するた
めのフロー図である。先ず、ステップ1、2において台
紙図面を作図するための包材の種類を選択して、該当す
る仮想展開図を記憶装置のデータベースから読み出す。
この処理は、図13に示した台紙図面作成装置10の入
力操作装置13を操作して行う処理である。このとき、
台紙図面作成装置10の表示装置23に、図17に示す
メインメニューが準備されており、この中の「新規図
面」を選択し、次いで、図18に示されるように、画面
に表示される包材の種類を示すメニューの中から包材の
種類を選択する。例えば、「ピロー」と表示されている
包材を選択すると、ピロー包材の台紙図面作成モードに
なり、図19に示すようなピロー包材のデータ入力画面
が表示される。
【0029】ステップ3において、図19の包材データ
入力画面が表示されると、先ず、ステップ4、5の寸法
値入力操作を行う。この操作は台紙図面作成装置10の
入力操作装置13を用いて行う。図19の例では、「寸
法値」と表示されている項目の複数のパラメータ入力枠
内に、印刷しようとする包材の寸法値を入力する。な
お、図のデータ入力画面は、ピロー包材の例を示してお
り、包材の形態が異なれば、入力する寸法値の種類や内
容も各包材ごとに異なる。次いで、ステップ6〜11に
示す殖版数、断ち代寸法、絵柄寸法などの変更処理を行
う。これらの項目は、包材の種類ごとに、あらかじめデ
フォルト値が決められており、変更がなければ特に入力
操作をする必要はない。
【0030】なお、ここでいう殖版数とは、印刷版に包
材の絵柄を多面付けする場合の印刷幅方向と印刷流れ方
向の面付け数を指している。また、断ち代寸法とは、包
材の仕上がり寸法に対して、印刷する絵柄を僅かにはみ
だして印刷しておき、指定されている仕上がり寸法に包
材を仕上げるとき、印刷された絵柄を損なわないため
に、印刷領域に余裕を持たせる寸法である。
【0031】また、通常は、包材の仕上がり寸法と絵柄
の寸法とは一致しているが、印刷する絵柄が、包材の仕
上がり寸法とは無関係で、例えば、繰り返し模様のよう
な絵柄を包材に印刷する場合がある。そのときは、図2
0に示すように、印刷する繰り返し模様の単位絵柄E
を、包材展開図Aに重ね合わせて、単位絵柄の外形図、
および寸法線を台紙に作図する。このときの、単位絵柄
Eの外形寸法を絵柄送りピッチと呼び、図に示すよう
に、展開図Aの周囲のG1とG2との領域に、印刷版に
おける印刷幅方向と印刷流れ方向とのそれぞれの絵柄送
りピッチを、寸法線として作図する。なお、この繰り返
し模様の単位絵柄Eの絵柄外形や絵柄中心を示すレジス
タマークは、包材展開図Aの周囲のレジスタマーク表示
領域に重ね合わせて、F1、F2、F3、F4の領域に
作図することになる。
【0032】上記した包材の寸法値を含む作図パラメー
タを入力したら、次に展開図の作図処理に進む。先ず、
ステップ12において作図処理を指示する。これは、図
13に示した入力操作装置13を使用して行う。本装置
の場合は、図19に示すデータ入力画面に表示されてい
る「OK」を、マウスを用いてクリック操作することに
より作図の指示が行われる。次いで、図15のステップ
13〜16に示したように包材展開図、絵柄配置図、寸
法線の各図面について作図処理を行う。この処理は、図
13、および図14に示した台紙図面生成手段14にて
行われる処理である。
【0033】先ず、ステップ13において、包材展開
図、絵柄配置図、および寸法線の作図寸法および作図位
置を演算する。次いで、ステップ14、15、16にお
いて、包材展開図、絵柄配置図、および寸法線をそれぞ
れ作図する。この作図処理は、図14に示した包材展開
図作図手段15、絵柄配置図重合手段16、寸法線付加
手段17によって行われる処理である。前記処理ステッ
プによって、図21に示すような包材展開図が生成され
る。なお、図21では、寸法線5に付加される寸法値、
および包材展開図に重ね合わされた絵柄配置図は図示し
ていない。
【0034】以上の処理において生成された包材展開図
に、間違いが無いか否か表示装置に表示されている展開
図を確認の上、次いで、トンボなどのレジスタマークの
付加、および品名枠や検印枠などの表題欄の付加処理を
行う。図16に示したフロー図では、ステップ17〜2
