JPH09242686A - 先行待機運転ポンプおよび先行待機運転ポンプの運転方法 - Google Patents

先行待機運転ポンプおよび先行待機運転ポンプの運転方法

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JPH09242686A
JPH09242686A JP4508196A JP4508196A JPH09242686A JP H09242686 A JPH09242686 A JP H09242686A JP 4508196 A JP4508196 A JP 4508196A JP 4508196 A JP4508196 A JP 4508196A JP H09242686 A JPH09242686 A JP H09242686A
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JP
Japan
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passage
water level
pumping
pump
casing
Prior art date
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Pending
Application number
JP4508196A
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English (en)
Inventor
Masato Doi
正人 土居
Hiroyuki Inoue
裕之 井上
Masahide Konishi
正英 小西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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  • Control Of Non-Positive-Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 揚水遮断運転への切替え時にポンプ内の残存
水を速やかに排出して、振動や騒音を抑制するととも
に、原動機の燃料消費量もしくは電力消費量を低減し
て、エネルギーの消費を抑える。 【解決手段】 揚水管4の下端部近傍に貫通孔12を設
け、この貫通孔12に弁箱13を接続し、弁箱13に通
路14を接続して、該通路14の出口を吸水井10に開
口するとともに、弁箱13の内部に流体圧力の無負荷状
態で自然状態に弾性収縮し、流体圧力の負荷状態で膨脹
するスリーブ状の弾性弁15を収容し、排水運転時に
は、圧力流体供給・排出手段16から空間13Aに高圧
空気を供給して通路14を閉塞し、揚水遮断運転への切
替えた時には、空間13Aの圧力を低下させて弾性収縮
させることにより、通路14を開放してポンプ内の残存
水Wを短時間で落水させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、待機運転ポンプお
よび待機運転ポンプの運転方法に係り、さらに詳しく
は、揚水遮断運転時の振動や騒音あるいは動力の消費な
どを抑制するようにした待機運転ポンプおよび待機運転
ポンプの運転方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より先行待機運転を行うポンプとし
て、たとえば図4に示すものが知られている。この先行
待機運転ポンプは、主軸1に固着した羽根車2をケーシ
ング3に回転自在に収容し、ケーシング3の吐出側に揚
水管4を接続し、ケーシング3の吸込み側に吸込カバー
5を接続するとともに、吸込カバー5には、気水切替弁
6Aを介設した大気開放気水切替管6Bによってなる気
水切替系6を連通させてある。そして、水位検出手段7
によって検出した水位信号に基づいて制御器8から出力
される信号により気水切替弁6Aを開閉制御するように
構成されて吸水井10に設置されている。また、前記主
軸1は、吐出エルボ11を水密かつ回転自在に貫通して
外部に延出され図示していない原動機に連結されてい
る。
【0003】このように構成された先行待機運転ポンプ
の運転例を説明する。 吸水井10の水位が上昇する場合。 A−.水位が揚水遮断水位SWLを越えて揚水開始水
位RWLに到達するまでの間は、気水切替弁6Aを弁開