0においてレジスタマークの付加処理、ステップ21〜
24において表題欄の付加処理を行う。これらの処理
は、図17に示したメインメニューを選択して行うこと
ができ、図14に示した台紙図面生成手段14に含まれ
るレジスタマーク配置手段18、および表題欄貼込手段
19にて行われる処理である。先ず、ステップ16にお
いてトンボ付加の指示を行う。これはメインメニューの
「トンボ」を選択することによりなされ、その後、ステ
ップ18〜20のトンボ位置の演算処理、図形の読み出
し処理、図形の作図処理は、図14に示したレジスタマ
ーク配置手段18によって自動的に行われる処理であ
る。
【0035】すなわち、前述したように包材の展開図を
構成する各線分には、それぞれ対応付けされたレジスタ
マーク図形が設定されており、包材展開図の寸法に合わ
せて図形位置が演算され、図形が読み出され、自動的に
作図されることになる。この処理の結果、図22に示す
ように、展開図の周囲の所定位置に、各線分ごとに対応
付けされたそれぞれのレジスタマーク6が自動的に配置
される。なお、本実施例において、各レジスタマーク
は、展開図Aの周囲のそれぞれ9〜20mmの領域に作
図される。なお、寸法線5は、展開図Aの下部と右部の
それぞれ22〜35mmの領域に作図される。
【0036】次に、ステップ21において、入力操作装
置13を操作して図17に示したメインメニューの「品
名枠・検印枠」を選択し、表題欄付加の指示がなされる
と、前記レジスタマークと同様に、位置の演算(ステッ
プ22)、図形の読み出し(ステップ23)、図形の作
図(ステップ24)が、図14に示した表題欄貼込手段
19によって順次実行され、包材展開図Aの周囲の所定
位置に表題欄が自動的に作図される。この処理結果は、
図1に示したようになり、展開図Aの周囲の所定位置に
トンボなどの各種レジスタマーク6、寸法線5、および
表題欄7が配置された版下用の台紙図面が完成する。な
お、本実施例においては、表題欄7は、展開図Aを構成
する線分の仕上がり線に対応付けられており、展開図A
の上部においては23〜46mmの領域に、また展開図
の右下においては11〜34mmの領域にそれぞれ配置
される。
【0037】以上の作図処理の結果、台紙図面が完成す
ると、再度、図面の間違いの有無を確認のうえ、版下作
成用の台紙データ作成処理を行う。この処理は、図13
に示した演算制御装置11のデータ形式変換手段21に
よってなされる処理である。この処理は、先ず、図16
のステップ25において、図17に示したメインメニュ
ーの「Illustrator File出力」を選択することによって
なされる。次いで、ステップ26のデータ形式の変換処
理が行われる。この処理は、図14のデータ形式変換手
段21によってなされ、包材展開図を構成する折線やシ
ール境界線、仕上がり線などの各線分、および絵柄配置
図を構成する絵柄外形線などは、印刷するための絵柄を
台紙図面上でレイアウトするために用いるものあり、例
えば、Adobe社製の作図処理ソフト「Illust
rator」(商標)のガイドライン図形用のデータ形
式に変換する。
【0038】また、台紙図面における寸法線とレジスタ
マークと表題欄の各図形は、版下を作成するときに実際
に使用する図形なので、「Illustrator」用
の図形データ、例えば、CMYK100%の墨色の図形
に変換される。すなわち、本装置に用いられたCADソ
フト「Ashlar・Vellum」で作成された台紙
図面が、版下作成用の作図処理ソフト「Illustr
ator」のデータ形式に変換される。次いで、データ
形式を変換された台紙データは、ステップ27におい
て、図13に示したように、台紙データ記憶手段20で
ある、例えば、MOと呼ばれる光磁気ディスクに記録保
管される。
【0039】(本装置による台紙図面の作成例)次に、
本発明の版下用台紙図面作成装置で作成した台紙図面の
例について説明する。図23は、いわゆるガム包装紙の
構成を示す斜視図および断面図であり、図24は、前記
ガム包装紙の仮想展開図である。図において、1〜4で
示された符号は、ガム包装紙を構成する各面を示してお
り、面3と面4は、重ね合わせて貼り合わされ、各面の
両端部の「seal」部は、折り畳まれてシールされる
部分を示している。図24において、ガム包装紙の仮想
展開図の下部と右部に示される寸法線には、展開図の寸
法を変数として表す名前が付記されている。これらの変
数の名前は、図25に示すような意味を持っている。
【0040】この仮想展開図では、左右両端部の「se
al」部、および折り畳まれる面のうち2と2’は、そ
れぞれが同一寸法であり、また、包材の幅「l」は定義
されているが、包材の長さは、ガム包装紙を構成する各
面の幅の合計として演算式で定義されている。この仮想
展開図を用い、図15、および図16に示したフロー図
に従って、本発明の版下用台紙図面作成装置10で作成
した、ガム包装紙の台紙図面を図26に示す。図に示す
ように、展開図Aは、仮想展開図において定義された変
数に入力された寸法値によって、自動的に演算して作図
されるので、必要最小限の寸法値項目のみ設定すれば、
関連する他の寸法値を本装置が演算し、完全な台紙図面
を作図することができ、作図における計算ミスを減少
し、従来よりも正確な台紙図面を簡便に作成することが
できる。
【0041】(台紙データの使用例)次に、本発明の版
下用台紙図面作成装置10で作成した台紙データの使用
方法について説明する。図27は、本装置で得られた版
下作成用台紙データの使用例を説明するための、版下作
成装置と製版装置の一例を示すブロック図である。図に
おいて、20は、前記版下用台紙図面作成装置10で作
成した包材展開図Aを含む台紙図面を、データ形式を変
換した後、記憶させた台紙データ記憶手段であり、例え
ば、MOと呼ばれる光磁気ディスクである。また、30
は、台紙データ記憶手段20に基づいて、製版用の版下
を作成する版下作成装置である。40は、版下作成装置
30で作成された印刷用絵柄の文字や図形を記憶する版
下データ記憶手段である。また、50は、版下データ記
憶手段40の版下データに基づいて印刷版作成用の製版
データを作成するレイアウトスキャナ、またはトータル
スキャナ、もしくはCEPS(Color Elect
ronic Prepress System)と呼ば
れる電子製版装置である。また、60は、前記電子製版
装置50で作成された印刷版作成用の製版データ記憶手
段である。
【0042】版下作成装置30は、版下用台紙図面作成
装置10で作成した台紙図面の台紙データを入力するた
めの図示しない入力手段を備え、前記台紙データの包材
展開図を参照しながら、包材に印刷するための絵柄の版
下図形を生成する。そのために、版下作成装置は30
は、絵柄を作成するための文字処理手段33、作表処理
手段34、画像処理手段35、作図処理手段36などの
ソフトウェアを搭載したパーソナルコンピュータやワー
クステーションで構成される。また、前記文字処理、作
表処理、画像処理、および作図処理に必要なプログラム
やデータを記憶するハードディスクなどの記憶装置38
と、写真やイラストなどの画像を入力するためのイメー
ジスキャナなどの画像入力装置37と、作成した版下図
形を表示する表示装置32と、作成された版下図形のハ
ードコピーを得るためのカラープリンタなどの画像出力
装置39、およびこれらの手段や装置を操作制御するた
めの入力操作手段31などで構成される。
【0043】前記版下作成装置30としては、本発明の
版下用台紙図面作成装置10を構成するパーソナルコン
ピュータと同様に、例えば、Apple社のPower
Macintosh(商標)を用いることができる。ま
た、包材に印刷する絵柄の版下図形を生成するための、
文字処理、作表処理、画像処理、作図処理などを行うソ
フトウェアウェアとしては、Adobe社製の図形処理
ソフト「Illustrator」(商標)を用いるこ
とができる。
【0044】版下作成装置30においては、先ず、前記
台紙データの包材展開図や絵柄配置図などのガイドライ
ン図形を、作図処理ソフト(Illustrator)
のガイドラインレイヤに入力し、同時に、前記台紙デー
タの寸法線やレジスタマーク、表題欄など、印刷に必要
な文字や線画の版下図形を、作図レイヤに入力する。次
いで、実際に印刷する文字や図形を、作図処理ソフト
「Illustrator」を用いて表示装置32上で