して気中運転を行う。 A−.揚水開始水位RWLに到達した時点で気水切替
弁6Aを弁閉して、所定の吐出量での正規排水運転(1
00%Q)に切替え、揚水開始水位RWL以上の水位で
は正規排水運転を行う。 吸水井10の水位が下降する場合。 B−.水位が揚水開始水位RWLを越える領域から、
揚水開始水位RWLを経て揚水遮断水位SWLに低下す
るまでの間は正規排水運転を行う。 B−.水位が揚水遮断水位SWLまで低下した時点で
気水切替弁6Aを弁開して揚水遮断運転に切り替え、揚
水遮断水位SWL以下の水位では揚水遮断運転を行い、
その後の水位上昇に備える。
【0004】ところで、従来の待機運転ポンプでは、前
記B−における揚水遮断により正規排水運転から揚水
遮断運転に切替えられても、ポンプ内に水Wが残存し、
この残存水Wの重さによる大きい負荷が羽根車2の吐出
側にかかった状態で、水と空気が攪拌されることにな
る。このため、正規排水運転中よりも大きい振動や騒音
が発生してポンプ設備に種々の悪影響をおよぼすおそれ
がある。この振動や騒音は揚水管4が長く(高く)残存
水Wの量が多くなるほど顕著になる。また、残存水Wの
落水は、ケーシング3の内周と羽根車2における羽根2
Aの外周との小さい隙間cを通って行われることになる
ので、残存水Wの落水が完了するまでに長時間を要し、
長時間にわたって負荷の大きい状態で運転されることに
なる。その結果、揚水遮断運転中であるのにもかかわら
ず、原動機の燃料消費量や電力消費量などが低減されず
大きなエネルギーを消費することになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、従来の待機
運転ポンプでは、揚水遮断運転に切替えられてもポンプ
内に水が残存しているため、正規排水運転中よりも大き
い振動や騒音が発生するとともに、残存水の落水完了ま
でに長時間を要するため、原動機の燃料消費量や電力消
費量などの低減が妨げられて大きなエネルギーを消費す
ることになる。そこで、本発明は、揚水遮断運転への切
替後におけるポンプ内の残存水の落水完了時間を短縮す
ることにより、揚水遮断運転時の振動や騒音を抑制する
とともに、原動機の燃料消費量もしくは電力消費量を低
減して、エネルギーの消費を抑えることのできる先行待
機運転ポンプおよび先行待機運転ポンプの運転方法を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、主軸に固着された羽根車が
回転自在に収容されるケーシングと、このケーシングの
上流側に連設された吸込カバーと、ケーシングの下流側
に連設された揚水管と、羽根車の上流側に連通接続され
て内部が大気開放状態と大気遮断状態に切替えられる気
水切替系とを備え、前記羽根車の下流側に前記揚水管内
の水を落水させる少なくとも1つの通路が設けられ、こ
の通路に流体圧力の無負荷状態で弾性収縮して弁開し、
流体圧力の負荷状態で膨脹して弁閉する弾性弁が介設さ
れているとともに、この弾性弁を膨脹させる圧力流体を
供給し、かつ供給された圧力流体を排出して弾性弁を弾
性収縮させる圧力流体供給・排出手段が設けられている
ことを特徴としている。また、請求項2記載の発明は、
主軸に固着された羽根車が回転自在に収容されるケーシ
ングと、このケーシングの上流側に連設された吸込カバ
ーと、ケーシングの下流側に連設された揚水管と、羽根
車の上流側に連通接続されて内部が大気開放状態と大気
遮断状態に切替えられる気水切替系とを備え、前記羽根
車の下流側に前記揚水管内の水を落水させる少なくとも
1つの通路が設けられ、この通路に弾性弁が介設されて
いる先行待機運転ポンプによって、水位が揚水開始水位
を越える領域から揚水開始水位を経て揚水遮断水位に低
下するまでの間は、圧力流体供給・排出手段により供給
された流体の圧力で弾性弁を膨脹させて通路を閉塞した
弁閉状態で正規排水運転を行い、水位が揚水遮断水位に
低下した時点で揚水遮断運転に切替え、水位が揚水遮断
水位から前記揚水開始水位に上昇するまでの間は揚水遮
断運転を行うとともに、前記揚水遮断運転に切替えられ
た時に圧力流体供給・排出手段により前記供給された圧
力流体を排出して、弾性弁を弾性収縮させて通路を開放
し、開放された通路からポンプ内の残存水を落水させる
ことを特徴としている。
【0007】請求項1記載の発明および請求項2記載の
発明によれば、水位が揚水開始水位を越える領域から、