デザインし、レイアウトを決定する。このとき、包材展
開図の折線やシール境界線、仕上がり線などのガイドラ
イン図形を利用して、文字や図形を配置することによ
り、文字や図形が、包材展開図の正確な位置にレイアウ
トされる。また、もし包材の印刷絵柄にカラー写真を用
いるときは、画像入力装置37を使用して写真画像を
「Illustrator」に入力し、絵柄配置図のガ
イドライン図形に沿って、下絵レイヤに配置することに
より、写真やイラストも含めた印刷用絵柄がレイアウト
された完全版下を作成することができる。
【0045】上記の方法により、コンピュータを用いた
版下作成装置30上で作成した版下画像は、一旦、カラ
ープリンタなどの画像出力装置39で用紙に印刷するこ
とによって、印刷物発注者に確認校正してもらうため
の、いわゆる簡易プリプレスプルーフを作成することも
できる。次いで、版下作成装置30で作成した印刷用絵
柄の文字や図形の版下データは、版下データ記憶手段4
0に一旦記憶保存する。版下データ記憶手段40の文字
や図形などの版下データは、次に、CEPSと称される
電子製版装置50に入力され、カラースキャナ52から
入力した印刷用の写真画像と合成される。
【0046】電子製版装置50としては、サイテックス
社(イスラエル)のIMPAKPSやレスポンス、クロ
スフィールド社(イギリス)のSTUDIOやクロマコ
ム、ライノタイプ・ヘル社(ドイツ)のDaVinc
i、大日本スクリーン製造(日本)のレナトス、その他
バルコグラフィックス社(ベルギー)製などを使用する
ことができる。またカラースキャナ52としては、大日
本スクリーン製造(日本)のクロマグラフ他を利用する
ことができる。
【0047】前記、電子製版装置50では、カラースキ
ャナ52を介して入力された写真の色調や階調を、演算
制御装置51を用いて修整するとともに、版下データ記
憶手段40の版下データに基づいて、拡大縮小し、所定
の寸法に切り抜いた後、前記版下作成装置30で作成し
た文字や図形と合成して製版画像を作成する。次いで、
印刷版を製作するために、製版画像を、例えば、グラビ
ア彫刻機(図示せず)の彫刻データに変換し、製版デー
タ記憶手段60に出力する。グラビア彫刻機では製版デ
ータ記憶手段60の彫刻データに基づいて、印刷版を直
接彫刻して包材印刷のグラビア印刷版を製作する。
【0048】または、電子製版装置50において、製版
画像をレーザ描画機(図示せず)の描画データに変換
し、製版データ記憶手段60に出力することもできる。
レーザ描画機では、製版データ記憶手段60の描画デー
タに基づいて、印刷版に塗布されたフォトレジストに製
版画像を描画したのち、現像処理を行い、さらに、エッ
チング液で印刷版を腐食してグラビア印刷版を製作す
る。さらに、イメージセッタと称されるフィルム出力装
置53を用いて、製版画像を、一旦製版用フィルムに露
光出力した後、写真製版法でグラビア印刷版を製作する
こともできる。
【0049】グラビア彫刻機としては、ライノタイプ・
ヘル社(ドイツ)のヘリオクリッショグラフ、オハイオ
エレクトリックエングレーバーズ社(米国)のオハイオ
彫刻機、大日本スクリーン製造(日本)のバルカス、な
どを使用することができる。また、レーザ描画機として
は、シンク・ラボラトリー社(日本)のブーメランと呼
ばれるフィルムレス製版システムを使用することができ
る。この他に、クロスフィールド社(イギリス)のレー
ザーグラビア、MDC社のグラボスターなどのレーザー
彫刻機も使用することができる。
【0050】以上、詳細に説明した如く、本発明の版下
用台紙図面作成装置は、あらかじめ複数種類の包材の仮
想展開図を記憶しておき、その中から所望の包材を選択
し、寸法値を与えるだけで、種々の異なった形状や寸法
の包材展開図を作成することができる。また、版下や製
版、印刷、加工に必要な寸法線やレジスタマーク、表題
欄などの図形を、包材展開図に合わせて簡便かつ正確に
作図できる。さらに、版下用台紙図面に基づいて、包材
印刷用の版下を正確な寸法、位置で作成することができ
る。
【0051】(他の実施例)本実施例では、版下作成用
の台紙データ記憶手段として光磁気ディスクを用いた
が、これに限定されることなく、他のデータ記憶媒体を
使用してもよい。また、本装置と版下作成装置、版下作
成装置と電子製版装置、電子製版装置とグラビア刷版機
における各装置間でのデータ伝達に記憶媒体を介した
が、LAN(ローカルエリアネットワーク)やWAN
(広域ネットワーク)などの通信線を介してデータ伝送
する方式でもよい。
【0052】また、本実施例では、本装置と版下作成装
置とを、別々の装置として説明したが、一台のパーソナ
ルコンピュータを共用してもよい。この場合は、1台の
コンピュータに台紙図面作成用のソフトと版下作成用の
ソフトとを搭載し、それぞれのソフトを切り替えて使用
するように構成する。
【0053】さらに、本実施例では、三方シール、四方
シール、ピロー、ガセット、ガム包装紙など、いわゆる
立体包装用の包材展開図について例示したが、ラベルや
シール、あるいはカップの蓋材など単に平面状をなす包
材についても、本装置を使用して容易に台紙図面を作成
できることは明白である。さらにまた、ポスターやカレ
ンダー、パンフレットやチラシ、カタログや書籍などの
一般印刷物の版下用台紙図面の作成に本装置を応用でき
ることも明らかである。
【0054】
【発明の効果】本発明の版下用台紙図面作成装置は、請
求項1に示したように、複数種類の形態の異なる包材の
仮想展開図を記憶する手段と、前記記憶手段の仮想展開
図を選択して指定する手段と、指定された仮想展開図
に、寸法値を与える手段と、与えられた寸法値に基づい
て、包材の展開図を含む台紙図面を生成する手段と、生
成した包材の台紙図面を、版下作成用台紙データにデー
タ形式を変換する手段と、データ形式を変換された版下
作成用台紙データを、外部装置に入力するための手段と
を備えており、多種多様な包材に対応する版下用台紙図
面を、簡便かつ正確に作成することができる。また、台
紙データに基づいてコンピュータ上で版下を作成するこ
とができるので、寸法間違いなどを生じる虞れがなく、
かつ、版下作成作業の能率を向上する効果がある。。
【0055】また、本発明の版下用台紙図面作成装置
は、請求項2に示したように、台紙図面を生成する手段
は、包材の展開図を生成する手段と、得られた展開図に
重ね合わせて絵柄の配置図を付加する手段と、展開図の
外周の少なくとも2辺に近接して所定の位置に寸法線を
付加する手段と、展開図の周囲にレジスタマークを配置
する手段と、展開図の周囲に版下の標題欄を配置する手
段とを備えているので、生成された包材の展開図に合わ
せて、版下に必要な絵柄、および寸法線、レジスタマー
ク、表題欄などを、自動的かつ正確に、配置したり、付
加したり、貼り込むことができ、版下の品質を向上する
効果がある。
【0056】さらに、本発明の版下用台紙図面作成装置
は、請求項3に示したように、得られた包材の展開図
と、展開図に重ね合わされた絵柄用の配置図とをガイド
ライン図形に変換するので、版下を作成するときにこの
ガイドラインを利用して、包材の仕上がり形態に正確に
一致する位置に、文字や図形、写真を位置付けることが
でき、包材のデザインが簡便、かつ迅速になる。さらに
また、展開図の周囲に付加された寸法線とレジスタマー
クと標題欄とを版下図形に変換するので、版下を作成す
る段階でのこれらの作図作業を省略でき、版下作成の作
業負荷を軽減する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本装置で作成する版下用台紙図面の一例であ
る。
【図2】 本装置で作成する版下用台紙図面の構成を示
す配置例である。
【図3】 包材の各種包装形態を示す斜視図である。
【図4】 三方シール包材の仮想展開図例である。
【図5】 四方シール包材の仮想展開図例である。
【図6】 ピロー包材の仮想展開図例である。
【図7】 ガセット包材の仮想展開図例である。
【図8】 各種包材の寸法値入力要素を示す説明図であ
る。
【図9】 包材展開図データベースの構成例である。
【図10】 包材展開図のより詳細なデータベース構成
例である。
【図11】 包材展開図に付加するレジスタマークの一
例である。
【図12】 包材展開図に付加する標題欄の一例であ
る。
【図13】 本装置の構成を示すブロック図である。