揚水開始水位を経て揚水遮断水位に低下するまでの間
は、圧力流体供給・排出手段により供給された流体の圧
力で弾性弁を膨脹させ、弁閉状態にして通路を閉塞して
いるので、ポンプ効率を低下させることなく、正規排水
運転を行うことができる。一方、正規排水運転から揚水
遮断運転に切り替わった時には、圧力流体供給・排出手
段により圧力流体を排出して、弾性弁を弾性収縮させる
ことで通路が開放されるので、この開放された通路から
ポンプ内の残存水を短時間で落水させることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に基づいて説明する。なお、前記図4の従来例と同一
もしくは相当部分には同一符号を付して、詳しい説明は
省略する。図1において、揚水管4の下端部近傍に貫通
孔12が設けられ、この貫通孔12の出口に弁箱13の
入口が接続されており、弁箱13の出口に戻し通路14
の入口が接続されている。そして、戻し通路14の出口
は吸水井10に開口している。
【0009】弁箱13の内部には、天然ゴム、ネオプレ
ンゴムあるいはブチルゴムなどの弾性材料によってなる
スリーブ状の弾性弁15が収容されている。この弾性弁
15は流体圧力の無負荷状態で図2に示すように弾性収
縮して通路14を開放し、流体圧力の負荷状態で図3に
示すように膨脹して通路14を閉塞する。
【0010】図1ないし図3の弁箱13の内面と弾性弁
15の表面によって囲まれる空間13Aは圧力流体供給
・排出手段16に連通している。この圧力流体供給・排
出手段16は、エアーコンプレッサ16Aと、高圧空気
供給管16Bと、高圧空気供給管16Bに介設された切
替弁16Cおよび減圧弁16Dを備え、高圧空気供給管
16Bの先端部が空間13Aに臨んでいる。また、切替
弁16Cは、水位検出手段7によって検出した水位検出
信号に基づいて制御器8から出力される信号により切替
制御されるようになっている。
【0011】このように構成された先行待機運転ポンプ
による作動を説明する。 吸水井10の水位が上昇する場合。 A−.水位が揚水遮断水位SWLを越えて揚水開始水
位RWLに到達するまでの間は、気水切替弁6Aを弁開
して気中運転を行う。この場合、切替弁16Cは図2の
ように切替えられ、空間13Aは2次側の高圧空気供給
管16Bと切替弁16Cを介して大気に連通するので、
弾性弁15は流体圧力の無負荷状態になって自然状態に
弾性収縮し通路14を開放する。 A−.吸水井10の水位が揚水開始水位RWLに到達
した時点で気水切替弁6Aを弁閉するとともに、切替弁
16Cを図3のように切替える。切替弁16Cの切替え
により、圧力流体供給・排出手段16のエアーコンプレ
ッサ16Aから高圧空気供給管16Bを介して空間13
Aに高圧空気が供給され、弾性弁15は流体圧力の負荷
状態になって半径方向内側に膨脹し通路14を閉塞す
る。これにより、揚水の一部が通路14を通ってポンプ
外に排水されるのを防止できるので、揚水開始水位RW
L以上の水位では、ポンプ効率を低下させることなく、
正規排水運転(100%Q)を行うことができる。
【0012】吸水井10の水位が下降する場合。 B−.水位が揚水開始水位RWLを越える領域から、
揚水開始水位RWLを経て揚水遮断水位SWLに低下す
るまでの間は正規排水運転を行う。 B−.水位が揚水遮断水位SWLまで低下した時点で
気水切替弁6Aを弁開して揚水遮断運転に切替えるとと
もに、切替弁16Cを図2のように切替え、弾性弁15
を流体圧力の無負荷状態にして自然状態に弾性収縮さ
せ、通路14を開放した弁開状態にする。その結果、開
放された通路14から揚水管4内の残存水Wを短時間で
吸水井10に落水させることができる。
【0013】このように、ポンプ内の残存水Wを開放さ
れた通路14から短時間で落水させることができるの
で、揚水遮断運転時の振動や騒音を短時間で急激に減衰
させることができるとともに、原動機の燃料消費量もし
くは電力消費量を低減して、エネルギーの消費を抑える
ことができる。
【0014】なお、前記実施の形態では、1つの通路1
4を設けた構成で説明しているが、揚水管4の下端部近
傍に複数の貫通孔12を円周方向に等間隔で設け、これ
ら貫通孔12それぞれの出口に弁箱13の入口を接続
し、各弁箱13の出口にそれぞれ通路14の入口を接続
して、複数の通路14を設けた構成であってもよい。ま
た、前記実施の形態で使用しているスリーブ状の弾性弁
15に代えて球状の弾性弁を弁箱13に収容してもよ
い。
【0015】一方、通路14の出口を吸水井10に開口
しているが、図1の仮想線で示すように、通路14の出
口を吸込カバー5の内部に開口してもよい。また、圧力
流体として高圧空気が用いられる圧力流体供給・排出手
段16を使用しているが、高圧水もしくは高圧油を用い
る圧力流体供給・排出手段16を使用してもよい。さら
に、立軸斜流ポンプのみに限定されるものではなく、他
のポンプを用いた先行待機運転にも適用可能である。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1および請
求項2記載の発明によれば、揚水遮断運転への切替え時
に、ポンプ内の残存水を開放された通路から短時間で落
水させることができるので、揚水遮断運転時の振動や騒
音を短時間で急激に減衰させることができるとともに、
原動機の燃料消費量もしくは電力消費量を低減して、エ
ネルギーの消費を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す縦断面図である。
【図2】弾性弁の弁開による通路の開放状態を示す拡大
断面図である。
【図3】弾性弁の弁閉による通路の閉塞状態を示す拡大
断面図である。
【図4】従来の待機運転ポンプを示す概略構成図であ
る。
【符号の説明】
1 主軸 2 羽根車 3 ケーシング 4 揚水管 5 吸込カバー 6 気水切替系 10 吸水井 14 通路 15 弾性弁 16 圧力流体供給・排出手段 RWL 揚水開始水位 SWL 揚水遮断水位 W 残存水

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主軸に固着された羽根車が回転自在に収容
    されるケーシングと、このケーシングの上流側に連設さ
    れた吸込カバーと、ケーシングの下流側に連設された揚
    水管と、羽根車の上流側に連通接続されて内部が大気開
    放状態と大気遮断状態に切替えられる気水切替系とを備
    え、前記羽根車の下流側に前記揚水管内の水を落水させ
    る少なくとも1つの通路が設けられ、この通路に流体圧
    力の無負荷状態で弾性収縮して弁開し、流体圧力の負荷
    状態で膨脹して弁閉する弾性弁が介設されているととも
    に、この弾性弁を膨脹させる圧力流体を供給し、かつ供
    給された圧力流体を排出して弾性弁を弾性収縮させる圧
    力流体供給・排出手段が設けられていることを特徴とす
    る先行待機運転ポンプ。
  2. 【請求項2】 主軸に固着された羽根車が回転自在に収
    容されるケーシングと、このケーシングの上流側に連設
    された吸込カバーと、ケーシングの下流側に連設された
    揚水管と、羽根車の上流側に連通接続されて内部が大気
    開放状態と大気遮断状態に切替えられる気水切替系とを
    備え、前記羽根車の下流側に前記揚水管内の水を落水さ
    せる少なくとも1つの通路が設けられ、この通路に弾性
    弁が介設されている先行待機運転ポンプによって、水位
    が揚水開始水位を越える領域から揚水開始水位を経て揚
    水遮断水位に低下するまでの間は、圧力流体供給・排出
    手段により供給された流体の圧力で弾性弁を膨脹させて
    通路を閉塞した弁閉状態で正規排水運転を行い、水位が
    揚水遮断水位に低下した時点で揚水遮断運転に切替え、
    水位が揚水遮断水位から前記揚水開始水位に上昇するま
    での間は揚水遮断運転を行うとともに、前記揚水遮断運
    転に切替えられた時に圧力流体供給・排出手段により前
    記供給された圧力流体を排出して、弾性弁を弾性収縮さ
    せて通路を開放し、開放された通路からポンプ内の残存
    水を落水させることを特徴とする先行待機運転ポンプの
    運転方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104534225A (zh) * 2015-01-14 2015-04-22 上海理工大学 薄壁玻璃导管的弹性保温套的安装装置及安装方法
CN115234492A (zh) * 2022-06-10 2022-10-25 宁波君禾智能科技有限公司 一种自吸式射流器及离心泵

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