【図14】 本装置のより詳細な構成を示すブロック図
である。
【図15】 本装置の動作を示すフロー図の一部であ
る。
【図16】 本装置の動作を示すフロー図の一部であ
る。
【図17】 本装置のメインメニューを示す画面表示例
である。
【図18】 包材展開図の選択画面表示例である。
【図19】 包材展開図の寸法等入力画面の表示例であ
る。
【図20】 包材展開図と異なる寸法の絵柄を配置する
ときの版下用台紙図面の構成図である。
【図21】 包材展開図の作図例である。
【図22】 レジスタマークを付加した状態を示す包材
展開図例である。
【図23】 ガム包装紙の構成を示す斜視図である。
【図24】 ガム包装紙の構成を示す仮想展開図であ
る。
【図25】 ガム包装紙の寸法値入力要素を示す説明図
である。
【図26】 ガム包装紙の版下用台紙図面の完成図であ
る。
【図27】 版下作成装置および製版装置の一例を示す
ブロック図である。
【符号の説明】
A 包材展開図 E 絵柄配置図 5 寸法線 6 レジスタマーク 7 表題欄 10 版下用台紙図面作成装置 11 演算制御装置 12 記憶装置 13 入力操作手段 14 台紙図面生成手段 15 包材展開図生成手段 16 絵柄配置図重合手段 17 寸法線付加手段 18 レジスタマーク配置手段 19 標題欄貼込手段 20 台紙データ記憶手段 21 データ形式変換手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 包材の印刷寸法を指定し、該寸法値に基
    づいて版下用台紙図面を作成する装置であって、複数種
    類の形態の異なる包材の仮想展開図を記憶する手段と、
    前記記憶手段の仮想展開図を選択して指定する手段と、
    指定された仮想展開図に、寸法値を与える手段と、与え
    られた寸法値に基づいて、包材の展開図を含む台紙図面
    を生成する手段と、生成した包材の台紙図面を、版下作
    成用台紙データにデータ形式を変換する手段と、データ
    形式を変換された版下作成用台紙データを、外部装置に
    入力するための手段とを備えたことを特徴とする版下用
    台紙図面作成装置。
  2. 【請求項2】 台紙図面を生成する手段は、包材の展開
    図を生成する手段と、得られた展開図に重ね合わせて、
    絵柄の配置図を付加する手段と、展開図の外周の少なく
    とも2辺に近接して、所定の位置に寸法線を付加する手
    段と、展開図の周囲にレジスタマークを配置する手段
    と、展開図の周囲に標題欄を配置する手段とを備えてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の版下用台紙図面作
    成装置。
  3. 【請求項3】 データ形式を変換する手段は、得られた
    包材の展開図と、展開図に重ね合わされた絵柄の配置図
    とを、ガイドライン図形に変換するとともに、展開図の
    周囲に付加された、寸法線と、レジスタマークと、標題
    欄とを、版下図形に変換することにより、版下作成用台
    紙データを作成することを特徴とする請求項1、または
    請求項2に記載の版下用台紙図面作成装置。
JP9115089A 1997-04-18 1997-04-18 版下用台紙図面作成装置 Withdrawn JPH10293780A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012038096A (ja) * 2010-08-06 2012-02-23 Fuji Xerox Co Ltd 情報処理装置及びプログラム
JP2016126618A (ja) * 2015-01-06 2016-07-11 株式会社ベビーユニバース 印刷用データ生成システム

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JP2012038096A (ja) * 2010-08-06 2012-02-23 Fuji Xerox Co Ltd 情報処理装置及びプログラム
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